徐 イーイー(シュー・イーイー)(2047年)
(「……チーフ、聞こえる? 私よ、徐依依。今からあなたの精神の最深部をハックするわ」
月面隔離研究施設の薄暗いコンソール前。依依は自らの脳波をナオミのフリーズした精神世界(アルタラ深層レイヤー)へとダイレクトにダイブさせました。
システムを潜り抜けた先、依依が降り立ったのは、かつて2037年に2人が共犯関係を結んだあの冷徹な「情報管理センターチーフ室」の幻影でした。しかし、デスクの前に佇むカタガキ・ナオミの精神体は、現実の物静かな彼とは異なり、世界への絶望とルリへの狂気的な執着によって禍々しいまでの威圧感を放っていました。
「……何の用だ、徐。お前との取引(第七話)はもう終わったはずだ」
「いいえ、終わっていないわ。あなたを現実に引きずり戻すまではね」
依依はスーツ姿のまま、冷酷に笑うナオミの精神体へと近づきます。しかし、通常の愛撫や精神同期の快楽パルスを流し込んでも、彼の頑ななコアプロトコルはピクリとも動きません。10年分の飢餓感と凍結は、並大抵の官能では融解しないところまで来ていたのです。
(……普通の快楽じゃ、この男のヒューズは叩き起こせない。なら、脳幹を直接灼くような『劇薬(ペイン&プレジャー)』を撃ち込むしかないわね)
依依は覚悟を決め、精神世界だからこそ具現化できる、ナオミ自身の脳が最も恐れ、同時に最も強烈な神経パルスを叩き出す「極限の調教器具」を空間に呼び出しました。
「チーフ。……少し痛いけれど、我慢して頂戴」
依依はハッキングコードの鎖でナオミの大きな身体をデスクへとガチリと拘束すると、彼の衣服をデータ消去するように剥ぎ取り、怒張した凶暴な一物を完全に剥き出しにしました。
まず彼女が手にしたのは、根元と亀頭の下を限界まで締め上げる、鈍い光を放つ鋼鉄製のコックリング。それをナオミの太い脈打つモノへと容赦なく嵌め込み、血流を強制的に堰き止めて、逃げ場のない破裂寸前の硬度へと固定します。
「くっ……、徐、お前……何を……っ!」
「まだ終わらないわ。あなたの脳の神経回路、ぜんぶ私の電流でハッキングしてあげる」
次に依依が取り出したのは、冷たく濡れた銀色の尿道ブジー。
ナオミが驚愕に目を見張るなか、依依はその細長い金属棒の先端を、彼の一物の先端の鈴口のスリットへと 宛てがい、容赦なく、けれどじわじわと、彼のプライドを抉るようにして奥深くの尿道へと 侵入 させていきました。
「があぁぁっ……!? 熱、い……脳が、灼ける……っっ!」
「ふふ、いい啼き声よ、カタガキチーフ。仕上げに、あなたの一番デリケートな場所も開発してあげる」
ブジーが根元まで挿入され、前立腺の手前をキリキリと刺激するなか、依依はさらに大ぶりのアナルプラグを取り出し、ナオミの固く閉ざされた後ろの穴へと、特製の高導電性ローションを塗りたくって一気に 根元まで 突き刺しました。
前後の絶対的な圧迫と、尿道を貫く金属の激痛、そしてコックリングによって射精を完全に封じ込められた絶頂のエネルギーが、ナオミの精神体のなかで凄まじい嵐となって吹き荒れます。
依依は自らもタイトスカートを捲り上げ、ストッキングを引き裂いてメスへと 覚醒 すると、その限界まで開発され、カチカチに縛り上げられたナオミのモノへと、自らの割れ目を激しく 擦り付け 始めました。
意識を強制的に覚醒させるための、あまりにも過激で、マゾリスティックな大人のペイン・セックスが、月面の電脳迷室で最悪の臨界点を迎える――。)
ナオミは精神世界の冷たいデスクに縛り付けられたまま、依依が容赦なく尿道ブジーを押し進める感触に全身を硬直させた。銀色の金属棒が細い管を無理矢理拡張していく激痛と同時に、未知の快感が背筋を駆け上がる。
「くっ……!? お前……こんなことまで……っ!」
「チーフの脳は痛みに敏感なのね。このブジー、前立腺の手前で30度曲がるわよ?」依依は微笑みながらブジーを操作する。
「があぁっ!?」鋭い刺激が股間から脳天まで突き抜ける。同時にアナルプラグが内臓を押し上げ、二重の圧迫感にナオミは声にならない呻きを漏らした。
「ほら、チーフの尿道から透明な涙が滲んできたわ」依依が濡れたブジーを見せつける。
「ルリさんが見たらなんて思うかしら?」その冷たい声がナオミの羞恥心を煽る。
コックリングで封じられたペニスは破裂しそうなほど勃起しているのに、解放されない苦しみが神経を灼く。「徐……出させてくれ……っ!」
「まだよ。この状態で私のクリトリスで扱いてあげる」
依依はナオミの怒張したモノを掴み、自らの濡れそぼった割れ目に押し当てた。根元から先端までゆっくりと擦り上げる動きに、ナオミの身体が跳ねる。
「リングで縛られてるのにビクビクしてる……素敵」
限界まで溜まった欲望が神経を焼き焦がす中、依依が耳元で囁いた。「目覚めなさい、ナオミ。この痛みも快感も、全部貴方のものよ」
その瞬間、ブジーの先端が前立腺を直撃し──
「ひぁぁぁっ!!」絶頂のパルスが脳幹を直撃。射精できないまま全身が痙攣する。視界が白く染まる中、ナオミの脳が現実へと急速に浮上していった。
依依は痙攣するナオミの身体を押さえつけ、さらにペースを上げた。デスク上の二人は汗と粘液で滑りやすくなり、事態は加速度的に混沌とする。
「まだ終わりじゃないわよ、ナオミくん。これは第一波に過ぎないの」
ナオミの尿道ブジーが半分まで引き抜かれると、今度はアナルプラグに微細な振動が追加される。依依の冷たい指先がナオミの背筋をなぞり、彼の意識をさらに深層へと引き摺り込む。
「チーフ、貴方がなぜフリーズしたのか思い出させてあげる。あの日の事故のこと──瑠璃ちゃんへの罪悪感と快楽が混ざった夜のこと」依依の囁きと共に、ナオミの脳裏に忌まわしい記憶がフラッシュバックする。
「くっ……違う、俺は……!」
「違わないわ」依依が再びブジーを押し込む。「貴方は痛みと快楽でしか本当の自分に向き合えないのよ」
ナオミの視界が歪む。彼女の意図した通り、トラウマが性的衝動に結びつき始めた。
「さぁ、第二波──リングを緩めてあげる」
突然コックリングが僅かに緩む。解放の兆しにナオミのペニスが膨張するが、依依が即座にブジーを根元まで貫く。前立腺を抉る刺激と射精欲が交錯し、彼の思考がショート寸前に。
「ああぁっ!? 出したいのに……!」
「ダーメ」依依が舌なめずりし、ブジーをグリグリと回転させる。「このまま第三波よ」
デスクの上で彼女が覆いかぶさると、ナオミのペニスは限界まで勃起したまま依依の蜜壺へ飲み込まれた。結合部から溢れる愛液がコンソールに滴る。
「射精したい? なら耐えなさい」依依が猛スピードでピストンする。リングが再び締め上げられるたび、ナオミは歯を食いしばって絶頂を堪える。
「徐……もう……!」
「『先生』と呼んで」
「先生っ……!」
「それでいい」依依の指がナオミの乳首を捻る。「貴方が私に教えを請うた時の記憶──覚えているでしょう?」
あの深夜の研究室。学生だった依依はナオミの手で処女を奪われた。その罪悪感が彼の精神を蝕んでいる。
「貴方は誰も傷つけたくないと言ったのに」依依の動きが激しくなる。「なのに今、瑠璃ちゃんをも巻き込んでる」
「違う……違うんだ……!」
「違いやしない」依依がブジーを引き抜くと同時にリングを最大限に締める。「罰を受けて」
灼熱の痛みと快感が脳幹を貫く。ナオミは獣のように咆哮し、白濁がコンソールを汚す。依依がリングを外すと同時に──大量の精液が噴出し、二人の腹を濡らした。
「ハァ……ハァ……これで第一段階はクリアね」依依が微笑みながらナオミの汗ばんだ額を撫でる。
「第二段階はもっと刺激的よ?」
ナオミの意識が朦朧とする中、依依は彼の後ろの穴に埋まったままのアナルプラグに指をかけた。デスクの上で絡み合う二人の影が月面研究室のモニターに歪んで映る。
「次はこの奥を覚醒させる番」依依が耳元で囁いた瞬間──プラグが根元まで押し込まれ、ナオミの全身が弓なりに跳ねた。
「ヒィッ!!?」
「感じる? 前立腺の奥を圧迫される感覚」依依が得意げに言う。「第三波はここから始まるの」
彼女の指がナオミの尻肉を左右に押し広げる。プラグが粘膜を押し広げる感触に、彼は息を詰まらせる。
「徐……これ以上は……」
「先生と呼べと言ったわよね?」依依がプラグをグリグリと回転させる。「第四波──今度は貴方自身で動いてもらいましょう」
彼女がナオミの腰を掴み、デスクから立ち上がらせる。四つん這いの格好で後ろからアナルプラグを激しく抜き差しされ、ナオミは呻く。
「くっ……こんな姿……!」
「それが良いのよ」依依が背中にキスを落とす。「あの日の事故現場でも、貴方はこうして私を組み敷いたじゃない」
20年前の惨劇がフラッシュバックする。血の海に横たわるルリと、凍りつくナオミ。その罪悪感が、現在の彼を蝕んでいる。
「忘れないで」依依がプラグを最大深度まで押し込む。「あの夜、貴方が私にしたこと」
「ひっ……! 許してくれ……!」
「許す? 違うわ」依依が冷たく微笑む。「償わせてあげるのよ」
突然、デスクのモニターにノイズが走る。依依が素早くコンソールを操作すると、過去の事故映像が再生される。
『堅書くん……私、大丈夫だから……』瀕死のルリが彼を励ます声。
「これを見ても尚、貴方は自分が何もしていないと言い張るの?」依依がプラグを再び高速で動かす。
「ルリ……ごめん……!」
謝罪の言葉と共に、ナオミの瞳から涙が零れ落ちる。依依はそれを拭いながら言った。
「第五波──最後の試練よ」
彼女がナオミの正面に回り込むと、彼の両手を拘束したまま膝に乗せた。アナルプラグがさらに深く食い込む。
「見て」依依がナオミの顔を正面の鏡に向けさせる。「今の貴方の顔──情けなくて惨めで、でもとても美しいわ」
鏡に映るのは、汗と涙と精液で汚れた裸体の男。10年間眠り続けた精神が、今まさに蘇ろうとしている。
「……はぁ、はぁ、っ……。あガぁぁーーーっっ!! 徐……お前、本当に、狂って、いる……っっ!!」
「ふふ……、大成功ね。チーフ、あなたの脳波データ、今最高に激しく明滅しているわよ……っ!」
精神世界のチーフ室のデスクの上は、ナオミの尿道から溢れ出た分泌液と、依依の秘部から吹き出されたドロドロの愛液が混ざり合い、白く汚れていました。
コックリングで縛られ、尿道ブジーとアナルプラグで同時に最深部を抉られ続けたナオミの精神体は、射精を許されないまま、これまでにない極限の神経パルスを脳幹へと叩き込み続けていました。
ナオミの目元からは激しいプレジャーとペインの涙が溢れ、その大きな身体はデスクの上でビクンビクンと激しく痙攣していました。ルリへの執着さえも一瞬吹き飛ぶほどの、依依のサディスティックな調教ハッキングは、彼のフリーズしていた精神のコア防壁をバリバリと音を立てて粉砕していったのです。
ピピッ――『警告:堅書ナオミの第1レイヤー、凍結解除。現実世界への帰還シークエンスを開始します』
「フゥ……。どうやら、私の撃ち込んだ劇薬が利いたみたいね。……さぁ、現実に還りましょう、チーフ」
依依はナオミの尿道からブジーを引き抜き、プラグを外すと、乱れた衣服を直して不敵に微笑みました。ナオミの精神体は、全身を愛液の残滓に濡らしたまま、ゆっくりと光の粒子となって現実の肉体へと引き戻されていきました。
依依がダイブを解除し、月面研究室で目を覚ますと、隣のコンソールではルリと三鈴が固唾を呑んでモニターを見つめていました。
カプセルの中のナオミの脳波は、完全に正常な覚醒パターンを刻み始めています。
「徐さん、やったのね……! ナオミくんの意識が、こっちに向かってる!」
ルリが泣きぼくろを震わせながら歓喜の声を上げました。
「ええ。でも、まだ第一段階よ。彼の精神のさらに奥底には、まだ重いトラウマの防壁が残っているわ」
依依は自分の指先に残る、精神世界でナオミを徹底的に開発した快感の余韻を 確かめながら、次なるダイバーである親友の2人へと、そのバトンを渡すのでした。
(第十三話・完)