性におおらかな近未来のお話です。
セックスが娯楽になり、そんな世界の中で疑牝台が店舗として運営されている。
そんな日常の1話になります。
ノクターンにて1話完結式の連載「非日常」で2025年に投下した1話です。
非日常かな?と連載の中に入れたものの、テーマ的には短篇のほうがよかったかな?
と思うところもあったのでハーメルンで短編として手直しして投下します。
擬牝台
それは近年流行りだした娯楽の一つである。
子孫の誕生に生殖活動が不要になり、生むことすら必要なくなった未来。
人々はセックスを娯楽として考えるようになり、楽しみ始めた。
趣味や快楽の為、自らの体をいじることを恐れる必要がなくなり、人は思いついた趣向を実現させ、共有できる人を集めて享楽にふけいる。
そんな中生まれた疑似雌台は女性の身体に見立てた器具を使い、男性器を用いてセックスするというものだ。
普通に男性が使用する事もあれば、女性が感覚共有機能を使ったバイヴを使用したりする事もある。
中には女性の身体を持ったまま、自らの身体を改造し、男性器をつけてしまう例も。
これはそんな中の一人の女性のお話。
「ほぉほぉ。
新台入荷のお知らせか」
ひと段落した仕事の手をとめ、端末に送られてきたメールを彼女は開いていた。
送ってきたのは自分が贔屓にしている店からの告知情報。
流れるような金髪をかきわけ、少し血走った目で端末を凝視する。
そこには最新式の機材が導入されたのを記念してのセールの情報が載っていた。
「そういえばもう二か月もいけてないのか。
くそっ、こんな尻ぬぐいばかりの仕事さえなければ!」
フリーランスとして働く彼女の名はユーリス。
それなりに優秀であった彼女に依頼された仕事は、気楽に受けた当初の予想を超えて大いに迷走した。
ただの手伝いだったはずがいつしか主導権を握るハメになり、その対応で自宅で缶詰と笑えない事態になってしまっている。
家から出かけることもままならず、食事は宅配に頼り、洗濯するのがめんどくさいからと下着姿ですごすそんな毎日がすでに2か月。
「くっ」
視線を落とすと股間には隆々と立ちあがり下着からはみ出してしまっていたペニスの姿。
ここ二か月排泄のためだけに使われていた哀れな肉棒は、これ以上放置するなといわんばかりに反り返り、尖端からは告知メールを見た想像だけで雫をもらしていた。
その自己主張の激しさにユーリスは頬を染め、頭を抱える。
一度性欲を意識してしまうともう我慢ができなくなっていた。
「くそっ!! だめだ!もう我慢ならん!!!
今日はもうやめだ!」
ユーリスは仕事を中断して立ち上がると、シャワールームへと向かった。
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久しぶりに身綺麗にしたユーリスは、軽い足取りでお店へと向かっていた。
(ちゃんと新台も予約できたし、今日はマスターがいる日かしら?)
心をウキウキとさせながら、目当てのお店へとたどり着き、今どき珍しい手動のドアを引き開ける。
「あら、お久しぶりねユーリス」
店に入るとカウンターにいたマスターであるジュンコが声をかけてきた。
その姿を見た瞬間、ユーリスの心臓が大きく跳ねた。
ボブカットの黒髪、大きく肩をさらけ出し、胸の谷間が強調された服をきている。
少し厚ぼったい紅を塗られた唇。
実はユーリスの童貞喪失相手でもある。
彼女に一目で惚れてしまった為にユーリスは自らの身体をいじりふたなりになった。
すでにパートナーがいたジュンコに土下座し、相手のパートナーにまで土下座し、たった一夜だけの
逢瀬を得たユーリスは、ジュンコの手によって最高の童貞喪失を過ごすことができた。
一夜という約束から、それから体の関係はないが友人としての付き合いは続いている。
「仕事でずっと缶詰状態だったの。
やっと一息ついたところにメールが来てたから発散しにきたわ」
やれやれといった様子で両手をあげて首を振る。
そんなユーリスの頭をよしよしとジュンコは撫でた。
「がんばったわね。
よしよし」
「ちょっと私はもう子供じゃないんだから!」
「ふふふ、そうね。
立派な大人だもんね」
そう言ってジュンコは視線を落とす。
そこにははいていたズボンが大きく山のように盛り上がっていた。
そんな有様にユーリスの顔は真っ赤に染まる。
そんな気恥ずかしさを隠すように、ユーリスはカウンターのメニューを覗き込んだ。
「新台ってどんな感じかしら?」
「ふふふ、すごいわよ。
きっとユーリスも気に入ってくれると思うわ」
「試したの?」
「もちろんよ!
私はオーナーだもの。
最新式とだけあってすごかったわぁ。
もうテストしたその場で導入を決定しちゃった。
工事に1か月かかったけどね」
どうやら来ていない間に工事が行われていたらしい。
置いてあった疑似雌台は全て最新式に置き換わっているようだった。
ユーリスお気に入りの疑似雌台メイちゃんが無くなっている事に小さなショックを受ける。
(知っていれば引き取ったのに……)
無くなってしまったものは仕方ないと気を取り直す。
「コースはどれにするのかしら?」
「コース??」
今までのは時間だけ決めてあとは自由。
そんな感じだったはず。
「最新式は自動機能付きなの
もちろん今までみたいに自由にしてもらうこともできるわ。
でもせっかくだから試してみてもらいたいわね。
そうね~♡ 色々あるわね。
最初だからそうね、ユーリスには最高の射精おまかせコースがいいかしら」
「最高の射精……」
なんと甘美な響きであろうか。
「じゃあそれで」
ユーリスは二つ返事で頷いてしまう。
「わかったわ
最高の射精おまかせ90分コースにしておくわね
ふふふ、久しぶりだから30分私からのプレゼントしてあげる。
楽しんできて」
「ありがとう」
そう言った時、ジュンコの口元が笑った事に照れていたユーリスは気付かなかった。
開始前の手順を説明を受けた後、受付からプレイルームへ移動する。
廊下をジュンコと並んで歩きながら、見慣れたシャワールームを指さした。
「シャワーはどうしたら?
入ったほうがいい?
一応家で入ってきたけど」
「じゃ、そのままでもいいわよ。
新型はあまり汚れないから。
それにもう我慢出来ないでしょう?」
ジュンコの目線の先には出来上がっていた山が更に大きくなっていた。
そんな視線に恥ずかしくなりらユーリスは思わず腰を引いてしまう。
「期待は裏切らないわよ。
楽しみにしてなさい。」
頬を寄せられ、耳元でジュンコ囁かれ、ユーリスは思わず絶頂しそうになってしまった。
かろうじて童貞のように情けなく放出してしまうのを堪えたユーリスは、おぼつかない足取りでプレイ部屋へと案内された。
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案内された部屋の扉をあけると6畳ほどの部屋だった。
部屋の隅にはロッカーがあり、ユーリスは着ていた服を脱いでしまっていく。
そして全裸になると部屋の中央に設置された疑似雌台に近寄った。
疑似雌台の上にはヘッドマウントディスプレイが置かれており、これをまず付けるようだ。
頭にかぶると[脳波を測定します]と自動音声と共にモニターに映る景色が少しブレた。
ブレたのは一瞬だけで、なにもなかったのでユーリスは床へと目を向ける。
そこには箱が用意されており、ペニスケースが立てて置いてあった。
「これをつけるのか」
おいてあるペニスケースを手に取り眺める。
中はオナホールのようになっており、柔らかなピンク色の樹脂が奥までひろがっていた。
長さは30センチくらいはありそうだ。
ユーリスはペニスの先端をゆっくりとケースに差し込んでいく。
中に塗り込められた粘液が心地よく、思わず腰がひけてしまうが、なんとか根元まで差し込む事ができ、射精してしまわなかった事に少しホッとした。
ケースにはバンドがついており、腰に一周させる事によって、外れないように固定させる事ができた。
[調整を終了しました]
再び電子音声が流れると、ペニスの感覚が大きくなったのを感じた。
「こ、これはすごいな」
ケースの表面がまるで素肌のような感触だった。
そしてケースの分だけで二周りは大きくなった気がする。
「これにいれるのか」
ゴクリッ
台の中央。
パックリと開いた穴。
ゆっくりと近づくと反り返ったケースに手を添え、先端を穴へと当てる
「んっ」
穴に添えただけで感じる快感は今までの疑似雌台の比にならなかった。
「ふっ、ぐっ、うぅぅぅぅ
す、すごい……ペニスが大きくなった分入れていく時の擦れ方が、ああっ」
根本までゆっくりと差し入れると、思わずユーリスは体を疑似雌台へと寄りかからせた。
歯を食いしばりながら、疑似雌台の側面に取り付けられた取っ手に手を伸ばし、押し込んだ腰を震わせる。
カチッ!
ペニスケースが奥まではまり込んだ瞬間、疑似雌台に固定される音がしたと同時に我慢できない射精感がこみ上げてきた。
ぞわぞわした快感が背筋を走りぬけていく。
「あっ! だっ、だめえぇっ!!!!
でっ、でるっぅ!」
ビュルルるるるるるっ!!!!
「おおおおおおおおおっ♡ おおっあおおぁっおおぉっ!!!
おほぉぉぉぉっ! でるぅ、でるぅぅぅっ!!」
ユーリスは我慢できず射精し、疑似雌台の反対側にとんでもない量の粘液がチューブの中へと溢れ出す。
ドボドボと音を立て溜まる粘液はチューブ内に溜まり、出し終えると自動的に開いた穴に落ちていった。
その長い射精の間も、ユーリスはアヘ顔を晒したまま疑似雌台にしがみついたままだった。
あまりに強烈な大量の射精感。
自分の中全てが絞り出されてしまうような感覚。
あまりに強烈な快感にユーリスは動く事ができなかった。
今まで使用していた疑似雌台とはあまりに次元が違う。
[最高の射精おまかせ90分コースをスタートします]
呆然とするユーリスの耳に、そんな無機質な電子音声が響くと、ユーリスの足首が床から出てきた拘束器具に固定された。
同時に器具を掴んでいた両手にもベルトで取っ手に固定される。
そして疑似雌台は自動的に動き出した。
「えっ???
あっ、んほおおおおおっおおっ!!!」
大きく引き抜かれ、ゆっくりと押し込まれる。
疑似雌台の中でのその一連の動きだけで、ユーリスは絶頂に達していた。
しかし今度は射精できない。
背筋が震えるような快感を感じながらも、扱かれるペニスから射精はされなかった。
「ひぃっ、ひぃぃぃっ!!
すごひぃ、扱かれてる、しめつけがあっ! あぁぁぁ!
やあぁぁっ♡ んんっ! ひっ、ひっ、いひぃっ♡」
最初はゆっくりと。
ペニスのサイズを認識させるように。
次に太さを認識させるように疑似雌台の中で穴のサイズが変わっていく。
狭く、ゆるく、複雑に形を変え、ユーリスへとペニスの形を教え込んでいった。
張り出したカリ首も、浮き上がった血管を模した凹凸も、反り返った角度も。
疑似的な感覚であるはずなのに、ユーリスにはそれが本当のペニスのように感じられる。
「あぁぁぁぁ! さきっちょだめぇぇえ!
吸わないで、あぁぁぁぁ! きもちぃぃぃぃっ!
出したいのにぃぃ、でないっあぁぁ!
よこぉぉ、よこしゃぶらないでぇ、ひぃぃ、きひぃ!」
疑似雌台の中でユーリスのペニスケースは様々な刺激を与えられる。
ペニス全体をもみほぐされながら激しく腰を振らされてイき。
尖端部分を数えきれないほどの舌で舐めしゃぶられるかのような動きにイき。
射精だしてないのに連続で射精だしているような快感で狂い。
存在しない尿道に残った精液をすすり取られてイき。
抱きついた疑似雌台に乳首が擦られた感覚で、洪水のように愛液を漏らしながらイった。
しかしどれだけイっても射精だす事ができない。
「ああぁぁぁ、あっ、いくぅぅっ!
だめ、ださせてぇ!あぁっ! やっあぁぁっ!
でないの、だしたいぃぃぃっ! あっ、ああぁぁっ!
扱かれてるぅっぅっ! 雌台すごいぃぃ、こんな気持ちいいのしらないぃ!
ああぁぁぁっ、もっと、もっと扱いて、私のペニスしごいてぇぇぇ!」
打ちつけているのか
打ちつけられているのか
もうユーリスにはわからない。
舌を突き出して、疑似雌台に翻弄されるままにイき続ける。
ただただ気持ちがイイ。
その感覚をユーリスは楽しみ続け、時間の感覚を忘れてイき狂い続けた。
[残り時間5分になりました]
「あっ……」
耳元で電子音声が流れ、気がつけば両手の位地が変わっていた。
疑似雌台に寄りかかるようになっていた姿勢が体を起こされ、両手が腰に近い場所へと移動している。
まるで正常位で相手の腰を掴んでいるかのように。
「あっ!」
ヘッドマウントディスプレイのモニターが切り替わり、今までみていた疑似雌台の光景が切り替わる。
そこには怪しく照らされた部屋のベッドであおむけになり、貫かれたペニスに身悶えるジュンコの姿があった。
映像の中でジュンコは腰を掴まれ、正常位でユーリスのペニスを受け入れていた。
頬を染め、蕩けるような流し目でユーリスを見つめている。
艶やかな喘ぎ声が脳内で再生され、下半身にどうしようもないほどの快感が膨らんでいた。
ペニスがジュンコの腟内で扱かれている。
耳元から流れるユーリスを求めるジュンコの嬌声。
あの最高だった一夜が脳裏に浮かぶ。
「ああぁぁっ!すごぃっ!
出したいぃ!
中に!
ジュンコの中に射精だしたいぃぃぃ!
出っ、でるぅぅ!射精だしちゃうぅぅぅっぅ!
ああぁぁぁぁっぁぁぁ!」
ユーリスは夢中で腰を振っていた。
目の前で身悶える忘れられない女性。
あの時と同じように。
そう思った瞬間、ジュンコが身体を起こして両手で抱きつくように頭を抱え込み、その厚い唇を押しつけてくるのを感じた。
「んんんんんんっっんっんんっ!!
イクイクイクぅ!イグゥ!!!
キスされえいっあぁうぅっぅぅ!
しゅきぃぃぃ、いぐぅのぉぉ!!
射精るぅ!!!
イグゥぅぅうぅぅぅ! ああぁぁぁぁあっぁぁぁぁぁ!」
ジュンコに口吻された瞬間、ユーリスは叫び狂いながら射精していた。
今まで経験した事がないほどの射精感。
我慢させられ、焦らされ溜め込まれた全てが流れ出していく感覚。
声を絞りだすように長い長い雄叫びを上げながら、腰を震わせて全てを射精だしきった。
それを象徴するように、疑似雌台の尖端からはドボドボと大量の粘液が溢れ出し、チューブの中へとたまっていく。
リットル単位で出てるのではないか。
それほどの粘液が射精に合わせて溢れ出していた。
少しずつ呼吸が落ち着き、ユーリスは疑似雌台に預けていた身体を起こすと、疑似雌台の穴からペニスケースを引き抜いた。
「はぁはぁはぁ。」
ズルっ
そしてまだ震える手でペニスケースを掴むと、注ぎ込んだ精液が溢れないように引き抜いていく。
部屋内にムワッとするほどの精臭がひろがる。
そのままこぼれないように床の箱に立てると、すっかり射精しきって萎れてしまったペニスが露となる。
強烈すぎる快感を味わい、今日はもう使い物にならないだろう。
着けていたヘッドマウントディスプレイを外して台に置き、余韻に震える身体を自分で抱きしめる。
深く深くイき続けた体は小刻みな痙攣がやまなかった。
「しゃ、シャワーにいかないと……」
ようやく動けるようになったところで、ウエットティッシュで軽く股間を拭った後、廊下からシャワールームへとむかった。
浴びたシャワーの刺激で軽くイッてしまったが、ペニスからは数滴の雫のような精液が出るだけだった。
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着替え終えたユーリスほまだボーッとしたまま、受付のジュンコの元に戻ってきた。
カウンターに突っ伏すようにして赤らめた顔を隠すユーリスに、ジュンコは笑みを浮かべる
「どうだったかしら?」
答えは分かっているのに。
しかし聞かれたからには答えないわけにはいかない。
「す、凄かった。
最高だったわ」
答えを聞いたジュンコは満面の笑みを浮かべた。
その笑顔に先ほどの痴態を思い出し、心臓が高鳴る。
「他にも射精し放題コースとか色々あるからまたきてね♡」
「は、はいぃ♡
またきます」
両手を握られ、またの来店の願いを断れるはずもない。
それから軽く世間話をした後ユーリスは店を出た。
店を出たユーリスは家へと戻る為駅へと歩き出す。
満足感と疲労感、そしていまだジュンコの事を忘れられないでいる自分に少ししんみりとしながら。
最新型疑似雌台
旧来の疑似雌台は精液の後処理やメンテナンス性などに手間がかかり、射精のし過ぎなど使用者の体調などにも考慮する必要があった。
最新型はその欠点を克服し、ペニスケース使用によるメンテナンス性の向上、ヘッドマウントディスプレイによる暗示によって精神と身体の切り離しに成功し、射精を視覚化させる事で疑似射精による疲労感の低下を実現させた。
また疑似雌台内で粘液を流体巡回させることにより、疑似射精用粘液の清掃などの手間をなくすことになった。
個人所有の場合はおむつなどを使用する事により、より清掃の手間を省けるらしい
コースによらず、実際の射精回数は最後の1回のみとなっている。
(挿入時の最初の射精は感覚共有チェックのため、実際には射精はしていない)
最高の射精コース
時間内いっぱいを使い使用者の性感を高め、最後の5分で使用者が最も望む相手を視覚へと映して肉体的、精神的にも満足させるコース。
イッてるのに射精だせない、そのもどかしさが最後の射精感をより高め、一度味わうと快感の
強さにリピートを繰り返す人も現れる。
射精だし放題コース
最低2分に一回強制射精させられ、射精感をひたすらに味あわされるコース。
基本使用は60分を前提にされている。
しかし何もしらない使用者に120分コースを体験させるという動画がバズり、使用者の同意なく60分を超える使用はできなくなってしまった。
それでも同意があればできる為、いかに相手に同意させるかまでを魅せる動画シリーズが生まれ、一つの人気コンテンツとなっている。