その日、俺は母親であるアンネリーゼから授乳してもらい、そのまま眠っていた。
そしてどうやらそのままアンネリーゼも一緒に就寝したらしい。
ふと目が覚めるとアンネリーゼが横になっていた。
こういうことはたまにある。
どうやらアンネリーゼは、俺ことルシアニウスのことが大好きなようだ。
夜泣きして起こしてはかわいそうだ。
もうひと眠りするか……朦朧とした意識の中でのんきにそんなこと考えていた
「ん……ふ……ぅ」
おや、起こしてしまったか?
「んあっ……!」
――!!!!!
――なにが起きた?
――マイマザーはいったい何をしているんだ?
薄目を開けてこっそり様子を確認すると、そこには毛布の中で脚を擦り合わせてもぞもぞしている母であるアンネリーゼがいた
「……っ」
喉の奥で息を殺し、服の裾から片方の手を入れる。
もう片方の手は俺をがっちりつかんで、顔を俺にうずめている
「あ……ぁ……っ、ん……んん……」
甘く湿った吐息が、闇に溶けた。
母親は俺のにおいを嗅ぎながら、下に指を滑らせて脚をこすり合わせながらもぞもぞし、時折腰がびくんと浮いている。
――オナニーしてる………
どうやらアンネリーゼはオナニーしているようだ。
欲求不満だったのであろうか。
いやアンネリーゼもまだ若い。
おそらく20代半ばといったところだ。
子育てもして仕事もしてとなると溜まるのであろう。
それは仕方ない。
「は、ぁ……っ、ふぅ……ん、んっ」
――父親はいったい何やってんだよ!
――こんな美人の奥さんをほっとくなんて!
と俺は未だ見たことない父親に対して憤慨した。
いや、問題はそこじゃない。
するのはいいとしても、息子のにおいを嗅ぎながらというのはいったいどういうことなのだ。
実はとんでもないド変態であったのだろうか。
「はぁ……っ、あ、あぁ……♡」
そんなことを考えている間にもオナニーは進んでいく
普通の赤ん坊なら夜泣きしていただろうが、俺は転生者だ
寝たふりしながらじっくり観察させてもらうぜ!
いやいやいやいや誰か入ってきたら困るからね
人の気配がしたら夜泣きして知らせてあげよう
いつもやさしくしてくれているしね
「あっ、あっ、あぁ、ルシー……っ♡、んっ、ふ、ぅ……っ」
そうしている間にもオナニーは続いていく。
ちゅく、ちゅく、と小さな水音が毛布の下で鳴った。
それなのに、指は止まらない。
むしろ、どんどん激しくなっていく。
そして俺の名前まで呼んでいる。
どうやら本当に俺をおかずにオナニーしているらしい。
俺の下で漏れる声は、くぐもって、かえってやわらかく響く。
小刻みに体を震わせると、背中が弓なりに反った。
「んぅっ……! ん、んんっ……ルシー……っ♡」
「あ……あぁ……っ、ぁ……!」
全身が痙攣した。
「ルシー……! あ、っ、あっ……そこ……っ」
ぐち、ぐちゅ、と粘った音が大きくなった
「あっ、あっ、あぁ……っ、んっ、ルシー♡、は、ぁ……っ」
腰が波打ち、毛布が大きく揺れた。
アンネリーゼは休まずもぞもぞし続ける。
そのとき、俺は手をつい動かしてしまった。
体勢がずっと同じでちょっとしんどかったのだ
腕が、意図せずアンネリーゼに添えられる形となった。
「――っ!!」
心臓が跳ねた。
おそらくアンネリーゼもだろう
けれど、アンネリーゼは指を止めない。
むしろ、さらに深く、激しく。
「んっ、んんっ、んぅ……っ、ふぁ、あ、あぁっ……っ、ルシー……っ!」
ぐちゅぐちゅぐちゅ、と水音が速くなる。
太腿が震え、俺の胸に額を押しつけ、服を噛む。
「ん、んんんっ……あ、あっ、あ……っ! は、ぁ、あぁっ、く…………っ!」
足の指が丸まり、息が止まった。
「――っっ、んんんんーーーっ!!」
声にならない叫びが、布に吸い込まれた。
全身が何度も、何度も跳ねる。視界が白く滲み、波が引くたびに、また次の波が押し寄せているのか。
「は……ぁ……っ、あ……、ふ……ぅ……っ」
やがて、力が抜けた。
指を引き抜くと、手首までぐっしょりと濡れている。
ぬるついた指先が、闇の中で光った。
俺は寝息を立てて寝たふりを続けた。
アンネリーゼは火照った頬を俺の胸に埋め、まだ痙攣の残る手で、そっと抱きしめた。
「はぁ……っ」
漏れた吐息は、驚くほど濡れていた。
どうやら終わったようだ。
やはり母親というのは大変なようだ。
今の俺には何もできないが、せめてぎゅっと抱きしめてあげよう。
そう思ったときに。
「ひ、あぁ……っ!」
まさかの2回戦開始である
アンネリーゼは下着を脱ぎ捨て、脚を大きく開いた。
蜜が太腿を伝い、シーツに染みを作る。
もちろん俺を抱きかかえたままだ。
俺の匂いを何度も、何度も吸い込む。
その度に、指の動きが大胆になった。
ぬちゅ、ぬちゅ、と恥ずかしい音が、静かな部屋に響いている。
「ルシー……っ! は、ぁ……あ、っ、んんっ♡」
ぐちゅ、と淫らな音。さらに、腰が跳ね上がった。
「あぁっ! あ、あっ、んあぁっ……!」
俺を口元に押し当て、布を噛む。唾液が染み込み、湿った匂いがさらに濃くなる。
「んぅっ、んんっ、ふ、ぁ……っ、んんーっ……!、ルシーっ!」
指の動きが、獣じみて激しくなった。
腰を浮かせ、自分の指に突き上げられるように揺らす。
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ、と水音が止まらない
「ああっ! あっ、あっ、あっ、ひぁっ、あぁぁっ……!」
背中が反り、シーツがぐしゃぐしゃに乱れる。
髪が汗で頬に貼りつき、大きく息を吸った。
「は、ぁっ、あ、あぁっ、く、……っ、きっ……う、あっ、あぁっ……!」
下腹の奥が、ぎゅうっと熱く縮む。太腿が痙攣し、爪先が反り返った。
「あ、あっ、あぁぁっ――――っっ!!」
絶叫に近い声が、喉から迸った。
どうやらついに我慢することができなかったようだ
全身がびくん、びくんと波打つ。
シャーッという水音が響き、シーツに滴った。
「はっ……あ……ぁ……っ、は、ぁ……ぅ……」
波は一度では終わらなかったようだ。
引いては、また小さく弾ける。そのたびに腰が震え、唇から掠れた喘ぎが零れた。
やがて、ぐったりとシーツに沈む。
荒い息の合間に俺の名前を呼ぶ
「はぁっ……あ……ルシーっ♡、………、………ぁ…………ぁ……♡」
なにか言ったようだが、まだ言葉を理解できていない俺では何と言ったかわからなかった
アンネリーゼの長い夜はまだまだ続きそうな気配がしたので、再び眠気が襲ってきていた俺はおとなしく寝ることにした
◇
次の日、俺はとんでもないおねしょをしたことになっていた。
いや、まだ赤ん坊なので、おねしょは普通なのだがおむつが寝ている間に外れてしまったことになっていた。
……なんてこった。
いくら温厚な俺でも怒っちゃうぞ☆
アンネリーゼはセレナからジト目を向けられ冷や汗をかいていた。
どうも気が付いていそうな感じだ。
変態な主人を持つと大変だな……。
アンネリーゼはその後、こっそり俺の頭をなでながら何かをつぶやいた
おそらく謝ったのだろう
そしてほっぺにキスしてくれた
この日はその後もいつも以上にたくさん甘やかしてくれたので、俺は寛大なおねしょの件を心の中で許した