裕樹の鼓動は荒く脈打ち、胸を突き破りそうなほど、高鳴っていた。
ゆっくりと大きな膨らみから、背中をなぞるように少しずつ手をホックへと移動させていく。
緊張がピークに達し、震えを抑えながら指先に力を入れてホックを外そうとするが、なかなか外れない。
(引っかかっている金具を外すだけじゃないのか……4つもあるなんて知らないぞ……)
苦戦しているのを感じ取ったのか、葵が肩越しにこちらを振り返った。
先ほどの否定も肯定もしない目とは違い、緊張感が少し薄れたような眼差しで、葵は口を開く。
「緊張しすぎじゃない?手が震えてるよ。」
「しょうがないじゃん!ホック外すの初めてなんだからさ…。」
裕樹のその一言に、葵の口角は少し上がった。
「言わなくてもバレバレだよ。」
興奮のあまり、余裕のなさを葵は全て見透かしているようだった。
葵に返す言葉がなく、ただ目を瞬くしかできなかった。
"いつも見てるだけだけど、触りたいとか思わないの?"
保健室での葵の言葉が裕樹の頭の中でこだまする。
理性を失うことを前以て伝えていたはずなのに、明確な拒絶をしない葵に、恐怖に似た疑問を感じた。
一線を越えることを、おいで、と葵に手招きされているように裕樹は感じて、心がざわついた。
どこまでやったら葵は拒絶してくるのか、そんな邪な気持ちが頭の中で黒い靄のように思考の隙間を埋め尽くしていく。
ホックにかけていた指を滑らせて、ブラジャーの布地と葵の肌の間に強引に手を入れると、生暖かくて沈み込むような感覚が指に触れる。
(直接揉んじゃったけど、すごい柔らかい……)
狐につままれたような表情で、葵は裕樹に瞳を注いでいた。
驚きと戸惑いが混ざったその視線に、裕樹は一瞬だけ息を呑む。
葵に不意打ちのように触れた裕樹は、再び主導権を取り戻したようだった。
裕樹の中から先ほどの緊張は消えて、勝利を確信した挑戦者のように、再びホックに手をかける。
4つのホックを指先で、2つ外すと、ブラジャーが重さに耐えかねたかのように、僅かに軋む。
ホックが外れるまで、葵は裕樹を見ていたが、2つのホックが外れると同時に覚悟を決めたように目を伏せて、顔を正面に戻した。
その重さを指先で感じながら、更に力を入れて残る2つのホックが取れる。
その瞬間、レースの布地は支えを失って、それまで抑え込まれていたIカップの質量が、重力に引かれるように一気に動き出す。
指先に沈み込むような、柔らかさと重さがのしかかってくる。
想像の上をいく重さに圧倒され、指先に伝わった柔らかさが、背骨にまで伝わった。
背筋がピンと伸び、身体が一瞬だけ硬直する。
言葉にしようとしても、喉が動かない。
声にならない感動が、裕樹の喉の奥で震えているだけだった。
紫のレースのストラップを、肩から撫でるように外す。
丁寧に葵の腕を通して、肌に触れないようにそっと取り上げると、保健室の時のことを裕樹は思い出す。
(やっぱり、大きいな…)
外したブラジャーの内側に鼻を寄せると、柔軟剤の甘い香りと、清潔な香りが混ざり合って、裕樹の鼻先をくすぐった。
「匂い嗅ぐな、変態」
葵のその言葉に、裕樹の手が一瞬止まる。
けれど、香りの余韻は裕樹を離さなかった。
「良い匂いでつい……。柔軟剤?石鹸の匂いなのかな?髪の毛からさも良い匂いがする。」
ブラジャーを素早く畳んで、ワンピースの上に置く。
その仕草に、どこか罪悪感と名残惜しさが滲んでいた。
裕樹は、そっと身を乗り出すように葵に密着し、黒くて艶のある髪が頬を撫でると、淡くて甘い花の香りが漂う。
全てが露になった葵のたわわな果実は、張りのある触り心地と、とろけるような柔らかさに、指先が沈み込む。
「…っ…ぁ…」
変幻自在に形が変わり、裕樹の指先は迷いながらもその感触を貪っていた。
その度に、肩が震えながら消えるような声が葵から漏れた。
「でっかい……重い……柔らかくてずっと触ってられる。」
裕樹はそう呟いて、掬い上げるように胸を持ち上げて、数秒ほど、その重みを味わう。
落とすように手をパッと放すと、双丘がふるふると揺れ、葵の髪も揺れていた。
指でつついたり、胸の輪郭に沿って手をゆっくりと滑らせると、硬くなった突起が、指の隙間に入り込んでくる。
葵はその度に肩が揺れ、「んっ……」と声が漏れる。
(葵ちゃんの喘ぎ声……気持ちいいのかな?)
その反応を一目見ようと、裕樹は少しだけ身を乗り出すが、顔を背けていてその表情は窺えない。
その瞬間、窓から眩い光がピカッと差し込んで、葵が目を瞑っているのが分かった。
まもなくしてゴロゴロと遠雷が鳴り響く。
葵が顔を伏せ、恥じらう姿を隠そうとするその姿に、裕樹の中の加虐心がくすぐられる。
もっと恥ずかしい思いをさせて、カメラの前で激しく喘がせたい。
そんな考えが頭に過ぎって、裕樹は太ももの上で握られている葵の手首を、そっと掴みゆっくりと頭上へ導いた。
外は神の怒りが具現化したように、雷鳴が轟いている。
その怒りを鎮めるため、葵の肉体を神への捧げ物として差し出すように、腕を伸ばしたまま固定する。
「あんっ……やっ……ぁぁ……」
この夜に見せつけるかのように、葵の柔肌を形が変わるほど揉みしだいた。
捧げられるようにして、突き出された葵の肉体。
その神秘的な造形を、目の前で堪能したいと裕樹は思い始めた。
柔肌の名残惜しさも去ることながら、裕樹は身体を起こした。
「葵ちゃん、少し椅子の位置をずらしたいから少し立ってくれる?」
葵が立ち上がるのを、手伝うようにくびれに手を添える。
ふらふらと脱力した様子で、ゆっくりと葵は立ち上がる。
キャンピングチェアを左90度、床を引きずるようにして位置を変える。
葵の正面に回った裕樹は、人形を触るように葵の身体を支えながら、ゆっくりと座らせる。
顔は薄く目を開いて、少し蕩けたような目をしていた。
葵が腰掛けたのを確認して、足早にカメラのアングルを確認する。
葵はカメラに対して、真横に座っていて、裕樹は向かい合うようにして木の椅子の位置を変える。
腰掛けた裕樹は、初めて真正面から見る葵の肉体のプロポーションに息を呑む。
華奢なその身体には、不釣り合いなほどたわわに実り過ぎた乳肉は、男の本能を試すために与えられた供物のようだった。
外から差し込む光が、葵の白い肌に僅かに反射して、艶っぽさを彩る。
乳輪の色素は淡く、肌の色に溶け込んでいて、小さな蕾のような乳首が中心に添えられているだけだった。
動画で目にしてきた、どんな女体よりも葵の身体は至高に近く、その迫力に圧倒された裕樹は、胸の奥が熱くなるのを感じた。
教師と生徒の面談、あるいはアルバイトの面接のように、お互い向き合って葵と裕樹は座っている。
アンバランスなのに美しい、ソフトボールのような胸に、裕樹は手を伸ばす。
掌で押しつぶすように触れると、マシュマロのように形を変えて、僅かな弾力に指は押し返される。
「んん……。」
葵は顔を歪めて、喉が鳴るような呼吸をする。
胸から手を離し、両手で左右の鎖骨の骨ばった部分に人差し指の指先を当てる。
そのままゆっくりと、線を引くように指を下げていく。
葵は肩を震わせ、浅い呼吸を何度も繰り返す。
指で描く線の先には、ピンクの小さな蕾があるが、裕樹はその手前で一度指を止めて一呼吸置く。
新しい玩具を与えられたような気持ちで、裕樹は葵の反応を視て愉しむ。
快楽に歪むその表情が、一番敏感な部分にいつ触れるのかと目で訴えてくるようだった。
「葵ちゃん、すっごい気持ちよさそうだね。とってもエッチな顔してるよ。」
裕樹は葵にそう語りかけ、指先でそっと突起を弾いた。
「あっ!」
一際大きな喘ぎ声を発し、背筋は弓なりに反り返る。
黒い絹のような髪が宙に舞い、葵の表情には羞恥と快楽が入り混じっていた。
裕樹は柔らかい膨らみを掬い上げるように持ち上げて、そこに顔を埋める。
鼻に先ほどのブラジャーと同じ良い匂いが通り、スベスベの感触が頬を撫でる。
顔を埋めたまま、唇の表面で柔肌の感触を味わう。
そうしながら、蕾のような突起を探していた。
裕樹は、唇にその柔らかさを感じながら、顔を動かしていると、柔らかさの中に芯があるような感触に触れる。
葵の表情を見なくとも、芯が触れた時に伝わる、微かな身体の揺れでそこが性感帯なのだと理解する。
上唇と下唇で押すように、その蕾を刺激する。
雷鳴が遠ざかり、空気が張り詰めたかのような静寂が戻っていた。
その静かさの中で、裕樹はゆっくりと口を開ける。
唇が離れる時の、粘膜が剥がれる音が、やけにうるさく聞こえる。
音を立て、湿った闇から滑り出す蛇のように、裕樹の舌が静かに伸びる。
裕樹は舌先に力を込めず、柔らかさを保ったまま、頭をゆっくりと動かして芯をなぞるように舐める。
そのままたっぷりと唾液を纏った舌が這い、まるで絹の筆が肌の上を滑るように、繊細な軌跡を描いていく。
「……っあぅ。」
漏れ出す葵の声が、肌の奥から零れ落ちるように発せられ、小刻みな震えが舌先に伝わってくる。
教室では氷の女王として、ミステリアスな佇まいの葵が、素肌を晒し快楽に悦んでいる。
学校の誰も知らないその姿を、カメラに収めて独り占めしているという事実に、裕樹の背中はゾクゾクと震えた。
裕樹は両手で、片方の乳肉を包み込むように持ち上げた。
柔らかさの先端にある芯を、そっと中心へと寄せ、形を整える。
突き出された蕾に、舌を沿わせて上下に滑らせ、舌の表面のざらつきと、舌裏の濡れた絹布のような感触を交互に押し付ける。
裕樹が上目遣いで葵の顔を見上げると、彼女は口元を手で覆い、肩を震わせていた。
表情の奥に滲む、抑えきれていない快楽が、裕樹の唇をわずかに緩ませる。
裕樹はそっと歯を立て、硬くなった蕾を甘噛みする。
柔らかさの中にある張りを確かめるように、歯の縁で軽く擦るようにしながら蕾を、舌裏の柔らかさで包むように挟み込む。
「いやぁっ……あぁっ」
葵の背が弓なりに反り返り、椅子のフレームが軋む音を立てる。
大きなメロンから果汁を搾り出すように、ジュルジュルと深く吸い上げた。
細い両腕が、キャンピングチェアの肘掛けに押し付けられ、指先が食い込むほど力が入っていた。
肉体が逃げ場を求めるように震えているのに、椅子に縛られたまま動けない。
その矛盾が、強い快感を物語っていた。
快楽に耐えようとするその姿が、裕樹の胸の奥に火を灯す。
理性はパチパチと音を立てて焼け落ちていき、残るのは悍ましい欲望だけだった。
その瞬間、窓の外で雷が閃き、獣の咆哮のような雨音が小屋を揺らす。
裕樹の本能が、その音に呼応するように目覚めていた。
裕樹はゆっくりと立ち上がると、再び葵の背後へと回り込む。
少しだけ屈んで、背中越しに耳元へ顔を寄せる。
「葵ちゃん、ずっとエッチな顔してる。気持ちよさそうだね。」
囁きながら、綺麗な黒髪を掻き分けて、耳の縁に舌を這わせると、葵の肩が小さく跳ねた。
後ろから抱きしめるように手を回し、乳肉の感触を堪能しながら舌を滑らせ、耳の中に舌をねじ込むように舐めると、身体は快感に耐えきれず、逃げるように傾く。
「あ、っ……や、んっ…」
(耳ってやっぱ気持ちいいんだ……)
葵の反応にゾクッと背中を振るわせながら、舌を滑らせて首筋へと移っていく。
硬くなった蕾を中指と親指で摘みながら、吸うように首筋を舐めると、葵は心地良い反応をする。
舌は蛞蝓のように、熱と滑りを残しながら首筋、肩、背中へとゆっくり進んでいく。
「…… ぁん……、ふ……やっ……」
一瞬止まりかけても、肌に残る感触がそれを許さない。
乳肉に触れながら、葵の腰の揺れ、足の震え、背中の反りを裕樹はずっと手に感じていた。
葵に休息の余裕はなく、絶えず身体を動かしていなければ耐えることができないように見えた。
その身体を逃さないように抱えていた裕樹の腕は、胸の間を滑り、溝落ち、臍を一直線になぞって下腹部へと向かっていく。
太腿の震えを指先に感じながら、内腿を撫でるように手を滑らせると、葵の脚は反射的に開いていった。
まるで、触れられることを待っていたかのように。
指先がショーツの膨らみに触れた瞬間、裕樹は息を呑んだ。
掠っただけなのに、指にはねばつくような湿り気が絡みついてくる。
(……こんなに?)
保健室で葵の横にいた時のカウパーよりも、濡れているという表現が感触で理解できた。
裕樹の喉がひとりでに鳴り、胸の奥で鼓動が暴れ出す。
ショーツの膨らみに触れてもなお、葵には拒絶されなかった。
身体を震わせて、葵は浅い息を繰り返す。
ショーツの布地の縁と肌の間に指先が入り込むと、サウナのような熱が伝わってくる。
子宮を肌の上から指で軽く押すように、ゆっくりと指を下げていくとぬめりと熱が伝わって、柘榴の果肉に触れた時のような濃密で甘い感触だった。
「あっ……!はぁっ……やっ、……あっ」
椅子が軋みを上げるほど、葵の脚が反射的に閉じかけ、すぐに緩み、また開いていく。
その動きは、快楽に抗いながらも、触れられることを拒めないような、無意識の揺れだった。
くちゅくちゅ、と淫靡な音を止めようと葵は裕樹の手に触れるが、その力は拒絶するにはあまりにも弱々しかった。
粘液が擦れる淫音は、葵の切なくて甘い喘ぎに掻き消される。
葵の喘ぎが、裕樹の欲望を肯定してくれるように聞こえた。
その欲望は一時満たされても、形を変え、深く、さらなる過激さを求めて裕樹を動かす。
ショーツから手を抜くと、その熱と湿り気で指がふやけていた。