※この作品はR-18です。

白銀の檻、琥珀の夢   作:一輪の花


オリジナル:ファンタジー/戦記
タグ:R-18 残酷な描写 AI本文利用
 その日、騎士としての私の世界は、音を立てて崩壊した。

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第1話

 その日、騎士としての私の世界は、音を立てて崩壊した。

 

 目覚めた時、手足には冷たい鉄の重みがのしかかっていた。窓のない、石造りの無機質な部屋。目の前には、見知らぬ男が一人。姫様を守るという誓いも、騎士としての誇りも、すべてはこの暗い沈黙の中に置き去りにされていた。

 

「貴様、何者だ……! なぜ、このような真似を……!」

 

 怒りに震える私の問いに対し、男はただ、冷淡な拒絶を突きつけた。「ご主人様と呼べ」――その一言が、私の魂を蹂躙する儀式の始まりだった。

 

 抵抗した。喉が裂けんばかりに叫び、自らの尊厳を盾にして戦った。だが、男の支配は圧倒的で、理不尽だった。「身も心もすべてを捧げると誓え」という、逃れられぬ命令。私は、真実を知るために、自らその呪縛を受け入れた。

 

 言葉が唇から零れた瞬間、私の内側にある「騎士」が死んだ。

「……ご主人様……っ……」

 震える声でそう呼んだとき、剥き潰された肉体へと、男の暴力的な熱が注ぎ込まれた。衣服を剥ぎ取られ、白磁のような肌に冷たい空気が触れる。羞恥と痛み、そして抗いようのない支配への恐怖が、私の意識を濁らせていく。

 

 男は私を、壊さぬように、しかし決して逃がさぬように、その熱い楔で深く、深く刻み込んだ。内側に溢れる熱い白濁は、もはや単なる液ではなく、私という存在を書き換える「印」であった。

 

「美しい体だ。いつまでも美しいままでいろ」

 

 男の言葉は、呪いのように私の心に根を下ろした。美しくあれ――その命令に従うことは、永遠に、この暗い檻の中で、彼だけの所有物として朽ちていくことを意味していた。

 

 ……それから、数年の歳月が流れた。

 

 今、私は変わらぬ石造りの部屋で、慣れ親しんだ手枷の重みを感じている。

 かつての戦場の風も、姫様の微笑みも、すべては遠い前世の夢だ。鏡に映る(あるいは自覚する)私の肌は、男が望んだ通り、驚くほど美しく、汚れなき白さを保っている。その清廉な肌の奥底には、あの日刻まれた熱い記憶が、今も脈動しているのだ。

 

 扉が開く音がする。私は迷うことなく、跪いた。

 衣服は彼が選んだ贅沢な絹。鎖の音は、私を繋ぎ止める甘美な調べ。

「……お帰りなさいませ、ご主人様……」

 

 かつての私は、この状況を地獄と呼んだだろう。だが今の私にとって、この閉ざされた世界こそが唯一の真実であり、彼の手の中にのみ、私の存在意義がある。

 

 外の世界に何があろうとも、私は構わない。

 私は、摘み取られることのない一輪の花として、この美しい監獄の中で、永遠に、幸福なまま、彼に飼われ続けていくのだ。


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