大学のサークルで出会い、なし崩しに半同棲を始めた大貴と杏。
真夏の朝、効きの悪いエアコンが唸る六畳一間で、汗ばんだ肌を寄せ合って目を覚ました二人は、出席に厳しい一限の講義を前にささやき合う。
「……サボるか」
「……うん。サボっちゃお」
その小さな背徳から始まる、窓の外の蝉の声さえ遠ざかるほど濃密な、大学生カップルの「サボりの一日」。

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第1話

大貴と杏が大学のサークルで出会ってから、一年が過ぎた。

 

当初はただの仲間の一人に過ぎなかったが、飲み会の帰りの何気ない送り迎えをきっかけに、二人の距離は急速に縮まった。どちらからともなく告白し、付き合い始めてからは、坂道を転がるように関係が深まっていく。

 

きっかけは、終電を逃した杏が大貴の安アパートに泊まったことだった。

 

最初は一晩の予定が、翌週には杏の歯ブラシが洗面台に並び、一ヶ月後にはクローゼットの半分が彼女の服で埋まった。明確な約束を交わしたわけではない。ただ、互いの体温が隣にあることが当たり前になり、杏は自分のアパートへ帰る理由を失っていった。

 

 

 

そうして始まった、なし崩し的な半同棲生活。

 

六畳一間の狭い空間には、大学の講義資料と、二人の生活臭、そして若さゆえの抑えきれない性愛が渾然一体となって充満している。

 

 

 

遮光性の甘いカーテンを透かして、容赦のない真夏の陽光が寝室に差し込んでいた。

 

6畳一間のアパート。設定温度を下げたはずのエアコンは、古い型のせいか頼りない唸り声を上げているだけで、室内の熱気は少しも引いていない。

 

 

 

「……ん……あつい……」

 

 

 

隣で眠る杏が、寝苦しそうに身悶えした。

 

薄手のタンクトップ一枚で眠る彼女の肌は、じっとりと汗をかいて大貴の腕に吸い付くように密着している。

 

 

 

大貴はその「重み」を二の腕に感じて、浅い眠りから引きずり出された。

 

横向きに寝ている杏の、豊かな胸の膨らみが大貴の腕を圧迫しているのだ。ブラジャーを着けずに眠る彼女のそれは、重力に従ってしなやかに形を変え、シーツの上に贅沢な曲線を描いている。

 

 

 

大貴がわずかに身動きをすると、その柔らかな質量がフルリと震えた。

 

 

 

「杏、起きてるか……?」

 

「……だいき……? もう、朝……?」

 

 

 

杏が重い瞼を持ち上げ、潤んだ瞳で大貴を見上げる。

 

彼女の首筋には後れ毛が張り付き、上気した肌からは甘い体温と、夏特有の少し酸味のある香りが漂ってきた。

 

 

 

「1限、あと30分で始まるぞ。……行くんだろ? 今日、出席とるって言ってたし」

 

 

 

口ではそう言いながらも、大貴の手は無意識に、杏の腰から背中へと這っていた。

 

汗で湿った肌の滑らかさと、その下にある確かな体温。

 

 

 

「やだ……。この暑さで大学まで歩くの、無理……」

 

 

 

杏は大貴の胸に顔を埋め、甘えるように身体を擦り寄せた。

 

その瞬間、彼女の胸のボリュームがダイレクトに大貴の胸板に押し潰される。形を失うほどに柔らかく、それでいて圧倒的な存在感を持つその感触に、大貴の下腹部がズキンと跳ねた。

 

 

 

「……サボるか」

 

「……うん。サボっちゃお」

 

 

 

杏が顔を上げ、いたずらっぽく微笑む。

 

「サボる」という背徳的な一言が、狭い部屋の熱気に溶けて落ちた瞬間に、二人の日常は遠い彼方へと追いやられた。

 

互いの視線が絡み合い、言葉にするまでもない「熱」が二人の間に充満する。

 

講義のこと、将来のこと。そんな正論は、この逃げ場のない熱帯の残滓ざんしの中に溶けて消えていった。

 

 

 

「……大貴、汗すごいよ」

 

「杏だって。……でも、なんかこの匂い、嫌いじゃない」

 

 

 

大貴は杏の首筋に鼻を寄せ、深く息を吸い込んだ。

 

夏の朝の、少し上気した肌の匂い。石鹸の残り香と、彼女自身の甘い体温が混じり合い、強烈に鼻腔を刺激する。

 

 

 

大貴はそのまま、汗ばんで吸い付くような首筋から顎のラインへと、這わせるように唇を滑らせた。耳元に辿り着くと、熱い吐息を吹きかけながら、彼女の柔らかな耳たぶを薄く前歯で捉える。

 

 

 

逃がさないように優しく、けれど執拗に、大貴はしばらくの間甘噛みを繰り返した。ぷっくりと膨らんだ肉を唇で吸い上げ、歯を立てては離し、その都度、濡れた舌先でなぞって熱をなじませる。微かな湿った音と、歯先が食い込むたびに伝わるわずかな刺激が、杏の身体を芯から震わせた。

 

 

 

「……んっ、……ぁ、……だいき、くすぐったいってば……」

 

 

 

杏が身をすくめて小さく笑うが、その声には抗いようのない甘えが含まれている。大貴が彼女の唇に触れるか触れないかの距離まで顔を近づけ、鼻先を重ねるようにしたところで、杏はそっと囁いた。

 

 

 

「……でも、大貴。本当にいいの?」

 

「ん……?」

 

「今日の1限、経済学……。あの先生、出席に厳しいって有名だよ?」

 

 

 

杏は上目遣いで大貴を見つめながら、控えめにそう言った。けれど、その言葉とは裏腹に、彼女の指は大貴の首筋に絡みつき、離そうとはしない。

 

 

 

「……あんな冷房の効きすぎた教室で、じっと座ってるなんて苦行だよ。それより、ここでこうして……杏の『熱』を感じてる方が、よっぽど有意義だと思わない?」

 

 

 

大貴はわざと意地悪く、彼女の首筋に熱い鼻息を吹きかけながら、抱き寄せる腕にぐっと力を込めた。密着した二人の境界線から、逃げ場のない熱がじりじりと伝わってくる。

 

 

 

「あっ……ん、……。有意義、だなんて……ただのエロだよ……」

 

「そうだよ。……でも、この『熱』に勝てる講義なんて、この世にないだろ」

 

 

 

大貴が耳元で低く囁くと、杏はくすぐったそうに身をすくめ、熱っぽく震える吐息を漏らした。

 

 

 

「……ばか。……でも、私も……。大貴にこうされてると、大学なんてどうでもよくなっちゃう……。外、あんなに暑いのに……大貴の手、もっと熱いんだもん……」

 

 

 

杏は背中の大貴の手をそっと自分の手でたぐり、指を絡ませた。絡み合う指先から、彼の力強い鼓動が響いてくる。自分という存在のすべてを大貴が受け止めてくれているような安心感、そして許されない時間を貪っているという背徳感が、彼女の身体を芯から溶かしていく。

 

 

 

「……出席、代返頼めるやつ、いないのか?」

 

「……無理。みんな、暑くて……今頃寝てるよ、きっと……」

 

「……最高だな。みんな寝てる間に、俺たちはこうして……汗だくになって、もっと気持ちいいことしてるんだ」

 

 

 

大貴の言葉に、杏の頬がさらに赤く染まる。真面目な大学生としての自分を脱ぎ捨て、ただの「女」として大貴の前に晒されている快感。大貴は彼女の言葉を塞ぐように、重なり合うシーツの上でそっと唇を重ねた。

 

 

 

最初のは、ただ確かめ合うような軽い口づけだった。柔らかく、ほんのりと湿った感触。だが、触れ合うたびに互いの体温が磁石のように引き寄せられ、口づけは次第に貪欲さを増していく。

 

 

 

大貴の舌先が彼女の唇を割り、口腔の奥へと侵入した。熱い舌が絡み合い、互いの唾液が混ざり合って銀の糸を引く。呼吸は次第に荒くなり、鼻から抜ける熱い吐息が、密着した二人の顔の周りで停滞する。

 

 

 

「……ん……、ふ……っ、……あ……」

 

 

 

深く、奥まで吸い上げられるような感覚に、杏が甘い喘ぎを漏らした。唇を離した拍子に、銀の糸がふたりの間に頼りなく伸び、夏の熱気に溶けていく。

 

 

 

だが、一度火がついた互いの熱を鎮めるには、その一瞬の空白はあまりに短すぎた。切れた糸を繋ぎ直すように、大貴は再び杏の唇を奪う。今度は先ほどよりも貪欲に、そして執拗に、彼女の口腔内を蹂躙し始めた。

 

 

 

「……んぅ、……む、……ん、ん……っ」

 

 

 

逃げ場のない熱気のなかで、互いの舌がヌルリと絡み合い、粘膜同士が擦れる卑猥な音が耳元で鳴り響く。大貴の舌が杏の敏感な上顎をなぞり、さらには喉の奥を突くように深く侵入すると、彼女は逃れるように、あるいはさらに奥へと誘うように、大貴の首に腕を回して引き寄せた。

 

 

 

「……ふ、……ぁ、……ん、……っ、あ……」

 

 

 

肺の空気をすべて吸い出されるような、狂おしいまでのディープキス。混ざり合う熱い唾液と、鼻から抜ける熱い吐息が、ふたりの境界線を曖昧にしていく。息が続く限界まで求め合い、ようやく唇を分かつと、杏の瞳は熱に浮かされ、とろりとした快楽の液体を湛えていた。

 

 

 

唇を離した拍子に、杏がさらに深い快楽を求めるように身をよじると、薄い綿のタンクトップの下で、彼女の自慢の胸が「ふるり」と重たげに揺れた。ブラジャーという拘束から解き放たれたそれは、横たわる姿勢に合わせて外側へと流れ、重力に従って贅沢な厚みを見せている。

 

 

 

「……ねえ、唇だけじゃ……物足りないよ……」

 

 

 

杏は熱に浮かされた瞳で大貴を見つめると、自ら彼の手を取り、薄い布の下で熱を帯びた自らの胸へと導いた。

 

 

 

「……ここ、さっきから……ずっと、大貴に触ってほしいって、……言ってるのに……」

 

 

 

タンクトップ越しでも伝わる、彼女の激しい鼓動と、手のひらを押し返すような圧倒的な弾力。大貴の指先がその柔らかな質量を捉えた瞬間、杏は鼻にかかった甘い声を漏らし、期待に震えるように背中をわずかに反らせた。大貴の指先がその柔らかな質量を捉えた瞬間、杏は「……あ、……ぁっ」と、期待に震えるように背中をわずかに反らせた。汗でしっとりと湿った布地の感触。そのすぐ下にある、驚くほど柔らかく、それでいて掌から溢れ出さんばかりの圧倒的な質量。

 

 

 

「……っ、……重いな、相変わらず」

 

「……だいきが、そうさせてるんでしょ」

 

 

 

大貴が掌全体でその膨らみを包み込むと、指の間から柔らかな肉がこぼれ出した。

 

言葉で形容する余地などなかった。ただ掌を沈めた瞬間の、底の見えない柔らかさと手応えだけで、 彼女がいかに豊かであるかは痛いほど伝わってくる。

 

 

 

大貴の親指が、タンクトップ越しにその頂点をなぞった。

 

「あ……っ、ん……」

 

 

 

杏の喉から、掠れた甘い声が漏れる。

 

彼女は自分の胸を押し潰す大貴の手に、自ら自分の手を重ね、さらに深く押し付けた。

 

逃げ場を失った柔らかな肉が、二人の手のひらの間で形を変え、ミチミチと密着する。

 

 

 

「……今日、一日中こうしてていい?」

 

「……だめ。もっと、めちゃくちゃにして……。明日動けなくなっても、いいから」

 

 

 

杏の瞳は完全に熱に浮かされ、潤んでいる。

 

大貴は彼女を組み敷くようにして、もう一方の手でタンクトップの裾をゆっくりと、焦らすように捲り上げた。

 

 

 

エアコンの冷気は、もはや二人の間の熱を冷ます役には立たない。

 

汗のベタつきさえ、今は互いを繋ぎ止める官能的な接着剤のようだった。

 

 

 

捲り上げられたタンクトップから、杏の白い胸が溢れるように露わになった。

 

ブラジャーの束縛がないそれは、重力に従ってゆったりと脇へと流れ、寝そべる彼女の体格には不釣り合いなほどの質量を主張している。

 

 

 

大貴はその「重み」を、両手で掬い上げるようにして包み込んだ。

 

 

 

「……っ、すげえ。……溜まってた熱が、全部ここに集まってるみたいだ」

 

「あ……だいき、……そんなに、じっと見ないで……」

 

 

 

杏は恥ずかしそうに腕で顔を隠すが、大貴の指先がその柔らかな肉に沈み込むたび、彼女の背中がシーツの上で小さく跳ねた。

 

指の間から、収まりきらない肉がぷるりと零れ落ちる。大貴はそれを逃がさないように、執拗に、何度も形を整えるようにして揉みしだいた。

 

 

 

掌に伝わるのは、単なる柔らかさだけではない。

 

ずっしりとした、確かな「重み」。

 

その重みが、大貴の理性をじわじわと焼き切っていく。

 

 

 

「杏、ちょっと起きて」

 

 

 

大貴に促され、杏が上半身を少しだけ起こすと、彼女の胸はさらにその重みを増して下へと垂れ下がった。

 

大貴は背後に回ると、彼女の脇から腕を伸ばし、その豊かな膨らみを下から支えるようにして持ち上げる。

 

 

 

「あ……んっ、重い、……よね……?」

 

「重いよ。……でも、これが最高なんだ」

 

 

 

大貴は、自分の掌の上で揺れるその重さを堪能するように、わざと上下に揺らしてみた。

 

そのたびに、杏の身体が微震し、彼女の喉からは甘い喘ぎが漏れる。

 

大貴は片手でその二つの膨らみを中央に寄せ、無理やり深い谷間を作らせた。密着した肌と肌の間で、汗がじわりと滲み、官能的な音を立てる。

 

 

 

「……ここ、すごく熱い」

 

 

 

大貴は顔を埋め、左右から押し寄せられる肉の感触に溺れた。

 

鼻腔をくすぐるのは、杏の甘い香りと、夏の湿った熱気。

 

彼はその谷間に顔を擦り付け、その「重み」を全身で受け止める。

 

 

 

「……だいきの顔、……見えないよ……っ」

 

「……いいんだ。今は、これに埋もれていたい」

 

 

 

大貴はそのまま、一方の頂点を唇で含んだ。

 

舌先で転がすたびに、支えている掌には、彼女が感じる快感による震えがダイレクトに伝わってくる。

 

重たく、柔らかく、そして温かい。

 

この贅沢な質量こそが、自分だけのものだという独占欲が、大貴の中でどろりと溶け出していた。

 

 

 

大貴は杏の豊かな膨らみを両手で支え、その「重み」を掌で量るようにゆっくりと持ち上げた。

 

肌と肌が密着するたびに、汗のせいで「ぴちゃり」と微かな音が響く。

 

 

 

「……ねえ……クーラーの温度、下げて……?」

 

「いや……このままがいい。汗で滑るくらいの方が、……杏の柔らかさがよくわかる」

 

 

 

大貴はそう言い捨てると、再び彼女の谷間に顔を埋め、言葉を熱い沈黙へと変えていった。

 

 

 

大貴は、重ねていた手を一度解き、少しだけ身を引いて杏の姿をじっくりと眺めた。

 

カーテンの隙間から差し込む真夏の強烈な陽光が、狭いワンルームの空気を白く焼き、彼女の白い肌を眩しいほどに照らし出している。

 

 

 

「……大貴? どうしたの、急に……」

 

 

 

杏が、露わになった胸元を隠すように、所在なげに腕を動かす。

 

けれど大貴は、その動きを制するように彼女の手首を優しく掴み、シーツの上へ固定した。

 

 

 

「……綺麗だと思って。……明るいところで、ちゃんと見たかったんだ」

 

 

 

大貴の視線は、まず彼女の鎖骨からその下へとゆっくりと降りていく。

 

そこには、重力に従ってゆったりと左右に流れる、贅沢なほど柔らかな曲線があった。

 

ブラジャーという型に嵌められていないそれは、彼女が息を吸うたびにフルリと微細に震え、その存在感を誇示している。

 

 

 

特に、脇の方へと流れる肉の厚み。

 

仰向けになってもなお、失われることのない圧倒的なボリューム。

 

その頂点に向かって、白く滑らかな肌が汗の雫を弾きながら、緩やかな丘陵を描いている。

 

 

 

「……汗、光ってるぞ」

 

 

 

大貴が指先で、彼女の胸の谷間に溜まった一滴の汗を掬い上げた。

 

その感触は驚くほど熱く、吸い付くような弾力がある。

 

視線をさらに下げれば、豊かな膨らみの下で急激にくびれるウエストのラインが、彼女の身体の「重み」をいっそう強調していた。

 

 

 

「……恥ずかしい、よ……。汗でベタベタだし、……なんか、だらしなくないかな……」

 

「その『だらしなさ』がいいんだよ。……サボって、朝からこんな身体独占してるなんて、……最高の贅沢だろ」

 

 

 

大貴の瞳には、熱っぽい独占欲が宿っている。

 

夏の陽射しに晒された杏の身体は、まるで熟れきった果実のような、危ういまでの色香を放っていた。

 

衣服の跡が薄く残る肌、上気してピンク色に染まった胸の先端。

 

そのすべてが、今この瞬間、自分だけの視界に収まっているという事実が、大貴の下腹部をさらに熱くさせる。

 

 

 

「……杏、もっとよく見せて。……全部、俺に焼き付けさせてくれ」

 

 

 

大貴の言葉に、杏は観念したように小さく吐息を漏らし、瞳を閉じた。

 

逃げ場のない夏の光の中で、彼女の身体はただひたすらに、大貴の視線と愛撫を待ちわびていた。

 

 

 

大貴の指先が、谷間に溜まっていた汗を一筋、ゆっくりとなぞり落とした。

 

皮膚の上を滑る指の感覚に、杏の肩がビクッと跳ねる。

 

 

 

「……っ、ん……大貴……」

 

 

 

「ここ、すごく熱いよ。……汗が、杏の匂いと混ざって……たまらない」

 

 

 

大貴はなぞった指先をそのまま下へと滑らせ、豊かな膨らみが作る影の部分へと潜り込ませた。

 

そこは、ブラジャーの締め付けから解放され、重力によってシーツに押し付けられた最も柔らかく、そして熱が籠もった場所。

 

 

 

指先がその「重み」の最深部に触れた瞬間、杏の口から熱い吐息が零れた。

 

大貴は掌全体を滑り込ませ、その圧倒的な質量を掬い上げる。

 

汗でしっとりと湿った肌は、まるで吸い付くような磁力を持って大貴の手を迎え入れた。

 

 

 

「……あ、……すごい、……だいきの手、……大きい……」

 

「杏が柔らかすぎるんだ。……指が、どこまでも沈んでいく……」

 

 

 

大貴が指を立て、柔らかな肉を深く押し込むと、杏の胸は波打つように形を変え、掌から溢れ出した。

 

その一部始終を、夏の容赦ない光が克明に照らし出す。

 

皮膚の下を流れる血管の青白さ、そして熱によって赤みを帯びた肌のコントラスト。

 

 

 

大貴は、支えたままのその重みをゆっくりと持ち上げ、自分の顔へと引き寄せた。

 

持ち上げられたことで、皮膚がピンと張り、よりいっそう弾力を増した肉の質感が、彼の唇を誘惑する。

 

 

 

「……っ、だめ……、そんな、まじまじと……ああっ!」

 

 

 

言葉を遮るように、大貴の唇がその頂点を捉えた。

 

舌先で転がすたびに、支えている掌には杏の心臓の鼓動がダイレクトに伝わってくる。

 

ドクン、ドクンと、快感に急かされるようなリズム。

 

 

 

大貴はもう一方の手で、もう片方の膨らみを乱暴に、けれど愛おしそうに揉みしだいた。

 

左右から押し寄せる柔らかな暴力。

 

その「重み」に翻弄されながら、大貴は杏の身体に、自分という存在を深く刻みつけていく。

 

 

 

「……杏、もっと……もっと熱くなれ。講義のことなんて、全部忘れるくらいに」

 

 

 

「……もう、忘れてる……っ、あ……大貴以外、……何も、いらない……」

 

 

 

二人の肌の間で、汗が混じり合い、ヌチャリと官能的な音を立てる。

 

エアコンの唸り声さえ遠のくほどの熱狂が、狭い部屋を支配し始めていた。

 

 

 

大貴は片手で杏の胸の「重み」を支えたまま、もう一方の手を彼女の脇腹から、くびれたウエストへと滑らせた。

 

 

 

「……あ、……だいき、……そっち……」

 

 

 

指先が動くたびに、杏の細い腰がシーツの上で、まるで跳ねる魚のようにピクリと震える。

 

夏の陽射しに照らされた彼女の腹部は、呼吸に合わせて激しく上下し、そのたびにへその窪みに溜まった一筋の汗が、光を反射してキラリと輝いた。

 

 

 

「杏、ここ……すごく敏感だろ」

 

 

 

「……っ、ん……だって、……そこ、弱いもん……」

 

 

 

大貴はわざとゆっくりと、腹筋の柔らかな起伏をなぞり、そのまま指先をタンクトップの下——彼女の短いショートパンツの境界線へと潜り込ませた。

 

綿素材の薄い布地越しに、彼女の太ももの付け根の、驚くほど熱い体温が伝わってくる。

 

 

 

「……あ、……だめ、……そんなところまで……」

 

 

 

杏は羞恥に顔を染めながらも、大貴の指を受け入れるように、無意識に脚を左右へと割り開いた。

 

その動きに合わせて、上半身の胸の膨らみがさらに強調され、大貴の腕の中で贅沢に形を変える。

 

 

 

大貴は彼女の膝裏に手をかけ、自分の方へと引き寄せた。

 

密着した二人の身体の間で、逃げ場を失った熱気が爆発しそうに膨れ上がる。

 

大貴の唇は、今度は彼女の耳元から鎖骨、そして汗が滴る谷間へと、這うように移動していった。

 

 

 

「……大学、もう始まったな」

 

「……ん、……もう、どうでもいいよ……。今、……だいきのことしか、……考えられない……っ」

 

 

 

大貴は、彼女の太ももの内側、最も柔らかく繊細な場所に触れた。

 

指先が吸い付くような肌の感触を確かめるたび、杏の喉からは、もはや言葉にならない甘い鳴き声が漏れ出す。

 

 

 

「……杏、全部脱がしていいか?」

 

 

 

「……っ、……うん。……大貴の、好きにして……」

 

 

 

杏の同意を得るや否や、大貴は彼女の腰を持ち上げ、汗で張り付いた衣類をゆっくりと、剥ぎ取るようにして取り去っていった。

 

白日の下にさらけ出された、隠しどころのない彼女のすべて。

 

その圧倒的な肉感と、夏の光が作り出す陰影に、大貴の独占欲はついに沸点へと達した。

 

 

 

視界を埋め尽くす、眩いほどの白さと、重たげな肉の揺らめき。大貴は己の衝動を抑えきれず、自らのTシャツをも乱暴に引き剥がし、ベッドの端へと放り投げた。

 

遮るもののなくなった空間で、二人の熱い体温が磁石のように引き寄せられる。大貴が覆いかぶさるように距離を詰めると、杏は視界を塞がんばかりの彼の胸板に、誘われるようにして指を這わせた。

 

 

 

「……大貴の身体、……すごく熱い」

 

 

 

杏が大貴の胸板にそっと手を伸ばした。

 

指先が触れた瞬間、男らしい固い筋肉の感触と、ドクドクと力強く脈打つ鼓動が彼女の掌に伝わる。

 

大貴の胸元からも、彼自身の体温と石鹸の香りが混じり合った、雄々しくも清潔な匂いが立ち上っていた。

 

 

 

「……杏に触られてると、もっと熱くなる」

 

 

 

大貴は杏の手を自分の胸に押し当てたまま、彼女をゆっくりと自分の方へと引き寄せた。

 

二人の間にあったわずかな隙間が埋まり、裸の肌と肌が全面的に密着する。

 

 

 

「あ……っ、ん……」

 

 

 

杏が小さく声を漏らしたのは、その「圧」のせいだった。

 

大貴の硬質な胸板に、彼女の柔らかな膨らみが押し潰され、逃げ場を失った肉が左右へと溢れ出す。

 

ブラジャーという壁も、衣服という境界もない。

 

汗の滑りのせいで、動くたびにヌルリと、けれどもしなやかに密着し合うその感触は、言葉を失うほどに官能的だった。

 

 

 

「……杏のここ、俺の胸に押し潰されて……形が変わってるのがわかるぞ」

 

 

 

「……っ、恥ずかしい……。でも、……大貴に、全部、……感じてほしい……」

 

 

 

杏は大貴の首に腕を回し、自らその豊かな重みを彼に預けた。

 

大貴の固い身体に押し付けられることで、彼女の胸の先端はより鋭敏になり、互いの皮膚を通して熱を交換し合う。

 

大貴は彼女の背中を抱き寄せ、その指先で彼女の背骨を一つひとつなぞりながら、彼女の「重み」が自分の胸に沈み込んでいくのを堪能した。

 

 

 

「……ねえ、大貴。……サボったこと、……後悔してない?」

 

 

 

耳元で囁く杏の声は、熱に浮かされて掠れている。

 

 

 

「……後悔なんて、するわけないだろ。……こんなに熱い杏を独り占めできるなら、……単位なんて、いくらでもくれてやるよ」

 

 

 

大貴はそう言い切ると、密着したままの状態で杏をシーツの上へと押し倒した。

 

重なり合った二人の身体の下で、古いベッドのスプリングが小さく軋む。

 

 

 

外では蝉の声が激しく響き、アスファルトを焼く熱気が揺らめいているが、この狭い部屋の中には、ただ二人の汗と、甘い喘ぎ、そして濃密な肌の重なりだけが存在していた。

 

 

 

大貴の胸の上に跨がった杏は、少しだけ上体を前に倒した。

 

その動きに合わせて、彼女の自慢の重みが「ふるり」と大きく揺れ、大貴の腹部や胸元に、しっとりと濡れた柔らかな肉が重なり合う。

 

 

 

「……あ、……すごい。……上から見ると、大貴の身体、……もっと逞しく見えるね」

 

 

 

杏は、自分の胸が作る深い谷間から、大貴を見下ろした。

 

彼女が身を乗り出すたびに、その贅沢なボリュームは下へと滴るように形を変え、大貴の胸板に自分の体温を押し付けていく。

 

 

 

「……杏、お前……。そんな格好、……反則だろ」

 

 

 

大貴は、目の前に迫る白く柔らかな「壁」に圧倒され、息を呑んだ。

 

エアコンの風も届かない二人の密着した空間で、彼女の胸の隙間から立ち上る甘い熱気が、彼の脳を痺れさせる。

 

 

 

すると、杏はいたずらっぽく微笑み、自分の髪をかき上げると、大貴の胸の先端へと指先を伸ばした。

 

 

 

「……だいきは、いつも私ばっかり攻めるから。……今日は、私の番……ね?」

 

 

 

杏の細くしなやかな指先が、大貴の少し硬くなった先端を、そっとなぞる。

 

汗の湿り気が潤滑油のようになり、指先は吸い付くような感触を伴って、彼の肌を刺激した。

 

 

 

「……っ、……ん、あ……っ」

 

 

 

大貴の身体が、シーツの上で跳ねるように震えた。

 

男特有の、鍛えられた胸の先端は、杏の柔らかな指に弄ばれるたびに、みるみるうちに熱を帯び、硬く凝固していく。

 

 

 

「……ふふ、ここ……すごく硬くなってる。……大貴も、……感じてるんだね?」

 

 

 

杏はさらに上体を沈め、自分の豊かな膨らみを大貴の胸板にわざと押し付けた。

 

押し潰された柔らかな肉が、大貴の硬い筋肉とぶつかり合い、ミチミチと密着する。

 

彼女が指先をひねり、執拗に先端を責めるたび、その「重み」が大貴の呼吸を奪うように圧迫した。

 

 

 

「……っ、……やめろ、杏……っ、……そんな顔で……見ながら……っ」

 

 

 

「……だめ。……サボったんだもん。……一日中、……こうして大貴を困らせてあげる……」

 

 

 

杏は顔を寄せ、大貴の耳元で熱い吐息を漏らしながら、さらに指先の力を強めた。

 

その瞬間、彼女の胸の重みがずっしりと大貴の胸の中心にかかり、逃げ場のない快感が彼の全身を駆け抜けた。

 

 

 

大貴の胸元を執拗に弄んでいた杏は、ふっと悪戯っぽく口角を上げると、そのままゆっくりと身体を滑らせ、大貴の下半身へと移動し始めた。

 

 

 

「……あ、……杏?」

 

 

 

大貴が掠れた声を上げる。

 

移動するたびに、杏の汗ばんだ柔らかな腹部が、大貴の肌をヌルリと撫でていく。

 

そして、彼女が四つん這いになり、大貴の股の間に膝を突いたとき、その豊かな膨らみは重力に従って、ずっしりと下へ垂れ下がった。

 

 

 

ブラジャーという支えを失った彼女の「重み」は、大貴の太ももの上に贅沢にのしかかる。

 

しなやかに形を変え、吸い付くように密着するその柔らかな質感が、大貴の理性をさらに削り取っていった。

 

 

 

「……講義、もう始まってるね。……今頃、みんな眠い声聞いてるんだろうな……」

 

 

 

杏はそう囁きながら、大貴の最も熱を帯びた場所へと顔を近づけた。

 

彼女の吐息が直接肌に触れ、大貴の身体がビクンと跳ねる。

 

真夏の陽光に照らされた彼女の髪が、大貴の足元で黄金色に輝き、滴る汗がシーツに点々と濃い跡を作っていく。

 

 

 

「……っ、……杏、……そこ、は……っ」

 

 

 

「……だいきのここ、……こんなに熱くなって、……ガチガチだよ?」

 

 

 

杏は上目遣いで大貴を見つめると、その先端を包み込むように口に含んだ。

 

 

 

「……っ!!」

 

 

 

大貴は言葉を失い、のけぞるように腰を浮かせる。

 

外気よりも遥かに熱く、湿った口腔の感触。

 

それと同時に、杏が動くたびに彼女の豊かな胸がフルリと揺れ、その「重み」が大貴の脚を優しく、けれど確実に圧迫し続けている。

 

 

 

「……ん、……ふ……っ、……ん……」

 

 

 

杏は舌を使い、丁寧に、そして貪欲に大貴を攻め立てる。

 

彼女が深く吸い込むたびに、大貴の視界には、彼女の背中から腰にかけての美しい曲線と、その下でゆったりと揺れる重量感のある果実が映り込んでいた。

 

 

 

「……はぁ、……あ……、杏……。お前、……サボってこんなこと……っ、……最高に……エロいよ……」

 

 

 

大貴は杏の頭を優しく、けれど強く引き寄せ、彼女の奉仕に身を任せた。

 

古いエアコンの唸り声も、遠くで響く蝉の声も、もはや遠い世界の出来事のようだった。

 

この狭い部屋、夏の熱狂、そして杏という名の、甘く重たい現実だけが、大貴のすべてを支配していた。

 

 

 

大貴の腰が大きく跳ね、シーツを掴む指先に力がこもる。

 

杏の舌が喉奥を突くたびに、脳裏が白く弾けそうになるほどの快感が押し寄せていた。

 

 

 

「……っ、杏……! あ、……くる、……もう……っ!」

 

 

 

大貴の声が震え、絶頂の波がすぐそこまで迫ったその瞬間。

 

ヌルリ、という名残惜しい感触と共に、熱い口腔の拘束がふっと解かれた。

 

 

 

「…………え?」

 

 

 

期待していた爆発が訪れず、宙ぶらりんにされた快感に大貴が呆然と目を開ける。

 

そこには、大貴の股の間に跪いたまま、いたずらっぽく口角を上げた杏がいた。

 

 

 

「……ねえ、大貴。今、どんな気持ち?」

 

 

 

杏はわざとゆっくりと身体を起こした。

 

その動きに合わせて、汗ばんだ彼女の豊かな胸が「ふるり」と重たげに揺れ、大貴の太ももを撫でていく。

 

口元にはうっすらと透明な糸が引き、真夏の陽光に照らされてキラリと光った。

 

 

 

「……っ、杏、……何、して……。あと少し、だったのに……」

 

 

 

「だって、すぐ終わっちゃったらもったいないでしょ? せっかくサボったんだから……もっと長く、楽しまなきゃ」

 

 

 

杏はそう言って、上目遣いで大貴を見つめた。

 

彼女が少し前かがみになるたび、その「重み」が下へと滴るように形を変え、大貴のすぐ目の前で贅沢な谷間を作り出す。

 

立ち上る甘い体温と、汗の匂い。

 

大貴は、その溢れんばかりの肉感に視線を奪われ、焦らされた下腹部の疼きがいっそう激しくなるのを感じた。

 

 

 

「……ほら、ここ。こんなにピクピクしてるよ?」

 

 

 

杏は冷たい指先で、大貴の昂ぶりの先端を、ツンと弾くように弄んだ。

 

「っ……! あ……っ!」

 

不意打ちの刺激に、大貴の身体がビクンと弓なりになる。

 

 

 

「……杏、……お願いだ。……もう、……待てない……」

 

 

 

「……どうしようかな。経済学の講義、あと一時間は終わらないよ? ……大貴も、そのくらい……我慢できるよね?」

 

 

 

杏はわざとらしく小首を傾げると、大貴の胸元から腹部にかけて、自分の豊かな胸をゆっくりと擦り付けながら這い上がってきた。

 

押し潰される肉の柔らかさと、その圧倒的な質量。

 

焦らし、弄び、支配する。

 

夏の熱気に当てられた杏の瞳には、愛する男を翻弄する喜びが満ち溢れていた。

 

 

 

寸前で断ち切られた快感の残滓が、大貴の身体を内側から焼き焦がしていた。

 

杏は大貴の股の間から這い上がると、再び彼の胸の上に跨り直した。重力に従い、彼女の豊かな胸がゆったりと下へ垂れ下がる。その圧倒的な重量感が、大貴の視界を埋め尽くした。

 

 

 

「……ねえ、大貴。何て言ってほしいの?」

 

 

 

杏は汗ばんだ指先で大貴の頬を撫で、勝ち誇ったような笑みを浮かべる。

 

大貴の喉はカラカラに乾き、荒い呼吸を繰り返すことしかできない。目の前で揺れる、たわわに実った果実のような膨らみ。その先端が、彼の鼻先をかすめるたび、狂おしいほどの独占欲が跳ね上がる。

 

 

 

「……杏、……もう、限界だ。頼む」

 

 

 

「『頼む』だけじゃわからないよ。大学をサボってまで、私に何をしてほしいのか、ちゃんと言って?」

 

 

 

杏はさらに身を沈めた。

 

押し潰された彼女の胸の柔らかさが、大貴の胸板にべったりと張り付く。汗が接着剤となり、二人の境界線を曖昧に溶かしていく。逃げ場のない夏の熱気が、大貴の理性を最後の一片まで削り取った。

 

 

 

「……入れて、くれ。……杏の中に、早く……っ」

 

 

 

「まだダメ。……その前に、私のここで……もっと苦しんで?」

 

 

 

杏はそう言うと、自らの両手でその豊かな肉を中央に寄せ、大貴の昂ぶりの上に、深い、深い谷間を作り出した。

 

密着した肌が湿った音を立て、彼の熱を左右から包み込む。掌で支えきれぬほどの質量に翻弄される快感に、大貴は呻き声を上げた。

 

 

 

「……っ、ああ……! 杏、……杏の胸、……最高に、重くて……熱い……」

 

 

 

「……ふふ、大貴の顔、すごくエロい。……ほら、もっとちゃんとお願いして? 『杏の胸で、めちゃくちゃにして』って」

 

 

 

大貴は屈辱と快感の混ざり合った表情で、彼女の腰を強く掴んだ。

 

指先が彼女の柔らかな肌に食い込む。

 

 

 

「……お願いだ、杏。……その胸で、……俺を……壊してくれ……っ」

 

 

 

大貴の口から漏れた、なりふり構わぬ「懇願」。

 

それを聞いた杏の瞳が、一際強く輝いた。彼女は満足げに吐息を漏らすと、自らの重みを存分に使い、大貴の欲望をその柔らかな肉の深淵へと沈めていった。

 

 

 

大貴のなりふり構わぬ懇願を受け、杏は満足げに目を細めた。

 

彼女は両腕で自身の豊かな胸を左右から強く抱え込み、その溢れんばかりの肉の間に、大貴の熱いきりを深く、深く沈め込んだ。

 

 

 

汗でじっとりと湿った肌同士が密着し、逃げ場を失った熱が二人の間で爆発しそうに膨れ上がる。

 

 

 

「……あ、……っ、杏……!」

 

 

 

大貴は、喉の奥から絞り出すような声を上げた。

 

左右から押し寄せる肉の壁は、驚くほど柔らかく、それでいて圧倒的な重量を伴って彼を締め付ける。

 

杏が腰を揺らし、その重みを上下に滑らせるたび、汗の潤滑によって「ヌチャリ」と卑猥な音が狭い部屋に響き渡った。

 

 

 

「……ねえ、大貴。私のここ……そんなに気持ちいいの……?」

 

 

 

杏の声も、もはや余裕を失い、熱っぽく震えている。

 

彼女が前屈みになり、重力に従って垂れ下がる胸のすべてを大貴に預けると、その先端が大貴の視界を塞いだ。

 

白日の下に晒された、赤みを帯びた肌のコントラスト。

 

激しく波打つ肉の塊が、彼の理性と、これまで積み上げてきた大学生としての自制心を完膚なきまでに叩き潰していく。

 

 

 

「……っ、……最高だ、……重くて、……熱くて、……っ、もう……!」

 

 

 

大貴は自らも腰を突き上げ、その柔らかな深淵へと自らを叩きつけた。

 

杏の指先が自身の肉に食い込み、形を歪めながら大貴の欲望を磨き上げていく。

 

滑るような汗が、もはやどちらの体温なのか判別がつかないほどに混ざり合い、滴となってシーツを濡らした。

 

 

 

「……っ、ん……あ、……大貴、……顔、……すごいことになってるよ……っ」

 

 

 

杏は、苦悶と快楽に顔を歪める大貴を、慈しむように見下ろした。

 

自分のこの「重み」が、一人の男をここまで狂わせているという事実が、彼女の身体をも芯から疼かせた。

 

彼女はさらに速度を上げ、密着した胸の隙間から溢れ出す肉を、大貴の熱りに執拗に擦り付けた。

 

 

 

「……っ、……あ、……杏! ……くる、……出す……出すぞ……っ!」

 

 

 

「……いいよ、……全部……。私のここに、……全部ぶつけて……っ!」

 

 

 

杏が最後の一絞りとばかりに、その腕に力を込め、自身の胸を限界まで密着させた。

 

圧倒的な肉の圧力に包まれた瞬間、大貴の視界は真っ白に染まった。

 

 

 

「……ああああぁっ!!」

 

 

 

大貴の背中が弓なりに反り、激しい爆発が訪れる。

 

何度も、何度も、彼は杏の柔らかな谷間に向かって、溜まっていた熱を全て吐き出した。

 

杏の胸の上を、熱い滴が幾筋も滑り落ち、彼女の肌を白く汚していく。

 

 

 

激しい余韻が、二人の間に沈黙をもたらした。

 

聞こえるのは、荒い呼吸と、頼りないエアコンの唸り声、そして外で鳴き続ける蝉の声だけだ。

 

大貴は脱力したまま、杏の豊かな「重み」が再び自分の胸の上に、静かにのしかかってくるのを感じていた。

 

サボった講義のことなど、もう記憶の彼方に消え去っていた。

 

 

 

だが、大貴の視界には、自らの放った熱にまみれ、満足げに喉を鳴らす杏の姿があった。

 

彼女の豊かな胸の上で白く光る滴が、先ほどまで自分が彼女の手のひらの上で転がされていた事実を突きつけてくる。

 

情欲が引くと同時に、彼女に主導権を握られ、情けない声を絞り出させられたことへの、熱い反抗心がじわじわと鎌首をもたげた。

 

 

 

大貴は、まだ熱の引かない腕に力を込め、彼女の身体を強引に自身から引き剥がした。

 

シーツの上に力なく横たわっていた杏の手首を掴み、半ば引きずるようにして彼女を四つん這いの姿勢にさせる。

 

 

 

「……あ、……大貴? ちょっと、急に……っ」

 

 

 

杏の困惑した声は、大貴の低い声にかき消された。

 

 

 

「……さっきは随分と調子に乗ってくれたな。……俺に、あんな情けない声出させて」

 

 

 

大貴は杏の背後に回り込むと、汗で滑る彼女の細い腰を、指が食い込むほどの力で固定した。

 

四つん這いになった杏の身体は、重力に従ってその豊かな胸を真下へと垂らしている。ブラジャーという支えを完全に失った二つの重みが、彼女が呼吸を乱すたびに「ふるり」と大きく、重たげに揺れていた。

 

 

 

「……だいき、……待って、……まだ、……あっ!」

 

 

 

言葉を最後まで紡がせる前に、大貴は自らの昂ぶりを、準備もそこそこに杏の狭窄へとねじ込んだ。

 

汗による湿り気があったとはいえ、半ば強引な侵入に、杏の背中が美しい弧を描いて反り上がる。

 

 

 

「……っ! あ、……あぁっ、……大貴、……深い……っ!」

 

 

 

「……サボった時間はたっぷりあるんだろ。……さっきの分、きっちりやり返してやるから覚悟しろ」

 

 

 

大貴は容赦なく腰を叩きつけた。

 

猛々しく膨張し、凶器のような太さを備えたそれが、杏の狭い内壁を強引に押し広げ、ミチミチと肉を鳴らしながら最奥を執拗に抉る。自身の剛躯が彼女の胎内を隙間なく埋め尽くし、内側から裂き開かんばかりに膨らんでいるという圧倒的な実感が、大貴の腰の動きをさらに加速させた。

 

 

 

激しい衝突音が、静まり返った部屋に肉欲的なリズムを刻む。

 

その衝撃が伝わるたびに、杏の胸は激しく、無防備に揺れ動いた。

 

下から覗き込めば、重力に逆らえず滴るように形を変えた肉の塊が、彼女の腹部を打つのが見える。自身の質量を持て余し、無様に揺れるその様と、逃げ場のない太さで彼女を支配しているという征服欲が、大貴の理性を完全に焼き切った。

 

 

 

「……ぁ、……あぁっ、……太、い……っ、……だいき、……そこ……っ!」

 

 

 

杏の肺から絞り出される喘ぎは、内側からの強烈な圧迫に耐えかねた悲鳴に近いものへと変わっていく。

 

だが、その悲鳴の裏側で、杏の脳髄は白く塗り潰されるような快楽に支配されていた。内側から強引に押し広げられ、粘膜の皺ひとつひとつまでを蹂躙される感覚。逃げ場のない「太さ」が、彼女の最も敏感な一点を容赦なく擦りあげるたびに、熱い火花が全身を駆け巡る。激しすぎる衝撃はもはや苦痛を通り越し、細胞の隅々を歓喜で震わせる甘美な毒となって彼女を蝕んでいた。

 

 

 

大貴は彼女の細い腰を、指が食い込むほどの力で固定し、自身の「太さ」を刻みつけるように、一点を狙って深く、重い一撃を叩き込み続けた。杏は白濁していく意識の中で、ただ大貴に与えられる強烈な悦びの奔流に身を委ね、狂おしいほどの充足感に溺れていった。

 

 

 

大貴は身を屈め、杏の背中に自分の胸をぴったりと密着させた。

 

彼女のうなじから立ち上る、汗と情欲の混じり合った匂いを深く吸い込む。

 

 

 

「……あ、……っ、んっ、……だいき、……激しいよ……っ、……こわれちゃう……っ!」

 

 

 

「……壊れるまでやるって、さっき自分でも言っただろ。……ほら、もっとめちゃくちゃになれ」

 

 

 

大貴は杏の脇から腕を伸ばし、激しく揺れ動くその二つの果実を下から乱暴に掴み上げた。

 

手に余るほどの質量。

 

それを後ろから引き絞るようにして揉みしだきながら、大貴はさらに深く、彼女の奥底へと自らを突き立てていく。

 

 

 

外では蝉の声がさらに勢いを増していたが、今の二人には、互いの肌がぶつかり合う音と、湿った喘ぎ声以外、何も聞こえてはいなかった。

 

 

 

四つん這いになった彼女の背中は、衝撃を受けるたびに美しく、そして脆くしなる。

 

大貴が最も目を奪われたのは、彼女の身体を支配するその「重み」の挙動だった。

 

 

 

大貴が腰を突き入れるたび、その振動は彼女の全身を伝わり、真下に垂れ下がった豊かな膨らみを狂ったように揺らす。

 

ブラジャーという枷を外されたそれは、重力に従って滴り落ちる果実のような形をとり、衝撃の余韻で左右に、あるいは円を描くように重たく波打つ。

 

 

 

「……っ、あ、……だいき、……すご、……い……っ!」

 

 

 

杏はシーツを指が白くなるほどに掴み、顔を伏せている。

 

しかし、大貴がわざとさらに深く、彼女の最奥を抉るように突くと、彼女は堪らず顔を上げ、空を仰いだ。

 

その横顔には、先ほどまでの余裕に満ちた笑みは微塵も残っていない。

 

潤んだ瞳は焦点が定まらず、半開きになった唇からは、熱い吐息とともに掠れた喘ぎが絶え間なく漏れ出している。

 

 

 

「……ほら、杏。見てみろよ。……杏の自慢のここ、……めちゃくちゃに揺れてるぞ」

 

 

 

大貴は意地悪く囁くと、彼女の脇から手を伸ばし、その揺れ動く塊を無理やり鷲掴みにした。

 

指の間から溢れ出す、驚くべき密度の皮膚の柔らかさ。

 

掴み上げることでより強調されるその重量感に、大貴の腕にはずっしりと手応えが伝わる。

 

 

 

「……あ、……んっ、……揺らさないで、……おかしく、なっちゃう……っ!」

 

 

 

「おかしくなりに来たんだろ? ……サボってまでさ」

 

 

 

大貴は彼女の首筋に歯を立て、同時に腰の動きを一層早めた。

 

肉と肉がぶつかり合う激しい音が、静かなアパートの一室に響き渡る。

 

衝撃のたびに、掴んだ胸の肉が掌の中で暴れ、杏はその圧倒的な感覚の奔流に耐えきれず、ガクガクと膝を震わせた。

 

 

 

今の自分がどれほど無防備で、だらしなく快感に溺れているか。

 

杏はその自覚に、羞恥と、それを上回る強烈な昂ぶりを感じていた。

 

滴り落ちる汗が、彼女の胸の先端からシーツへと点々と落ちていく。

 

 

 

「……大貴、……すき、……もっと、……壊して……っ!」

 

 

 

理性のタガが外れた彼女の叫びが、真夏の午後の停滞した空気を切り裂いた。

 

大貴は彼女の腰をさらに強く引き寄せ、逃げ場を塞ぐようにして、その熱い胎内へと自らを深く沈め続けていった。

 

 

 

「……っ、大貴、……もう、……だめ、……くる……っ!」

 

 

 

杏の声は、快楽の波に飲み込まれて断片的な悲鳴へと変わっていた。

 

四つん這いのまま、彼女はシーツに顔を埋め、腰を激しく突き上げる大貴の衝撃を全身で受け止める。

 

そのたびに、真下に垂れ下がった豊かな胸が、逃げ場を失った熱を孕んで重たく、激しく、円を描くように揺れ動く。その重量感こそが、大貴をさらなる狂乱へと誘う狂おしい楔くさびとなっていた。

 

 

 

大貴は杏の腰を砕かんばかりに掴み、自らの最奥を彼女の熱い胎内へと叩きつけた。

 

汗で滑る肌がぶつかり合うたびに、卑猥な音が狭いワンルームに響き渡る。

 

もはや、サボった講義のことも、窓の外で鳴き続ける蝉の声も、二人にとっては遠い異世界の出来事であった。

 

 

 

「……杏、……俺も、……限界だ……っ、……一緒に行こう……!」

 

 

 

大貴は彼女の背中に覆いかぶさり、脇から腕を伸ばしてその揺れる膨らみを強引に抱え込んだ。

 

指先が食い込み、柔らかな肉が手のひらから溢れ出す。

 

その圧倒的な質量を自らの胸板に押し付けながら、大貴は最後の一絞りとばかりに腰を突き入れた。

 

 

 

「……あ、……あぁぁぁっ! だいき、……だい、き……っ!」

 

 

 

「……っ、……ぬ、……あぁっ!!」

 

 

 

二人の絶叫が重なり合い、同時に限界の壁が崩壊した。

 

大貴の身体が激しく硬直すると同時に、杏の胎内が彼を絞り上げるようにして熱い波を刻む。

 

何度も、何度も繰り返される激しい痙攣。

 

大貴は、自らの内に溜まっていた熱い奔流が、杏の最奥へと全て解き放たれていく感覚に、視界が真っ白に弾けるのを感じた。

 

 

 

杏もまた、背中を大きく反らせ、その豊かな胸を激しく波打たせながら、果てしない快感の深淵へと墜ちていった。

 

 

 

-------------------------------------------------------------------------------------

 

 

 

静寂が戻った部屋には、ただ二人の荒い呼吸と、頼りないエアコンの唸り声だけが残っていた。

 

絡み合った手足は汗でベタつき、シーツには逃れようのない情欲の跡が点々と刻まれている。

 

 

 

「……っ、……はぁ、……本当に……サボっちゃったね」

 

 

 

大貴の腕の中で、杏が力なく笑いながら呟いた。

 

その胸の重みが、今は心地よい疲労感とともに大貴の胸板にのしかかっている。

 

 

 

「……ああ。……でも、最高の夏休みだろ」

 

 

 

大貴は彼女の濡れた髪を優しく撫で、再びその柔らかな「重み」を確かめるように、静かに抱き寄せた。

 

二人のサボった午後は、まだ始まったばかりだった。

 

 

 

時計の針が正午を回っても、二人はベッドから這い出すことさえしなかった。

 

サボった経済学の講義はとうに終わり、昼休みの喧騒が遠くのアパートの廊下を通り過ぎていく。だが、遮光カーテンを閉め切ったこの狭い部屋だけは、時間の流れから切り離された熱帯の果実のように、濃密な情欲の匂いだけを湛えていた。

 

 

 

一度目の絶頂の余韻が消えぬうちに、大貴の手は吸い寄せられるようにして再び杏の胸へと伸びた。

 

汗でしっとりと濡れ、幾分か体温を上げた彼女の肌は、先ほどよりもさらに柔らかく、そして驚くほどの重量感を伴って大貴の掌に沈み込んだ。

 

 

 

「……また、……大きくなったんじゃないか?」

 

 

 

「……バカ。……大貴が、ずっとそうやって……触ってるからだよ……」

 

 

 

杏は気怠そうに、それでいて拒むことなく、その「重み」を大貴の手に預けた。

 

だが、その視線の奥には、鎮まるどころかさらに深く沈殿していくような、どろりとした情欲の滓かすが揺れている。

 

一度の放出など、この逃げ場のない夏の熱狂を冷ます役には立たなかった。むしろ、一度触れ合い、互いの最奥を知ってしまったことが、抑え込んでいた飢餓感に火をつけたのだ。

 

 

 

大貴の指が、再び彼女の柔らかな肉を、先ほどよりも深く、執拗に抉る。

 

杏の喉からは、抗う術のない、飢えたような喘ぎが漏れ出した。

 

「……あ、……だいき、……もっと、……強く……っ」

 

互いの汗を潤滑剤にして肌が擦れるたび、火花が散るような錯覚に陥る。一度絡み合えば、離れることが死ぬことと同義であるかのように、二人は互いの肉を求め続ける。

 

喉の渇きを潤すために最低限の水分を摂る以外、二人はただ、終わりのない肉体の対話を繰り返した。

 

 

 

-------------------------------------------------------------------------------------

 

 

 

陽光が部屋の西側に回り、カーテンの隙間から差し込む光が橙色に染まり始めても、二人の熱狂は止まることを知らなかった。

 

 

 

ベッドのシーツは度重なる情事の跡で無惨に汚れ、精液と愛液、そして大量の汗が混じり合った乾きかけの染みが、至る所に不規則な紋様を描いている。部屋中に立ち込めるのは、生き物の放つ生々しく、咽むせるような性愛の臭気だ。湿った熱気と共に、その濃密な匂いはエアコンの微風ではとても追い出せそうになかった。

 

 

 

四度、五度……あるいは、すでに十の位に届こうとしていたのか。

 

もはや、射精の回数を数えることなど、何の意味もなさない。陽光が天頂を過ぎ、西へと傾くまでの永い時間のなかで、二人はただひたすらに互いの肉を貪り、吐き出し、塗り重ねるだけの装置と化していた。

 

 

 

杏の瞳には、大学生としての知性の光など欠片も残っていない。焦点の合わないその眼差しは、ただ虚空を泳ぎ、快楽が脳髄を灼くたびに無様に濁った白を剥く。大貴もまた、度重なる放出の果てに瞳の奥を暗く沈ませ、ただ動物的な衝動に突き動かされるまま、目の前の肉塊を蹂躙し続けていた。

 

 

 

大貴が、汗と体液でヌルヌルと滑る掌で彼女の豊かな膨らみを乱暴に捏ね上げる。

 

「……ぁ、……ん、……っ、あ……」

 

杏の口から漏れるのは、もはや言葉の体をなさない、断片的な吐息の塊だった。酸素を求めるように、あるいは肺の奥に溜まった情炎を逃がすように、彼女は息も絶え絶えに喉を鳴らす。

 

「……ぁ、……だ、……ぁ……っ」

 

 

 

大貴の名を呼ぼうとしているのか、それともただの痙攣に過ぎないのか。意味を失った音の断片が、湿った空気の中に吐き捨てられていく。彼女はドロドロに汚れた身体を自ら大貴に擦り付け、自重を制御できなくなった「重み」を、ただされるがままに彼へと預けきっていた。

 

 

夕闇が部屋を支配し始める頃、二人の肌は汗と情欲、そして互いの分泌液によって完全にコーティングされていた。乾いては塗り重ねられる体液の膜が、肌と肌が触れ合うたびに「ペタり」と重苦しい音を立てる。もはや離れることすら困難なほどに密着し、ドロドロに溶け合った二人の境界線は、生理的な嫌悪感を通り越した、えも言われぬ官能を放っていた。

 

 

 

大貴が彼女の背中に触れると、指先には粘りつくような、不快で甘美な感触が伝わる。

 

杏の胸は、執拗な愛撫によって一際赤く熱を持ち、その圧倒的な質量は、疲労困憊した大貴の腕に、ずっしりと、湿った重みを伴ってのしかかっていた。

 

 

窓の外では、蝉の声がいつの間にか止み、代わりに夜の虫たちの微かな羽音が混じり始めている。

 

しかし、夏の不快な熱気は一向に引く気配を見せない。

 

暗く濁った瞳で互いを見つめ合うことさえ止めた二人は、闇の中で再び「ぐちゅり」と重なり合う、肉と体液が混ざり合う音だけに耳を傾け続けていた。


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