※この作品はR-18です。

審神者と審神者と主夫と忠犬   作:純白物質

1 / 1
01

皆さんは『刀剣男子』という単語を耳にしたことがあるだろうか?

『刀剣男子』とは、簡単に言えば歴史上の名刀達が擬人化されたものである。

 

そして、その擬人化された刀は大抵男性の姿をしている。理由は知らない。

 

野性味溢れるワイルドな男性(刀)から色気の溢れる妖艶な美丈夫(刀)など…とにかく色々なイケメンの姿をしているのだ。

 

 

この物語は、とある審神者達とそれに従う近侍のBでLなお話である。

 

 

 

 

 

時は戦国――と言いたいのだが、戦国ではない。西暦2205年、つまりは今から大分あとの出来事である。実際に起きるのかは知らない。

 

色々あって過去の歴史に干渉し、それの改変を目論む『歴史修正主義者(れきししゅうせいしゅぎしゃ)』に対抗しようとした政府は物に眠る想いや心を目覚めさせる力を持つ審神者(さにわ)と、その能力によって目覚めた刀剣に宿る付喪神である刀剣男子(とうけんだんし)をどうにかして各時代へ送り込んだ。

 

そして、その送り込まれた時代で戦いを繰り広げる刀剣男子と歴史修正主義者の双方をよしとしない第三勢力の『検非違使(けんびいし)』が現れ、刀剣男子達の前に立ちはだかる―――……。

 

 

 

 

「ッくしゅん!!」

 

「大丈夫かい?ほら、ちり紙」

 

ずずーっと音をたててはなをかむ青年に苦笑を向ける男性。彼の名前は燭台切光忠(しょくだいきりみつただ)。主たる審神者に仕える近侍(きんじ)である。

 

そんな彼の主は、目の前で鼻をすする青年。彼は審神者のなかでは珍しく男だった。

 

名前はゆうあ。優しい愛と書いて優愛(ゆうあ)と読むのだ。

己の主にこれほどあう名前はないな、と燭台切光忠は思う。

 

主は天然で少しマイペースなところもあるが、僕達刀を大切に想い、扱ってくれている。それが何より嬉しかった。

 

「う~……。誰か僕の噂でもしてるのかなぁ?」

 

「そうかも知れないね」

 

二人が談笑していると、何やら庭が騒がしい。耳をすませてみると、「主、重いでしょうからお持ちしますよ」「あー……問題ない」という声が聞こえてきた。

そして、優愛はその表情を一気に綻ばせる。

 

「灯(ともる)!!!」

 

パァーンと音を響かせながら勢いよく障子を開く優愛。彼の目の前には驚いて固まっている青年とその刀…へし切長谷部(へしきりはせべ)がいた。

 

「…どうしたんだ?優愛」

 

「えへへ、久しぶりっ」

 

「………。(話が通じてない…)」

 

優愛に灯と呼ばれた青年はずり落ちそうになった眼鏡を中指で定位置に戻す。

 

「優愛」

 

「?なぁに?」

 

「どうでもいいけど中に入れてくれ」

 

「あっ…ごめんね」

 

どうぞどうぞといいながら中へ招く優愛の側には灯を睨み付ける燭台切光忠の姿があった。そしてそれに対抗するかのように燭台切光忠と優愛を睨み付けるへし切長谷部。

 

その様子に気づいていない優愛は人数分の座布団を用意し、「ここに座ってねー」と呑気に笑っている。




短いですがここまでで…。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。