雪美ちゃん、おまんこのナカ壊される 拷問加害は蜘蛛とムカデとモグラが為した 作:高牧園
原作:アイドルマスター
タグ:R-18 残酷な描写 佐城雪美 アイドルマスターシンデレラガールズ リョナ 性器破壊 蟲姦 獣姦 本番なし 拷問
深く暗い地下洞に、その宗教団体は巣食っている。
彼らの教義は、常人にはとても理解できないもの。地下洞の最奥にある公会堂に集う彼らは儀式の準備を進めている。
儀式に必要なものは全て揃っている。公会堂の中心には贄の少女が全裸で眠っており、彼女の両手足にはそれぞれ枷と、天井に伸びる鎖が取り付けられている。
「では、広げましょう」
一人が言うと、贄の少女の足元に立つ二人の信者が鎖の巻き取りを始める。
血がこびりつき、あちこちが錆びた鎖はジャラリジャラリと耳障りな音を立てながら鎖が上がると、贄の少女は閉ざした瞼を震わせて。
「……ぅん……?」
けたたましい音に、ようやく意識を取り戻す。
少女――佐城雪美の頭は靄がかかって、目覚める前の自分が何をしていたのかもうまく思い出せない。
「……? ……?」
状況を把握しようと視線をあちこちにさまよわせる雪美だが、周囲を確認すればするほど混乱は深まる。
(知らない場所……? この人たちは……?)
土の気配が強いこの場所も、雪美を取り囲むローブ姿の人々も、雪美にはまったく心当たりがない。、
何より不穏なのは今の自分の状況。着ていたはずの服を全て剥かれて全裸の雪美は、両手足に枷を通され、大の字に近い状態で台の上に寝かされているのだ。
「……あ……!」
さらに恥ずかしいのは、両足の枷から伸びる鎖が巻き取られ、強制的に開脚させられていること。
全裸のまま、関節の可動域の限界まで足を開かされたのだ。雪美の割れ目は丸出しになって、信者たちの前にさらけ出されている。
「……っ……!」
羞恥に赤らんだ顔を横に振って、女の子の大事な場所を隠そうとする雪美。
美しいストレートヘアが揺れた。裸の胸も大事な股も隠したい雪美だが、両手に通された枷のせいで身体を隠すこともできない。困惑と羞恥に頬を染めた雪美は、これから何が起きるのかも分からないまま彼らの様子を探る。
「準備は整いました」
信者の一人が厳かに告げる。
その言葉をきっかけに、雪美を取り囲んでいた信者たちは雪美の足元――秘所が見える場所へと移動する。
「……っ、な……何……?」
彼らの視線は雪美の割れ目に向けられている。
「まずはおまんこを見つめ、御心を一つにいたしましょう」
儀礼の中にある信者の言葉は恭しいからこそ、『おまんこ』の語だけが妙に浮いていた。
儀式の一環として、信者たちは雪美の陰裂を注視する――真剣そのものの表情が恐ろしくて、雪美はビクビクと彼らの様子を見回す。
(どうして……そんなに見るの……?)
彼らは、一心に雪美の割れ目だけを見つめている。
全裸に剥かれた雪美の、丸出しの乳房や赤らんだ顔に目を向ける者は一人としていない。彼らの目に映るのは雪美の割れ目――この後の儀式で使い潰される女性器だけだった。
「申し分ないですね」
静かに呟く信者がいる。
彼は、雪美の股間をぐるりと眺め回している。幼さの強い身体はくびれに乏しく、傷一つない素肌はぷにぷにと柔らかそう。
秘所には産毛の一本すらなく、成熟した女性器にありがちな色素の沈着はまったくない。雪美の裸身は人形のような完璧さで、股間に真ん中に走る一本スジにすら生々しさは感じられなかった。
「まだ若いにしても、かなり綺麗ですよ」
女性の信者が言って、雪美の陰裂を凝視する。
限界まで脚を開いた姿勢でありながら、雪美の割れ目は一本線を描くのみ。大陰唇は重なり合って会陰をひた隠しにし、清らかな身体を神秘的に見せている。
「素晴らしいおまんこです」
ここに集まる信者は、男性も女性もいる。
年齢の幅も広いが、全員雪美より一回り以上年上だろう。成人して長い彼らにとって成長途中の雪美の身体は眩しいほど美しく、信者たちは飽きることなく雪美のその場所を眺め続ける。
「…………!」
この状況に耐えられないのは雪美ばかり。
意識を取り戻したばかりの頃の曖昧さはすでに消え去ったものの、いくら考えてもこの状況は理解できない。矮躯が震えそうになるものの、手足を戒める枷の重さに身体はろくに動かない。
「…………これ……」
恥ずかしさを押し殺して口を開く雪美を無視して、信者たちは次の準備に取り掛かる。
「今から、おまんこを開きます」
厳かに言う信者の手には、見知らぬフックがあった。
ゴム紐がついたU字フックだ。二本のフック自体はどうということのない物だが、自分が置かれた状況のせいで、雪美には何か恐ろしいもののように感じられる。
「それでは――左右それぞれ一名ずつ、栄誉を賜ります」
誰がそれをする役割かは、信者たちの間では決まっているのだろう。
進み出た信者はいずれも男性。彼らはほのかに頬を赤らめているが、それは裸の雪美を前にしたからではなく、フックを使う儀式に選ばれた栄誉のためだった。
「参りましょう」
「参りましょう」
双子のように声を揃えて、フックを手にした二名が進み出る。
男二人は雪美の秘所のすぐそばに立つ。自分の大切な場所のすぐ近くに男がいるせいで雪美は落ち着かず、そわそわと他の信者たちに目を向ける。
(……やだ……)
恐ろしさもあって声が出ない雪美は、女性の信者に目を向ける。
十数名の信者たちの中、男女比はちょうど半々だ。同性になら自分の恐ろしさが分かるのではと雪美は女性信者に縋るような視線を向けるが、彼女たちは雪美と目を合わせることなく、ただ彼女の陰裂を見つめていた。
「……っ……!?」
訪れない救いを待ち続ける雪美は、股間に走る刺激に息を呑む。
(な……なに……?)
こわごわと視線を下に向ければ、二人の男が秘所に手を触れている。
彼らは、雪美の大陰唇をつまんでいた。見事な一本スジを作り上げていた肉厚な淫唇がつまみ上げられると、内側のピンクがほんのりと覗いて愛らしい。
「……ぅ……っ……」
薄い唇から、抵抗を示す呻きが漏れる。
男の指先は慎重だった。大陰唇を挟むのは指の腹で、彼らの爪が雪美の秘所を傷つけることはない。
(……い、……痛い……)
感覚としては違和感と言った方が近いが、降りかかるストレスのあまり痛みを覚えてしまう。
形良い眉は寄り、感情が薄い瞳には苦しそうな色が宿る。強い負荷に雪美の震えは止まらないが、彼らは構わず儀式を続ける。
「……それでは」
「開きましょう」
二人の男はそう呟き、雪美の大陰唇にフックを引っ掛けた。
「、ぅ……!」
違和感は、今度こそ痛みに繋がった。
フックの先端が大陰唇の内側にめり込む異物感は強烈だ。雪美はぎゅっと目を閉じてしまうが、暗がりに閉じ込められるのも恐ろしくてすぐに目を開け直す。
(な……なに……? これ……なに……? なにを……?)
混乱はますます強い。
学校で習う以上の性知識を持たない雪美は、自分の性器の構造にも疎い。自分のヴァギナを見たこともない雪美にとって、彼らが何をしたからこんなに痛むのかもよく分からないのだ。
「……っ……ぁ…………」
何一つ分からないまま、雪美はフルフルと首を振る。
(……いや……やめて……)
とにかく、こんなことはもう嫌だった。早く解放されたい一心で雪美は首を振り続けるが、 男たちは雪美を無視してフックの先を見つめている。
「引っ掛かりは十分です」
一人の男が呟き、フックを軽く引っ張る。
「……ぅ……!」
身体の内側とも外側ともつかない場所にかかる負荷に雪美が小さく声を漏らす。
雪美の大陰唇の内側にフックがかけられ、恥部を開く準備は整った。男たちはフックの片端に取り付けられたゴムを手にして雪美の左右にずれ、地下洞の岩壁にゴム紐の先を向かわせる。
「っ……ぁ……あ……!」
引っ張られたゴムが、フックが、雪美の秘所を開いてゆく。
「…………!」
雪美の肌に伝わるのは、手足の枷と秘所のフックの無機質な感覚だけ。
人だけなら何人もいるのに、彼らは雪美の性器にしか目を向けない。とても人とは思えない彼らの在り方に慄然とする雪美は、何をしたら良いのかも分からずただ震えるばかりだ。
「……っ……」
岩壁には、ゴム紐を巻き取るための機構があった。
彼らがその機構にゴム紐をくくりつけると、機構はゆっくりと回転する――雪美の陰唇にかかる負荷がぐっと増したかと思えば、その場所はゆっくり広がり、ついにラビアまでもが開いてしまう。
「……ぅ……!」
言葉にならない禁忌感が雪美の胸に広がる。
口を大きく開け、喉に空気が触れた時の感覚をずっと不気味にしたような何かが秘所に迫る。何もかもが悪い方向に進んでいる確信だけがあって、雪美は怯えながら恐怖に耐えるばかりだ。
「広がりましたね」
「ええ、全てが見えます」
これ以上ないほど広がった雪美の恥部に信者の視線が注がれる。
「……っ、……」
強制的に広げさせられた粘膜部は愛らしい薄ピンク色。
恐怖に粘膜は乾ききり、本来ならあるはずの自然な水気も失せている。未発達なクリトリスは包皮の中に隠れて存在感はなく、雪美のその場所が未成熟なことが見て取れる。
「っ……」
さらに、彼らの前には、雪美の膣穴まで見えていた。
大陰唇をこんなに広げられているのに、膣穴は極小だ。目を凝らしても中の様子がまったく見えない秘口を前に、彼らの眼差しは向けられたまま。
「……っ……、……」
どうしてこんな目に遭っているのかも分からない雪美を置いて事態は進む。
信者の数名は、どこからともなく三脚とカメラを取り出し、雪美の前に設置しだしたのだ。
「……カメラ……?」
絞り出す雪美の声は掠れていた。
カメラのレンズは雪美の性器に向けられている。カメラが撮影する映像を表示するモニターも備えられているようだが、モニターは信者の方を向いていて、雪美からはどんな映像が表示されているかは分からない。
「ほう……」
「おまんこがよく見えますね」
モニターを覗く信者たちはそう囁き合う。
岩肌が剥き出しの地下洞には不似合いな巨大モニターには、雪美の女性器が本来以上の大きさで映し出されている。
フックを取り付けられた大陰唇は大きく横に引っ張られ、繊細なラビアも歪みながら広がる。膣前庭と膣穴はカメラに大写しになっているが、巨大モニターの中でも膣穴はまだ小さい。
「処女膜も見えますね」
覗き込む一人の言葉に、雪美の頬が紅潮する。
「…………!」
見せてはならない貞操の証すら晒した雪美に、信者たちの容赦ない視線が突き刺さる。
「広げてもこれですか」
「もっと広がらないものですかね」
雪美の膣を覗き込む信者の言葉を受け、一人がゴム紐を引っ張る。
「っぅ……!」
すでに限界まで広がった大陰唇に負荷がかかり、声を漏らす雪美。
岩壁に取り付けられた機構が操作され、ゴム紐が少しだけ引っ張られたらしい。これ以上ないほど広げられた大陰唇はチリチリした痛みをもたらし、雪美は瞳にあえかな恐怖を滲ませる。
(や……破れ……ちゃう……)
限界が近い大陰唇は裂けてしまいそう。
ラビアとの境界線がちぎれ、秘部を守る関門を失うのではないかと思うほどの痛みだった。
「……っ……!」
幸いにもそれは現実にはならない。雪美の陰唇は付け根に痛みを走らせただけで済み、信者たちもそれ以上ゴム紐を引っ張ろうとはしなかったが、雪美の心は完全に恐怖に支配されていた。
(……あんな……こと……する人たちに……)
恐ろしさのあまり、思考は途切れがちだ。
雪美を何より恐怖させたのは、彼らが大陰唇を広げるゴム紐を無造作に引っ張ったこと。限界まで膣が広がっているのを理解したうえで、雪美の秘部に裂けそうな痛みを加えたのだ。
彼らは、そうすることに何の罪悪感も覚えていない――雪美自身が感じる痛みも恐怖も彼らにとって心からどうでもいいことだと理解して、雪美の心は凍りつくのだ。
「まあ、こんなものでしょうね」
モニターに目を向ける信者は軽く頷いた。
膣口は小さいながらも広がり、処女膜も見えてはいる。本当はもっと穴を広げたいところだが、儀式が始まったばかりの今はこれで十分だと彼らは判断したらしい。
「……っ……ぁ、……う……」
信者たちが何をするのか分からなくて、雪美はカメラに秘所を曝け出したまま震えっぱなし。
カメラの設置は終わったはずなのに、信者たちはいまだに何かの準備を続けている――薄暗い地下洞の壁面に据えられた松明の明かりが揺らめく中、彼らの影は不気味に蠢き続ける。
「……っ……?」
何が起きるのかと待つ時間は永遠のようだった。
何事もなく解放されれば良いと願う雪美だが、彼らは新たな物を雪美の前に持ち出す。
(――カップ……?)
何人かの男が持っているのは、透明なプラカップだった。
一般的な紙コップのプラスチック版のそれらには、同じく透明な蓋がついている。洞窟内の光を浴びて安っぽい光を放つその容器は一見すると空だが、よく見ると底面に何か黒っぽいものが入っている。
「……?」
それが何なのか確かめようと目を凝らした雪美は。
「――……!!」
その黒いものに足が生えているのに気付いた瞬間、声にならない悲鳴を上げていた。
「贄を重ねます」
信者の言葉が何を意味しているのかはまったく分からない。
「……!! ……!!」
恐怖に口を開けたまま、雪美はブンブンと首を振る。幼いながらも物静かな雰囲気からは想像もできない激しい拒絶を示す雪美は、プラカップの中にいる虫から目が離せない。
(……クモ……?)
それは蜘蛛だった。
飼い猫のペロが時おり捕まえるような、ごくありふれた蜘蛛だった。指先に乗るほど小さい蜘蛛たちはプラカップの中で折り重なり、うごうごと蠢く足は絡み合っているようにすら見える。
「……っ……!」
一つのプラカップにいる蜘蛛は十匹近い。
プラカップを持つ男は五名――つまり五十匹ほどの蜘蛛が、裸の雪美のすぐそばにいるのだ。
「……っぁ……、……っ……ぁ……!」
パニックに陥った雪美は、何を言えば良いのかも分からない。
とにかく、今から起きる恐ろしいことは拒否しなければいけない。そんな直感に従って雪美は必死に首を振り続けるが、彼らは雪美のそばでプラカップの蓋を開けてしまう。
「……!!」
男の一人が、蓋の開いたプラカップを雪美の膣口にあてがう。
そこからの出来事が、雪美には不思議とスローモーションで見えた――男は雪美の膣に向けてカップの中身を傾け、蜘蛛を膣内に流し入れたのだ。
「……っ……!!」
蜘蛛の細い足。
脚に生えた細かな毛の一本一本すらも、処女穴は感じ取ってしまう。
「――っは、――……!!」
口を大きく開けたまま、全身の筋肉が硬直する。
呼吸も忘れて裸体を強張らせる雪美の膣に、蜘蛛が次々と滑り落ちる。
プラカップの中で生きていた蜘蛛からすれば、物理的に世界がひっくり返ったようなものだろう。蜘蛛たちは健気にも八本脚を広げて床や壁に張り付こうとするが、男はプラカップの底を叩き、蜘蛛を雪美の陰部に落としてしまう。
「……っ……!!」
プラカップの口は、雪美の膣口よりずっと大きい。
蜘蛛は雪美のラビアの内側に落ちた。突然そんな場所に落とされた蜘蛛は戸惑うようにカサカサと脚を動かし、雪美の秘所を這い回る。
「――……!」
耐えがたい心地で、雪美はそれらを感じていた。
すでに十匹の蜘蛛が、雪美の陰部に落とされている。一匹を除いて雪美の膣内に這入りこんだ彼らは、狭い膣内を探るように歩き回っている。
「……っ、……っ、……っ……!!」
膣内で蠢く蜘蛛に、雪美は吐き気すら覚えてしまう。
モニターで雪美の膣内を見れば、おぞましさのあまり膣肉が強く締まるのが見える。蜘蛛たちは落ち着きなく雪美の膣内を動き回り、新しい居場所を確かめようとしているようだった。
「ぁ……っ、ぅう……――ぁ…………」
処女膣を蜘蛛に蹂躙され、とても冷静ではいられない雪美。
そんな雪美に対し、儀式のあらましを知る信者たちは冷静そのもの。雪美の秘所の様子とモニターとを交互に眺めた信者は何事かを囁き合うと、香炉を持ってどこかへ去ってしまう。
「――は……っ……」
ややあって、浅い呼吸を繰り返す雪美の元に香りが届く。
「……っ……?」
爽やかな香りだった。
雪美のいる地下洞の近くで香が焚かれたのだろう。地下洞に満ちる土のにおいを払いのけるほど強い香りは、ミントと柑橘が複雑に絡み合う。
スパイスのような香りも混ざった芳香に、雪美は無意識に身を固くする。
「……、――」
良い香りだと思うほど恐ろしい。
薄暗い地下洞、土汚れのついたローブを纏う彼らが、何の意味もなく香を焚くとは思えない。
幼い身体を固くして警戒する雪美の警戒は正しく、ほどなくして蜘蛛が動き出す。
「、……っ……!」
はじめに動いたのは、雪美の膣前庭を歩き回る蜘蛛だった。
漂う香りに戸惑いを強めたように、蜘蛛は細い足を蠢かせる。蜘蛛足を粘膜で感じる雪美には、その蜘蛛が逃げ場を探していることが分かった。
「これで良いはずです」
信者の一人は洞窟いっぱいの香りを吸い込んで呟く。
ヒトにとってはアロマも同然の芳香だが、その正体は蜘蛛をはじめとする虫たちの忌避剤。蜘蛛は洞窟に満ちる耐えがたい香りから逃げようと、雪美の膣口に近づく。
「、ひ」
その蜘蛛は、雪美の膣内に逃げ込んだ。
「――ぃ……あ……!!」
発狂もののおぞましさだ。
清らかな膣肉に踏み込んだ蜘蛛は、すでに膣内にいる蜘蛛と合流し、ともに雪美のナカを這い回る。膣の浅い場所にまで忍び寄るアロマを嫌う蜘蛛たちは処女膜にぶつかりながら、さらに深い場所へ逃げ込もうとする。
「…………!!」
蜘蛛が処女膜に触れるたび、身体が内側から凍るような恐怖がこみ上げる。
膣内を蜘蛛に侵される雪美は、膣にすべての意識を向けていた。ヴァギナを進む蜘蛛の足取りすら感じ取れる雪美は、処女膜のたわみすら感じ取れたのだ。
「おお、処女膜が動いている」
「まだ破れそうにないですね」
モニターを覗く信者たちにも、その様子は見えている。
膣内を阻む色の薄い処女膜の上を蜘蛛たちはよじ登る。薄い膜はそのたびたわむが、蜘蛛数匹の体重程度では破れる様子もない。
「お、中に……」
信者らが見守る中、蜘蛛の一匹が処女膜の中央に向かう。
処女膜の中心には、ごくごく小さな穴がある。本来は分泌物を排出するための穴だが、蜘蛛は器用にその場所に足をかけ、処女膜の向こう側に潜り込んだのだ。
「――ぁ……!」
貞操の証に守られた場所に侵入されたと悟った瞬間、雪美の両目に涙の粒が浮かぶ。
「……ぁ……」
涙は瞳を濡らし、しかし頬を伝うことはない。
現実感が薄いほどの異常事態だ。膣内に感じる蜘蛛の足取りは軽く、彼らは洞窟に満ちる香りから逃れるように奥へ奥へと進んでいるらしい。
「では、私も」
しばらく様子を見ていた信者が言って、プラカップを手に雪美に近づく。
信者たちの手には、まだ蜘蛛がいるプラカップが握られている。彼らは列をなして雪美の股間にカップを傾け、蜘蛛を雪美の膣内に滑り落とすのだ。
「……っ……! ……! ……っ……!!」
蜘蛛の一匹が膣口に辿り着くたび、雪美は背中を反らす。
洞窟のアロマの効果だろうか、蜘蛛たちは迷わず雪美の膣に逃げ込む。蜘蛛の足の感触は膣内で重なり、雪美の膣肉は嫌悪にひくひくと動き続ける。
「ふむ、奥に逃げて行きますね」
「儀式は順調ですな」
膣内を歩く蜘蛛のおぞましさに震える雪美の前、信者たちはあくまで冷静にモニターを見つめる。
大写しになった雪美の膣内で、一匹の蜘蛛が処女膜を登る。カサカサと機敏な動きを見せる蜘蛛はすぐに処女膜の穴に行き着き、ただでさえ小さい体を縮めるようにしてさらに奥へ進むのだ。
処女膜を超えてしまえば、モニターから蜘蛛の姿は消える。その後の蜘蛛の動向は分からないが、雪美だけは彼らの動きを感じていた。
「……ぅ……、……ぅ……あ……」
筆舌に尽くしがたい不快感だ。
処女膜の穴から潜り込んだ蜘蛛たちは纏まりなくバラバラに歩き回る。膣壁は拒絶を示して収縮するが、蜘蛛の矮躯は四方から迫る粘膜をかわし、彼らにとって落ち着ける場所を探すのだ。
「奥に行った蜘蛛は生きているのでしょうかね」
「ま、何匹かは大丈夫でしょう」
呑気に言葉を交わす信者たちが見つめる中で、雪美のヴァギナの蜘蛛は増えてゆく。
すでに膣内の蜘蛛は三十匹を超えている。恐怖のあまり粘膜は自然な水気すら失っているが、膣内にしては乾いた内部は蜘蛛たちにとってはむしろ都合が良いと見え、彼らは活発に歩き続ける。
「……っ……は――……」
膣壁をよじ登る何匹かの蜘蛛がいる。
小さなプラカップの中で育てられた蜘蛛にとっては、狭い膣内は広大なのだろう。いくばくかの蜘蛛は膣壁を登って天井――雪美の恥丘の裏側に辿り着き、粘膜の感触を確かめるのだ。
「ぁ…………あ……」
偶然にも、蜘蛛たちはクリトリスの裏側に行き着いていた。
愛する人との触れ合いの中で刺激を受ければ女の喜びを享受できただろうに、悪しき集団に取り囲まれた上で虫にまさぐられては気持ち悪いだけ。蜘蛛の足が雪美に喜びを与えることはまったくなく、雪美は拘束された身体を縮めて不快感を堪えるばかりだ。
「っ……!」
また、新たな蜘蛛が膣に忍び寄る。
ミントの香りは強くなる一方だ。爽やかなはずのにおいが今の雪美には虫の体臭のように感じられて、香りを構成する全てがおぞましい。
「……ぅ……、……う……」
仰向けに寝て虫を受け入れているだけではあるが、あまりのストレスに汗が止まらない。
元から色白の顔は蒼白で、手足の温度もすっかり失せている。雪美は見るからに不安定な様子なのに信者たちは心配もせず、最後の蜘蛛を膣に落とす。
「……っ…………!!」
膣内が、五十の蜘蛛で満たされる。
いくら小さい蜘蛛とはいえ、五十匹もいれば膣洞はいっぱいだ。膣いっぱいに蠢く蜘蛛たちに慄然とする雪美だが、彼女を襲う受難は止まらない。
「――おや」
信者の一人が、天井を見上げて呟く。
「……、…………っ……」
膣内を蜘蛛に穢される汚辱感に雪美は上を見る余裕もない――しかし、信者の次の言葉だけはハッキリと耳に届いた。
「ムカデだ」
「――……!!」
たった一言で、雪美は何が起きるのか悟ってしまう。
この地下洞で暮らす信者たちは、虫に忌避感はないらしい。信者の女性は天井から這い出たムカデが壁を駆け下りたところを捕まえて、無数の足を蠢かせるムカデを雪美の膣に向かわせる。
「ひ――――……!」
細く弱い声を上げ、ムカデから距離を取ろうと身をよじる雪美。
しかし、手足の枷はあまりに重い。台の上で弱々しく手足を動かす雪美はろくに抗えないまま、膣内にムカデを迎え入れてしまう。
「……ぅ゛…………っ!」
澄んだ声が濁る。
信者の手を離れた瞬間、ムカデは長い体をくねらせて雪美の膣に突っ込んで行く。
獰猛な肉食蟲のうねりは蜘蛛の比ではない。ムカデは真っ直ぐに雪美の膣穴を突き進み、力強く処女膜の穴を押し開いて餌となる蜘蛛を求める。
「っぎ――……!」
ムカデの疾駆に合わせて、雪美の膣内に強い痛みが走る。
「おや、処女膜が」
「……!」
何でもないことのように言い放つ信者の言葉に、雪美は自分の大切なものが奪われてしまったことを悟る。
「少し裂けたのですね」
「活きの良いムカデですからね」
モニターを覗けば、雪美の処女膜が中心からわずかに裂け、血を滲ませていた。
処女膜の大部分はまだ雪美のヴァギナを護っている。じんわりと滲む血の香気に捕食者のムカデは昂奮でもしたか、雪美の膣奥でムカデは暴れ回りながら蜘蛛を食らっているらしい。
「……あ゛っ……!!」
ムカデが蜘蛛を噛み殺すのが、膣の振動で分かる。
突然現れた天敵に、蜘蛛たちは慌てふためきながら逃れようとする。ただでさえ這い回っていた蜘蛛の動きがますます活発になって、雪美の粘膜表面は荒らされてゆく。
「――は、……っひ、…………っ……!」
時間が経つほどに、雪美の痛みは増してゆく。
いくら小さな蜘蛛とはいえ、絶え間なく膣内を動き回れば粘膜は荒れる。そこにムカデの力強い捕食行為が加わって、雪美は膣を針金で引っ掻き回されるような痛みを覚えていた。
「ぃ゛……っ……――……ッ!?」
さらに、何かが刺さる痛みが加わった。
蜘蛛だけだった時は無かった激痛がムカデによってもたらされたのは間違いない。雪美はパクパクと口を開閉させて痛みを逃がそうとするが、ムカデと蜘蛛の狂宴は終わらない。
「……ぁ゛……!」
二度、三度と刺突の痛みが続く。
雪美の内部で、ムカデは蜘蛛を食い殺していた。数十匹もの餌に囲まれたムカデは休むことなく蜘蛛に牙を突き立て、勢い余って雪美の膣壁にまで歯を立てたのだ。
「ムカデは毒があるんですよね。大丈夫ですかねえ」
「最悪の場合死にますが、たいてい平気なものですよ」
「……さて、そろそろ次の用意を……」
信者たちが不穏な会話を繰り広げるのも耳に入らない。
「ッひ……き、……ひ……ッ……!」
毒を持つムカデに何度も噛みつかれ、雪美の膣奥は痛々しく腫れ上がってしまった。
温度の高い膣内は、腫れたことでますます熱を増す。腫れて中が狭くなったこともあって蜘蛛にとってもムカデにとっても居心地が悪い場所に成り果てたが、それ以上に洞窟いっぱいのアロマが気に入らない二者は膣から出ようともしない。
言葉を持たず知性も低い蟲たちは、暴れることでしか不満を示せない。ムカデはところかまわず噛みつき、蜘蛛は跳躍を交えながら膣内を駆け回っては暴れ狂うのだ。
「は――ひ……っ……! ひ…………っ!!」
雪美の痛苦は加速度的に増してゆく。
ムカデの毒牙はあちこちに突き立てられる。膣粘膜には大小さまざまな腫れ痕が生まれ、熱を持ったその場所にムカデは二度三度と噛み付くのだ。
「ぁく……っ……!」
ムカデの毒は膣全体に回り始めている。
しかし、ムカデ毒はヒトを死に至らしめるほど強くはない。神経毒による激痛は失神すら許さず、雪美を地獄の痛みに追い込む。
「……ッは……ぁ゛……あ……!!」
身をよじるたび、膣内でザラリと蟲たちが蠢く。
ムカデに食い残された蜘蛛の足が膣肉のあちこちに張り付いている。ムカデは生き餌を好むと見え、絶命した蜘蛛の死骸を踏みつけにして新たな蜘蛛に噛みつくのだ。
「……ぅ゛……!!」
蜘蛛たちは懸命に逃げ続ける。
恐慌状態に陥ったらしい蜘蛛の何匹かは飛び回り、無為に足を動かす。落ち着かない蜘蛛たちは小さな口で雪美の腫れた粘膜に噛みつきもして、ますます雪美の中を傷つけるのだ。
「……っ……ぁ…………」
何でもない時なら、蜘蛛の噛みつきは大した痛みではなかっただろう。
蚊に刺されるより弱い刺激でしかないのに、雪美の粘膜は痛みを何倍にも強める。膣内で起こっているのは蜘蛛とムカデによる熾烈な生存競争だが、雪美からすればどちらもおぞましい侵略者だった。
「は――あ゛……あ……っ……」
震え続ける雪美の元に、信者たちは新たなムカデを迫らせる。
「――あ……ぅ……」
一匹目よりはるかに大きなムカデだった。
赤い頭に黒光りする体。禍々しい見た目のソレは信者に掴まれ、頭から雪美の膣内に落とされる。
「……ぎ――……!!」
膣内にズルリと這入りこむ二匹目のムカデが勢いよく突進すれば、処女膜に穴が開く。
「……!!」
痛みでいっぱいになった雪美だが、その痛みだけは別格のもの。
処女膜の裂け目はますます広がり、傷から溢れる血はますます増えた。広がった膣穴にはみるみる血が溜まって、ムカデの黒光りする体が赤く濡れていくのがよく見える。
「良い光景ですな」
「もう少し様子を見ましょうか」
準備を進める手を止めた信者は言って、モニターをじっと見つめる。
処女膜の裂け目が広がったことで、ぱっくり広がった雪美の膣奥が覗けるようになっていた。
元から狭そうな膣内はムカデに噛まれて腫れ上がり、子宮口までは見えそうにない。本来よりも鮮やかな赤色になった膣壁のあちこちにはバラバラになった蜘蛛の足がへばりついて、生き残った蜘蛛が走るたびに粉塵のように舞い上がる。
「――っは……ぁ……う……」
雪美が息も絶え絶えになるのも納得できるほど痛々しい膣内、二匹のムカデは絡み合いながら蜘蛛を求める。
「ぎ……っひ……ひ……――!」
傷ついた粘膜はムカデの足が触れるだけで火傷したように痛む。
人形のように整った顔は歪み、目は見開かれたまま。瞬きも出来ず痛みに襲われる雪美は激痛に身をよじろうとするが、拘束具と鎖がわずかに揺れるだけだった。
「っは――ぁ、…………!」
目を剥く雪美の膣内、蜘蛛はムカデから逃げ惑う。
逃げ場を失った蜘蛛はすでに最奥まで追い込まれている。一歩遅れて駆けつけたムカデが手近な一匹を食い殺すと、残された蜘蛛はさらに深い場所へ逃げ込もうと暴れ出す。
「――、ひ、」
そして、蜘蛛が子宮口に踏み入る。
「ぁ――ひ……ぁ……あ……!」
子宮頸に繋がる穴は極小で、蜘蛛の小さな体躯をもってしても侵入は困難だろう。
しかし、蜘蛛たちからすれば他に逃げ場はないのだ。ムカデに噛まれ続けて腫れ上がった膣内にろくな逃げ場はなく、蜘蛛たちは決死の覚悟で子宮頸に体をねじ込み始める。
「ッぎ――――……!!」
瞬間、雪美を尋常でない痛みが襲う。
「おや」
「子宮かな」
常軌を逸した大絶叫を耳にしても、信者たちは平然としたもの。
「は、……ぁ゛……ぎ……ぎ……!!」
対する雪美は、目を剥きながら叫び続ける。
極小の子宮頚をトンネル代わりに奥へ進む蜘蛛の足取りがおぞましくて仕方ない。小さな内性器は蜘蛛一匹すら通る隙間はないほど狭く、二センチほどの子宮頚の道のりすら進みきれずに押し潰されて死ぬ。
「――ぁ゛…………っ」
ぷちゅっと、蜘蛛が潰れる感触が胎から伝わる。
道半ばにして押し潰された蜘蛛は、雪美の子宮頸部で平たくなっていた。小さな体の中にあったあらゆる臓物が飛び出し、雪美の子宮頚の粘膜部に刷り込まれる。
「ぁ゛、」
押し潰された鋏角は子宮頚に突き刺さったままで、扁平になった十本足もまた針のように雪美の子宮頚を内側から苛む。
「――ぁ゛、あ゛…………!!」
耐えがたい激痛に、ついに雪美の両目から涙がこぼれる。
痛みはもちろん、蟲たちに大切な場所を穢される事実が耐えがたい。蜘蛛の死骸が散らばり、二匹のムカデに蹂躙される痛みは心と体の両方から雪美を責めるのだ。
「っは……ぁ……あ……っ……!」
泣き出してしまった雪美を前にしても、信者は表情ひとつ変えない。
雪美よりずっと年上の信者たちからすれば、雪美は妹や娘、あるいは孫でもおかしくないくらいの年齢。しかし信仰のために全てを捨て去った彼らに言わせてもらえば、幼い少女の犠牲は受け入れて当然のものなのだ。
「……ぁ……っ、……あ……あ……っ!」
涙が止まらない雪美だが、ヴァギナの中で残酷な行為は続く。
逃げ場を求める蜘蛛は、同族の死骸を乗り越えて子宮頚へ進む。慣れることない十本足の蠢きが雪美の子宮頚に伝わり、嫌悪感も汚辱感も増すばかりだ。
「は――ぁう……う……っ!」
また一匹、雪美の子宮頚で蜘蛛が逝く。
口腔にも似たピンク色の粘膜の大部分は、元の色を失っている。膣肉はムカデに噛まれて腫れ上がり、子宮頚には押し潰されてペースト状になった蜘蛛がべっとりとこびりつく。
命を失う蜘蛛たちが足や鋏角を粘膜に刺したまま逝くせいで、雪美は奥深い場所から出血し始めていた。
「――っひ、……っ……!」
じわりと赤いものが滲む。
ただでさえ小さな蜘蛛の、小さな足や鋏角が刺さったのだ。傷痕は巨大モニターに目を凝らす信者であっても視認できないほど小さいが、浮き上がる血の粒によってそこに傷があることは分かる。
「赤くなってまいりましたね」
「まこと、良きことです」
絶息せんばかりの苦痛を味わう雪美を前にして、信者たちは嬉しそうに言葉を交わす。
穏やかな声音には性的興奮すらない。信仰心のみによってこれほどの残虐行為を続ける彼らが同じ人とは思えず、雪美は信者たちの姿を正視することすら出来ない。
「……ぁ――た……たす、……け……て……」
それでも、助けを求める先は彼らしかいない。
雪美の非力な身体では、手足の枷や鎖、ヴァギナを開くフックを外すことは出来ない。意識を失う前に着ていた衣服がどこにあるのかも分からず、この地下洞から出る方法も知らない雪美は、目の前の異常者集団に縋るほかない。
「おお、ムカデも動き出した」
雪美の声が聞こえているはずの信者は、返事すらしなかった。
「……ぁ――た……たす、け……――っぁ゛……!」
もう少し大きな声で、雪美にしては急いた口調になってみるが、言葉は途中で途切れてしまう。
「は――ぁ……ッ……? ぁ゛――が……ッ……!?」
正体不明の激痛が、雪美の身体の奥で爆ぜたのだ。
(こ……れ……ムカデ……)
見たわけではないのに、なぜかそう直感した。
膣に挿入される前のムカデの姿が脳裏をよぎる。赤い頭に黒く光る体、そしてそれぞれが別の生き物かのように蠢く無数の足――それらが、蜘蛛を追って雪美の子宮頚に迫ったのだ。
「――……ッ……!!」
叫んだつもりなのに、恐怖に引きつって声は出なかった。
モニターには、雪美の子宮頚をこじ開けるムカデの姿が映っている。
「ムカデも入らないとは、かなりの小ささですね」
的外れに感心する信者の目の前、ムカデは体節をくねらせて侵入を試みる。
頭から伸びる触覚が雪美の子宮口をかすめる。頭を突っ込もうと必死になるムカデだが、蜘蛛すら圧死する狭さの子宮口に入ることは叶わない。
「――……!!」
まだ生きている蜘蛛たちも子宮口に殺到する。
腫れた膣粘膜をムカデが何度も噛むせいで、雪美の膣内はあちこちで出血を起こしていた。血だらけになった粘膜は蜘蛛にもムカデにも不快な環境で、彼らはこぞって雪美の子宮を目指すのだ。
「……ぁ゛、……う゛……ぁ゛……っ……!」
膣奥に溜まる蟲たちに、雪美の子宮は引っ掻き回される。
蜘蛛やムカデの足が食い込む擦過傷はすぐに細い傷に代わり、薄い血の痕をつける。二匹のムカデは子宮口をこじ開けようとしながら近くにいる蜘蛛を食い殺し、蜘蛛たちはムカデから逃れようとはするものの膣奥から離れようとはしない。
「は――ひ……っ゛、……ぁ゛……――!」
半ば膠着状態に陥った膣内を、信者たちは静かに見守っている。
彼らは次の儀式の準備を終えているが、今は蟲たちが落ち着くのを待っているらしい。
信者の男の一人はひと抱えの水槽を持っている。水槽には黒布がかけられて中は見えないが、男は時おり布をめくり、中にいる何かの様子を伺っているらしい。
「――ぁ゛……!!」
そんな男も、雪美の悲痛な叫びを受けてモニターに視線を戻す。
モニターの外、雪美は四肢を震わせている。苦痛の色が濃い顔面に目を向ける者はおらず、信者たちは雪美の膣内ばかりを見つめている。
「ッ゛!」
膣の奥、新鮮な痛みが生まれる。
これ以上ないほど痛いと思った直後、今までの痛苦を凌駕する痛みが雪美の全てを上塗りする。何が起きたのかも分からないまま膣奥に熱が広がって、雪美は自分が出血していることだけは理解した。
「――は……――ぁ゛……あ゛ッ……!!」
大きく息を吐く雪美の膣内、焦れたムカデが子宮口に噛みついたのだ。
肉食のムカデの顎の力は強い。ゴキブリの硬い体ですら噛み砕けるムカデにとって雪美の粘膜など問題にもならず、膣と子宮を隔てる粘膜はたやすく食い破られてしまう。
「ぁ゛ぎ――ぎ…………ッ……!?」
メリメリと音を立てて、粘膜が雪美の体から引き離される。
モニターの中、雪美の膣奥から血が溢れるのが見て取れた。膣奥に溜まる蟲たちのせいで食い破られた子宮口の傷口は映っていないものの、おびただしい出血を見れば何が起きたかは分かる。おお、と誰からともなく声を上げ、彼らはモニターにかぶりつきになってムカデの攻撃を見つめる。
「ッ…………!!」
二匹のムカデは息を合わせ、子宮口を引き裂く。
少女らしい淡色の、繊細な粘膜は無惨に破れる。ムカデは引きちぎった肉をぐちゃぐちゃと咀嚼しわずかに飲み込み、大部分は飲み込みきれずに膣内に吐き捨てた。
「――ぁ…………」
ベチャッと、自分の肉片が吐き捨てられる感触すらあった。
雪美には、ただ全てが悲しい。ムカデに子宮口を食いちぎられ、しかも肉を食らうでもなく吐き捨てられた事実にしゃくりあげていると、出来たばかりの生傷に蜘蛛たちが踏み込むのが分かった。
「……っづ…………!」
目の前が赤黒く明滅するほどの痛みが走る。
雪美は思わず腰を跳ねさせた。枷から伸びる鎖が不快な金属音を立てる中、蜘蛛たちは広がった子宮頚を通って雪美の子宮へと向かう。
「――ぁ゛……は……っ……!」
すでに亡い同族の骸を踏みつけに、蜘蛛たちは雪美の子宮内にばらばらと散る。
正真正銘、ここが最深部だ。蜘蛛たちは膣でそうしたように子宮のあちこちを駆け回って落ち着く場所を探すが、間髪入れずに二匹のムカデも子宮へ向かう。
「ぅ゛…………!」
子宮頚は広がってしまっていたが、絡み合いながら突き進むムカデを受け入れられるほどは広くなかった。
しかし、肉壁を喰らい進むことを覚えたムカデは雪美の粘膜を食いちぎりながら奥へ進む。ムカデは体長ほどもない子宮頚をまたたく間に通り過ぎ、生きた蜘蛛たちと子宮内に再び牙を剥く。
「、ぁ゛――」
ゾブリと突き立てられた牙からの毒が、雪美の胎内に回りだす。
「――は――ひ、……」
激烈な痛みとともに、言い知れない恐怖がこみ上げる。
「あ……ぅ…………」
動けない雪美の子宮に毒が回る。
雪美には、自分が置かれている状況が少しも分からない。蜘蛛やムカデを受け入れ、痛みに支配された子宮が本来の機能を残しているかは少しも分からない。
(もし……私……このまま……)
あらゆる最悪の想像が駆け巡る中、ムカデは子宮の蹂躙を続ける。
手近な蜘蛛を食い殺そうとしたムカデの牙が雪美の子宮底に突き立てられる。蜘蛛を殺す片手間に雪美の子宮には神経毒が流し込まれ、傷ついた粘膜は即座に膨れ上がる。
「――ぁ゛……」
急速に腫れる粘膜から滑り落ちかけた蜘蛛が足を突っ張るのすら感じられる。
転げ落ちまいと必死な蜘蛛は、自分の鋏角すら使って雪美の子宮壁に残ろうとする。腫れ上がった子宮内は蜘蛛のささやかな動きにすらひどい痛みを覚えるようになって、雪美は掠れた声で悲鳴を上げる。
「や――ぁ……あ゛……っ…………!」
ムカデが粘膜の表面を食いちぎるせいで、雪美の胎内はズタズタだ。
健康的で美しかったピンク粘膜のあちこちから肉が覗き、血が垂れる。あるいはムカデの刺し傷によってひどい虫刺されのように膨れ上がった子宮内は、蟲たちを受け入れて間もないのに傷だらけになってしまった。
「頃合いでしょう」
そんな様子を見守っていた信者が言う。
黒布がかけられた水槽を持つ男が進み出る。激痛に視線を動かすこともできなくなった雪美は彼の姿を視界の端で捉え――水槽を覆い隠す黒布が落ちるところを認める。
「――ぁ゛…………?」
男が両手で何とか抱えられるほど大きい水槽は、半ばほどまで土で満たされている。
濃茶色の土のところどころが動いて、何かがいるのは間違いない。ムカデを連想した雪美がビクッと肩を揺らすと、揺れが伝わったらしいムカデは警戒するように雪美の子宮壁を食いちぎった。
「っぅ……!」
痛みを堪える雪美を前に、水槽を持つ男の両脇に別の信者が立つ。
彼らは水槽を満たす土に手を突っ込み、土をかき混ぜ始める――土中にいる何かは手から逃げるように土の中を潜り進むが、二人の信者はその生き物の尾を掴むと引っ張り出す。
「――ぁ゛…………?」
その生き物の全貌を見ても正体が分からないのは、ソレがあまりにも小さいから。
長めの尻尾を加えても、体長は雪美の手のひら以下だろう。尾を掴まれたその生き物の体毛の色はペロと同じ黒色ではあるがネコのような流麗さはなく、腕がなく手が小さいのもあいまって鈍重な印象だ。
「……――――?」
ソレの正体が分からないまま、ただ身を固くする雪美。
これまで見たことのある動物を――図鑑や動物園も含め――思い出しても心当たりがないのは無理もないこと。その動物はモグラの一種・ヒミズで、決して有名な動物とは言えないのだ。
(……? …………?)
混乱した頭にさらなる混乱が加わり、雪美はパニック状態。
動物図鑑を見たとしても、見た目の地味なモグラを注視することはほとんどなかった。モグラは動物園で飼われることもまずないのだから、写真も実物も目にする機会には恵まれないだろう。
「ヒミズを挿入れます」
「――――!」
分かるのは、今からその生き物を挿入するということ。
体長だけで言えばムカデと大差ないが、蟲と哺乳類では体の厚みが違う。ヒミズを掴んだ信者がヒミズを雪美のヴァギナに近づけると、ヒミズは膣口を探るよう鼻先をヒクヒクさせた。
「……っ…………だめ……!」
声などもう出ないほど疲れ切っていたはずなのに、大きな声が出た。
「い……や……ぁ、…………っぃ、……いや……!」
涙声を震わせ、決死の思いで拒絶を伝える雪美。
膣に蜘蛛やムカデを挿れられるのも耐えがたいことだが、モグラを――哺乳類を挿れられるのは、それ以上のことだと思えた。
「……ぃや……ぁ…………い、……いや……!」
どうしてそれが嫌なのかは、当たり前のことすぎて言葉に出来ない。
蟲と比べて知性を感じられる顔面が自分の股の間にあるのはどうしても受け入れられない。雪美は動けないなりに強い拒絶を示すのに、信者は膣内にヒミズを送り込んだ。
「…………!!」
ヒミズの手足の力強さはムカデの比ではない。
中に挿入りきれなかったヒミズは、雪美の膣口に手をかけ、よじ登るようにして膣内へ向かう。まずは長い鼻先が膣内に入ると、鼻はヒクヒクと大きく動いて浅い場所の肉をつつき回す。
「っぃ゛…………!」
それだけでとんでもなく痛いのに、ヒミズは膣の浅瀬に負荷をかけながら、雪美のナカに侵入を試みる。
「…………!!」
自分の膣に哺乳類が挿入ろうとする恐ろしさは、経験した者でなければ分からないだろう。
目の前の光景だけで気が狂いそうなほど恐ろしいのに、子宮いっぱいに広がるムカデの神経毒の激痛が雪美の意識に杭打つ。
「……だ、……だめ…………だめ、……お願い…………」
信じがたい思いで自分の秘部に視線を注ぐ雪美の前で、ヒミズの頭が膣に。
「――!!」
その時、雪美は鋭い痛みに大きくのけぞった。
「!! ――!! ――!!」
何が起きたのかも分からないまま、裸体に汗の粒を浮かせて叫び続ける。
雪美の状況を理解しているのは信者ばかり。モニターを覗く信者にも直に膣を眺める信者にも、雪美の膣口から溢れる血が見えていた。
「おお……!!」
「おおお……!!」
鮮烈な赤を前にして、信者たちは歓喜の声を上げる。
「ついに……ついに成ったのですね!」
「いいえ、ここから始まるのです!」
「あとはこの器がどこまで耐えられるか――」
沸いた信者たちが何をしたいのか、何を言っているのかは、彼らにしか分からないこと。
熱狂の渦の真ん中、取り残された雪美はこの痛みに心当たりがあった――唇をわななかせる雪美は大粒の涙を流し、激痛が奪ったものを想う。
(……私の…………初めて…………)
ムカデに傷つけられながらも、まだ残っていた乙女の証。
傷ついた膣と子宮を護るための処女膜が、ヒミズの突進によって完全に破壊されたのだ。
「――――ぁ…………う…………っ……!」
そう理解した瞬間だけは、ムカデと蜘蛛が与える痛みも遠のく。
ここまで残っているのが不思議なくらいだった処女膜すら彼らに奪われ、雪美の女性としての尊厳は徹底的に貶められた。
最低最悪の破瓜を迎え、いよいよ彼らに負わされた傷は取り返しがつかない。すすり泣く雪美の声をかき消すように、信者たちは高らかに祝詞を上げ始める。
「おお、我が教団、我が忌まわしき光の落とし子よ――」
朗々とした声に取り囲まれ、信者たちの熱狂はいや増す。
哄笑まじりの声が雪美の心をえぐる。声を揃える信者たちの狂気に当てられたようにヒミズは前足に力を入れ、処女膜を失ったばかりの膣内にグイグイと体を突っ込む。
「ぅ゛――あ…………!!」
痛みはそのままに、雪美の膣口に異物感が加わる。
小さく軽いヒミズとはいえ、蟲どもとは体の大きさも重さも段違い。イチゴ一粒程度の重量しかないはずの体躯が重く感じられて、雪美は両手が白くなるほど手を握ってしまう。
「っ――は……!!」
静かに悶える雪美の膣内、ヒミズはすでに体を半ばも埋め込んでいる。
暗褐色の毛並みには破瓜の血がべっとりとこびりつき、金錆びたような不快な臭気を醸す。
ヒミズの楕円形の体は侵入には向いていると見えて、ヒミズは勢いをつけて雪美のナカに後ろ足までを収めてしまった。
「――ぎ――!!」
血を流すヴァギナから、ヒミズの尾だけが垂れている。
土を掘る力強い足が傷ついた雪美の膣肉をえぐる。生理的嫌悪すら催す血臭を醸す膣内を、ヒミズは予想以上の逞しさでえぐり進むのだ。
「ッ゛――ぎ、…………ひ…………!!」
想像を絶する不気味さに、雪美は今度こそ言葉を失った。
ペロを抱きしめる時は気持ち良いはずの、毛皮越しに感じられる命の拍動がおぞましくて仕方ない。鼻をヒクつかせ、退化した目で辺りを見回すヒミズの動きが余すところなく伝わって、雪美はあまりの恐ろしさにヴァギナに力を入れてしまう。
「……ぅ゛…………っ……!」
フックで広げられた膣粘膜がひずみ、ヒミズの行く先を閉ざそうとする。もしもヒミズが蟲だったら子宮頚に侵入しようとして圧死した蜘蛛たちの後を負ったはずだが、小さい体の内側にある確かな骨格のおかげでヒミズは命を繋いだ。
「ぁ゛――――……!」
土中で生きるヒミズは、狭い穴を掘り進めることに長けていた。モグラの中でも特に小さい前足をしゃかしゃかと動かして膣肉を削り取るヒミズは、頭蓋で膣肉を無理やりこじ開け、奥へと押し進むのだ。
「……ぅ――――ぁ゛…………っ!」
膣内は血だらけで狭く、ヒミズにとって決して居心地の良い場所ではないだろう。しかしヒミズはこの奥に餌があるのを知っているようで、器用に体を動かしながら膣の奥へ進むのだ。
「……っ゛……!! っ゛……!!」
ヒミズが一歩進むだけで激痛が走る。
ムカデの毒に腫れた雪美の膣内は決して平坦な道ではない。ヒミズの小さな手ではそんな場所を進むのもひと苦労なようで、ヒミズは腫れ上がった患部に手を置くと、爪と手のひらで傷口を削り始めたのだ。
「ぁ゛…………!!」
粘膜を耕された雪美の裸身が跳ねる。
その拍子に、長髪の先から汗が散った。ボロボロに傷ついた膣に対して身体の他の部分には傷ひとつなく、彼女の苦痛は膣内と表情からしか窺い知れない。
「――っ゛は…………!! ぁ゛…………!!」
痛みに呼吸が止まり、痛みのあまり呼吸が再開される。
雪美の身体は全て、膣内に収まるおぞましい捕食者たちに支配されている。バクバクと暴れ続ける心臓の鼓動を収める方法すらないまま、雪美の傷はヒミズによって荒らされるのだ。
「ぁ゛う゛――う…………っ……」
無力に呻く雪美の膣口からは、いまだにヒミズの尻尾が垂れている。
いくら小さいヒミズとはいえ、雪美の未発達な膣よりも体は長い。柔軟性を持つ膣は引き伸ばされて何とかヒミズの体を受け止めてはいるものの、雪美にかかる負担は生半なものではなかった。
「っは――ひ……っ……!」
さらに、子宮内のムカデがますます苦しみをもり立てる。
二匹のムカデはウネウネとのたくっては雪美の内奥を傷つける。すでに多数の蜘蛛を食らって腹は満ちているはずだが、ムカデたちは目の前を蜘蛛がよぎるといてもたってもいられずに粘膜ごと蜘蛛を捕食するのだ。
「――ぎ……!!」
ムカデの毒牙に傷口をほじくり返され、濁った悲鳴を上げる雪美。
子宮に広がる傷は卵管にまで及んでいた。卵管の一部は肉を失い、ところどころから子宮を包む腹膜のヒダが覗く。見るも無惨になった子宮と卵管は、もうとっくに女の機能を失っていることだろう。
「は……ぁ…………っ、……ぁ゛……っ」
悶え続ける雪美の膣内、ムカデは傷口を撫で回すように疾駆する。
子宮内、剥き出しになった肉の上を無数の足が這い回るたびに血が湧き出て、雪美の子宮を取り返しのつかない形に変えてしまうのだ。
「ぅ――あ゛…………」
そんなムカデどもに追われる蜘蛛たちもまた、雪美を苦しめる。
あるものはムカデに喰われ、あるものは子宮頚の締め付けに圧殺され、蜘蛛は当初の半分以下にまで数を減らしていた。
無機質なプラカップの中で飼われていた蜘蛛たちにとって、雪美の内性器は未知の領域だ。蜘蛛たちはここに落とされた時から変わらぬ勢いであちこちを這い回り、ムカデの捕食を避けるために跳躍すらして雪美を痛めつけるのだ。
「ッひ…………!」
活発に動く蜘蛛たちの幾ばくカは、子宮を満たす血に足を取られて溺死する。
「……ぅ゛――ぁ、あ…………」
新たな生命を育む場所で、異種の蟲が死んでゆくのだ。雪美には蜘蛛一匹一匹の動向は見えないとはいえ、胎内で蠢く感触から、蜘蛛の命が潰えつつあることくらいは分かる。
「……ぃ……い――いや…………」
何度目かの言葉を受けても、信者たちは祝詞を上げ続ける。
「――ああ、我らの神はまもなく訪れるのですね」
息継ぎの合間、信者の一人が呟く。
その男は口元を緩め、呆けたような表情でモニターの映像に見惚れている。男は目に感動の涙すら溜めて、自らの信仰の結実を待っているのだ。
「そのためにも、もっと――もっと、もっと、もっと…………」
ブツブツと何か呟いたかと思えば、再び祝詞を上げる輪に戻る。
(――どうして――……?)
そんな男を見ていると、雪美の中で疑問が湧き起こる。
どうしてこんなことをさせられているのか、どうして彼らはこんなことをして平気でいられるのか。
疑問は無数に湧き起こるのに彼らは答えてもくれず、そうするうちにまた新たな痛みが与えられて雪美の意識からも疑問は掻き消える。
「ッ゛…………!!」
今度の激痛は、蜘蛛が子宮の傷に潜り込んだためだった。
「ぅ゛――あ゛…………! ぁ゛…………っ!!」
雪美の子宮内はムカデ毒に侵されて腫れ上がってしまった。
かといって、ヒミズが膣に押し入った今、膣側に逃げることも叶わない。二種類の捕食者に囲まれた蜘蛛たちは新たな活路を求め、よりにもよって雪美の傷の内側へ逃げようとしているのだ。
「……っ゛……!! …………!!」
生きたまま、生肉を抉られる雪美の裸身が跳ねる。
子宮の最奥まで蟲に明け渡したのに、蜘蛛はより深い場所への侵略を続けるのだ。雪美は不自由な手足を必死に動かして彼らから逃れようとするのに、被食者に回ってしまった少女の身体はまったく自由にならない。
「ぅ゛う…………っ! ぅ……っ!!」
地獄の苦しみは止まらない。
蜘蛛が細い足でカリカリと傷口を深めていく中、ヒミズは小さな前足で雪美の腫れた痕を丹念に削り潰していた。
「――が、…………ぁ゛…………!」
鋭い爪が腫れた膨らみを貫き、中の血を吐き出させる。
鮮血が流れた後も、ヒミズは手のひらで傷を弄り回す。
「……っづ…………! ぅ…………っ、う……!」
ヒミズの手のひらはザラついていた。
ネコの舌のようだが、今の雪美にはペロとの共通点に心を温める余裕などない。鱗にも似た手のひらは傷口の細かな凹凸を残らずこそげ取り、ヴァギナの粘膜部はほとんど残らないほどだった。
「は――…………!」
こうして傷を少しずつえぐるヒミズの動きは執拗ですらある。
土の中から取り出されたばかりのヒミズの身体には土汚れが残っていた。ヒミズが膣洞を踏みしめるたびに体毛の隙間から土がぱらぱらと落ち、代わりにヒミズの身体は雪美の鮮血に彩られてゆく。
「……ぅ゛――」
痛みに呻くしかない雪美の膣を進むヒミズは、不意に動きを止める。
「――っ――……」
何度も何度もおぞましい目に遭った雪美はもう希望は持てない。また新しい恐怖と激痛が来るのだと身構える雪美に、果たしてヒミズはその通りに動く。
「、ぁ――」
ヒミズの鼻先は、ついに雪美の子宮口があった場所に辿り着いた。
尻尾も膣内に全て収まり、尾から生える細かな毛が、剥き出しになった傷口をざらざらとくすぐる。ヒミズの手のひらと尾は雪美の中を残らずやすりがけして、よく動く鼻先はこれからどんな残酷なことをしようかと考えているようでもあった。
「――っは……ひ…………ひ…………っ……」
恐怖に過呼吸になってしまう雪美の子宮口を前に、ノソリとヒミズが動く。
ヒミズは、その細長い鼻先を、雪美の子宮頚に突っ込んだのだ。
「――――ひ、」
ヒミズが子宮頚に踏み込めば、入口は限界を超えてしまう。
ムカデが食い破った子宮口がさらに広がっても足りず、肉がブチブチとちぎれていく。血とちぎれた肉片が落ちてくるのも構わずヒミズは先へ進み、ものの数秒の間に子宮頚は完全に破壊されてしまった。
「ぁ゛――あ、あ……あ…………!!」
子宮頸部から外子宮口までは残らず裂かれ、雪美の身体からまた一つの機能が奪われる。
ヒミズの前足の下で、圧死した蜘蛛の死骸が雪美の肉の中に刷り込まれる。蜘蛛の臓物がペースト状になった体液は雪美の血と混ざり、ちぎれてバラバラになった足は細かなトゲとなって雪美を苛むのだ。
「っは……――ひ、」
やにわにムカデたちの動きが大きくなる。
ムカデからすれば、一方的に蜘蛛と子宮を貪っていたところに上位の捕食者であるヒミズが現れた形だ。しかもヒミズは顔面で子宮頚――があった場所を塞いでしまって、ムカデたちには逃げ場はない。
「――ぎ――……!!」
そうと悟ったムカデたちは猛然と全ての足を動かし、子宮のどこかへ逃げようとする。
半端に食い破られた卵管峡部から卵巣へ逃げ込もうにも、管はムカデ一匹を通すほどは太くない。子宮口にそうしたように肉を食いちぎって先へ進もうにも、ヒミズはすぐそこまで来ているのだからそんな猶予もない。
「ぁ゛ぎ――ぎ――ぎ…………!!」
雪美に絶大な痛みを与えて逃げ惑うムカデは、愚かにもヒミズに立ち向かう選択をした。
ヒミズの細長い鼻先に噛みつくムカデ。膣や子宮を噛まれた雪美は悶絶するほど痛かったが、ヒミズは平然としたまま口を開け、ムカデの体を半分ほど齧り取ってしまう。
「ッ――ぃぎ…………!?」
頭をむしり取られ、悲鳴も上げられないムカデに代わって雪美が叫ぶ。
体を真っ二つにちぎられたムカデの下肢は子宮内で暴れ狂っていた。死を待つだけとなってもいじましく悶えるムカデは生きた証でも残そうとしているのか、ただでさえ傷だらけの雪美の子宮壁に深々と足を突き立てては傷を深めるのだ。
「――ぁ゛ぎ――……!!」
ヒミズがムカデを咀嚼する感覚が子宮から伝わる。
慄然としっぱなしの雪美など気にも留めず、ヒミズはさらに子宮へ身を乗り出す――ズシッと胎が重くなったような気すらする雪美は、目を剥いたまま今度こそ何も言えない。
「――…………」
もう一匹のムカデが喰われるのを、胎の奥底で感じていた。
子宮の、雪美の新たな支配者として君臨したヒミズは、戯れるように手のひらで蜘蛛を潰して殺す。ヒミズの手のザラつきが雪美の傷痕をすりおろし、少女の生肉と蜘蛛の体液は子宮の中でマーブル模様を描いている。
「――ああ、もうすぐ、もうすぐですとも!!」
その様子を見た信者が感極まって叫ぶ。
「我が神は間もなくです! さあ、祝詞を……祝詞を絶やしてはなりません!」
「――…………」
信者たちの声が一段と高くなる中、雪美は滂沱の涙を流し、ただそこにいるしかなかった。
胎内で蜘蛛はヒミズに玩弄されては命を落とす。子宮を満たす血は増すばかりで、胎内で捕食者に成り上がったヒミズもそう遠くないうちに溺死するだろう。
「――…………」
祝詞が高まるばかりなのと同じように、雪美の激痛も募る一方。
無数の死を胎に抱え、自らの女性器すら死んでも、雪美がこの場所から解放されることはないのだろう。
彼らの信じる神が降りるまで祝詞は続く。
そこに終わりがあるのかは、誰にも分からないことだった。
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