「『麻帆良学園から来ました烏丸イソラです!』『仲良くしてね!』」 作:おーり
…更新した気になってすっかり忘れてました。某アニメが終わったからって主人公の声真似でおどけている場合じゃねぇやハハッ
お詫びというわけではありませんが一部ファンの待ち望んだあの人のエッチシーンです!
ようやくです!
どっちにしろ月内に更新できたから問題無いってことにしておいてください。つーか許してニャン☆(CV:諏訪部順●
さて襲撃者から情報を得て、少なくとも俺を狙っていると思わしき奴を【無月(モドキ)】で塵にした日の雨天の午後。
無月とは名ばかりの、毒属性魔法の凝縮侵食系広範囲拡散型放射……要するに【腐食の月】みたいな……アレだ、ドクシャが知るところでは前の世界線でエヴァ姉相手に最初の方の模擬戦で使って躱されたなんちゃって魔法だ。
え? 説明がメタい? 何をいまさら。
相手が少なくともユーグリットとかいうグレイフィアさん(悪魔政府)からも逃亡をし続ける男なのだし、確かに殺したはずの相手がジークらに情報を与えた人物と特徴が合致したのだから、また復活される恐れだってある。
そうされない為には、魂にも影響を与える攻撃で滅ぼすのが確実だ。
帝釈廻天も充分【死体蹴り】に匹敵するけど、この世界の奴らってかなり頑丈だからね。
ネギま世界みたいに、『大気に魔力』ならぬ『大気にプロテイン』が現実であっても納得できるレベル。
ありったけの夢を詰め込んで探しに逝こうぜ、ひとつなぎの秘宝を!と倒置法で勧誘されるのも遠くない未来だと推測する。
前の処の魔女さんから預かったこともある【
……
無論、ちゃんと帰したさ。肉体は遺っていた少年くんだけはきっちり蘇らせてな。
襲撃してきた代償として、バーサーカーみたいな奴の復活の見送りと結界系神器の核を戴いたけどな。
本題に戻るが。
物質世界に存在が反映されている以上、万象合切色即是空、隅から隅に至るまで物質であることに間違いはない。
ならば魂だって物質の一部だということは、以前にも何処かで語った気がする。
つまり微生物レベル以上での酵素系分解を発揮し得れば、物質である以上の数十g程度と認識されている情報質量ですらも破壊し得るのではないかな、と推論付けた。
此れが概念と云う認識範囲の膨張で全体像を把握しきれない情報質量だったりした場合、概念干渉の値に律するのでマジで破壊不可に繋がるのだけど、相手が肉を持った人間大の何某かならやって殺れないことは無い。
道具レベルの【附加】ならともかくな、主体が何処に逝きつくかも不明瞭な【破壊】までは俺の力量じゃまだ無理っぽいし。
斬月と、ひとつになることだ……! と、黒崎さんごっこをやって教えてもらった研究所を発破し、後顧の憂いをようやく亡くしたと意気揚々と駒王へ舞い戻ったその帰り道でのことである。
――雨に打たれてとぼとぼと歩く、なんだかドラマのワンシーンを再現しているように意気消沈とした赤髪の美少女が視界に入った。
……つか、グレモリー先輩じゃね?
▽ ▽ ▽
……温めのシャワーを頭から浴びながら、私は雨で冷えたこの身体をよく洗う。
暑中の雨は適度に自分の頭を醒ましたけれど、自分の行動で心頭に発した怒りの程は未だ燻ったままだった。
そう、私は怒っているのだ。
それは、昨夜私が身体を赦したイッセーが、事前に祐斗と関係を持っていた――という部分に、では無い。
『私自身が』易々と処女を捧げたという、その事実に憤りを感じ得ないのだ。
そもそも、私は悪魔だ。
悪魔は貞操観念が人間よりも低いのかと思われがちだが、昨今は人間社会と付き合ううちに程よい貞淑さを維持するような社会通念を備え始めているはずだ。
そういった考え方の例に漏れず、私だって年頃の女の子並みには自らのハジメテをもっと喜ばしいシチュエーションで喪失したい、程度の感性は持っているのだ。
しかし、先程も言ったが私は悪魔だ。
それも貴族位に位置する、将来悪魔社会を牽引する立場に納まるべき女だ。
悪魔の社会とは、文化を保持し、種の繁栄を支持し、従えるべき者たちを発展させることに主題を置かなくてはならない。
そういう事実を、私は先日行われた若手悪魔たちの会合にてようやく理解できたのだ。
――そんな立場の女が、
冥界に彼が顔を出した時には動揺したけれど、そもそも彼が私に靡かない時点で、そこいらの男子高校生と同じような感性を持っていない時点で、私に勝ち目はない。
成就しても不毛な恋。
そんなものが明確に成立する前に、私はこの気持ちに区切りを付けなくてはならないと、自らを律することに決めていた。
その矢先に、テニスの勝負にて見せられたイッセーの男らしい覚悟。
そして、拠るべきところを喪って途方に暮れている母性本能を擽る彼の懇願に、私は簡単に騙されて――。
……ただ痛く、イッセーが自らの欲望の捌け口としていただけの性行を、初めてなのだから、と受け入れてしまった。
その事実が、何よりも私の心を憤らせていた。
「――グレモリー先輩、着替え買ってきましたよ」
ガラス越しに、烏丸くんの声がくぐもって届いたことにハッと気づく。
街中で偶然会ってしまい若干の気まずさを覚えたモノの、私の様子を見て「そのままでは如何かと」と手近なところへ連れ込まれてしまったのが経緯でもある。
此処がどういう目的に使われている場所なのか、も理解できるけれど、彼が今寝床としている教会へ悪魔を連れ込むことを考慮されたのかもしれない。
……それとも本来の目的なのかしら……。
まあ、それでもいいと何処かで思っている私が居るのだけれど。
……けれど、彼が気遣うその表情には、イッセーみたいにそういう下卑た思惑など覗えないようにも見受けられていた。
「え、ええ、ありがとう。ごめんなさいね、こんなことにつきあわせて……」
「いえ、まあ、通りがかりの縁みたいな奴ですよ」
掛ける言葉を濁すような物言いに、烏丸くんなりの優しさを感じてしまう。
偶然会った時の様相も私は『あんな』だったことだし、何かあったのでは、と心配されているのかもしれない。
まったく、こんなタイミングで会うなんて、これじゃあ諦める筈だったモノも諦めきれなくなってし、ま、う……。
………………あら? これってひょっとして、チャンスというやつでは……?
バスルームから離れてゆく彼を、私は思いついてしまった計略に身を任せるべく、キレイに流した身体にバスタオルを添えて、よろけるような足取りで追っていた。
▽ ▽ ▽
「――烏丸くん……、少し、いいかしら……?」
と、湯で上気したグレモリー先輩が、濡れた身体に構うことなくバスルームからふらついて出てくる。
手にしたバスタオルはほとんど身体を隠しておらず、豊満な乳房やくびれた腰、陶器のように滑らかな素肌の太腿なんかを惜しげも無く露わにしている。
しかし、その表情はいつもの自信ありげな様相とは打って変わって儚げで、普段見え隠れしている安っぽい娼婦のような雰囲気では無く、まるで男性に乱暴されたばかりの年相応の少女を目の当たりにしている気持ちにさせられる。
彼女がそんな様子では、流石に俺も生唾を呑み込むわけにもいかず、倒れそうな足取りを支えるべくふらついたその身体を抱き止めるように受け止めた。
弾みで掴まえたその肩は、今にも折れそうな程にか細い。
「ご、ごめんなさい、まだ、身体に力が入らなくて……」
「……どうしたっていうんです? 先輩らしくないっすね……」
「……私らしい私って、なにかしら……」
嫌な予感が拭えないので、俺も発言が普段の軽口を控えさせられてしまうのだが、そんな俺の言葉尻を取って、グレモリー先輩は問うように、というよりは自問するように顔を伏せていた。
そんな様子に問うべき言葉も見つけられず、抱き止めたままの姿勢で固まる。
「………………」
「………………」
そうしたままの、長い沈黙の後に、先輩がぽつりとようやく言葉を重ねた。
「私、ね……イッセーと、寝たの……」
「……あー、はい。それは、えーと……」
なんだろうか、おふたりはそれなりに近い関係であったのだし、祝福すべき言葉を投げかけるべきなのだろうけど、雰囲気はなんか180度違う気がする。
というか、あれ? 兵藤先輩って、確かこの間ホテル街へ女連れで……。
「けど、イッセーはハジメテなんかじゃなくて、他にも、いて……」
「…………あー……」
……おい、バレてんじゃねえっすよ兵藤先輩。
そんな俺の呆れたような嘆息に、察せられてしまったのかグレモリー先輩が俺の胸の中から顔を上げる。
「……知ってたの……?」
「いえ、ちょっと見かけただけですけど……」
「そう……」
再び顔を伏せる先輩。
逃げ場がねぇ、どうしよう。
「私は、眷属としても可愛がっているイッセーだから……、あの子がどうしてもって懇願するから……、痛いのも我慢して、処女まで捧げたのに……。……ねえ、烏丸くん……」
再び顔を上げるグレモリー先輩。
その顔は微笑みを浮かべているが、目に光が一切無かった。
「こうして眷属の為に身体を削るのが、私らしい私みたい……。なんか、おかしいわよね……?」
ハイライトさん、仕事して。
▽ ▽ ▽
「……んっ、ぃ、っは、ぁ……っ」
彼女の身で濡れた服は取っ払い、お互いに隠すものも無い生まれたままの姿を晒し合った状態で。
グレモリー先輩の身体を後ろから抱き、胸の下を通す指先が先輩の秘所をくちゅくちゅと弄る。
もう片方の腕は抱くように、彼女の豊満な乳房を抱えウエストをぐるりと廻している。
此処に至るまでには乳首や膣口などの判り易い性感帯などは避け手足・背中・太腿・脇の下・尻と順序良く、女性特有の敏感な薄絹のような柔肌を、時間をかけて触れるか触れないかの境界線を行き交うように全身を愛撫していた。
乳首も先端を率先して触れるのでは無く、その周辺の乳房を全体的に優しくスローペースで、今も下乳の辺りを抱えるような具合で、時折摘まむ程度の手つきが一番いい。
そして今弄っているGスポットと呼ばれる場所は、膣口に入れて直ぐ上の指を曲げて届くくらいの位置にあたる。
徹底的に最奥まで届かせない愛撫だが、グレモリー先輩は先程より小刻みに何度も身を捩らせている。
擽ったいのか程好いのか、吐息に似たか細い嬌声を漏らす彼女のその秘所は、彼女自身の粘膜でとろりと湿っていた。
「か、らすま、くん、も、もう、わたしぃ……」
弄る事十数分と言った処だが、準備は万端のようだ。
首を傾げるような姿勢でこちらへ懇願する先輩に、俺は微笑んで頷いた。
どうしてこんなことになっているかというと、眷属に手酷く裏切られて今にも自殺しそうな雰囲気の先輩を放っておけるわけも無い、という一点に集約する。
よくよく聞けば、兵藤先輩はグレモリー先輩に対して、彼女の言うように自分が気持ち良くなるためだけのセックスを強要したのだとか。
とはいえ彼女には未だ痴漢撃退の呪いがあるから、本来ならそんな行為に恭順するはずもない。
先輩自身が受け入れてしまったという部分も問題なのだが、其処でこんなことが男女の機微というならもうしたくない、などと言い出したのが普通に惜しまれるのだ。
云うまでも無いが、グレモリー先輩は美人で美少女だ。
スタイルも良いし、世の男どもはこの身体を抱くためならいくらでも積み込むだろうし、幾らでも身を削るだろう。
俺は元よりそんな【高級食材】を欲するほど身の程知らずなわけでも無いし、手ごろに戴ける美少女(アーシア等)を知ってるからそこまでの対価を支払う気など毛頭ない。
だが、それとこれとは、別だ。
こんな美少女が若い身空で干物女の第一歩へとジョブチェンジしようというのを、見す見す見逃しては勿体無い。
セックスとは気持ちいいモノである、ということを教え込まなくては、この人の将来的にも非常に心苦しい。
というか、仕掛けた痴漢撃退の術式がやたらと頑強に根強く残っているから、このまま見過ごすとホントガチで子孫が残る可能性がねぇ!
しかも貴族籍だよね?
巡り巡って俺の所為、ってことになったら目も当てられねぇわ。
いろんな意味でな!
今回、必要なことは『性行為を教え込む』という点だ。
ヴェネラナさんみたいに若いツバメを囲えとまでは云わないが(偏見)、グレイフィアさん並には雌としての欲求を備えさせないとそもそも悪魔としてどうかと思うし。
そんなわけで本日の課題としては、スローセックスで取り込ませていただく。
絶頂は少なめを目指して、身体に負担を強いない方向で。
コレも総て、彼女がセックスを敬遠しないようにするための志向誘導である。
それには先輩が自立的に行為へ臨むことが必要不可欠であり、そのためにも現状鳴りを潜め欠けている彼女本来の積極性を是非とも発揮し直して貰いたいわけで。
というか、女子()の雑誌ってそういう方向性で制作されている節が覗えるのだけど? こう、「セックスは愉しい!」みたいなコンセプト。
いや、最初見た時は「正気かコイツら」って思ったけどさ、実際本来の先輩の志向とも実に相応しいくらいのコンセプトなんじゃないかなーって。
ほら、悪魔って自分が上になるのを好みそうじゃない?(偏見。
「ん、準備は良いみたいっすね」
緩く、くぱぁ、と広げられる膣穴を指先の感触で解し終えて、ベッドの上へと寝転ぶ先輩の正面へ回り込む。
今更だが、この場はいつも使わせてもらっているラブホの一室だ。
先輩悪魔だし、教会に連れて帰るわけにもいかないし。
「じゃ、覆うように上になって」
「……う、ぅん……」
やや意識が朦朧としている気配すら覗える先輩が、幼児みたいに頷いてこちらへ向き直る。
股座を弄られた弊害か、昨夜受けた破瓜の痛みの弊害か、グレモリー先輩はふらつきながら膝立ちとなって、ベッドの上へ仰向けになる俺の上へと跨る。
秘所と肉棒がぴたりと寄り添い、いつでも挿入できる姿勢になっていた。
「ん……っ、は、い、ったぁ……っ!?」
ぎゅちぃ、とやや肉を押し退けたような感触が肉棒越しに伝わった。
腰を落とした先輩は呼吸も荒く、仰け反る様な姿勢になってふるふると自らを震わせている。
そのたびに、ぴんと上を衝く乳首の先が、大きな乳房ごとぷるんとはずんだ。
「ああ、ちょっと大きかったっすかね。ほら、そんな離れてないで」
「……っ、……っ、ふっ……、ぉ……っ、ぁ……っ!」
上体を起こし、背を反っていた先輩を正面から抱くような姿勢へと。
いわゆる対面座位。
女子が一番『気持ちイイ』と思える姿勢なんだってサ(小並感。
落とし挿入れ込んだ勢いは反動が凄すぎたのか、目を見開いて呼吸も危なげな先輩を、引き寄せ抱き締め背を撫でる。
子宮にまで届いたような感触を味わっているだろう彼女の視線は何かを映しているかも定かでは無く、瞳孔の開いたようなその様は痛みのフラッシュバックが思考を蝕んでいる様相すらも覗えさせていた。
「大丈夫ですよー。ちょっと違和感があるってだけですよー。痛くしませんからねー」
子供をあやす様に、抱き締めて背中を撫でて、暗示させるように言葉を紡いで気持ちを落ち着かせる。
過呼吸気味だった様は、ゆっくりと治まって行った。
「……落ち着きました?」
「~~っ、~っ、ぅ、うん、も、う……へいき、よ……っ?」
やせ我慢にしか見えないが、微笑むその様は花が綻ぶように儚げにも映る。
ううむ、やっぱり美少女なんだなぁ。
「じゃ、ゆっくりと動きますからね」
「ぇ……っ! んぁっ、ぁあっ……! な、なに、これぇ……っ!?」
そりゃあ破瓜も済ませていたら後はちょっと押し退けるだけで済む。
というか、俺のってやっぱ兵藤先輩より大きかったのだろうか。
まあそんな胡乱な情報は兎も角、
繋がったままの膣中を反動が出ないように蠢かせるそのたびに、腕の中に身を寄せた先輩が、ぴくりぴくりと身を捩らせる。
Gスポットと呼べる部分に擦れるときなんかは、声にならない嬌声が掠れたように喉から洩れるが、彼女が一番好きなのは子宮口をトントンと叩く方らしい。
こうしてるとやっぱヴェネラナさんと親子なんだな、ってくらいそっち方面の嗜好は似ていた。
身を捩るたびに、胸板へ擦りつけられた乳房が潰れる。
ぷくっと小粒な先端は自己主張が激しく、顔を埋めて噛みつきたくなる誘惑が幾度となく俺を襲った。
だから、というわけではないが。
本日はいつものセックスとは趣向を変えようかと思ってみた。
それはイタズラ心が芽生えたのかもしれない。
それ以外にも探究心があったのも否定しきれない。
俺は今日は、ノーメガンテで往こうかと思う。
正面から抱いているので
「あっ、ぁっ、ふぁっ、んぅっ、ぁっ、ふあっ?」
ギシッギシッとベッドのスプリングが遅いテンポで軋む音に合わせるように、目は蕩けて口も半開き、断続して胎に響いているであろう絶頂の小波に漏れていた嬌声は、それまで触れなかった頭部を撫でられたことで疑問符へと替わった。
「あっ、ふっ、あっ、んっ、ふああっ!」
が、その瞬間には優しい刺激が快感へと昇華される。
絶頂が飽和している、とでもいうべきか、弄られ続けたグレモリー先輩の全身は、今だけ何処を触れても性感帯になっているかのように反応する。
まさに絶頂の確変。
此処まで来たら、自分が気持ち良くなるための手順も身についている頃だろう。
そしてそうなった以上、俺の身体の持つ特性上どうしたって不要になってくるものがある。
察しの良いドクシャの方々ならばもうお分かりだろう、そう、【催淫】のステである。
ではおさらい。
俺は時間さえあれば魔力を際限なく自分の中で精製できる体質を備えており、その飽和に託けてステータス調整を無理矢理に行うことで精子の着床とかを未然に防ぐことが出来る。
但し、イメージ上で弄られるステはシーソーみたいな原理がどうしたって働き、一方を下げればもう一方が上昇する、という副作用が発生する。
これまでは無精子症に近しいレベルで避妊効果を促していたが、その反動として女性へ快感を促す【催淫】効果が極限まで上昇している、という現状だ。
今のグレモリー先輩の状態でそういう媚薬みたいな精子を受け入れれば、本気で俺から離れられなくなってしまうだろう。
今日は彼女に『セックスを教える』という目的があるのだから、俺だけに引っ付くような娼婦を作る気は更々ない。
つうか、聞き齧った悪魔の寿命的な問題上、上限に差異が出る人間の男に傾倒する貴族籍って色々とアウトだ。
そんなわけで【催淫】ステを限界まで下げて、【回数】も装填数という名の
……『ぶっかけ』にすればいいんじゃないか、という意見に対する答えが此れだ。
【匂い】って奴は根本的に動物の本能に良く働きかける代物で、
動物的マーキングと言ったのも科学由来が根拠に備わっているから控えるべきであって、それ以上に男性からの其れは征服欲の充足と同時に女性に備わっている被支配欲求をも促してしまう。
要するに、身体に判り易く証を示すことで、女性が男性に対して離れる気を喪失させる効果が覗えてしまう。
……まあ、普通はそこまではっきりと効果が出るのではなくプラシボレベルでの影響力だから、結局のところ俺がそうする気が無い、って程度の理由になるのだけれど。
結果として【命数】と【繁殖】のステが振り切ってしまうのだが、此れで妊娠しても兵藤先輩というサクリファイスが既に場に出現しているから責任逃れも容易いだろうげっへっへ。
「かっ、からすまっ、くぅんっ、もうっ、もうだめぇっ、がまんできないぃっ」
コアラみたいに抱き着いたグレモリー先輩が、イキ狂ったように蕩けた貌で懇願する。
フィニッシュを決めて欲しいと、そう願っているのだ。
それがどういうモノなのかは本能が教えてくれているのだろう。
断続する嬌声に混じりながら、息も絶え絶えにしがみつく腕の力も強くなり、爪を立てるように俺の肌に跡を残す。
セックスとは共同作業であり、お互いの身体へ何らかの証を刻み込むことである。
「あっ! あっ、あっ、あっ、んぁあああああああっっっ!!!」
はーい、それじゃあおくすりだしますよー。
今日覚えたことはしっかりと後で役立ててくださいねー。
なんつって。
(駄目だ。笑うな俺)