そして、口封じのお仕置きを実行されようとしたその時、姉が助けにくる。
弟を逃し、姉だけで不良と戦うも、多勢に無勢、捕まってしまう。果たして、姉の運命や如何に!
「お前…何見てんだ?」
「ッ…」
学校帰り、自転車置き場前を通る中性の少年、宅は、怪しい人影を目撃する。
何かと思い、その後をついていく。
その人物は髪は茶に染め、体格は普通の男子生徒だった。男は校舎裏のもう使われていない体育倉庫の中に入っていく
宅も気づかれないように体育倉庫まで向かう。
男が体育倉庫に入って行くのを確認した後、木の陰に隠れつつ、なんとか中の様子を見れる場所をさがす。
と、そこにちょうど窓があり一つ開いていたのでそこで中の様子をみると…
「ふぅ…ここなら大丈夫だな」
「えへへ、ずいぶん我慢したみたいね」
「親が部屋まで来るもんだからここ一週間は吸えなかった」
「親やべぇなぁwどんだけ警戒してるんだよw」
(た、煙草…!)
目に飛び込んで来たのは、既に入っていたのだろう、複数人の男女が見える。その手には煙草が指に挟まれていた。
(これ…ある意味見てはいけなかったんじゃ… と、とにかく、先生に報告しなきゃ…)
宅が静かにその場から離れようとした時。
「おい」
ビクッ!
完全に中に気を取られていたため、男が近づく音なんて聞こえてもいなかった。
そして、冒頭に戻る…
固まってしまった宅、なんとか逃げようと案を考える…
「んでさー、あいつまた停学食らったみたいでよー。開き直って遊ぶとか言い出しやがってw」
「えー、まじ?w」
反対方向から別の男女がだべっているのが聞こえる。
(まずい…ここで鉢合わせになる…)
急がなければならない一方、前にいる男もなんとかしなければならない。
(一か八か)
タイミングを見定め…逃げる準備をする。
(3…2…1…)
0、と心の中で発言すると同時に宅は男の左側を大回りで走り出す。
既に左を通ることが予想されていたのか右手を宅の方に伸ばしていた。が、わずかに届かず、捕まえることが出来なかった。
(よしっ、このまま…!)
行けるかと思えた…
宅が大げさに回りすぎたのか、はたまた男の腕にびびったのかはわからない、が、男の後ろに抜けた後、重心を元に戻せず、そのまま足がつまずき、前に倒れてしまった…。
「放してください!」
「放すわけないだろ。大体、あの現場を見たら普通の奴はチクリに行くだろ」
男は宅を羽交い締めにし、体育倉庫へ向かう。
何をされるか分からない宅は、必死に力を入れて脱出しようとするが、男の力が強く、解かれる気配はない。
「お、なーに連れてるんだ?おい」
「こいつ、倉庫の現場を見てたんだ。だからあそこで少し痛い目見せるつもりだ」
ちょうど、反対方向からきた別の男女がこちらに気づき、たべっていた一人の男が話しかける。
「災難だなぁ、お前もwまあ見たものは仕方ないな。こっちも楽しく生きたいからね」
最後まで抵抗するも、結局、体力を無駄に使うだけだった。
ガラッ
「おい、こいつがお前達が煙草を吸ってるところを見たぞ!」
発言しながら宅を持ち上げる。
「うっそー。」
「まじかよ…!」
中にいた男女は驚きの表情を見せる。
宅には気づきもせず、オープンに煙草を吸っていたためだろう、目が見開いている。
「だから今から灸を据えるんだが…」
「嫌だっ!嫌だっ!殴らないで!このこと言わないから!」
話を聞いていた宅は更に暴れて何とか逃げようとする。怪我、正確に言えば目に見える傷をつけたくなかった。つければある人物が心配するから。
「さっきも言ったが、おまえがここで見たことを先公にチクリに行くはずだ。たとえおまえが本当に言わないとしてもこっちはそれを信用することができない。」
男は宅にかまわず続ける
「だから痛めつけておまえがこのことを思い出せても言わないようにするわけだ。俺らが殴った記憶が残るなら言いたくてもいえないだろ?チクった時点でいつか必ず殴りに行くから。」
説明されても理解なんてしたくなかった。ただただ逃げたい、その一心で暴れる。
「ねえ、殴るのがダメなら私に良い考えがあるわ」
今まで沈黙していた女が一人、突然喋り出した。
紫のおかっぱ、目はつり目の女子高生。その女子が宅に近づきながら続ける。
「痛くはないけどとてもとても苦しい、下手したら殴られた方がマシとも思えるような行為…」
すっ…と宅のブレザーをすり抜け、ワイシャツ越しの脇の下に彼女のしなやかな指があてがわれる。
「何するか、分かるかなぁ…?」
ピクッ
この一言で理解した、いや、してしまった。
「あら…その顔色は察したんだ~」
「じゃ、こっちにしましょ」
!!!
「そ、それもやだっ…やめて…家に帰して…」
宅は弱々しく紫髪の女子に懇願した。これならいっそ、彼女の言う通り、殴られた方が全然良かった。
「だーめ、ねぇ、そこにある紐取ってー。あと、出来れば頑丈な棒があれば嬉しいんだけど。」
希望をいともたやすく折り、行為をするための準備に取りかかる。
会話を聞き続けていた不良男性たちは話に付いてこられずぽかんとしている。
「おい、いったい何するんだ?」
男たちの言いたいことを大男が代弁する。
女子が待ってましたとばかりにうれしそうに口にする。
「うふふ、そ・れ・は~…」
(今あの人がやろうとしてる行為を言ったら間違いなくこのまま縛り付けられて逃げられなくなる…でも…)
正直、痛い思いをされても我慢すればいい、その後はこの不良たちの邪魔をしなければ無難に学校生活を過ごすことができる。
だが、そんな自分を見過ごせない人物がいた。
その人は、宅に何かあればすぐに助けてくれる。そばにいれば3年は安全に過ごせる。
だが、宅はもう高校1年、頼ってばかりにはなりたくはなかった。
(ここで耐えれば後はどうにでもなるけど…心配かけることになる…!けど……)
(助けて…!)
「これだけあれば良いわね。」
準備が整い、いつでも始められる用意は出来たらしい。女子が合図をかける。
「じゃ、始め……」
「待ちなさい!」
外から何者かが叫ぶ。その声は高く、透き通るかのような声。
宅は聞き覚えのある声の方を見ると、自然と気持ちが落ち着いてきた。
肩まで伸ばした髪はツインテにまとめられた薄ピンク色。服は白の襟付きノースリーブ、スカートは黒のフリルミニスカート、足は黒ニーソ。
「お前!誰だ!」
取り巻きの一人が女性に叫ぶ。
「私は琴音!あんたが掴んでるその子の姉よ!」
琴音、宅の姉であり、いつも自分を守ってくれる人。
取り巻きの男がさらに質問をぶつける。
「てめぇ、なんでここがわかった!」
「怪しいやつがきょろきょろしながらここに向かおうとしたのよ…その大男がね。」
指を大男に指す。
大男は気にするそぶりもせずにしゃべり出す。
「おう、これは困った。だが、いいのかな?」
そういいながら宅を持ち上げ、琴音に見えるようにする。
「こいつがいることを忘れるなよ?」
「っ!…アンタ…卑怯よ!」
「卑怯とはひどいな、警告だよ。」
「さぁ、けがさせたくなかったらおとなしくこっちに来い。」
宅を持ち出されては襲いかかれない…力を抜いて不良の元へ向かおうとした。
そのとき
「ぐっ…」
え…
一瞬、何が起こったか理解しづらかった。わかったのは男が力んだ声を上げたかと思ったら宅がこちらに向かって走ってきたことだった。
「いてて…」
結局、琴音の前で転んでしまった宅、そんな間抜けな姿を見て思わず笑いそうになりながらも宅の前に立ち、大男の方を見る。
「てめぇ…、俺の腹を蹴りやがって…」
どうやら、宅が一瞬の隙を見て大男の腹を蹴り、腕がゆるんだところで引きはがしたのだろう。
「どうしたの?弟ならここにいるわよ?」
「…てぇめぇ」
大男がにらみつけ、取り巻きに命令する。
「おまえら!このアマをとっつかまえろ!」
取り巻きの2人が琴音に襲いかかる。
「おらあああああああ!」
勢いをつけて殴りかかろうとストレートを放とうとした、そのとき。
「「おわああああああああ!」」
取り巻きが殴りかかろうとした腕をそれぞれ持ち、体をぐるんと一回転して、そのまま地面に落下した。
「なっ…」
さすがの大男もこれにはびっくりしたようで目を見開いている。
琴音は柔道を習っていた。そのため多少は太刀打ちが出来る。
「…どんどんきなさい!」
琴音はやる気になったようで、真剣な目で不良たちににらむ。
(………いいわね)
琴音が取り巻きを投げてる間に、紫髪の女子が取り巻きにあることを伝える。
取り巻きの一人が大男まで回ってきて伝言を伝える。
「……・ほう、難しいねぇ、やれたらな。」
大男は取り巻きとアイコンタクトをし、こちらもやる気になる。
「いけぇ!」
取り巻きが一斉に走り出し…
「弟をねらえぇ!」
「!!!」
琴音はとっさに転がした2人を取り巻きに放り投げ、何人かを巻き込みながらしりもちをつかせる。
が、それでも止めきれないのは自分で通せんぼをする。
「宅、早く逃げて!」
「う、うん」
琴音の言うとおりに逃げる。姉の心配をしながら。
「おい!待て…ぐはっ」
後から追っていたグループの一人が宅を追おうとしたとき、琴音に投げられた不良にぶつかる。
「アンタたちの相手は…私よ!」
1時間後
「がはっ」
「ぐはっ」
ずさざざざ…
「ぐおおおっ…」
「ぐはあああっ…」
どしっ どさっ
次々と投げられる不良達。
「痛てて」
「まだぁ」
投げられても、何度も琴音に突進する。
「ふん!」
投げて、投げて、何度も投げる。
どさぁっ
「ぐへっ」
「はぁっ、はぁっ」
何回投げただろうか、琴音の周りにはまだまだ不良が立っている。しかも、息は対して上がらずに。
「さっきまでの威勢はどうした?」
「…やるわね……」
(こんな大勢じゃ、体力が持たない…)
強がりなのは明確だった。多対一と言う圧倒的に不利な状態、投げられる数と体力に限りがある。
ガシッ
疲労からか、隙を突かれ、気づかれないように足に向かって匍匐前進をしていた不良が足を掴む。
「しまっ」
た、と言う前に一斉に不良達が襲いかかる。
更に不良によって足を掴まれ、にげられないようにする。
腰に手を鷲掴みにして、動けなくする。
腕を掴まれ、上に上げられ、反撃をさせないようにする。
「はなしてよ!触るな!変態!」
引き剥がそうと、持ち上げようとしても、力を入れても、何人もの人が手や足を掴んでいる。1人ならまだチャンスはあったが、3人、4人ともなるといくら彼女でも歯が立たなかった。
作戦通りだった。
紫髪の女子は1人ずつ向かわせたらまず勝てないと読み、2人、3人で襲いかけろと指示、疲労したところで集団で取り押さえると言う企てだった。
無駄だとわかっててもなおも暴れる琴音に紫髪の女子が近づく。
「あら~、威勢よく立ち向かったのにこうも簡単に押さえられる気分はどう?」
「ふん、気持ち悪いよ!とにかく離せ!痛いじゃない!」
「ふぅん、まあいいわ。こいつを縄で縛りなさい」
「なっ…やめなさい!あんたたち!絶対許さないんだから!」
琴音の最後の抵抗虚しく、両手両足を一纏めに縛られてしまった。
「やっとおとなしくなったなぁ」
「ふふ、可愛い。さて、道具を持ったら、すぐに行くわよ。」
彼女の一言で支度をし始める不良達。
それを見たあと、琴音に近づき、耳元で囁く。
「本当は弟君にしていた事を貴方にやるわ。」
一息おいて
「覚悟してね」
夜、帰宅した宅は、帰ってこない姉の帰りを待っていた。
(どうしよう…お姉があいつらに…)
自分があんな行動に出なければ、あんなことにはならなかったはずだ…。
後悔ばかりが押し寄せる…
だが、もし本当に不良達によって琴音に何かされているのならば、せめて場所だけでも突き止められれば仮に助けられなくても先生などに事情を話して助けられるかもしれない。
決心ついたところですぐさま懐中電灯とケータイを持ち、外に出掛けた。
夜は予想以上に冷え、薄着で来たことを若干後悔しつつ、問題の学校までむかう。
「やっぱり空いてないか……」
校門前まで来た宅であったが当然校門は開いておらず施錠されていた。
(飛び越えたら警備員が来そうだし、そもそも怪しまれるし)
どうすることも出来ず、来た道を戻る羽目になる…
だが…
(あれ?)
帰り道、片方の靴を見つける。
(お姉のだ!)
形、大きさ共に彼女、琴音の物と同じだ。
(この近くにいる…!)
そう確信し、近くを重点的に探す。
すると、5分くらい歩いたところでもう片方の靴を見つける。場所は廃校前。校門は開いていた。
(ここに…お姉が!)
固唾を飲み、校舎に侵入した。
中は意外と綺麗で、埃で咳き込むことはない。宅は静かに姉の捜索を開始した。
数分後、4階・教室
(4階まで探したけど姉えはいなかった…いったいどこに…)
手当たり次第探したが、人の気配すらなかった。
(やっぱり僕だけじゃ、姉えは…)
あきらめようとした、そのとき。
!!?
窓をふと見たとき、隣の校舎の教室にかすかに光が漏れているのが見えた。
(あそこだ!)
そう確信して宅は静かに、だが急いで隣の別棟へ向かう。
別棟を繋ぐ渡り廊下を渡り終えたところで…
「………」
?
近づくにつれて、誰かの声が聞こえてきた。その声は叫んでるような、笑ってるような…
そこで宅はあることを思い出す。
放課後の体育倉庫にて…
(「何するか、分かるかなぁ…」)
「…はははっ………ぎゃはばはっ…」
!?
(お姉だ!)
確信した、琴音は今ここにいる、更に、彼女は宅が本来されようとしていた行為を代わりに実行している最中であることも。青ざめた宅は急ぎたい気持ちを抑えて、声がする左の方に向かう。
曲がったすぐは音楽室だった。明かりもある。教室から見えたのは音楽室の明かりだったようだ。
「ぎゃはははははははははっ!ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」
苦しそうな笑声を聞きながら、息があがるも、慎重に進み、教室のドアについてる窓ガラスから中の様子を見る…
「あ~はははははははははははははははは!!!ひぃぃひひひひひひひひ!!!がひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」
彼の目に飛び込んだのは、鉄の棒で十字に磔にされた状態で、全身を不良達によってくすぐられてる琴音の姿だった。
「はひっはひっはひっ!!!あははははははははははははははははははははははは!!!」
「ほほーっ意外と呆気ないなぁ。さっきまで、何しても耐えるとか言ってたのによー。」
こちょこちょこちょこちょ
「痛いのが来るかと思いきや、まさかのくすぐりが来るとは思わないでしょw」
こちょこちょこちょこちょ
「それにしてもこいつ、肌柔らかいなぁ、さっきから触ってるけど飽きないぞ」
こちょこちょこちょこちょ
「はぁあああはははははははははははは!!!やめて!やめっやっ!あっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」
ひどい光景だった。
手足首、肘、膝に紐で下にハンカチを添えて括り付けて、全く身動きも、抵抗も出来ず、男達に触られたことがない純粋無垢な肢体を、よってたかって全身をくすぐる。
がら空きの脇の下はぐにゅぐにゅと揉むように複数の不良にくすぐられる。
「がひゃっがひゃひゃひゃひゃひゃ!ひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!そこ!そこダメぇ!ひぃぃひひひひひひひひ!!!」
無駄肉のない脇腹もその肉感を確かめながらグニグニとくすぐる。
「げへへへへへへへへ!!!げひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」
太ももは、一纏めにされていることを良いことに、内ももに手を入れて軽く押し込む。
「ひぃぃへへへへへへへへへへへへへ!!!!そこダメぇ!!!気持ち悪いよお!!!」
ニーソ越しの足は爪でカリカリと。
「あははははははははははははははははははははっがはははははははははははははははははは!!!」
「ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!がひゃひゃひゃひゃひひぇへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!!」
(僕のせいだ…僕があの時、素直に従えばお姉がこんなことには…)
「さぁって、そろそろ来たかな」
ガチャッ
「隣の教室まで聞こえたぞ」
「それ位彼女は敏感なの」
中に入って来たのは放課後の大男と、その取り巻き達。
「今が食べ頃よ。好きなだけやってね。危なくなったら言うから」
そう言いながら女子は、琴音の方に行き、とある交渉をする。
「いい?分かってると思うけどこれは本来貴方の弟君にやる予定なのを貴方が代わりに受ける事になったの。だから貴方がここで弟君を呼び出せば貴方にはこれ以上のことはしないわ」
「だから今ここで弟君を呼び出して欲しいのだけれど…」
「はぁ?」
「言う訳ないじゃない!元々はあんたらが弟をひどい目に合わせようとしたのが始まりじゃない。それに、私は元々弟を助けるために来たの!
どうせ、連れてきた所で私を解放なんてするわけないからね!」
琴音は、弟を優先させた。くすぐりと言う一見子供だましな手で苦しみながらも、弟が危険な目にあわないように。
「ふーん、そう…」
だが、不良女子は動じなかった。それどころか。
「あんた達、もう容赦しなくて良いからね」
!!!
「なっ!なに!?」
不良達は琴音の周りに陣取り、手をわきわきさせ、腕は琴音の肢体へと構える。
「あなたには一回、地獄を見せなければいけないみたいね。そうすれば考えが変わるかも。」
「最後よ、何か言うことは?」
女子が琴音に催促する。ここで取り消して宅を呼べば琴音は助かる…が。
「…最低!」
ぷっ
最後の悪あがきとも言うべきか、痰を女子に吐き出す。
女子は琴音に睨みつけながら…
「始めて」
「ーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!
ぎゃぁぁぁあはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!!!!!!」
「うっ………ひっ…………」
一部始終を見ていた宅は、泣いていた。
強くてかっこいい姉が磔にされ、されるがままにされている。その姿が耐えられなかった。
それもこれも、全部自分のせいで…
そこまで考えたところで…
ざっざっ
誰かの足音が近づく。おそらく不良の仲間だろう。
(ダメだ…ここで泣いたら…)
まだいるかもしれない不良達に見つかるかもしれないからだ。
それに、ここで飛び出しても直ぐに捕まり、姉と同じ末路になり、意味がないと判断する。
宅は立ち去る選択をする。
(…絶対…連れて帰るから!…ごめん……)
ここから立ち去ると言う悔しさとやるせなさに胸の部分にズキズキと刺さりながら、宅は静かに下へと降りて行った………
「ぎゃははははっはははははははははははっはははははははは!!!!
ひいいいぃぃひっひひひひひっひひいっひっひひっひひひひ!!!!
げひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」
地獄、そう呼ぶにふさわしい過激を極めた責めを琴音は否応にも受ける。
「がぎゃはははっははっはっははははははははははははははは!!!!!」
ノースリーブでがら空きになってる脇の下に群がる3人の男は、くぼみや側面をぐにぐにと揉み解す。
「ぐぎぇへへっへへっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!!!!!」
脇腹に陣取る4人は片方ずつに位置取りをし、服越しでもわかる細い脇腹をぐにぐに、とさわさわ、と感触を楽しむように責める。
「はひっはひっはぁぁっぁっひいいぃっぃぃぃぃ!」
太ももは上半身の激しい責めとはうってかわり、2人が太ももを優しくなでて、激しい責めに慣れさせ無いようにする。
「ぎゃははははははははははははははははははははははははははははははははげひぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへ!!!!!」
4人が群がっているのは足の裏。
ニーソ越しでも耐え難い刺激を受け、笑い声として、その辛さを表現する。
「ぎゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!!!あぁぁぁあはははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!」
全く動けない、力を入れても紐はびくとも緩む気配がない。それを良いことにどんどんつけあがる。責める力が強くなる。
「はぁあああははははははははははははははははははははははははは!ぐぎゃぁ!ぐぎゃぁひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」
口は笑いすぎて閉じれずに酸素と笑い声を出し続ける状態だった。
(やだっ!これ以上は!!これ以上はっ!!!)
酸素を吐き続けて、いよいよ命の危険を感じ始めた、その時。
ピタッ
「…え?」
あれだけ苦しかった責めが急に止まる。
何があったかわからなかったが、とにかく琴音は。
(酸素…酸素吸わなきゃ!)
今まで吐きつづけてほぼ空になっている酸素を人目を気にせず吸い続ける。
が
「くははははははははははははははははは!!!待って!まってえぇへへへへへへへへへへへへ!!!」
およそ一分、息が整ったところでいきなりくすぐりを再開された。
「ぎゃはははははははははははははははははははははははははははははははは!!」
完全に油断をしていた、少しくらいは休んで良いじゃないか、と思ったが、相手は自分に恨みがある人達。甘えはなかった。
「…はひっ!はひっ!く、ぎゃははははははははははははははははははははは!!」
「止め」
合図と共に不良達は琴音から一旦離れる。
10回目の休憩だった。
身体は既に疲労しきり、紐に体重をかけて脱力している状態だった。
首は力なく垂れ下がり、笑いすぎて口が閉じれずよだれが糸を引きながら下に落ちていくだけだった。
「はぁはぁっ、はぁっ!」
女子は息を一生懸命に吸う琴音に近づく。
「どう?これで分かった?私達に逆らったらこうなるの」
「…はぁっはぁっ、なによ…全然余裕じゃない」
やせ我慢なのは女子でも容易に理解した。これ以上やれば間違いなく壊れるかもしれなかったが、気にもせずに質問をする。
「じゃあ、本当に最後よ」
「弟君をここに呼び出して欲しいのだけど、呼んできてくださりますか?」
その口調は気持ち悪いほど丁寧だった。最後、その言葉が脳裏に響く。
これを逃したら今度こそここで不良達により苦しみ続けるだろうと。
それでも琴音は
「呼ばない!」
弟を優先させた。
「…そう」
「…構えて」
女子が不良たちに指示しながら自分も琴音の正面に立つ。
「じゃぁしょうがないわね、これで貴方は一生私たちのおもちゃよ」
一息おいて
「ようこそ、くすぐり地獄へ」
「ぎゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!
あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!
ぎぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇ!!!」
再開されたくすぐり責めはいままでの集大成ともいうべき強さで責めてくる。
「あははははははははははははははは!!!ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」
責めに女子が加わったことで全身のどこかに責めてくるようになった。
腋に来たときはぐにゅぐにゅと揉むように。
「ひゃはははははははははっぎゃはははははははははははははははははははは!!!!どっちかっどっちか一つにぃひひひひひひひひひひひひ!!!」
お腹は脇腹とヘソ回りを交互に責める。
「えひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇ!それきもちわるいいいい!!!」
太ももは外側をさわさわと撫で回す。
「ぎゃははははははははははははははははははははははははははははははははやだやだやだああああ!!!」
足の裏は爪を立ててわしゃわしゃと責めてくる。
「ぎゃっははははははははっはははっはははははははははははははははははははは!!!!!
いやあぁぁあぁぁあははははははははっはははは!!!
ひいいぃいぃぃぃぃひひひひっひっっひひっっひいひひひひひひっひひ!!!」
全身にいる不良たちに加え女子のランダム攻撃に翻弄され、良いように口を開き笑わされている…
ぐひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!
いひっっっひひひひっっひひっっひひひっひひひひひひひひひひっひ!!!
ぎゃはははっははっっははははははあっっはははははははははははははははははははは!!!
笑い続け余裕もなくなり、汗がたらたらと落ち、よだれをあたりに散らし、ぎちぎちと紐をこすらせる。
唯一動く首をぶんぶん振りツインテールを動かす。これが唯一出来る彼女の無駄な抵抗だった。
「げひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
き、休憩!!!きゅうけいとらせてぇええぇへっへへへへっへへへへへへへへ」
休憩を取らせるつもりは無いらしく、そのまま黙々と続けられる。
「いひひひひひひっひっひひひひひっひひひひひひひひひひ、えひひひひひひひっひひひひひひっひ」
もうほとんど体力を残していないのか、笑い声も弱くなってきている。
「そろそろやりますか」
不穏な言葉を口にした女子を琴音は聞き逃さなかった。
「なにをぉ!!なにするのおぉ!」
言い返したが返事もせず、バッグからボトルをを取り出す。
手に取った後、キャップをあけ、ぬるぬるした液体を手に流し…
べちょ
「ぎい”っ」
琴音の脇の下になすり付けたかと思ったら
にゅるにゅるにゅるにゅる
「!!!!!!!ーーーーーーーーーー
ぎゃはははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!
はぁぁっはははははははははははははははははっははははははははははははははは!!!!
ぎゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!!!!」
女子が塗り付けたのはローションだった。
散々くすぐられてただでさえ過敏になってる脇の下ににゅるにゅると塗りこみ、一緒になってくすぐってる不良たちの指の滑りを良くし、結果的に琴音がさらに苦しむことになった。
「ぐぎゃははははははははははははっははははははははははは!!!!!
げひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!
はぁぁはははははははははははははははははははははははははは!!!!」
もはや言葉すら紡げる暇が無い、ただただ笑わされ続けるだけ。
そんな琴音にとどめをさす準備を刻々と進める。
女子はまだ容器に残ってるローションを琴音に気づかせないように隙を見て各担当の不良たちにまわす。
不良達はローションを手になじませながら…
べちょっ べちょ。
「ぎひぃ!?」
脇腹と太もも担当の不良が同時に素肌に塗り込み、ついに、ぬるぬるになった全身を一斉にくすぐりだす。
ぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅぐにゅ
「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はあああ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!!!!!!!!!」
「ぐぎゃははははははははははははははははははははははははははははははははは
ぎゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”はははははははははははははははははははははははは!!!!!!!」
「あひゃやひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!!
げひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇ!!!
がひっひっひひっっひひっひひひっひひひっっひひひひひひひひひひひひっひひひひひひっひひひひひひっひひ
!!!!!!!!!」
「げひゃははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!
はぁぁぁあひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
壮絶なぬるぬるくすぐり地獄はわずか10分で琴音が気絶したため終了となった。
そして、これが琴音のくすぐり地獄の始まりとも知らず意識を深い闇に沈めて行った…
つづく?