※この作品はR-18です。

「『麻帆良学園から来ました烏丸イソラです!』『仲良くしてね!』」   作:おーり

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前回グレイフィアさんがあんな目に遭ったのは決して作者が暴走したからでは御座いません
それもこれも、全ては原作者の石踏先生が彼女に『酒に弱い』『酔うと意外とお茶目』なる属性を附加した所為です
責任の所在と追及は其処にあります
なので、こんな一端のオリ主に早々に寝取られてしまったのも作者が悪いとか、そのようなことあろうはずがございませんっ
グレイフィアファンの皆様ならば烏丸くんを責めるようなことをする方はいらっしゃらないと、こちらとしても切に願っております
なので、苦言苦情などはゲフン賛美の言葉はすべて石踏先生へと
よくやってくれました石踏先生!
よっ、あんたが大将!
難いね第一級戦犯っ!
ハーイルイシブーミー!
日常回です


「フフフーン 燃やせー フフフーフン 起こせェッ☆」

 

 

 「………………何事ですかこれは」

 「あれー? 塔城? どした、こんなところで」

 

 

 オカルト研究部員合同合宿という名の修行を終え、レーティングゲーム開始まであと一日という猶予を貰った私・塔城小猫。

 勝てるとは到底思えない彼我の実力差をよく理解できる身としては、怒らせちゃったっぽいフェニックスの3男坊の言い分だと、眷属も併せて愛人として納めてやるとか云われているから、人間界も此れで見納めなのかもしれない。

 そんな思考の末、決意の元に烏丸くんのお家を探して隣町までやってきたのだけど……、

 

 

 「……隕石でも落ちたんですか?」

 

 

 眼前に広がるのは徹底的に“ひしゃげた”、壊滅したアパートの残骸。

 そして、其処の瓦礫拾いを率先している彼の姿だった。

 

 

 「んや、ちょっと地球の自転に置いてかれただけらしい」

 

 

 わけがわからない。

 

 

 「そんなことよりどした、えーと、九日ぶり?」

 

 

 そんなことで済ませていいのだろうか。

 察するに、此処は彼の住居で、今日から寝泊りとかどうするつもりなのだろうか。

 色々言いたかったが、口下手且つ恥ずかしがり屋であると自覚している私は、とりあえず自分の要件を優先することとした。

 何より、私の決意はこんなことで折れて良いわけがないのだから。

 

 

 「はい、久しぶりです。烏丸くん、お願いがあって来たのですけど」

 「……お願い?」

 

 

 何故か随分と顔を顰められる。

 あれ? 私って其処まで嫌われていた?

 

 

 「あ゛ー……。……まあ、仕方ねぇか。叶えられる範囲でな」

 

 

 色々と葛藤がありそうな決断で、何処か仕方なさそうに可不可の境界線を釘差すように張られる。

 負けない。

 

 

 「ありがとうございます。烏丸くん、私の処女を奪ってくれませんか?」

 「落ち着け」

 

 

 頷くでもなく、先ず否定から入る返事とは……。

 いや、一言でも尋ね返しでも聞き間違いでも言質を取れてれば済し崩しに逆レ●プするつもり満載だったのだし、むしろ的確な対応力と褒めそやすべきかもしれない。

 しかし、相も変わらずこちらの出足を封じてくる人だ。

 これが、以心伝心か。

 

 

 「むしろ思いっきり種付けしてください。子供が出来るくらい濃厚に濃密に。一晩かけてじっくりねっとりパンパンと」

 「辞めろ、ア●ネスが来る」

 「児ポ法が怖いと? 大丈夫です。此れは『駒王学園』に通う『高校生』のストーリーではなく『学 園 生』のストーリー。そして此の物語はR-18版、故に私は 十 八 歳 ! 見た目が子供でも中身はキッチリ大人の女性を相手にしているんです! ●ナン君なんです! 挿絵と需要の都合で制作側が欲しがった所謂合法ロリータ! 倫理規定的には 何 も 問 題 は 無 い ん で す !」

 「第2の壁を壊すような発言も控えろォッ! あと俺、普通に恋愛するなら同級生が良いから」

 

 

 ごめんなさい嘘つきました。私ホントは15歳。花の女子高校生。てへぺろ。

 

 

 「いや本当に何があった? 九日前の塔城は冗句は口走ってもそういうことは口にしなかったろ、悩み事があるんならお兄さんに話してみろよ?」

 「……っ! ――ふむ、なるほど。お兄ちゃん、と呼んでほしいのですか」

 「その場合確実に恋愛対象からは外れるけど」

 「……!? 『妹萌』が通用しないとか、烏丸くんは本当に日本人ですか……!?」

 「なんだろう、倫理的には間違ったこと言ってない筈なのに、常識的に俺が間違っているみたいに聴こえるんだけど」

 

 

 いつもは見せない慈愛の表情を浮かべて気遣われたのが嬉しくて、思わず『デレ』を予告してみたらこの有様。

 つくづく私の気持ちを空回りさせる彼の嗜好に、遣る瀬無さが心を逸って逝く。

 私はこんなに好きなのに、なんで此処まで食い違うのかが納得がいかなかった。

 

 しかし、彼の優しさに触れたことに間違いは無いので、言葉が足りないと思いつつも私の想いを漏らさないように伝える。

 部長の話では修行で時間を取れないオカルト部の代わりにグレイフィア様が詳細を語りに向かった、と聞いていたので、さくっと。

 ゲームに負けたら貞操の危機で、勝てる要素がほとんど無いからほとんど消化試合の体。

 それで自分の好意まで無下にされるのは納得がいかないので、意趣返し張りに先走って好きな人の子種を己の中に遺したかった、という部分は委細詳細明確に伝えた。

 すると、こめかみを押さえて難しそうな貌をする烏丸くんが出来上がった。

 やはり少し先走り過ぎたのだろうか。本当は私も、もっとゆっくりと、学生らしい恋愛をしたかったのだけど。

 

 

 「手を貸してほしいってこのことか……? でも、対価も貰っちゃったしなぁ……」

 「そういうわけでお願いします。初めてなので優しくシテください。でも絶対に種は欲しいので奥までください」

 「幼女相手に出来るかバカ。嫁さんにもシタことないんだぞ」

 

 

 男は潜在的にロリコンだから一線越えれば大丈夫だ、とお姉ちゃんが言ってた。

 が、ちょっと待って欲しい。

 え、今『嫁』とか………………ああ、二次嫁とかいう?

 意外と草食系なのか、彼。

 

 

 「とりあえず、だ。なんだ、そのゲームってのはどういうモノなんだ?」

 「最初を熟せば怖くないですよ、近場のホテルでいいですよね?」

 「質問に答えろ」

 

 

 彼の腕を取ったら即座に外されほっぺをむにむにの刑を受けた。

 理不尽な受刑にモノ申す。弁護士は要らないからお腹ふにふにの刑に変更して欲しい。

 

 

 「むぅ……、肉体言語で語り合う基本体力勝負のぶっ殺試合です」

 「……暗黒武術会か何かか?」

 

 

 呆れた顔の烏丸くんhshs。

 むにむにをされるがままではなく反骨精神フル喚起で、彼のお腹に顔を埋めてぐりぐりの刑返しだ。

 あんこくぶじゅつかいが何かは知らないが、多分彼の普段からの判りづらいボケだろうからスルー。

 語感的には大体合っている気がするし。

 

 

 「ちなみに、猶予は何時間ぐらいだ?」

 「一日ですね。正確には20時間くらいは余裕なので、がっつりしっぽりこましてください。れっつ子づくり」

 「しねーよ。つうか、20時間あるならまだ余裕だろ。俺が鍛えてやるから、勝てばいい」

 

 

 ……なんですと?

 

 

 「というか、グレイフィアさんにもお願いされちゃってるからな。対価を先払いされてるし、お前らが学園に居られるように尽力して欲しい、ってよ」

 「……あぁ、なんか変な顔したかと思ったら、そういうことでしたか……」

 

 

 オ・ノーレ、グレイフィア様め。折角済し崩し的に情に訴えて一線を越えるはずだったのに。

 しかし、こちらに気を使ってくださってもらっているのも事実。

 だが……、

 

 

 「というか、あと20時間鍛えられたところでそんな劇的に強くなれるとは思えないのですけど……」

 「いやいや、なんとかなるなる。つーかさせる。これで出来ませんでした、じゃ俺の沽券に関わりそう」

 

 

 そう応え、「アデアット」と片手を掲げる。

 その烏丸くんの手には、一冊の本が開かれていた。

 ……今、魔力使いました? と、思わず敬語が思考に混じる。

 

 

 「……それは?」

 「アーティファクト『ラヴクラフトの書架』より『ルルイエテキスト』起動。術式『スクロール』を選択、投影開始」

 

 

 私の問いには答えず、地面の上に部室で見るような魔法陣を構成してゆく。

 というか、やっぱり只者じゃなかったのは今更だけど、『魔法使い』だとは思ってもみなかった。

 

 

 「と、いうわけで、行って来い。向こうには俺の嫁さんがいるから、詳しい話は彼女に聞け」

 「え、あ、ちょっ――」

 

 

 

 ▽ ▽ ▽

 

 

 

 「………………勝てました」

 「そいつは重畳」

 

 

 納得がいかない。

 

 

 「いえ、勝てたことには問題は無いんです。でも、敵味方両方から畏怖の目を向けられて、『跳ね回る金華猫』とかいう二つ名まで付けられる結末はどうなのかと言いたいです」

 「言ってんじゃねーかよ」

 「察してください」

 

 

 愚痴の一つでも言いたくなる、っていう私の意図を。

 

 あの後、烏丸くんの言う処の『術式世界』へと招待された私は、現実の72倍になっているとかいう説明を受けてそのまま修行へと移行した。

 実質、中では大体2ヵ月の時間経過があったのにも拘らず、外へと出れば本当にゲームが始まる前だったことには、予め云われていても驚きを隠せなかった。

 2か月あれば、悪魔が本気で修練を積めば強くなれない方がおかしいのだが、烏丸くんから教わったことと言えば歩法と戦術。

 そもそも『世界』の中での成長は肉体へと直接影響を及ぼせないらしく、判り易く魔力の上限が増える、といった成長は見込めないとは説明は受けていたけど……。

 『だからこそ』の修行内容で、『それでも』ライザー・フェニックス率いるハーレム眷属という名の『烏合の衆』を一網打尽にする程度の修練を積めたことは言うまでもない。

 ただ、

 

 

 「釣り野伏、でしたっけ。烏丸くんはアレを割と知られている兵法だって言ってましたけど、ああも見事に引っかかる上級悪魔の眷属と言う部分を思うと、少々悪魔社会の将来に暗雲が立ち込めますね」

 「悪魔……? いや、まあそれだけじゃねーだろ。一緒に雲耀と跳ね馬の『併せ』も使ってたんだろ? アレは縮地とまで行かなくとも無拍子一歩手前位の間合いの取り方を確かにさせるし。初見で見切れるのは精々達人クラスだよ」

 

 

 瞬動みたいなトンデモ歩法よりかはずっと地に足着いた体裁きが織り成す『技術』にそうそう追い付かれて堪るかよー、とけらけら嗤われるが、それよりも最初の呟きに「まあいいか」みたいな顔をした部分にモノ申したい。

 あれ? グレイフィア様が事情を説明していたとか言っていた筈なのに、何故『悪魔』という単語に疑問符浮かべてるの?

 そしてそれについては特に問い詰めない、という彼の態度が余計に不穏。

 なんだか放置しておいたらめんどくさくなりそうな、そんな誤解が潜んでいるような予感がひしひしと。

 あとしゅんどうってなんですか?

 それからもう一つ。

 

 

 「あと出てきた時には気にしませんでしたけど、アパートが既に復元していたのはどういうことなんですか。いくら烏丸くんが魔法使いでも、1日経たずに住居を復元させるとか人間業とは思えません」

 「アレは俺の仕業じゃねーよ。大家さんお抱えの大工さんの仕業だよ」

 

 

 気になっていたことを問えば、さらりと人間の技だと教えられた。

 出てきた時には半壊の住居は傷一つなく、幻術でも掛けられたのかと疑ったくらいには新築同然のアパートだった。

 曰く、ゴンザレスとかいう御爺さんが1日掛けなかったとか。

 世の中まだまだ、びっくり人間の宝庫である。

 

 

 「それより、その荷物。出てきた時から気になってたんだけど、ひょっとして中にあったのか?」

 「ああ、此れについてもモノ申したいんでした」

 

 

 云われて、私の後ろに放置してある全部が黄金で構成された直方体の(はこ)をぽん、と叩く。

 衝撃で開くような構造になっているらしい其れが開放されると、中には射手座の形をしたこれまた黄金で形成された模型がある。

 

 

 「中の人(師匠)にフェニックスと戦う、と述べたらそれなら此れだろ、と差し出されたこの呪いの武具、お返ししたいのですが」

 「え、なんで?」

 

 

 なんでじゃねーですよ。

 

 

 「何処に行くにしても付いて来ている時点で恐怖感を煽ります。なんで自然と付いてくるんですか。呪いの人形でももう少し控えめに押入れの奥に居座りますよ」

 「気に入られたんじゃね?」

 

 

 なに、その適当さ。

 というか、普通に悪目立ちし過ぎていてこの先の生活に支障を来す。

 何処に行っても黄金の匣が背後にあるとか、どういうバッドステータスだ。

 棺桶を引き摺る剣士じゃあるまいし。

 

 

 「しかし、何処に仕舞ったのか忘れてたが『スクロール』の中からも取り出せたのか。まあ、『倉』に接触できる権限のある嫁さんしか取り出せないとは思うけど、認められたんなら問題はないだろ」

 「結局、なんなんですか、此れ」

 「2年前くらいに適当に造った玩具」

 「………………拳が光を纏って速度が音を越えた気がしましたが……」

 「そういう仕様に造ったからな。まあ原作でも最終的に不死鳥倒すのに一役買っていたんだし、嫁さんの判断も間違ってない」

 

 

 原作って何の話だ。

 そしてその適当に造った玩具で上級悪魔を打倒できる程度の聖属性を『敵のみ』へと発せられるって……。

 ついでに適宜質問に応えているようだけど、この烏丸くん現状から察するに私の質問に上の空だ。

 応え乍ら別の事を考えているような、そんな気配がやや滲む。

 

 

 「とにかく、憑いてくる仕様だけでもなんとかしてください。造ったんなら改造も出来ますよね?」

 「……ん? ああ、はいよ、了解。じゃあちょいと弄りますか」

 

 

 呼ばれて戻って来たのか、気安く応えて匣へと手を掛ける。

 中身じゃないの?

 

 

 「アデアット、『妖蛆の秘密』発動、対象『ゴールデンミミック』、対話機能open」

 「ちょっと待ってください」

 「あ? なによ?」

 

 

 え? ミミック、って言ったよね? この匣、モンスターか何かなの?

 だとしたら付いてくるのは納得の機能だけど、まさか生きていたとは……。

 そしてそれを平然と押し付ける、烏丸くんの非道さに私のジト目が止まらない。

 

 

 「呼ばれるまで部屋でおとなしく待ってる、ってさ」

 「交渉が終了してるじゃないですか……。流石に使い魔契約もしてない魔物と相部屋というのはちょっと……」

 「安心しろ、擬人化しない限りは自室に丁度いい警備員(セキュリティ)が張り付くのと同程度だ」

 

 

 その言い分限定だと後々に要らぬ不安が懸念されるのだけど。

 擬人化、できるの? やだなぁ……。

 せめて女の子でありますように、と可能性を考慮の上で念じて置く。

 まかり間違って脂ぎったおっさんの姿に変身でもされたら、目も当てられない。

 

 一抹の懸念に気を取られていると、それにしても、と烏丸くんは云う。

 

 

 「嫁さんを師匠と呼ぶとは。たった2ヵ月なのに随分と馴染んだもんだ」

 「実際、アレだけ限定されていたのに勝てませんでしたからね……。教えを乞う立場の側ですし、最低限の礼儀は尽くします」

 

 

 と、礼儀を重んじるJKあぴーる。

 ちなみに師匠はルビにマスターと書いて読む。

 最初会ったとき、本物の嫁だったのか、二次嫁じゃなかったのか、と唖然としたのもいい思い出。

 そんな師匠は、露出多めのゴスロリで金髪でロリータで児童ポルノっぽい美少女。

 アレを嫁さんと呼ぶとか、烏丸くんは『本物(ロリコン)』の可能性が微レ存。

 ワンチャン有りっぽい。よっしゃぁ。

 

 

 「あ、忘れるところでした。グレイフィア様が今回のお礼をしたい、と何某かの権限を働かせてくれるそうです。何が良いですか?」

 「グレイフィアさんが?」

 

 

 私の言葉にふぅむ、と唸る。

 ふむ、此れは多分、色々と検算を働かせている顔とみた。

 暗躍を画策とする烏丸くんの横顔がキリッとしてます(キリッ。

 

 

 「ん、じゃあ一つ頼まれてくれるか?」

 

 

 

 ▽ ▽ ▽

 

 

 

 烏丸くんに伝言というか、伝達というか、手紙を預けられて数時間後。

 私は再び彼の住居へと舞い戻っていた。

 

 

 「手を貸してください……!」

 

 

 懲りないフェニックスの3男坊が、よりにもよってリアス部長を拉致しやがったのである。

 確かに、結婚式の準備までしておいて負けているんだから恥かいたのは理解できるけど、アレだけ(私に)撲殺されて於いてよくもまあ奮起したモノだ。

 戦後処理とかいう名目で部長と朱乃さんだけ(・・)が呼び出された時点で、可笑しいと思っておくべきだった。

 部長の使い魔からは朱乃さんを人質にされている、とか伝わったけど、時間を置けば部長の身だって危なくなるのは間違いない。

 いくら相手が嫌いとはいえ、部長とて女子の一端。

 『お●んぽには負けないっ(キリッ』というスタンスであっても、即座に『んほぉぉぉ!』とかされちゃう姿が幻視される。

 それくらい女騎士な部長を一刻も早く救うために、一番頼りになる戦力を確保しに来た次第。

 ちなみにアーシア先輩と変態もとい兵藤先輩を呼びに行ったのは木場先輩だ。

 

 

 「手紙は渡した?」

 

 

 こちらの事情を説明した返事が、まずそれである。

 自体は一刻を争うのだから、自分への褒美とかは後回しにしてもらいたいのです。

 

 

 「グレモリー先輩に、直接渡したのか? って聞いてるんだけど?」

 「……? はい、そう頼まれていましたから、何よりもまず部長へ」

 

 

 部長経由でグレイフィア様へと届かせるつもりだったのかと思ったけど、ひょっとして烏丸くん、別の意図を?

 

 

 「貴族のボンボンが自分に思い通りに行かない場合、っていうのを想像するのは容易かったし、保険を掛けて置いて正解っぽいな」

 「………………何を仕掛けたんですか……?」

 

 

 例の十字架アミュレットや、件の黄金鎧が脳裏に浮かぶ。

 酷く冗談みたいな、惨たらしい何かが潜んでいるような。

 そんな危機感がじんわりと、

 

 

 「――内緒♪」

 

 

 訂正、はっきり確信へと変わった。

 逃げてー、3男坊超逃げてー。

 口が三日月のように弧を描く凄味の覗える笑みを浮かべている彼を見て、私はひっそりと誰かの冥福を祈るのであった。

 

 

 





~作中では触れなかった用語解説または詳細~

~半壊した矢荷成荘
 地球の自転に置いて行かれたとある青年のやっちゃった一発芸
 必ず元の場所へ戻って来れる代わりに、1日ないし1年かかる超レベルの飛び込み
 「一番、日向輝明……、落ち込みます……」


~アデアット
 ネギまに於いてのアーティファクト顕現呪文
 呪文というよりは始動キー
 持ち主に魔力の発動も必要なく、口にするだけで本人の所持している専用アーティファクトを起動状態にさせる


~『ラヴクラフトの書架』
 烏丸のアーティファクト。1冊の本にあの世界に『存在しない筈』の5冊の魔書が同時存在しており、起動によって1冊づつ発動可能なそれぞれ別の性能を秘めた魔本
 『ルルイエテキスト』は召喚・儀式術式に関する情報の引き出しと簡略化を可能とし、『妖蛆の秘密』は魔法生物の詳細や干渉を可能とするだけの情報を秘めている
 アーティファクトはパートナーとの仮契約によって従者へと与えられるネギまに於いての魔法使い強化設定であり、烏丸の場合家族である某吸血幼女との本契約にて得た珠玉の品。今の所、前作である『ネギマジ』ないし『ちう凡』でも言う程活用されていない


~術式『スクロール』
 72倍速の世界、要するに外での1時間が中では3日になる儀式術式
 本来なら魔法具などのアイテムに封入して維持するのだが、烏丸本人が制作より改造に重点を置く性能を備えている為に突貫工事の果てに興した苦肉の策
 外で術式を維持していないといけないので術者本人は中へと入ることはできない仕様。中に居る案内人は術式を内側から支える為の仮想人格であるが、元になった人物が別個に存在する場合もある
 尚、今回は伝聞系にて術者の意図を汲ませた教授役


~黄金で形成された射手座の模型
 分解し身に纏うことで音速を越える拳を放つことが出来る鎧。牙狼ではない
 本人が抱えるスペックを限界ぎりぎりまで引き上げて強化するので所持者本人が強くなれば理論上は何処までも強くなれる、というコンセプト(遊び心)の元に制作された玩具
 某自主製作ダンジョンにて素材集めの果てに造ったはいいが、見せ場が無いので死蔵されていた
 保管してある『倉』は所謂『四次●ポケット』みたいな場所で、マスター登録してある烏丸とその嫁さんならばどちらでも接触が可能。但し、『倉』もまた術式の一つなので外側で維持が必要な手間がある。恐らくは取り出すには一回に一つという制約も働く
 『倉』の中には過去に制作した烏丸の作品群が封印されており、役目を終えて一時的に凍結状態に封印処理された八首の火竜や氷の大晶霊、モ●波スペックの人型スライムや3メートルくらいのカブトムシ鎧の巨人なんかもいたりする余談


~釣り野伏
 「敵だっ! なぁお前敵だろ? 大将首だろ? 首ィ置いてけェッ!!!」で有名な妖怪首置いてけの得意とする兵法の一つ
 個人の能力が“人間以上”である時点で戦法や兵法を必要としないのはまあわかるけど、それにしたってレーティングゲームはチェスを基盤に考えられたはずなのに戦術が拙すぎる気がする。先生、もう少し島津をググってください


~雲耀・跳ね馬
 某剣術漫画より抜粋・参照して再現することに成功した烏丸の血と汗と努力の結実
 本人がネギま世界で有名且つ上級の歩法である『瞬動』をどうしても理解できなかったから、より現実的に可能な範囲で習得に成功したという裏話があるのだが、そういう努力描写は話的にも面白くないのでカットされたという作者の判断にオリ主の悲しみが止まらない
 お蔭で評価では「作者様の趣味が詰まった俺SUGEEE!ですよねwww」とか嗤われたこともしばしば。べっ別に気にしてねーしっ。烏丸の辛い過去()を一通りやったからそれなりのオリ主に届いたとかいうのが大多数にわかって貰えたなら充分だしぃっ



そして何気に一番肝心なことを聞いていない気がする烏丸
次回、リアスのエロシーン!(予告
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