そんな時、友人を拉致した存在と遭遇しました。
異世界からやって来たモンスター、ヘテロギガントに敗北し、
ヒナもまた捕らえられ……。
ホシノとともに二穴苗床となってしまいます!
お楽しみいただければ幸いです!
キヴォトスから小鳥遊ホシノが姿を消し、三か月が経った。シャーレの先生とアビドス高等学校の面々。さらに他学園の者も、必死の捜索を続けている。
しかし彼女の行方は依然、杳として知れない。
「…………」
夜のアビドスに、ひとりの少女が訪れていた。
冷たい風が吹く。長い銀髪とオーバーサイズのジャケットがはためいた。
頭部にはねじれた四本角、腰部からはコウモリのような翼が生える。携えた重機関銃は身の丈ほどもあった。彼女が帯びるものはどれも大きく、威厳を放っている。
しかし実際は小柄で、痩躯の少女である。
ゲヘナ学園の風紀委員長、空埼ヒナ。
彼女がここを訪れた理由。それは小鳥遊ホシノの捜索だった。
(小鳥遊ホシノ……なにがあったの?)
とある事件をきっかけに、ヒナとホシノは友誼を結んだ。付き合いはまだ長くない。それでも彼女が皆に黙って姿を消すなど、考えられなかった。
ホシノは失踪の際、いくつかの痕跡を残していた。
前面に真新しい傷がついたシールド、弾薬を撃ち尽くした銃。そして……アスファルトに空けられた、大きな穴。
これらから小鳥遊ホシノは何者かと交戦し、敗北し、拉致された。そう考えられている。
しかしここで別の疑問が生じる。武装したホシノを正面から相手にして、叩きのめす。そんな存在が果たして、キヴォトスに存在するのだろうか?
「…………」
いくら考えても答えは出ない。ならば行動するしかない。新たな手掛かりを求めて、ヒナは現場にやって来た。
路上の調査を初めて間もなく。爆ぜるような音が背後から聞こえた。
「!?」
慌てて振りかえる。明らかな異常が今まさに発生している。
宙空に黒い穴が浮かんでいた。縁にはスパークが走り、だんだんと大きくなっていく。世界を無理やり引き裂いている。そんな印象を抱かせた。
「なっ……!」
ヒナの驚愕はさらに強まる。直径が五メートルほどになった黒穴から、何かが伸びた。三本の鉤爪を備えた、巨大な掌だった。アスファルトをがっしりと掴むと、その膂力で身体を引っ張りあげる。
甲殻に包まれた長脚、単眼を掲げる頭、昆虫のようなのに直立している胴。それらが順に現れる。全容を露わにした怪物は、ヒナの三倍以上の体躯があった。
黒穴からキヴォトスに現れたもの。それはモンスターとしか言えぬ巨体の異形だった。
これは一体、何なのか。考えるより先にヒナは行動を起こしていた。
ズガガガガガッ!
「ギィィイッ!?」
照準を向け、引き金を絞る。単眼の蟲獣は雄たけびをあげた。口内から異様に長い舌が伸ばされる。
(っ、硬い!)
重マシンガンの斉射を受けたというのに。甲殻はわずかに軋むに留まった。巨獣は健在だ。さらに反撃まで繰りだしてきた。ヒナはひらりと回避する。
証拠はまだまだ余りに乏しい。それでも何故か確信できた。
(こいつが、小鳥遊ホシノを……!)
ホシノを倒し、攫ったもの。それは彼奴だ。そして今は自分が獲物と認識されている。傲然と見下ろす単眼を正面から受けとめ、ヒナは愛銃を構えた。
彼女の推測は正解していた。彼奴の名はヘテロギガント。キヴォトスとかけ離れた時空からやって来た、モンスターである。
「ギシャァァア!」
「っ……!」
ヘテロギガントは両腕を振りまわす。対するヒナはその周囲を動きまわり、銃撃を加える。
弾丸は命中するが、巨掌は一向に当たらない。それでもモンスターに焦れた様子はなかった。
「う……!」
鉤爪の先がかすった。それだけなのに意識が飛びしそうになる。直撃を受ければ間違いなく、戦闘不能に追いこまれるだろう。
ヘテロギガントもそれを知っている。対手の攻撃は効かず、こちらは一発当てればいいだけ。余裕があって当然だった。
「はぁっ、はぁっ……」
気づけばヒナは全身から、びっしょりと汗をかいていた。駆けまわった脚も機関銃を構える腕も重い。
風紀委員長として鉄火場を潜った経験は数えきれない。こんなに早く、ここまでの疲労を負うのは異常だった。
仕方がないことだった。ヘテロギガントとの戦闘は、これまでのものとは明らかに一線を画している。
敗北すれば全てを失ってしまう。それは決して、ホシノへの手掛かりというだけの話ではない。そんな確信が重圧としてのしかかる。
しかしヒナは苦闘の中でも策を組みたてていた。それは間もなく実る。
バキッ! ブチュッ!
「ギ……アァァァァア゛!?」
甲殻が砕けた。内部の肉に銃弾が命中する。巨掌の重量を支えきれず、筋繊維はぶちぶちと千切れた。怪物の右腕が地に落ちる。
ヒナの策。それは弾着を集中させることだった。隙を晒した怪物に決定打を叩きこむため、距離を詰める。
「ギャアァァァア!」
「がッ……!?」
トドメを急ぎすぎた。やぶれかぶれともいえる左腕の一撃が、ヒナの腹を捕らえた。
吹っ飛んだ少女は受け身も取れず硬い地面に転がる。制服は鉤爪で裂かれ、ジャケットもどこかに飛んでしまった。
「あ……あぁッ……!」
衝撃が内腑を駆けめぐる。腹膜は痛みに喘ぎ、四肢は鉛のように重くなる。ヒナはうずくまるばかりだ。
怒りも露わに、手負いの怪物が迫る。残った左腕を叩きつけた。
「ギャァァア!」
アスファルトは砕けて穴が空いた。しかしそこにヒナはいない。
伸ばした翼指を錨のごとく地面に打ちこみ、引きよせることで移動した。少女はヘテロギガントの右方へ回りこんでいた。
「あぁぁぁあ!」
もはや照準など合わせられない。ただただ銃爪を引きつづける。
あっという間に全弾を撃ち尽くした。同時に勝負は終わる。怪物の肉に潜りこんだ弾丸が、急所を破壊していた。
ずっと自分を睨めつけていた単眼。その瞳孔がぐるりと上を向いた。轟音を立て、地面に倒れふす。それでもヒナは油断なく銃口を向ける。
「はぁッ、はぁッ、はぁッ!」
ぴくりとも動かないことを充分に確認すると、ようやく腕を下ろした。
薄氷の勝利である。負傷は決して軽くない。それでもヒナにはまだ、やるべきことが残っている。
(先生に連絡を……!)
この怪物は宙空にできた黒穴から現れた。小鳥遊ホシノはその先にいる。自身が抱いた直感を明らかにするため、シャーレの先生に連絡を取ろうとした。
「!」
ヒナの耳は再び、爆ぜるような音を捉えた。それはひとつだけではなかった。上空を見上げる。
「あ……」
自分をとり囲むかのように、黒穴が生成されていく。開いたそこから現れるのはもちろん……。先ほど倒したばかりの、ヘテロギガントだった。
「ギ、ギギ!」
「ギィィーーーッ!」
ヒナが仕留めたものより、サイズはやや小さい。それでも数は圧倒的で、なにより少女は消耗しきっている。戦いとなれば結果は明らかだ。
「……くっ!」
しかし空埼ヒナは諦めない。ここを突破し、異常事態を報告する。そのことだけを考える。紫瞳を尖らせ、怪物の群れを睨みつけた。
その後のことは長々と記すまでもあるまい。ヒナは脱出だけを試みるが、それさえも阻まれた。
巨掌に掴まれ、叩きつけられ、頼りの愛銃をも壊される。玩具のように扱われたヒナは、ついに意識を失ってしまった。
◇
空埼ヒナは夢を見ていた。小鳥遊ホシノが無事に発見された夢だった。
彼女はちょっとしたトラブルに巻きこまれただけだった。ごめんごめんと皆に謝ると、日常に戻っていく。そんな夢だった。
「う……」
紫瞳がゆっくりと開かれる。ヒナは目を覚ました。
ここは怪物と交戦した路上ではない。壁も床も岩でできた、洞窟のようだ。表面にはところどころ、光を放つコケが生えている。ぼんやりとだが視界は確保できた。
しかし外に通じる出口は窺えない。
「いたっ……!」
巨大な怪物どもにたっぷりと嬲られたのだ。制服は無残に破かれ、白肌が晒されている。身体がひどく軋む。それでも幸いなことに骨折は免れたようだ。
しかし少女の心はそれよりもなお、痛んでいる。先ほど見た平和な光景。それはただの夢に過ぎない。ヒナはそれをもう、よくわかっている。
「ヒナちゃん、ヒナちゃん……」
「!?」
ここは現実だ。それなのに確かに、探しもとめていた者の声が聞こえた。
伏した自分の頭より、高いところから発されている。ヒナは頭をあげる。そこには岩壁しかないと思っていたが、そうではなかった。
異形の甲殻獣蟲が鎮座していたのだ。
「ホシノ……っ!?」
小鳥遊ホシノは彼奴の腹上にいた。ついに出会えたが、先ほどの夢と異なる点がある。彼女は決して無事などではない。
かつて対峙した時のように、長い桃髪をポニーテールにまとめている。見覚えがあるのはそこだけだった。
ずちゅっ! ずぢゅっ! ずぢゅっ!
重く粘った水音が、今さらのように耳に届いた。異臭とともにそれが響くと、ホシノの腹が膨らんでは縮む。彼女は全裸だった。その様はいやでもよくわかる。
怪物は少女を背後から抱えこみ、両脚を大きく開かせていた。同性のアソコは丸見えだ。冗談のように太いものを咥えこんだ陰唇は真っ赤に充血し、生々しいにおいを漂わせている。
いったいなにが起きているのか。ヒナはしばし考えた。そして両者が交尾をしているとわかり……全身に鳥肌が立つ。
「良かったぁ。目が覚めて」
対するホシノはほっと息を吐いた。その表情も声音も、友人を心配するものに他ならない。
そんな様子がますますヒナを混乱させる。彼女は陵辱の渦中にあるのではないのか。
「ちょっと。私、言ったよね? ヒナちゃんは普通に連れてきてって」
背後の怪物に声をかける。しかし彼奴が話を聞いている気配はない。抽送のペースは変わることなく、単眼も動くことはない。
「な、なにを……え?」
怪物の方はともかくとして、少女は彼奴に、ある程度の親しみを持っているようだった。
わけがわからない。そんな言葉がありありと浮かんでいるのだろう。ホシノはヒナの方を向き、笑みを作った。
「この仔たちはね。おじさんが産んだんだよ」
「……!?」
彼女が発した言葉と、現実の光景。そのふたつがどうしてもつながらない。
可憐な少女と、甲殻のバケモノ。顔貌も、体形も、腕の本数も、情緒まで。両者の違いはあまりに多く、大きい。血の縁など感じられなかった。
「あ~? 信じてないでしょ。おじさんの貧相な身体じゃ赤ちゃん産めないって、そう思ってるの?」
ヒナの疑問は伝わっていた。しかしその方向は異なる。そしてホシノは自分なりの考えで、友人に証明しようとする。
「う、うぅぅ……!」
ホシノの様子が変わった。常の飄々とした態度は鳴りを潜め、苦し気に唸りだす。頬はにわかに赤みを増し、汗も噴きだしはじめた。
少女を後ろから犯していた怪物も動向を翻す。ホシノの細身に埋めていた肉杭……ペニスを引きぬく。
(う……!)
外界に現れた異様な存在に、ヒナは目を奪われた。
彼女に性経験はない。紫瞳に男の性器を映したこともなかった。しかし今、自分が見ているものが奇態であることはわかる。
粘液を滴らせる棒肉。太さは少女の腿ほどもあり、長さは少女の喉元にまで迫る。
さっきまでホシノの体内に入っていたのだ。ぬらぬらと体液に濡れている。少女の蜜と怪物の穢汁が混ざった、甘苦い臭いが鼻を刺す。
異形は大太さだけに留まらない。怪物の牡性器は根元から分かれた、二又になっている。
彼奴が肉棒を抜くまで、ヒナはそれがわからなかった。状況から導かれる答えはひとつだ。ホシノの膣腔と直腸には、双つの巨肉が同時に突きこまれていた……。
(ッ……!)
あまりの悍ましさに気が遠くなる。しかし意識を失うわけにはいかない。
見上げるとホシノの腹はまだ、異様な膨らみを保っていた。
「ふ、ふぅっ、うぅぅうっ!」
「ホシノっ……!」
桃髪の少女は首を振って悩乱を示す。長いポニーテールがふるふると揺れた。
しかしさらに激しく動く部位がある。腹だ。まるでホシノから独立した生物のように、ぼこ、ぼこりと蠢く。
ヒナが抱いたそんな感想は的を射ていた。
「あはぁっ……! はぁっ、はぁぁッ!」
ホシノが大きく叫んだ瞬間だった。腹の蠕動がひときわ大きくなる。次の瞬間、洞窟には似つかわしくない水音が反響する。
ぶ、ぢぢゅうっ!
「……え?」
なにかが転がり落ちて、視界から外れた。ヒナの紫瞳はそれを追う。M字に開かされたホシノの両脚の間。そこには、自分を襲った怪物のミニチュアがいた。
クモのごとき八腕と長い首。単眼はすでに開き、あちこちを見回っている。自分と目が合った。
「ふぅっ、うぅっ!」
ホシノはなおも息む。ヒナは再び顔をあげた。小さな膣口の縁に、内側から鉤爪がかかった。窄まりを無理やり解され、また怪物が這いでてくる。
ぶちゅっ、ぶちっ、ぶぢゅ……。
粘った水音はなおも続く。その度にホシノの粘膜孔から異形が現れた。
嗅いだことのない、濃厚な生臭が鼻を突く。顔には薄く白濁した液がかかった。友人の羊水が頬を汚しても、ヒナは目を閉じることもできない。
「ふぅ、ふぅぅ……!」
しばらく後、ホシノは出産を終えた。大きく開かされた股の下には、怪物の嬰児どもがうぞうぞと転がっている。
硬い殻は体液で濡れ、単眼を見開き、八腕を蠢かせる。可憐なホシノとはやはり、似ても似つかない。
「ッ……!」
しかし彼女と怪物との縁を示すものも、この場には示されていた。ぽっかりと開いたホシノの膣口から細管が伸びている。それらは一本残らず、産まれたばかりの異形とつながっていた。
これ以上ない母仔間の証明。ヘソの緒だ。
「ね? おじさんでも……赤ちゃん、たくさん産めるんだよぉ」
今さらながらヒナの背に戦慄が走りぬける。
口調に変わりはない。しかし金と碧の瞳はあまりに昏かった。正気が失せている。それがいやでもわかってしまった。
「ひッ、い……いやぁぁぁあッ!」
気丈な少女はついに絶叫した。痛ましい悲鳴が洞窟に木霊する。しかしヘテロギガントはそんなことなど気にしない。背後にいた別個体が巨掌を伸ばし、ヒナを掴みあげる。
「は、はなして!」
ヒナはじたばたと抵抗する。しかし怪物の集団に甚振られたのだ。傷は浅くない。常の力は四肢に入らず、脱出は叶わなかった。
制服にも鉤爪がかかる。かろうじて身にまとえていたが、ついにボロ布と化した。下着もともに引き裂かれる。
「あ、あぁ……!」
間もなくヒナは、ホシノと同じような格好で拘束されてしまった。
腹部に生えた補助肢が、全裸の少女をがっしりと腿と掴む。剥きだしになった白肌から、甲殻の硬さが直に伝わってきた。
「!!」
M字に脚を広げられ、ヒナの姫孔は露わになっている。そこを目掛けて二又の肉棒が伸びた。
腹部に仕舞われていたそれは体液で濡れている。顎下までに迫った亀頭から饐えた臭いがした。
「ヒナちゃん、はじめてでしょ? 優しくしてあげてね」
向かいあう友人は、己の頭上に声をかける。しかし怪物はホシノの言うことを聞かない。それはすでにわかっている。
「ギシャァア!」
ヘテロギガントはやはり、ただただ欲望を滾らせた。
海綿体に血を流しこみ、膨らんだ牡性器。それは異様な熱気を放っている。触れた内腿と性粘膜が火傷しそうだ。
ぐ、ぐぐっ!
「!!」
灼けた棍棒のようなそれを、怪物はヒナのナカにねじ込もうとする。
巨双肉は膣口だけでなく……。肛門も押しこんでいた。悩乱を示すかのように、菊皺はきつく窄まる。
ぐ……ぐぢ……ぐぐぐ……!
「はっ、はぁ! あぁぁ……っ!」
ヒナもホシノと同じく、稀な強さを持つ少女である。骨盤底筋群の締まりは硬い。モンスターの膂力といえど、なかなか突破できなかった。
しかしそれは、少女の苦しみがいたずらに長引くことを意味する。
「ふぅっ、うぅ……! あぁっ!」
それでもヒナは歯を食いしばり続ける。純潔も不浄の穴も、まとめて汚されようとしている。そんな事態を大人しく受けいれられるはずはない。
「大丈夫だよ、ヒナちゃん」
苦喘をあげるヒナに対し、ホシノは優しく語りかけた。
友人の言葉である。なにか救いがあるのかもしれない。怪物の剛力に晒されながらも、少女は耳を傾けた。
「すぐに慣れちゃうんだ。だから……」
ホシノらしい飄々とした響きがあった。しかしその底には確かに諦念が流れていた。
友人のそんな声を聞いた時。ヒナの抵抗はついに限界を迎えてしまう。
ずぶぶンッ!
「ぉぐぅ……ッ」
ヘテロギガントの双牡性器。それが一息に、ヒナのナカを征した。
純潔の証はいともあっさり破かれた。無残に破られた処女膜から破瓜の血が滴る。しかし体外に出ることはない。極太の怪根は膣腔を完全に封鎖しているからだ。
殴りつけられた子宮口はのたうち回る。圧迫された内腑も苦し気に喘いだ。菊孔も限界まで拡げられる。デリケートな窄口はみしみしと軋みをあげた。
これまで経験してきたどんな戦闘でも、ヒナはここまでの痛苦を感じたことはない。
「ギィイ……」
初物を堪能しているのか、処女穴の締まりはあまり強いのか。ヘテロギガントはしばし動きを止める。しかしヒナに安息は訪れない。
「は……ぁ……」
少女の頬と唇には青みが差す。指先も凍えたように震えだしていた。
ヒナの呼吸は今、停止している。理由はもちろんヘテロギガントのペニスだ。
(息が……できない……!)
巨根で二又。異形の牡性器は小柄な少女にとって、生命を脅かす凶器に他ならない。
長大な竿部が掲げる亀頭は横隔膜どころか、喉元まで押しこんでいる。太さと硬さも粘膜孔を壊しそうだ。抗うために、勝手に力が入ってしまう。
「ギ、シシシ!」
しかしそれは背後の怪物を喜ばせるだけにならない。膣ヒダに撫であげられ、括約筋の熱烈な抱擁を堪能し。ヘテロギガントは不気味な声を響かせる。
間もなく交尾は次の段階に進む。巨掌がヒナの細身を掴んだ。少女の体はそのまま上へ掲げられる。
ずずずずゥッ!
「あ……あぁぁぁあ゛!」
体内の質量が一気に減じる。ヒナの肺はようやく酸素を取りこめた。それでも悲鳴で消費してしまう。心臓は暴れるように拍動したままだ。
ヘテロギガントの双牡性器は、少女の体内を思いきり掻きこわした。内臓が裏返り、体孔から引きずり出されてもおかしくない。
「ちょっと……! 優しくしてあげてって……あぁッ!」
未通のヒナに対する無体な行いに、ホシノは抗議する。しかし怪物が聞きいれることは無論ない。蛮行で応えられた。
どちゅんっ!
「うぅっ!」
ホシノは仔を産みおとしたばかりだ。それなのにヘテロギガントは容赦ない。ひくつき充血する膣腔と菊孔に、極太の牡性器が突きたてられる。
ぶぢゅっ! どぢゅんっ!
濡れた粘膜と硬い肉とが擦れる音。ホシノの胎内で生じたはずのそれは、ヒナの耳にも届く。彼女に入力される陵辱の強度がいやでもわかった。
怪物の抽送に晒される少女は、だんだんと甘やかな声をあげていく。
「はぁっ、あぁっ、あぁぁンッ!」
オッドアイをひっくり返し、桃唇からは舌と涎を垂らす。あれほど心配していたヒナのことも、今は目に入っていない。
小柄な少女は巨怪なモンスターから与えられる邪悦に、夢中になっている。
「ホ、ホシノ……」
変わりはてた彼女の姿は、ヒナの心を掻きむしった。二穴に課される重ピストンすら忘れてしまう。
しかし双牡性器がもたらす陵辱は、これからが本番だ。
「!!?」
二又の牡棒が根元からひくつきだした。敏感な陰唇と菊縁がそれを察する。
知識ではない。本能が警鐘を鳴らす。一刻も早く、この場から逃げなければならない。
「うっ、うぅ……っ!」
その一心に支配され、ヒナは身をよじる。鋼鉄の拘束具であっても振りほどける自信があった。しかし怪物の巨掌はびくともしない。
ずンッ!
ひときわ強い突きこみが少女を襲った。腹上には牡性器のシルエットが浮かびあがる。カリ首の段差さえわかるほどだ。
子宮口を殴られ、アヌスを拡げられ。ヒナの動きは完全に止まった。しかし怪物はさらに、陵辱の歩を進める。
どくんっ! どくんっ! どくんっ!
「あ……あぁぁッ!?」
膣口と菊門が、肉棒の拍動を知覚した。次の瞬間、熱いものが体内にぶち撒けられる。
体内の粘膜を侵すそれは、言うまでもない。ヘテロギガントの精液だ。
どくんっ! どくんっ! どくっ!
己の太腿ほどもある巨根は、体腔を完全に封鎖している。射液は全て子宮と直腸へ流れこむ。
彼奴の大躯と同じく、精液も常識外れの大量だった。モンスターの胤汁が少女の腹を膨らませていく。
どくんっ、どくんっ! どくんっ!
(おなか、やぶれるっ……!)
ヒナが抱く危惧は決して大げさではない。二又の巨根はすでに、呼吸が止まるほどに少女の内腑を占領していた。これ以上は浸入らない。ヒナはそう訴えたい。
しかし押しつぶされた肺腑に空気はもうない。腹筋も引きのばされている。声など全く出なかった。
(こんなの……いやぁっ!)
醜怪な巨獣蟲の胤汁で、身体を破裂させられる。これが自分の死因になるかもしれない。恐怖と……なにより屈辱で、少女の心は砕かれそうになる。
どく……どくんっ! どく……。
当然、怪物がそんなものにかかずらうことはない。満足するまで注ぎこみを続ける。
幸い、少女の虞は現実にはならなかった。ヒナは生きている。それでももちろん、無事ではいられない。
「あ……ああ゛……っ」
細く引きしまっていたヒナの腹。それは今、見る影もない。張りさけんばかりに膨らんでいた。肌下の静脈が表面に浮きあがり、ヘソまでも飛びだす。滑稽ですらあった。
「あ……ぁ……」
しかしそれを課せられるヒナの状況は深刻そのものだ。大量の胤汁は熱かった。粘膜をじくじくと焼く。
破裂寸前の子宮は肋骨をも押しひろげた。全身がバラバラになるような痛苦が身体中を駆けめぐる。
ずむっ!
「!?」
体内の熱さと重さにヒナは喘ぐ。その唇を塞がれた。ヘテロギガントの口内から、長い舌が伸ばされたのだ。
ヒナの口腔を征した突肉は不気味に震えだす。
どくっ、どくっ……。
「むおッ……!? おぉッ!」
次の瞬間、舌の上に凄まじい違和感が広がる。どろどろとしていて、酸味と苦味が強い。吐瀉物だとわかってしまった。
反射的に肉筒に歯を立てた。しかしぬるぬるとして噛みつけない。その間にも怪物の未消化物が喉を通っていく。
「お……おお゛……っ!」
花貌は汗に覆われ、桃唇からは唾液と吐瀉物の残滓が垂れる。そんな中でもヒナは彼奴の目的を察した。給餌しているのだ。
そしてわざわざ、そんなことをする理由は……。
「ヒナちゃんも、すぐに……おじさんみたいに、赤ちゃんデキるよ」
喉奥は痛み、呼吸はまだままならない。ヒナの紫瞳は涙に覆われていた。しかし滲む視界に、友人の笑顔が見えてしまう。
(そんな……そんなこと……)
悲惨な未来も友人の狂気も否定したかった。
しかし少女の体内は怪物の胤汁で占領されている。ただのひと言も発することができなかった。
◇
空埼ヒナがヘテロギガントの巣に連れ去られ、数日が経った。
双牡性器で犯され、穢液を注ぎこまれ、吐瀉物を飲みこまされる。そんな日々が続いた。
今も少女の体内には、怪物の肉が詰めこまれている。
ずちゅっ! ずちゅっ! ぶぢゅっ!
「むぉ……おぉッ……!」
膣腔と直腸を掘削する。そんな抽送に晒されているが、ヒナの声は静かだった。怪物の筒舌が桃唇にも突きこまれているからだ。食餌と生殖を同時に課されていた。
ホシノが産んだという、甲殻八腕の怪物。彼奴らは何頭もいる。入れ代わり立ち代わり、交尾は昼も夜もなく続けられた。
巨怪なモンスターによる強姦も、ホシノはすぐに慣れると言っていた。しかしそのような安息はヒナには訪れなかった。
ヘテロギガントが繰りだす陵辱には常に新しい痛苦と……なにより邪悦がつきまとっている。
そしてヒナもまた、ホシノと全く同じ道筋を辿ることとなった。
「はぁ、はぁっ……!」
ヒナの体内にも、ヘテロギガントの仔が宿されていた。胎児を宿した宿した腹はさらに大きく膨らむ。重さが骨盤と尻肉に食いこみ、悦痺が常に身体を苛む。
子宮を利用するため、犯されながら生かされる。ヒナの……いや。女としての尊厳を、ヘテロギガントは陵辱し尽くしていた。
「ヒナちゃんも、赤ちゃんデキたねぇ」
しかし相対する友人は目を細めて、自分のぼて腹を見つめてくるのだ。
ホシノ自身もまた孕まされ、大きくなった腹を抱えていた。金と碧の瞳には慈愛すら窺える。背筋に寒気が這った。
「ヒナちゃんが来てくれて本当に良かったよ。おじさん一人じゃ、もうしんどくなっちゃってね……」
違う。ヒナは確信した。友人の表情と声音には、罪悪感と悲哀が確かにある。ホシノは壊れる一歩手前で、なんとか踏みとどまっている。
どくんっ!
「ホ、ホシノ……!」
腹中で起こる異常は何よりも大きい。それでも伝えねばならない。ヒナは歯を食いしばる。
「あなたはもう、一人じゃない」
「え……?」
「もう一人で耐える必要はない。私が一緒なんだから」
双牡性器に犯され、孕辱に冒されている。それでもヒナは力強く言いきった。紫瞳を見つめるホシノの目から涙が零れおちる。
「ヒナちゃん……。ご、ごめんなさい。本当に、ごめんなさい……」
そして謝罪の言葉を紡ぎだした。飄々とした声はみっともなく震え、裏返っている。しかしヒナは微笑んだ。
「こんな怪物が、あなたの言うことを聞くはずないでしょう? 私が巻きこまれたのは、ただの偶然よ」
自分が怪物をけしかけたせいで、ヒナもこの地獄に引きずりこまれた。ホシノはそう思っているようだった。
しかし彼奴らが少女の指示に従ったことなど、一度もない。あの場所にいたから攫われたと考えた方が自然だ。
「うっ、うぅ……ふぐ……っ!」
ホシノはただただ涙を流す。自分の言葉で心が少しでも軽くなれば。ヒナはそう願わずにはいられない。
どくンッ!
「う……! うぅぅう゛!」
友人を思いやれたのはここまでだった。
巨大な怪物の胎児もまた、巨大だった。軽く身じろぎしただけで、全身がバラバラになりそうな衝撃と……悦楽がヒナを貫く。
どくんっ! どくンッ!
「あぁっ!?」
覚悟をする暇などなかった。体奥からかつてない強振が生じる。
ペニスで膣底を突かれるのとは明らかに異なる。己の存在そのものを揺るがされている。そう直感できる、破滅的な震えだった。
「いやっ……! いやぁっ!」
これから怪物の仔が現れる。それも、自分のナカから。
そんな現実を突きつけられたヒナは、頑是ない子どものごとく首を振る。豊かな銀髪が燐光を跳ねかえした。
きらきらと瞬く様は、ヘテロギガントの欲情につながったのだろうか。
ぐぢゅんっ!
「あ……ぐぅぅっ!」
怪物は腹部をいきらせ、両のペニスをさらに突きこむ。
いつ産まれてもおかしくない状況である。それでもヘテロギガントは交尾を止めない。同時に容赦もなかった。双牡性器を根元まで突きこむ。
どちゅっ! どむっ! どぢゅっ!
「ふ、ぅぅ……! ああ゛っ!」
その所業は、無防備になったぼて腹を内側から殴られるに等しい。ヒナの顔がどんどん青ざめていく。
「お、おお゛、おお゛……ッ!」
相対するホシノも、同じ責め苦に苛まれていた。ぼて腹とともに桃色のポニーテールが跳ねる。涙はすでに友人を思うものではなく、悦を示すものとなっていた。
ごぢゅっ!
「あ゛……っ」
分娩を間近に控え、ヒナの子宮口は緩んでいる。そこに巨亀頭の重撃が突きささった。それがトドメの一撃となった。
「ふ、う、うぅぅぅーーーッ!」
胎児の腕がめちゃくちゃに振りまわされる。内壁を押された様子は肌上にも現れた。これ以上ないというほど膨らんだ少女の腹が、さらに突きあげられる。
窮屈になった子宮から、怪物の仔は這いだしはじめた。
ず、ずずずッ……!
「!? うぁ……あぁぁぁあ゛!」
その瞬間、ヒナの桃唇が大きく開かれる。肺腑の空気を全て追いだされた。声帯が無理やり震わされ、喉が痛むほどの嬌声をあげる。
ヒナの子宮口はもう幾度も、荒々しいノックに晒されてきた。しかし内側から開かされる経験は初めてだった。
窄まった肉輪の縁が、みちみちと音を立てて広がる。ぽってりと充血した性感帯から、痺れるような燃えるような悦が生じた。
ぶぢゅんっ!
「あ、はぁぁあっ!」
分娩の気配を察したのか。ヘテロギガントはようやくペニスを抜いた。
己の腿ほどもある太物を休みなく突きこまれていた。牡性器が退いた後も、少女の淫口はぱっくりと開いたままだ。
「はぁっ、はぁっ……!」
てかてか光る甲殻と、八腕と単眼を備える巨異形。そして、ヒトを壊すほどの繁殖欲。そんな怪物の母になってしまう。思いうかべることすら悍ましい出来事だ。
だが、この運命からは逃れる術はもはやない。ヒナは出産に集中しようとする。しかし。
(お、おしりが……)
ヘテロギガントのペニスは二又となっている。引きぬかれたのは、膣腔を埋めるものだけだった。もう一方は依然、ヒナの直腸内を占拠している。
すぐ隣の肉道が太物で封鎖されているのだ。産道も狭まっていた。もちろん胎児の進みにも影響する。
(ぬ、ぬいてぇ……!)
我が仔が膣腔に引っかかる様をはっきりと幻視する。しかしヒナのナカにいるものも怪物なのだ。己で道を拓こうとする。
がりがり、がりっ!
「!! あ゛がぁッ……!」
ヘテロギガントは母の腹中で、その特異な姿を完成させている。前足に備える強靭な鉤爪が、ヒナの膣ヒダを捉えた。
そこを手掛かりにして、巨大な胎児はゆっくり、ゆっくり、母の膣腔を踏みしめるようにして淫口へと向かう。
「あぅぅうっ! うぅぅう!」
小柄な少女が抱える、巨大なぼて腹。そこには出産の経過がはっきりと浮かんでいた。蠢きが陰唇に迫った、次の瞬間だった。
ぶちゅゥッ!
巨大な水音を伴い、解放感と悦楽がヒナの身を貫く。衝撃は脳に叩きこまれ、視界が白く爆ぜた。
だらりと目を落とした。何故かピントが合ってしまう。内腿の狭間に小型のヘテロギガントがいた。甲殻はびっしょりと濡れ、なにかを探すように舌を伸ばす。
(これが……私の、赤ちゃん……?)
厳格な風紀委員長。ヒナはそのように恐れられている。しかしもちろん少女だ。好きな人と結ばれて、幸せな家庭を築く。そんな夢想に耽ることもあった。
「あ、あ……、あぁッ……!」
砂糖菓子のように甘やかなそれは、粉々に砕かれる。
己が腹を痛めて産んだ初めての仔。それは怪物に強姦されて孕まされた、異形の存在なのだ。その事実はもう、何をしても変えることはできない。
少女は狂乱に陥りそうになる。
「ヒ、ヒナちゃん……!」
「! ホシノ……」
叫びだす一瞬前。友人の姿と声が、ヒナを正気へ踏みとどまらせてくれた。
ホシノは自分より長く、多く、激しい陵辱に晒されていた。そして今また、新たな異種出産を経験してしまった。彼女の股下には甲殻の嬰児が見える。
友人を再び、一人にするわけにはいかない。
どくんっ!
「!!?」
しかしヒナの心は別のものに向く。強揺が体奥からまた湧きあがった。身体に亀裂が入る。そんな確信を抱かせるに足る強さだ。
その震源はなんと、己の菊孔だった。
(な、なんで!?)
人間からほど遠いこのバケモノが、どうして人間を妊娠させることができるのか。それはわからない。しかし今、我が身から起こる事象はさらに不可解だった。
どうして消化管の終端である肛門から、出産が始まろうというのか。
ずぢゅんっ!
ヘテロギガントは直腸を埋めるペニスも抜く。ヒナは錯覚の可能性を信じたかった。しかしそれは打ちくだかれてしまう。
この怪物が牡性器を抜くなど、余程のことがなければあり得まい。
「ふ、うぅ、うぅぅッ!」
ホシノの方を見る。彼女もまた、菊孔をさらけ出していた。桃色の穴縁がぴくぴくと蠢いている。やはりここから、産まなければならないらしい。
悪夢のような現実が迫っている。ヒナの紫瞳から涙が勝手に零れた。
ぐ、ぐぐ、ぐぐっ!
大物を通したばかりだ。膣腔は痺れきっている。そのすぐ隣の直腸から激しい胎動が伝わってくる。幾重にも折りかさなったヒダの隙間が、愛蜜が染みだしはじめた。
やがて、胎児の頭は菊門に達した。
むり、むりっ……。
「い、いや、いやぁっ……!」
搾りだした言葉とは裏腹に、少女の身体には甘やかな感覚が満ちていく。敏感な穴縁を割るように開かれると、穢れた快楽がヒナを蝕んだ。
ヘテロギガントは常識外れの巨根の持ち主だ。しかしその太さも厚さも胎児には及ばない。さらなる拡張がさらなる邪悦を呼んだ。
ぶぢゅぅうッ!
「お゛……おぉぉお゛!」
そのクライマックスは言うまでもない。肛門出産の瞬間だった。腸粘膜を巻きこむほどの勢いで、胎児はアヌスから転がりおちる。余りに大きく拡張された穴縁は、滲むような悦をただただ吐きだす。
ぶちゅっ、ぶちゅうっ! ぼちゅっ!
「お゛! おぐッ! お、お゛ッ!」
膣腔は均され、菊門はマヒした。ヒナのナカで育った怪物どもは、零れるように産まれおちていく。
大きすぎる産悦が絶え間なく脳に入力される。細首は玩具のようにがたつき、やがて動かなくなった。
「はぁっ、はぁっ、はっ……!」
ホシノの方からも、荒い喘ぎ声が聞こえる。それはだんだんと遠くなっていく。頭を垂らしたヒナは意識を手放しかけていた。
しかしすぐさま、現世へ引きもどされる。
どぢゅんっ!
二又のペニスが再び突きこまれた。ヘテロギガントは何頭もいる。次は別の個体が、種付けに挑みはじめた。
異種の出産を果たしたばかりだ。牝口はふたつとも、喘ぐようにひくついている。双牡性器は仕置きを課すかのごとく、荒々しく穴縁を擦過する。
どちゅっ、どぢゅっ、どむっ!
「お゛っ、がっ、お゛ぉ……」
唇から勝手に空気が漏れでた。
子宮を殴打され、菊縁を研磨される。痛苦はそれらに留まらない。左右の股関節から、熱さを伴う痛みが生じだしていた。涙、脂汗、鼻水。あらゆる体液が花貌から流れるほどだ。
(あ、あしが……?)
その理由をヒナは察する。先ほど経験した理外の出産により、両脚とも脱臼してしまったのだ。自力での脱出はもう絶対に不可能だ。それがいやでもわかる。
しかし耐えがたい激痛も絶望も、ヒナの心身を苛むものは少しずつ薄まっていく。
どちゅっ、ぼちゅっ、どぢゅっ!
それよりなお強い邪悦が、膣腔とアヌスから生じるからだ。
異種の出産を果たしたばかりなのに、性感帯は壊れることなく機能する。いや。かえって、その感度を増したようだった。
「あ、あぁっ、あ゛……!」
望まぬ絶頂が目を眩ませる。視界が白く爆ぜていった。
◇
「はっ、はぁっ、はぁ……」
二穴から怪物を出産し、休む間もなく次の仔を仕込まれる。ヒナと同じ陵辱を、ホシノもまた加えられていた。
仔を送りだしたばかりで、疲労した子宮。限界を越えて拡がった菊孔。ヘテロギガントの牡性器は容赦なく、それらを突きこみ掻きこわしてくる。
「あ、ああ゛……っ」
小柄な身体はがくがくと揺さぶられ、粘膜と骨身を軋まされる。ホシノは呆けたように、桃唇の端から唾液と嬌声を垂れながす。
「ホ、ホシノ……」
バケモノが催す狂宴の渦中にあるというのに。ヒナの声は確かに聞こえた。
正面に目を向ける。彼女は邪悦に抑えこまれることなく、真っ直ぐにこちらを見ている。涙で滲む紫瞳には、まだ意志が宿っていた。
「皆は……先生は、絶対に助けに来てくれる。だからそれまで頑張りましょう」
「ッ……!」
そして自分がとうに捨てた希望を、疑いなく言いきる。
仲間を信じ、耐えぬいてみせる。決心の硬さと気高さが確かに伝わった。金と碧の瞳に再び輝光が宿りはじめる。
「うん。おじさん、もうちょっと頑張ってみるよ」
「えぇ。あなたは一人じゃない。私がいるわ」
怪物の腹の上で、少女たちはようやく笑みを交わし合う。諦観と絶望に冒されたものではない。友情を通わせた笑顔だ。
しかしふたりの表情はすぐさま濁り、歪みだす。
ぐちゅッ!
「あ、あぁあ゛!?」
「ヒナちゃん! あ、あぁぁッ!」
ヘテロギガントどもは少女たちに、変わらぬ陵辱を課しているからだ。新たな仔を仕込むため、腹部をいきらせ巨肉を何度も叩きこむ。
金と碧の瞳がぐるりとひっくり返る。怪物の胎児をもう何度、子宮口を通りぬけさせただろう。夢想するほど慣れを待ちのぞんでいるのに、それは決して訪れない。常に新鮮な邪悦が肉輪を苛む。
どちゅっ! ぐちゅっ!
「ふぅっ、うぅぅっ!」
それでもホシノは歯を食いしばる。
一人なら折れていた。しかし二人なら耐えぬけるかもしれない。ヒナのため、もう二度と易きに流れまいと固く誓った。
どくっ! どくんっ! どくぅっ!
体内で起こったはずの、射精の音が洞窟に響く。しかし注濁を課せられるのはホシノではない。相対するヒナだった。
「ふぅっ、うっ……! おぉぉお゛……!」
希望に溢れる言葉を発した桃唇は今、無様なOの字に開かされていた。そこから漏れるのもやはり、無様極まりない喘ぎ声だった。
花貌は真っ赤に染めあげられ、汗も涙も鼻水も一緒くたに流れおちる。
「ひ、ヒナちゃん……!」
友人の腹は怪物の胤汁で膨らまされていく。しかしホシノは見るだけしかできない。間もなく、それすらも満足にできなくなった。
どぢゅっ! どぢゅっ! どむっ!
「ぐぁッ……あぁぁぁあ゛!」
背後のヘテロギガントが抽送のペースを上げた。一気に昇りつめる算段らしい。粘膜孔の縁が、太物でごりごりと擦られる。火傷しそうなほど激しい。望んだことなど一度もない。それなのに淫熱がホシノをも昂らせていく。
どくんっ! どくんっ! どくぅっ!
「うぅ……うぅう゛!」
放精がついに始まった。相対するヒナと同じように、ホシノの腹も大きく膨らみだす。
この一射でもう、孕んでしまった。少女は長く怪物の種付けに晒されてきた。ゆえにわかってしまう。遠からず、今日と同様の産辱に襲われるだろう。
「はぁっ、ああ゛っ! あぁぁあ゛……」
ヒナとともにキヴォトスへ帰る。その決意を汚濁から守るため、ホシノはなんとか邪悦を遠ざけようとする。
しかし少女の全身を巡るそれは余りに大きく、激しく、強い。神経束は少しずつ、確実に摩耗していった。