奉仕種族に転生したら変態お嬢様に飼われることになった件 作:もんも♡
放課後。
学園の正門前には、各貴族家の馬車がずらりと並んでいた。
校舎を背に、制服姿の生徒たちが三々五々、自分の家の馬車へと吸い込まれていく。
「ごきげんよう、カタリナ様」
「ええ、ごきげんようみなさま」
お嬢様は今日も完璧な氷の白百合で、優雅に手を振りながら、公爵家の漆黒の馬車へと歩を進める。
僕はその半歩後ろを、ファムの制服姿でついていく。
(この人、さっき屋上でおちんぽおまんこキスしてたんだよな)
もはや驚かない。僕の感情はすでに三周回って達観の域に達している。
御者が恭しく扉を開けた。
「お嬢様、お待ちしておりました」
「ありがとう、ハンス。今日は少し遠回りで帰ってくださる?」
「かしこまりました。王都の大通りを抜けるルートでよろしいですかな」
「ええ、それでお願い」
お嬢様はにっこりと微笑んで、馬車に乗り込んだ。僕もそのあとに続く。
バタン。
扉が閉まる。
瞬間。
「……はぁぁぁぁ~~~~~~っっ♡♡」
お嬢様が、どさりとシートに身を沈めた。
深い、深いため息。全身全霊の脱力。
「も~……疲れましたわ……お友達とおしゃべりするのも、先生の質問に答えるのも、廊下をまっすぐ歩くのも……っ、なにもかも、性欲の邪魔でしかありませんの……っ♡♡」
(性欲が基準なのか、この人の世界は……)
お嬢様はぐったりとシートに横たわりながら、じっと僕を見上げた。
目が、すでに据わっている。
「というわけで、帰りの馬車の中は、わたくしのおまんこを好きにしていい時間ですわ♡」
というわけで……?
なにがというわけなのかは皆目見当も付かないが……
「好きにしていい、って……」
僕はあたりを見回した。
公爵家の馬車は、外見こそ品のいい黒塗りだが、中はちょっとした応接間みたいに広い。向かい合わせのシートはふかふかの革張りで、窓には厚手のカーテン。
でも。
「お嬢様、これ、外に聞こえません?」
「大丈夫ですわ。この馬車、特注で防音魔法を五重がけにしてありますの」
「はぁ、五重がけ……」
三重がけのトイレではだだ漏れだったけど大丈夫か?
「あと、窓は外からは見えない特殊加工済み。御者のハンスも耳栓をしてますわ」
「耳栓」
「お約束のひとつですの」
お約束ってなんだよ。雇うときにそういう契約を交わしたのか。
「名付けて『いつでもおまんこ弄り放題ルーム』でしてよ」
「名付ける必要ありますかね?」
命名シリーズにまた仲間が増えた。語彙の引き出し、どこにあるんだこの人。
「さあ、早く」
お嬢様はスカートをたくし上げた。白い下着はすでにぐっしょりで、クロッチ部分が透けて中が見えそうだ。
「観光もしたいでしょう? わたくし、ちゃんと案内してさしあげますわ。王都には見どころがいっぱいありますのよ」
「……案内、できるんですか」
「ええ、もちろん。わたくし、王都の歴史と地理は完璧に把握してますもの。あなたが楽しめるように、ちゃんと解説してさしあげますわ」
その口調は真面目そのものだった。
でも手は、自分の下着を脱いでいる。
(このギャップ、いつまで経っても慣れない……)
「では、ご奉仕させていただきます」
♢ ♢ ♢
馬車がゆっくりと走り出す。
窓の外には王都ローゼンハイムの街並みが広がっていた。
石畳の大通り。中世ヨーロッパ風の木組みの家々。遠くに見える王城の尖塔。夕暮れ前の柔らかな日差しが、すべてをオレンジ色に染めている。
露天商が威勢のいい声をあげ、子どもたちが路地を駆け回り、噴水広場では恋人たちが寄り添っている。
(きれいだなぁ)
僕は心の底から感動していた。
だって僕は隠れ里で二十年間、外界と隔離されて育った。人間の街をこうしてじっくり眺めるのは、斡旋所に登録した日以来だ。
いや、前世では人間だったけど……異世界の人間の文明は新鮮だ。
始めて来た日は緊張と期待で周りを見る余裕なんてなかったから、実質初めてと言っていい。
石畳の歴史。空気に混ざるパンの香り。鐘楼から響く夕べの鐘。すべてが新鮮で、すべてが輝いて見える。
(ああ、これが人間の……僕が仕えるべき種族の……)
「あっ、ショコラ、見て。あれが王立劇場ですわ。三百年の歴史があるんですのよ。あそこでは毎年春に……んお゛お゛っ……!?♡♡♡」
僕の右手は、お嬢様のスカートの中にあった。
「王立劇場……すごいですね……」
僕は窓の外を見つめながら、人差し指と中指でお嬢様のクリトリスを挟んで、くるくると回した。
くりゅっ……♡
「んぁっ……♡ そ、それで、王立劇場は、建築様式が……あ゛っ……♡」
(解説と喘ぎ声が混ざってる……)
「建築様式が、なんですか?」
「ゴシック様式で……っ♡ 正面のバラ窓が……はぁっ……♡ 有名ですの……っ、んっ……♡」
ぐりゅっ……♡♡
「ん゛っっ……!!♡♡ そ、その、バラ窓には聖女の生涯が描かれていて……っ、んぅ……っ♡」
(よく耐えてるなこの人)
ていうか解説の内容、ちゃんと合ってるのかな?
クリトリスを弄られながら建築様式を語れる人間がこの世に何人いるだろうか。
「ショコラ……っ♡ も、もっと、ちゃんと見て……っ♡」
「ちゃんと、とは」
「王立劇場を……っ♡ し、しっかり、目に焼き付けて……っ♡ んぁっ……♡♡」
「お嬢様こそ、解説が雑になってます」
「だ、だってぇ……っ♡ くりとりす、くりとりすばっかりぃ……っ♡♡」
ぬちゅっ……♡♡
僕は今度は親指でクリトリスを押し潰しながら、人差し指を膣口に這わせた。
「ん゛ぉ゛っ……!!!♡♡♡」
「お嬢様、声」
「ら、らって……っ♡ 防音五重がけだから……っ♡」
防音五重がけは信用ならないが……まぁ、外の人間たちが騒いでないところを見ると大丈夫らしい。
いつまでもつかは分からないけど。
「あっ……♡ あそこ、見て……っ♡」
「どこですか?」
「噴水広場……っ♡ 中央の像は……んっ……♡ 初代国王ですの……っ、んぅっ……♡」
ぐちゅっ……♡♡
「ひゃぁっ……!!♡♡ しょ、初代国王は……ドラゴンを……っ、倒した英雄で……っ、ん゛ぉっ……♡♡♡」
(初代国王に失礼だろこの状況)
ドラゴンを倒した英雄の銅像の前を、クリトリスを弄られながら通過する公爵令嬢。王国の歴史とはいったい。
「ショコラ……っ♡ も、もっとちゃんと弄って……っ♡」
「ちゃんと弄りつつ、ちゃんと観光もしております」
「そ、そう……っ♡ それが、ご奉仕ですわ……っ、んぁっ……♡♡」
僕は奉仕種族だ。ご主人様の無理難題をこなすのが僕の生き甲斐だ。
僕は窓の外とお嬢様のおまんこを同時に視界に入れながら、指の動きを加速させた。
くりゅくりゅくりゅっ……♡♡ ぐちゅぐちゅっ……♡♡
「あ゛っ♡ あ゛っ♡ そ、それで、あの時計塔は……っ、ん゛ぉっ……♡♡ 建国百周年を記念して……っ、はぁっ……♡♡」
(すごい、解説を諦めない!)
「記念して……?」
「建てられたもので……っ♡ 高さは約五十メートル……っ、んっ、あっ、んぁぁっ……♡♡」
こりこりこりっ……♡♡
「五十メートル……すごい」
「ええ……っ♡ 王都で二番目に高い建築物ですの……っ、ん゛っ……♡♡ 一番は王城の……っ、主塔で……っ、はーーっ♡、はーーっ♡」
お嬢様の息が完全に肩で息をするモードに突入している。
でも解説は止めない。この人の辞書に「諦める」の文字はないらしい。
(お嬢様、めちゃくちゃ博識だな……)
授業中もそうだった。教科書の内容は去年全部終わらせてるし、高等魔法方程式も制覇してる。歴史も地理も完璧。
天才。
でも変態。
そしてSSS級性欲。
この三属性を一人に詰め込んだ神様は、いったい何をしたかったんだろうか。ハードモードすぎるだろ。
「ん゛っ……♡ しょ、ショコラ……っ♡」
「はい」
「つ、次は……っ♡ 中に、指を……っ♡」
「解説は?」
「……っ♡ ちょっとだけ、お休みしますわ……っ♡」
(ついに解説が途切れた……)
僕は人差し指を、とろとろに濡れた膣口に押し当てた。
処女膜の小さな孔を、ゆっくりと押し広げるように。
ぬるるる……っ♡♡
「お゛っ……!!!♡♡♡」
背筋がのけぞるお嬢様。でも僕は処女膜を破かないよう、指をほんの少しだけ膣内に沈めた。第一関節にも満たない深さ。
でも。
「あ゛っ♡ あ゛っ♡ ゆび、ゆびぃ……っ♡♡ おまんこのなかに、ショコラのゆびがぁ……っ♡♡♡」
膣内のひだが僕の指先に吸い付いてくる。熱い。ぬるぬるしてる。そしてきゅうきゅうと締まってくる。
にちゅにちゅにちゅっ……♡♡
「ん゛ぉ゛ぉ゛っ……!!!♡♡♡ だめ、だめ、それ、イく、イッちゃうぅ……っ♡♡♡」
びくんびくんびくんっっっ!!!!♡♡♡
一回目。
お嬢様の身体がシートの上で跳ねて、愛液がどぷっと僕の手のひらを濡らす。
「はーーっ♡……はーーっ♡……はーーーーっ♡……」
荒い息。ぐったりとシートに沈むお嬢様。
(さて、これで少しは落ち着いたか……)
と思った瞬間。
「……あ、ショコラ、見て。あれが商業ギルドの本部ですわ」
「?」
「正面の柱が八本あるでしょう? 商都の建築様式を取り入れてるんですの。中庭には各国の商人が集まる交易所があって──」
(復活した……)
しかも解説がワンランク詳細になってる。一回イッたことでむしろ頭がクリアになったんだろうか。この人体のバグっぷりはなんだ。
「……あっ、でもまだ疼いてますの。続けていいですわよ」
「はい……」
僕は無言で指を動かし始めた。
ぐちゅっ……♡ にちゅにちゅっ……♡♡
「んぁっ……♡ それで、商業ギルドは約二百年前に……んっ……♡ 設立されて……っ、ん゛っ……♡♡」
僕は窓の外を見る。
商業ギルドの建物は確かに立派だった。白い石造りで、八本の円柱が夕日に照らされて黄金色に輝いている。商人らしき人々が忙しそうに行き交い、荷馬車が荷物を積み下ろしている。
(……いいなぁ、人間の街って、ほんとに活気があって)
「っ、あ゛っ……♡ となりに見えるのが……冒険者ギルドで……んぉっ……♡♡」
(冒険者ギルドもあるんだ!)
ファンタジーの定番だ。でも本物は初めて見る。掲示板にはクエストの依頼書がびっしり貼られていて、武器を背負った戦士たちがたむろしている。
くりゅっ……♡♡
「ひゃぁっ……!!♡♡ そ、その冒険者ギルドは……ん゛っ……♡ 初心者向けの……はぁっ……♡ 講習会もやってて……っ、んぁぁっ……♡♡」
(講習会の話してるのに指は膣の中でぐちゅぐちゅしてる)
どうなってるんだこの状況は。
「ショコラ……っ♡ もっと、ちゃんと、見て……っ♡」
「見てますよ。冒険者ギルド」
「ちが……っ♡ もっと、王都の、すみずみまで……っ、んっ……♡」
「すみずみまで」
「ええ……っ♡ あなたは、これから……んぁっ……♡ この街で暮らすんだから……っ、ん゛っ……♡♡」
(……あ)
その言葉に、僕の胸がちょっとだけ熱くなった。
この人、ちゃんと考えてくれてるんだ。
僕が隠れ里から出てきたばかりで、人間の世界をほとんど知らないって。
奉仕種族の本能が、じんわりと幸福を出力し始めてきた……♡
でも、その直後。
「あ゛っ♡ あ゛っ♡ しょ、ショコラ……っ♡ も、もうむり……っ♡ 解説、かいはず……っ、ん゛ぉ゛ぉ゛っ……!!!♡♡♡」
(ついに解説が崩壊した!)
「かいはず……?」
「かいせつ、むり……っ♡ おまんこ、きもちよすぎて、あたま、まっしろ……っ♡♡♡」
二回目の絶頂が近いらしい。さっきまで商都の建築様式を語ってた口が、今は「おまんこ」しか言ってない。
まぁいつも通りか。
「あと何分で屋敷に着きますか?」
「あと……二十分……っ♡ なのに、もう、イきそう……っ♡♡ まえより、びんかんになってる……っ♡♡」
SSS級の性欲は、満たせば満たすほど感度が上がっていくのだろうか。
それってラスボスが戦うたびに強くなるシステムと同じだ。僕の指はレベル1のままなのに、相手だけどんどん進化していく。
「ショコラ……っ♡ ゆび、もっと、うごかして……っ♡ くりとりすも、ちゃんと……っ♡♡」
「ちゃんと動かすから、せめて街の説明だけでも」
「む、むりぃ……っ♡ ことば、でてこない……っ♡ おまんこ、おまんこだけになっちゃうぅ……っ♡♡」
ぬちゅぬちゅぬちゅっ……♡♡
僕はクリトリスを親指で押し潰しながら、膣内の指を小刻みに出し入れした。
「お゛っ♡ お゛っ♡ それ、だめ、それ、イク、イクイクイク……っ♡♡♡」
「外、見てください。いまパン屋の前を通ってます」
「パンや……っ!?♡♡ ど、どこ……っ!?♡♡」
「あそこです。焼きたての看板が見える」
「ほんと……っ♡ あ、いい匂い……っ♡ ん゛ぉっ……♡♡ ぱん、ぱんのにおい、と、おまんこ……っ♡♡ ごちゃまぜ……っ♡♡♡」
(パンの匂いとおまんこの感覚がごちゃまぜになるな)
ていうかこの人、絶頂の一歩手前でも窓の外を確認できるんだ。すごい生命力だ。
「ん゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っっっ……!!!!♡♡♡♡ イク、イク、イクぅぅぅっっっ……!!!!♡♡♡♡♡」
びくんびくんびくんびくんっっっっ!!!!!!!♡♡♡♡♡
お嬢様の膣が、僕の指をぎゅううっと締めつけて、愛液がどぷどぷと溢れ出る。
「はぁ……っ♡ はぁ……っ♡ はーーーーーっ♡♡」
肩で息をするお嬢様。ぐったりとシートに沈んで、目がとろんと溶けている。
でも。
三秒後。
「……あ、ショコラ。あの鐘楼、見えるかしら」
「あれが聖レミリア大聖堂ですわ。四百年前に建立された、王国最古の聖堂で、鐘楼の高さは約七十メートル。毎正時に鳴る鐘は『神の抱擁』と呼ばれてて、音色がとても美しいんですの」
解説のクオリティがさらに上がってる。一回イッて、二回イッて、脳みそむしろ冴え渡ったようだ。
「お嬢様、解説、無理じゃなかったんですか」
「……っ♡ イったあとは、ちょっとだけ、頭がすっきりしますの……っ♡」
「で、その後また疼く」
「ええ……っ♡ もう、疼いてますわ……っ♡ 続けて♡」
(なにこの無限ループ)
僕は窓の外を見た。
夕暮れの王都は、さっきよりもずっとオレンジ色に染まっている。街灯に魔法の灯がともり始めて、夜の街に切り替わろうとしている。
(すごいなぁ、人間の街は)
初めての人間の街。
初めて見る景色の数々。
でも。
「んぁっ……♡ ショコラ……っ♡ 次は、指、二本にして……っ♡」
「……はい」
「あっ、それと向こうに見えるのが、王立図書館ですわ……っ♡ 蔵書数は……んっ……♡ 王国最大で……っ、はぁっ……♡♡」
ぬちゅぬちゅぬちゅっ……♡♡
指を二本に増やして、膣口をゆっくりと押し広げる。処女膜は破かない。でも、破かないギリギリを攻める。
「ん゛っ……!!!♡♡♡ に、にほん……っ、にほんはぁ……っ♡♡ 蔵書数は、約五十万冊……っ♡ んぉっ……♡♡ 魔法書のコレクションが……っ、あ゛っ……♡♡♡」
僕は妙な境地に達していた。
おまんこを弄りながら観光案内を聞く。
それが、今日の僕のご奉仕なんだ。
窓の外には、人間の街の美しい風景。
手の中にはご主人様の熱くて柔らかい、ぐちょぐちょのおまんこ。
(こんな体験、隠れ里の教科書には一ミリも載ってなかったよ……)
でも。
奉仕種族の本能が、これもまた「幸せ」の一種だと認識し始めている。
(……やばい、慣れてきた)
慣れって怖い。
♢ ♢ ♢
それから屋敷に着くまでの二十分間、お嬢様は合計八回イった。
三回目は聖レミリア大聖堂の鐘の音と同時だった
「鐘が……っ♡ 鐘が鳴ると……おまんこも……っ♡♡」
五回目は高級住宅街の入り口
「このへんは……っ♡ 貴族の、屋敷が……ん゛ぉっ♡♡ あ、いまの、まるみえ旅館の前ですわ……っ♡♡」
六回目と七回目は連続で
「ごめんなさい、二回連続は、ちょっと、わたくしも、想定外……っ♡♡」
八回目は、ちょうど屋敷の門をくぐるタイミングだった。
「お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛~~~~~~っっっ!!!!♡♡♡♡♡」
びくんびくんびくんっっっ!!!!♡♡♡
(門番の人、いま馬車が変に揺れたの気づいたかな……)
気づいても言わないだろう。公爵家の使用人はプロだから。
馬車が玄関前に停まった。
「はぁ……っ♡ はぁ……っ♡ はーーーーっ♡♡」
お嬢様はシートの上でぐったりしていた。制服は乱れて、スカートはまくり上げたまま、下着はどっかにいった。
顔は──まあ、お決まりのアヘ顔だ。
でも僕は、プロの奉仕種族として、てきぱきと彼女の服装を整えた。乱れたブラウスを直し、スカートを戻し、なくなった下着はポケットにしまった。
「お嬢様、到着しました。しっかりしてください」
「ん……っ♡ んぅ……♡」
「氷の白百合に戻ってください。玄関に使用人がいます」
「……っ」
その一言で、お嬢様の目がカッと見開かれた。
すごい。
「氷の白百合」って単語、この人にとって最強の起動コマンドだ。
すうっと背筋が伸びる。
乱れた髪を手櫛で整える。
目が据わる。いや、据わるんじゃなくて、据わった目が澄んだ目に変わる。
「ありがとう、ショコラ。助かったわ」
「どういたしまして」
「それと……」
お嬢様は、にっこりと微笑んだ。
「今日の観光、楽しんでくれたかしら?」
僕は一瞬、言葉に詰まった。
でも。
「はい。王都は、とても素敵な街ですね」
本心だった。
お嬢様は満足そうにうなずいて、馬車の扉を開けた。
「ただいま戻りました」
「お帰りなさいませ、お嬢様」
迎えの使用人たちがずらりと並ぶ中、カタリナお嬢様は完璧な令嬢の微笑みで応えた。
僕はその半歩後ろを歩きながら。
お嬢様のスカートの中に、下着がないことを知っている唯一の存在として。
そっと、ため息をついた。
観光もできた。
おまんこも弄った。
解説も聞けた。
絶頂もさせた。
マルチタスクにもほどがある。
でも。
(まあ、これが僕のご主人様だし)
そして僕は僕で、馬車の中という密室で、ご主人様の一番恥ずかしい姿を独占できることを、ちょっとだけ──ほんのちょっとだけ光栄に思っている自分がいた。
「しくしく」
「なに小声で泣いてるの!?」
いつの間にか隣にいたアンナが、ぎょっとした顔でこっちを見ていた。
「なんでもないです」
僕はとびきりの笑顔で応えた。
だって僕は奉仕種族ファム。
変態ご主人様の、変態専用おちんぽ枠として、今日も精一杯奉仕しただけだ。
それ以上でも、それ以下でもない。
……たぶん。