【WSS?注意】さやかで代替ックスしまくりな日々を送っていたらワス先輩にまどかを奪われていた暁美ほむら 作:銀の鍵(捨鉢諧謔/囃子童子)
原作:魔法少女まどか☆マギカ
タグ:R-18 ガールズラブ アンチ・ヘイト 魔法少女まどか☆マギカ 暁美ほむら 美樹さやか 鹿目まどか ワス ワルプルギスの廻天 WSS ほむさや ワスまど
あとセルマ可愛かった。セルマは可愛いねえ、キッズルーム作ってあげたくなっちゃうねえ。セルマ専用キッズルーム。遊び場たくさんのキッズルームで遊ぶ様を撮影しちゃたいねえ。
え?そんな事しても誰の役にも立てないからいらない?
......役立たずでも笑っていて欲しかったのですよ
——美樹さやか、今日はもういいわ。
そんな一言が、ふたりの領域を閉じる合図だった。領域と言っても、魔女のそれじゃない。そしてまた、神に仇なす悪魔と神に遣わされた騎士が作り出す魔法的なものでもない。
ふたりの少女の、つまりはまぁ、そういう空気感のことである。
「あんたねぇ……わたしは別に、シたい訳じゃないから終わらせてくれるのはいいけど、もっとこう……余韻とか無いわけ?」
「あら、こんな戯れを本気にしているというのかしら、貴方は。大体わたしが抱いていたのはまどかよ。貴方は——そう、電話よ。わたしにまどかの声を届けるための、ね?」
文句を垂らしながら、美樹さやかは赤いリボンを解く。
それらしくもない言い文句を並べながら、暁美ほむらは制服のリボンを結び直す。
美樹さやかは暁美ほむらに、日常的に抱かれている。それも、親友である鹿目まどかの真似をして……。
ところで——と。
さやかの瞬きする間に服を整えていたほむらは振り返って言う。
「貴方、今日は泊まっていくの? それなら事前に湯船にお湯を溜めてあるから、そうね、せっかくなら一緒に——貴方の言う余韻というやつを、ね?」
今さっき整えた服を、すぐに脱ぎ始めるほむら。けれど、美樹さやかは苦笑いをする。
「あー、それなんだけどさ。最近あいつん家に泊まりすぎだろー! て杏子がね……なんというか申し訳ないし、今日はわたし、帰りますわ」
じゃあね——カバンを持って軽やかに、ただ友達の家で少し時間を潰した程度であるかのように去っていくさやか。
実際、さやかはその程度のつもりであった。
もちろん、気軽に身体を許しているつもりはない。だが……ほむらが本当に愛しているのは鹿目まどかで、自分じゃない。
自分はあくまで、オルタナティブ。
その一線は自分のために、そしてなにより、暁美ほむらの想いのために……。
季節はもう冬——遅めの夕焼け空を見上げてさやかは呟いた。
「ま、欲求不満でまどかを襲われても困るしね。魔法少女さやかちゃんがあの変態悪魔の——」
「誰が、変態悪魔ですって? 親友の声真似トレーニングを毎晩している変態騎士様」
「うぇあ!?」
思わず飛び跳ねるさやか。
またである。気付かぬ内にすぐ隣にはほむらが居た。服は、整えられている。
「……あんた、時間の魔法をこんなことに……」
「時間停止ならしてないわ。あの魔法はもう使えないもの」
「つまり……早着替えの魔法少女」
「世界を操作しただけよ」
「時間停止よりずっと壮大なんですけど——釣り合ってないって、やってることに」
呆れるさやかに、ほむらは微笑んで見せた。
「ほら、遅い時間に少女が一人は危ないでしょう。……家まで送ってあげるから、手を握りなさい」
「……はいはい」
ほむらが差し出した手を握る。
その手は温かい。悪魔を名乗って、それは人の手だった。
……ひとりの少女の手であった。
ほむらの靴はよく音が鳴る。
まるでヒールでも履いているかのように。
もう聞き慣れた。でも、飽きてない。
この音が鳴る度に家が近付く。そう思うと寂しく思えてしまう。もう少し、あと少し、この音を耳にしていたい。
そんな切なさが美樹さやかの胸の中で生まれ始めていた時であった。
「……は?」
そんな、ほむらの声と共に足音が止む。
声に乗せられた感情は、どす黒い何かであった。……絶望に近く、より深いなにかである。
「おいおいどうした? まさか、さやかちゃんをこのまま帰したくなくなったとか——」
さやかはふざけながら、ほむらの視線の先を追う。
「あれは……あぁ、確かワス……先輩だっけ? うわ、こんな街中で熱烈〜……」
目を細め、遠くで揺れるその紫髪の持ち主を見る。その手には同じ見滝原の制服を着たひとりの少女が抱かれ、そして……キスを、していた。
ワスが覆うようにして抱きしめているせいで、その少女が誰か分からない。
……あ。
「……まじか」
気が付くと共に、ワスはその少女を解放する。少女は顔を真っ赤にしながらもワスの手を握り、そして周りの視線から逃れるように走り出す。
まるで、小動物のような少女。
ピンク色の髪。
さっきまでさやかがしていたのと同じ赤いリボンを身に着けた少女……。
かつて暁美ほむらが愛し、かつて暁美ほむらが手放し、そして暁美ほむらが取り戻したはずだっその少女——
「……まどか」
暁美ほむらが、膝をつく。
視界から消えていくワスと、そしてまどか。
まどかに手を引かれていくワスが一瞬、振り返る。嘲るように——笑みを浮かべて。