※この作品はR-18です。

MUMA   作:もっち~!

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救出作戦

 

----磯崎---

 

キディが見つかった。マノンがジャンク屋で見つけて、通報してきたのだ。

 

「で、お前はここに何しに来たのだ?」

 

第一発見者のマノンを尋問した。

 

「何って、掘り出し者探しですよ。たまに、軍用装置の払い下げとか出ますしねぇ」

 

いつものようにコイツの視線は胸元に注がれている。

 

「よく、キディだとわかったな?」

 

「わかりますよ。あのアーマーコートは、うちの財団で開発した物ですから」

 

キディの身体はここ、AMPのマノンの部屋に運ばれ、ジャンク屋への入手経路は、特殊捜査隊第1課で行っている。

 

「それよりも磯崎さん、溜まっていませんか?」

 

私の耳元で、マノンの囁きが聞こえた。その瞬間、身体の中で何かが湧き出てくる。乳首がブラに当たる感覚が何やら気持ち良く感じ始めた。太ももの内側の筋肉が震えている。近くの台に蹌踉めいて手を突いた。

 

「どうしました?磯崎さん」

 

後ろからマノンが抱きついて来た。コイツの股間の固い物がお尻に当たる。あぁ、ほしい…でも、こいつにそんな素振りは見せられない。プライドの問題だ。

 

ブラウスのボタンが外され、ブラをまくり上げられて、胸を揉まれている。彼の指先の魔術によって、私の乳房と乳首は官能な器官に成り下がっていた。

 

「あぅ…いいわ…もっと…」

 

彼の舌が私の股間を這えずりまわっている。いつの間に下半身が脱がされている。いや、自分で脱いだ覚えもある。

 

「あぅ…あぅ…あぁ…もっと…」

 

床の冷たさが気持ち良い。乳房を床に押し付け、自分で自分の身体を苛めていく…

 

 

気が付くと医務室だった。

 

「女子トイレで倒れていましたよ。磯崎さんは働きすぎなんではないですか?近いうちに精密検査をうけてくださいね」

 

看護師さんにいわれた。あの官能的な出来事は夢だったのだろうか?最近、マノンに犯される夢が多いのは、欲求不満なのかな?

 

 

---後藤----

 

情報屋のワンから、レビアの所在がもたらされた。総理大臣の人外ハーフの息子のマンションで飼われているらしい。毎晩、人外ハーフのパーティーが行われていて、レビアはそのたびに…

 

どう救出するか?それ以前に情報はあっているのか?相手は人外ハーフとはいえ、総理の息子である。間違っていたら、AMPの存続にも影響がある。

 

はぁ…どうするかな。

 

「後藤さん、出ないんだったら、俺が行きますよ」

 

間野…

 

「総理大臣の息子とはいえ、犯罪に関わっているかもしれないんでしょ?なら、捜査するべきではないですか?」

 

「お前は、もう捜査員ではないんだぞ。捜査に口をはさまないでくれ」

 

「後藤さんは、またもみ消すんですね」

 

「おい、どういうことだ。俺はもみ消したことはないぞ」

 

「着手しないのであれば、もみ消すのと同じです」

 

「情報自体の信憑性もあるだろ?」

 

「ワンがガセをよこしたことはないですよ。いいですよ。俺が行きます」

 

「おい、待て…」

 

間野は出て行った。あの時も…俺は、しのぶさんに連絡をした。

 

「第1小隊を出せるかな?」

 

「今日は無理。装備がメンテナンス中。明日なら出せるわ」

 

明日かなぁ…間野は今日中に動くだろうな

 

「出せる小隊はあるかな?」

 

「後藤君、どうしたの?」

 

「いや、ワンからの情報で、間野が動いた」

 

「一人で?」

 

「あぁ…」

 

「なんで、後藤君は動かなかったの?」

 

「相手は総理大臣の息子だ。捜査して何もなかったでは済まないだろ?」

 

「…そうね」

 

「署長に相談してみるわ」

 

俺は、受話器を置き、署長室に向かった。

 

 

---マノン---

 

俺のチームメンバーと合流した。目指すは、マンションの最上階。軍用ヘリで屋上に向かった。

 

「内海、すまないな」

 

「相棒、何言っているんだよ。あの時、俺はお前を救えなかった。対象者を救うことしかできなかった」

 

「それが任務だったから、しょうがないよ」

 

『こちら、遊馬。裏口から潜入開始しました』

 

『こちらは、ケイ。正面から入ります』

 

無線で、チームメイトからの連絡が入る。

 

「これから、屋上に俺とユングで降下する。ノリコ、カズミはここに待機してくれ。対象者の救助を優先とする」

 

「「了解!」」

 

「なぁ、相棒。あの時みたいに死ぬなよ」

 

「あの時とは違う。俺は人外だからな。生きる価値がなくなれば、魔王で神でも迎えにきてくれるはずだ」

 

ユングと屋上に降下した。

 

 

---後藤---

 

署長室で善後策を会議している

 

「磯崎の方で捜査できないか?」

 

「難しいですよ。相手は総理の息子ですよね?」

 

「間野は今夜やるはずです。バックアップは無理ですか?」

 

俺は、アイツを救いたい。一人で乗り込んでも、人外相手では殺されるのオチだ。

 

署長のデスクにある電話が鳴り響いた。受話器を取る、署長。

 

「はい…え?…アイツら…えぇ、AMPでも総理相手では無理です…そうですか…わかりました」

 

署長は受話器を置いた。

 

「財団の急襲・救助チームが出動したそうだ。今回のケースのように、警察関係で動けない時のためのチームだ」

 

「それって、AMPの存在は?」

 

「高い地位の者の関係者は、AMPでは手は出せない。財団のような非合法なチームしか手を出せないのが現状だ。公務員だからな、AMPのメンバーも…」

 

署長も磯崎も悔しそうだ。もちろん、俺もだ。間野…すまない。

 

 

 

---マノン---

 

人外の頭を次々に吹き飛ばしていく。人間と人外の区別が出来る能力を魔王サタンからもらったから。内海の情報通り、人外しかいない。奥の部屋でレビアを発見。彼女と交わっている、総理の息子も発見。コイツは捕縛する。下の階やマンションの外から人外の応援が来ているが、別チームが確実に殺傷もしくは捕縛しているはずだ。

 

レビアの首についている首輪を回収して、レビアをヘリに引き上げてもらった。さてと、総理の息子はどうするかな。

 

魔王サタンを呼び出す。

 

「ほぉ、総理大臣の息子も人外ハーフなのか」

 

サタンは、目の前の人外ハーフから血を少し取り、検査機にかけた。

 

「未登録だ」

 

目の前の人外ハーフに、ガーゴイル化する薬を打ち込み、外国に強制転移させた。それから、俺は部屋の電話から、総理大臣に連絡をした。

 

「人外協会の者ですが、お宅の息子さんがオイタをしましてね…はぁ?…何をおっしゃっているんですか?お宅の息子さんは未登録ですよ。これは人外のルールに違反します…そうです。総理の息子であろうと例外はないです…はぁ?…協定を破棄する?…認められませんよ。あと、この会話は録音してあります。今から、各党の党首に配布します。では

♪」

 

「どうだった?」

 

「人外ではなく人間だって、未登録なだけなのに」

 

「あぁ、最近よくある言い訳だ。人外で登録していないから人間だって、言い張るんだよ。そのクセ、警察沙汰になると、人外だから治外法権って言い張るんだから、困り者だよ」

 

「親が登録していないのが問題だしょ?正規のルート以外で、密入国出来てしまうのも問題だし」

 

「そうだな。すまない。人外を代表して謝るよ」

 

「何度も言うけど、謝っても済まないからね。それで、あの能力は見つかりましたか?」

 

「探しているところだ」

 

「それが見つかったら、次の手を考えよう」

 

そして、次なる犯罪の証拠を押収してから撤収した。

 

 

---後藤---

 

今日の未明に、レビア・マーベリックは救出されたようだ。命はあったが、廃人化していた。相当きつい薬を使われたらしく、言葉を発することはないそうだ。

 

救出劇の起きた現場には、多数の人外ハーフの死体が転がっていた。総て、頭を撃ち抜かれている。

 

部屋の主を探したがいなかった。人外協会が捕縛したらしい。まぁ、AMPで捕まえても、治外法権を振り上げられたら、どうしようもないから。

 

昼くらいに、総理大臣が失脚した。人外協会の者との会話が録音されていて、それが公開されたのが原因だった。事もあろうに、息子を解放しないと、友好協定を無効にするって口走ったのが原因だ。

 

署に戻り、間野の部屋に向かった。

 

「間野…」

 

「これは、ゴトーさん。いらっしゃいませ。コーヒーですか、タバコですか?お好きにどうぞ」

 

相変わらずの昼行灯だ。

 

「お前、財団のコマンダーなのか?」

 

「財団の困ったちゃんかもね。単なる女好きですから」

 

「お前なぁ…」

 

「まぁ、いいんじゃないですか?AMPにしろ財団にしろ、人外ハーフの犯罪が減ればね」

 

目が笑っていない痛々しい間野の笑顔がそこにあった。

 

 

 

 

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