※この作品はR-18です。

ANOTHER WORLD『レイヤー・ゼロ』   作:坂本太郎

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 堅書 ナオミ(2047年)
 一行 ルリ(いちぎょう ルリ)(2047年)


第十五話:反転のクォークは境界線の彼方へ

(三鈴の決死の生贄プロトコル、そして依依のペイン・ハッキング。2人が命を賭して切り開いた精神のパスを通り、一行ルリの精神データは、カタガキ・ナオミの精神世界の最深部――コア・レイヤーへとダイブしました。

 

システムを潜り抜けた先、ルリの視界に広がったのは、漆黒の夜空と、激しく鳴り響く雷鳴。

そこは、すべての悲劇の始まりの場所であり、ナオミのトラウマが永遠にループし続けている「2027年・宇治川の花火大会」の幻影でした)

 

「……ナオミくん!」

 

人混みのなか、かつての16歳の少年ではなく、30代の白髪の混じった姿のまま、絶望に顔を歪めて立ち尽くしているナオミを見つけ、ルリは駆け寄りました。

その瞬間、ゴロゴロと天を衝く轟音が響き渡り、あの運命の「青い雷(アルタラの自動防衛システム)」が、ルリを目がけて一直線に落ちてきます。20年前、ナオミの背中を焼き、ルリの精神を奪い去ったあの絶望の光――。

 

「ルリィィーーーッッ!!」

ナオミが悲痛な咆哮を上げ、再び彼女を庇おうと手を伸ばします。しかし、30代の大人の肉体となったルリは、もうただ守られるだけの少女ではありませんでした。

 

「ナオミくん、私を信じて! 2人で、この因果をハッキングするのよ……っ!」

 

ルリはナオミの手をガチリと掴むと、依依と三鈴から託された月面の超高速演算コードを、2人の繋いだ手を通じてシステムへと一斉に流し込みました。

視界が真っ白な光に包まれるなか、ドガァァァンッ!!! と鼓膜を破らんばかりの衝撃波が2人を襲います。しかし――。

 

「……あ、れ……。僕たち、生きて……?」

 

落雷の直撃する軌道が、2人の結合脳波によって「ミリ単位」で反転し、雷撃は2人のすぐ真横の地面を派手に爆砕しただけで、直撃をギリギリで回避したのです。因果のループが、ついに2人の手によって打ち破られた瞬間でした。

 

静まり返る宇治川の河川敷。遠くで上がる花火の光に照らされながら、ナオミは自分の腕の中に、確かに存在する「本物のルリ」の体温を感じて、大粒の涙を流しました。

 

「ルリ……本当に、ルリなんだな……。俺は、10年も、20年も……お前を……っ」

「うん、知ってるよ、ナオミくん。……もう、自分を責めなくていいんだよ」

 

ルリはナオミの頬を優しく包み込み、自ら大人の研究員スーツのジッパーを引き下げて、一物も纏わぬ成熟した素肌を晒しました。目元にある愛おしい泣きぼくろが、夜空に咲く大輪の花火に赤く、妖しく染まります。

 

「20年分のナオミくんの渇望も、苦しみも、私のこの本物の身体で、ぜんぶ受け止めてあげる……。だから、私の中に、あなたのぜんぶをブチ込んで……っ!」

 

ナオミのなかに眠る、依依と三鈴によって限界まで昂ぶらされていた「雄の本能」が、本物のルリという絶対の光を得て、一気に限界へと弾け飛びました。ナオミはルリの豊かな腰を乱暴に抱き寄せ、花火の爆音に紛れるようにして、彼女の溢れ出る最深部へと、その大人の凶暴な一物を一気に、根元まで突き刺していきました。

20年の時を超えて、魂と肉体のすべてを融かし合う、最後の純愛セックスが幕を開ける――。

 

夜空に咲き誇る大輪の花火。その赤紫の閃光が、宇治川の草むらで激しく交わる2人の肉体を淫らに照らし出していた。

 

「くっ……ルリ……っ! もう二度と……離さない……!」

ナオミは20年間抑圧され続けた激情を、ルリの豊満な肉体に激しくぶつけていた。雷撃を回避した安堵と、本物のルリをこの腕に抱けた喜びが、彼の獣欲を爆発的に加速させていた。

 

「あぁんっ……! ナオミくん……すご……いぃ……っ!」

 

ルリは背後からナオミに組み伏せられ、大人の柔らかな肢体が草むらに押し付けられていた。依依と三鈴によって限界まで開発されたナオミの巨根が、ルリの膣内を暴力的に掻き回す。花火がドーン!と炸裂するたび、ルリの子宮口がキュゥゥッと狭く締まり、ナオミの亀頭をぎゅっと搾り上げる。

 

「あん……ナオミくん……もっと……っ! わたしのお腹……ナオミくんので……いっぱいにして……っ!」

 

ルリの健気な叫びが夜空に響く。彼女は両腕をナオミの太い腕に絡ませ、自ら腰を前後に振り立てていた。目元にある愛おしい泣きぼくろが涙で濡れ、花火の光に妖しく輝いている。20年分の渇望と執念が結晶した純愛ドMの絶叫だった。

 

「ルリィィーーーッッ!! 愛してる、愛してるよぉ……っ!」

 

ナオミはルリの首筋に噛みつきながら、更なる狂気を帯びたピストンを加速させた。結合部から溢れ出す愛液が草むらに滴り落ち、ドロドロと泡立って白いお汁が光っている。花火の爆音と2人の喘ぎが重なり合い、宇治川の幻影全体が淫靡な交響曲を奏でていた。

 

「ああぁっ……! ナオミくん……わたし……もう……イっちゃうぅぅ……っ!」

 

ルリの膣内が痙攣し、ナオミの肉棒を締め上げる。それに合わせて彼も限界に達した。

 

「くぁぁっ……! ルリィィ……っ! 君の中で……俺のすべてを……受け取ってくれぇぇーーーっっ!!」

 

ドクン、ドクン……!

 

ナオミが最奥に突き刺した瞬間、灼熱の白濁がルリの子宮に直接注ぎ込まれた。20年分の想いが凝縮された精液がルリの胎内を満たし、結合部から滴り落ちる。

 

「あぁ……ナオミくん……っ! わたし……幸せ……よ…」

 

ルリはナオミの胸に顔を埋め、涙と快感で震える声で呟いた。花火が最後の大輪を打ち上げ、夜空が鮮やかな色彩に染まる中、2人は激しい絶頂の余韻に浸り続けていた――。

 

「……あん、あぁっ……! ナオミくん、すご、すぎ……っ! 私のなかっ、ナオミくんの熱いので、いっぱいに、なっちゃうぅぅーーーっっ!!」

「ルリィィーーーッッ!!! 愛してる、愛してる、ルリィィーーーッッ!!!」

 

宇治川の幻影の草むらの上で、2人は狂ったように結合の余韻に溺れていました。

ルリの成熟した膣内には、ナオミが20年分の愛と情欲のすべてを込めて何度もブチ撒けた濃厚な中出し精液が限界まで満たされ、結合部からドロドロに溢れ出て、ルリの太ももやお腹を白く汚していました。

 

お互いのドロドロに濡れた最深部が激しく擦れ合い、最後の絶頂を迎えたその瞬間、精神世界のすべてが光の粒子となって「シュゥゥゥン……」と現実へ収束していきました。

 

ハッ……!!!

 

「……あ、れ……。ここは……」

 

月面隔離研究施設。

カプセルを覆っていた液体プロトコルが「プシュー……」と音を立てて排出され、10年間、深い眠りに就いていたカタガキ・ナオミの、現実(リアル)の瞳が、ついに力強く見開かれました。

 

「チーフ……っ! 目覚めたのね……っ!」

白衣をはだけさせた依依が、驚きと歓喜に震える声で叫びました。

 

「堅書くん! おかえり、堅書くん……っ!」

三鈴が涙をポロポロと流しながら、カプセルのハッチを開けます。

 

そして、ナオミの目の前には、ダイブを終えて現実の意識を戻したばかりの、目元に愛おしい泣きぼくろを宿した、大人の姿の『一行ルリ』が立っていました。彼女の太ももの内側には、先ほどまで精神世界でナオミと激しく交わっていた証のように、現実の愛液がまだ ぬるぬる と 伝い落ちています。

 

「やってやりました!」

 

ナオミはゆっくりと、麻痺していたはずの左足を動かし、自らの力でカプセルの外へと一歩を踏み出しました。そして、目の前のルリを、依依を、三鈴を、その大きな腕で力強く、全員まとめて抱きしめました。

 

「みんな……ただいま。……俺たちの、勝ちだ」

 

絶対零度の月面ドームの中、20年の因果をハッキングし尽くした4人の大人の男女は、お互いの肌の温もりと、溢れる 情欲の余韻を 確かめ合うように、いつまでも強く、熱く抱き合い続けるのでした。

 

(第十五話・完)

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