夜になってもまだ興奮は冷めやらず。
どうやらとんでもないことが起こっているらしい。
碧斗はまだ自分の身に起きたことを理解できず、しかし次なる展開を期待していた。
「もしかして、勃起したら女の人に抜いてもらえるってことなのか……?」
今日あったことを振り返ってそう考える。しかし本当にあり得るのか自信が持てない。
自信はないが「そうであった方がいい!」という気持ちがあった。
付き合ってもいない、他に好きな男がいる人も含めて、顔見知り程度の女性に嫌な顔一つしないどころか当然みたいな顔で抜いてもらえた。
今日起きたこの出来事は間違いなく現実である。
普通ならあり得ない明らかな異常だ。
何が起きているにせよ、もしこの状況が明日からも続くのであればこんなに幸せなことはない。
もし明日には一切同じことが起きないのであれば絶望して苦しくて死にたくなるだろう。
碧斗は、今の内にもっと楽しんだ方がいいのではないかと本気で考えていた。
「かといって知り合いに言うのはまずいか? マジで嫌われたり問題になるかもしれないし、今後会わない人とかの方が……それでも捕まったりする可能性がないわけじゃ」
試してみたいのに確信が持てなくて二の足を踏んでいる。しかし使わずに今まで通りの生活を送るという決断もできずにいた。
本気で思い悩む碧斗は何時間も色んなパターンを想像していた。
三人全員に異常を感じているが、調子に乗るのは危険だと思うくらいには冷静だった。
「とりあえずさっきのをオナニーとして乱菊さんに射精報告したけど……もう一回乱菊さんに頼んでみるか。いやーでもシンプルに断られたしな。あんまりしつこいとまずいかも……」
そうして一人で悶々としていると扉がノックされる。
びくっと反応した碧斗だが、声が聞こえるとすぐに安心した。
「竜崎。私だ」
「あ……ハリベルさん」
慌てて扉を開けると、褐色肌で金髪の、やけに露出の多い服を着た長身美女が立っていた。
近所で偶然知り合った女性、ティア・ハリベル。
異様な雰囲気を持っているものの、碧斗にはやけに親切な人物だった。
「こ、こんばんは。どうかしました?」
「いや」
ぴくっと反応した様子で、ハリベルは碧斗の股間をじっと見つめた。
あっと思う。
自分の考えが合っているのなら、もしやこの展開は。
彼女が何をしに来たのかはわからないがもしかすると目的が変わるかもしれない。
「竜崎。お前は、童貞か?」
「え? えっ⁉ や、あの……はい」
「私もこの手の経験はない。知識だけはかろうじてあるのだが」
「はい……あ、そうなんですね」
「お前さえよければセックスするか?」
「します‼ ええっ⁉」
驚くより前に返事をしてしまった。しかし後悔はない。
碧斗が興奮した面持ちで叫ぶとハリベルは頷き、扉を閉めることもなく、その場で自分の服に手をかけて上着のチャックを上げ始めた。
ただでさえ下乳が出ている短い上着のチャックを上げていくと、上まで外しきったら褐色の乳房がたぷんと揺れる。
辛うじて乳首が見えず、ブラジャーは着けていないようだ。
碧斗は柔らかそうなおっぱいに釘付けになるものの、気になってハリベルの顔を見上げた。
今まで上着で隠されていた口元が露わになっている。
鋭利な歯を模した白い仮面を着けていて、それがまた妙にかっこいい。
「ならば私を抱け。お前の性欲を受け止めてやろう」
「は、はいっ‼」
棚から牡丹餅。降ったような唐突な展開だが碧斗は迷わずハリベルを抱くことにした。
お互いに服を脱いで裸になり、碧斗とハリベルはベッドの前で立っていた。
初めて生で目にする女性の裸体。目の前にあるそれは水を弾きそうなほどパンと張りがあって、丸くて大きな形のいいおっぱい、くびれた腰、きれいなへそ、毛の生えていない股間。どこをどう見ようとも美しい。
今にもしゃぶりつきたい極度の興奮を覚えながら、碧斗は始めてしまうことさえもったいないと思ってしまっており、何もせずに突っ立ってハリベルの全身を眺めていた。
セックスしたい。でも何もせずにこの体をもっと見ていたい。彼は激しく混乱していた。
勃起しているちんぽがびくんっと揺れる。
それを見て顔の下半分を覆う仮面を着けたままのハリベルがフッと笑った。
「竜崎。いや……碧斗。来い」
「え、あ……」
ハリベルが両腕を開いて彼を呼ぶ。
熱にうなされているかのように頭がぼーっとして、何も考えられない碧斗はふらふら前へ進み、彼女に正面から抱き留められた。
柔らかくて張りがあるおっぱいに顔をうずめて、思い切り息を吸った。
ほんの少し香る甘い匂いでくらくらして、彼は我慢汁を射精するようにぴゅっと吐き出す。
「不思議だ……こんな感覚は初めてだ。もしかしたら私も興奮しているのかもしれない」
「はぁ、はぁ、ふぅ……そうなんですか?」
「ああ。体が熱くなっている。膣内が痙攣するみたいに動いている気がして……私にはないはずの子宮が反応しているように感じるんだ」
碧斗はふと気になって彼女の下腹部に触れる。
ハリベルの肉体にはぽっかりと穴が開いていた。血が流れることはなく、断面は黒くて、体内が見えているわけでもない。
不思議な状態ではあるものの、碧斗は以前に彼女が「人間ではない」と言っていたことからそこまで驚いていない。
子宮がない、という発言には引っかかったがそれも気にするほどではなかった。
そんなことよりも、裸の女性がそこにいて、セックスできる、という事実の方が重要だ。
碧斗の手が恐る恐る動いて、ハリベルのおっぱいに触れる。
むにゅっと指が埋まるように形が変わり、感動で心が大きく震えた。
「うおおおっ……⁉ お、俺も、ヤバいくらい興奮してます……!」
「好きにしていいんだぞ。私はどうすればいいかわからない。お前がやりたいようにしてくれ」
ごくっと喉を鳴らし、碧斗は胸に顔をうずめたままはっきり頷いた。
これほど幸せなシチュエーションがあっていいのだろうか。
そう思いながら両手でハリベルのおっぱいを揉む。
「ふおおぉ……⁉ すごっ……おっぱい……!」
「こんなものが好きなのか? ただの肉の塊だぞ」
「いや……めちゃくちゃ興奮します! 好きです!」
「そうか。なら好きに触ってくれて構わない」
了承を得て碧斗は遠慮なくハリベルの体を触った。
張りのあるおっぱい。すべすべの背中。くびれている腰に、無駄なぜい肉が一切なくすっきりしている腹。指を押し戻してくるほど弾力がある尻。そしてすでに濡れているおまんこ。
ビラビラがはみ出していない子供のようなおまんこで、指で触るとぷにっと柔らかい。
ゆっくり、丁寧に、傷つけないようにという意識でひたすら触った。
ツンと勃起しているクリトリスも触れて、これかと思って撫でるとハリベルの吐息が漏れた。
自分が彼女を感じさせた、その最初の行為だっただろう。
激しく息をする碧斗のちんぽからぴゅっと少量の精液が飛んだ。
その後は垂れるようにぼたぼたと地面に落ち、触れもせずにイッてしまったらしい。
「うぅっ……ぐっ……!」
「……大丈夫か?」
「だい……じょうぶです……! はぁっ……」
みっともない状況だったが碧斗は恥じらう余裕さえなかった。軽く射精しても興奮冷めやらず、ちんぽは勃起したままである。
自分の状況などどうでもいい。とにかくまだ満足していない。
碧斗は懇願するようにハリベルの顔を見上げた。
「セックス……セックスしましょう」
「ああ」
碧斗が優しく手を引いて、先にハリベルがベッドへ横たわる。
仰向けに寝転んだ彼女に覆いかぶさるようにして二人は抱き合った。
「キス……してもいいですか?」
「ああ。ただ、申し訳ないのだが、これは外せないんだ……」
そう言ってハリベルは自身の口を隠す仮面に指で触れ、少ししゅんとした様子を見せる。
普段凛としている彼女の珍しい姿。
碧斗はおもむろにハリベルに顔を寄せ、白い仮面にちゅっと口付けした。
「……ありがとう」
二人は強く抱き合い、目を閉じて、恋人のように何度もキスをした。
そうしながらも碧斗は我慢できないという様子で腰をへこへこさせていて、ハリベルの体にちんぽを擦り付けている。
そうしてまたぴゅっと精液が漏れてしまい、辛そうに顔を歪ませた。
もう我慢できない。そう言いたげに碧斗が体を起こす。
ハリベルも彼が求めているものがわかって自ら脚を開いた。
きれいなおまんこが露わになって、愛液が垂れているのを目撃する。
「んっ……多分ここだ。わかるか?」
「う、うん……」
ハリベルが指でおまんこを開いて、穴を示す。
碧斗はちんぽを握って先端を押し当て、大量の我慢汁を垂らしながら腰を進めた。
手間取って何度か穴の辺りでつるんと滑ったものの、ぐっと力を入れ、ずぷっとゆっくりちんぽが挿入されていく。
「あっ……あっ……あっ……‼」
「んん……入ってきたな」
ちんぽが膣の中に入っていき、碧斗は感動を覚えて情けない声を発し、体を制御できないかのようにぶるぶる震えている。
ハリベルはそんな彼を優しく抱きしめ、体内にあるちんぽを感じて吐息をこぼした。
「うっ、くっ、おおおっ……! すっげぇ……!」
「気持ちいいのか? 私も、お前を感じているぞ……体が一つになっている」
「めちゃくちゃ気持ちいいっ。気持ちよすぎて、う、動けない……!」
「気にするな。お前が気持ちよくなってくれたらそれでいいんだ」
「いやっ……でも……それはっ……!」
「碧斗」
優しく囁かれて頬に手を添えられた。
ハリベルの目を見つめて、あまりの美しさに息を呑んだあと、碧斗は小さく頷いた。
バンッ! と腰をぶつける。
ちんぽを引き抜く寸前まで腰を引いて、勢いよく突き立てた。
ハリベルの体が衝撃を受けて揺れ、ぶるんっと揺れるおっぱいを掴んで必死に動く。
「ぐっ……⁉ イクっ……‼」
結局、五回くらい腰を振ってあっさり限界を迎え、膣内で射精する。
すでに二度ほど漏れていたのに、ダムが決壊するかの如く、大量の精液が勢いよく飛び出た。
全てハリベルの膣内に注ぎ込まれて、その熱にハリベルもわずかに息を吐き出す。
ぐったりした碧斗は脱力して動かなくなった。
「はぁっ……はぁっ……! めっちゃくちゃ……気持ちいい……!」
「そうか。それは何よりだ」
ハリベルは自身の上で脱力する碧斗の頭を優しく撫でてやる。
今までにないほどの快感と充足感。そして満ち足りたことでどっと疲れが襲ってきて、彼女に抱きしめられたおかげでこれ以上ないほどの幸福感に包まれていた。
永遠にこのままでいたい。生まれて初めてそう思う。
それでも彼のちんぽは満足していなくて、長い射精を終えてほっとしたのも束の間、ハリベルに抱かれてじっとしているとどんどんまた硬くなっていく。
碧斗自身も、セックスできたことが嬉しくてたまらないがもっとしたいという気持ちがある。
腹の中の状況によってすでに察していたのだろう。
目が合うとハリベルはふっと笑った。
「いいぞ。好きなだけ抱いてくれ」
「うん……」
碧斗はしっかりとハリベルを抱きしめ、今度は優しく、再び腰を振り始めた。
ぐぽぐぽと音が鳴り、図らずも愛液と精液をかき混ぜるように、ちんぽで膣内を感じる。
温かくて、柔らかくて、それでいてぎゅううううと絡みついてもきた。
気を抜いてしまうと射精した直後でもまた出そうになってしまう。
もっとしっかり味わわないともったいないと言わんばかりに、ゆっくりちんぽを動かしながら、碧斗は無我夢中で手を動かしていた。
ハリベルの肌を撫で、何度となくおっぱいを揉み、乳首にちゅうっと吸い付く。
「ハァ、なんで……こんなことしてくれるんですか……?」
「んっ……どうしてだろうな」
「ただそうしなければならないと思っただけだ」
「うっ、ふぅっ、それって……!」
「気にするな。深い意味はない」
「は、はい……うっ……!」
徐々に腰を動かすスピードが速くなっていく。
冷静な面持ちだったハリベルの表情もいくらか変わっていた。
感じているか否かは定かではない。しかし時折吐息を我慢できず、必死に抱き着いてくる碧斗を見る目は優しかった。
「ぐっ……⁉ もう……出ますっ!」
「ああ」
やがて激しく腰をぶつけた後、碧斗の体がぶるぶる震え、膣内に新たな熱を感じる。
ハリベルは彼にも気付かれないよう、薄く笑みを浮かべて、碧斗の頭を撫でながら受け止めた。