黒ウサギの決意を聞いてからの飛鳥達の行動は早かった。すぐに私を囲む様に移動すると、飛鳥は私に『従いなさい』と一言。私の身体は一瞬で動かなくなり、飛鳥の思い通りに動かせる様になってしまう。するとまず最初に飛鳥は私を座って居た体制から横になる様に指示、私の意思とは関係なく動き出した身体は言われた通りにベッドの上に仰向けに横になってしまった。
「か、確認するだけです……微塵も疚しい事なんてありません」
仰向けのまま横になる私に近づいて来たのは黒ウサギで、必死に呟きながらベッドの上にゆっくりと乗って来る。……黒ウサギは私に対して密かに性欲を向けて居た。今から行おうして居る行為は私の処女が残って居るかと言う検査だけど、それを調べるために行う内容は性に関する行為にかなり近い。少なくとも調べるためにあそこを触るとなれば、連想しても可笑しく無い。
恐る恐ると言った感じで伸ばして来た黒ウサギの手はそのまま私の来ているスカートの部分をゆっくりと捲り上げる。立って居ればふわりと空気を中に膨らむスカートは現在重力で落ち、それを上げられた事で私のお腹の上にスカートが乗る。そして捲りあげられた場所はきっと私の下着が丸見えになって居る事だろう。私は露出が好きな訳では無いから出来るなら今すぐにでも戻したいのだけれど、腕も足も何処も動いてはくれない。
「それじゃあ脱がすよ?」
「!」
黒ウサギに続きベッドに乗って来たのは耀。黒ウサギと並ぶように私の足元に座ると、今度は私の下着の両端に手を掛け始める。誰かは分からない者の唾を飲む音が聞こえ、それと共にスルスルと私の両足から布の生地が擦れ乍ら脱がされていく感覚を感じた。ここ数日外気に晒される事がほぼ毎日だったそこは入って来た風を受けるだけで私に浅い快感を送って来る。
『両足を開きなさい』
「! こ、これがお猫様……」
「……触っただけで見た事無かった」
今度は飛鳥も私の足元に近づいてきて、3人は私の足元に並んだまま見える様になってしまったそこを見つめて来る。飛鳥は薄く笑みを浮かべ乍ら、黒ウサギは顔を赤くして口元を抑え乍ら、耀は興味深そうに私のあそこを凝視しながら言う。ふと飛鳥は私と視線を合わせると、ゆっくりその手を伸ばしてきて……頭を撫で始めた。突然の事に動けない身体は当然反応できないため、私は飛鳥に視線を向ける。すると今度は優しい笑みを浮かべて飛鳥が口を開く。
「平気よ。確認するだけだから、安心しなさい」
そう言った飛鳥はゆっくりと私の頭を撫でながら秘部に片手を伸ばし始める。黒ウサギが「飛鳥さん!?」と驚く様に声を上げれば、飛鳥は2人に「私が開くから2人で確認して」と告げる。その言葉に耀は真剣な表情で頷き、黒ウサギも「了解しました!」と了承。そして飛鳥の手は私の秘部に到達すると、ゆっくりとその両端に触れて開こうとし始める。
「ん!」
徐々に開かれ始めたそこを私は見る事が出来ないけれど、2人には見えて居るんだろう。飛鳥が徐々に開く事で中にまで外の空気が触れて思わず身体がその刺激に動いてしまう。飛鳥の力で私が身体を自由に動かす事は不可能だけど、身体が勝手に反応することに関してはどうやら例外らしい。っと、動いた私の頭をまた撫でながら「力を抜きなさい」と命令では無く優しく囁いて来る。……これは検査で、3人は私を攻めようとして居る訳じゃ無い。だけど何処かで何時もの様にされてしまうのではないかと恐れる自分が確かに居た。だからこそ今の様な飛鳥の行動は安心感を与えてくれる。
「……! ありました。恐らくこれがお猫様の」
「処女膜」
しばらく続いて居たそれは黒ウサギの発見と耀の確認によってようやく終わりを迎える。飛鳥は再度頭を撫でて来ると、ゆっくりと私から離れて指も傷つけない様に注意しながら離す。まだ命令での拘束は解いてくれないけれど、飛鳥は傍に置いてあった私の下着を手に取ると私の足を上げて履かせ始めた。自分で出来るのに、何故か全てを元通りにし始める飛鳥。やがて戻った後、飛鳥は私の拘束を解いた。
正直に言って今までの行為、恥ずかしくて仕方が無かった。顔は何も動いてくれないけれど、凄く恥ずかしかった。だからこそ私は座り直すと本人の意思とは関係なく検査を強行した3人を私は見つめる。きっとこの思いは言葉では伝わらないだろう。
「あ、あのお猫様……申し訳ありませんでした!」
「心配だった。ハクは正直に答えないと思ったから」
「だから自分達の目で見れば確実。そう思ったのよ」
大浴場の時には楽しんでいた飛鳥と耀。だけど今回したこれは本当に私の事を心配したがために行った行為……恥ずかしくて嫌だったのは間違い無いけれど、でも理解してしまうと『嫌いになる』何て感情には一切なれなかった。全ては私を思って……だったら私が言うべきなのはきっとこれなんだろう。
「……ありがとう」
「! お猫様!」
私の言葉に下を向いて沈んで居た黒ウサギの顔が一気に上がり、その後飛びついて来る。見つけられた時と違って加減はしてくれているらしく、飛びつかれた私はベッドに押し倒される様にしてその大きな黒ウサギの胸に顔を無理矢理沈められる。さっきの検査によってなんだかんだでスイッチが入ったみたいに更に敏感になってしまった身体。黒ウサギが上でもぞもぞと動く度に服越しで私の胸が擦れてしまう事で、私は淡い快感を感じてしまう。顔が埋もれて居る為に声はでず、私は必死に退かそうとするものの黒ウサギの力と私の抜けた力では勝負にすらならなかった。
黒ウサギの暴走にようやく追いついた様に飛鳥達が動き出し、耀が突然黒ウサギの首元に手刀を入れる。するとまるで事切れた様に黒ウサギは気絶してしまい、その下で退かそうとする私を手伝う様に飛鳥が黒ウサギを私の横にひっくり返した。
「まったく。いくらハクが可愛いからってやり過ぎよ」
「平気?」
「ん……大丈夫」
飛鳥は溜息をつきながら呟き、耀は私に心配そうに聞いて来る。今現在私は自分のベッドに黒ウサギと並んで横になり、黒ウサギ側のベッド外には飛鳥が立ったまま。私側のベッド外には耀が立って居る状態。私は耀の質問に頷くと、横で眠る黒ウサギを見る。
『貴女、随分好かれてるのね? 殺気が凄かったわ、兎さんなんて特に……ね』
ペストが言って居た事が本当なら、黒ウサギは私を酷く心配して居たんだろう。それもラッテンが震える程に……そう考えると私は黒ウサギに悪い事をしてしまったんだと改めて理解する。……気絶してしまって居るけれど、流石に外に放り出す訳にも行かない。それに何よりそろそろ私も眠くなって来てしまった。
「……寝る」
「そう。なら黒ウサギは私が運ぶ」
「……良い……このままで」
私の言葉に耀が動き出したけれど、このまま黒ウサギは寝かしてあげた方が良い気がして私はそれを断る。すると耀は少し驚いた後に「じゃあ」と言って突然私を抱き上げると私の寝て居た場所に私を抱きながら自分が横になってしまった。……一緒に耀も寝る気らしい。
「ふふ、なら私も。『ベッドよ、1人分広がりなさい!』」
飛鳥は私達の姿を見て楽しそうに微笑むと突然ベッドに命令する。どうやら飛鳥の力は生きて居る物だけじゃ無く、無機物な物などにも効果があるらしい。ベッドが少しだけ揺れると私達の隣が1人分眠れる広さにまで伸びる様にして広がる。そして飛鳥は反対側に回って来ると、その広がった場所に横になり始めた。仰向けで寝て右には黒ウサギ、下には耀で左には飛鳥。何時の間にか今日は私の部屋で4人で寝る事になってしまうのだった。
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