※この作品はR-18です。

「F1・ピットクルー」:0.1秒を削る究極のピット作業   作:坂本太郎

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第8章:無機質な再点火

「あ……あああッ!!」

 

脊髄を直接爆撃するような強烈なパルスが走り、私の喉から再び引き裂かれたような悲鳴が飛び出した。

強制的な電気信号と、ミリ単位で肉を圧迫する精密な物理刺激が、空っぽになったはずの私の奥底から、限界を超えて絞り出すような熱を強引に引き出していく。

 

機能的興奮への強制駆動

それはもはや、一般的な「快楽」という言葉では到底形容できない代物だった。

電気的な過負荷によって回路がショートし、青白い火花を散らしながら、定格以上の回転数を無理やり上げさせられる発電機(ジェネレーター)のようなもの。痛覚と恍惚が境界を失って混濁した、冷徹なまでの「機能的興奮」が、私の肉体を内側から焼き焦がしていく。

 

「コア温度、急上昇を確認。不感帯(デッドゾーン)をすり抜けて、神経網が再活性化しています」

 

「よろしい。外部刺激に対する追従性、依然として高水準を維持」

 

私のペニスは、先ほどの激しい排出による過敏な疲労を無視され、物理的な限界を超えて再び凶暴なまでの硬度へと引き絞られていく。皮膚が張り裂けんばかりの血流が送り込まれ、内圧のせいでドクドクと不自然な脈動を繰り返していた。

 

自己精製の強要

「燃料、再充填。……いえ、外部からの補給は不要ですね。生体のリソースを使い切り、内部での『自己精製』を促します」

 

そう告げると、エンジニアの一人が、ラバーグローブに包まれた指を私の口内へと強引に突き入れた。

口内を乱暴に掻き回し、喉の奥を鋭く突いて強引に嚥下(えんげ)を促す。窒息の恐怖と嘔吐中枢への刺激が、私の脳内にさらなるストレス・パルスを発生させ、それが下腹部の出力制御ユニットへとダイレクトにフィードバックされる。

 

「呼吸パターンの乱れを検知。ですが、これがかえって心拍の進角を助けています。そのまま継続してください」

 

彼女たちの視線は相変わらず氷のように冷たく、私の流す涙や苦悶の表情を、ただ「負荷に対する生体反応データの一部」としてのみ処理していた。そこには人間としての尊厳も、男としてのプライドも介在する余地はない。

 

「V12、再点火(リスタート)。……回転数、10,000……12,000rpm。クランキング成功、完全にアイドリング域を脱しました」

 

終わりのないラップタイム

突如、ガレージのスピーカーが再び駆動し、先ほどよりも重低音を強調したシミュレーターの爆音が、ピットのコンクリート壁を激しく震わせた。ズズズ、と地響きのようなV12のアイドリング音が、私の骨盤を、そして拘束された四肢を物理的に共振させていく。

 

「これより第2セッション・耐久モードの本走行に入ります。……さあ、次のチェッカーフラッグが振られるまで、あなたの肉体が、その神経束が『摩耗』し尽くすまで、走り続けてもらいます」

 

チーフ・エンジニアの冷酷な宣告とともに、アクチュエーター役のエンジニアの手が、再び私のシャフトを容赦なく捉えた。今度は先ほどの高速ストロークとは異なり、肉の摩擦抵抗をあえて楽しむかのような、重く、深く、執拗なストローク。

 

「ストローク圧、20%加算。粘膜の油膜切れ(ドライ状態)をあえてシミュレートします」

 

「ひ、あ……熱い、そこは……っ! ああああッ!」

 

逃げ場のない冷徹な管理下で、私の肉体は再び「究極のメンテナンス」という名の、終わりのない官能のラップタイムへと刻み込まれていった。深夜のガレージに響くのは、精密機械の駆動音と、ただ部品として回され続ける私の、乾いた断末魔だけだった。

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