「『麻帆良学園から来ました烏丸イソラです!』『仲良くしてね!』」 作:おーり
お蔭で連続投稿だ。最新話で漁っても混乱はしないだろうけど、直ぐ前はエロ回だから前話との温度差がアレ
ちょっと時間置いて読んだ方が良いかも知れんね
副題なっげぇよ!って机叩き折る23話
「……もう一度言ってもらえるかしら、リアス?」
「だから、プールの清掃を今年は
何を言い出すのだろうこの能天気赤髪姫は、みたいな目で見られていることに気づかずに、我らが主は小首を傾げる。
『何か問題が』? お願いする立場にある私から見ても、問題しか生まれそうにない発言だと思う。
「……それで、こちらに何を要求する気?」
「そ、そんな警戒しなくてもいいわよ。ただちょっと、清掃した後にプールを一足早く使わせてもらえたら、って、」
「――は?」
本気で阿呆な発言にソーナ会長から【威圧】が染み出てた。
覇気に晒されてビクッ、と身を竦めるのは同じ部屋に居た匙先輩や隣のクラスの仁村さん。
無論、ウチの主であるリアス部長もその剣幕には驚いたらしい。
しかし、驚いているだけ、って感じで、今回の本題には理解が及んでいないご様子。
お願いした立場ですけど、うちのあるじがなんかスイマセン。
「リアス、生徒会の運営費用がどうなっているか知ってるかしら?」
「え? えーと、学園から出ているのよね? ウチの代理だけど、理事長に立てた人間が表の立場で、」
「知ってはいるみたいね。詳しくは今は良いけど、それがきちんと動いていると云う事を自覚しているのなら話は速いわ。
――その上で、貴女は今なんて言ったのかしら?」
うわ、ソーナ会長剣幕凄い。
今度こそヤバい話題に触れたと自覚できたのか、困惑を隠せないリアス部長。
しかしやはり雰囲気だけでしか把握できておらず、言い返すことも無い部長へと、しばらく見ていた会長は溜め息を吐く。
「……いいかしら? お金と言うものは使わなければいい、というわけじゃ無いの。使わない分はしっかり廻さないと運用にはならなくて、『貯めておく』という選択は采配される『資金』にはあってはならない事態だわ。そもそも、配分としてどの程度必要とされているのか、は先立って会議で決定する問題だからね。此処までは良いかしら?」
「えーと、う、うん」
要するに、国家予算を各自配分するようなモノと同じなのだろう。
年内に使い切らなければ多量には必要ないと上は判断して、次年度からは削られるのが基本骨子、とか先日何故か烏丸くんが説明してた。
数学の授業なのに、何故か。
まあうちの学校の先生方の授業内容がアレなのは既知の事実だし、何もまちがってはいない(白目。
「生徒会も、潤沢とは言えない予算をやりくりして、『次』が足りないと言い出さないように生徒活動に充てることで運用しているわ。其処に不備があっては、生徒の自治活動という『やり方』が『次』に通り難くなるの。立てている代表が私たちの事情を知っていたとしても、その周囲が全てというわけでは無いし、悪魔が正体を晒すことは決して正しくは無いから」
「それは、わかっているけれど」
「ええ、其れが分かっているのなら、――何故目立つようなことを繰り返すの、貴女は……!」
語気が、強まった。
やだ、コワイ!
「き、貴族は領民の手本となるべく、相応に優雅な生活を披露する必要が、」
「此処は日本で貴女は学生! いい加減に特別扱いを享受するだけの生活態度を改めないと、生徒会としてもオカルト研究部を擁護できるわけがないでしょう!?」
「よ、擁護?」
気づいてなかったのだろうか、この人……。
「部長、私が説明することでもないのですが、こちらがいち部活動派閥である以上『生徒会』は『私たち生徒を纏める組織』という枠組みです。名目上は正規扱いにもならない、活動内容が不明瞭な『オカルト研究』という部活動名を掲げている以上、贔屓目で扱われていることは既に他の生徒にも知られていることですし、これ以上の特別扱いを要求したら……まあ、いち部活動をわざわざ槍玉に挙げるような暇人が早々居るわけはないかもしれませんが、人目を憚るような目を向けられるのは確実でしょうね」
「……小猫の言ってることがよくわからないわ」
「そんなんだから学園裏サイトで色々言われるんですよアナタ」
「色々言われてるの!?」
主に、【脳筋】とか【恋愛脳】とか【男子のオ●便器】とか。
まあ此れはどうでもいいことだから放置でもイイだろう。主に少ない男子の視線を集める為に妬んだ一部
同じように裏サイトを巡回し把握していた朱乃さんが、リアス部長を宥めつつ言葉を選んでいた。
「とりあえず、支取会長が言いたいことはこう云う事だと思いますわ。6月とはいえ中々に暑い日が続くとはいえ、まだプール開きも決定されてない状況で先走って一部の生徒が勝手に学校施設を使用しようとしている、という利己性へ訴えかけられそうな他の生徒からの懸念。ということかと」
「ええ、と……?」
「……要するに、私たちだけが一足早くにプールを愉しむというのは、羨ましがられて意識的に反感を買うのでは? と言いたいのでしょう?」
最後の言葉は会長へ向けたモノだ。
というか、本当に部長の理解力が及ばないのがどうにかして欲しい。
朱乃さんもせっかく色々オブラートに包んで言い方を選んでいたのに無駄足である。
おう、お前高3やろ?
「そ、そう云う事なのね。それなら、
「見る者だけが全てでは無いのに、其処だけにしか及べない認識操作で何をどう動かそうというの貴女は。というか、その認識阻害に頼るやり方はいい加減に止めなさい。重ね掛けして効果がどこで薄れるかわかったモノでもないわよ」
「」
会長の攻撃! クリティカルな言葉が部長の胸を抉る!
いっそもう少し物理的に抉れたらいいのに。
「それと、清掃後を使用したいと言ったけれど、プールの水は一朝一夕に貯まるはずがないでしょ」
「そ、それは魔術で大量の水を……」
「さっきも言ったけれど、というか先に言おうとしたことなのだけど、其処に出る筈の
あれ、その言い方だと既に何らかのストレスが会長の身に被さっているような気配なのですが。
言い負かされて背中が煤けている部長に代わり、私が気になったので問うてみることに。
「何かあったのですか?」
「先日のコカビエル襲撃に連なる件で、聖書関連の三種族会談がこの駒王学園を舞台にすることに決定されたのです。……4名いらっしゃる魔王様方の代表として2名、サーゼクス=ルシファー並びにセラフォルー=レヴィアタンのお二方がいらっしゃることに……」
「……ああ」
確か、会長の姉がセラフォルー様だったはず。
噂の『魔王少女』が来るのか。
……それは胃痛も痛くなる(表現重複。
「え、お兄様も?」
「むしろ、サーゼクス様が先立って代表としていらっしゃるはずでした。セラフォルー様は、その、無理矢理自分から組み込んできたというか……」
「ご、ご愁傷さまです」
部長の疑問に応える以上に、会長のストレスが姉妹愛でマッハ。
うちにも似たような姉が居たので、ちょっと共感を覚える今日この頃。
「……朱乃、ソーナと小猫が私を無視する……」
「サーゼクス様からは一応連絡は入っていますわよ? あと、何故か私のところに天界のミカエルさまからも連絡が。……
「そ、そう。この分だと、堕天使からも何らかのアクションが在るのかもしれないわね」
一瞬でハイライトさんがお亡くなりになった朱乃さんを気遣う気だったのか、廻って来た話題にそれっぽい予測で乗っかる部長。
そんな堕天使は総督が動いていた、と帰宅した兵藤先輩より教えられたのは、わりと直ぐ後のことだった。
そんな話があった、昨夜の話。
▽ ▽ ▽
「――そんなわけで、先走らせてもらいますけど数日後に控えたプール授業では烏丸くんの相方は私がゲットです。泳ぎ方を教えてくださいお兄ちゃん」
「待て待て、体育の授業だよな? 男女合同なの?」
「男子が少ないのでいっそ混ぜよう、という先生方からの提案だそうです。あとスルーは酷いと思います」
普段他人のボケをスルーしてる身で何を言うのか。
俺はそう呼ばれて悦ぶ人種とは違うと、以前にもツイートしたはずなのだが。
そして先生方、というよりはなんか別方面からの横槍が入った気配がぷんぷん匂う。
これまでは男女合同なんて微塵も無かったのに、水泳の授業になって何故今更。
まるで、自分の想う様に行かなかった懸念を解消するために、力の使い方を斜め上へ修正した誰かさんが教師の意識改竄を促したかのような、そんな教育方針の急速旋回具合だ。
……まさかな。
「此処だけの話、リアス部長が先生方へサイミン=ジツでオハナシしたそうですけど」
「やめて裏話聞かせないで」
想定した事態がガチだった。
犯罪くせぇ、というか、あの人はむしろ体格的にも催眠掛けられる方じゃねぇのか(エ●ゲ風味。
「まあまあ、いいじゃないですか男女合同。男子は歓んでますし女子も、一部は沈んでますが反面喜色も混じってますよ。主に健康的な肉体美が無料鑑賞できると云う事でふひひ」
「オッサン発言やめぇー。というか、ターゲットが絞られてる気がするのは、……懸念で済みそうにねぇな。あと沈んだ一部女子ってのが無駄に気がかりなんだけど」
こう、嫌な予感が腐臭を伴ってて、
「おや、気づきましたか。まあ烏丸くんは基本攻めだそうですから、大丈夫ですよ」
「ナニが!?」
塔城の友人関係を一度改善した方が良いのではないかと、ちょっと思う。
むしろこの学園の女子の有り様をどうにかできやしないモノかとも。
さてそんな話はさて置き、いい加減に気になっていることを問うてみたいと思うのだが。
「――で、朝から俺の隣の席に置いてあるこの段ボールは何なんだ」
ご丁寧に椅子の上へと鎮座
閉じた蓋の上から覗き込めば微妙に震えるし、なんかナマモノが入っている気配はするのだが、変に静かなので問いかけるタイミングがつかめやしねぇわけであった。
ちなみに今は昼休みだったりする。
「ああ、やっと突っ込みましたか。このまま放課後まで放置プレイなのかと」
「ツッコミ待ちを呼ぶには難易度高ぇよ……、つーか開けるぞ? 時間的にもクラスメイトらも待ちぼうけ喰らってんだし、いい加減にお披露目する頃合いだろうよ。今日は先輩方も来ないみたいだし」
というか、学校来てんだろうか。
腰が砕けている可能性が微レ存。
「そうですね、時間的にも丁度昼ですし、エサやりにもタイミングは間違ってませんし」
「ナニ? 犬猫? 仔犬系の何か? むしろ犬なら大歓迎」
「えっ」
おう、俺が犬派なのがそんなに異論有るのか。
そういやこの世界って『らぶらぶアニマル』も無かったんだよな。ようやく始まった竹村あんじゅの犬コーナーエッセイも読めないという絶望。
何が何でも元の世界へ戻らなくてはならないと、心に決めた一件でもある。
そんな心意気のままに、段ボールの蓋をぱっかーんと開く。
閉める。
……?
もう一度、開く。
目が合った。
「誰だコイツ」
「ギャスパー=ヴラディ、同級生です。ギャーくん、と呼んであげてください」
中に納まっていたのは、肩口まであるストレートな金の髪に
しかし、幾ら小柄でもダンボに納まるとかってどういう物理法則が働いたらそんなんなるのか。
エスパーか。エスパー伊●か。
『うっぉおおおっ!? 美少女! 美少女が増えたぁっ!』
『やったぜ勝ち組じゃねぇかこのクラスっ!』
『クラスメイトが増えたよ! やったね斎藤くん!』
外周にて様子を覗っていた男子らがドッと沸く。
いや、少年だから。気づけよお前ら。
……まあ、箱の中に納まっている服装見た感じ、女子制服着用してるから勘違いしても無理ねぇか。
俺? 骨格見れば判るでしょ。
そして密かにフラグが立ってる斎藤くんに、敬礼。
「で、なんでこんなんなってんだコイツ」
「極度の人見知りで対人恐怖症も相俟ってコミュ障も併発してます。トレーニングという名目で昼の学校へと連れ出したのですが、結局自分から動こうとしなかったのでイマコレです」
これでホワイトカラーにレッドアイならば子兎認定も容易かったのですがねぇ、と他所の話を持ってきて続けた塔城。そういうことじゃなかろう。
というか、引き籠りの連れ出しをしたご本人の言うセリフとは違う気が。
ふぅむ、しかし微妙な既視感。
引き籠り、コミュ障、対人恐怖症、見た目美少女……なるほど、森久保か。
いや、そうじゃなくて、必要なのは経緯だろ。
「転校生、とは違うのか」
「引き籠りです」
「こ、小猫ちゃん酷い……」
小刻みに震える美少女(見た目)が涙目で呟く。
その小さな抗議に目線を向ければ、更に小さな悲鳴と共にダンボへと潜り込んでゆく小動物系同級生(2人目。
目が合っているうちに、にっこりと微笑って警戒心を解くお手伝い。「ヒィッ!?」
「……塔城、なんだか更に怯えられたんだけど」
より強い悲鳴と共にダンボへと収納された小動物系同級生2号の姿が其処に。
解せぬ。
「烏丸くんは正直見た目がかなりチャラいですから。自分とは違う人種で忌避感が先立ったのかも知れませんね。差し詰め、街中のナンパ野郎に怯える清楚系少女の如く」
「塔城の言い分がことさら酷い件について」
誰がシブヤ系か(言ってない。
「おうおう、どけどけぃ烏丸っ。美少女怯えさせるとか口ほどにもねぇやつめっ」
「ギャスパーちゃんだよね、初めましてっ、紅のスーパーガイ・橋爪ですっ」
「同じく外神田ですっ、よろしくぅ!」
「新宮坂だ、ふん、よろしくな」
色々とキャラ付けを終えたらしいクラスの男子が、歓楽街の客引きみたいに顔出しを開始した。
クソうぜぇホスト臭がぷんぷんするぜ……。他人の失敗を見計らってモブが湧く湧く。
――吹き狂え、元素の、彼方まで……っ!(舌打ち。
「ひぃ、いっ、いやぁああああ!?」
少女みたいな悲鳴を上げて、ヴラディなる小僧は詰め寄る男子らから逃げ惑う。
が、普通に考えて、段ボールとか完全に逃げ場がない。
しかし、其処にて何故か、
「――あ? おい塔城、あの小僧まだ他になに、か……塔城?」
気づけば、――クラス中の『なにもかも』が静止した世界。
教室内で動いているのは俺とヴラディのみで、時計の秒針すらもその動きを
「っ、ひっ、いぅっ、な、なんであなたは動いてるんですかぁっ……!?」
怯えた顔のまま、ヴラディはこちらへと問いかける。
なるほど、お前か。
「無差別な存在凍結……? ていうか、時間干渉だよな……。マジか、マジか……!」
無差別ってことは制御が未熟、ネギ君みたいな感覚に近い魔法制御。広範囲ってことは認識上の絶対線が及ぶ範囲内と云う事だから、要するに視界に納まった射線上が術式の対象内ってことか。
そして超りんのカシオペアで再現が近しい性能ってことは、原作を準拠すれば並行世界移動への希望が見えて来た……!?
「おいちょっとヴラディ、少しでいいから解剖させろ!」
「いっ、いやぁあああああああ!? 唐突に命の危機が差し迫ってきましたぁあああああ!?」
ほんのちょっとだ、先っぽ、(眼球の)先っぽだけでいいからっ!
~前半部分
原作準拠です
プール回のアレコレはリアスさんが先走った所為だと推測。置いてきぼりになるのも無理のない仕様
真面目に考察すると屋外プールで掃除後に直ぐ泳ぐことは不可能で、保健所とかにも申請が必要とかって聞いた記憶が。大腸菌がどうのこうのでひと夏の使用が中止になった小学校もあったそうです。南無
~竹村あんじゅ
犬神使い・武村恭一朗のPN
東中野在住40過ぎの髭面ヒッピーなオッサン。顔は怖いが内面は優しい動物好き。使っている香水はシャネルのエゴイスト。血液型はB型
フリーライターを務めており『らぶらぶアニマル』では専門のコーナーを用意されるくらいには読み手が居たりする。烏丸がD×Dへ来る前には犬コーナーを取得した、とご本人からのメールで知ったらしい
~なるほど、ぼののか
違います。
~ギャスパー=ヴラディ
聖剣使いを2人取得したことで上の方からお達しが下り、色々と騒動の尽きない駒王にて封印指定であった彼を解放することが出来たとかいう話をキングクリムゾン!結果だ、結果だけが世には残る…!
納得いかなかったら世界補正とか、そんな理由でもいいや(やっつけ
さらっと登場した吸血小僧に理不尽な烏丸の魔の手が迫る…!(え?こういう意味と違う?マジで?)
~今更というわけでもない烏丸の見た目おさらい
色黒→日焼け肌
+
白髪→染めてる?
+
成長上必要だった修練の結果→細マッチョ
=陸サーファー。周囲からはこんな認識
~吹き狂え、元素の、彼方まで…っ!
――
…そんなことより妹神様の2巻はよ
はい連続投稿終了。エロと比べると文字数少なめになっちゃったなぁ
次回は皆様ご存知授業参観。ん?今思えばギャスパーフライングしてね?
お楽しみに