タイトルの通りヴィータ男の娘ものです、ご注意あれ。
夜天の書が最後の主の手に至るまで、何百年彷徨ってきたことだろう。
いつしか改造され、闇の書として破壊をばら撒いてきたのだが、最初の内は夜天の書として、所有者の命が尽きるまで、魔導の探求と主の守護とを全うしていた。
大昔、夜天の主になった人間は、魔力量が高い以外はそれこそ千差万別だった。ある時は片田舎の農民、ある時は放浪の吟遊詩人。大国の王に仕え、遠い次元世界の歴史に名を残したこともある。
これは、そんな時代の物語。もはや記録には残っていないが、割と平和な世界で、割と悠々自適に暮らしていた、そんな一時。
今代の主になった男は、まず良心的と言っていい人物だった。古めかしい書の中からいきなり出て来たヴォルケンリッターを、戸惑いはしたものの受け入れたし、養ってもくれた。また、騎士たちにとって見知らぬ世界を案内し、その地の魔導技術を紹介してくれた。
まず、仕えがいのある主だと言っても良かった。
……ただ、色事については、そこまで褒められる物では無かった。彼はしばしば、と言うよりほぼ毎日、美しい女騎士たちの身体を求めた。
優しい主でいられるように尽力は出来ても、流石に三つの据え膳を前にして大人しくいられないのが男の性だった。流石に強制力のある命令でなく、してほしい、という希望であったが。
騎士たちは従わないことが許され、嫌なら遠慮無く逆らってくれ、とも「命令」された。
しかし、そう言われるとむしろ、断ってしまうのに後ろめたさを感じてしまうものだ。何より、自分たちを養い、労ってくれる主に対して、戦闘以外で恩返し出来ることと言えば、そういう事くらいしか無い、とも思えた。
かくして、三人の女騎士は、夜になると情婦に身を替えて奉仕する事になった。後に主が死ぬ時、その記憶は消され、身体も復元されてはいたが、とにかく彼女らの柔肌には、男の指が這い、その隅々までも味わい尽くされた日々が、確かにあったのである。
さて、男は実に多様な趣味を持ち、性的にも様々な趣向を持っている、所謂、ドの付く類の変態だった。そして、ヴォルケンリッターはプログラム体であり、夜天の書からの操作で、その容姿、身体機能を自在に変更することが出来た。
つまりそれは、変態に技術と手段を与えるということだ。するとどうなるか――その結末が、今、男の目の前で風呂後のアイスを美味しそうにしゃぶっているヴィータなのだ。
夜になってもまだ暖かい初夏、半袖半ズボン、紺色の下地に星模様が踊るカラフルな寝間着を着ているその外見には、一見、普段の幼い女の子と、何らの違いも見受けられない。
しかし、年齢も背丈も同じだが、その身体の機能、人体の中で最も重要な一部分は、確かに変わっているのだ。
そうした張本人の男は、我が物顔で自分の寝室に寛いでいる「本日の指名」を後ろからぐいっと抱きしめた。
「ヴィータっ」
「……」
ウキウキとして語尾の弾んだその声に、ヴィータは改めて、今日何度も向けてきた訝しさ全開のジト目を送る。今日の朝「指名」された時にそれを聞かされてから、ヴィータはずっとこの目で、期待を膨らませている主を睨んできた。
そんなに嫌なら止めるかい、とも言われたが、別にそうなることが嫌いという訳ではないのだ。むしろ、自分の気質からすればそちらの方が適しているのかもしれない。
しかしながら、タイミングが夜伽なのである。自分の身体を性的に使う時、この転換が男にとってどうメリットになるのだろうか。ヴィータには全く理解できなかった。
「なー、ほんっとにいいのか?」
「何が?」
「いやさ……お前がそうやって抱きついてるあたしはさ……今、男なんだぜ?」
そう。主が夜天の書を四苦八苦しながら弄くり倒し、漸く守護騎士のプログラムに行き着いて弄ったのは、なんと、ヴィータの性別だったのだ。
今のヴィータは少女ではなく、少年なのである。まだ男女の区別がそこまで付かないくらいの外見年齢故に、一見すると全く違っていないが。抱きしめる手が確かめると、胸のあたりは少しだけ硬くなったように感じるし、少しだけ筋肉質になったのかもしれない。
そして、なにより。主の片手が下へと伸びて、ヴィータのズボンの真ん中を、きゅっと握ると。
「ひゃぅっ」
ヴィータの素っ頓狂な呻き声は、今まで聞いたことのないものだ。無論、主はこれまで、女の子のヴィータを散々弄っている過去がある。
つまりこれは、女の子のヴィータにあって、男の子のヴィータにあるものを――男性器を触った時の声なのだ。
「ほら、こんなに可愛い声を出してくれたじゃないか。これだけで価値がある」
「な、なんだよそれっ! お前、男の触って気持ち悪いとか無いのか!?」
「そんなことは無いさ。普通ならともかく、ヴィータなんだから」
外見は正義、可愛さは勝利。可愛ければ男でも女でも宇宙人でも異世界人でもモンスターでも構わないというのが、主の持論なのだった。
ズボンと下着、二枚の布の上からくにゅくにゅ、と柔らかいグミのような感触を弄んでいくと、段々それが膨らんでいって、ちょっとずつ硬くなっていく。
「あ、ちょ、もうやめっ、んあぁ、あぅ、あ、あ」
一揉みする度にリピートする声は、段々呻きから喘ぎへと変わっていく。ペニスへの刺激という、初めて感じる、しかも強烈で色欲を掻き立てる感覚。
戦場では何者にも怖気づかないヴィータが、今は未知の快楽に翻弄され、怯えとむず痒さに掻き立てられて震えていた。
「気持ちいいだろう?」
「あ、う、くっそぉ……そんなことな、い、いうぅ」
ズボンの上からもはっきり分かるように鳴った棒の先端を優しくつまみ上げただけで、甲高く細い声と一緒に、ヴィータは悶えるように頭を思い切り後ろへ振って身体を反らした。
その勢いで迫ってきた豊かな赤毛には、シャンプーの匂い。
それを嗅ぎながら、主はこの可愛い生き物、分類にして、魔法少女界ベルカ目ヴォルケン科ロリ属オスのヴィータきゅんを、もっといじめてやりたいなと思っていた。
「いつも、ヴィータがベッドの上で、面白そうな顔しながら大きくなる俺のちんちんをつんつんつつくのって、こういう感じなんだぞ。分かったか」
「も、盛ってるだろそれぇ……にゃうぅ」
確かに、鼻歌を歌いながら指先で突っつくのと、鼻息を荒くしながら服の上からでもがっつり揉んでいくのには、相当の差があるだろう。
ヴィータは意地っ張りに文句を付けたが、そうしたら更に力を入れて揉まれ、気持ち良さに意気が萎え、男の上半身を背もたれに、膝を椅子にしてくたり、と座り込んだ。子供らしい熱い体温が伝わってくる。
「可愛いよ、ヴィータ。その調子で、もっと気持ちよくなろうな」
「はうぅ……ん、んぅ」
すっかり抵抗する気を無くしたヴィータのズボンに、今度は直接手が入る。直に触った男の子のモノは、硬くなっていてもどこかぷにぷにとした感触が残っていて、今、痴態を見て確実に勃起しているだろう主の成熟したそれとは、また異なるものだった。
その勢いでズボンを脱がしていくと、下着は男性用のパンツやブリーフではなく、赤色の映えるレースの付いたパンティであった。
「男の子が、こんなの履いてていいのか?」
「だってぇ……これしかねーんだもん、私サイズの下着。駄目?」
「いやいや、凄く可愛いよ」
今のヴィータは男の子だ。可愛らしい女性用も、色気のない男性用も、どちらでも似合うし可愛いショタっ子なのだ。
「じゃあ、もっと可愛い声を聞かせてもらおうか」
「え……? なにすん……あ、ひ、んいぃ!」
身体年齢7歳前後、小学生になって少し経つくらいと例えられるヴィータの陰茎が、例え勃起しているにしろ、包皮から亀頭を露出させている訳がなかった。
その、皮かむりで可愛らしいおちんちんから、柔らかい皮を回すようにめくって、更に可愛い鈴のような亀頭を取り出す。
すると、今までより一回り大きな喘ぎ、それも悲鳴に似て力の入った声が小さな口から聞こえてきた。
「ほら、これで俺のとそっくりになったぞ。さ、これからもっと気持ちよくなるからな」
「ちょ、そんなの、だめだぁ……そこ、なんか、すごく……あ、こすっちゃ、だめぇ!」
包皮に隠されていた真っ赤な先っぽは敏感で。そのひ弱な部分をを、陰茎を握りあげた手で擦られると、ヴィータの背筋から脳天に至るまで、稲妻のように強烈な快感が駆け上ってくるのだ。
そして、肉棒の下にある二つの小さな陰嚢から、何かがこみ上げてくるようにも感じ。思わず力を入れて、こみ上げるもの出してしまわないように力み、それがまた気持ち良さとして意識を薄れさせてしまうのだ。
「ほら、皮の上からより、直接擦る方が気持ちいいだろう? これくらい小さい頃から、オナニーはこうしておかないとな。大きくなっても包茎のままだぞ?」
「うあぁぁ……そんなのどうでもいぃだろぉ……んひぃぃっ、やめろよぉ、あたしのちんちんしこしこするのやめろよぉっ」
「そんなこと言っちゃって。本当はもっと手コキして貰いたいんだろう? ほら、乳首も女の子みたいに勃っちゃってるじゃないか」
「あ、たしはぁ……おんなだ、あ、やぁぁぁっ!」
「何言ってるんだよ。こんなに可愛くて、まだ子供なのにちんちん大きくなってるエッチな男の子の癖に」
ヴィータの胸に二つある、桜色のぷっくりしたつまみ。それをきゅっと摘んでちょっとだけ捻ってやれば、甘い声を発する声帯は更に音色のトーンと、音量を上げてくれる。
大人の体躯の上で色とりどりの喘ぎを出しているヴィータのペニスを、乳首を、男は弄って、まるで楽器を扱うように様々な嬌声を寝室に響かせていた。
「ちょ、ほんと、だめらって……な、なにか、なにか、くるよぉ、大きいの、くるぅ」
暫く快楽責めを続けていると、流石にヴィータも耐えかねてしまったようで、小さくて火照った身体を痙攣するように動かしている。特に太ももはぴくぴく可愛らしく震えて、もうすぐ限界が来ていることを如実に表していた。
「大きいの?」
「う、うん、うんっ、なんか、くるよぉぉ」
「大丈夫だよ。我慢しなくていいから、そのままぴゅってしちゃえ」
主が優しく語りかけながら、擦る手つきを早くして、乳首を摘む指に力を入れて。そして、いつも女陰を弄くる時と同じく、耳元をちょっぴり甘咬みしてやると。
それで、ヴィータの堤防は決壊した。
「あ、あ、あ、でる、でりゅぅ、あ、ああぁぁぁ!」
恐らくは、平均年齢よりもずっと早くに訪れた精通の、青臭い精液。
それを吹き出す時、ヴィータは熱いものを搾り取られるような感覚を感じて、女性器で感じるのとはまた違う、絶頂を体験した。
「あ、ああ……ふぅぅ……」
脳髄を灼熱が焼いた、短い一時が終わって、ヴィータは改めて脱力し、熱くて荒い息を吐いた。
どうやら、女性の時の絶頂と違って、男の絶頂は一回一回が激しく、しかし長続きしないらしい。
そして、一回が終わった後に、こうしてぐったりとした倦怠感が襲うもののようだ。
「あぅ……すっげぇ……しゃせー、すごかった……」
「だろう? 男の快感、てのも良い物なんだぞ?」
「うん……」
そのまま暫くの間、うつらうつらと射精後の余韻に耽っていたヴィータだが。
ふと、自分の座っている主の、ヴィータより太く大きなそれが、小ぶりな尻の上でむくむくと
起き上がっていることと。
かくいう自分の肉棒も、射精した直後なのに、硬さと充血を失っていないことに気づいて。
「……主ぃ。続き、する?」
「うん、しよっか」
「今度はあたしがお返ししてやるからな、そっちのちんちんに」
「楽しみだなぁ」
と、こういう具合で。何時もと変わらぬ積極さと甘さ、それに何時もと少し違う白濁を含めた、甘じょっぱさで。
主と鉄槌の騎士の夜は更けていくのである……。