勘解由小路 ミスズ(かでのこうじ ミスズ)(2047年)
徐 イーイー(シュー・イーイー)(2047年)
2037年のあの日から、さらに10年の歳月が流れた2047年。
地球は度重なる激しい地殻変動に見舞われ、人類は地表に住む権利を失いつつありました。その未曾有の危機の中、勘解由小路三鈴、一行瑠璃、そして徐依依の3人は、ある巨大な決断を下しました。
それは、意識を失ったままのカタガキ・ナオミの医療用カプセル、そして彼らの魂の拠り所である巨大な『アルタラ・システム』のすべてを、地球から月面ドームの隔離研究施設へと移住させるという、壮大な宇宙的サルベージ計画でした。
底冷えのする月面の静寂の中、近未来的なホログラムの光だけが灯る特設研究室。
カプセルの中で、2037年当時と変わらぬ姿で眠り続ける大人のナオミを囲み、30代となり大人の色気と知性を極限まで高めた3人の女性たちが、コンソールを叩いていました。
「……第148次・深層サルベージプロトコル、開始。依依、アルタラのコア温度はどう?」
ルリの目元にある泣きぼくろが、ディスプレイの青い光に鋭く照らされます。
「問題ないわ。月面の絶対零度環境のおかげで、地球にいた時よりも演算の冷却効率は500%以上向上している。今度こそ、チーフの防壁(プロトコル)をハッキングできるはずよ」
依依が白衣をなびかせ、冷静に指示を出します。
「やってやりましょう。……堅書くん、地球がダメになっても、私たちは諦めないんだからね」
三鈴が、ナオミのカプセルのガラスにそっと手を触れながら微笑みました。3人の10年間に及ぶ献身的な努力、そして月面への移住という常軌を逸した執念により、ナオミのフリーズした精神を呼び覚ますための「究極の同期ゲート」がついに開かれようとしていました。
「……ダメ、あと一歩でチーフのコアに届かない。脳波の同調出力(シンクロ・レート)が足りないわ!」
月面ドームの隔離研究室。徐依依がホログラムコンソールを叩きながら、焦燥の混じった声を上げた。
カプセルの中で眠り続けるカタガキ・ナオミの精神防壁は強固だった。彼を目覚めさせるための『触覚同調リンク』は起動しているものの、現実世界からのハッキング・パルスが弱く、凍結された彼の脳を覚醒させるには至らない。
「出力を上げる方法なら、ひとつあるよ。……ねぇ、2人とも」
三鈴が白衣のポケットから、月面の量子演算技術で極限までアップデートされた、妖しく明滅する電脳トリプルローターを取り出した。
「三鈴……。まさか、ここで……っ」
ルリが目元の泣きぼくろをピクリと震わせる。
「そうよ、瑠璃ちゃん。私たちの脳波を直接リンクさせて、同時に『極限の快感』の臨界点を突破させるの。その時に生まれる凄まじい生物学的エネルギー(パルス)を、同調スーツを介して堅書くんの脳にダイレクトに流し込む……。これしか、彼を連れ戻すプロトコルはないわ」
依依もまた、異論はないとばかりに、自らの白衣とタイトな研究員スーツのフロントジッパーを じわじわ と下ろしていった。
30代を迎えた3人の肉体は、10年前よりも遥かに成熟し、豊満に、そしてこれまでの過酷な研究生活の裏側で培われた、互いを知り尽くした「メスとしての色香」を 惜しげもなく 晒し合っていく。
3人は互いの脳波を同調させる特殊な触覚スーツを肌脱ぎのまま身に纏い、コンソールデスクの上の狭いスペースで、互いの身体を重ね合わせるようにして座り込んだ。
「一行さん、勘解由小路さん……チーフを現実にハッキングするわよ」
「ええ……やってやりましょう、2人とも。んあぁっ……!」
三鈴の指先によって、特製の高電導ローションが3人の秘部へと同時に塗りたくられ、極限振動のローターがそれぞれの最も敏感な場所へと じはじわ と 挿入されていく。
ナオミを救うため、そして彼を共有する「三女神」としての絆を肉体に刻み込むための、超濃厚な月面のトリプル・レズビアンセックスが、ついに臨界点を迎えて幕を開けた――。
月面研究室の冷たい空気の中、3人の体温と湿気が絡み合う濃厚な匂いが漂っていた。
「あぁ……瑠璃ちゃんのおっぱい、重くなったね」
三鈴がルリの柔らかな乳房に舌を這わせる。依依はスーツ越しに2人の腰を押さえつけながら、三鈴の秘裂に指を沈めた。
「んっ……依依さんの指、相変わらず器用すぎるわ……っ」
三鈴が仰け反ると、その背後から依依の長く艶やかな黒髪が垂れ落ちてくる。
「あなたがチーフの代わりに教えてくれたのよ……?」
依依が三鈴の耳元で囁きながら、ルリと自分の秘部を擦り合わせる。
「ダメ……2人ともエロすぎ……っ」
ルリが涙声で喘ぐ。そのとき三鈴が隠し持っていたトリプルローターを起動させた。超高周波が3人の粘膜を貫き、脳内で火花が散る。
「ひぁっ!? この振動……堅書くんの指に似てる……!」
「……っ!?」
三鈴が突然取り出した銀色に輝く器具に、ルリは息を飲んだ。それは一本のディルドからY字に二本の枝分かれした特殊な形状──三叉ディルドだった。
「ナオミくんが地球にいた頃、使ってくれなかった道具よ。三人で一つになるのにぴったりじゃない?」
依依が挑発的な笑みを浮かべながら、ローションをたっぷりと三叉に塗りつける。
「ひどい……こんなの初めて見る……」
ルリの目元の泣きぼくろが不安げに震えたが、スーツ越しに見える彼女の中心部はすでに熱く濡れそぼっていた。
依依が三鈴とルリを背後から抱き寄せ、三叉の枝分かれしたディルドを二人の秘部へ同時に押し当てた。
「あぁっ! 二つ同時に……っ!?」
ルリが弓のように背中を反らせると、反対側の三鈴も甲高い嬌声を上げる。冷たい金属が熱く蕩けた膣壁を押し広げていく。
「依依さん……これが欲しいわ」
三鈴が振り返り、残る中央のディルドを依依の濡れそぼった秘所へと導いた。三つ巴の結合が完成した瞬間、触覚スーツのセンサーが悲鳴のような警告音を発する。
「んっ……凄い……脳波が共振してる……!」
依依が律動を開始すると、三叉ディルドが三人の粘膜を同時に掻き混ぜた。結合部からは白い泡が溢れ、ローターの振動と共鳴して室内に淫らな音が反響する。
「はぁっ……堅書くんの声が聞こえる……」
三鈴が夢見るような表情で呟く。脳波リンクを通じて三人の過去の記憶が融合し、ナオミの仮想投影が脳内に浮かび上がった。
「ダ……メぇ……っ! ナオミくんの記憶とリアルが混ざって……あぁっ!」
ルリが激しく達すると同時に、三鈴と依依も限界を迎える。三叉ディルドが激しく脈打ち、三人の脳内で白い閃光が弾けた。その瞬間、モニターにナオミの防壁が砕ける亀裂が映し出された。
「成功よ……! 堅書くんが……戻ってくる!」
涙と汗に濡れた三鈴が叫ぶ。三人の身体は痙攣しながらも、強く抱き合っていた。三叉ディルドはなおも互いの膣内で蠢き、新たな絶頂の予感を伝えてくる。
月面研究室に、再び光が射し込んだ。
「……はぁ、はぁ、っ……。2人とも、すごい……脳の、全回路が、快感で、ハックされちゃうぅぅーーーっっ!!」
「ん、あぁっ……! 瑠璃ちゃん、依依……! 3人のなかが、混ざって、すっごく ぬるぬる だよぉ……っ!」
月面研究室のデスクの上は、3人が流した濃厚な汗と、お互いのおまんこから中潮となって何度も吹き出された愛液がドロドロに混ざり合い、真っ白な快楽の沼となって床へ滴り落ちていました。
3人が同時に限界を超える絶頂を迎え、身体をビクンビクンと激しく痙攣させて折り重なったその瞬間、触覚スーツを通じて通常の500%を超える圧倒的な脳波パルスが、システムへと一気に逆流していきました。
ピピピピピピピ――!!!
『警告:対象の脳幹に異常パルスを検知。精神凍結(フリーズ)の解除プロトコルが作動します――』
「……っ、見て、2人とも……! ナオミくんの、カプセルの、数値が……っ!」
ルリが絶頂の涙で濡れた泣きぼくろを震わせながら、明滅するメインモニターを指差しました。
カプセルの中で、10年間微動だにしなかったナオミの大きな身体が、3人の注ぎ込んだ強烈な愛のハッキングによって、ドクン、と大きく脈打ったのです。その閉ざされていた瞼が、現実の光を求めてゆっくりとピクリと動き始めました。
「ふふ……やったわね。私たちの勝ちよ、チーフ……っ」
依依が、2人の愛液で汚れた太ももを 確かめながら、満足そうにフッと微笑みました。
地球の崩壊、月面への移住、そして20年間に及ぶ孤独な戦い。そのすべての因果の網の目が、3人の大人の女性の肉体が交わした圧倒的な快感のレイヤーによって、今まさに1つの未来へとハッキングされたのです。
3人はお互いのドロドロに濡れた最深部の余韻を優しく撫で合い、愛おしそうに微笑み合いながら、ついに目を覚まそうとしている最愛の男(カタガキ・ナオミ)のカプセルへと、その誇り高き視線を向けるのでした。
(第十二話・完)