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 今回は上記の3作品を踏まえて書きました。処女作から続けている『おねショタアーカイブ』、書いていく内にアフターストーリーやサブストーリーをいくつか書いてみたくなってきたのが、今作の生まれたきっかけです。人選は、実際に書いてみて手ごたえのあった生徒、どうしても書きたい生徒で選びました。この3人によって、玲央君が巻き込まれるインモラルなお話も書いてみようかな、とかついつい考えてしまいます……。

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第1話

 その日、私は玲央君に「初めて」を捧げた。

 私はそれまで、世間を騒がせている「アビドス怪文書」で欲求を抑えていた。今でも覚えている。あの埃と汗臭さに満ちたロッカーの中、キツめのライトで光るスマホの画面、その静けさの中でよく響く自分の吐息と液体の音。ありありと思い出せる。

 あのときの私はどうしようもなく臆病だった。ミドリからは「ムラムラするならデリヘル呼んでみる?」とか言われたし、トキさんからは「先生のご尊父直伝・モテモテ女の条件」とか勧められたけれど、どれも気が乗らなかった。いや、乗ろうとしなかった、というのが近いかも。私の身体なんて、男の子の好みには程遠い。乳房もそんなに大きくない。そんなに小さい癖して、乳輪はだらしなく広い。陰毛なんて股だけでなくてお尻の周りや内股にも生えている。絶対に、男の子にも女の子にも「……キんモ」とか、「ないわー」とか言われるに決まっている。

 ……でも、そんな私を玲央君は変えてくれた。

 玲央君は私たちを何度も助けてくれたシャーレの先生の息子さんだ。ネット掲示板では「アビドス怪文書の「○○君」ではないか?」との噂がよく立っている。真偽不明の怪しい、下手するとシャーレの存続に関わるような情報を知ったとき、私は……、嬉しかった。もしかしたら、彼なら私のことも抱いてくれるんじゃないか、そう思ったからだ。あ、いや、玲央君のことをオナペットとみなすわけじゃないよ。その、……既にお姉ちゃんとエッチしている玲央君ならこんな私でも相手してくるんじゃないかと思っただけで……。

 それがまさかのまさか、現実になってしまった。

 最初は戸惑いながらも、段々と上手くなっていく舌遣い。

 抱き心地のよい細い身体。

 スベスベしていて愛らしい掌。

 小さいながらも鍛え上げられた股間のエクスカリバー。

 ……その勇者の剣に貫かれてから、私はある勇気が生まれた。自分よりも小さくて幼い男の子となら進んでエッチする、と。そして、私は小さいながらもある夢を見つけた。……いつか、この手で玲央君との子どもを身籠る、と。

そのためにも、いっぱいエッチして玲央君を気持ちよくさせられる女になるんだ。とても小さいながらも私に夢ができた、のかな。

 

 私の容姿でヘルス、ピンサロ、泡風呂屋になんて選ばれる素質はない。できることならゲームと座学だけしかない。強いて挙げるなら、エッチをしようとする心意気くらいしかない、と思う。……じゃあどうしようか。

 簡単にエッチするとなると、立ちんぼがある。ミレニアム自治区でも辺境の地域では男女問わず色んな人たちがその仕事をしているそうだ。ただ、非合法ということもあってヴァルキューレ警察学校によって取り締まられてしまうことも多い。実際、立ちんぼの歴史をまとめた本の内容も、大体が「取り締まりと繁栄」の繰り返しだ。そういった本を読んでいたとき、ある、悪魔じみた考えが浮かんだ。

 ……何かものに隠れてしまえば誤魔化せるんじゃないか。

 夜遅くまでモモイたちが子どもたちのためのプログラム学習ゲームのシナリオに苦戦していたときだったのを覚えている。今、自分の頭の中で浮かんでいるこの考えを皆に見せてしまおうかと思った。ダメだ。そんなことをしたら先生にも、アリスちゃんにも、あの子にも迷惑がかかる。だからこそ、慎重に、冷静に。

 まず、スる場所だ。場所はミレニアム自治区から離れたD.U.自治区にしよう。もしかしたら、玲央君に遭う可能性があるかもしれない。でも、彼はそんな簡単には会えないだろうな。

 次に、スるときの服装だ。いつもの服、玲央君に「初めて」を捧げたときの上着では暑苦しい。以前、イラストのモデルとして買ったメイド服ならどうだろう?あれはコスプレとして着ることを想定して作られたから、軽いし、動きやすいし、洗いやすい。もし、男の子のそういうので汚れたとしても大丈夫だ、多分。

 そして、どうやってサーチするか、だ。無難なのはSNSのDMだ。最近の男の子はネットに不用心なまま入ってくることが多い。欲につられやすい子どもなら、私のDMでも反応するに違いない。よし、やってみるか。

 狙うとするならゲームに興味があって、それでいて、エッチしたい気持ちを持て余している男の子だ。私はその手の匿名掲示板、今回のために作ったサブ垢で募集してみた。そうして数日待っていると、なんとDMの方で返信が来ていた。

「こんばんは。『テイルズ・サガ・クロニクル』が大好きな小学生です。是非ともゲーム上達のコツを教えてください!」

 支離滅裂な文しか書けないと騒がれてばかりの世代とは思えない丁寧な文!

文を打ったと思われる男の子はきっと、玲央君みたいに礼儀正しくてしっかりと教育されている子どもなんだろうな。……あぁ、私の手で滅茶苦茶にしたい。

「UZQueenです。では、お互いの予定が合う日時を決めませんか?」

「そうだなぁ。来週の土曜日なら都合が合うかも。その日ならお父さんとお母さんがお仕事で長く出張するんだ。ゲームをやってても文句を言われないし、どうかな?」

「いいですねぇ……。それでしたら、駅前での集合はいかがでしょうか。私もその日に行きますので。一緒に楽しい時間にしましょう!」

「ハイ!」

 ……「楽しい時間にしましょう」か。まぁ、間違ってはいない。私はこれから画面の先にいる彼を犯すんだ。彼にとっても他の子たちよりも一歩先に大人になれるんだ。彼にとっても自信になるはずだ、多分、……うん。

「ユズちゃん。来週の土曜日、予定は空いてる?」

 ミドリの声だ。時計を見る。時刻は8時過ぎ。そろそろ家に帰らないと。

「ど、土曜日?え、えと、従弟のところへ会いに行くから空いてないや」

「そっか……、残念。でもまぁ、親戚なら仕方ないか。あ、明日は小テストがあるから先に帰るね。バイバ~~イ」

 ミドリが扉を閉めた瞬間、身体中から汗がドロドロ流れ出た。皆には申し訳なくなってくる。でも、やめられない。あの日、私を「変身」させてくれた玲央君にまた振り向いてほしい。そのためなら、私は頑張るんだ。

 

 次の日の小テストは散々な結果だった。皮肉にも、モモイやマキ、トキさんの3人は満点を取り、私はギリギリ合格点に届かなかった。

 

 

 いよいよ土曜日だ。

 部室から借りてきたメイド服、ラムネやガムなどの非常食、歯磨きセット、ゲーム機と準備はできた。後は目的地に向かうだけだ。爪も万が一に備えて、しっかりと削ってある。

 その日の朝は雲一つない、晴れ渡った空だった。「変身」を終えた私の新たな門出を祝福するかのようだなぁ。

 

 電車に乗っているとき、休日ということもあってか家族連れをよく目にした。いっそあの男の子をあの親の前でレイプしてしまおうか、と不意に考えてしまった。ネット掲示板で見たことのある都市伝説で、「屠殺で動物を手にかけた人間が、仕事に慣れれば慣れるほど、道端の人間をその目で見てしまう」という話があったなぁ。……、今の私はその男を笑う資格はないのかな。

 

 やっと駅に着いた。

 ここからが本番だ。駅を出て目的地のレンタルルームに向かえばいい。彼との距離を詰めて、そして……。

 突然、スマホの通知音が鳴った。何があったのだろうか。ポケットから取り出してロックを解除した。……今日出会うはずのあの男の子からだ。場所はポストではない。どこだ?……デ、DM⁈まさか……?

「おはようございます。トモヤ君は私たちで既にいただいちゃいました~~☆私たちからお話があるので目的地まで来てくださいね♡」

 画像も添付されていた。そこには、私よりも大柄でグラマラスな女性と私と近い体型の少女、そして小さな男の子があられもない姿で写っていた。3人とも濁った液体でキラキラと輝いていて、その奥には、……使用済みコンドームや黄色く濁ったナプキンとタンポンが積み上げられていた。

 震える手で地図アプリを開こうとしたけれど、何度も隣のアプリを開いてしまった。ようやく地図アプリを開いて、すぐに目的地を設定した。早くトモヤ君の元へ行かなきゃ。あの女たちが何をしようと目論んでいるのか。私の愉しみを邪魔したからには、一戦交えることだって厭わない。腰に提げたにゃん's ダッシュを強く握りしめながら、私は目的地へ急いだ。

 

 目的地であるレンタルルームの扉の前に着いた。額から流れる汗がとてもしつこい。でも、今の私はそれを気にしていられる余裕なんてなかった。深呼吸、深呼吸、深呼吸……。よし、行こう!

 周りの目を気にせず、私は扉をドンドンと大きな音で叩いた。トモヤ君を先に屠ったあの二人をこの手で処すことで頭が一杯だ。密かに積み上げてきた計画を台無しにされたその怒りのままに扉を叩く。許せない、許せない、許せない、許せない許せない許せない……!

「何々~~?そんなにドシドシ叩いてどうしちゃったの~~?」

 声がした。そこへ顔と銃口を向ける。引き金を押してもすぐに動かない。

「まぁまぁ、そんなに怖がらないでよ。あ、もしかしてあのDMのUZQueen?まさか本人に会えるなんて思いもしなかったよぉ、アハハ!」

 あ、しまった。……安全装置を切っておくのを忘れていた。よりにもよってこんなときに限って……。

「ど、どこでトモヤ君と知り合ったんですか?こ、ここ、答えてください……!」

「どこで、って、そりゃあ、アカリとほっつき歩いてたときにたまたま会っちゃってさぁ……。まぁ、場の流れで童貞いただいちゃったよ、アハハ」

 もう、いただかれてしまった……⁈私こそが相応しいのに、どうして、どうして……?

「……そ、そうだったんですね。今日はここで」

 私の言葉を遮るように、言葉の主、長い尻尾を持つ小さな少女が話しかけてきた。

「ねぇあなたさ、玲央君のこと、知ってる?」

 後ろから心臓を鷲掴みにされたような気分だった。ここで知らんぷりすればよかったのに、私はすぐに振り向いてしまった。

「れ、玲央君のこと、ですか……?ハイ、し、知ってます。その、先生がお仕事のときに部活の皆と遊び、ました、ハイ」

「ホントにそれだけェ?それだったら私たちのことを通報したはずでしょ?それに、その銃をすぐに打てなかったよね?冷静になってたら安全装置を真っ先に切るはずじゃない?……もしかして……」

――あなたもそういう趣味があるんだ?

 「そういう趣味」!

 ハンマーで頭を叩かれたような衝撃。目の前の少女は淡々と私を分析し、そして、私の魂胆をあっさりと分析した。あぁ、後戻りできなくなってしまったんだ。ごめん、皆。

「……図星だった?まぁ、そういうのはキヴォトスじゃ珍しくないよ。まぁまぁ、そう堅くならないで。夢のような時間を一緒に過ごさない?」

「……ハイ、お願い、します」

「あ、私、由良木モモカ。まぁ、よろしく」

 モモカと名乗った少女は扉を開けた。開いたその瞬間、あのとき、上着の中で嗅いだ悍ましい臭いが迫ってくる。玲央君とシたときの記憶が頭の中でロードムービーのように流れてきそうだ。心、身体の奥、そして臓器、陰部。私の身体は着実に作られつつあった。サウナには行ったことがないけれど、「整う」という感覚に近いのかもしれない。先生への申し訳なさを胸に秘めて、私は玄関を上がった。

 

 部屋に入ると、そこは惨状そのものだった。

 鼻を抑えたくなる強烈な、イカ臭くて酸っぱい臭い。無造作に積まれた使用済みのコンドーム。空になった錠剤のパック。くしゃくしゃに脱ぎ捨てられた衣服の山。……ネットで違法アップロードされる下手なエロ漫画よりも煽情的な光景。ユウカ先輩やネル先輩なら逃げだすか「掃除」するかやるだろうな。でも、私にはそんなことはできない。モモカさんの案内されるがままについてきてしまった。

「あらぁ?もしかして、トモヤ君のお知り合いですか?」

 部屋の奥でレバーを食べていた少女が話しかけてきた。輝くような黄色の髪からは、小さな角が飛び出している。あの写真に写っていた大柄な少女なのかな。

「……ハイ。その、トモヤ君と遊ぶつもりでここに、来ました」

「ごめんなさいね。トモヤ君がついいやらしかったので、そちらのモモカさんと一緒にいただいちゃいました☆とぉっても、いい子でしたよ♡」

 でも、この人、どこかで見たことがあるような……。誰だろう?

「あ、私は鰐渕アカリです。あなたのお名前は?」

「は、花岡ユズ、です。よ、よろしく、お願いします……」

 鰐渕アカリ……!あの美食研究会の⁈とんでもない人と知り合ってしまった……。どうしよう?ここから逃げようか?右の人差し指にかけた引き金を引こう、今すぐに。

「そんなに怖がらなくていいよ。多分その子、玲央君とエッチしたっぽいから私たちと同じだよ」

 「私たちと同じ」、か。確かに、私は玲央君とエッチした。表向きにするなんてそんなことはできないことだ。でも、目の前にいる人たちはその経験を共有できる。それに、今、眠っているトモヤ君の顔立ち、どことなく玲央君に似ているんだよなぁ……。そう思うと、身体の奥から何かが渦巻いてくる。

「じゃあ、私たちは同じ穴のムジナですね。先にトモヤ君はいただきましたけれど、「生ハメ」はしてませんよ。あ、折角ですし……」

――彼の生ハメ童貞、食べてあげてください♡

 突然、アカリさんが耳元で囁いた。

 もう、限界だ。私はシャツも下着も何もかもを脱いだ。

「あらあらぁ♡さてと、どんな絡みが見られるか楽しみですね☆」

「いいじゃん!さ、玲央君とのエッチの練習、頑張って~~」

こんな不格好な身体だけれど、いつか玲央君に振り向いてほしい。その夢の支えになってね、トモヤ君。

 

「あ、あれ?お姉ちゃん、誰?」

 トモヤ君が目を覚ました。細い体を起こすと、掌の痕やキスマーク、歯型、汗か体液か分からない何かが身体中にベットリとついている。あぁもう!あのときの玲央君を思い出してしまう。

「あ、私はそこにいるお姉ちゃんたちの、お友達、なんだ……。そ、その、トモヤ君にゲームを教えようと思ってたけど、その前にちょっと聞きたいことがあるんだ。い、いいかな?」

 トモヤ君は辺りをキョロキョロ見ながら答える。

「な、何のこと?僕、確か、DMの場所に行こうとしたら、大きいお姉ちゃんたちと出会って、それで、……あ、は、裸にされて、え、えと……」

「ふふふ、恥ずかしがることなんてありませんよ?私たち、すっごく楽しかったですよ♡」

「いやぁ、やっぱすごいよトモヤ君はさ。これは将来、超絶絶倫ボーイに違いないって♬」

 アカリさんとモモカさんはすぐに追撃してきた。私の退路はますます塞がれていくばかり……。

「あ、そこのお姉ちゃんはね、トモヤ君とエッチしたいんだって。してあげなよ。将来、彼女とスるさいの練習になるでしょ」

 ……もう、もう、限界だ。私はトモヤ君に被さるように襲った。両手で逃げられないように抱きしめて、舌を無理矢理その口へねじこんだ。口の中では、生え変わりの時期だからか生えていない歯茎、歯が小さくのぞいている歯茎が舌の感触で伝わってくる。そこに舌の縁が触れると陰部がドックンドックンと疼いてくる。

――素晴らしいですねぇ、眼福ですね♡

――すっご、……やっぱショタ喰いの素質あるんじゃない?

 隣から二人の声が聴こえてきた。でも今は気にする余裕なんてない。

今一緒になっている彼を私だけのオナペットにするんだ!私の相手をしてくれるオナペットショタ!何て素敵なんだろう……。

「……んな、何、するの⁈き、汚い、のに……?」

「……ッハァ、……汚い?そんなこと、ないよ。いつか素敵な女の子とエッチするときの、予行練習だよ?私が身体でしっかり教えるから、怖がらないで、ね」

 ……嘘だ、全部嘘。

 これから君は、私が玲央君の子どもを身籠るための予行練習なんだもの。

 

 ……どれだけ時間が経ったんだろう。

 足を少し動かすだけで股からドクドクと流れる感触が伝わる。頭もすごくクラクラするし、ズキズキと音が鳴りそうだ。自分の身体を見る。乳輪には歯型がいっぱいついていて、陰毛は白く濁った液体と絡まって、鼻をつまみたくなるような臭いを放っている。そして、膣からの感覚は何もない。指を指し込んでも何も感じない。指が真っ白になるばかり。

「……とてもよかったですよぉ☆ユズさん、あの後、トモヤ君を6発もイかせてましたよ。すごいですね」

「まぁまぁ、お疲れさん。明日からのオカズがまた一つ、増えちゃったねぇ」

 アカリさんとモモカさんの声。……あぁ、そうだった。私は本能のままに、劣情の暴れるがままに、トモヤ君を犯したんだ。股からの白い液体は彼の精液。乳輪の歯型は彼のもの。不思議と罪悪感はなかった。身体に自信のない私でも、男のことならエッチができるんだ、と幸せな気持ちで満たされてくる。

「トモヤ君、どうしよっか?ホラ、親御さんのこともあるし」

「そうですね……。では、迷子として警察に連れて行くのはどうでしょうか?」

「い、いやいや!マズいです!そ、その、とりあえず、身体をしっかりと洗ってからにしましょう!」

 このままでは私たち3人は怪しまれてしまう。この2人との絆を絶ちたくない気持ちでいっぱいだった。

「では、一緒にトモヤ君の身体を洗ってあげましょうね♡折角ですし、どんな身体をしているのか、視姦したくなってきましたし」

「さんせ~~!やーろっ!やーろっ!」

「わ、私も参加させて、ください……」

 私たちは気絶しているトモヤ君の身体を隅々まで洗った。そして、近くの交番まで運んで迷子になっていたとして身柄を預けた。

 不思議と、その日の夕風はいつにもまして心地よかった。

 

 ネットでよく見た文言で、「エッチした後はラーメンがより美味しくなる」がある。今、それを強く実感した。何せ、アカリさんが奢ってくれた、背脂マシマシ極厚チャーシュー山盛りラーメンが身体の中へどんどん入っていくからだ。普段の私ではこんなに食べるなんてありえない。美味しい、すごく、すごく美味しい!

「さてと、今日は愉しい一日でしたね。玲央君とエッチしたときのあの感動を思い出します」

「分かる~~。トモヤ君、やっぱ、玲央君と顔立ちが似てるよね。でも、テクが劣ってるのが残念かな?ユズもそう思うでしょ?」

「へ?あ、ど、どうで、しょう?私、それを考えずにシてたから分からないです……。ただ、玲央君に「初めて」を捧げたあのときを思い出せて楽しかった、です」

 トモヤ君の必死に抱きしめようとする両腕。力が籠っていた指先。不器用に腰を振るときの衝撃。……玲央君には程遠かったけれど、彼を思い出すには十分なテクだった。

「何々~~?処女、玲央君で捨てたんだァ!いいねぇ。最高じゃん。実は私もなんだよ~~」

 モモカさんも⁈この見た目でショタ喰いをしていたなんて……。玲央君はやっぱり罪深いな。

「うふふ、これからもよろしくお願いしますね、ユズさん」

 あはは、私はもう逃げることはできなくなってしまったみたいだ。お店のテレビでは夕方の子ども向け番組が始まったのかな。今の胸の内には耳障りな女の子の声がよく響いている。でも、同じ境遇の人たちと出会えたからにはこの縁も大切にしたい。だって、この世界でかけがえのない友となるのかもしれないのだから。

「お、飲み物来たじゃん。さてと、私たちの新たな出発を祝ってぇ……」

「乾杯!」

「かんぱぁ~~い!」

「か、乾杯……」

 待っててね、玲央君。

 いつか、君との消えないつながりを一緒に作ってあげるね。

 


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