「『麻帆良学園から来ました烏丸イソラです!』『仲良くしてね!』」 作:おーり
書けと言う啓示やも知れない(錯乱)
あ、前回色々誤字脱字があった部分は修正しました
ご報告感謝 (/・ω・)/
「ぅ……っ、ぃ……!」
必死で声を押し殺して、人が通り過ぎるのを待ちます。
場所は夜の公園。
隠れた木陰で、背後にはそらくんが、私の身を隠すように覆い被さってくれていますが、それと同時に昨日味わったばかりの感触が、膣の中へと痺れるように響くのです。
「は……、は……、ぁ……っ!」
呼吸も荒くなり、思わず出そうになる声を、自分の手で塞げば、そのタイミングで、ぐっぐっ、と
連日同じような目に遭っている為なのでしょうか。視界が涙で滲むのを止められません。
……本当に、どうしてこうなったのでしょう。
▽ ▽ ▽
「アーシア、今日は仕事お休みよ」
「え、でも私まだ一回しか出てませんけど……」
「え、出てたの?」
「え」
「えっ」
なにそれこわいです。
本日の授業も終わり、オカルト研究部の部室へ赴けばリアス部長が冒頭の台詞を仰られますが、私の疑問に返された言葉には疑問符が浮かびます。
あ、あれだけの目に遭っておきながら、仕事と認識されないのですか……?
この世の理不尽に思わず死んだ目になりそうになる私を見ることは無く、朱乃お姉さまへと視線を移すリアス部長。
はぐれ時代の魔女狩りに似た記憶が呼び起こされますねぇ……。
「朱乃、アーシアの召喚紙は還って来てる?」
「いいえ? 果たしたというのなら、アンケートとして還ってくるはずなのですけど……」
「……でも、アーシアが嘘をいう筈もないし」
即座に返される台詞には、眷属としての温かさを感じました。
寸での処で落ちかけた気持ちが、部長方の温かい信頼で掬い上げられてゆくようです。
しかし、それでは解決されない、謎が謎を呼ぶそらくんとの『お仕事』。
あの時の痛みも、続けて味わった苦しみも、そして男の人の素肌の温もりも……。
無かったこと、と割り切るには酷くリアルで濃厚な記憶として、この身に刻まれているのです。
もうひとつ言うならばその瞬間の快感も、失われることなくこの子宮の一番奥へと、その残滓は未だに響いています。
ああ、――主よ、何故私にこのような試練を……っ!」
「……大丈夫ですか?」
気づけば祈りを口に出し、鈍痛がこの身を蝕みました。
お蔭で響いていた残滓は払しょくされた気分ですが、小猫ちゃんにも痛ましげに気遣われてしまい、気持ち的には少しだけ最低です。
本当に、私は、流されたままとはいえなんという罪を……っ。
「だ、大丈夫ですよ、心配かけてすいません」
「それなら問題は無いのですが……。何かあったら、言ってくださいね? こう見えて、悪魔稼業では先輩です」
何処か胸を張っているような、そんな誇らしげで愛おしい貌で小猫ちゃんは言います。
可愛さもさることながら、私は思わず申し訳ない気持ちにもなり、気づけばぎゅっと抱きしめてしまいました。
「わっぷ」
「っ、大丈夫ですよ。それを言うなら、私だって年齢的にはお姉さんですからね。そんなに弱くもありませんっ」
ごめんなさい。ごめんなさい皆さん。
アーシアは、悪い子です。
「ところでアーシア、昨日仕事していた、ってことだけど、どういう依頼だったんだ? 帰ってくるのも遅かったみたいだし……」
と、イッセーさんに問われます。
その質問は皆さんが抱いていた疑問らしく、流れるように私へと視線が集中していました。
ピンチです。
正直に暴露してしまえば逃げ道は無く、黙ったままというのも問題かと。
そしてタイミングの悪いことに、今の質問でフラッシュバックした
まるで――、私とは別の何かがこの奥に居着いているかのような、そんな快感が頬を紅潮とさせてゆきました。
「えっ、なんで赤くなってるの!? あ、アーシア!? どういうお仕事をしてきたのっ!?」
「い、言えませんっ。イッセーさんはえっちですっ」
「何だそれスゲェ気になるアーシアさんさわりでいいから教えてくださいなんでもしますからっ!!」
「なんでも……、ああ、今朝烏丸くんが言っていたのは此れの冗句みたいなモノですか……」と、小猫ちゃんの呟きがぽそりと漏れましたが、今ははぐらかすのが先です。
ごめんなさいイッセーさん。アーシアは汚れてしまった、悪い子です。
「はいはい。遊ぶのはそれくらいにして? 今日はあなたたちに必要な契約を済ませておこうと思ったのよ。私の蝙蝠みたいな、使い魔を、ね。だから小猫、なんでそういう気合の入った格好に着替えてきたのかは聞かないでおいてあげるから、今日は眷属全員で使い魔の森へとピクニックに行きましょう?」
「……残念です」
……そういえば、今更ですが小猫ちゃんは多分一回帰ってから、すっごく素敵なドレスみたいな格好に着替えてから来ていたのでした。
胸も心なしか、いつもよりも大きくなって……。
……なんでしょう、先程とは別の意味で申し訳なく思えてきます。
▽ ▽ ▽
「へー、それでスライムに絡まれて、服が溶けたところを俺が間一髪の召喚で助けちゃった、と」
「み、みたいです……」
使い魔の森ねぇ。
此処とはまた別の異界っぽいな。情報を仕入れる為には、一度お目にかかっておきたいもんだ。
意図していないが、こうして呼び出してしまった以上、件のオカ部も大騒ぎだと思われ。
実は塔城の連絡先も知らないので、というかそもそも異界で電波が届きはしないかと理屈でもわかるので、連絡は不要かと判断する。
そして次に、何故普通に召喚しただけの筈なのに、いつもアルジェント先輩ばかりが出てくるのか、を考察した。
そもそも先輩の話では、召喚チラシは使い切りタイプで、一回召喚したらアンケを自動的に書き記して持ち主の元へと戻ってゆくらしい。
らしい、というのは、先輩も聞いた話らしいので又聞きな所為だ。
自動的、とは言うものの、其処には召喚者の願い事とその成果、そして満足度に比例しての自動書記が働く。
なので、この無駄に高性能な術式の前には捏造は不可。
甲と乙の相互関係をしっかりと把握し、その上でセーフティの意味合いも含めた万能性召喚陣らしい(実は帰還も含めてだとか)。
――チラシの性質をスキャンした時に流した俺の魔力で、術式そのものが変質した可能性が微レ存。
「……というか、もっと他の服は無かったんですか……?」
「いや、元々それ塔城に着せるつもりで借りてきた奴ですし。先輩じゃサイズが合わないのはしゃーないっすよ」
「いえ、サイズそのものはそれ程問題無いのですけど……」
何処かもにょもにょと口ごもるアルジェント先輩を尻目に、俺はというと着ている意味すら無くなってしまった襤褸切れとなっている制服の熟れの果てを持ち上げて広げ、見事に修復は不可能だと判断した。
アルジェント先輩は現在、塔城に着せる予定であったメイド服(肩出しミニスカ)で女の子座りをしている。
ちなみに個人的にはメイド服はロング派だが、子供に着せる予定であったから完全にコスプレ目的の趣味服としての選別しかしていなかったので(実際、小倉さんにもそう提示して選別して貰っていた)、アルジェント先輩は着るモノが無くこの状態だ。
塔城サイズでぴったりなのを考慮していた所為なのか、はたまた小倉さんが勘違いしていたのか、胸の差分で押し上げられワンピースタイプで製服されているらしき其れは丈が足らず、立ち上がればスカート部分が大事なところを顕わにする。
前を隠せば後ろが丸見え、後ろを隠せば前が丸見え、という、男子にとっては最高の1作だ。
加えて、フリルで覆われているものの剥き出しの肩や鎖骨を守る布は皆無に等しく、ウェストも絞ってあるので比較して普段小ぶりな胸でも大きく見える。えっ、これ本当に子供用?
そんな代物を、問題無い、とな……?
序でに言わせてもらうとこの先輩、溶けた服と一緒に下着まで溶解させられちゃってるから、防御力は下がり切ったギリギリの数値だぞ。ドラ●エで言うならば『エッチな下着』と同レベル。
いくら一晩身体を許したからと言って、そこまで無防備になれるモノなのか……。
イマドキ女子ぱねぇ。
「こんな服を着せて、小猫ちゃんにナニをさせる気だったんですか……?」
あ、そっちっすか。
微妙に苛むような、ジト目で見上げてくるアルジェント先輩。
怖くは無く、どちらかというと拗ねているように見えるのは恐らく錯覚なのだろうと判断しておくこととする。
「いや、まあ呼べとうるさいので料理でも、と」
「……それだけですか……?」
「お恥ずかしながら、俺、家事能力がミジンコレベルなので」
えー……、と呆れたような目に心なしか思えてくる。
べ、別に問題ないしー。料理下手くそでもコンビニで買っちゃえばいいしー。
「あの、では、折角なので私がご用意しましょうか……?」
UFO見えてもまあ気にしないしー、と続けていた脳内再生はともかく、何故かそんなことを言い出すアルジェント先輩を2度見してしまう。
え、マジかこの先輩。
ほぼレ●プ同然の事された相手の部屋で、其処まで無防備にry。
そんなデジャヴってる葛藤を他所に、帰り際にシーツ等と一緒に買ってきていた数点の材料をスーパーの袋からがさがさと探り、そのまま流しの方へととてとて進む。
そんな天使か聖母かと思わんばかりの先輩の生尻が、ふわりとしたスカートの下から顔を覗かせていた(詩的表現)。
▽ ▽ ▽
今朝も思ったのだが、本当にこの先輩は無防備が過ぎると思う。
夜道を前を周囲へと目まぐるしく気を遣いながら進みながらも、丈の足りないスカートから覗かせる真っ白なお尻を晒すことには留意せずに邁進する彼女を眺めつつ、ちょっと本気で心配になってくるオレガイル。
男の部屋にはホイホイくるわ、ラブホに誘われても疑問抱かずに付いてくるわ。
心中だけでも弁解しておくけど、アパートの共同風呂を使わずに場所を変えたのは先輩を慮ってのことだ。
同性相手の実家(確か、兵藤先輩は独り暮らしではなかった筈)で子宮洗浄させるのも忍びない、と思っての場所替えだったのだが、あの先輩ってばそういう行為を一切せず呑気にシャワーを浴びるだけで済まそうとしていた。
たっぷり膣内出ししてしまったのは流石に悪いと思っていたのに、ケアに手出しする気配が一切無かったのが俺の情欲の残滓に火を点けた。
いや、シャワー室がスケルトンであったことを云わずに部屋から見ていたのは悪かったかもしれないけど、自分の身体のことを自分で整調させない女子を放置も出来なかっただけですよ?
……掻き出した手段が悪い? 悦んでたから良いじゃん(いいじゃん)。
そして現在。
どうやら俺に対してはそれ程の悪感情を持っていないようなのではあるが(この時点で色々心配なのはともかく)、外に
まあ、そんな恰好では表を歩けないのは重々承知の把握も容易い意気事情ではあるけれども。
そうならばただ待っているだけでも気にはしなかったのに、手持無沙汰が苦手な先輩と認識すればいいのだろう。
作って貰えた和食は出来高こそ拙く初心者丸出しであったけれども、食べて何処か懐かしさを思わせる良い出来だったし。良い嫁さんには、なりそうではある。
情緒面や羞恥心をキチンと現代日本に合わせられれば。
「ぁ、ちょっと待ってください」
「はいはい」
と、曲がり角にて停止し、こちらへと静止の手振りをしつつ、そっと角から先を覗き見る。
仕草が一々可愛いのはさておき、そうすることで尻を突き出す格好になっている点は、……指摘した方がいいのだろうか。
……眼福だから云わないが。
そして俺はというと、一応の背後からの壁役である。
このままコンビニにでも逝って(誤字に非ず)先輩の服を見繕っても良かったのだが、そうなると俺だけでなくて先輩も色々終わる。
こう、体面的な意味合いで。
俺はというと、ノーパンメイドを従えてコンビニへ突撃する猛者、となってしまう。
先日魔法少女の格好をしたト●ロを目撃した覚えもあるから、この世界線の外観様相は考えるだけ無駄、と理解はしているのだが、流石に自分が『そう』思われるのは、ちょっと。
「……あっちの公園へ行きましょう。大通りは、さすがにまだ人がいっぱいいます」
「仰せのままにお姫様」
隠れるように、実質隠れながら木々の多く、夜間ならば見通しも悪い公園へと足を運ぶアルジェント先輩。
中は中で色々と男女の機微に挑戦中の方々がこの時間帯ならば多めにいらっしゃるのではないかな、などという感想を抱きつつも言には従う俺烏丸。
……案の定、自分の『気配を読む』という対人把握能力の前には居場所を丸裸にされているアベック(古)らが。
そして、それを観察している暇人もまた、その周囲には芥のように散乱としていた。
こっちの方が人気が多いじゃねーか……。
『アッアッアッアッ!!』
『オラオラオラオラ!!』
『アッイクゥッ!』
『ナカニダスゾッ!』
要らん副音声まで届いて来た。
虫の声に耳を傾けたいと思う、今日この頃。
対人把握能力とか、必要ないみたいですね。
そして、そんな俺とは裏腹に、アルジェント先輩の様子は結構初心だった。
……なんか、真っ赤になって俯きがちに進むんですけど。
こう、木に依り掛かるように、やっぱり隠れながらなんですけどね?
アンタも昨夜散々やったやん……。
「きょ、今日は暑いですねっ」
「あー、そうですね、熱いですね」
――周囲がな。
居た堪れなかったのか、雑談へと意識を向けようとする先輩。
そしてそう口に出す先輩はというと、どちらかというと涼しそうに思えてくる。
特に下半身とかがな。
『――から、――じゃんか』
『――死んでください。――いやマジで』
……ん?
なんか今、すげぇ聞き覚えのある声が聴こえたような。
対人把握能力(要らない子っぽい)を働かせるまでも無く声のした方へと視線を移せば、見覚えのある白髪とうちの学校の制服。
ていうか、塔城と兵藤先輩だった。
何やら雑談、というか、罵り合い(一方的な)をしながら道を来やるお二方に、いっそこの人預かって貰えばいいか。と、思考しかけた時には、
「っ!? こ、こっちにっ」
「へ? あちょ、」
茂みへと手を引かれて、道から外れる俺たち。
一先ず、他の方々は居ないようだけど、と心配するのも束の間、木々に隠れた先輩は通り過ぎる彼らから怯えるように息を潜めていた。
いや、なんで?
と、疑問符を浮かべたままされるがままになる俺を他所に、公園の歩道を近づいてくる彼らの会話が夜道へ響く。
「だからっ、アーシアが突然消えたのは『召喚された』からなんだろっ!? だったらその客を探すのが一番手っ取り早いじゃねーかっ!」
「……だからといって、こんな場所へ連れて来られた私の気持ちをもう少し慮っては
「アーシアが言えないエッチなお仕事をしているというのならばそれを寸前で食い止めるのも保護者の役目っ! そしてこの間チラシを配ったのはこの近辺だから、今のアーシアの格好(制服溶けVer.)で興奮したお客さんが連れ出す恐れも在るっ! エッチなお願い事を要求しても対価を支払えない以上、思いつめたお客さんが悪あがきにそれくらいやらせようとする恐れだってあるじゃないかっ! どう!? この俺の完璧な推理っ!」
「…………その推論が出てくる思考の残念さに反吐が出ます」
「辛辣っ!?」
推論への思考の流れが噂通りだなぁ、とある意味あの先輩に感心を抱く。
なんというか、『女の子と付き合えたらやりたいことリスト』にでも載せられていそうな要求レベルを推論として予測できる、ってことは、兵藤先輩もそういう考え方を持っている、って自白しているわけだよな。
うん。エロに見境のない、男子高校生的なある意味健全な思考だわ。
そう感心していると塔城が、路上にへばり付く糞虫を見下すような目をしながら、続きを促していた。
「……そしてその現場を押さえたとして、仕事中だとしたらどうするつもりなんですか?」
「そりゃあ止めるぜ。アーシアはまだ世間知らずなんだから、そんなエッチなことはさせませんっ、つってな!」
「ほほぅ」
「そしてそういうプレイに連れ出されそうなアーシアのエッチな姿もばっちり保存するぜっ」
「……ほほぅ」
塔城の視線が益々鋭くなってゆく。
多分、後半の台詞は脳内で思い描いていた程度だったのだろう。口から洩れていたけど。
予想した通りに、随分と自分に正直な人だなぁ。
……ところで、アルジェント先輩はなんで未だに息を潜めているワケ?
『アアンッ! モウダメェッ!』
――と、俺たちの反対側の茂みから、一際大きく嬌声が響く。
それがこっちにも届くのだから、間の道にいる彼らにも当然届いている。
兵藤先輩も塔城もそっちへと視線を向けて、ガサガサと揺れる草むらと肉のぶつかるパンパンという音に釘付けとなっていた。お相撲かなぁ?(すっとぼけ)。
「……で、なんで合流しないんです? あの2人、アルジェント先輩を探しに来たんじゃ?」
「……っ、今は、無理ですっ……!」
……格好かなぁ。
まあ、メイド服だし、ノーパンだし、時間も時間だし。
色々と勘違いを推奨してしまいそうな傍目になっていることは間違いはない。
――そして、それに現在付き合っている俺も、そろそろ限界っぽい。
考えて観てくれ。
目の前で木に寄り添い、中腰の姿勢で草むらに身を屈めながら歩道側の様子を探ろうとしている美少女の、背後に控えて尻を隠す位置に立たざるを得ない俺の立ち位置を。
そして、現場には他のカップルらが、大胆にも発情真っ盛りな状況が大音量で情欲を注ぎ合っているわけで。
……例え理性の化け物がこの場に居たとしても、逆らえないと思うんだ。
・召喚チラシの設定は独自解釈です
客側がアンケートを書く、となると色々と不正が発覚しそうなので、自動書記任せです
・そらの味覚はショシ●リカレベルです
味覚だけは。味云々よりは相手の感情を読み取れる舌です
詳しくはネギマジをご照覧ください
・ラブホ云々
アーシアがお風呂屋さんと思っていた施設です
その時間にやってる店があるかよぅ…
・イッセーの推理になった元は森なんとかさんの所為です
金が降って来た時点で死ぬって、普通に酷いと思う
そして残念!本番はまた次回!