伯母――扶桑は美しい女性だった。
常に穏やかで微笑を絶やさず、
それでいて凛とした芯の勁さがあった。
母である山城も、
友人らから羨望の眼差しを向けられるくらいには、
若々しく、美しいと言って良いだろう。
それでも実子という立場からすると、
小煩く、面倒くさい性格が目立つ。
何かというと小言が口を突く母に対して、
伯母はいつも静かに笑っている。
艦娘というのは特殊な体質らしく、
加齢が見た目では判らないものらしい。
母も実年齢に比べると若く見えるが、
本人曰く小じわは増えるわ、体の節々が痛むわで、
加齢の魔の手からは逃れられないという。
それに比べて、伯母は変わることなく瑞々しい、
咲いたままの美しさだった。
いや、むしろ歳月を経ることで憂いを帯びて、
より妖しく咲き誇っているようだった。
俺は物心つく前から、伯母に心を奪われていた。
母は昔から、何かあるにつけては伯母に会いに行っていたため、
俺も一緒に伯母に会うことが多かった。
伯母は小児だった俺を可愛がってくれた。
俺はいつか伯母を、お嫁さんにもらいたいとまで思っていた。
年齢が嵩むに連れて、それは叶わぬ思いだと理解させられても、
伯母を恋慕する思いは、昏い火のように熱を帯びたままだった。
高校生になったある時、母と口論になった。
きっかけは記憶にも残らないような些細なことだったが、
俺は家を飛び出し、伯母の家に転がり込んだ。
伯母は俺の話を頷きながら聞いてくれた。
「二人とも少し頭を冷やしたほうがいいわ。
あなたは今晩、泊まっていきなさい。
山城には私からお話しておくから」
伯母は優しく微笑んだ。
夕食をご馳走になり、シャワーを浴びる。
伯母の匂いと同じ、石鹸の香りが体を包む。
この浴室で伯母もまた全裸になっていると思うと、
劣情が掻き立てられた。
俺がシャワーから上がると、伯母は流しで洗い物をしていた。
機嫌良さそうに鼻歌を歌っている。
欲望に火がついていた俺は、伯母に背後から抱きついた。
「伯母さん、俺……」
振りほどかれることを覚悟していた。
だが、伯母は落ち着いた様子で答える。
「■■ちゃんは、甘えん坊さんなのね」
振り向いた表情には、慈しむような笑みがあった。
「伯母さん、なんで独り身なんですか?
伯母さんほどの美人なら誰とだって幸せになれただろうに……」
伯母は、俺の腕に手を添えながら答えた
「私の心は、ある人に捧げたの。
そして、その人とあなた達が幸せなら、何も要らないって誓ったの」
俺は、伯母の心は決して手に入れられないことを理解した。
その事実が、情焰に焚き木となってくべられる。
俺は伯母の心を奪った人物に嫉妬した。
そしてそれならば、心以外の伯母の全てを自分のものにしたいと願った。
俺は伯母の浴衣の襟をくつろげさせた。
はだけた浴衣の胸元から丸い双つの果実がまろび出る。
俺は背後から、それを鷲掴みにすると揉みしだいた。
温かな柔肌が、掌に吸い付くようだった。
「ダメよ、■■ちゃん」
伯母は消え入りそうな声で制止する。
その儚げな声色が俺の理性を灼いた。
俺は、伯母の首筋にしゃぶりついた。
気がつくと俺は、布団の上に仰臥させられていた。
電灯は常夜灯のみが灯され、薄暗い。
伯母の首筋に吸い付いたところまでは記憶があるが、
そこから先がひどく曖昧だった。
首を巡らせると、足元の方に誰かが蹲っている。
「良かった、気がついた」
膝を抱えていた伯母が微笑む。
その姿態は、一糸も纏っていなかった。
薄明かりの下で、肌がいやに白く見えた。
俺は驚いて、体を起こした。
そして、俺自身も全裸にされていることに気付く。
伯母が四つん這いになって近付く。
「■■ちゃんが悪いのよ、
あの人のことを思い起こさせるようなことをするから」
伯母は、髪をかき上げながら俺の股間に顔を埋めた。
熱く、ねっとりとした感覚が、俺のものを覆い、絡みつく。
伯母の裸体を目の当たりにし、反応していた俺のものは、
さらに熱血を漲らせていく。
伯母は舌を絡め、頭を上下させてしごき上げる。
ジュプジュプと露骨な音が室内に響く。
俺は昂りを抑えようとしたが、
伯母の舌戯はその努力を嘲笑うかのように、
高みへと到らせた。
情欲が噴き出す。
伯母は喉を鳴らし、それを嚥下した。
頭をもたげ、髪をかき上げると、妖艶な笑みが現れた。
伯母は俺の両脚の間で座り込む。
「山城に怒られちゃうわね、内緒にしないと」
そう言うと伯母は、小首をかしげた。
俺は半ば無意識に、伯母の乳房を掴んだ。
温かく、柔らかい。
掌に、固く凝った先端が触れる。
夢ではない。
呆然とする俺の手に、伯母が掌を重ねる。
「ずっとあの人に似てると思ってたの。
私を求めてくれて、嬉しいわ」
伯母の微笑は、寂しげだった。
俺は乳房から手を離すと、伯母の体を押し倒した。
艶っぽい声を上げて、伯母は仰向けに横たわる。
そして自ら脚を抱えた。
秘処が曝け出される。
暗がりの中で、その姿形は朧気だったが、
俺はそこをまさぐった。
煮え湯のような粘液が溢れてくる。
俺は潤んだ柔肉を掻き回した。
伯母が小さな悲鳴を漏らす。
伯母のそこは窮屈だった。
だが、掘り拡げていくと、
すぐに指を二本、三本と呑み込んだ。
伯母が腰をくねらせる。
より深くへと指が沈む。
俺は伯母から指を引き抜いた。
暗がりでも糸を引いたのがはっきりと見えた。
伯母は自らの指で、そこを押し拡げた。
「来て。■■ちゃんの好きなように動いてみて」
俺は伯母のそこに自分のものをあてがうと、
深々と挿し込んだ。
伯母の脚を掴み、遮二無二律動を叩き込む。
煮えた蜜壺は俺のものに纏わり付き、
キュンキュンとしごき立てた。
伯母の華奢な体躯がのたうつ。
豊かな乳房が暴れ、跳ね回る。
伯母は細い腕で、虚空を掻き寄せた。
「提督、ああ、提督ぅ……」
俺は伯母の思い人が、自分の父であると気付かされた。
母を娶り、伯母の心を奪ったその男を、
俺は激しく妬み、嫉んだ。
伯母を屈従させるように、
より激しく腰を叩きつける。
心が無いならば、それ以外の全てを奪ってやる。
俺は伯母の肉体を貪り尽くす。
伯母が絶え入りそうな声を上げた。
蜜壺が収縮し、蠢動する。
熱い飛沫がかかる。
堪えきれず、俺は伯母の中に吐精した。
熱いものがドクドクと、伯母の中に流れ込んでいく。
伯母は喉を反らせ、荒く息をしていた。
俺は休む余裕も与えまいと、
更に腰を前後させる。
グチャグチャと体液が混じり合う音が、
伯母の股間から溢れ続ける。
伯母が身を捩る。
俺のものが刺さったまま、そこを軸に体が反転した。
うつ伏せになった伯母は布団に顔を埋め、尻を高く突き出す。
俺はけだもののように、伯母の肉体を貪った。
(了)