-----AMP 署長室
「試作品はそろそろできるのかな?」
署長のラリーは自分のデスクに座っていた。
「えぇ、もうすぐできますよ。とりあえず、第1小隊の分を作ります。彼女たちの全身の3次元データを元に作ります。密着しないと意味がないですから」
署長の目の前にいるマノンが答えた。
「キディより強いか?」
ほぼ全身サイボーグのキディを引き合いに出した。
「強いです。強度も力もね。悪魔の頭を潰せるだけの握力はあります」
「そうか、では完成も急いでくれ」
「了解です」
「ところで、昨日の事案の検死結果は?」
ラリーは書類の束に目を通しながら、マノンに尋ねた。
「魔物、たぶんガーゴイルですね。悪魔でもハーフでもないです。被害者は全員人外でした。人外の心臓を捕食する魔物かと思います。人間には、今のところ害はないと思われます」
「人外狙い?それは妙だな」
「えぇ、妙です。人外狙いなら、悪魔や堕天使の生息領域の冥界に行けば、食べ放題なのに、なぜか人間界に住み着いているとしたら、妙です」
「新装備は空も飛べるのか?」
現在のAMPの装着装備では、空での戦闘は対空砲などの、地対空兵器しかなかった。
「練習しだいですが、羽を展開して空を飛べると思います」
「では、頼むぞ」
マノンはラリーに一礼をして部屋を出て行った。
-----バー『Z』
「始めたな」
「あぁ」
「表立って俺たちが浄化する訳にいかないからな」
「わかっている」
「協力はなんでもいくらでもする」
「なるべく頼らないようにしたいけど」
「無茶はするな。お前の代わりはいない」
「あぁ、箱だけは用意してほしい。資金がないから」
「資金はいくらでも出す」
「いつもの口座に」
「わかった」
-----AMP署内特殊捜査隊第2課 課長室
「まさか、こんなところで出会えるとはな」
「後藤さん、特殊捜査隊第2課の課長さんとは大出世ですね」
後藤はタバコを一本咥えた。
「課長、ここは禁煙です。喫煙室行きましょうよ」
「うん?ここって、喫煙室なんかあるのか?」
「整備室はみんな喫煙者ですから」
「いい情報をありがとうな」
---南雲
特殊捜査隊第2課第1小隊の小隊長を命じられた。メンバー表を見る。ジェーン、メアリー、ケイと、みなコードネームみたいだ。経歴はケイはSATで、残り2名は捜査1課のようだ。彼女達は、特殊な装備を着けて前線に出るのだが、その装備がどういったものか、私は知らない。そこで、開発室を訪れた。
間野龍造、通称マノンがいた。私を快く部屋にいれてくれた。
「南雲小隊長、どのような用件ですか?」
私は、彼にすすめられるまま、椅子に座った。
「部下のつける装備がどういったものかを確認したい」
彼は大きな水槽に入った、ウエットスーツを着たマネキンを見せてくれた。
「これがそうです。ウエットスーツ状のバトルスーツです。表面の強度はロケットランチャーを食らっても無傷でいられます。裏面には人工筋肉を張り巡らせてあり、1トンくらいまでなら、持ち上げられます」
「素材はなんですか?」
「秘密です」
「秘密?署内で秘密はなしにしてもらいたい」
「署内にスパイがいると困りますからね。署長の了承は取れています」
得体の知れないモノを部下に装着させる訳にいかない。
「試着をしたいのだが」
「できません。この装備は肌に密着していないとダメで、それぞれの個人専用ですから。」
「なぜ肌に密着なんだ?」
「生体のオーラを使って動作させるためです。貴方のオーラ量では動作しません」
まさか、命を削ってなのか?
「命は削りません。生体を巡るオーラを使うだけですよ」
「お前…心が読めるのか?」
「読めますよ。貴方の欲望も見えます」
私の欲望…そんなものはない
「ないですか?口は嘘を付きます。身体に聞いてみましょうか?」
なにをするのか…彼に見つめられると、濡れてきた。無性に抱いて欲しくなってきた。
「はぁはぁはぁ…」
「おやおや息遣いが荒くなりましたね。奥の部屋で治療をしてあげましょう」
私は彼に担がれて、奥の部屋に連れて行かれた。衣服を1枚1枚脱がされていく。抵抗できない私。最後の1枚を脱がされると、私は自らベッドに横になり、またを広げた。
「ほらほら、身体は正直だ。準備OKみたいだね」
彼の大きなペニスが私の膣に遠慮無く入ってきた。
「いい…もっと、刺激を…」
口からヨダレが溢れだした。私の理性は私の身体にはなかった。もう私の身体は、彼を欲していた。固く立っている乳首を舌で転がしていく彼。彼の口に向かって、胸を押し当てていく。どうなってしまったのだろうか、私の身体は。
ピストン運動をする度に、彼の陰毛が私のクリ●リスを刺激する。柔らかい筆で撫でられている感覚で、下半身が更に熱くなっていく。私の膣から出る液体は除々に温度が上がっていく。私の全身の水分がなくなるくらいに湧き出ていく。
「もうこんなに出しちゃって。これで僕の奴隷だね。また、ほしい時に呼びかけるから、それまでここでの記憶はしまっておいてね」
全身の力が抜けていく。至ったみたい。しばらくしていなかったので、よくわからない。そのあと記憶が曖昧であったが、意識を取り戻したのは、医務室だった。
「緊張しぎですよ。説明していたら、いきなり貧血で倒れるんだもの、驚いちゃったよ」
と、マノン。
「あと、よろしくね」
彼は、女性の看護師に後ろから抱きついて、医務室を出て行った。
「マノンのセクハラ、嫌な気がしないから困っちゃいますよ」
赤ら顔で抱きつかれた看護師がいった。
-----とある酒場
若者達が酒を飲み、タバコを吸い、ダンスを踊り、異性を抱いている。政治家の娘のヤスコが彼氏で俳優のヒサシと店に入った。
「ここよ、噂ですごいドラッグを売っているのは」
ヤスコがヒサシに話しかけた。
「すごいなぁ満員じゃないのか。みんなやっているのかな?」
ヒサシは店の中を一望した。暗目の店内、ダンスホールの上にはミラーボールが回転している。人々の会話がバックに流れている曲をかき消しそうだった。ヤスコは、バーカウンターへと歩みを進めた。
カウンターに着くと、「アレを2つ」と注文した。
「アレってなんだ?そんなカクテルはないよ」
バーテンダーがぶっきら棒に言い放った。
「噂で流れているアレよ!私を誰だと思っているの?こんなお店なんかいつでも潰せるのよ」
ヤスコはバーテンダーに言い返した。そんなヤスコの元に複数の黒服が近寄ってきて、ヤスコを奥へと連れて行く。ヒサシは怖くなって店の外に逃げた。逃げたはずだったのだが、知らない場所にいた。室内のようだった。目の前には男がいて、ヒサシの首に何かを注射した。
ヒサシの身体はみるみる変化していく。皮膚が溶け、肉が溶け、骨が溶けていく。苦痛はないが、意識は遠くなっていった。最後には青い火の玉状のモノと白い物体だけが残った。目の間にいた男は、火の玉状のモノを喰らい、白い物体を丁寧に容器に収めた。
奥に連れて行かれたヤスコは、全裸で十字架に貼り付けられて、光を幾重にも浴びていた。
「お前のことはわかっている。ハーフ悪魔だろ。オヤジさんが悪魔の女との間に作った子供だ。今、お前のオヤジさんに連絡をして、迎えに来てもらっているよ。それまで保つかな?」
ヤスコの身体を交互に複数の天使が陵辱していく。
「どうだ?天使に弄ばれる気分は。奴らが放出するたびに、聖なる精液でお前の身体は蝕まれていくんだ」
「なんで…こんなひどいことを」
ヤスコの声は聞き取りにくいくらいに小さかった。
「お前たち、ハーフがヤリ過ぎたんだよ。人間離れした力で、罪のない人々を傷つけすぎたんだ。都合が悪くなると地位協定を持ちだす。都合が良いときは人間であるという。タチが悪いと思わないか?」
電話のベルが鳴り、ヤスコの目の前の椅子に座った男が受話器を取り通話をした。
「そうだ。お前の娘はヤリ過ぎた……うん?カネ?そんなので解決するというのか?……お前か?同罪だ……あたりまえだろう。サタンも了承している……娘はやる?もらっても価値ないし……おっ、サタンか、終わったか?……奴の財産は全部もらっておこう。女房の悪魔はサタンにまかせる。では」
男は受話器を電話に戻した。
「おい、その娘は遊び終わったら、欲しがっていたアレを入れてやれ」
男は、その場から立ち去った。