※この作品はR-18です。

Escape! 猫の世界巡り   作:ウルハーツ

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初めてのR18作品のため、その内容の描写は上手く書けないかも知れませんが頑張りますのでよろしくお願いします! ……あらすじ通り、最初まで長いです。


プロローグ
始まり


 目の前には無数にある沢山の白い扉。上下左右何処を見回しても真っ白な空間で私は1人、座って居た。

 

 気付いた時には何故かここに居た。目の前に広がる光景も、自分がどうしてここに居るのかも、私には全く分からない。だけど私の身体はもっと大きかった筈だし、私の背はもっと高かった筈。なのに今、私の視線はどう考えても低すぎる。それに座っているにも関わらず体重が前に行ってしまうため、手で地面を抑えるしか無い。そこで私は気が付いた、これは人間の手では無い。私のでありながら、私の手じゃないのだと。

 

 身体をよく見て見る事にした。真っ白な毛が覆う私の身体。お尻の少し上側から伸びる自由自在に動かせる真っ白な尻尾。背中に何か違和感を感じるけど、私は首が回る訳では無いからその正体を確認することが出来ない。だけど私自身の正体を確認することは出来た。間違いなく、私は【猫】になって居る。でも私の頭の中ではつい先程まで人間としての自分の手を動かして居た感覚がある。そしてその感覚のまま身体を動かせば、猫としての私の手が動いた。

 

 人間であった私のその記憶と身体の動かし方。そして今の私とこの現状。どれを見ても混乱するしかない。だけど、納得出来る訳では無いけれどこの表現が一番正しんだろう。

 

【私は猫になってしまった】

 

 どうして? 唯何時も通りに学校に行って、何時も通りに家に帰っただけだった筈なのに。寝た記憶も無い、最後に何をしていたかも曖昧。ふと気づいたら私はここに居た。何で? 私がここに居る理由は? 意味は?

 

『!』

 

 突然頭の中に何かが流れ込んでくる様な錯覚とそれに伴う不快感を覚える。思わず両手(前足)で頭を抱えてしまった。ゆっくりと波が引く様に不快感が消えて行き、次に考えた事はさっきまで一切考えもしなかった事。『どうすればここから帰れるのか?』だった。そしてそれを考えた時、自然とその答えが頭の中から浮き上がって来る。

 

 扉のその向こうにあるのはこことは違う確立した世界。その世界に存在する生物は私の世界での空想上に出来上がった世界の住人達。しかし空想と言うのは選ばれた人間に干渉して流れ込む物であり、本当に存在して居る物が大半。しかし世界同士は干渉することが出来ず、空想上の世界として記される。そしてここはそんな世界の入り口を繋げた不完全な場所。

 

 私がやるべきことは様々な世界の中に入って、その中に存在する特定の存在達を満足させる事。食欲や睡眠欲、性欲や知識欲等、人間に限らず様々な生物には様々な欲求が存在する。私はそのどれでも良い、特定の存在達に自らが欲する物を満たしてあげる。時には自分の身体を払ってでも、それが私が私の世界に帰る事が出来る方法。そんな答えがどんどん頭の中に浮かんできた。

 

 要は決められた人物に求める物を与えてあげれば良いって事。だけどもし、もしもその人物が性欲を求めて居た時。私は自らの身体を差し出すことになる。それが出来ないのならば、私は元の世界に帰る事が出来ない……困った。

 

『?』

 

 そう、何も私の身体を差し出す必要なんて無い。しっかりと相手を見つけて上げれば、最悪身体を払っても繋がる行為を防ぐことが出来れば……大丈夫。ならこの問題もきっと大丈夫。他の欲に関しては難しい事があるかも知れないけど、この事が大丈夫なら後は大抵何とかなると思う。なら私が行う事は1つ。目的を何があっても見失わずに、また自分の身体を好きでも無い相手に簡単に使う事はしないで無事に帰る事。

 

 そうと決まれば1分でも1秒でも早く家に帰るために、世界を渡ろう。扉を開けて、その先の世界に。

 

 私が考えると同時に一番近かった扉がゆっくりと開き始める。そしてその向こうに広がるのは一面、草原の様な世界。私は使った事の無い。だけど何故か扱い慣れて居る猫の身体を動かし、その扉を迷いなく潜った。

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