「『麻帆良学園から来ました烏丸イソラです!』『仲良くしてね!』」 作:おーり
何故か知らんがこう、ティンときた、ってやつだろうか?
夏が終わる前にイリナちゃんに『夏の●嬢さん』を歌わせておきたかった。
なんでだろうか。ひとまず彼女には闇に呑まれよ!って言っといたから大丈夫(すっ呆け。
さてそんな衣装合わせを終えて夜半の話である。
今俺の目の前には、ちょっとした異常事態が鎮座していたりする。
「……塔城、ナニコレ」
「ヨロシクオネガイシマスカラスマクン、ホントマジデ……」
あっれー、なんか小猫ちゃんのSAN値が減ってんだけどなんでー?
どう見ても異常事態なのはこっちだろうに。
と、視線を向けた先にいるのは、
「――っはぁぁぅっ、小猫様ぁっ♪ まだですかぁっ、はやくっ、はやくワタクシめに御褒美をぉっ♪」
全裸で亀甲縛りで目隠しで耳も塞がれて、発情しつつ艶っぽく身悶えるフェニックス家のご令嬢のお姿であった。
おかしい、彼女は常識人だと思っていたのに(白目。
「……何がどうしてこうなったんだ」
「ナンデショウネモウワタシニモワカリマセン……」
いい加減戻ってこい塔城。
▽ ▽ ▽
正直、SMなんかを筆頭とした変態的で倒錯的な
しかし、目の前で無防備に肌を晒して、そしてそれが元来美少女でスタイルも悪くない同年代であるという現状を目の当たりにしてしまうと、……こう、ぐっとくるものがあるよね。
さてこんな夜中に緊縛中のレイヴェルを引っ提げて現れた小猫の目的はというと、彼女を『どのような方法でもいいから』真っ当な道へ戻してほしい、という常識を疑うようなもの。
彼女は俺の前科を大体把握しているはずであり、女性に対しては基本優しく気を使うつもりではあるが貞操に関しては頓着しない俺に、よりにもよってその依頼は正気なのかと問いたくなってしまう。
というのもそもそも、塔城の依頼に相成った事態そのものが頭の痛い話であったのだとか。
曰く、初めから
曰く、どうにも最初に対峙したレーティングゲームの対ライザー戦で無双して以来ネジの飛んだ視線を向けられる。
曰く、というかレズ娘に夜這い掛けられそうになったから正気の道へ引き戻してやってほしい。
やだー、モテモテ(死語)じゃない小猫ちゃんてばー。
…………うん、一部俺の責任もある、のかな……?
非常に認めたくないが、小猫を強化した一件が此処まで後を引くことになろうとは、あの時の自分は思いもしなんだら。
ていうか、レズに目覚めた小娘を男性相手に引き戻せと云われてもねー。
夏休み最後の方にフェニックス家に突貫噛ました兵藤先輩の所業も理由に当たるんじゃねーのかなー、と思ったりもするのだけど。目の前にある事実こそが優先事項ですか。そうですか。
ひとまずは、自分のやり方でしかモノは片付けられないわけで。
小猫にも許可はもらっているのだが、ぶっちゃけ新しいクラスメイトにそんな真似して俺の今後の学校生活どうなっちまうのよ、と言いたくもある。
「ぐだぐだ言ってないで、とっとと突っ込んでアヘアヘ云わせてくださいよ」
「案もなしに云い方も酷いなお前。仮にも女子がそれはどうなのよ」
「こちとら同性に夜這い掛けられた身ですので。烏丸くんならその場合ブチ切れますよね?」
何が国だよク●ニしろオラァ! と云わんがばかリの小猫さんがフェニックス家ご令嬢のレイプをお望みである。改めて考えなおすとマジで酷い。
でも小猫の言い分もわかるだけに、反論する材料がどうしたって足りなくなる。
……女子と男子はまた別なんじゃないかなー、と言いたくもあるけど、流石に女子になったことも無いのでこの言い分では否定にも届かないか……。
「つっても、ただ弄るだけで堕ちるほど女子ってのも簡単じゃねーでしょ。You、おとなしく百合っちゃいなYo」
「面倒くさくなっているだけですよね? アーシア先輩を寝取った烏丸くんが云っても説得力無いですよ」
あれは、ほら、兵藤先輩がそもそもアーシアに対してぞんざい過ぎたのが原因じゃね?
美少女と同居しておきながらグレモリー先輩に夢中だったのなら、気が離れても文句言えないと思う。
うん、『俺は悪くない』。
「とにかく、とっとと抱いちゃってください。とりあえずえっちぃ描写があれば読者だって納得するんですから」
「そーゆー第四の壁壊すようなこと云うなよ」
「世界崩壊を謳っていた人に云われても」
などとメタい遣り取りを交わす間も、視界の端では亀甲に女性を晒した美少女がイヤンイヤンと身を捩っている。
なんてシュールな部屋なのか。
「――でわ、それをどうにかする理由があればいい」
え――。
▽ ▽ ▽
レイヴェルは目の前で曝け出されるその光景に、冷水を浴びせられたかのように青褪めて往く己を自覚していた。
心地の良い熱病に浮かされていたかのようであったかつての自負は微塵も残っておらず、今ではただこの場から離れなくてはならない、と自身の中に培われた貴人としての理性に急かされている。
しかし、それと同時に本能が、其処から目を離したくはない、と暗い欲求と同時に理性を抑えつけるのだ。
そうした二律背反が彼女の挙動を抑制させているのだが、どちらにしろ荒縄で拘束されたその身が自由になることなど今夜は決してないのであろう、ということにまではその思考が及びはしなかった。
「あっあっあーっ、いくっ、いくぅっ!」
ギシギシとベッドのスプリングが激しく悲鳴を上げているが、それ以上に恍惚とした声を上げている少女がレイヴェルの目にははっきりと映っている。
長い黒髪で、手足も腰も細く短く、肉付きなんかは一切伺えない、まるで子供のようにスレンダーな少女だ。
しかし唯一その身に纏っているガーターベルトに似た黒いレースのコルセットのみという装飾で、後ろから伺えば少女と相手の結合部がはっきりと覗けるくらい顕わとなっている下着も付けていない淫靡さが、彼女の今交わしている動きと相俟ってどうしても子供とは思えない、いや思いたくはなかった。
体格を見てしまえばどうしても一桁代の少女にも拘わらず、だが。
「見えていますか、レイヴェル?」
「……っ、小猫、さま……!」
自由になった耳目に、己が憧れた少女の声音が背後から響く。
レイヴェルは首だけを動かして、自分よりもずっと幼い見た目の彼女の姿をようやく認識した。
彼女が小猫に憧れた経緯は言うまでもなく、愚兄の引き起こした婚約騒動が引き金である。
貴族の親同士が勝手に決めた約定を破棄するために、愚兄に宛てがわれたリアス・グレモリーは悪魔たちの間で人気と注目度の高いレーティングゲームという、チェスに準えた戦力で勝敗を決する優雅なのか粗雑なのか一律では判別の付かない
気づけば娯楽の類が衰退し切った悪魔社会の間では根強い人気があるゲームだが、実際のところは武力拮抗で勝負が決まるので、人間が知る『貴族の遊戯』とはどうにも認識し難いルールが誂えられている。
リアスが宛てがわれたレイヴェㇽの愚兄であるライザー・フェニックスは、そのゲームで上位に当たる実力者として名を馳せており、当初よりこの勝負はリアスにはどうしたって勝率の見えない、分の悪い話どころか彼女の自己を顧みない実に『貴族らしい話』で全ては終わるはずであったのだ。
それを覆したのが彼女、【飛び跳ねる金華猫】こと塔城小猫であった。
黄金に輝き聖なる力を発揮しつつも、悪魔である自らを焼くことがない凄まじい鎧を纏って闘うその姿は勇ましく優雅で、愚兄の駒として参戦しておりながらも、当初は少々野蛮だとさえ認識していたレーティングゲームで初めて、レイヴェルは戦う少女に『憧れ』を抱いた。
抱き続けた憧れが、愚兄の情けない姿を見ることに反比例して膨張をし続け、ほんのわずかな期間で憧憬は慕情に転化した。
一番傍で見る男性の情けない姿に辟易し、小猫の勇姿を思い浮かべるごとに女性優位に傾いていったことが最大の理由かもしれない。
そしてそれを加速させたのは、他でもない兵藤一誠だった。
悪魔社会でも類を見ない闇医者の画期的な治療法をフェニックス家が休心され、患者として客として、彼を実家が受け入れたのが運の尽き。
客であるということで初めのうちは見過ごせていたセクハラ染みた彼曰く『癒しを求める男子の本能』とやらも、数が積もれば害でしかない。
貞操の危機を感じたレイヴェルは、それよりも己の恋慕をどうか届けたい、と恋に準じた何処かのグレモリーのように単身人間界へ、小猫の元へとやってきたのである。
そこで新たに見たものは、小猫がどうしたって恋い焦がれているとしか思えない、やや不審な男子。
更に焦燥に駆られたレイヴェルは、ついに夜這いという愚行に手を出し、――反撃されて今に至る。
彼女が憧れた白い美少女は拘束されたレイヴェルの背後から、胸も下もつるりと晒した品の無い目を疑う淫靡な恰好で姿を現していた。
「っな、なんて恰好でいられますの……っ!?」
自分の姿も棚に上げて、レイヴェルは恫喝する。
貴族の子女として、明らかに人前には見せられそうにない姿をした彼女を、憧れているからこそ見過ごすことは出来なかった。
「これ、けっこう便利なんですよ。シたくなったらすぐに跨がれますし、全裸で誘うよりもずっと食いついてくれます」
小猫の言う通り、それは全裸ではない。
紐を編み込むような形状で絹と思しき白いコルセットは彼女の腰回りのみを拘束し、ガーターで吊るしたハイソックスに二の腕から指の先までを覆うハンドソックスも白。色合いのみなら彼女の外見と沿わせようという意図が伺え、実に可憐だ。
だが、身に着けているのは、それだけ。
あとは首輪を模したような白いチョーカーが申し訳程度に首元を飾っているが、つんと立った桃色の乳首や白い肌が艶やかなスレンダーの
そんな子供の体型で遣れば一層犯罪臭が止め処ない恰好を晒しながらも、小猫は悠然と微笑んでいた。
「お、お願いです小猫さま、そんな、自分を安く売るような真似は止めてください。私が出来ることなら、なんでもいたしますから……!」
「おや、レイヴェルは元々夜這いまでして私と交わりたかったのでは? もう一度、前を見てくださいよ。貴女が欲しがっていた行為のお手本のような光景が、見事にあそこにありますよ」
その言葉に、視線だけがもう一度前を向く。
褐色肌が伺える男性が抱く黒髪の少女は、彼の腰の上に跨って獣のように嬌声を上げている。
愚兄が自分の眷属らと『このようなこと』を繰り返していた事実は既に知っている。
だが、それをアリアリと目の前で見せつけられるようなことなど、いち貴族の令嬢としてはあってはならない話であるし、兄妹としてもその程度の倫理を超える様な真似をするほど救いようのない兄でもなかった。
だからレイヴェルにとってこの光景は知識として知る以上の姿であり、未知を知ろうという本能が恐らくは自らを衝き動かしていることを知りながらも、それを眼前に据えたままでは居てはならない、という恐怖から頭を振るった。
「あ、あのようなことを求めたなど、そんなことを私は欲してはいません! 私が求めているのはもっと純粋な、」
「まあどちらにしろ、私は貴女とそうなるつもりはないのですけどね」
言い募るレイヴェルを切り捨て、小猫は彼女から離れる。
見捨てられたことを呆然と見送り、しかし尚も縋ろうと彼女の感情は『何か』を探して脳を働かせる。
しかし、それが見つかることは決してなかった。
「貴女の『次』は私ですから。いつでも好きに自分を解き放ってくれても良いんですよ?」
見捨てた、にしては優雅に微笑む小猫の言葉に、レイヴェルの脳は計算を辞めていた。
意味が分からず、彼女の離れて往く様を呆然と見送り、
――知らぬうちに自身に伸びていた、男性の武骨な手が身体を弄ることを許してしまっていた。
「――ッ!? な、あ、ひっ、いやぁっ!?」
レイヴェルのか細い悲鳴が室内へ響く。
気づけば、黒髪の少女を抱いていた彼はその行為をいつしか終えており、次の標的として自分を選んでいたらしい。
そのことに慌てた頭で気づきながらも、拘束されている現状を改めて思い知り、逃げ場がないことを自覚する。
必死で身を捩るが、男の手はレイヴェルの小振りな乳房を愛撫しながら、荒縄の隙間に顕わになっている肌の幾ばくかを指先が蠢いて往く。
毛虫の這うような嫌悪を咄嗟に覚え、レイヴェルは尚も悲鳴を上げ続けた。
「いやぁっ! 小猫さまぁ! 小猫さま助けてぇっ! 男はいやっ、男に初めてを奪われるなんて絶対にいやぁっ!」
無論、助けの手は来ない。
褐色の男の愛撫は続いて往く……。
▽ ▽ ▽
「おっおっおっんほぉぉっ! ちんぽぉっ、ちんぽきもちいいぃっ!!」
はい、どろっどろに蕩けた焼き鳥娘の一丁上がりー。
レズ属性とはなんだったのか、30分くらいで完堕ちしたレイヴェルは烏丸くんの下に組み伏せられ、貴族()にあるまじき悲鳴を上げて悦んでいます。
なんというハッピーエンド。
あれが演技ならスゴイですけど、彼女の拘束ってもう解けちゃってて、子宮口以外は自由にできるんですよねぇ。
脚も烏丸くんの腰に絡みついちゃってますし、もう自ら妊娠したがってます。
彼の肉棒は何某かの媚薬成分でも誘発してるのでしょうか……?
「――ん、小猫、そろそろ我の出番」
「いえ、次は私だって云ったじゃないですか。オーフィスはその次です」
「? レイヴェル、まだ?」
「ですね。まあ初めてですし、こんなもんでは」
いやー、ほんとオーフィスのサイミンジツって便利ですよね。
もう私たち、正気を亡くした烏丸くんを美味しく頂き隊を名乗っても良いのではないでしょうか。
となると、やはり麻帆良組の彼女たちも取り込むべきですかね。
まあ暗躍はさておき、今夜はとにかくセックスセックス♪
「んあぁぁぁっ! あひぃーーーーっっっ!!!」
イリナちゃんかと思った?
原作読めば順当な扱いなはず
あとレイヴェルのエロシーンが微妙に飛んだのは…
ーーつまりはすべてイッセーってやつのせいだったんだよ!
イッセー死すべし慈悲は無い