原作:スターオーシャンtill the end of time
タグ:R-18 スターオーシャン3 SO3 フェイネル ネル・ゼルファー フェイト・ラインゴッド おしっこ おもらし 自慰
最悪の失態と、最悪の秘密。
⚠️排尿、自慰シーンがありますのでご注意ください。
その日は前日から雨だった。
雨が打ちつけるやわらかいグラナ丘陵のぬかるんだ土は容赦なく足元をねばつかせて、カルサアへ帰るのに倍の時間がかかった。
先を急ぐためすぐにカルサアを出発したが、まだ小雨が降っている中だった。アリアスへ続くアイレの丘も同様にぬかるんでいて、しばしば足元を取られた。
「こりゃあ、カルサアでもう一泊した方がいいんじゃねぇか? 転んじまったら泥だらけだぞ」
クリフがそぼ降る小雨を邪魔くさそうに腕でよけながら、白い空を見やる。
「でも、みんな心配してると思うし、早くアリアスまで帰った方がいいよ。ねぇ、ネルさん?」
フェイトが後ろにいるネルに話しかけると、ネルはぬかるみから重そうに足を持ち上げているところだった。
「あ、ああ……そうだね」
ネルはぬかるみに気を取られていたのかあまり話は聞いていない様子だったが、フェイトに同意した。
その様子がなんだかうわの空でフェイトは気になったが、
「しゃあねぇ、行くか」
クリフがぐしゃりと音を立てて湿った一歩を踏み出したので、フェイトもそれに続いた。
けれども、後ろを振り返ってみると、ネルはいつもより身体が左右に揺れて、ふらついているように見えた。いつもはしない足音も、今は踏ん張るようにして泥に足を取られている。
(……さっきから様子が変だな)
フェイトが不思議に思いながら足を進めていると、しばらくして、ぐしゃり、と音がした。
振り返ってみると、ネルが泥の中に右半身を沈めている。
「……っ、ネルさん!」
フェイトはあわてて駆け寄ろうとするが、思うように足が動かずもつれてしまう。
なんとか転ばずにネルのそばへ辿りつき、助け起こすと、右半身は泥まみれで、ネルは朦朧とした目つきでフェイトを見ていた。
「大丈夫ですか!?」
つかんだ腕が熱く感じて、嫌な予感がした。
「触るよ」
手を拭って彼女のおでこに当てると、尋常じゃない熱が返ってきた。
「ネルさん、熱……!」
よく見るとネルは赤い顔をして、目もうつろだった。苦しそうに小さく呼吸している。相当無理をしていたのだろう。
駆け寄ってきたクリフと目を合わせると、フェイトはネルを泥から引き上げて身体を背負った。
「カルサアへ戻ろう」
ネルを背負った背中がとても熱く感じた。どうして気づけなかったんだろう。フェイトは自分を悔やんだ。考えてみれば、ネルは一昨日から眠っておらず、雨に打たれて、戦い通しだったのに。先を急ぐあまりに、ネルに無理をさせてしまった。
フェイトはぬかるみを歩きながら、来た道を戻った。
宿へ着くと、クリフに受付をしてもらい、個室を取った。
フェイトは泥だらけのネルを椅子に座らせ、まず身体を拭いた。
「いいってば……」
ネルは嫌がったが、抵抗する体力も残っていないようで、力なく手をさまよわせるだけだった。
「よくない。身体を綺麗にして、早くベッドに入るんだ」
あたたかいタオルを何度も洗いながら、髪や顔についた泥や、指先についた泥まで丁寧に拭った。
「すまないね……」
ネルは熱に浮かされるように絞り出すような声で言った。
「これぐらい大丈夫です。それより、早く横にならないと……」
身体は綺麗になったが、服にはまだ泥がついていたので、フェイトは迷った。濡れた服を着替えさせるべきなのかもしれないが、男の自分が着替えさせていいものなのだろうか。
しかしネルには、もう身じろぎする体力も残っていないようだった。
フェイトは白い宿着のワンピースを取ってきて、テーブルに置いた。
「ネルさん、着替えさせるね」
ネルの黒装束に手をかけた時、ネルの指が弱々しくフェイトの手首を掴んだ。
「……自分で……」
「無理だよ」
そう言ってフェイトがコルセットを外すと、ネルは唇を噛んで目を逸らした。マフラーをほどき、レオタード一枚になっていく。下着まで脱がせる気はなかった。ネルの身体を支えながら、ワンピースを上から被せると、ネルは赤い顔をして、フェイトが支えていないと椅子からずり落ちそうだった。
フェイトはネルを腕に抱いて、ベッドの上に身体を寝かせた。ネルの身体はだらりとしていて、しんどそうだった。火照った頬から、汗が落ちてくるので、フェイトはタオルを取り出してきて拭いた。
「おやすみ、ネルさん」
布団を掛けて、部屋を出ようと踵を返しかけた時だった。
ネルがいきなり起き上がろうとした。しかしその体力がないのか、突っ張る腕が震えている。
「ネルさん、寝てなきゃだめだよ!」
フェイトはあわててネルの身体を押し返した。
「……大丈夫だってば」
「大丈夫じゃない!」
起きようとするネルの身体をより強い力で押し戻そうと力を篭めるが、ネルもやけに頑固に起き上がろうとする。こんなに弱っているのに、この人はすぐ無理をする人だ。フェイトもそれがわかっているから、力ずくで寝かせようとした。
「離して……っ」
「だめだよ!」
「……っ、お願いだから……!」
声が焦っている。フェイトは熱で錯乱しているのかと思った。
次の瞬間だった。
「あぁっ……あっ」
ネルは小さく震えて、その途端、急に身体の力が抜けた。その瞬間、ひくりとネルの喉が鳴った。
ネルの身体がガタガタ震え出している。何かおかしいとネルの身体を見回そうとして、異変に気づいた。
ネルの股から液体が出て、布団に黄色い染みを作っている。
フェイトはハッとして、しばらく動けなかった。
ほとばしる尿が、ネルの股からあふれ出ている。
フェイトは我に返ると、タオルを股に押し当てた。タオルが重くなって、黄色い染みが広がっていく。どれくらい我慢していたのだろう。たくさん出てくる。
ネルはあふれ出る尿を我慢できず、喉をひくつかせながら涙を零していた。
思えばベッドへ運ぶ時、何度も落ち着きなく脚を擦り合わせていた。
起き上がろうとしたのも──
フェイトはそこでようやく理解した。
(……トイレに行きたかったんだ)
「ネルさん……大丈夫だから」
フェイトはできるだけ安心させるような声色を出したが、ネルは弾かれたように顔を背け、震える腕で目元を覆った。
ようやく止まった頃には、ネルは顔を隠したまますすり泣いていた。
フェイトはネルの尿を吸い取って重くなったタオルを洗面器に放り、新しいタオルでネルの股を拭いた。
「見ないで……」
しゃくり上げながらネルが絞り出す。
「ごめん。でも拭かないと駄目だから」
「いやだ……」
顔を覆ったまま、ネルの身体が震えた。
閉じようとする太ももを押し広げて股を拭くと、ネルの股はもぞもぞと嫌がるように逃げた。
「こっ……んっ……」
ネルは涙でぐしょぐしょになった顔で何か言っていたが、泣いていて何を言っているのかわからなかった。ただフェイトは「大丈夫だよ。大丈夫だから……ね?」と言葉をかけ続けた。
また着替えをしてシーツを替える頃には、ネルは泣きやんでいたかと思うと、放心状態のように腕を投げ出していた。
フェイトはネルの背中をさすった。
「ネルさん、ゆっくり休んだ方がいいよ。ね?」
うつろな目をしたネルは、濡れた睫毛を伏せたまま、動かなくなった。
フェイトは優しく布団を掛けてやると、静かに部屋を後にした。
その夜、フェイトは眠れないまま、あの時の光景を鮮烈に思い出していた。
ネルの股からこぼれ出る液体、匂い、そのあたたかさまでもが、フェイトの意識にへばりついて離れなかった。
ネルの上気した頬にこぼれ落ちる涙、完全に絶望したかのような、黒々とした目……。
あんなに取り乱したネルを、フェイトは初めて見た。
ひとり、ベッドの上で陰茎を取り出す。うつ伏せになって、ネルの顔を思い浮かべた。
「っぁ……」
陰茎が痛いほど膨れ上がっていた。先っぽをぬるりと動かして、
「ネルさん……っ」
とつぶやく。
フェイトの右手の中で、陰茎がどんどん硬くなった。
ネルのほとばしる尿の音や、股から出る飛沫、ネルの悲鳴ともつかない絞り出した声を思い出して、たまらない気持ちになる。
こんなに興奮したのは初めてだった。
見てはいけないものを見たのかもしれない。弱っているネルに欲情してるのはわかっている。それでも陰茎をしごく手は止められなかった。
「はぁっ……はぁっ……」
腰を動かして、ネルの股を想像する。ぷっくりとした股の間にレオタードがくい込んでいるのを見た。さすがに下着までは替えられなかったので、フェイトが後ろを向いているあいだ、朦朧とするネルが自分で替えていた。その時の衣擦れの音や、ネルの苦しそうな息づかいを思い出す。
「はぁっ……ネルさん……!」
ビクビクと背筋にまで興奮が這い上り、疼きまくる下半身に右手をえぐるように動かした。ドクドクと下半身が脈打ち、先端から液体がにじみ出てくる。
左腕を突っ張って上体を起こすと、透明な液が糸を引いて滴り落ち、シーツを薄く汚した。それがまたネルの放尿を思い起こさせ、フェイトの興奮は頂点に達していく。
「うっぁ……ネルさ……!」
興奮のあまり、膝がガクガクと震え始めた。フェイトは上を向き、瞼の裏にネルの放尿シーンを何度も思い浮かべた。弱々しい泣き顔、ネルの羞恥は腕まで赤くさせ、裏腹に放尿はなかなか止まらなかった。白くなめらかな陰部から、黄色い液体がこぼれ落ちてくる。
身体ごとすべてが熱く火照り、右手を動かすたび、電流のように快感が全身を駆け巡った。
「あぁっ……あっ!」
こんな情けない姿で彼女のことを考えているなんて、誰にも知られたくなかった。特に彼女には。
額に汗が浮かび、頬を伝ってこぼれ落ちた。
もう限界だった。一層激しく陰茎をしごき、フェイトは手の中に射精した。
「うっ……うぅ……」
ドクドクと興奮の余韻が脈打っている。彼女のあんな姿で射精するなんて、罪悪感でいっぱいだった。でも今はもう、何も考えられなかった。
と、その時──
古い扉がキィと鳴る音が聞こえて、フェイトは弾丸のように振り返った。扉は閉まっていた。ということは。
フェイトがあわてて飛び出すと、夜の闇に白いワンピースがよろよろしていた。ネルが階段のところでふらついているところだった。
「ネルさん!」
フェイトが急いで追いかけると、ネルはうつむきながら走ろうとして身体がついていかない様子だった。
フェイトはすぐに追いついた。
「ネルさん、無理しちゃだめだって!」
「すまない、物音がしたから気になって……あんたには合わせる顔もないのに」
フェイトが回り込むと、ネルはまだ腕で顔を隠していた。
「それはこっちだって同じだよ! 僕が何してたかわかったでしょう!?」
フェイトは自分がしたことを思うと、顔が熱くなった。あんな姿をよりによってネルに見られたなんて。
「ごめん、最低なことしてた」
フェイトが白状すると、ネルは少し笑った。
「あんたは……年頃なんだから正常だよ。でも私は……あんな姿、あんたに見せるなんて……」
また思い出して声を詰まらせそうになったネルを、フェイトは思わず抱き寄せたくなった。その代わりに、微笑んでみせる。
「あんなに熱が出てたんだよ? 生理現象だから仕方ないよ」
そう言いながら、ネルの生理現象で自慰してしまう罪悪感と興奮の名残がまだ下半身に残っていた。下半身はよく考えればあわててズボンを履いたままだったし、下半身と右手に残る精液は拭いてもいない。だからフェイトは右の手のひらを上に向けて不自然に離していた。
「僕を見てよ」
ネルが横目で右手を見ると、フェイトは照れ笑いした。
「じゃあ、ネルさん……僕のを拭いてくれる?」
「拭くって、それを……?」
「それで恥ずかしいのはおあいこだよ」
ネルが思わず笑ったので、フェイトは安心した。
それから左手でネルの手を引くと、部屋まで戻った。
「なにするんだい」
ネルは居心地悪そうに上目遣いだったが、フェイトがテーブルからティッシュを取ってくると、笑いながら頭を抱えた。
「本当に、あんたってやつは」
ネルは、ティッシュを何枚か取って、右手を拭ってくれた。
恥ずかしいけれど、それで彼女の羞恥心がチャラになるなら安いものだ。
ネルはフェイトの右手を拭うと、フェイトの股のあたりを見た。
「……こっちもかい?」
フェイトはズボンに手をかけて言った。
「うん」
ネルはフェイトの股のつけ根から、丁寧すぎるくらい丁寧に拭いた。
「……誰を思ってしていたんだい?」
「誰って……」
おしっこをしているネルを想像していたなんて、さすがに言えない。
「彼女が……いるのかい?」
「違うよ」
フェイトは首を振った。彼女がいたらこんなことなんてできるわけもないのに。
さっきまで想像の中でおしっこを漏らしていたネルは、真剣な目つきでつけ根から亀頭までするりと拭いた。
つい反応してしまい、陰茎がまた立ち上がってくる。
「ご、ごめん……!」
ネルは嫌がらせのように先っぽを丁寧に拭くと、また白濁した液が漏れ出してきた。恥ずかしい。
「ごめん……ネルさんがすごく……可愛く……て」
フェイトが消え入りそうな声で言うと、ネルはパッと顔が赤くなった。
「な、何言ってんだい……」
「そうだよね、ご、ごめん」
ネルが拭っても拭ってもあふれ出てくる白濁液と格闘していると、
「私まで変な気分になっちゃうじゃないか……」
と零した。
「本当に?」
「確かめてみるかい?」
フェイトはごくりと唾を飲み込んだ。ネルに手を導かれて陰部に触れると、ぷっくりとした女性器の中がすごく濡れていた。
フェイトが目を見合わせると、ネルは熱っぽいような冷めたような目でこちらを見た。
「バカだね、私たち……」
フェイトは思わず息を漏らしながら、ぐちょぐちょに濡れた腟の中を掻き回した。
「すごくしたい……けど、ネルさん、まだ熱があるから残念だな」
「私としてもいいってのかい?」
「ここまでしておいて?」
フェイトが言うと、ネルは笑った。
名残惜しいようにネルの陰部から指を抜くと、その中指を舌で舐めた。
「バカ……」
たいして威力のない「バカ」が嬉しくて、フェイトは微笑みながら、ネルのおでこに自分のおでこをくっつけた。まだ少し熱がある。でもネルは、睫毛の触れそうな距離で優しく微笑んだ。
何もできなくても幸せな気持ちだった。
しばらくして、ネルを部屋のベッドまで送った。
「おやすみ、ネルさん。ゆっくり休んで」
「ああ……」
そう言いながら、ネルが眠りにつくまで手を握っていた。
さっきまで怯えたような目をしていたネルは、今度は安心したように安らかに眠った。
フェイトはほっと息をつく。
あんな最悪な夜なのに、不思議と胸の奥はあたたかかった。きっともう、今までと同じではいられないだろう。でも、知ってしまった秘密ごと、もっと彼女を知りたいと思った。
フェイトは夢見心地でネルの寝顔を見つめていた。