「『麻帆良学園から来ました烏丸イソラです!』『仲良くしてね!』」 作:おーり
…仕方ないという割に内容が…という部分はお察しください
※辻斬り誤字修正感謝。コメント無いのでこの場で多謝をば
「――くん、そらくん、起きてくださーい……」
微睡みの中、身体を揺するささやかな振動と幼子のような声音が己を苛む。
それは決して不快に感じるものでは無く、しかしそれでも、納まっている眠りの誘惑に浸ったままでいたいという欲望が、どうしたって俺の意識を水底へと引き摺り込むのだ。
睡魔とはよく言ったモノで、中々起動を良しとさせない欲求は確かに、魔性のモノに類似性が高い。
端的に言うなら、朝方眠くて仕方がないのは誰しも同じ。はいロンパ。
「アーシア、そんなんじゃ起きないでしょ。見てな」
……ミッテルトの声?
「起きなくっちゃ、イタズラしちゃう、ぞっ」
「っこ!?」
脇ぃ!?
嬉々としたミッテルトの呼びかけと共に、脇腹をぎゅるりと抉り込むようなレバーブロー。
イタズラってレベルじゃねぇ、コイツ確実に殺す気だ……!
「ま、こんなんでも簡単にやれないんだけどねぇ」
「ダメージゼロでも痛くないわけじゃねえんだぞ……!?」
魔力強化が出来ない代わりか、俺は素で人より若干肉体補強が高い。
修行の成果とも呼べるけど、筋肉の密度が女子程度の攻撃だと内臓まで衝撃を伝えないという無駄性能。それでも鞭打なら普通に痛いし、そもそも死なない人間ってわけでもないから最低限配慮くらいは欲しいでござる。
五感を意図的にカットできるとはいえ、無効にまで引き上げるのは危機意識の観点から『やりたくない』って意識の方が強いし……。
と、文句を抱えたまま顔を上げて見れば、バニーガール姿のふたりが目に飛び込んだ。
――バニーである。
「……え、なに此処、天国?」
「ゲ、なんか烏丸の反応が好印象過ぎてキモイ」
「やったあ!」
もう一度言うが、顰めた貌のミッテルトに、俺の反応に歓びの声を上げ小さく飛び跳ねたアーシアもバニーである。
ミッテルトはウサ耳やレオタードなんかの基本色は黄色で、白い燕尾服に蝶ネクタイを付け網タイツにハイヒールも穿いた結構本格仕様の格好だ。
胸部装甲の薄さや手足の特に太腿の細さがバニーガール特有のむっちりとした魅力を感じさせないが、それはそれで若さを推し出す活発さが彼女特有の魅力を惜しげも無く披露しているように見えてくる。うん、改めて俺ロリもイケるな。
対してアーシアはピンク系でウサ耳とレオタードオンリー。
タイツと靴も履かず素足を晒したまま燕尾服も着ておらず、胸元肩口二の腕鎖骨に生脚晒して無防備さが凄い。
それでいて胸元はぴっちりとしたバニースーツの効果なのか、胸が押し上げられていてボリューミー。
見た目ならばミッテルトよりもずっと『ある』。というか、最初に会った時よりもちょっと育ってる感じがしなくも無い。やだ、著しい娘……ッ。
そんなアーシアが、ぴょこんと俺のベッドの上へと跳び乗ってきていた。
「えへへ、それじゃあそらくん、朝のご奉仕しますね?」
「待て。毎朝させてるみたいなニュアンスで、」
「っう、わぁ……、おっきぃ……」
止める間もなく、俺の股間に顔を埋めてくる富んだ痴女が此処に居た。
舌先で裏筋を舐め沿って、亀頭へ口付けして鈴口を窄んだ口で咥えるアーシアさん。
ふえぇ、テクニックが上達してるよぉ……。
「うわ……どんだけ期待してんのよ、アンタ……」
「違うし、これは単なる生理現象だし」
朝勃ちでおっきくなった俺の息子を愛おしそうにハムハムするアーシアはともかく、ミッテルトは引く仕草で見下している。
だけど、その目がガッツリ視線を動かさないのは何でなのかなぁ?
つうか説明して? 朝から何のサービスだ。
「ミッテルトさんミッテルトさん、イッセーさんのより太くて長いですよ」
「それアタシに云われても困るんだけど……つかどうやるの?」
「こうして裏側からですね……、歯を立てないように、舌を伸ばして……」
「ほほぅ……」
可笑しい、文脈の前後が繋がってない。
ほほぅじゃねーよ、参戦するのかよミッテルトさん。
正統派ロリバニーさんと明け透けエロバニーさんが揃って俺の股間に顔を埋め始める。
アーシアが兵藤先輩のをいつ見たのかは察したが、男の子を比べるとか止めてあげてください。
あとバニーは視覚で愉しみたいなぁ。いいよねウサギさん、お兄さん大好きぃぃぃ!
「あ、もう始めちゃってました?」
「……緑も良いなぁ」
「あ、ありがとうございます……」
はにかむような声音で恥ずかしがるような仕草で、俺の第一声に身を捩らせるヴァレリーが部屋へと入って来た。
こちらも正統派だが、ミッテルトとの違いはそこそこに肉があるところ。
日本の食事がお気に召したのか、食生活がアーシアの手によって改善されたのか、程よく肉付きが良くなってきたヴァレリーの胸と太腿がバニーさんらしさを適度に加速させる。
彼女も細い方だが、彼女の場合は幽閉紛いの日常が成長不全を引き起こしていた感がどうしたって否めない。
中世なんかの出来の悪いタイプの王族なんかは、見栄を張るのに体調なんて二の次だ、とかいうのは平然とあったらしいし、貴族文化を外聞重視で誂えている異種族系社会集団なんかがいるのも事実だし、吸血鬼の文化もその辺り微妙に信用がならないんだよなぁ。
まあ、其処から抜けたから今更か。
今はとりあえず、ヴァレリーのバニーを目の保養にしておこう。
「で、なんでまたそんな恰好?」
第一声で思いっきり内心が漏れたのはさておき、尽きない疑問にとりあえず応えて欲しい。
ヴァレリーの砂色ブロンドヘアに緑のウサ耳は似合ってなくも無いが、とりあえず彼女の少々跳ねるような癖っ気の髪ではネコミミの方が映えそうなのは気の所為だろうか、という部分も一先ずスルーだ。
実はあまり大きくない年上のお姉さん、という微妙にニッチな彼女は、アーシアと比べてワンカップ程度しか上では無い胸の前で手を併せつつ、覗う様な目線をこちらへと向けていた。
「えーと、ですね、そらさんはここのところ、ずっと朝帰りでは無いですか」
「まあ、うん。色々とやる事があってね……」
あれ、おかしいな。
別段悪いことをしてきたわけではないのだけど、なんか心苦しいぞ。
見上げる視線のヴァレリーから、微妙に目線だけが横滑る。不思議。
「はい。それでお疲れのそらさんを労おうとこの通り、元聖女の皆様の働いているお仕事先からサイズの合う衣裳を流してもらいました。コンパニオン、というのですよね?」
「うん、コンパニオンは性的なことをしてくれる出張サービスと違うけどな」
「あ。あの方たちのお仕事先はキチンと健全なお仕事らしいので、廻して戴いたこの衣裳も清潔なモノですからご安心してくださいね」
と、笑顔で妙に気の利いた科白を口にするヴァレリー。
うん。お前、其処の処もきっちり把握してるね?
『疲れを労う』が『=性的サービス』で決定されてるね?
使い古しで廻されてきたのかどうかは知らんが、どこぞの脂ぎったおっさんの体液で薄汚れた衣裳では無いというのなら問題は無いけどさぁ。
……公衆便所、って響きでいきり立つほど薄汚れてるわけじゃ無いしね、俺も。
「ロッテとテレアは?」
「辞退して貰いました。丁度良い割合でご奉仕すべきかと」
「割合」
「そらさんって、とりあえず
アーシア(グレモリー眷属)の手前晒せない本名を
……無駄に俺の事把握されてる。
裏打ちの無い笑顔に何やら空恐ろしい気配を垣間見た気がするわ……。
▽ ▽ ▽
ふっふっふっ!と鼻息荒く、少年が少女に跨って止め処なく腰を打ち付ける。
突き上げる度にたぷんたぷんと揺れる、少女の胸元の程好いふくらみが少年の腰つきを依り強く奮起させ、付け根から千切れるんじゃないかと思わせんばかりへと、乳房の躍動は激しくなってゆく。
やや乱暴にも見えるその行為を受ける少女は一切の衣服を剥ぎ取られたまま、苦悶に似た顔つきで少年の強引なそれを受け入れていた。
あっあっあっ、とリズムに襲われるままに声を上げているが、その目は堪えるように閉じたままで、時折身を
その様は、少年を飽きさせないように自身に縛りつけている、雌蟷螂のような連想を傍目に感じさせても居る。
「くぉっ、いくっ、またいくぞっ、祐斗ぉっ!」
「んぁっ、きてっ、いいよぉっ、イッセーくぅんっ!」
ネタばらしが早いが、このふたりはグレモリー眷属のホモカップルである。
佑斗が美少女へと女体化して無駄に育った巨乳をイッセーへ晒している、その点を除けば真相が随分と酷いのだが、傍目には
佑斗の腰を掴まえて、子宮に届けと云わんばかりに膣内出しを噛ます兵藤イッセー。
相手が本来男性である、という事実は、彼の中には既に無いのかもしれない。
あと避妊とか。
セミロングの金髪巨乳美少女に変貌した祐斗が、ベッドのスプリングが軋むのもお構いなしに自分へ圧し掛かる親友を優しく抱き返す。
此れでもう何度目かも判らないセックスだが、祐斗の思惑通りに順調に自身から離れられなくなっているようだ、とイッセーに見えない内心でほくそ笑んでいた。
自分の部屋へと転がり込んで来た彼が、リアスの元からも追い出された経緯は兎に角聞いたが、其処で「それなら、部長が離れられないようなテクニックを身に附けたらいいんじゃないかな」と【練習台】を申し出たことはチェックメイトにも似た感覚であった。
実際の処、イッセーのセックスは完全に独り善がりで、自分が気持ち良くなったらこの通り直ぐに動かなくなる。
其処を指摘することも無く、祐斗は乱暴で強引な種付けを平気で受け入れていた。
元より悪魔は着床率が悪い。
其処でもしも自分が懐妊したとしても、それはそれでイッセーが絶対に離れられなくなることに繋がるのだから、とされるがままの祐斗である。
そこで、もう復活したのかガバッとイッセーが起き上がった。
「祐斗、ちょっと考えたんだけど、こういうのってどうかな」
「え、なにを、」
『Boost!』
「そしてぇ!」
『Transfer!』
佑斗が止める間もなく、赤龍帝の籠手を顕現させたイッセーが倍化を行使し、その力を自身の股間へと譲渡した。
近年稀に見る最低の神器使用、実例であった。
「おおぅ、どうだ祐斗、俺のムスコは……」
「……すっごく、おっきいです……」
今出したばかりだというのに、ギンギンに勃起しているイッセーのイッセー。
それもこれも、祐斗の美少女スタイルが魅力的過ぎる所為かもしれない。
若しくは、ドラゴンとしての絶倫的な資質がイッセーにも備わり始めたのか。
こんなところで修行の成果が表れるとは、其の修行に付き合った流石の
長さ太さは【倍化】の【譲渡】で見事に普段の弐倍になり、目測で縦に14cm横に6cm程。
ぶら下がっている玉袋はパンパンに膨らんでおり、先走る汁は今にも暴発しそうだと自己主張する。
比較対象が祐斗には自分以外居ないので、硬く反り勃ったソレが意識的に誇張して認識されてしまっていた。
「こ、コレで突いたらどうなっちゃうのかな、どうなっちゃうのかな!?」
「い、イッセーくん、とりあえず落ち着いて、逃げないから、ね」
逃げる気はないが、これまでで充分に拡がっていた祐斗の膣内を更に無理に押し退けようとする行為だ。
今までも快感というよりは痛みの方がずっと割合が多かったのに、更に痛くなる予感しかせずに及び腰にならざるを得ない祐斗。
要求され胸で挟むこともシテいたこともあり、見た目だけならば普段の倍になっているソレを男子の感性が残っているままで受け止められるとはとても覗えない。
しかし鼻息荒く、初めてマスターベーションを覚えたニホンザルのように、イッセーの頭にはもうセックスしか残ってない。
結局この後も無茶苦茶セックスした――。
▽ ▽ ▽
「――というわけで、イッセーに責任を取らせようかと思って」
「……リアス、あなたって人は……」
能天気、というよりはとてつもなく低俗な策を弄したリアス・グレモリーに、
兵藤くんにも問題はありますけど、この子の言っていることの重大さがどれほどのモノか、この娘自身理解しきれてないのではないかしら、と不安になります。
――リアス曰く、兵藤君をグレモリー家の入り婿、つまり自分の旦那に据えよう、と。
この子が好き好んだ相手と寄り添えるのならば、私としても異論なく祝福できます。
けれど、兵藤君をそうして無理矢理自分の家格に組み込もうというその策の、本当の目的が……。
「……『その子』が自分の子では無い、と後になって知った時の彼に、何と云うつもりですの……?」
「あら、イッセーには祐斗がいるのだし、大丈夫じゃないかしら?」
リアスの胎を指して進言する忠告を、さらりと流す彼女。
ああ、この子は自分を裏切った兵藤君を赦す気はなく、『自分の幸せ』を例え性別に不備が在ろうと推し進める佑斗君も切り捨てることも無く、強欲に纏めてしまおうとしている。
そのために必要な『モノ』と、なるべくして得た『モノ』が同一であった為に、彼女が此処まで堕ちてしまったことが実に見るに堪えなかった。
その話になったそもそもの始まりは、リアスが妊娠したかもしれない、などと戯言をほざいたことでした。
しかも、烏丸くんとの子を。
どういう経緯でそうなったのかも一応聞いたが、それにしたって自覚するまで早すぎるのでは、とも思います。
想像妊娠だと疑っても許されるレベルの妄言ですが、彼女は出来たことを確信していましたわ。
知っての通り、悪魔は着床率が随分と低く、子供が出来るのは喜ばしいことです。
しかし、それを為したのが【魔王の妹】で【貴族の娘】、しかも相手が【人間】であるという事実は、流石に見過ごすことが出来ない前提でもありました。
根本的に、神や悪魔なんかは人間の事を見下しています。
流石に天使は表立って『そういう目』を露わにしたりはしませんが、良い目を向けていない事もまた事実。
そんな状況下で、人間との相の子を好意的な立場で育成できるかと問えば、不可能と呼ぶ方がしっくりと来ます。
……そういえば、現白龍皇もまた人間と悪魔のハーフだと耳にした記憶が……。
彼を見るに(あの鎧では中身の性別など不明ですが、おそらくは『彼』でしょう)テロリストにまで与したご様子ですし、やはり正体を知られてどんな未来が待っているのか、想像に難くありませんわね。
話を戻しますが、そんな冥界での悪魔の貴族たちの意識状況では、リアスが人間と結婚するということは生物的なレベルで有りえない事象だと認識されるでしょう。
その点を例えば烏丸くんへと抗議した結果、滅びるのが冥界の方っぽい懸念はさて置きまして、どの側面からも認知されない事実なのは確実ですわ。
そんな状況で、着床率が頗る悪い悪魔のそれも貴族の娘に懐妊の兆しが顕れる、という事実は父親がどうであれ社会としては喜ばしい事。
その事実を逆手にとって、リアスはその【子】を堕胎させようという意見を予め排除するためにも、子の父親は『一応は悪魔』である自分の眷属の兵藤君だ、と正式に『家』へと知らせを出そうとしていたのでした。
……改めて鑑みると本当に碌でもない案ですわね。
「イッセーには寝込みを襲われて、この『子』には罪なんてないから産んで育てる。そういうシナリオで宜しくね?」
「………………決定事項、ですの?」
「だって、そうでもしないとこの子を守れやしないわ。それに、イッセーにはきっちり行為に及んだという実績もあるのだし、あの子をこの先繋いでおくには此れが一番じゃないかしら?」
そういえば忘れそうになっていましたけれど、兵藤君は【赤龍帝】というドラゴンの封じられている存在でしたわよね。
ドラゴンの因果が数々の事件を引き寄せている感がありますけれど、先の事件の数々が彼を強く育てることはほとんどありませんでした。
一朝一夕に強くなることがどのような人物にも難しいことだとはいえ、今年悪魔に転生したばかりの彼がこの先強くなれないまま、と見るには流石に無理がありますし。
そんな彼を悪魔として確保できたことは、社会としては僥倖な事実となった筈。
長い目で成長を待つこともまた、兵藤君をグレモリーに繋ぐ意味合いに含まれているのかもしれません。
しかし、此処で問題が一つ。
「生まれてくる子にも依りますけれど、成長すればいくらなんでも見た目で判ってしまう可能性がありますわよ……?」
「そうなったときの為に朱乃にも声をかけたんじゃないの。最低でも、イッセーが父親だ、っていう証言だけでも問題無いわ。大事なのは第三者に当る立場の声が在る事だから」
「勉強しなさいとは言ったけれど、こんな計画を立証するためにしろと云ったつもりはありませんわよ……!」
本当の問題は、無論そこでは無く。
――子供を作れとグレイフィア様から命じられているのが、他でもない私だという事実です……!
此処でリアスが懐妊したことがグレイフィア様に発覚すれば、私は何をしていたのか、と責め立てられること間違いないですわ……!
「リアス、とりあえず、その通達はもう少し時間を置いてから報告しましょう。余りにも早すぎると、流石に本当に着床しているのかどうかが疑わしいですわ」
「そうかしら。私は今なんだかすっぱいものが食べたいのだけど」
「気が早いにも程がありますわよ」
これは、なんとしても私が妊娠しないとイケませんわね……!
いい加減、烏丸くんにも本気になって貰わないと……!
というか、私普通に男子からの人気も高いはずですのに、どうして彼は振り向かないのですか!?
そっちの趣味ですか!? ロリでコンのお人ですか!?
リアスを抱いた以上は、ホント今度こそ抱いて貰いますわよ……っ!?
蛇足ですが、手首の半分で太さ、中指を曲げて指先から着いた処までが長さだそうです