※この作品はR-18です。

「『麻帆良学園から来ました烏丸イソラです!』『仲良くしてね!』」   作:おーり

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最近エロパートが少ないかなぁ
代わりにギャグパートを増やせば問題無いよね!(白目
言いつつ、ギャグの少ない今回です


「愛と正義すら友達になってくれない件」

 

 「何故呼んだし」

 

 

 球技大会も無事に終了し、後片付け序でにアーシアを美味しく戴いて翌々日。

 昨日は別段溜まっているわけでは無かったけど、彼女だけ気持ち良くなるというのも納得がいかず、とりあえず俺が一発出すまで攻めに攻めたら痙攣して失神寸前まで逝きまくった彼女が出来上がっており、どうしようかというところで姫島先輩が用具室へと現れてくれたので事なきを得た。

 というか、覗いてたよね?

 後ろから視線感じたし、覗いて自分で慰めていたよね?

 隠しきれてませんよ。用具室の匂いに混じりもしない牝の匂いを、がっつりと股間から漂わせてんじゃねーかよ。着替えてから来たら良かったんじゃね?

 そんなこったさておき、絶頂し過ぎて意識のはっきりとしないアーシアを預けるには最良の相手が現れてくれたことには素直に感謝し、いい加減に帰宅に付こうとしたところで後日、改めて話を聞きたいと直に頼まれてしまった次第だ。

 

 が、今日の用事はそんな七面倒臭いモノでは無く、純然たる遊びの範疇。

 優勝チームであるサッカー部面子の率いるクラスの打ち上げに御呼ばれしたよ! ニェーイ!

 やったぜ、これで俺もリア充の仲間入り!

 ……そう思っていた時期もありました。

 

 

 「カラオケかぁ……!」(絶望)

 

 

 実に困ったよ。

 隣ではサクサクサクサクサクサクサクサクと頼んだポテトを齧歯類宜しく頬張る塔城を脇目に、選曲用モバイルを弄りつつ困惑の表情を浮かべずにはいられない。

 そんな俺へと怪訝な顔をするのは、反対側に座る別の女子である。

 こちらは塔城のような小学生体型ではなく、そこそこの胸囲とスレンダーボディの持ち主。元の世界やオカ研の美少女らと比べれば見劣りするが、それでも目元のはっきりとした顔立ちの美少女でもある。

 というか、女の子はみんな可愛いよね。

 二次元の世界だからね。モブでも美少女に成れる法則。

 

 

 「あれ? 烏丸くんってカラオケ嫌だった?」

 「嫌じゃねーよ、否じゃねーけどさ……、色々とジェネレーションなギャップがね……?」

 「……同年代だよね?」

 

 

 最初の自己紹介でバスケ部だと名乗った彼女へ、若干の親近感に近い感情を抱きつつも、理解されないであろう実情を語れそうにも無い。

 

 ――知ってる曲が、微塵も無い……ッ!

 

 ニュージェネが無いのは知ってたけど、ボカロ系、東方系、特に拘りは無いがアニソンは少なくとも全滅。

 更に知ってるアーティストも全滅。水木の兄貴ぃ!を筆頭にBump何某に水樹とか西川とかおいおい影山もいねーじゃねぇかよ。そうなると必然応援していたNITTLE GRASPERもBAD LUCKも00Zも名前すらも無く、イッサすら無いってことは乾巧もジャスティファイズ出来てねーってことじゃねーかよふざけんな。ちなみに小林じゃ無い方な。

 サブカル弾幕うっすいよー! 何やってんのォ!

 

 実際問題、此処に来てかつて辿っていたサブカルチャーの範囲の狭さに愕然とした。

 俺だってオタクと言うほどでは無いけど、少しくらいは更新を追いかけている趣味の一つや二つはある。

 その総てが紛い(パチ)モノに成り代わっている世界だぜ?

 ネギ君とか大柴とかがやって来ていたとしたら、一ヶ月持たずに発狂するんじゃなかろうか。

 

 麻帆良があの世界で世間の文化を十数年分引き上げていたとしたら、この世界はそこから十数年分引き下がっているのが現状だ。

 この世界に来て手持ちのスマホがうんともすんとも云わなくなったからな。最低でもケータイ程度は普及しているっぽいけど、俺が自分のを所持するには新しく契約し直さなきゃならないし、加えて身寄りも無いから実質不可能。

 酷い情報弱者を此処に創り出してるよー。

 術式は出来ても機械系は云う程出来ないんだよね。

 ちなみに、術式ショートカットは代替品であるアーティファクトで問題は無いが……、やっぱ慣れてないと手間だよね。

 

 まあそんな難しい話はどうだっていいんだ。

 現状の問題は他にもある。

 

 ……俺、斎藤くんらに呼ばれたはずだよね?

 なんで彼ら男子は別グループで、俺だけ女子グループに混ぜられてんの?

 さも居て当然な顔で付いて来た塔城小猫が隣に座ったのを皮切りに、反対側へは先ほどの女子、正面には別の女子3人、椅子の背凭れには被り付くようにギャル系の子が俺の手元を覗き見る。

 何の包囲網だよ。塔城除いてみんな若干目が怖いんだけど。

 アレか? グレモリー先輩で血華を咲かせたのが不満でお礼参りみたいな思考回路か?

 人気者だよねぇ、あの先輩。中身はやや残念そうだけど。

 大部屋頼んだん誰よ? 離れてないでこっち来いよー。若干嫉妬みたいな目を向けてないでサー。

 いや、俺が行けばいいんだよね。

 そこまで考えて隣の塔城を見遣れば、メニューを見て一部を凝視していた。テーブルの上の皿は空である。ポテトは犠牲になったのだ……犠牲の犠牲にな……。

 

 

 「塔城、注文か? よし、お兄さんが奢ってやろう。季節のタルトとかどうだ」

 「え、烏丸くんが優しい……っ、デレましたね!?」

 「ただの親切だよ。つーわけでちょっと退いてくれ、今連絡を――」

 

 「あ、ソレで注文も出来るよ?」

 

 「――……そうなん?」

 

 

 目の前の女子の一人が俺の手元のモバイルを指差して笑う。

 剣道部と名乗った短いポニーテールの快活な娘だ。

 髪の色こそピンクでは無いが、軽く佐々木を彷彿とさせる印象を覚えた。

 俺はそれに曖昧に哂って、件の彼女にそのまま操作の手ほどきを受けつつ絶望していた。

 電話で注文取るために居場所の移動作戦、――失敗である。

 

 それにしても……危なかったぜ、此れでピンクだったらこの世界のヒロイン確定じゃねぇか。

 二次元の世界で生きてる以上は主人公らに関わると碌な事が無い、と言う程度は学んでいる。

 ひょっとしたら彼女に懸想をする主人公格が、この場にやって来ていたかもしれないのだ。

 そんな修羅場、御免蒙る。

 そんなわけで、俺はモブに徹するぞォー!塔城ォーー!! と、決意新たに彼女の右隣の前髪ぱっつんにモバイルを受け流す。

 選曲しないで何時までも抱えていても迷惑だろうしな、歌いたい娘、挙手!

 

 

 「烏丸くん、選ばなくて良かったの?」

 「……あー、まあ、俺は後でいいよ」

 「えーっ? じゃあさぁ、アタシとデュエットしない?」

 

 

 佐々木もどきの左に居るメガネの娘が怪訝な顔で訊くことへ曖昧に笑い、その隙をついて後ろのギャル系がほいとマイクを差し出した。

 だから曲知らねぇって言ってんだろうがダラズ。

 恐ろしい……、そうやって俺を公衆の面前で辱めるつもりだろう……! 小学女子のイジメみたいに!

 (あの少女漫画再現アニメの目のデカさはホラーだと思いましたまる)

 

 

 「いや、ごめんなー。俺その曲知らないわー。ガオ●イガーなら歌えるんだけど」

 「むしろそっちを知らないわー。ていうか聞いたことも無くね? 烏丸くんってやっぱオモシロイねぇー」

 

 

 面白くねぇよ寄りかかってくんなよ雌の匂い漂わせんな興奮しちゃうだろ。

 ケラケラ笑うギャル子に依り掛かられて、その拍子にふわっと肩口に彼女の乳の重みが。

 ……ふむ、これ、見た目以上にあるな。着やせするタイプ?

 

 

 「か、烏丸くん、飲み物お代わりしない? ドリンクバーいっしょに行こうよっ」

 

 

 モバイルを渡した黒髪ぱっつぁんが、何故か慌てたように席を立つ。

 ところで今更だが、振替で休日なので全員私服で来ているわけだが、ぱっつぁんはどうも大人しめな外見の割に服装は露出が多い。

 立ったその時に、ホットパンツから覗く太腿が白くて眩しかったという話。

 つまりぱっつん娘改めぱっつぁんはhotなガールでパンツァーだったという……スマン、自分でも何言ってるのかわからんくなってきたわ。

 あと行動するときは俺独りがいいなぁー、一緒じゃ席替えも難しいよね?

 

 

 「ゃ、まだ残ってるし、」

 「ああ、錬金してみよっか! 目指せ味のマエストロ!」

 「店の迷惑になることは辞めようぜ?」

 

 

 隣のバスケっ娘が、何故か乗り気で俺のグラスを確保する。

 これだから高校生は。素人が手を出せば大概が目も当てられない悲劇で終わる、という現実を未だに自覚できておらぬ。

 ――って待て待て、自分のでやれ。

 そのまま往く2人を止めるべく、俺も仕方なしに立ち上がった。

 ……ドリンクバーには、勝てなかったょ……。

 

 

 「あ、烏丸くん、私はコーラでお願いします」

 「塔城は動く気ねーのな?」

 

 

 コイツ……! 一回優しくしてやれば付け上がりやがって……!

 

 

 

 ▽ ▽ ▽

 

 

 

 炭酸と苦みのエクシード融合! 隠し味は酸味と午後Tea、って俺のコップが酷い錬金術の実験台になって逝くのを止めることは不可能に終わる。持って逝かれた……!

 処分する勇気が無かった俺は、そっとそのコップを机の中心へと置くことしかできなかった。え? 飲み干さなきゃ帰れない? お残しは許しまへん、って最近のカラボは忍術学園でもリスペクトしてんの?

 そんなわけで、烏丸くんのちょっといいとこ見てみたい!というコールの後にイッキを戴いた烏丸です。そらくんって呼べよ。あと誰だ、シロップをめっさ投入した奴。糖尿病になるだろうが、俺は死んだ魚の目をした侍と違うぞ。

 

 そのイッキのノリのままにいっそネタで、それいけ!な菓子パン顔面の正義のヒーローソングを選曲すればバラードだったという罠。

 アソパソマソって誰だよ。と思ったけど聞き覚えもある。

 ……ははーん、さてはこの世界ラブコメだな? 難聴系主人公が九州辺りに居るんだな?

 やはり九州は鬼門。前の世界でもそうだった。無理やり連れて行かれて得たモノが文化祭に招致されたバンドのみで、泊まり掛けと言うトラップの果てに捕食されたのだから溜まったモノじゃねぇ。明日菜のド阿保ぅめ……!

 

 とまあ、過去を振り返ったりトラップに嵌ったりこの世界の真実を垣間見たりと、様々にカオスな3時間を過ごした。

 楽しかったのは愉しかったからまあ構わないけど、きっと過去を振り返った経緯のアレは走馬灯の類じゃねーのかな。

 二次会? いや、ちょっと無理っす。

 

 ――雌の匂いで欲求掻き立てられて、もう少し連れ立ったらどいつかを喰ってしまいそうで。

 

 喰種か俺は。

 初めて塔城が天使に見えた。アレだけ情欲を刺激しないまな板が隣に居たお蔭で、子供には見せられないという理性で抑えつけた本能に従うケダモノを解放せずに済んだ。ありがとよ!

 いや、普通に同じクラスの女子とか喰っちゃったらダメでしょ。

 今後気まずいわー。絶対碌でもない噂を流されるわー。

 生理現象としての雄の解放は仕方ないと割り切っているけど、俺は根本的に違う世界の住人だから、その内帰るというのは確定的に明らかなわけで。

 精々一夜限りのお相手で済ませたい、というのが男女関係を続けてゆく上での思惑でもあります。

 要するにアーシア先輩は現状お呼びでないです。

 付き合うフリして、その内別の男を宛がう策でも練ろうかな……。アレだけ美少女なら選り取り見取りだろうに、なんで最初が兵藤先輩に逝っちゃってたのかねぇ。あの人の趣味と真逆、とまでは云わないけど、相性と時期が悪かったよねぇ。

 

 話が逸れたけど。

 そんなわけでちょっとムラムラしてる俺は、クラスメイトらと別れて日も落ち掛けた街中を散策中。

 喰っちゃっても問題ない子はいねがー。

 ちなみに塔城は別口で用事があると言って解散の流れであった。

 あれ? アイツも歌ってなくね?

 

 

 『お恵みをー、この憐れな隣人に皆様方のご配慮をー』

 『恵まれない者らに愛の手をー』

 

 

 益体も無い思考で街を散策していれば、丁度好さげな襤褸マントの美少女二人を発見した。

 募金、みたいなことを発言しているけど、手にある箱にあるのは無駄に凝った十字架のみで、何処への寄付だとかそういうことには触れていない。

 観るからに怪しいし、そもそもホントに募金活動か? なんか見た感じ、個人的思惑の果てに成り下がった現状を打破しようとしている考え無しに見えてくる。そもそも未成年だし。

 

 

 『くそっ、誰も止まらないとはどういうことだ! 日本人は宗教に優しくないと聞いたが、そもそも人へ無償の愛を施そうという精神性すらないんじゃないのか!?』

 『駄目よゼノヴィア! いくらホントの事でもそうやって当たり散らしても無駄にお腹が減るだけよ!』

 『そもそもお前があんな絵を買うから資金が足りなくなったんだろうがっ!? 人を諌める前に己の行動を鑑みろっ! 大体なんだこの絵は誰が描かれているというんだ!』

 『え、えーと、多分、ペテロ様……?』

 

 

 ……なんか、本当に自分の為だけの活動に見えてきたな。

 まあ、変に取り繕って神への愛とやらを訴える宗教家よりはマシか。

 そう判断し、人に警戒されないような笑顔を貼り付けて御二方へと近づいてゆく。

 

 

 「お姉さん方、お腹空いてるの?」

 

 

 

 ▽ ▽ ▽

 

 

 

 そもそも、俺は聖書を布教するような一団を個人的には好ましく思って無い。

 話を聞くのを断れば他人へ人非人みたいな扱いで目を向けてくるわ、聞いてやれば聞くことが当然みたいな態度で延々と時間を取るわ、挙句の果てには自らの宗教が隣人への愛を謳う癖に他の宗教を認めない教義の矛盾っぷりだ。

 一神教、っつー考え方そのものが日本人の観念とは別物なんだろうけど、それ以前に唯一のモノとやらを崇めてそれ以外を排するっていう優越感に浸るのは己だけで充分、みたいな思惑も見え隠れするのは結局支持するのが人であるが故の弊害と言うか限界と言うか。

 話が逸れるのでグチグチと云う気はないが、要するにそういう己らに都合のいい常識を正義という薄皮で包んで他人に擦り寄る神経が気に食わないのだ。

 

 ――だが、それが彼女らに目を掛けたという理由であるわけでは無い。

 単純に、見た目が良い。

 喰っても遜色の無さそうな外見と若さを持って、実に釣り易そうな状況に陥っているので釣り針を垂らしてみた。

 本当にそれだけの理由。

 食いついた大魚は――、

 

 

 「……で、ファミレスで1人頭5人前、都合10人前の食事を平らげた以上、まさか言葉一つで済ませようとか言う恥知らずなわけないよな?」

 

 

 うん。

 相手の見た目が高校生くらいでこっちが高校一年生だからひょっとしたらと隠れた年功序列を意識しつつ初めは砕けながらも敬語もどきを使おうとしていたけど、餓鬼かと見紛うばかりの喰いっぷりを見た時点で口調は既に平坦です。

 食事の合間に聞けば、どうも布教みたいな?ことをしに日本まで来たのは良いけど、片方の茶髪の子が碌でもない絵画にうつつを抜かして活動資金を袖にしたらしい。

 結果として、差し出せるモノが無いので後日改めて、等と言い出したので俺は口にしたわけだ。

 それを易々と信用するほどお人好しじゃねぇ。

 

 

 「なっ、食費はキミが払うと言ったではないかっ!?」

 「いや、そっちに支払い能力が無いのは初見で分かっていたから其れは良いけどさ、御飯だけ喰ってハイさよなら、とか言い出しそうな雰囲気だったから聞いてみただけ。別になんか俺の得られるモノを支払うって言うんなら問題は無いけど?」

 

 

 奢るとは言ったけど、聖職者の辞書には遠慮という言葉が載ってないのかしらね?

 青髪の子が憤慨止む無し!と言葉を荒げるが、俺は『今』確実に返してほしいナァ。

 出来れば身体で。

 マントみたいな恰好だけど、その下にチラチラ見えるのがなんかボンテージっぽい衣装なんだよね。今時の聖職者ってどういう服装で布教するんだよ、ってちょっと立川市の誰かさん(片割れ)が不憫に思ったけど、それ以上に俺の現状(クラスの女子に煽られてムラムラ中)だと更に興を乗せられる材料でしかにぃ。

 

 

 「は、払わないとは言ってないじゃない。……お礼は、後ほどなんとか」

 「それを信用させられる保証は? 身代としてなんか預かるか? その場合本当に返して欲しいってお前らが思う様な物品じゃなきゃ証明にならんぞ?」

 

 

 質屋みたいなことやってるけど、俺は金を要求してるわけじゃ無いからまだセーフ。

 茶髪でツインテール?ツーサイドアップ?な髪型の子は、自分で出した条件に胸を押さえる。

 本当に一文も持ってないらしい。

 まあ、端金を寄越されても足りない分を喰った以上、それで解放するほど俺も甘くは無いけど。

 

 

 「……已むを得ん、此れでどうにかできないか……?」

 「ぜ、ゼノヴィアっ!? アナタそれっ!?」

 

 

 と、青髪ボブの子が差し出すのは、椅子の脇に立て掛けてあった彼女らの所持品。

 随分と大きい布で包まれた何かだが、……ひょっとして剣、とかじゃないよな? ファンタジーな小説とかの冒険者が持っていそうな所持の仕方してるけど、まさかこのご時世に。

 

 

 「破壊のエクスカリバー、というこの世に二つとない品だ。必ず払うので、それまで預かっていてくれ」

 「ちょ、ちょっと!? それを差し出したら任務が……ッ!」

 「なに、私には代わりになるモノもある。当然、だからと言って返さなくても構わないという品というわけでもない。証明になるはずだ」

 

 

 布をずらして覗かせる、鈍い反射光。

 本当に剣だった。

 銃刀法、仕事しろ。

 

 というか、彼女騙るに落ちてるよね?

 彼女、自分で代わりになるモノがある、って口にしちゃってんじゃねーかよ。

 あとさ、エクスカリバーって、お前……、此れで? 馬鹿にしてるの?

 

 

 「要るかこんなナマクラ」

 

――パキィ!

 

 「「――ちょっ!?」」

 

 

 俺がこの間片手間に造った惨酷王よりも魔力含有量が少ねぇ。

 破壊の、とか銘打ってるくせに、こんなんじゃアーウェルンクスシリーズの障壁すら壊せねぇんじゃねぇの?

 そう判断して、屑、と看做した名前負け過ぎる剣を(裏拳)一つでスコンと真ん中から叩き折る。

 可哀想に……、騙されてるのよあなた達……(憐憫)。

 

 

 「えっ、あっ、ちょっ、う゛ぇぇぇえ゛え゛え゛え゛!?」

 「――いや、いやいやいやいや……、え、え? 何これ、ギャグ……?」

 

 

 本気で信じていたらしい彼女らは状況を呑み込めずに、思考回路も恐らくはショート寸前。

 どんだけ純情だよ、電話した方がいいんじゃね?(クーリングオフ的な意味で)

 

 

 「どっかの路地裏ででも購入したんか? ほんと糞みたいな出来だなぁ……。こんなんじゃ何十本あっても選定剣には到底及ばねぇぞ、つぅか、そもそも概念附加が薄すぎるし、素材も拙いし、刃も荒い。え、鈍器?」

 

 

 魔術は専門外だけど、構造と骨子と冶金術くらいの嗜みはある。

 そらくん知ってるよ、本気でエクスカリバー造ろうとしたら常温超伝導するくらいの錬金を成功させなくちゃ切れ味も悪いって。

 これじゃあ元の世界の魔女さんが造った量産型魔剣の一振りにも及ばねぇなぁ……。

 

 

 「で、支払い能力が無いんなら、ちょっと付き合ってくれる? なぁに、軽く労働してくれれば文句は言わないから」

 

 

 そんなわけで本題を切り出した俺に、呆然とした彼女らは渋々とホテルまで連れ立ってくれた。

 入るときにその建物の外装と雰囲気で察し若干ごねたけど、宿泊施設も兼ねていることを教えると嬉々として入館。

 数日振りに風呂に入れるとか、……お前らどんだけ金が無いんだよ。

 

 

 




~朱乃&アーシア
 放置プレイは鉄板


~ポテトは犠牲になったのだ…
 サクサクし過ぎぃ!


~NITTLE GRASPER
 天才ボーカリスト『佐久間竜一』率いる伝説的ロックバンド
 最近復活したとかいうことで聞きかじった名であったことに気にかかり烏丸もファンになる


~BAD LUCK
 こいつらホントにミュージシャンか、ってくらいにバラエティ枠の2人組
 3人に増えたかと思ったらボーカルがニューヨークに飛んだりパンダロボ引き連れて空港襲撃したり新曲はハミングだったりと無茶苦茶やってる人たち
 ボーカルの『新堂愁一』は佐久間竜一に激似との噂でry


~00Z
 宮崎県某高校の文化祭へと連れられて行った先で出会った『鹿賀シカオ』率いる3ピースロックバンド
 日帰りに間に合わず、ご宿泊の果てに捕食される


~ジャスティファイズ!
 いーまひとりひとりのry


~「ハーレムか! キャバクラか!!!」
 女子を誘ったのに「烏丸くんも来るんだよね?」という威圧に押されて呼ばざるを得なかったけど、そんな女子ら(クラスのキレイどころ)をこぞって持っていかれた感の男子一同、心の叫び
 烏丸くんは基本的に女子に受ける程度の空気を醸し出すのがデフォです
 どうやったらそうなるのかは、んー、最低限清潔感を保って肉体を健康的に維持して対話を上手く時に未熟も混ぜつつ熟せれば出来ないかな、と愚考します
 それこそ練磨となるには百戦を熟すべき。あの子羞恥心とかそういうの、割と捨ててるから


~小猫たん超天使
 天使「げせぬ」


~アソパソマソ
 そういえば『はがない』完結したそうですね。おめでとうございますね
 出来栄えの非難っぷりにうわぁ、とエピログ読みつつ無いわぁとも思ったけど、考えて見たらこの作者今までの作品でも最後の人間関係こんな感じだった、って理解
 じ、次回作こそは騙されねぇぞ…!


~袖にする(意訳
 意味合いと使用例間違っていますけど、お金ってキホン大事よ?


~思考回路はショート寸前
 教えられたことをどれだけ素直に鵜呑みにしているのか、という意味合いでの純情
 3分の1とかそういう深読みはお呼びでないです


~労働(意味深
 本番は次回!



なんか出来たので早めに更新
お待たせ!次はお待ちかねのゼノヴィア&イリナだよ!
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