「『麻帆良学園から来ました烏丸イソラです!』『仲良くしてね!』」 作:おーり
「――で、改めて云わせてもらうのだけど、烏丸くんはアーシアちゃんとキチンと付き合う気があるのかしら? 私たちはこんな
「うす、スンマセン。正直、遊び半分で弄りました。もう手を出しませんのでご勘弁ください」
というか、女子ってそう言えば貞操観念のキチンとした子もいるんだよね。
麻帆良ではあんなんばかり(女子校のノリでパンチラとかも気にしない~みたいな)だったし、すっかり意識から抜け落ちてましたわ。
そんな反省を抱え五体投地の勢いで謝罪すれば、後ろのアーシアさんがガァンとショックを受けたような顔をされていた。
でもさー、俺から言わせてもらえば普通に重いよー。
高々二日ほど身体の付き合いがあった程度で、いきなり嫁面は無いわ。
奥さんは既に間に合ってますし。あ、愛人みたいなのもな。そっちは不本意だけど。
「……あなた人間のクズですか」
「おぅ、塔城からそんな目向けられるのは初めてだな。だが撤回はしない。俺は、アーシア先輩と付き合うつもりも結婚する気もない!(ドンッ!」
「……無駄に男らしいのがまた腹立ちますね。あとなんですか、最後の効果音……?」
やっぱりネタが通用しないんだよなぁ、この世界線。
アーシア先輩と姫島先輩ついでに塔城にも連れられて、以前にも来た旧校舎のオカ研部室。
学外からの連行途中なんかメタ的に言う処の一話分余分な話が挟まった気がしないでもないが、そんなことはさて置いて彼女らに『悪魔』だと自己紹介を戴き、背から蝙蝠か烏みたいな三者三様の羽を生やした御三方に取り囲まれての事情聴取を受けてしまった俺である。
――直に生えている、というよりは魔力的な性質を帯びた『波長』を成形する発信機に近いか。
一息に種族間での身体的特徴、とも言えなくも無いけど、それだと物理法則とか進化論とかを無視した形成になるから、やはり生物的な役割よりはもっと根本的なところで『世界の構成』自体に余計な手が足されている気がする。
簡単に言うと、神秘存在が受肉してるんだな、この世界。
……通りで無駄に魔力が溜まる筈だよ。
概念武装そのものが資質的なオーバースペックで形成されるから、俺に備わっている魔力精製回路だと廻転稼働が過剰過ぎて収まりつかないって言う。
今すっごいメタ的な妄想したけど、もしも奈須き●この型月世界とこの世界とがクロスオーバーしたら確実にバランス悪いことになるだろうなぁ。どっちかが冗談みたいに強すぎて、片方の視点から「お前TUEEEEE!」っていう二次創作が生まれる気がする。どっちがどうなっても可笑しくない、みたいな。まあ妄想だけどさ。
「……今全然関係ないこと考えていませんでした?」
「ん。いや、そうでもないけど」
先ほど塔城の背中の羽も少し弄らせてもらったけど、感覚は一応繋がっているらしい。
神経が通っているというよりは、出し入れできる、ってことからせっちゃんみたいなタイプかな。
羽そのものが魔力を放射する形質を構成するから、剥き身の魂の一部、って解釈した方が近い感じ。
ということは、強ち全然趣旨の違う世界線とは言い切れない、ってことか。
あっちの世界でも神族魔族が降臨することは偶にある事象だし、完全受肉している所為で
でも内包魔力が此れ、多分高音さんとかの一般魔法生徒と同程度だな。
やっぱりバランス悪そう。
武装解除をくしゃみで発動するネギ君ほどじゃないけど、羽を生やしたことで魔力解放状態になっているのに外に漏れている余波が契約執行時の強化にも足りてないし。
体内に在るのか、と思って軽く探ってみても、この人らに力が巡っているという感覚は見出せない。
うーむ、……ひょっとして、俺ですらランク的に上位君臨できちゃうレベルなのか?
いっちゃう? イージス艦二隻分いっちゃう?
「やっぱり見当違いなこと考えてますよね?」
「いや、そんなことねーけど?」
いい加減に塔城からの言及が鋭くなって気がするので視点を戻すが。
要するに、姫島先輩が心配していたのは、妹分であるアーシア先輩がろくでなしの後輩に騙されているんじゃないか、という点だろう。
そもそも、最初の時点でこちらが『そういうお仕事』を斡旋する方々だ、と勘違いした所為であんな関係になった2人である。撤回するのも俺としては気にしない。
いよいよ性欲がヤバくなったら、またこの間みたいに夜の街中で釣れそうな女性を一晩限りのお相手として漁るだけであるし。
年頃を狙うのは俺自身の年齢的にも定石となるのだが、大学生辺りへ絞った方が良い気がしてくる今日この頃。
「……あなたね、女の子の初めてを奪っておいて直ぐに捨てるって、どういう料簡をしてますの? 責任を取る、と言うまでは帰す気はありませんわよ?」
「えー? 勘弁してくださいよー。前の所じゃ女子の方が貞操観念アレだったんで、こっちも勘違いしたんですよ。というか、最近の女子ってその辺は緩いと思うんですけど」
「アーシアちゃんをそこらの雌猫と同じ目で見ないで欲しいですわね」
「姫島先輩の猫っ可愛がりが半端ない件について……。でも、最初に俺の部屋に乗り込んできたのもアーシア先輩ですけど。チラシで」
「そこについては小猫ちゃんに後でしっかりと話を聞きますわ」
「!?」って姫島先輩へと首を勢いよく向ける塔城は兎も角として、誰かに似ている声音で語る姫島先輩が普通にしつこい。
似通っている大元の所為なのかな、俺を頷かせるにはカリスマが足りない。
素直に聞くことを生理的に受け付けられない俺へと、先輩は話を続けた。
「あなたが普通の男子であるなら、正直こちらとしても催眠とかで言うことを聞かせる手段に出るのですけど、」
「せんぱーい、今俺より碌でもないこと言ってますよー」
「自覚あったんですね……」
塔城、うるさい。
「ですけど、あなたにはどうにも『そう言うモノ』がかかりにくい体質みたいですし。こうして正攻法で認知させようかと」
「個人間の付き合いに口出しするのってどうかと思うっす」
「……グレイフィア様から、あなたとの付き合いをそれなりに確立しておくように、と通達もありましたの。要するに、仲良くやりなさい、と。……あなた本当に何者ですの?」
「知らねーっす」
流石に、グレイフィアさんまでは自分も喰われたことを告げてないご様子。
しかし、姫島先輩が此処までしつこい背景にそんなモノがあるとなると、あっちはあっちでまためんどくさい何かが背後にありそうな気がするなぁ。
それは今は一端さておき、堂々巡りで話は進まず。
さて、どうしたモノか。
「――あ?」
「……なんでしょうね?」
ふいに、全員が外へと意識を向けた。
音、ではなく、何か騒動の気配みたいなモノを感じ取った所為である。
その辺は確かに、人間とは別の種、と言えるだけの感知能力は有しているようだ。
「……? 少し見てきますわ。小猫ちゃん、一緒に行きますわよ」
「え。いえ、この場にお2人を残す方が問題なのでは、」
「2人だけでしか話し合えないことだって、世の中にはありますわ」
「先ほどまで色々口出ししていた人の台詞とは思えな、」
全て言い切る前に連れていかれる塔城。
部室には、見事に俺とアーシア先輩だけが残された。
……俯いた様子でいる彼女と、2人きりで顔を突き合わす。
俺は言いたいこと言ったし特に気にしないが、アーシア先輩なりには言いたいこともあるんじゃなかろうかとは思う。
なので、言わせる気でもある。
許してとは言わない。好きに言えばいいさ、それで気も晴らせるなら安いもんだよ。
「…………私じゃ、ダメ、ですか……?」
「まあ、うん」
心を鬼にして頷く。
「身体には、不満は無いって……」
「あー、言ったね」
でも、この人マグロって感じで、こう、俺ばかりが接待プレイしてるから、そこだけは不満かも。
「……小猫ちゃんから聞きましたけど、奥さんが他にいらっしゃるって……。同居していた方ですか……?」
「ん? 会ったの?」
同居云々の彼女……、魅衣のこと、だよな。
いつの間に会ってたんだ。
まあ違いますけどもね。
「や、やっぱりおっぱいが……!」
「それは違うよ!」
そこを重点的にしていたら、俺は今頃ゆーなかアキラたんと結婚しておるわ。
思わずネタ的に口走ってしまう。ダンガンな論破って感じで。
「じゃあ捨てないでください! なんでもしますから! そらくんが望むことを、なんでも応えますから捨てないでください!」
――うわっ、重っ。
泣いて縋られるが、やっぱり重い。
多分だけど、女性の意識する『なんでも』の範疇って言う程広くないよね。
この人、元シスターとか言っていたし、元々の社会意識の狭さが痕を負って比例しているって感じ。
困ったなぁ。これじゃあ兵藤先輩と縒りを戻せ、って言って聞くようにも見えないし。
……つか、いよいよ外もうるさくなってきた。
なんなの? 何騒いでるの?
「あー。ひとまず、俺外見て来るから、その話はまた後にしない?」
「~~っ、でもっ、」
「じゃあ言い換えるから。アーシア、ハウス」
「っ、わ、わんわんっ」
縋っていた涙目だったアーシアさんは、犬の降伏ポーズみたいに手を胸の前へ揃えてしゃがみ込む。
ポーズはM字で、命令されたことが嬉しかったのか、泣き笑いみたいなエヘ顔になっていた。
良し。そのまま待機な。
あー、めんどくせ。
▽ ▽ ▽
「……で、此れ何の騒ぎ?」
聖剣使いの因子を自らに埋め込んで、コカビエルの手によって再び奪い取られた4本統合エクスカリバー、更に『
アーシア先輩はどうした。
「いま、エクスカリバー……、え、え!?」
「嘘だろ、なんだ、よ、それ……」
聖剣が容易く折られたことに狼狽える佑斗先輩と回避行動で息絶え絶えな兵藤先輩、あとリアス部長とさっきまで彼に懐疑的だった朱乃さんが初めて目にした彼の実力に慄いているけど、私からしたら大体彼なら出来そうなことなのである意味納得である。
あまり深く考えても意味も無く変なところに置き去りにされるので、程ほどで納得しておかないと疲れるかと。
「で、塔城、なに、このはっちゃけていた爺さん」
「おぅっ!? おぅっ!? はへぇっ!? ひぎぃっ!?」
タイキック止めなさい。
「何故執拗にローを狙いますか……。なんか、今回の騒動の主犯といいますか……」
「騒動? なんかあったのか?」
「えーと、聖剣が奪われたとか、それを新しく造ったとか……」
「……ん? なんか最近街中で似たようなモノを見た気が……」
蹴りを辞められて、ビクンビクンのたうつバルパー何某さんを放置し、ぐるりと周囲へと視線を巡らせる。
いつものオカ研メンバーに、先程土下座したフリードが傍に……仲間にでもなったのだろうか?
あ、教会派遣のお2人まで
「………………なんか、何処かで見たような……!?」
「何に慄いてるんですか、あなた」
アレか。全身タイツというかレオタードみたいな痴女スタイルの女子高生が目についたのか。
アーシア先輩とはきっちり男女の関係になっていたご様子だが、この人はそこそこの貞操観念も持っているので目に余る変態を目の当たりにして処理が追い付いていないのかもしれない。
貞操観念云々は、今迄散々アピールしてる私を相手に一切手を出してこなかったことからの推測だ。
自分で言うのもなんだが、私は正直女子としては完全に未熟な身体つきをしている。
言いたくないがペド野郎垂涎の肢体で、此れに本気で懸想する男性ならば社会的にも確実に死んだ方が良いロリコン野郎だと自負も出来る。
しかし、烏丸くんは違う。
奥さんと紹介されたマスターとは肉体的な関係を持たず、私にも手を出さないのだから、そういう趣向でないのは絶対的だ。
かといって他の女子に現を抜かしているのは問題だろうが、彼なりの理屈だとそういうわけではなく、欲望の解消としか操を預けない心情を開かぬ徹底ぶりには別の意味で擽られてしまった。
ちなみに私こう見えて悪魔だから、男性の性欲云々に関しては結構リベラル。
ロリータ女子に幻想抱いてる童貞どもー、残念でしたー☆キャハッ。
……気になる程度だったから、これまで色々とちょっかいを掛けていたのだが、身体は“こう”でも私だって年頃でもある。
アーシア先輩ばかりは、やはりずるい。
朱乃さんは受け入れられないかもしれないが、アーシア先輩との話し合いに決着が付いたら私ももっとアピールしようかと思った。
本気で我慢しきれなくなったら、夜這おう。
そんな決意を隠しつつ簡単な説明で片を付けると、烏丸くんは厭な顔をしてお爺さんを見下ろしていた。
「……つまり、この爺さん噂に名高い聖剣の刀鍛冶か。なんか
また碌でもないネタでボケている気がする。
「馬鹿な……! なんだ、貴様は……!?」
あ、コカビエルも一緒に驚いてた。
どうもあの聖書にも載ってる古株の堕天使だが、この件で黒幕的な立場だったらしい。
私と朱乃さんが来た時には、聖書の神が既に死んでいるとかいうことをバルパー何某に説明して、そのバランスのどうのこうの、と言いつつエクスカリバーの統合を促していたように思えた。
自分たちの信じる主上が既に存在しなかったことに絶望した教会組お2人が呆然自失となるのも仕方ないかもしれないけど、それで手にしていた聖剣を二つとも奪取されるというのは見過ごせない。やはり此処は仕事しろ、と叱咤すべきであったか。
まあそれも総て折られたのだけど。
烏丸くん、ぐう有能。
「魔王でもない只の人間が、こんなところで障害になり得る、だと……!? くそ、フリードが寝返るのも無理のない話か……! だが俺も今更後には引けん! 戦争の引き金を引くためにも、貴様らには贄となってもらうぞ……!」
「……塔城、あのオッサン、なんかひとり物騒なこと口走ってる気がするんだけど」
「今の烏丸くんほどじゃありませんよ」
「どういう意味だ」
いやホントに。
驚異的な堕天使とかいうので朱乃さんが顔を強張らせていましたけど、本気出した烏丸くんに死角はないのでは。
「私たちは先ほどのバルパー何某さんでも勝てないくらいの実力ですから、烏丸くんに任せます」
「全投げとか、投げ槍にもほどがあるわぁ……」
「いえ、普通に敵わないので、ホントに何とかしてくださいお願いします。……アーシア先輩に関することで少々私個人的な友誼を謀るのも吝かではありません」
傍に兵藤先輩もいらっしゃいますので最後の一言は小声である。
なんだかんだでアーシア先輩へ最初に手を付けようとしてたエロ坊主ですし、未だに同居している方々ですし、アーシア先輩に他の男がいるとかいう事実を未だ受け入れきれないキャパなのではないかと思われる私なりの心遣いです。小猫ちゃんてばなんて出来た後輩なんでしょう!
そんな打算で付け加えた言葉に、しかたねーなといった顔つきで烏丸くんはコカビエルと向き直る。
焚き付けておいてなんだけど、本当に単騎で渡り合うつもりなのか。
「あー……、大体
▽ ▽ ▽
――数分後、其処には只の肉塊にされたコカビエルの姿が……!!
いや、いやいやいやいやいや、待って待って、ちょっと待って!?
か、烏丸TUEEEEEEEE!?
三つ又の槍みたいなのを出現させたと思ったらそれを投擲、投げつけられたコカビエルが回避するも何故かその槍に
自分が動いたことにも驚いたようだったコカビエルへ説明なんて全くせずに、烏丸は同じ槍を数百単位で出現させ、その総てを連続して包囲するように逃げ場が無いように投げつけた。
投げつけられるごとに自壊する槍。
その自壊に伴って肉体を抉られるコカビエル。
あとはもう一方的だった。
こんなに惨たらしい戦い初めて見た、いや、戦いなんてものじゃない。
これはもう
1人袋叩きとか、実現できる奴存在したんだな……。
「――で、此れで良いか?」
「ーー……ッ! ……っ、~~っ、……っ」
かひゅぅかひゅぅぅぅ、と音も漏らせないレベルでのか細い呼吸で弱り切っているコカビエルを踏みつけて、烏丸は誰にともなく確認を取る。
つか、アレで生きているとか、流石は聖書の堕天使。
……いっそ殺してやれよ……!
「……はは、コカビエルを引き取りに来ただけなのに、これはまた凄い奴に巡り逢えたものだ……!」
今度は何だ!?
声のした中空を、全員が一斉に見上げると其処には――
以下略
~以下どうでもいいレベルの用語解説~
~ドンッ!
海賊王に、俺はなるっ!
島津かな?(乱視
~悪魔の羽
出し入れできる時点で哺乳類というよりは昆虫とかになりますが宜しいのか?
ネギまでも思ったのでそこから検めて、実態に限りなく近い『魂の解放』という分析
実際にどうなのかを原作でも追及されたことが無いのは、どうなのか
~アルティメットミクシムエクスカリバーゴッドコンバート
何気にデュランダルまで統合されてる超エクスカリバー!
お疲れさまでした
~本日の1ひぎぃ
爺が喘ぐR18とか、何処の層に需要があるのか…!?
~キャハッ☆
ウーサmいやいや、ちょっとはっちゃけただけですよこのロリってば
…ところで、最近ロリコンとロリが殺し合う漫画が発売されていた気がしたのだがry
~聖剣の刀鍛冶
で。この爺さん、原作で死ぬ必要性本当にあったの?
~帝釈廻天
烏丸のオリジナル技、重力魔法を圧縮具現した其れを実はスタンドで形質を補填し整えている。投擲すれば制御を離れた超重力子へと性質が移行し、極小規模のブラックホールを自製しつつ自壊する。一種のブロークンファンタズム
麻帆良という結界だらけの封印地から烏丸自身が解き放たれた今、障壁へと自動で廻すシステムが発動していない以上、持て余した魔力を過剰に使い回した数百単位略式召喚で連続発射が可能
相手は最早死ぬしかない
~1人袋叩き
出典は東京クレイジーパラダイスより
残像の見えるくらいのスピードでかごめかごめをしつつ中心地の相手へ殴る蹴るの暴行を加える絶技
今回のは例え的な意味合いで使用された文だが、この烏丸なら出来ても可笑しくない…!
やる気がなくなったわけじゃないです
大体原作通りなので、問題無いですよね?(白目