空の境界・両儀式が囚えられて媚薬投与!焦らされ×連続絶頂でオホ声上げまくりイ着まくり!

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第1話

 夜道を歩く自分をつける者がいることに、両儀式は気付いていた。

 

(五人。得物はナイフくらいか)

 

 着物の裾を揺らす式は、何でもない顔をしながら狭く暗い道へと向かう。

 自宅アパートまで尾けられても厄介だ。早く片付けてしまおうと式が路地裏に入ると、男たちは一気に式との距離を詰めてくる。

 

「不用心な女だ!」

 

 不敵な笑みを浮かべて襲いかかる男たち――しかし式は、彼らをあっという間に倒してしまう。

 

「なんだ、この程度か」

 

 あっけなく倒れた男たちは白目を剥いて気絶している。

 大の字に倒れた男の顔を覗き込むが、いかにも軽薄そうな男の顔に見覚えはない。

 

「雇われか? 誰が――」

 

 そう考えに耽りかけた式の背後。

 

「!」

 

 何者かの気配が膨れ上がり、式の首が後ろから締められる。

 

「、ぐ……!?」

 

 何者かの手を解こうともがく式だが、すぐに意識は薄れていく。

 

(誰、だ……)

 

 式は、その者の姿を見ることも叶わないまま、意識を暗黒に落としてゆく――。

 

●

 

「……ん……」

 

 次に式が意識を取り戻した時、はじめに感じたのは奇妙な涼しさだった。

 

(これは――)

 

 状況を把握しようと視線を自分の身体に向ければ、式は完全な裸。

 

「……っ!」

「おや、目覚めたかね」

 

 上から声がして視線を上げると、式の顔の上には男の上半身があった。

 

(これは――)

 

 痛む頭を抱えながら、式は瞬きほどの間に状況を整理する。

 

 まず、ここは式が意識を失った路地裏ではなくどこかの室内だ。

 窓には遮光カーテンが引かれ、外の景色は分からない。直感的に夜だとは感じたが、それもどこまで正しいかは曖昧だ。

 

(手入れはされている)

 

 式の自宅ほどではないが部屋に物は少ない。式のいる低い位置から見上げた範囲では、ローテーブルと二人掛けの小さなソファがある程度だ。

 

(そして……)

 

 式は全裸で、床に転がされている。

 両手は後ろ手に回され、両手首はガムテープか何かでぐるぐる巻きにされているらしい。両足には手錠のような枷がつけられ、肩幅程度に足を開くのがせいぜいだ。

 板張りの床は冷たいが、式の上半身は男の膝の上。服を着ている男の体温がどことなく不気味で、下半身から這い上がってくる冷たさの方に安心感を覚えてしまう。

 

(……膝枕)

 

 男と式の位置関係は、そう説明するのが的確だ。

 男は床に正座をし、その膝に式の上半身を横たえさせているのだ。仰向けに寝転がる式は男の顔を見上げる形で、式と目が合うと男はニマリと笑う。

 

「……誰だ」

 

 そこまで状況を理解して、式はぶっきらぼうに男に問う。

 年齢は式の倍ほど――あるいはそれ以上だろうか。中年の男はどこにでもいそうな容貌だが、式は直感的に彼が魔術師だと理解する。

 

「魔術師か」

「ほう?」

「……」

 

 急にそんなことを言われても怪しむどころか意味ありげな含み笑いを見せるのだ、彼が魔術師なのは疑いようもない。

 

(油断は出来ない、だが――)

 

 手は不自由だが、動かせないことはない。

 直死の魔眼を使えば戦いは一瞬でけりがつく。隙をついて彼を倒してしまおうと考える式を前に、男は笑みを浮かべ。

 

「私の得意な魔術をお見せしよう」

 

 式の下腹部に指を向ける。

 

「何、を――っ……!」

 

 変化はすぐに訪れた。

 下腹部に赤い光が広がったかと思うと、ハートマークに似た紋様が浮かび上がる――式と男の目の前で、ソレは式の下半身に刻み込まれた。

 

「これは――」

「隷属の淫紋だ」

「っ!」

 

 言葉に、式の眼差しが険しくなる。

 相手を一方的に隷属できるほどなのだ、男の魔術師としての能力はかなりのものだろう。

 

「……このッ……!」

 

 式はなおも悶え、男から離れようと必死だ。

 

(身体は動くが……)

 

 無理やり隷属させられたとはいえ、身悶えするくらいの抵抗は許されているらしい。

 式の瞳は淫紋の死も捉えているが、切れなければ意味はない。ジタバタと不格好にあがき続ける式を見下ろして、男は懐から道具を取り出す。

 

「……何するつもりだ……」

 

 取り出されたのは、液体を満たした小瓶と絵筆。

 

「なに、少し媚薬をね」

「っ!!」

 

 式に見せつけるように、筆の先が小瓶の中に沈められる。

 瓶を満たす媚薬をたっぷり含んだ筆は、まずは裸の胸元へ。乳を掴まれた式の抵抗はむなしく、たっぷりの媚薬が乳首に塗りつけられてしまう。

 

「っく……!」

 

 筆でくすぐられた胸の先端が、ゆっくりと膨らんでゆく。

 

「すぐに勃起したな。敏感そうな乳首だ」

「や……め、ろ……ッ!」

 

 恥辱感に頬を染めて男を睨み上げるが、男は平然ともう片方の乳首にも媚薬を塗りつける。

 

「……っく……!」

 

 液体はほんのり冷たいはずなのに、塗りつけられた乳頭は熱を帯びる。

 変化はすぐに訪れた。胸に奇妙な疼きが感じられたかと思えば、何とも形容しがたい感覚が広がる。

 

「……!」

 

 乳首どころか、胸一帯に疼きが広がる。

 痒みにも似たもどかしさに、式はじっとしていられない。く、と息を漏らしながら身体をよじると胸が揺れるのも彼女の淫念を高める。呼吸が荒くなるのが自分でも感じられて、式は声を上げないように唇を噛むばかりだ。

 

「ほう、胸だけでもこんなに……ふふ、他の場所に塗るのが楽しみだよ」

 

 悶え始めた式を見下ろす男は、再び小瓶に浸した筆を下半身に向ける。

 

(こいつ……!)

 

 足を振り上げて男を蹴り上げようとすれば隷属の淫紋からの力に押さえ込まれるが、身をよじる程度の抵抗を繰り返す。

 式に見せつけるように、筆はゆっくり下りてくる。式は可能な限り膝を曲げ、足をぴったり閉じることで筆の行く手を阻もうとするが、筆先から滴る雫は彼女の割れ目に落ちてしまう。

 

「っう……!」

 

 たった一滴、割れ目に落ちるだけで全身が粟立つ。

 

「――……!!」

 

 あえかな陰毛を濡らしながら淫裂に吸い込まれた媚薬は一滴とは思えないほど強烈。

 乳首に塗り込められた媚薬による疼きにもまだ慣れていないのに、割れ目からも同じくらいの刺激が伝わるのだ。

 

「……ッ……う……!」

 

 食いしばった歯の隙間から声が漏れる。

 柔肌の表面から吸収された媚薬は、またたく間にその効果を全身に広げる。熱に浮かされたように身体が熱くなって、意識すら式自身の言うことを聞かない。

 

「ほら、足を開くんだ」

 

 あれだけきつく閉じていたはずの両膝が、男の手に割り開かれる。

 

「や……めろ……!」

 

 漏れそうになる喘ぎを押し殺してそれだけ吐き捨てる式だが、もう脚を閉じることすら出来なかった。

 

(コイツの手……まずい、こんな……ッ!)

 

 猛毒のように全身を巡る媚薬に、式は身体に力が入らない。

 足首を束ねられたまま脚を広げるハメになった式は、脚でダイヤマークを作るような無様な姿勢。見下ろす男からすれば滑稽でたまらないと見えて、男は式の姿に口元を緩める。

 

「お前……!」

 

 羞恥に身体が熱を帯び、膝を掴んだ男の手のひらと女体が溶け合いそうだ。

 

「来る、な……!」

 

 無防備に股を開いた式の秘所に、媚薬が塗り込まれる。

 

「ぅく……!!」

 

 すでに敏感になってしまった式は、筆の刺激に腰を跳ねさせる。

 

「可愛い反応だ」

 

 いくら式が気丈に振る舞おうとしても、燃え上がった性感帯がそれを許さない。

 筆はラビアを割り開き、膣口にまで媚薬を届かせる。ただでさえ敏感な粘膜は筆になぞられるだけで快美を伝え、式はたまらずのけぞってしまう。

 

「く……ぅうッ……!!」

 

 筆の滑りが良いのは、媚薬以外の水気もあるからだろう。

 

「筆で刷いただけで穴がヒクヒクしているな」

 

 丸出しになった式の割れ目を覗く男は得意そうに言って、もう一度筆に媚薬を含ませる。

 

「今度は別の穴にも塗ってやろう」

 

 言葉とともに、筆は式のヒップへ回り込む。

 

「――な……!!」

 

 どこに媚薬を塗られるのか悟った式が何か言うより早く、菊座に媚薬が塗りつけられる。

 

「――っく……っぅう……!!」

 

 アヌスの皺の一本一本に、丹念に媚薬が塗り込まれる。

 

「っ……!! っ、っう……!!」

 

 前穴に塗られた媚薬と共鳴するように、後穴に塗られる媚薬の効果が強く出る。

 

「あ……う……っ、うぅ……ッ……!!」

 

 常人なら狂ってもおかしくないほど大量の媚薬を塗りつけられ、それでも式は男を睨み続ける。

 

「まだ正気を失わないか、それは良い」

 

 頬を染め、息を乱しながらも男に与しない式の姿は、男にとって実に好ましいもの。

 ニタニタと笑う男は筆をしまうと、今度は新たな拘束具を手に取る。

 

「ッ……なに、する……つもり、だ……!」

 

 息を切らして尋ねる式には、男が持っているものが何かよく分からない。

 ラバー素材の筒――としか思えず眉を寄せる式の前、男はソレを広げると式の顔に被せてしまう。

 

「ぐ……!」

 

 ソレは、ラバー製の全頭マスクだった。

 頭はすっぽりと覆い隠され、口だけが外に出ている。何が起きたのか分からないまま視界を塞がれた式は口をパクパクさせていたが、口にピットギャグが嵌められてしまえばそれすら出来ない。

 

「……!! ……!!」

 

 くぐもった声を出すが、その声は式自身にすら聞こえない。

 

(何も聞こえない、耳まで塞がれた……?)

 

 全頭マスクの耳部分は特に厚くなっていて、式の聴覚は完全に封じられている。

 媚薬に火照った身体は視覚と聴覚を奪われ、喋ることすら許されていない。

 呻きながら悶える式は、自分の姿勢が変えられたことを肌で感じるばかり。男に膝枕をされている状態から立たされ、後ろ手に束ねられていた手は頭上に上げられたようだ。

 

「ぅ――」

 

 聞こえもしない呻きを漏らす式の両手首は、天井から吊るされた。

 続いて男は、両足の枷をそれぞれ床に繋いでしまう。全ての作業を終えると、男は一歩引いて式の裸体を眺め回す。

 

「――素晴らしい」

 

 恍惚と呟く男の股間は膨らんでいた。

 全裸の式は、両手を高く上げ、両足を大きく開いた状態で拘束されていた。

 両手首を束ねるテープは天井から吊るしたフックに引っ掛けられている。両足は床についてこそいるものの、遊びのほとんどない短い鎖を左右の足首の枷に繋いだから、脚の自由はまったくない。

 

「穴も丸出しだな?」

 

 男の声は、もう式には届かない。

 黒光りする全頭マスクに頭部を覆われた式は、端正な顔も鋭い瞳も隠されてしまった。かろうじて口だけは覗いているが、口には棒状の枷――ピットギャグが嵌めこまれ、声を上げるどころか垂れる涎を拭うことすら出来ない始末だ。

 

「さて、媚薬でグチョグチョになったマンコはどんな具合だろうな?」

 

 嗜虐的に笑って、男は肉棒を取り出す。

 怒張はすでにパンパンに膨らんで、赤黒い先端をカウパー汁で濡らしていた。男は式に近づくと、前戯もなく彼女の膣内にサオを押し込んだ。

 

「んぐうっ……!!」

 

 瞬間、女体が大きくのけぞった。

 

「ふ――!! ぐッ、ぅぐう……!!」

 

 膝がガクガクと震えだし、手足を戒める枷や鎖がガチャガチャとけたたましく騒ぎだす。

 

(なん……ッ、だ、これ……!?)

 

 式が感じる美悦は、とても尋常のものではなかった。

 媚薬で敏感になった膣肉はしとどに濡れ、挿入の瞬間から雄幹に絡みついてくる。膣粘膜から伝わる快楽に式はのけぞり、開きっぱなしの唇からは言葉にならない喘ぎと唾液がこぼれる。

 

「う……ぐ、う――!!」

 

 全頭マスクの向こう側、式はグラリと頭を揺らす。

 まだ筆の余韻が残る全身の快楽が、挿入によって一気に弾けたような気分だった。止まらない淫悦がゾクゾクと背中を駆け上がり、頭の中にピンク色の靄がかかったようになって。

 

「――ッ、う――」

 

 不本意ながらも、絶頂感が迫った時。

 

「おっと」

 

 男は、式の膣内からマラを引き抜いた。

 

「――ぅ、ッ……――!?」

 

 愛液を滴らせる膣口はパクパク開閉し、抜き去られたモノを探し求めているよう。

 

「っふ……う、ッぅ……?」

 

 腰がわななきかけるのを、式は懸命に堪える。

 

(コイツ……!)

 

 男の意図を悟り、密かに怒りを燃やす。

 この卑劣な魔術師は、媚薬漬けになった式の身体を徹底的に焦らすつもりなのだ。

 

(――誰がそんなことで堕ちるか)

 

 内心で吐き捨てる式の胸元に、男の手が迫る。

 

「……っ!」

 

 乳を掴まれ、やわやわと揉みしだかれる。

 

「く……っぅ、……っ……!」

 

 ソフトタッチの揉みがかえってもどかしく、息は乱れるばかり。

 

「ふ、っく……! ぅ……っ!!」

 

 ジワジワと火あぶりにされるような心地で、式は懸命に快感を堪える。

 しかし、触感以外を封じられた式の身体は男の手に意識を集中させてしまう。次は何をされるのかと緊張感を漲らせる身体は、男の手の動きの一つひとつに敏感な反応を示してしまうのだ。

 

「ぅくう……っ!」

 

 耳も塞がれた式には、自分がどんなに情けない声を上げているかも分からない。

 拘束されながら身をよじる式を見る男には、彼女が追い詰められていることが丸わかり。どんな風に辱めようかと嗜虐的な笑みを浮かべる男は、不意に乳から手を離す。

 

「……っ……?」

 

 式の身体は、完全に男の手から解放された。

 触れられていないというのに安心感はない。それどころか、男の感触が残る乳房や膣内に奇怪な空白感を覚えてしまって、そわそわと落ち着かなくなる一方だ。

 

「……ぅ、……っ……」

 

 男は、式の周りをゆったりと回り、その美しい裸身を眺めている。

 部屋は全裸でも寒くない程度に空調を効かせているが、式の柔肌は汗に濡れ始めていた。浮き上がった鎖骨や引き締まった腹が薄く水を纏うさまはエロティックで、男の劣情を煽る。

 

「……っく……!」

 

 男は式の足元にしゃがみ込み、淫らに濡れた割れ目を見上げる。

 尻の割れ目から覗くアヌスはヒクつき、ヴァギナは物欲しげに開閉を繰り返す――たらりと蜜汁を垂らす膣穴は、ペニスを受け入れればすぐにでも達するだろう。

 

「ふ――ぅ……っ、ぅう……っ……!」

 

 ただ眺めているだけでも、式の反応は強くなる。

 

(いないのか……それともまだ見てる……?)

 

 式にとっては、男がいるのかどうかも定かではない。

 どこにいるのか、次に何をされるのか――剥き出しの肌の感覚からしか男の存在を受け取れない式は、神経を尖らせながらいつ来るかも分からない刺激を待ち受けるしかない。

 

(さてと)

 

 そんな式の様子を見て、男は後ろから式の尻をひと揉み。

 

「っンぅ……!!」

 

 背後からの接触に、式は甲高い声を上げてしまう。

 ビクンと細腰を跳ね上げた拍子に、膣口から愛液が滴る。ポタポタと垂れる蜜は早くも足元に小さな水たまりを作るほどになっているが、無機質な室内を満たすメスの香りすら式の鼻には届かない。

 

「ふく……っ、ぅ……くう……ッ……!」

 

 まだ男が部屋にいると知った式は、再び警戒心を募らせる。

 しかし、男は尻のひと揉みを終えると式から離れてしまう。傍らの椅子に腰掛けて彼女の裸体をただ眺める男の瞳には、サディスティックな好奇心が覗く。

 

(このまま放置して……いつまで持つかな)

 

 試すように眺める男の目の前、式の呼吸は荒いままだ。

 

「……っう……う、ッう……!」

 

 媚薬の効果は薄れるどころか、時間を経るにつれ強まる。

 空気に素肌を撫でられるだけでゾワゾワと淫悦が這い上がる。じっと動かずにいるはずなのに息は乱れ、式は何かを探るように首を動かしている。

 

「っう……っ、う……!」

 

 全頭マスクの内側に髪の毛をしまいこまれたせいで、首筋が妙に涼しい。

 

「――ッん……!」

 

 何もされていないのに身体を跳ねさせてしまうのは、空気に撫でられる全身がくすぐったいからだ。

 

「っふ……ぅう……ッ、ふ……!」

 

 滲んだ汗が伝い落ちるたびに、それを男の手と錯覚してしまう。

 

(違う――これは汗だ……)

 

 汗の粒一つひとつにすら性感をかき乱され、式は休まる暇がない。

 

(どこにいる……?)

 

 男が自分に触れるタイミングは不規則だ。

 次はいつ触るのか、どこを触られるのかはまったく想像もつかない。全身に警戒を漲らせる式は次第に消耗し、耐えがたい快美に意識を囚われていく。

 

「――っん……!」

 

 耐えきれないように声を上げたのは、囚われて数時間が経った時のこと。

 呻きや喘ぎとは違う、呼びかけるような色を帯びた声だった。式はまだ目の前にいるかも分からない男に向かって声を上げ続ける。

 

(いるのか……? いないのか……!?)

 

 今の式にとって、ただ捨て置かれる現状が苦痛でたまらない。

 心拍からどのくらい時間が経ったかを測ろうにも、媚薬のせいでおかしくなってしまった脈は乱れきっていた。体感では一日近く――実際には数時間――も放置されて、火照った身体を放置される式はとても正気を保ってはいられない。

 

「ンう……っ! う、……っふう……!!」

 

 だが、いくら呼びかけても外部からの反応はない。

 男はこの数時間の間に何度か部屋を出入りし、今は式の目の前に立っている。しかし両手は後ろに回し、式にはまったく触れようとはしないのだ。

 

「ふー……っ! うぅ……っ、うぅう……!!」

 

 うなり声にも近い声を上げては、身体に刺激を求める式。

 吊るされた当初に感じていた、触れられることへの嫌悪を渇望が上回る。こんなに疼く身体を放置されることは何より苦しく、式はついに男を求めるように身体を動かし始めてしまう。

 

「ぅう……っ、う……!!」

 

 膝が内側を向きかけては元に戻る。

 肩幅以上に広げさせられた脚を閉じ、膝をこすり合わせたかったのだろう。しかし両足首の枷はそれを許さず、式は無力に膣口から愛液を滴らせる。

 

「ッうう……!!」

 

 たまらず、腰がくねりだす。

 両手は天井から吊るされ、両足は開いた形で固定されているものの、腰を回すくらいの自由は与えられていた。

 

「ん……うッ、う……!」

 

 汗まみれでツヤを帯びた美臀をしきりに揺すり、少しでも刺激を求める。

 肌の上を滑る汗が尻の割れ目を転がり落ち、アヌスにあえかな刺激を加える――しかしその程度のものは、かえって物足りなさを際立たせるだけ。

 

「うぅう……ッ……!!」

 

 足りなさに、何度目かの呻きを上げ――式は、自分でも気付かないうちに腰を前後に動かし始める。

 

「――っふ」

 

 その無様な動きに、男は思わず失笑。

 全頭マスクの下にある美貌を見たからこそ、今の式のマヌケさが際立つ。腰骨を浮かせ、膣穴から愛液のしずくを散らしながら一心に腰を前後させる式の姿は卑しく、とても涼やかな美女のものとは思えない。

 

「腰ヘコなんてして、恥ずかしくないのか?」

「うぅ……ッ、う……ッ!」

 

 嘲るように尋ねても、男の声は式には届かない。

 膣液が止まらないヴァギナを何かに擦り付け、一刻も早く淫欲を晴らしたいのだろう。必死になって腰を前に突き出し、手探りならぬ腰探り状態で何かないかと求める式に、男は聞こえないと分かっていて声をかける。

 

「その媚薬はまだ効くぞ。しばらくそうやっているといい」

「ぅう……ッ!!」

 

 惨めったらしく腰を振り立てる式に背を向け、また部屋を出ていく男。

 気まぐれに部屋を出入りできる男は好きに時間を過ごせるのに、式は囚われたまま、媚薬漬けの身体をヘコつかせるばかりだった。

 

●

 

「く……ぅ――う……ッ……」

 

 式にとっては永遠に等しい時間が経った。

 

(もう……何日経った……?)

 

 頭はろくに回らず、身体は疲れ切っているのに、腰の前後運動だけは止まらない。

 式の主観では数日は経っていると感じられるが、実際には囚われてから十数時間。しかし休むことなく媚薬に身体を侵された式は心身ともに消耗しきって、時間感覚も身体感覚もどうにかなってしまっていた。

 

「ふ――ぅう……っ……」

 

 少し前に式の部屋に戻ってきた男の目にも、震え続ける式の限界が近いことは明らかだ。

 

(このまま放置してやってもいいが……ま、俺も限界が近いな)

 

 式を捕まえた彼もこの十数時間、ずっとムラムラしていた。

 汗だくになりながら腰の前後運動を繰り返す式を見るだけでペニスはあらん限りに勃起する。

 

「よし、犯るか」

 

 式には聞こえない独り言を言って、男は式の手枷を外す。

 

「っあ――――」

 

 手枷が外れると同時に、式はへなへなと倒れ込む。

 続いて足枷が、そして口枷と全頭マスクが取られても、式はうつ伏せに近い体勢に臥せたまま。久しぶりに触れる床の感触や殺風景な室内、そして空調の静かな駆動音すらもが官能的に感じられて、式はビクビクと身体を震わせる。

 

「っふ……ぁ、あっ……あぁ……っ!」

 

 せっかく自由になった口から漏れるのは、取り立てて意味を持たない喘ぎばかり。

 四肢を震わせる式は、十数時間ぶりに目にする全てを受け入れるので精一杯。喘ぐように呼吸を繰り返す彼女は、男が背後に回り込んだことにも気付けず。

 

「挿入れるぞ」

 

 一方的に言い放って、男は後ろから式を貫いた。

 

「――っぁあああ……!!」

 

 いつもの口調からは想像もつかないほどの高い声を上げ、式の総身がわななく。

 うつぶせに倒れた式のヴァギナには、男のペニスが深々と突き立てられていた。

 

「っは……あぁッ、あ――!!」

「挿入れただけでイッたか」

 

 せせら笑われても、あっさりと達してしまった式は身体を震わせるのみ。

 気が狂うほど焦らされてからの挿入は激烈なものだった。全身に溜まっていた快楽が一斉にスパークし、膣肉がこれ以上ないほど締まりを強める。

 

「ぁあッ、ぅう……ッ! ぅあ――ぁああ……ッ!!」

 

 腰を跳ねさせ、収まらない絶頂感に悶える式。

 身体はすっかり飢えていた。後ろにいる男が式の両腕を掴んで上半身を上げさせ、式は立ったまま背後の男と繋がる。両腕を後ろから掴まれた式の胸も秘所もたまらなく熱くて、声は抑えきれない。

 

「くう……っ、あ――あ、あっ……!!」

「動くぞ」

 

 膣と男根が馴染むのも待ちきれず、男はピストンを開始する。

 

「――んぁあッ!!」

 

 欲望を解放した男のストロークは長い。

 亀頭が抜ける寸前まで腰を引いてから、付け根を深々と突き立てる。

 

「っは……ぁあッ、あ……!!」

 

 膣ヒダを一息に撫で上げられ、式は言葉も出ないまま達してしまう。

 

「またイッたな」

「は――ぁ、やめ――ろ……」

 

 それだけ絞り出すのが精一杯で、式は男の下から逃れることが出来ない。

 男もそうと分かっているのだろう。彼は式の両腕を後ろに引っ張りながら、腰を回して式の膣内を味わい始めたのだ。

 

「っう……く、うぅ……ッ!!」

 

 ガチガチに膨れ上がった肉棒で膣内をかき回され、式の身体はガクガク震える。

 

「ぁあッ……あ、あ……うぁ……ッ!!」

 

 媚薬が回りきった膣内は、サオの脈動を感じるだけで蕩けてしまう。

 待ちわびた刺激にヴァギナ全体が狂喜しているのが式自身にも分かる。ヒダは茎胴に絡みつき、膣全体もきわどく収縮して剛直を深く咥え込もうとしているのだ。

 

(こんな――でも――)

 

 こんな男とのまぐわいなど望んでいないはずなのに、下半身から押し寄せる法悦が多幸感を叩き込む。

 緩んだ口元から唾液が垂れ、吐息が熱を帯びる。緩慢にかぶりを振って拒絶を示すのに、男は式を離そうとはしない。

 

「ぅあ……っ!」

「逃げるなよ」

 

 男の眼下には式のヒップが広がっている。汗まみれになった尻肉はツヤツヤと輝いて目に眩しいほどで、男が腰を揺するたびに女体は悩ましげにくねる。

 

「ぅう……っ」

「ケツ穴も見えてるぞ?」

「っ……!!」

 

 大事な場所を見られる羞恥が式の頬を灼く。

 あらわになった菊座は絶えずヒクつき、物欲しげに蠢いている。キュッと引き締まったアヌスが蠢くたびに汗とも媚薬ともつかない汁気が放射状の皺の表面を行き交うさまは、言いようもないほど官能的だ。

 

(それに……)

 

 少し視線を下げれば、二人の繋がった場所がよく見える。

 可憐さを残した薄紅色の秘部は大きく広がり、男のイチモツをぐっぽりと咥え込んでいる。

 少し腰を引けば、ヌラヌラと照り輝く付け根が覗く――同時にむわっとメスの淫臭が漂って、式の煮詰められた淫欲が窺えた。

 

「ほら、抜けていくぜ」

 

 言いながらゆっくりと腰を引けば、式の腰が何度も跳ねる。

 

「っぁ……あ、っあ……あ……!」

 

 徐々に強くなる声は、快美と同時に無念の色を帯びる。

 ぐずぐずに蕩けさせられた女体は男を求めていた。ペニスが抜けることに猛烈な切なさを覚えた式は無意識のうちに腰の前後運動を始めようとしてしまうが、男は腕を掴む手に力を入れて彼女を押さえ込む。

 

「あ――っは、あぁ……っ……!」

 

 男がけしかけたチンピラをものの数秒で倒してしまうほどの実力を持つ式が、自分のイチモツで悶えるさまはたまらない優越感をもたらす。

 腰も動かせず、陰茎が抜けてゆくのを切ない声で見送るしかない式。

 式が喘ぐたびに収縮する菊門に汗が伝う。不器用に身体を動かす式のナカから間もなくサオが抜けるというところで、男は思いきりペニスをねじ込んだ。

 

「――ッくぁあああ……!!」

 

 力強い挿入感にまたしても叫んでしまう。

 絶頂は回を重ねるごとに深くなる。式は大きく痙攣し、男を押しのけんばかりに身悶えする。男が体重を乗せた突き込みをもう一度叩きつけると、式の股間から透明な潮が迸る。

 

「っひ……ぁ、あッ……」

「潮吹きまでしたか」

 

 もはや抵抗する気力もなくなり、式は男に揺すられるまま乳を揺らす。

 ブルンブルンと乳を揺らすたびに汗が散り、式の足元で潮の水たまりと交じる。羞恥と髄喜に全身を燃え上がらせた式の身体は汗と潮にまみれ、淫らに彩られていた。

 

「あ――ッく、う……っ! っぉ、お……!!」

 

 一突きごとに絶頂に追い込まれ、式は訳が分からなくなりながら咆哮を上げる。

 甲高いメス同然の喘ぎは、絶頂を重ねるごとに獣じみた色を帯びる。腰を振り立てるほど下品に堕ちた式は喘ぎ声まで卑しくなって、もたらされる髄喜にただただ震えるばかりだ。

 

「締まりが、すごい――っく、もう出る……!」

 

 敏感に反応する膣粘膜に取り巻かれ、男も限界を迎える。

 ドスッと深い打突を一撃――その瞬間、全身がわななくほどの快感に包まれ、男は精を放っていた。

 

「おおうッ……!!」

 

 あまりの快楽に声を漏らす男に続いて、式の声が響く。

 

「お――ぉッ……ぉうんッ……!!」

 

 だらしないほど緩みきった声を何度も上げる式。

 ピストンを受けるたびに達し、とっくに限界を迎えていた心身はどうにかなってしまいそう。

 その証拠に式はグラグラと頭を揺らしたかと思うとガックリと首を垂らし、完全に意識を失ってしまったのだ。

 

「気絶したのに、まだ締まって――っぐ……!」

「――っぉ……」

 

 式が失神したのにも構わず、男は射精の喜びに打ち震える。

 気絶し、完全に脱力してしまってもヴァギナの締まりは極上のまま。精子を絞り取ろうとするように強く締め付け、裏筋の弱いところをメス襞でくすぐるところがたまらなくて、男はゆるゆると腰を動かし続ける。

 

「――ふう……」

 

 長ったらしい射精を終え、魔羅を引き抜く。

 

「……ぉ……っ、……ぉ……っ……」

 

 亀頭を抜いた男が式の両腕から手を離せば、式はよろよろとその場に倒れ伏す。

 

「ぉ……っ、……ぉ……っ……」

 

 倒れてなお、式の意識は戻らない。

 力なく倒れた式の膣口から、塊状の精子がドロドロと垂れ落ちる。

 驚くほど大量の中出しを決めた男は、まだまだ出し足りない。もう一度式を犯そうと男は膣口にサオをあてがってから、ふと尻穴に目を向ける。

 

「こっちもイイな」

 

 膣穴と連動してヒクつくアヌスに切っ先を添えると、ドロドロに蕩けていた膣口とはまた違う生硬な感触がある。

 

(ま、この分ならナカは――期待できそうだ)

 

 式の肛門に亀頭を当てたまま腰に力を入れる。

 ――ジワリと菊座が開く感覚が伝わると同時に、男は全力で剛直を突き立てた。

 

「――ッおぉおんッ!?」

 

 素っ頓狂な悲鳴とともに、式は叩き起こされる。

 

「っは……ッ!? は――ぁッ、ぉ……ッ!?」

 

 雷撃のごとき法悦に繰り返し目を瞬かせる。

 前穴を侵された時とは違う強烈な異物感に襲われながらも、肛門粘膜は昂奮に喜びさざめく――何が起きているのかも分からないままピストンが始まると、式はこれまで以上の嬌声を上げた。

 

「ッんぉ……!! ぉッ!? おッ、おぅ……ッ、おぅんッ……!?」

「なんだ、ケツでもイくのか」

 

 一突きごとに達してしまうのは先ほどと同じ。

 さらに、うつ伏せに倒れたままアヌスを侵される式は、出し入れのたびに膣口から精子を噴き出す。

 

「ほ――ぉお……ッん、んん……!!」

 

 ゴポッと音を立てて白濁をこぼすたびに式の秘所は疼き、激しく収縮して自ら剛直に吸い付く。

 

「ッく……」

 

 ヴァギナ顔負けの吸い付きに、男の欲動は止まらない。

 力強く肉棒を押し込めば、菊肉が大きくうねる。式は細い肩を尖らせて身体を震えさせ、淫情に翻弄されている。

 

「っは――ぉ……お……ッ……!!」

 

 口を閉じることも出来ず、喘ぎを垂れ流しにする式。

 出し入れのたびに絶頂を繰り返す式の身体は、常人ならば発狂してもおかしくないほどの快美に苛まれている。意識が白むたびに菊門を深く穿たれて無理やり目覚めさせられ、式はいつ終わるとも知れない交合に打ちのめされる。

 

「おぉ……ッ!! おッ、おぅんッ、んんう……!!」

「随分と気持ち良さそうじゃないか」

 

 腰を振る男が背後から式の胸に手を伸ばし、乳首をカリカリと引っかき出す。

 

「ぉうぅんッ!!」

 

 すると式はうつ伏せ姿勢のまま上半身だけを反らすのだ。

 汗の粒を散らす胸の尖りはガチガチに勃起していて、男に触れられるたびに快楽電流が頭頂からつま先までを駆け抜ける。法悦の頂から降りることを許されない身体は熱くなるばかりで、式の艷やかな黒髪は汗のせいで頬と首筋に張り付いていた。

 

「ぁあ……ッ!! ――あっ、あぉうっ!!」

「またイッたな。これで何回目だ?」

「んぅうッ……!!」

 

 式にも分からないほどのオーガズムが繰り返される。

 されるがままの肉人形と化した式は男に抱えられていた。男は腰振りをやめて式自身を動かし、肉棒と菊座の激しい摩擦運動を愉しみ始めたのだ。

 

「ぁあああッ!! ぁうッ、うくうぅう……ッ!!」

 

 射精のための道具のように扱われる恥辱すら、今の式には快楽だ。

 こんなに激しくアヌスを犯されているのに、式の膣穴は物欲しそうにパクパクと口を開け閉めしている。

 

「は……っひ、ひぁ……ぁああッ……!!」

 

 もしも式に体力が残っていたら、乳首かクリトリスを――あるいはその両方を弄り回していたかもしれない。

 膣液はとめどなく溢れ、少し強めに挿入れられるだけで潮を吹く。痴態を晒して悶える式の姿に男の腰振りは力が入り、ほどなくして二度目の射精を迎える。

 

「出すぞ、ケツ穴に中出ししてやる……!!」

「おッ――お、おぉうん……ッ!!」

 

 最深部で爆ぜるスペルマに、式の身体が跳ね回る。

 いくら悶え狂おうと、媚薬に冒され絶頂を繰り返すばかりの式は男の下から逃れることは出来ない。ただ震え、容易に取り押さえられる程度の抵抗を繰り返しては男の淫欲を煽るばかりだ。

 

「あ――あ、あ……ッ……!!」

 

 目の前が真っ白になるほどの快楽とともに注ぎ込まれるザーメンが、式の腹を重くする。

 二発分とは思えない大量の精子を受けて、スレンダーな腹にはわずかな膨らみがある。疲れ切った身体は精液分の重みを増し、式はグッタリと身を横たえるのみだ。

 

「は……ぁ……っ、ぁ……あ……っ」

 

 男が陽物を抜き取れば、肛門からも精子が垂れる。

 アヌスは縮こまって挿入前に近い形に戻るが、それでも口はわずかに開き、白濁が詰め込まれた肛内がわずかに覗く。尻穴の窄まりがヒクヒクと動くたびに精子は垂れ、膣から垂れた白いものと混ざって式の太ももや床を汚すのだ。

 

「あ……ぅ――ぅあ……」

 

 式はかろうじて意識を保っているが、意識は朦朧としている。

 目の焦点は曖昧で、半開きの口からはヨダレと喘ぎがだらしなくこぼれる。時おりピクピクと肩や腰を跳ねさせるばかりの彼女は無力なメスといった雰囲気で、男が捕らえたばかりの頃の面影はすっかり失せている。

 

「まだ終わりじゃないさ」

 

 そんな式の肩を掴み、男はぐるりとひっくり返す。

 

「っあ……」

 

 全身の感度が上がってしまった式は、肩を掴まれるだけで色っぽい溜息を漏らしてしまう。

 抵抗もできず、式は仰向けの姿勢を取らされる。

 

「うぁ……」

 

 弱々しく呻く式にのしかかる男は、再び膣口に狙いを定め。

 

「ほら、イき狂え」

 

 綻んだ膣口を再び貫いた。

 

「ッんぉお……!!」

 

 もたらされる肉の悦びにわななく式。

 

「二回目ともなると反応が違うな」

 

 ハイピッチに式の膣肉を穿ちながら、男は昂奮に声を上ずらせる。

 アナルセックスの間中お預けを食らっていた膣肉は、雄幹をひしと抱きしめるように締め付けを強める。そのせいで式の快楽は最初の比ではなく、式はすぐにみっともない声を上げて達してしまう。

 

「お――あぁッ、あぁああ……!!」

 

 繰り返されるオーガズムの中で、式は何度でも男の精子を受け止める――。

 

●

 

 ――それからの数時間、式は男に犯され続けた。

 膣と肛門をひっきりなしにかき混ぜられ、そのたび式は絶頂する。殺風景な部屋には式の愛液や潮の水たまりが広がって、部屋には性臭が充満している。

 

「ッぉ……お……」

 

 何度目かも分からない膣内射精を果たし、男は式の膣からサオを抜く。

 

「ふぅ……さすがに出しすぎて眠いな……」

 

 ぼやきながら、男は一歩引いて式の様子を眺める。

 

「お……ぅ、……ッぅん……」

 

 かろうじて意識を保ったまま、式はピクピクと身体を跳ねさせている。

 美しい黒髪も、端正な顔も精液にまみれていた。汗と混ざったザーメンは鼻筋を伝い、式の唇を白く潤ませる。

 

「――ぁえ……――」

 

 口内に広がるスペルマの苦みが、式に昂奮をもたらす。

 男に触られてもいないのに腰が浮き、カクカクと震えだす。絶頂の余韻だけでまた達するほどになってしまった式の乳首とクリトリスは限界まで勃起し、まだ欲しいとばかりに疼いている。

 

「淫紋がよく似合うな」

「――はッ……ぁ、あ……」

 

 男に言われても、式は息を整えるのに必死で返事もできない。

 前後から大量の中出しを受けた式の腹はぼってりと膨らんでしまった。仰向けになっているせいで膨れ腹の存在感は強く、下腹部を彩る隷属の証――淫紋もまた存在感を強めている。

 

(こんなになるまで中に出されたんだ……)

 

 腹の重みはこれまでの比ではなく、嫌でも目に入るボテ腹が恨めしい。

 しかし、今の式にはこの場を切り抜ける余力はない……屈辱感に震え、いまだ残る快美に腰を跳ねさせる式を眺める男は、呑気にもあくびを一つ。

 

「そろそろ寝るか……」

 

 呟く男は、いつの間にかロープを持っていた。

 

「なに、する――気だ……」

 

 力なく尋ねる式に、男はにんまりと笑って。

 

「まんぐり返しだよ」

 

 そうとだけ言うと、式の身体に縄をかけ始める。

 

「っ……!」

 

 男の手さばきは迅速だった。

 式はあっという間に両手足を縛られ、股間をおっ広げた恥辱的な姿勢で拘束されてしまう。

 

「く……っ……!」

「お、少しは元気出てきたか?」

 

 わずかに絶頂の余韻が引いた式は男を睨みつける。

 

「ま、そんな格好で睨まれても怖くも何ともないけどな?」

「……!」

 

 余裕たっぷりの男の態度に、式の頬が紅潮する。

 男の言うことはもっともだ。今の式は全裸で、股間を高く上げる姿勢に折り畳まれて拘束されている。

 真っ白に濡れた割れ目も、淫紋が刻まれた膨れ腹も、精子まみれの胸や顔面も晒した姿は卑猥そのもの。オーガズムの余韻に熱を持つ身体は官能的で、いくら睨まれようと男の劣情を煽るばかりだ。

 

「っく……ぅ、……っ……!」

 

 なおも気丈に睨もうとする式に、男は新たな道具を取り出す。

 

「な……!?」

 

 ソレは、二本のディルドだった。

 黒光りする物体の付け根にはスイッチがついている。ニヤニヤと笑う男が式に見せつけるようにスイッチを押すと、陰茎を模した張型はグネグネと動き回るのだ。

 

「――っ!」

 

 その振動を見るだけで、式の深奥が疼く。

 

「や……めろ……!」

 

 思わず上げた声には恐れが滲んでいた。

 

(あんなモノ挿入れられたら――!)

 

 式の身体は、まだ快楽の中にある。

 犯されている時のような狂乱状態は抜けたとはいえ、性交の余韻に女体は熱く疼き続けている。

 こんな状態でディルドを二本も挿入れられてしまえば、また挿入された時のようなエクスタシーの嵐に襲われてしまうだろう――そう思って必死に首を振る式だが、男は無情にもディルドの先端を式の秘部に近づける。

 

「や、やめ――」

 

 言いかけたところを狙って、膣口にディルドが押し込まれる。

 

「ぁぐうっ……!!」

 

 ディルドのスイッチは切られていたが、それでも刺激は抜群だ。

 男のモノの形に馴染んだ膣穴にとって、ディルドの異物感はかなりのもの。男に犯された時とはまた違った形に膣肉が広げられるのを感じ取った式は拘束された不自由な姿勢のまま背を反らし、プルプルと震えながら美悦の喘ぎを押し殺す。

 

「っく……ぁ、……ううっ……!」

 

 押し込まれたディルドに膣が広がるのが自分でも分かる。

 苦しいはずなのに快美が上回り、式の気持ちとは裏腹に膣肉は収縮を始める――生のペニスとは違うディルドの感触に必死で慣れようとする式に、男はもう一本のディルドを近づける。

 

「ケツにも挿入れてあげよう」

「う……っ……!」

 

 菊門に添えられたディルドに、式は息を詰まらせる。

 前も後ろも男にえぐり抜かれているが、前後を同時に犯されるのはこれが初めてだ。

 膣だけでも快楽のボルテージが上がっているのに、肛門にまでディルドを挿入れられてしまえばとんでもないことが起きる――そう悟って式は男を睨み上げるが、男はそんな式を見つめ返し。

 

「ほらよ」

 

 軽い掛け声とともに、肛門深くにディルドを押し込んだ。

 

「っぁあ……あ……ッ!!」

 

 精子をたっぷり詰め込まれた菊門はやすやすと道を空け、ディルドを呑み込む。

 

「、は――ぁ、あ……あ……!!」

 

 二本のディルドを受け入れさせられた式の全身から汗が噴き出る。

 

(これ……このまま、だと……ッ……!)

 

 式の媚肉は前後ともに感度抜群なのだ、ディルドが押し込まれただけで快楽が募る。

 つま先にまで力を入れて絶頂を抑える式だが、それも長くは持たない。早く抜けと瞳で訴える式の視線をかわして、男はディルドのスイッチに手をかける。

 

「最大出力でいいかな?」

 

 式の返事を待たず、ディルドのスイッチがオンに。

 

「――――ッ!!」

 

 瞬間、式を襲ったのは世界を染めるほどの髄喜。

 

「お……ッ!? おッ、おぅッ、お……!!」

「はは、すごい声だ」

 

 他人事のように笑って、男は式に手を振る。

 

「じゃあおやすみ。また起きたら愉しませてもらうよ?」

「ひゃめ――ぁうっ! ぅ――あぁああっ……!!」

 

 式の嬌声を背中に受けて、男はその場を立ち去ってしまう。

 

(あんな男に――こんなに中出しされて――)

 

 部屋に取り残された式の胸に絶望感がこみ上げる。

 ディルドで栓をされた膣と肛門は、男のスペルマに満たされている。精子の重量感のせいで身体に楔を打たれたような気持ちになって、式は目の前が暗くなりかけるが。

 

「――ッぉん……!!」

 

 絶望に浸る暇もなく、二本のディルドからの法悦がもたらされる。

 

「ぉあ――あッ、あ――あぁああッ……!!」

 

 頭の中が真っ白に塗り替えられて、エクスタシーの叫びを上げてしまう。

 

「ぉうんッ!? んぉッ、ぉッ、おぅうッ!?」

 

 機械的な刺激は絶え間なく式の胎に揺さぶりをかける。

 膣と肛門に詰め込まれたザーメンがディルドの振動によってかき混ぜられ、グチョグチョと淫猥な音が響き渡る。粘膜がめくれそうに激しく暴れるディルドは式の弱いところ――粘膜の全てを揺すり立て、二度目の絶頂へと追いやるのだ。

 

「ッぉう……!! ぉうッ、お――おほぉおんッ!!」

 

 男に犯され、繰り返し気をやらされていた時ですら出さなかったような声を上げてしまう。

 

「ほぅんんッ!! んぉほ――ッほ、ほぅ……ッ!!」

 

 声を上げれば上げるほど、式の羞恥は高まる。

 自分の惨めさは嫌というほど分かっていた。男に囚われ拘束され、犯されたというのに嬌声を上げては気をやる――メスの中でも最下層に堕ちた気分なのに、喘ぎも絶頂も止まらない。

 

「ぉおんッ!! ぉんッ、ぉッ!! ぉおぅんッ!!」

 

 叫ぶ式の股間から、透明な噴水が上がる。

 

「おうぅ――ッ!!」

 

 高く突き出した恥部からの潮が宙を舞い、式の顔面に降りかかる。

 

「ぉひ……おッ、おぅ……ッ!!」

 

 ブルっと身体が震えると、自分の潮が顔を伝う。

 隙のない美貌は赤く茹で上がり、だらしなく蕩けきっている。唇はO字に開いたまま閉じることも出来ず、みっともないヨガリ声を垂れ流すばかりだ。

 

「――おぉうッ!!」

 

 潮が止んだ直後、再びエクスタシーに襲われる。

 機械は無慈悲なまでに式を苛む。一本調子の責めだが最高出力の振動にはいつまでも慣れることは出来ず、式はディルドの振動に合わせて胴震いすると嬌声を喚き散らす。

 

「ぉおおんッ!! んぉおッ!! ぉほおぉおおお――ッ!!」

 

 晒した股間に快楽電流が走る。

 体内をかき混ぜられるたび、身体の内側で精子が泳ぐのが感じられる。

 

「ほひッ……ほッ、ほぉンッ……!! んぉ、おぉん……ッ!!」

 

 撹拌されたザーメンは泡立って体積を増し、式のボテ腹はますます膨らんでいく。

 

「ぉひぃ……ッ!!」

 

 胎は臨月と見まごうほど大きく膨れ、引き伸ばされた淫紋がうす赤く輝く。

 隷属の証などなくとも、今の式には何も出来ない。この状況に強い抵抗感を覚えながらも身体はすっかり堕ちて、膣も肛門もディルドを引き込むような収縮を繰り返している。

 

「ぉほォおッ!? お……ッ!? おほぉんッ!!」

 

 ディルドの振動は変わらないはずなのに挿入感が深くなった気がして、式は甲高い悲鳴を上げる。

 

「ほ――ぉんんッ!! んぉおおおッ!!」

 

 狂ったように喘ぐ式は、自分の媚肉がディルドに馴染んでしまったことに気付いているのかいないのか。

 どちらにせよ、自由を奪われた式はこの場でイき狂うことしか出来ない――また潮を吹けば顔面が濡れ、視界が自分の潮で滲んでしまう。

 

「ぉほおぉ……ッ!! ほッ、ほッ、ほ――ほぉおおおんッ!!」

 

 部屋を揺らすほどの大音量で喚こうと、助けが来るはずもない。

 式は、いつ終わるとも知れない法悦に襲われて女体をくねらせるばかりだった――。




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