※この作品はR-18です。

ANOTHER WORLD『レイヤー・ゼロ』   作:坂本太郎

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 カタガキ ナオミ(2037年)
 イチギョウ ルリ(2037年)


第八話:虚数領域の臨界(2037年)

(「……システム同期率98.2%。これ以上の維持は、アルタラのコアに致命的な論理崩壊を引き起こします。カタガキチーフ、限界です!」

 

第七話で共犯者となった徐依依の警告が、通信ウィンドウの向こうで悲痛に響いていました。しかし、ナオミの目は、目の前のホログラムカプセルの中に形成されつつある「絶対的な奇跡」だけを捉えていました。

 

十年間、夢にまで見た、けれど現実(リアル)では一度も触れることのできなかった愛しい少女。

アルタラの最深部から一時的にサルベージされたデータは、2027年のあの日から十年の歳月を経た、二十代半ばの、息をのむほど美しく成長した大人の『イチギョウ・ルリ』の姿を完璧に構築していました。

 

世界のすべてが白く塗りつぶされた、時間も空間も存在しない虚数領域。

その中央で、大人のルリはゆっくりと目を開けました。その左目の下には、あの愛おしい「泣きぼくろ」が、確かに刻まれています)

 

「……ナオミ、くん……?」

「ルリ……っ、本当に、ルリなのか……っ!」

 

ナオミはたまらず駆け寄り、その豊満に、しなやかに成長したルリの身体を 強く、折れんばかりに抱きしめました。電脳空間のはずなのに、ナオミの腕には、彼女の柔らかい肉体の温もりと、トクトクと速まる心臓の鼓動が、痛いほどのリアリティを持って伝わってきます。

 

ルリはナオミの白髪の混じった髪、そして大人の渋みを増した顔を細い指先で愛おしそうに撫で、ポロポロと涙を溢れさせました。

 

「私のために、こんなになるまで……ずっと戦ってくれていたんだね。ありがとう、ナオミくん……」

「お前を救うためなら、世界なんてどうなったっていい。……だが、すまない。この空間を維持できるのは、あと数十分が限界だ」

 

ナオミの悲痛な告白に、ルリは静かに首を振りました。彼女は自ら、データで構成された衣服をサラリと溶かし、一瞬にして完全な一物も纏わぬ裸体へと姿を変えたのです。

 

豊かに実った大人の胸、引き締まったお腹、そして第二話のあの放課後よりも遥かに成熟し、すでにナオミへの愛愛しさで蜜を溢れさせている秘部が、真っ白な空間に晒されます。

 

「時間がなくても、いい。……十年間、ずっと私を想ってくれたナオミくんのその大きな身体に、私のぜんぶを刻み込みたいの。……お願い、私をめちゃくちゃに抱いて」

 

ルリはナオミの首に腕を絡め、自らその唇を深く、深く塞ぎ込みました。

衣服を脱ぎ捨てたナオミの、十年間凍結されていた狂おしいほどの情欲のピストンが、愛しいルリの最も深い場所へと、ローションなど不要なほどの極限の愛液のなかへと、一気に突き刺さっていきました――。

 

電脳空間の虚数領域は、白一色のはずなのに、ナオミの激情とルリの愛情によって熱を帯びたかのように、淡いピンク色に染まっていました。衣服を脱ぎ捨てたナオミは、十年の時を超えて現れた愛しいルリの裸体を前に、理性が焼き切れるのを感じていました。

 

「ルリ……!」

名前を呼ぶのももどかしく、ナオミはその豊かに実った胸に顔を埋めました。十代の頃の少女の乳房とは比べ物にならない質量と柔らかさ。それを確かめるように両手で包み込み、硬く尖った先端を口に含みました。

 

「んっ……あぁ……ナオミくん……っ」

ルリはナオミの荒々しい愛撫に甘い声を漏らしながら、彼の白髪混じりの髪を愛おしげに撫でました。電脳空間の肌であるはずなのに、ナオミの舌が触れるたびにリアルな痺れが背筋を走ります。

 

「焦らなくていいんだよ? いっぱい、私を味わって?」

微笑むルリの瞳には涙が光っていました。その優しさが却ってナオミの胸を締め付けます。もっと欲しい。彼女の全てを今すぐ自分だけのものにしたい。その衝動に突き動かされるまま、ナオミはルリの脚を開かせました。

 

十年間、夢見たルリの中心は、もう充分すぎるほど熱く濡れていました。しかもそこは第二話の放課後よりも遥かに熟れ、ナオミを待ち焦がれるようにヒクヒクと収縮しています。

 

「ルリ……」

「うん、きて……」

ルリは自ら指を添え、その秘裂を広げてナオミを誘いました。その姿はもはや無垢な少女ではなく、男の全てを受け入れる覚悟を決めた大人の女でした。

 

ナオミは自分の昂ぶりをルリの入口にあてがい、一気に根元まで突き入れました。

「ひぁっ! んんんっ!」

ルリの背中が大きく反り返り、結合部から愛液が飛び散ります。狭く熱い彼女のなかはナオミをきつく締め付け、十年前の記憶を遥かに超える快感でナオミを襲いました。

 

「く……っ! ルリ……すごい……!」

「あんっ! ナオミくんも……熱くて、大きくて……すごい……!」

 

二人の肉がぶつかり合う音が虚数空間に響き渡ります。ナオミは10年分の想いをぶつけるように、激しく腰を打ち付けました。ルリの細い腰をガチリと掴み、その深いところを抉るように突き上げます。その度にルリの口から抑えきれない嬌声が溢れます。

 

「やっ! あっ! そんなにしたら……っ! だめぇ……っ!」

「だめじゃないだろ? 俺の10年分……全部受け止めろ!」

ナオミはルリの膝裏を抱え上げ、正面からその最奥を穿ちます。ルリの腹部がナオミの形でボコボコと波打つのが見えました。

 

「あぁーっ! すごい……っ! ナオミくんの……全部がわかるよぉ……!」

涙を流しながらも、ルリは笑顔でナオミを見つめていました。彼女の両腕がナオミの首に絡みつき、さらに深く迎え入れようとします。

「いいよ……もっと……汚して……ナオミくんのぜんぶ……私にちょうだい……っ」

 

その言葉がトリガーになりました。ナオミの動きは限界を超えて加速し、ルリの膣内を容赦なく蹂躙します。二人の結合部はローションなど必要ないほどグチョグチョに泡立ち、蜜が溢れ出て止まりません。

 

突然、背後の空間に亀裂が走り、緑色のエラーキューブがパラパラと降り始めました。

『セッション持続限界まであと15秒。繰り返します――』

システム警告がノイズ混じりに聞こえてきます。しかしナオミの耳にはルリの甘い喘ぎしか届きません。

 

「あっ! やっ! 来ちゃう……! ナオミくん……私、イっちゃうよぉ……!」

「俺も……っ! くそ……出る……!」

絶頂へのカウントダウンが始まりました。ルリの内壁がナオミを搾り取るように激しく収縮します。その締め付けと電脳空間のノイズが奇妙にシンクロし、ナオミの射精感を極限まで高めます。

 

『セッション強制終了まで5秒。4……3…』

「ルリ……愛してる……っ!」

「私も……っ! ナオミくぅん……っ!」

 

『2……1…』

その瞬間、ルリの身体が一際強く跳ね上がりました。

「ああぁぁーーーーーっ!!」

絶叫と共にルリは絶頂を迎え、ナオミの全てを受け入れるべくその中心を完全に開き放ちます。それに合わせるようにナオミも限界を迎えました。

 

「ぐ……ああ……っ!」

溜まりに溜まった熱がルリの最奥で爆発しました。脈打つたびに大量の精液が放たれ、ルリの中を白く満たしていきます。二人の結合部から耐え切れなくなった愛液と精液が混ざり合い、ルリの引き締まった太ももを伝い落ちます。

 

『セッションを終了します』

虚数空間が完全にブラックアウトしました。暗闇の中でもナオミとルリは互いを強く抱きしめ合い、余韻に浸っていました。

 

「……はぁ、はぁ、っ……。ナオミ、くん……なか、すっごく熱いよ……私、ナオミくんのぜんぶ、忘れないからね……っ」

「ルリ……っ、ルリ……っ!」

 

空間の端から、緑色のエラーキューブが「パラパラ……」と音を立てて崩壊し始めるなか、二人はお互いの汗ばんだ大人の身体を狂ったように重ね合わせ、途切れない余韻を貪り合っていました。

ルリの膣内には、ナオミが十年の渇望をすべてブチ撒けた濃厚な中出し精液がたっぷりと満たされ、彼女の太ももを白く汚しながら溢れ出ていました。

 

ルリの目元にある泣きぼくろは、激しい絶頂の涙で濡れそぼり、彼女は消えゆく世界のなかで、ナオミの胸元に何度も爪を立ててその熱を確かめていました。

 

「システム限界を突破! チーフ、データが消滅します、今すぐ離脱を――!」

依依の絶叫が響くと同時に、ルリの指先が、その滑らかな太ももが、ゆっくりと光の粒子へと変わり始めました。

 

「待っててね、ナオミくん。現実の私が、絶対にあなたを迎えに行くから……っ」

「ああっ、俺も必ず、お前を現実に引きずり上げてみせる……!」

 

最後に、お互いのドロドロに濡れた最深部が引き抜かれる切ない摩擦の快感と共に、ルリの身体は完全に光となって、ナオミの腕の中から掻き消えました。

 

真っ白だった空間は一瞬にして漆黒の闇へと反転し、ナオミが目を開けると、そこはいつもの冷たい情報管理センターのチーフ室でした。

コンソールには「セッション強制終了」の赤い文字。

ナオミは、自分の手のひらにまだ微かに残る、大人のルリの素肌の柔らかさと、衣服にこびりついた愛液の香りを抱きしめるようにして、静かに、けれど次の戦いへと向かう狂気的な笑みを、その唇に浮かべるのでした。

 

(第八話・完)

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