硬派に生きようと思ってたのに、俺のことが好きな同僚がTSして子作りを求めてきた 作:品川カタン
「──これでテストは完了で良いか?」
冒険者テストを行うための訓練場で木っ端微塵になった的たちを見て、俺が審査員の男に言うと、丸いメガネをかけた彼は、手をカタカタと震わせながら口を開いた。
「か、完了ではあります。失礼いたしました!! ですが、その、ドメイン様の妹様が、これほどの実力者だったとは思いもせず……!!」
俺たちは結局、二時間ほど昼寝をした後──男の〝ドメイン〟の除名手続きと共に、〝女性としてのドメイン〟の冒険者登録へと向かった。彼の妹ということにして。
『ドメイン本人から除名のためのサインは貰っている。ギルドマスターとして、彼の代理で手続きを行う。冒険者証も返却する』
『そ、そうでしたか……あれほどの魔術師の方が、Sランクギルドを抜けるのは残念ですね……』
『代わりに一人連れて来ている。彼女のテストをしてくれ』
女になったとしても、ドメインはドメインだ。優れた氷魔法で次々と標的を破壊していき、最終的には──パフォーマンスとして氷の槍まで生成し、投擲した瞬間にそれを無数の氷槍へと分裂させ、残されたものを一斉に貫いてみせた。
「S級発行で良いか?」
「ええ、勿論です!! 文句なしのS級ですよ……!!」
「ならば、あとは冒険者証を貰って終わりだな。準備ができたら呼んでくれ──」
「流石、
悪意のないその言葉に、俺は一瞬硬直してしまった。
今、この審査員の男の顔を見たら──俺はきっと睨んでしまうだろうと思い、目を向けないように努めた。
俺が黙っているのにも関わらず、審査員はべらべらと喋り続けた。「ご子息もその血を受け継いで素晴らしい実力を持っている」だとか「その高潔さのお陰で自然と強い者たちが集まってくる」だとか、そういったことを言っていたように思う。俺は、その言葉を真面目に受け取らず、ただの雑音として処理しようとした。
(そろそろ黙ってくれ)
それなのに、静かにしてくれとは言えず俺は無言のまま目を逸らし続けた。
(煩わしいんだ──)
その時だった。
「お兄さん、バルキドミの教えには──『己のために働く者は糧を得る。他者のために働く者は徳を得る』という言葉があるんです」
ドメインが柔らかい口調で、俺たちの会話へ入り込むように話した。入り込む、と言っても強引に話を割ってきたような雰囲気はなく、あくまでも、共に対話をしようとして自然に話しかけてきたような……そういったやり方だった。
そのドメインの姿は、上品だった。静かでシャープな声でありながら、発言のひとつひとつが重量をしっかりと持っているように感じる。銀と金色の髪の毛が部屋の光を反射して、光輪のような輝きを帯びていた。
「だから今日、こうやってお兄さんが僕たちのために時間を取ってくれたこと──すごく感謝しています。ここまで丁寧に対応してくださって、良い人なんですね」
ドメインがにこりと笑いかける。審査員の男は俺に対して話していたことをすっかり忘れた様子でドメインの話を聞いており、感心したように目を見開きながら眼鏡をかけ直した。
「素晴らしい魔術師である上に、バルキドミの熱心な信者の方でもあったとは……!! その教養深さ、他の冒険者の手本となりますよ!」
「あはは、ありがとうございます。それじゃあ、冒険者証の発行が終わるまで横で座って待っていますね」
「…………」
助け舟を出されたな、と思った。
(上品に助けられてしまったな。流石はドメインだ)
ドメインが審査員の男に手を振り、待合室の方へと歩いていく。俺もその背中を見ながら、ゆっくりと後をついていった。
そしてふと、ドメインがギルドへと加入した頃に、彼から伝えられたことを思い出した。
『……だからね。死んだ人々は皆、天に昇って僕たちを待っていると伝えられているんだよ。団長』
あの時は、確か夜だった。ギルドの仕事部屋で二人とも遅くまで書類整理をしており、ふとした会話の中でドメインの信仰について知ることになったのだ。
この時の俺の正直な気持ちを言うと、「くだらない」というものだった。
『……ならば俺の父も天にいるというのか?』
死んだ人間が、天に昇って自分たちを待っている?
ならばあの時、魔族戦争の決着をつけて亡くなった俺の父は──まだ空の上で存在しているのだろう。
あんな奴が。
【クソガキ!! お父様に逆らうたぁ何事だ!! 躾が必要みてえだなぁ!!】
俺は腹が立った。
人間を多く救っただけの父が。裏では女を泣かせ俺を殴っていた父が、空で安らかにしているかもしれないという仮説を──とにかく、否定したくなった。
『そうは思わんな』
『どうして?』
『死んだ人間は皆、無になって消えると考えるのが最も合理的だ。もうこの世にはいないのだからな。それなのに──お前は何故、バルキドミの教え一つで死んだ人間は天に昇ると信じられるんだ? そんなことは、誰も証明できないと言うのに』
俺はそう言った後に、自分が今どれだけ無礼なことを話しているのかに気がついた。信者の前だ、こういったことを指摘してしまうのは無粋だろう。たとえ俺が信じていなかったとしても、彼らにとってそれは真実なわけで──そういった事情を全く考慮せずに、俺は自分の気分だけで彼の信じていることを否定してしまった。
『すまないドメイン、今のは──』
謝ろうとした時だった。
ドメインは俺のことを責めようとも言い返そうともせず、ただ薄い笑いを浮かべながらじっと見つめていた。
俺はその姿に、一瞬だけ臆してしまった。ここまで無粋なことを言ってしまったのだから、彼は俺に怒るだろうと──そう思っていた。だが、彼は怒らなかった。そして、揺らぎもしなかった。
『もしもそうだったら、僕たちの信じていることっていうのは──嘘っぱちになるね』
ドメインはそう言ったが、その言葉の中に怒りや悲しみは感じられなかった。ただ、異なる意見をそのまま、異なる意見として処理し、真正面から受け止めようとする。そんな、静かで不動の強さを見せつけてきた。
『……嘘だったと証明されてしまったら、恐ろしくはならないのか』
俺は尋ねた。
『怖いかな。だけど、その上で信じるよ』
ドメインは、表情を変えぬままそう答えた。
『疑いはある、明確な根拠もない。だけど、信じるんだ。僕は、そうすべきだと思っているから』
俺がドメインを本当に美しいと思ったのは、やはりこの時かもしれない。
恐れをそのまま恐れとして受け止め、異なる意見を否定せず、それでも自分は意見を変えないという頑固さ──その中に、確かに気高き精神が存在していると思ったからだ。
「冒険者証、貰ってきたよ」
俺が思い出にふけっている間に冒険者証はすっかり発行されていたらしい。ドメインが、座っている俺の前に立ってニコニコと笑いながら新たに発行された証明書を見せてきた。
「ああ、もう発行されたのか。ならば帰るとしようか」
「そうだね、ここでのやることは終えたし……もうギルドの個室に戻ろっか」
出口へと向かいながら、ドメインが冒険者証を自身の鞄の中にしまっていく。
そしてその時、貰った資料の中にひとつの赤い小さな紙が挟まっているのを見つけた。
「それはなんだ?」
俺が何気なく聞くと、ドメインは一瞬だけ目を見開いた。そして、気まずそうに頬をかきながら答えた。
「あー……さっきの審査員のお兄さんに、魔法通信の連絡先交換して欲しいって言われて……受け取っちゃったんだよね」
「…………あいつがか?」
後ろを振り向いた。先程、ドメインをベタ褒めしていた男がこちらを見ていたが、俺と目が合うなり、さっと視線を逸らした。
「…………」
なるほど、狙われているわけか。
確かにドメインは、男の頃から容姿が整っていたし、その落ち着いた雰囲気も相まって酒場の女性からアプローチを受けることがあった。女性になった今も、その魅力は変わらないらしい。今回のことも、そういうわけなのだろう。
こいつが男の頃は、「よくあることか」と思えていたはずなのに。
(……俺のことが好きだということは、性対象が男ということなのか?)
そう思った瞬間、俺の中でどろりと黒い感情が心臓を伝い、滴り落ちるような感覚がした。
連絡先を貰い、魔法通信で話す二人の姿を想像した時、俺の中には明らかな苛立ちが湧いていた。もしもあの審査員の男が、ドメインの趣味に合うやつで、「やはり気が変わった」などと言われたら?
「団長、どうしたの……?」
俺の妙な様子に気がついたのか、ドメインがおそるおそると尋ねてくる。
俺は自分自身の異常さを隠すこともできず、ドメインの腕を掴んで引っ張った。
「帰ったら俺の部屋に来い」
自分でも気づかないうちに、低い声が出ていた。ドメインは俺の言葉を聞いて、一瞬びくりと肩を震わせたが、何かを想像したのか少しだけ頬を赤くしながら、小さくこくんと頷いた。
……そうして俺たちは、ギルドハウスへと帰った。
だが、俺の中で渦巻いていた感情は、帰路についても一向に収まらなかった。
「ん゛っ♡♡ ううっ♡♡ 団長、はげし、激しいよっ♡♡♡」
ばちゅん、ばちゅんといやらしく濡れたドメインの肉穴が俺の勃起したものに打ち付けられて下品な水音を響かせた。
ベッドに座らせて足をM字に開かせて、腕は上げさせ縄で縛っている。俺は自由が利かなくなったドメインの脚を支えて、開かれた淫乱な穴に俺の膨らみきった欲望をピストンし続けた。
「今日、連絡先を貰っていたな」
「も゛らっ♡♡ もらった、けど♡♡♡ 僕から連絡するつもりっ♡♡ ないよおっ♡♡」
あの時、落ち着いた様子でクールに話していたドメインとは打って変わって、今は顔を真っ赤にしながら目に涙を浮かべ、小さな舌を出しながら快楽を全身に受けている。手を縛られているのにも関わらず嫌がる様子は全くなく、むしろ脚を自分から開いて醜態を晒している。
「変態め。自分から脚を開いて興奮しているのか? 結合部分がよく見えるな」
「みっ、みえっ、見えるっ♡♡ だんちょうのっ♡♡ おっきいちんちんが僕のおまんこに入ってますっ♡♡♡」
ドメインが蕩けた表情で自身のいやらしい姿を実況していく。その姿に激しい優越感と興奮を抱いて、ドメインの奥へと容赦なく肉棒を出し入れしていく。
その時、ドメインの耳元に小さな魔法陣が現れた。
「…………」
あの時、受付にいた男からの魔法通信だ。
「出ろ」
「え゛っ♡♡ あっ♡♡ だんちょ、でも、今、えっしてる♡♡♡」
「いいから出ろ」
俺がドメインにピストンしながら言うと、ドメインは緊張と興奮からか、息を荒くしながら小さく頷いて魔法陣をつんと触った。
《あっ……もしもし、ドメインさん! 今日は急に連絡先を交換させてしまってすみません……》
「ふうっ♡♡ 大丈、大丈夫ですっ♡♡」
《その、今忙しくなかったでしょうか……?》
「いっいそがしくないですっ♡♡ はなせますっ♡♡」
ドメインが必死に喘ぎ声をあげるのを我慢しながら電話先の男へと話していく。いつまで我慢が持つか試したくなり、ドメインの小さな乳首をカリカリと刺激しながら肉穴へと勃起した物を擦り付けてやると、明らかに中が締まって反応し出した。
《ドメインさん、やっぱり忙しかったですか……? なんだか、疲れた声をしているから……》
「あっ♡♡ いや、その、ちょっと、ランニングっ♡♡ ランニングしてただけでしゅっ♡♡」
《あんなに過酷なテストをした後にもランニングと
は……その勤勉さ、本当に素晴らしいです!》
ランニング、ランニングか。俺は鼻で笑いそうになった。
ドメインは今、ランニングどころかセックスをしている。電話先の男は、今日た見ような聡明で大人しく、美しいドメインしか知らないだろう。だから今、こうやって電話している時も、ドメインが鍛錬をしているのだと思い込んでいるのだろう。
だが現実はどうだ。他の男と電話しながら、俺の勃起したペニスによがって涎を垂らしている。腟内に打ち付けられる快楽で全身を震わせながら淫語を発して、「団長の精液が欲しい」などと子供のように強請っている。
ドメインのこんな姿を見られるのは俺だけだ。何処の馬の骨かも知らない男が、淫乱なドメインを見られるはずがない。
「馬鹿め、調子に乗っているな」
「〜〜〜〜っ!?!?♡♡♡」
脚をぐい、と掴みもっと激しく出し入れしてやるとぐちゃぐちゃに濡れた淫肉がさらに音を立て始めた。ドメインの身体が強く震え出して、声を我慢するため歯まで食いしばり始めた。それなのに身体は正直に快楽を刻まれているようで、俺のペニスを逃さないようにと中がぎゅうっと締まってきた。
《ドメインさん、その、急に見えるかもしれないんですが……お願いがあって……》
電話先の男の声は、緊張しているように聞こえた。だがドメインは返事をする余裕が全くないらしく、ただ雌穴から刺激される快楽の虜となって、涙が溢れそうになくらいがくがくと痙攣していた。
「ドメイン、デートに誘われそうだな。どうする?」
俺が耳元で呟くと、もはや全身が性感帯のようになったドメインがびくんと肩を震わせて、ぶんぶんと首を振った。
《ドメインさん、その、よかったら僕と今度……》
「むっ、むり、です♡♡」
《えっ?》
「むりですっ♡♡ ぼくっ♡♡ 好きな人いるから無理でしゅっ!!♡♡ ごめんなしゃいっ!!♡♡」
《あ、その、ちょっと──》
ドメインが通信を切ろうとしたのを見て、俺は弾くように触っていた乳首を思い切りつまみ、そしてドメインの穴の奥まで思いっきり膨らんだぺニスを打ち付けてやった。
「あ゛っっ♡♡ だめっ団長!!♡♡ いくっ♡♡ それよ゛わいのっ!!♡♡ いっちゃういっちゃう!!♡♡ あたま変になっちゃうっ!!♡」
「通信が切れていなかったらどうするんだ? みっともない声が聞こえているかもしれないな」
「いじわるいじわるいじわる゛っ!!♡♡♡ イクッ、イッちゃう!!♡♡ 団長のおちんちんでいくっ!!♡♡ 〜〜〜っ!!♡♡♡」
ドメインが仰け反りながら腟内を締めて盛大にイッた。弱い所を執拗に責められて限界だったらしく、脚をおっぴろげたまま大量の潮を吹いてガクガクと震えていた。
俺は魔法陣が消えているのを確認してから、イったドメインを無視してそのまま肉棒を突き上げていった。
「俺がまだイッていないぞ、勝手に休むな!!」
「ごめっ♡♡ ごめんなさいっ♡♡ ちゃんとおまんこ締めますっ♡♡ ごめんなさいぃ♡♡」
「そうだ、ちゃんと出すまで中を締めろ!! しっかり奉仕しろよ!!」
「は゛いっ♡♡ だんちょっ♡♡♡ 団長の精液くだしゃいっ♡♡ 精液だすためにいっぱいおまんこ使ってくださいっ♡♡♡」
ぞくりとした。ドメインが自ら俺のものになるために、淫語を発して汗だらけの顔で艶っぽい笑顔を向けている。それだけで奥底から色々なものが込み上げてきて、俺自身もそろそろ限界に達しそうだった。
「出るっ、出すぞドメイン!!」
「だんちょお♡♡ 出してっ♡♡♡ 僕の中にぜんぶだしてっ♡♡♡」
まるで玩具みたいにドメインを好き勝手に扱い、俺は音を立てんばかりの勢いでドメインの中に射精した。どくん、どくんとお互いの鼓動が伝わってきて、腟中もそれに合わせて俺の精液を搾り取っていた。