※執筆に生成AIを利用しています。
※ノクターンノベルズにも投稿しています。
「すみません、課長。ホテルに空きがありませんでした」
出張先のホテルに到着した私に向けて部下の女の子が申し訳なさそうに頭を下げた。
彼女は菊池という。まだ20歳代の若手だ。
私は営業課長で、今日は菊池君を連れてトラブル対応に来た。そのトラブルも無事解決し、ホテルに泊まることになったときの話である。
今回の出張は、予定外のものだった。こちらに来ることは急なことで、私がトラブル対応している間に、彼女に宿泊施設を手配してもらっていた。
「ホテルの部屋ですが、ツインを一部屋しかとれませんでした」
「それはマズいな……。男女で同じ部屋に泊まるわけにはいかないし」
私はあごをなでながら言った。
「仕方ない。私は別のホテルに泊まるとしよう」
「ところが課長。ホテルの人に聞いたところ、近くでイベントがあったらしく、周辺のホテルはすべて埋まっているそうです。取れた部屋も、たまたまキャンセルが出ただけで……」
菊池君はすまなそうな表情でそう言った。
「私は、課長と同じ部屋でも構いませんから……」
「そうか……。いや、しかし……」
仕事中に部下と一緒に飯を食べたりすることはある。だが、プライベートまで同じようにするのはよろしくない。それが私の方針である。だからできる限り、部下とは別々にホテルに泊まるべきだと考えている。
まして、今回の相手は女性である。女性の部下と同室になるのは、コンプライアンスの観点からも不適切だ。
しかし現状、他に宿泊先がないのも事実であった。
「本当に私と同じ部屋で構わないのだね?」
「はい。父親みたいな年齢ですし、課長なら一緒で問題ありませんので」
菊池君が笑いながら言った。
その言葉に苦笑してしまう。父親のような年齢であることは否定できない。来年45歳になるし、彼女より20歳以上年上なのだから。
なお彼女は結婚している。入社後すぐに結婚したようで、もう1年になるらしい。
「仕方がないな……。じゃあ、今晩一緒に泊まりますか」
「はい、お願いします」
菊池君が頭を下げた。
その後、私たちはフロントでチェックインした。そして、案内されツインルームのドアを開けると、シンプルな室内が広がった。
「ビジネスホテルは初めてです」
菊池君は少し興奮気味に中を見回す。
「……やっぱり狭いですね。ベッドとテレビくらいしかありません」
「ああ、そうだね。ビジネスホテルなんて大抵こんなもんなのさ」
私は平然と答える。事実、ビジネスホテルは大抵こういうものである。狭い部屋にベッドとテレビがあって、あとは小さい冷蔵庫。これくらいの設備しかない。
「それにしても課長……。ここ、防音どうなんでしょう? 隣の話し声とか聞こえそうだけど……」
菊池君が心配そうに言う。
まあこの手のホテルは薄壁だ。隣の話し声や寝返りの音などが聞こえてしまうこともあるだろう。
「防音はあまり良くないでしょうね。ま、でも大丈夫でしょう」
「課長も静かにしてくださいよ?」
「もちろんだよ」
私は笑いながら言った。
そんなことを話しながら、荷物を置いてスーツの上着を脱いてハンガーにかけた。一人ならネクタイも外して楽になるのだが、菊池君がいる中でどこまで楽にしていいかわからない。
そんな私に構わず、彼女も上着を脱いで同じようにハンガーにかけた。
そのことに驚いた。彼女は会社では上着を脱がないタイプだったからだ。白いブラウス姿になった彼女の様子に、私は思わずドキッとした。薄い布地越しに、その柔らかな膨らみが強調されている。
それを見られていることを意識したのか、彼女はちょっと恥ずかしそうな表情になった。それから頬を赤く染めながら、小さく咳払いをする。
「私だって、上着を脱いだ方が楽なんですよ。ただ会社では周りの目がありますし……」
「今だって、私の目があるじゃないか」
私が冗談交じりに言うと、彼女はムッとした顔になった。
「課長なら問題ありません」
「それは父親みたいだから?」
「はい。父親みたいだからです」
菊池君は笑った。
「課長は独身でしたっけ?」
「ああ。まだ独身だよ」
「良かったら、今度紹介しますよ。うちの友達とか」
「もういいよ。今は結婚なんて考えないし」
私は苦笑した。
しかし菊池君は引き下がらない。今度は私の恋愛事情を聞いてきた。
「……課長、最近お付き合いは?」
「いないよ。仕事が忙しくてね」
「それ、いつもの言い訳じゃないですか? いつもそう言ってるけど、本当ですか?」
菊池君がジト目で睨んでくる。
「本当だよ。……まあでも、もうすぐ45歳だからね。いまさらだよ」
私がそう言うと、彼女が少し悲しそうな顔をした。そして、ポツリと呟いた。
「……私も、旦那とはうまくいってません」
「そうなのか?」
「はい。毎日遅くまで働いて帰ってこないし……それに、私のこともあまり構ってくれないんですよ」
彼女はそう言って俯いた。
どうやら菊池君には悩みがあるようだ。私に相談することで気持ちが楽になったのかもしれない。
「……じゃあ、今晩はゆっくり休んだ方がいいよ」
「ありがとうございます。課長はいつも優しいですよね」
「それは父親みたいだからかな」
「そうですよ。まさに父親のような年齢ですから」
菊池君は笑った。
その後、お風呂を済ませるために順番を決める。先に彼女が入ることにして、私は部屋の外で待つことにした。
「それじゃあ、お風呂行ってきます」
「ああ。ゆっくり休んでおいで」
菊池君が浴室へ行く。ドアを開けて出ていった後、しばらくするとシャワーの音が聞こえてきた。
その音を聞きながら、私はベッドに寝転がる。そしてテレビをつけた。ニュース番組を見ていたら、ふと時計を見ると30分ほど経過していた。
(こんな時間まで仕事だったもんな……)
私はため息をついた。
トラブル対応は、夜になってやっと解決したことである。その後すぐにホテルを手配してもらったから、時間がなかった。食事はなんとかすませているが、それなりの時間になっていた。
私は疲れていた。早く寝たいと考えながら、ふと隣を見た。菊池君の荷物がある。そういえば、急な出張だったから、下着の替えがないな。そんな頭の中が妙なことを思い浮かべてしまう。
「ダメだな……」
私は自分自身を叱咤するように言った。
するとそのとき、バタンという音が聞こえた。おそらく風呂場のドアを開けた音だろう。
「課長、すみません。タオルを持ってきてください」
「なに?」
私が振り向くと同時に、菊池君が顔を出した。顔だけを出しているが、髪が濡れていて肌も紅潮している。
「タオルがないです。置き忘れましたから」
彼女がそう言った。
予定のない出張だったから、何も準備をしていない。そのため、シャンプーや石鹸、タオルなど、ホテルの備え付けのものを使うことになる。しかし彼女はビジネスホテルに慣れていない。浴室にタオルを持つのを忘れたようで、困っている様子だった。
「……わかった」
私はベッド横にあったタオルを取り、できるだけ彼女の身体を見ないようにしながら、風呂場へ届けに行った。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
菊池君は笑顔で受け取る。そして、「それじゃ、また後で……」と言いながら、また浴室へと引っ込んでいった。
私はその背中をしばらく見送っていた。彼女の姿は見えなくなり、ドアが閉まる音が響いた。
それから少し経つと、お風呂が終わったらしく、ドライヤーの音が聞こえてきた。そして、ドアが開く音がした。菊池君が出てきたようだ。
「……お待たせしました」
彼女はそう言って頭を下げた。だが、私は驚いた。
彼女はホテルの備え付けのバスローブを羽織っているだけだった。薄く丈も短いため、胸元や脚が露わになっている。
「あの……これしかなかったんです。他に着られるものがなくて……」
彼女は恥ずかしそうに言った。そして自分の体を隠すように腕を組む。
そんな彼女を見て、私は目を逸らすことができない。思わず凝視してしまう。
「あ、あの……」
「ああ……。いや、これは失礼」
私は慌てて視線をそらした。しかし、心臓がバクバクしている。
(ダメだ。落ち着かない)
「それじゃあ、私もお風呂入るとしよう」
私は菊池君にそう言うと、浴室へと向かった。
(落ち着け。相手は部下なんだぞ……)
自分自身に言い聞かせる。
だが、そんなことを考えても無駄なほど、私の心は動揺していた。菊池君の姿が頭から離れない。
俺はシャワーを浴びながら、先程見た光景を思い出した。彼女の白い肌や、細い肩。そして、ほんのりと赤くなった頬……。
何度も深呼吸を繰り返した。それでも、どきどきするのは止まらない。むしろさらに激しくなる一方だった。
その後、なんとか気を鎮めてお風呂から出てくることに成功した。ドライヤーで髪を乾かしながらベッドに座っていると、菊池君が近づいてきた。
「……課長、私……」
彼女は俯いて小声で何かを言った。その声は小さく聞き取りにくかったが、どこか胸騒ぎがした。
「どうしたんだ?」
私が聞くと、彼女は少しだけ顔を上げて、こちらを見た。そして再び俯き、「あの……」と言葉を詰まらせてしまった。
「うん? どうかしたのか?」
「いえ……それは……」
菊池君は何か言いたげにしている。しかし、やはり言葉にはならず、ただ口ごもってしまう。
「……私はもう寝ますね」
そう言って彼女はベッドへと向かった。
(なんだろう……?)
私は首を傾げた。
それから少しして、菊池君がスマホを取りだし始めた。どうやらメールでもしているようだ。誰かに送ったのか、画面を覗き込んでいる。それが、夫なのか友達なのかわからない。
「……?」
彼女の様子を窺いながら、テレビも消して私もベッドに横になる。頭の中は先ほどのことばかりだった。
そんな私たちの間に沈黙が流れる。そして、しばらくすると、ふいに菊池君が口を開いた。
「……課長って、独身なんですよね?」
唐突に話題を振られて戸惑った。
「ああ、そうだよ」
「なんで結婚しないんですか?」
「どうしてもって理由がないからかな」
「そんなのあり得ないですよ。絶対するべきです」
菊池君は笑う。
「そうかな……。でもまぁ、人それぞれじゃないかな?」
「そうですか……。でも私は、絶対結婚するべき、という価値観で育ってきました」
そう言うと、また黙り込む。私はそれを不思議に思い聞いてみた。
「もしかして、最近旦那さんと上手くいってないから……?」
「……はい。最近、少し疑問に思ってしまって……」
彼女は小さな声で答える。
そして、そっとタオルケットを被ると、布団にもぐりこんだ。
「……もう寝ます」
そう言って、彼女はこちらへ背中を見せた。
(なんだろう?)
私は再び疑問に思ったが、そのまま何も言わず、黙って彼女を見ていた。
「んっ……」
ふと、菊池君の呻き声が聞こえてきた。
(……寝苦しいのか?)
そう思った瞬間、彼女が体を捩らせるのが見えた。そして、胸元のリボンを解きはじめる。
「んんっ……」
その声は甘かった。先ほどまでとは違うものだった。もっと色っぽい感じだ。
(……なにをやってるんだ?)
私が驚いているうちに、バスローブの前を開けた。すると、下着をつけていないことがわかった。
ブラジャーもショーツも身につけていない。肌が露わになっている。
そして、自分自身の胸を揉み始めた。
「んん……」
その動作は止まらない。むしろどんどん激しくなるばかりだ。そして、片手を秘所に当てると、指を動かしはじめた。
「あっ……。んっ……」
菊池君は小さく喘ぎ声を上げている。その声には熱が含まれていた。
私は思わず息を飲む。そんな私に気付かず、彼女は夢中になっていた。
「はぁ……あぁ……」
彼女はうっとりと目を細めながら、自分の身体を愛撫している。
(なんだこの状況……)
私は唖然とした。
しかし、その光景から目が離せない。むしろ、興味が湧いてきてしまう。
(そうか……。もしかしたら、夫婦仲が上手くいってないと言っていたし……)
頭の中でそんなことを考えながら、彼女を見ていると、菊池君がこちらへ顔を向けた。一瞬だけ私を見た気がした。
(バレた……?)
そう思った瞬間、彼女はまた目を閉じて、腰をくねらせる。そして再び指を動かしはじめる。今度は両手で胸と股間を弄り始めた。
「んんっ……」
声に余裕がないような感じだった。しかも、少し苦しそうだ。
(我慢してるのか?)
私がそんなことを思って見つめていると、ふいに彼女はベッドを降りて、こっちに歩いてきた。
(……え?)
私は驚いた。でも、何も言えずに黙って見ているしかなかった。そして、私の方に来ると、そのまま隣のベッドに上がり、覆いかぶさってきた。
「んっ」
彼女がキスをしてきた。突然のことに戸惑いながらも受け入れる。柔らかな唇の感触と甘い香りが鼻先を掠める。それがとても心地良かった。それに加えて、彼女の体温までも伝わってくる。
「……どうして?」
私の疑問に、菊池君は微笑みながら答えた。
「だって課長のせいで、止めてしまいましたから」
「な、なに?」
私は驚きのあまり、言葉を失った。
そんな私を見つめながら、彼女はさらに深く唇を押し付けてきた。
「ん……」
舌が絡まる。その感覚にゾクッとしてしまった。そして同時に、下腹部に熱が集まりはじめる。
「ふっ……あぁっ……」
菊池君がまた小さく声を上げた。それはもっと欲しいという意味なのだろうか? 私は彼女の身体を抱き寄せて、強く抱き締めた。
すると、彼女は自分の股間に私の手を導こうとした。だが、私はそれを拒否した。代わりに胸へと指を這わす。
乳首を撫で回すように愛撫する。すると、彼女はビクリと震えて反応を示した。
「んんっ……」
可愛らしい反応だと思う。そう思った瞬間、再びキスされた。今度は激しく求めてくるような口づけだった。
「んっ……。はぁっ……」
しばらくの間、互いに貪るように求め合っていた。そして、やがて互いに顔を離すと、名前を呼び合った。
「……菊池君」
「はい……」
「いいのかい?」
「……」
菊池君は何も言わず、ただ頷いただけだった。しかし、その目は真剣だった。もう引き返せないところまで来ているということだろう。
「わかった」
私がそう言うと、菊池君はバスローブを脱ぎ始めた。先ほど見えたように下着を身につけていなかったため、あらわになった素肌が目に飛び込んできた。
(なんてこと……)
私たちは全裸になってベッドに乗り直す。そして、改めて向かい合う形になった。お互いに触れあいながら、もう一度唇を重ね合わせる。
「ん……ふぁ……」
また舌が絡みあった。そして、次第に彼女の体から力が抜けていく。
「大丈夫?」
私が心配して尋ねると、菊池君はこくりと頷いた。それから少し恥ずかしそうに笑顔を見せた。
「なんだか緊張しちゃって……」
「そうか。でも、気持ち良さそうだ」
私がそう言ったら、彼女は小さく「はい……」と答えた。
私はそのままゆっくりと彼女の背中を撫でる。すると、彼女はさらに身体を預けてきた。その拍子に胸が当たる。
「んっ……」
甘い声が漏れた。その反応が愛らしいと思う。だから、もっと可愛がりたくなってしまう。
「……菊池君」
「はい?」
「やっぱり、止めようか?」
私の言葉に彼女は首を振って否定した。
「嫌です。……続けてください」
そう言って微笑む。
(本当にいいのかな……?)
しかし、そんな迷いは一瞬だった。すぐに欲望に負けそうになる。だから、今度は確認するように聞いてみることにした。
「本当にいいのか?」
「はい……」
菊池君は小さく返事をした。だが、その表情は真剣そのものだ。
(もういいんだよな)
そう思うと同時に、再び唇を重ねた。
「んっ……ふっ……」
舌を差し入れて絡ませる。彼女はそれに応えようとする。しかし、まだ慣れていないらしい。それでも必死になって応えてくれている。それが嬉しくなる。
「ふぁ……ん……」
そして、お互いの手は相手の体へと伸ばされる。彼女の指先は私の胸を探っているようだ。一方で、私は彼女の大切な場所を求めていた。
「んんっ……」
下腹部に触れると、ビクリと震えた。そしてそのまま指で秘所を撫で始めた。すると、湿り気を帯びてきた気がする。
それを確かめるために、指を動かしながら中へと進めていく。すると、温かくて柔らかな感覚が伝わってきた。
「……濡れているね」
「はずかしい……。だって、課長が……」
「そうか。ならこのままいこうか」
私が言うと、菊池君も頷いた。そして再びキスを交わす。それと同時に、私は彼女の中へ指を挿入していった。
「あっ……。んんっ……!」
彼女は少しだけ痛そうにしていた。でも、すぐに甘い声をあげ始める。どうやら気持ちよくなっているようだ。
「良かったら、もっと音立てても構わないよ」
私がそう言うと、彼女はこくりと頷いた。
「んっ……! あぅっ……!」
声は押し殺されたものだった。おそらく隣の部屋に聞かれたくないんだろう。だから、小さく呻き声を出している。
(可愛いなぁ……)
そう思いながら、さらに激しく突き上げていく。それに比例して彼女の反応も大きくなる。もう我慢できなくなったのか、声を漏らしたまま腰を振っていた。
「ふっ……あぁっ!」
その様子を見ていた私は興奮してしまう。そして、自然と下半身に血液が集まっていくのを感じた。
「あっ! ああぁ!」
菊池君はビクッと身体を震わせた。それは絶頂を迎えた証拠だろう。
「……大丈夫? もしかして、イッちゃった?」
「はい……。イッたの初めてで……すごく良かったです……」
菊池君は恥ずかしそうに答える。しかし、その目は潤んでいるように見えた。
それからしばらくの間、私たちはお互いの体を求めた。キスを交わしながら愛撫を繰り返す。そして、最後にはもう一度激しい動きになった。
「はぁっ……、んんっ……」
菊池君が悶える。その度に秘所から愛液が溢れ出してきた。それを指ですくい取ると、また中へ入れ直す。すると再び彼女は嬌声をあげる。
「ふぁっ……、あっ……!」
何度も絶頂を迎えているようだ。それでもまだ物足りないらしい。だから、私は自分の欲望のままに攻め続ける。
「んぅっ……! あっ、ダメっ!」
菊池君がまた達してしまった。でも、私は止めなかった。そのままさらに強く突いた。
「ああっ!……もう無理っ!」
彼女が大きな声で叫んだ瞬間、私の手の中が温かくなった。どうやら今ので達したらしい。その証拠に、彼女の内腿やシーツに白濁したものが滴っていた。
「ごめん……」
「いいえ……。課長のせいじゃないですから」
菊池君はそう言って微笑みかけた。それから、少しだけ息を整えてから話を続けた。
「……実は私、夫とセックスできなくなっちゃってたんですよ」
「そうなんだ」
私が驚いて尋ねると、菊池君は静かに頷いた。
それは、先ほども聞いたような気がする。だが、今回は違うらしい。なぜこんなことをしているのかという理由だったのかもしれない。
「課長のおかげで、久々に気持ち良かったです。ありがとうございます」
菊池君はそう言った後、改めてベッドの端に座った。そして足を開き、秘所を晒す形になった。
「んっ……」
恥ずかしそうに呻き声を上げる。
しかし、私はすぐに理解した。彼女はこれから何をしようとしているのか。
だから私も同じようにベッドへ乗り上がり、彼女に近づいた。
「いいのか?」
「……」
菊池君はあまり話さない。ただ黙ってこちらを見つめたままなのだ。でもその目には熱がある。きっと興奮しているのだろう。
(本当にいいんだよな)
そう思いながらも、私は自身の股間へと手を伸ばした。そこは、既に熱く硬くなっていた。もう準備万端ということだ。
「じゃあ、入れるよ?」
私はそう言いながら、彼女の膣口に当てがうようにして腰を動かした。そして、ゆっくりと挿入していく。
「あっ……んんっ!」
菊池君はビクッと体を震わせた。まだ痛みや緊張感があるようだ。そんな様子を見ているだけで興奮する。だから、そのまま奥まで突くことに決めた。
「あぁっ!……んぅ……!」
彼女の中は狭い。しかも熱くて柔らかくて気持ちがいい。それに加えて、きゅうっと締め付けてきた。まるで離さないと言っているようだ。
「すごく良いよ」
「んっ……。嬉しいです」
菊池君は微笑む。そして、私の首元へ手を回すと抱き着いてきた。
「……もっと激しくしてくれますか?」
「もちろん」
私が答えると同時に、菊池君がまたキスしてきた。
そして、私たちは再び貪り合った。
「ふっ……んっ! ああぁっ……」
彼女は必死になって腰を振っている。それに合わせて私も動いた。お互いに夢中になるようなセックスだった。でも、いつまでも続くわけじゃない。
「ふぁ……あ……ダメですっ……!」
「大丈夫だよ。イキそう?」
私が聞くと、菊池君はこくりと頷いた。
「じゃあ、一緒にイこうか」
「はい……。お願いします……」
そう言って、彼女はさらに深く唇を押し当ててきた。それと同時に下半身の動きも激しくなる。もう限界なのだろう。だが、私はそれを受け入れることしかできなかった。
「実は今日、危ない日なんです」
菊池君が突然そんなことを言った。その表情は真剣で、冗談を言っているようには見えなかった。
(もしかして、ゴムをつけるように言いたいのか? そんなもの用意してないぞ)
そう思った瞬間、彼女が続けた。
「だから、このまま中へ出してください」
「え……?」
私は驚いてしまった。しかし、菊池君は笑顔を見せたまま続ける。
「構いませんよ? 課長なら大丈夫ですから」
「いや、それは……」
「お願いです。私、課長に種付けて欲しいんです」
そう言うと菊池君は私の胸へ飛び込んで来て、ギュッと抱きついてきた。
「……本当にいいのかい?」
「はい。むしろそうしてほしいくらいです」
菊池君は微笑みながら答えた。
しかし、私はまだ迷っていた。万が一妊娠してしまったら……という不安がよぎったからだ。
「心配しないでください。責任取ってとか、言いませんから」
菊池君は甘えるような声でそう言った。そして、再度キスをしてきた。
「んっ……はぁ……」
今度は激しく舌を絡ませ合うディープキスになる。それに合わせて下半身の動きも大きくなった。
「ふぁっ……あぅっ……!」
彼女は苦しそうな声を上げている。でも、嫌がっていないことはわかった。
(本当に良いのか?)
そう思いつつも、もう止められない。なぜなら、私も限界なのだ。
「出すぞ」
私がそう言うと同時に、菊池君も強く抱き締めてきた。そして、最後の瞬間までお互いの体温を感じながら果てる。
「はいっ……! 課長ので、孕ませてください!」
彼女の内側は熱く、その熱量がこちらにまで伝わるほどの強さで抱きしめられた。
「くっ……」
「ああぁぁ!」
菊池君は絶叫していた。ビクンッと大きく身体を震わせたかと思うと、そのまま力尽きてしまったようだった。
「……大丈夫?」
私は優しく尋ねるように問いかける。
「はい……。すごく気持ち良かったです」
「そうか」
私は少しだけ息を整えてから、ゆっくりと彼女の膣口から自身を引き抜いた。すると、白濁した液体が流れ落ちていくのがわかる。
「……すごい量ですね」
「いや、すまない」
私は謝ったが、菊池君は笑っていた。
「いいんですよ。むしろ嬉しいくらいです」
「そうなのか?」
「はい。……それに、私だって課長とのセックスでイキましたから」
菊池君はそう言って微笑んだ。
「それじゃあ……一旦休憩しようかな」
そう言いながら、ベッドへ横になった。隣にいる菊池君を見ると、彼女はまだ荒い呼吸を繰り返しているようだ。
「んっ……」
そんな声が聞こえたので、思わず振り返る。すると、菊池君は潤んだ瞳でこちらを見ていた。そして、そっと私の胸元に顔を埋めた。
(まだおさまらないのか……?)
そう思った瞬間、彼女は小さな声で呟いた。
「……私、もう戻れません」
「え?」
その言葉の意味がわからない。だから、私は首を傾げた。
でも、すぐに理解することができた。なぜなら、彼女の手が再び私の下半身に伸びてきたからだ。しかも、今度は自分の股間を触っている。
「菊池君?」
「すみません……。もう止まらないんです」
そう言うと、菊池君は上目遣いで私を見つめてくる。その表情は色っぽかった。まるで、もっとしてほしいと言っているような感じだった。
「……じゃあ、続きをしましょうか」
「はい……。お願いします」
菊池君は甘えるように答えて、私に抱き着いてきた。そして、そのまま唇を重ね合わせる。それに応えるように私も舌を差し入れた。
「んんっ……!」
彼女はビクッと体を震わせて反応した。しかし、すぐにまた私の首に腕を回すと、さらに強く抱き締め直した。
「ふぁ……んぅ……」
舌を絡ませ合うだけじゃなくて、お互いに唾液も交換している。それはどちらも興奮している証拠だろう。
「はぁ……んっ!」
菊池君が切ない声を上げていた。でも、嫌がっていないことは伝わってくる。むしろ求めているような気がする。
(もう一回いけるか……?)
一瞬そう思ったが、彼女の中に再び挿入していくことにした。
すると、さっきまでとは違う感覚だった。たぶん、先程出した精液が潤滑剤の代わりになっているのだろう。スムーズに奥まで入り込んだ。
「あっ……んん……!」
菊池君は嬉しそうな声で喘ぎながら、さらに強く抱きついてきた。それは愛おしいとでも言いたいのかもしれない。
(そうか……)
私は少しだけ戸惑いながらも、彼女の期待に応えるように動いた。すると、菊池君も積極的に動き始めた。
「ふぁっ……! あぅっ! 課長っ!」
「……気持ちいい?」
私が尋ねると、菊池君はこくりとうなずいた。そして、私へキスをしてきた。
「んんっ……!」
激しく舌を絡ませる。その度に下腹部のあたりが熱くなる。それはもちろん性欲が高まっているからだと思われた。
「あっ! ダメですっ! またイッちゃいます!」
「いいよ」
「はい……。このまま中に出してください」
菊池君は微笑みながらそう言った。そして、私の背中に腕を回すと、より密着してきた。おそらくは、離したくないと言う意味なのだろう。
「わかった」
私はそう言うと、ラストスパートをかけるように腰を動かした。すると、すぐに果てそうになる。
「んぅっ……! あああぁ!」
菊池君が大きな声で叫んだ直後、同時に射精した。その瞬間、彼女の中がきゅうっと締め付けてきたような気がした。
「はぁ……はぁ……」
菊池君は荒い呼吸を繰り返していた。でも、嫌そうではなかった。むしろ満足そうに見えるくらいだ。
(こんなセックス初めてだな)
そんなことが脳裏をよぎりつつ、落ち着きを取り戻し始め、お互いの体温が徐々に下がっていくのがわかる。そして、優しく抱き寄せられた。
「課長……」
「うん?」
「実は、夫よりも課長の方が好きです」
そう言って菊池君は微笑むと、私へキスをしてきた。
その言葉を聞いて、私は驚いた。でも、嬉しかった。なぜなら、それは彼女自身の気持ちだったからだと思う。
(そうか……)
そう思いながら再び唇を重ねる。今度はゆっくりとしたものだった。だから、お互いに余裕がある。
「んっ……。ふぁ……」
甘い吐息が交わされるだけで終わらなかった。しばらくの間、私たちはお互いを見つめていた。
しかし、時間は止まらない。やがてまた欲望が湧いてくるようになるだろうと思われた。
「あの……明日も早いですから、もう休みませんか?」
菊池君が上目遣いで言った。その表情には色気が含まれていたようだった。
「そうだね」
私は笑顔で答えた後、もう一度彼女を抱きしめ直すと、そのままベッドへ倒れ込んだ。
「んぅっ……!」
菊池君はビクッとなったが、嫌がらずに受け入れた。むしろ喜んでいるような感じだった。だから、私も満足することができた。
「それじゃあ、おやすみ」
「……はい。お休みなさい」
私たちは同時に目を閉じて眠りについた。
(まさかこんなことになるなんて)
そんなことを思いながら目を閉じるとすぐに夢の中へ旅立っていった。でも、心地よさそうな寝息を立てている菊池君のことを考えながら意識が遠のいていくのを感じた瞬間、彼女の体温が伝わってきた。それはとても温かくて柔らかなものだった。
「んっ……」
菊池君が小さく呻いた後、私に顔を向ける。そして微笑むと、そっとキスしてきた。
「ふふ……。課長、まだ元気なんですね」
そう言いながら、彼女は私の胸板に手を当てる。そこには先程出した精液が残っているはずだ。
しかし、私が反応しないでいると、再び口付けてきた。しかも今度は舌を絡ませ合うものだった。
「んんっ……!」
私は驚いてしまったが、すぐに応えるように舌を動かした。すると、彼女は嬉しそうに微笑んだ後、こちらを見つめてきた。
「私たち、もう戻れませんね」
菊池君はそう言って微笑む。その目には少しだけ涙が浮かんでいた気がした。
だから、私も同じ気持ちだと伝えるために優しく抱きしめ直す。すると、彼女は満足げに小さく頷いた後、また唇を重ね合わせてきた。
「んぅっ……!」
「……そろそろ寝ようよ」
「はい」
そう言うと同時にベッドへ倒れた。お互いに疲労困憊な状態だったからだろう。すぐに眠りに落ちたのか、深い夢の中へと旅立っていったような気がした。
(明日も早いんだから早く寝ないと)
そんなことを考えながら瞼を閉じると、彼女の温もりと柔らかな感触が心地よかった。だから安心できたと思う。そして、そのまま意識が遠のいていくのだった。
終