※この作品はR-18です。

MUMA   作:もっち~!

9 / 9
うぇるかむ

 

---ラリー---

 

署長室に磯崎が現れた。病院を抜け出してきたようだ。

 

「署長、マノンはどこですか?部屋が封鎖して入室できないんです」

 

いままでは、大抵署内にいたマノンの不在で、磯崎は取り乱していた。マノンをどうしたいのだ?アイツはもう…

 

「マノンは、ここを辞めたぞ」

 

すごく落胆している磯崎。

 

「えっ?なんで?どこに行ったのですか?」

 

「わからない…無事だと良いのだが…」

 

 

---後藤---

 

間野がAMPを辞職した。しのぶさん、磯崎の事件後に退職願いを提出したようだ。アイツが何をしようとしているのか、署長は知っているようだけど、教えてはくれなかった。

 

なので、松井ちゃんに探らせている。

 

マノンが去って2.3日経った。松井ちゃんから連絡があり、いつのカフェに向かった。

 

「後藤さん、人外達がデカイ催しをするようだ。彼は何かを仕掛けるだろうな」

 

「どんな催しだ?」

 

「パーティーみたいだ。攫ってきた人間で遊ぶらしい」

 

「どこでやるんだ?」

 

「ロンの店だ」

 

「急襲してロン以下全員を逮捕するかな」

 

「無理だと思う。海外のお偉いさんの人外ハーフな子供達が、参加するらしいぞ。捜査陣はただでさえ圧力に弱い上、国際問題に発展しそうな案件には、手を出せないと思う」

 

「くそっ!」

 

間野…済まない。またダメみたいだ…

 

「そういや、磯崎さんが彼を探していたぞ」

 

「はぁ?入院中のはずだが…」

 

何をするつもりだ?

 

 

---内海---

 

目の前に相棒が、横たわっている。彼の味方が、彼を囲んでいる。もう、あの笑顔は見られない。もう、アイツの声を聞けない。くそっ…

 

アイツの身体から、バクテリアが充満している血液を、1滴残らず抜いていく。アイツは自らの身体で、バクテリアを増殖していた。

 

苦しかっただろうに、痛かっただろうに、一人で部屋に籠もって、耐え抜いた。人外犯罪を根絶するために。

 

「僕達も協力する。僕達の為に、こんな目に遭ってくれたんだから」

 

インキュバス、サッキュバスの夫婦が、拳を握り絞めていた。

 

「マノン、お前の死を無駄にはしない。誇りを忘れた悪魔は、単なる魔獣だ」

 

あの冷徹と言われたサタンも神も声を押し殺して泣いていた。

 

俺は…マノンの計画を実行にしないといけない。命をかけて。たぶん、ここに居る者総てが、同じ気持ちだと思う。

 

 

---後藤---

 

やっと、磯崎と合流できた。

 

「入院中じゃないのか?」

 

「自分の気持ちに気が付いたの。マノンに会いたい。彼が必要なの。ねぇ、どこにいるの?」

 

「アイツに惚れたのか?」

 

「わからないけど、忘れられない。彼のことしか頭に浮かばない」

 

「はぁ…アイツは…いや、きっと、またセクハラしに来るんじゃないのか?ふらっとなぁ」

 

「あぁ、そうかもしれない。あっ、お見舞いに来てくれるかもね。ナース狙いで。ふふふ」

 

 

 

---内海---

 

人外達の宴が始まった。ウェルカムドリンクには、アイツの血が混ぜてある。人外達は美味しそうに、それらを飲み干していく。中にはお代わりをする者もいるし。

 

さぁ、地獄へ向かうパーティーを始めようや。

 

 

 

 

(完)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---マノン---

 

やっと、会えた。

 

人外達に殺された彼女に。

 

でも彼女は天国の住民。

 

僕は地獄に行かなければならない。

 

彼女はこの先、転生をして、別の人生を歩むはずだ。

 

僕のやったことが、実を結んでいるといいなぁ。

 

 

 

 

 

天国と地獄との別れ道の丁字路で、彼女と最期のキスをした。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。