※この作品はR-18です。

MUMA   作:もっち~!

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尾行

 

---キディ---

 

不審人物を香津美と尾行をしている。新宿の歓楽街を対象は一人で歩いている。高級そうなビルに入っていくのを確認したので、後から追うと会員制のバーで入場は出来なかった。二人でビルの外で出てくるのを待つ。

 

「キディ、いいの?なんで、マノンを尾行するのよ」

 

香津美は尾行に反対だった。でも、私の捜査官としてのカンを理由に、パートナーとして頼んだのだ。

 

「アイツは怪しいと思うんだ。あの装備は確かに効果を出している。でも、素材も原理も秘密だし、ハーフの変異の原因も秘密だよ。おかしいだろう?」

 

「マノンも言っていたでしょ?秘密は最小限の人間が知っていればいいって」

 

「情報管理的にはそうだけど。あと、アイツの登録されていた住所はデタラメだった」

 

「ちょっと、いつ調べに行ったの?って、いうより各人の住所は署長しか知らないはずでしょ?」

 

たしかに。苦笑いする私。

 

「レビアに頼んで調べてもらった。レビアも、アイツの経歴に興味があるみたいで、独自に調べているようなんだ」

 

 

1時間くらいして、マノンはビルから出てきた。今度は小道に入り、何回か曲がったところにあるビルに入っていった。私は先程のビルと今度のビルの情報を、レビアに調べてもらうように頼んだ。

 

「最初に入ったビルの会員制のバーは人外協会の会員のためのものだ」

 

私と香津美は顔を見合わせた。マノンは人外なのか?

 

「全然、人外のオーラを感じないけどなぁ」

 

香津美は不思議がった。彼女の能力の1つで、相手が人外かハーフかを見極める能力がある。その能力をもっても、マノンは人間だった。

 

「2件目はたぶん、内海商会だ。マノンの使っている情報屋兼仕入先だ」

 

「仕入先って?」

 

思わず聞き返す。

 

「マノンの護身用の武器とか機器類だよ。私もそこで仕入れていて、たまにマノンに会っている」

 

レビアも利用する便利屋さんか。30分ほどで、出てきたマノンを、再尾行していく。今度は「Cafe らびりんす」という喫茶店に入った。ここって…

 

「由貴ちゃんのお店だよ」

 

香津美が指摘する。同僚の彩弧由貴が経営する喫茶店だった。仕事を定時に上がれる日は、この店をオープンしていた。私達二人も入店した。

 

「いらっしゃいませ。香津美さんとキディさんが来店してくださるとは。マノンさんも来てますよ」

 

マノンはカウンター席にいた。私と香津美はテーブル席に座った。おしぼりと水を持ってきた由貴に尋ねた。

 

「マノンはよく来るのか?」

 

「えぇ、浅煎りのグアテマラを飲みにいらしています。浅煎りを置いているお店って少ないからですって」

 

そういや、アイツは署内でもよく珈琲飲んでいるな。私達はブレンドを頼んだ。私達の注文はすぐにきたが、アイツの注文は、豆を挽いて、ネルドリップで淹れている。

 

「はい、マノンさん」

 

コーヒーカップを笑顔で受け取るマノン。香りを楽しんでから、一口飲み味見を楽しんでいるようだ。ゆっくり飲んで飲み終わると、席を立ち代金を払って店の外へ出るマノン。私達も追うために由貴に代金を出そうとすると、

 

「お二人の分もマノンさんが払われていきましたよ」

 

って…アイツ…店の外に出るとマノンは待っていた。

 

「君たち、暇だねぇ。僕なんかを尾行したって、時間の無駄だよ。ここで話し込むのはちょっとアレだな。ホテルでゆっくりと話し込もうか?朝までね」

 

あの舐めるような視線だ。ここは、挑発に乗るのも手かなっと

 

「わかった。ついて行くよ」

 

「ちょっと」って、香津美が私の腕を引っ張る。

 

「なにを考えているの?」

 

「朝まで尋問しようと思ってね」

 

香津美も仕方なくついてきた。ラブホでも行くのかと思ったら、高級ホテルだった。フロントでカードキーをもらって戻ってきた。

 

「ここのホテルはセキュリティが良いので、僕はここに住んでいるんだよ」

 

ホテル住まいだと?カードキーを使って呼び出す専用エレベーターで、マノンの住んでいる部屋のフロアに降りた。慣れた手つきでカードキーで部屋のカギを開け、中に入っていった。私達もついていく。

 

部屋はスィートルームだった。大きなリビングと部屋が幾つかあるタイプだ。

 

「おい、こんな所に住むって、給料で払えないだろう?」

 

疑問をぶつけた。

 

「スポンサーがここのオーナーなんだ。僕の身の安全を心配して、ここを貸してくれたんだよ。このホテルは魔王サタンが経営しているので、人外やハーフが襲って来ないから安心して眠れるんだ」

 

マノンのスポンサーは魔王サタンなのか…香津美も驚いている。

 

「魔王と契約をしたの?」

 

「していない。契約関係ではなくスポンサーだよ、香津美さん」

 

「ありえない」

 

「僕だって、普通はありえないと思うよ」

 

「どうやったの?」

 

「話を聞くと後に引けなくなるけどいい?」

 

香津美は思いつめた顔で、私の方を向いて、

 

「キディは聞かない方がいい。私だけ話を聞くわ」

 

「何言っているんだ?」

 

「貴方には普通に生きて欲しいから」

 

「もう普通に生きられるなんて思っていないよ。こんな身体でね」

 

マノンが急に私の胸を揉み始めた。感じる、身体の芯から疼いてくる感覚。身体中が火照ってきた。神経がないはずの人工の胸なのに、生身の胸のような感覚が私を襲う。

 

「いい…もっと…」

 

私の意思を置いてきぼりで身体が暴走していく。私のことを熟知している香津美が私を心配そうにみつめている。マノンが私の胸から手を放すと、脱力感だけが残った。

 

「あの装備の仕組みはそういう感じだよ、キディさん。密着して女性のオーガズムに至るまでの快楽エネルギーを使い動作している。オーガズムに至るとブーストアップする。ブーストアップ時には、人体側の筋肉は弛緩状態であり、前面の人工筋肉の能力がほぼ全開で動作できるようになる。なので、男性の僕が装着しても発動すらしない」

 

「なるほどね」

 

奥の部屋からレビアと二人の女性が出てきた。

 

「レビア、どうして、ここに?」

 

「さっき、マノンに呼び出されたの。装備の秘密を話すことになりそうだから、来るかってね」

 

 

 

 

 

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