※この作品はR-18です。

「苦い蜜」   作:実柚


原作:銀魂
タグ:R-18 ボーイズラブ 天人 クスリ
銀時×土方。土方がMです。居なくなった土方を捜して、京へ向かう銀時。

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「苦い蜜」

「なに言ってんだよ。」

 

「だ・か・ら、2度と万事屋(うち)に来ないでくれませんかって言ってんだよ。副長さんは、耳まで遠いんですか?」

 

「なんで、来たらいけないんだよ。つうか、店だろ?それにお前の恋人じゃんか。なに怒ってるんだよ。」

 

「2ヶ月もほったらかしにしといた癖に、なにが恋人だよ。そんなの恋人とは言いません。」

 

「仕方ねぇだろ。こっちは仕事だったの。いつものことだろ?別に怒んなくても……」

 

「取り敢えず、帰ってくれませんか?万事屋(うち)にはお前みたいな奴にあげる物はないの。何もないんだよ。金ぐらい置いてけ。」

 

「ふざけんな。」

 

ピシャン。

 

勢いよく玄関を閉め、出ていった。

 

ハァ~、喧嘩するつもりなんか無かったのに……。なんで、喧嘩なんてしちゃったんだろう。

 

「追いかけないんですか?」

 

「……………」

 

「銀ちゃん、行くネ。別れちゃダメヨ。別れるとご飯食べれなくなるネ。」

 

「アイツとは別れるの。これでも銀さんモテてるの。」

 

子ども達が冷たい目線で、見てきてるのがわかる。

いたたまれず、寝室に入り敷きっぱなしの布団に倒れ混む。子ども達の言ってることは、わかってる。だけど、アイツがあんなこと言うなんて………。

無理に決まってる。

……………京に来て欲しいなんて……。子ども達は、俺達がなんで喧嘩してたか知らないから、あんなこと言えるんだよ。何の理由も告げずに、俺の腕を引っ張るから……。

 

なんで、あんなに必死に……。

 

 

 

1週間、2週間、1ヶ月、2ヶ月とアイツからの連絡はなかった。

今まで、喧嘩しても最終的にはアイツが折れて、謝りに来て仲直りしてたのに……。

そんなに怒ることなのかよ。とは思ったけど、いくらなんでも可笑しいと思い、屯所の前にやって来た。

中に入る勇気はないけど、だって、仕事で来れないんなら行ったら迷惑だろうし……。

 

「旦那、どうしたんでぇ?」

 

「総一郎くん。」

 

「総悟です。」

 

ガチャ。

 

ん?変な金属音がして、腕を見るとそこには手錠が嵌められていた。

 

「なにこれ?ちょっと、名前間違えただけじゃん。」

 

「挙動不審だったんで………つい。」

 

「そんな軽く逮捕しないでくんない?」

 

まぁ、すぐに外してくれたけど……。

 

「で、ほんと何してたんですか?」

 

「別に、なんでもない。」

 

立ち去ろう。なんか他の隊士達も忙しいみたいだし、やっぱ仕事で来れなかっただけなんだ。

次、来たときは許してやろう。そう思い、踵を返そうとした。

 

「土方のヤローなら、居ませんよ。もう、2ヶ月も経つんでぇ。あのヤローが無断欠勤してから……」

 

「へぇ?」

 

無断…………欠勤?アイツが?仕事人間で真面目だけが取り柄のアイツが、無断欠勤。

また、沖田くんの嘘だよねぇ?そう思うも明らかに動揺していて、原っちやジミーに聞いてみたけど、どれも応えは同じで……今では、沖田くんが副長代理をしてるみたい。本人は、代理なんて要らないって言ってるみたいだけど……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――

―――

―

 

遡ること4ヶ月前。俺は、将軍に呼び出された。極秘の任務で、誰にも言わずに高架下にあるおでん屋に来て欲しいと言われ向かうと、護衛も付けていない将軍がいた。

 

真撰組(うち)にスパイがいると言う話。半ば信じられなかったが、内偵調査していたのに、踏み込む時には下っ腹ばっかりで上が居なかったり、なにやら見られているように感じたり……。

信じざる終えなくなり、調査していたのだが、京都に逃げられてしまった。というよりは、京に左遷されたのだが……。顔もバレてるし、相手も尾行にはすぐ気づいてしまうので、銀時に頼ろうとした。詳しくは説明出来ないが、万事屋をやっているし、なにも言わずにやって来れると思っていた。

 

まぁ、喧嘩してダメだったが……。

 

京に来て、2ヶ月。相手が全く動かない。俺が来てるのがバレたのか?

 

そう思っていたのだが、ついに相手が動いた。

埠頭での麻薬取引。霧が出ていてよく見えない。不意にどこかからか、甘い匂いが鼻をついた。

途端に、眠気が襲いその場に倒れた。

 

 

 

 

 

「んっ………」

 

目を覚ますと、見慣れない場所。見たところ倉庫みたいだった。相手に捕まったのか……このところ寝てなかったのを後悔した。

 

「おはよう、トシ。」

 

この場所に居る筈のない、銀時が目の前に居る。けど、違和感を感じた。

銀時は今まで、滅多に俺の名前を呼んだことなんてない。ヤっている最中も、俺が頼まないと呼んでくれないし……。

 

「どうかした?トシ。」

 

頭が痛く、あまり考えがまとまらない……。

 

「ねぇ~、トシ。ヤりたい。」

 

俺に近づき、kissをして来た。甘くとろける深いkiss。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

――

―

 

土方のバカが居なくなっても、俺は相変わらず万事屋(うち)でゴロゴロしていて、捜すにしても探すのが本業の真撰組が土方の居場所がわからないんじゃ、俺が出来ることなんて何もなくて……。

 

そんな折、そよ姫様から神楽に依頼が来た。

兄様に貰ったブローチを無くしたので、探して欲しいと言うもの。外には付けて行っていないから城の中にあるらしいが、広すぎると言うことで、俺と新八も行くことになった。

 

「そよちゃん♪」

 

久しぶりに逢えたのが嬉しいのか、跳び跳ねて喜んでる。俺だって、逢いたいのに……。あのバカ、何やってるんだよ。

 

「それじゃ、銀ちゃんはここをお願いネ。私は、そよちゃんと一緒にそよちゃんの部屋に行ってくるネ。」

 

「はいはい。」

 

探すって、何もないんだけどなぁ?この部屋。新八もどっか行っちゃったし……。

 

「連絡は取れないのか?」

 

「はい。」

 

ん?将軍様の声?

 

「やはり、真撰組の連中にも知らせた方が……」

 

「それでは、証拠が掴めないまま逃げられてしまう。トシの事を信じよう。」

 

へぇ?今、トシって言った?

 

「アイツが今どこに居るのか知ってんのかよ?」

 

襖を勢いよく開け、将軍様に詰め寄る。

 

「何奴!「よい、余の知り合いよ。」

 

家臣が刀を抜くも、将軍様が止めてくれる。

 

「で、さっきの話ほんと?」

 

“実は~”と重たい口を開き、話してくれた。あの時、俺が一緒に着いていってれば……そしたら、良かったの?土方。

神楽と新八に、仕事を任せて外に出て空(てん)を仰いだ。

 

 

気がつくと、京へ向かう新幹線の中にいた。アイツが、何らかのミスを踏んだと思った。こんなに連絡が無いなんて………あまりにも可笑しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――

―――

―

 

くちゅくちゅ。

 

何もない、無機質の倉庫の中に敷かれたマットレス。あまりにも綺麗とは言えないが、無いよりはマシか。

銀時に、バイブを入れられてる。見ているだけで、何もしてくれない。かれこれ、1時間位だろうか?時計がないので、正確な時間はわかんないけど………。

 

「ぎ…ん……もう………イク……」

 

「なに、名前言ってんの?なんて言ったら良いか教えたでしょ?」

 

「………っ……」

 

乱暴に髪を引っ張られた。

 

「ご……ご主人様~」

 

相手に呼んでと言われた、“ご主人様”ただ相手を呼んだだけなのに、いとも簡単に逝ってしまった。

 

「なに、勝手に逝ってんだよ。ダメでしょ?また、紐する?」

 

「やっ、紐嫌~」

 

「だって、我慢できないし……どうしようかなぁ?」

 

うっ!ご主人様にぺニスを踏まれた。

 

「やぁぁぁ~!」

 

びくびくと脈を打ち、再び逝ってしまった。

 

「もう、少しは我慢しないとダメでしょ?足汚れちゃったじゃん。舐めて。」

 

目の前に俺の精液がドロッと付いた足を、差し出された。

 

「ペチャッ。」

 

音を立てながら、舐めていく。苦くて嫌な味。喉に張り付くそれを舐め取っていく。

 

「なに、興奮してるの?もう、勃ってる。そんなにさっき飲ませた媚薬強かった?」

 

「っん………もっと……もっと、踏んづけてください。ご主人様~。」

 

「インラン。」

 

ぎゅうぎゅうと踏みつけられる。

 

「あぁぁぁぁ~」

 

「気持ちいい?」

 

「ぅん。」

 

「可愛いね。トシ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――

―――

―

 

京に着いて、地元の警察に行った。けど、極秘らしく土方の事を知っている者は居なかった。

 

こっちに来て1週間。情報は掴めてないけど、将軍様からの依頼でお金は貰ってるから良いんだけど……。

 

「お前、それほんとなのか?」

 

「あぁ、自分の好きな奴の事を視れるんだってよ。」

 

なんもすることがなくフラッと入った居酒屋。カウンターで呑んでいると、隣の親父達が話し出した。

 

「幻夢蝶(げんむちょう)っていう薬なんだ。まぁ、高いらしいがその分、価値はあるらしいぞ。」

 

「でも、麻薬なんだろ?危なくねぇか?」

 

「ここは、京だぜ?真撰組もこんなとこまで取り締まりに来ねぇよ。」

 

真撰組?天人が関係してんのか?

 

「なぁ~、親父それ何処で手に入んの?」

 

「ん?なんだ兄ちゃん、欲しいのか?若いのに想う人がいんだなぁ。」

 

「まぁ、そんなとこ。」

 

「埠頭で手に入るみたいだぞ?」

 

 

 

 

親父から教わった埠頭に来て、辺りを見回す。夜には飛ぶ筈のない蝶が飛び回っている倉庫が1つだけあった。入り口が少しだけ開いていて、中を覗くと無数の繭(まゆ)があった。

 

「ここは、店の裏ですが?幻夢蝶(げんむちょう)が欲しければ、表に回っていただけますか?」

 

後ろから声をかけられた。全く気配がなく気づかなかった。

振り向くと純白のドレスを着た女性が立っていた。キョトンとして居ると、後ろにも同じ服を着た女性に立たれ少し空いていた倉庫の入り口が閉められる。

 

「その幻夢(げんむ)…………蝶(ちょう)だっけ?それイクラすんの?」

 

「お代は頂きません。我々は、夢を見せるもの。幻ではなく、夢は現実に………。」

 

女性の背中から綺麗な羽根が生える。でかいアゲハの様な羽根。

甘い香りがして、意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「っん………」

 

鼻を付くような嫌な匂いで、目が覚めた。頭が割れるように痛く、起き上がるのもやっとで、目の前には異様な光景が広がっていた。

 

「っ………」

 

声を出したくても、猿轡(さるぐつわ)を填められていてすることが出来ない。

 

「何回、逝ったら気が済むんだよ。」

 

さっき逢った蝶の様な羽根を持つ女性が、男のように汚い言葉を浴びせながら、土方を蹴飛ばしている。

 

「ごめんなさい。ごめんなさい。ご主人様。」

 

とろける様な顔で相手を見上げてる土方の余りの変わりように、涙を流しながらも興奮している俺がいた。

 

 

 

 

 

 

完




長かった。書き始めて2週間かかった。話は、短いけど結構悩んで書いた。最後なんてどう終わらせようか悩みに悩んだ。なんか、終わり方わかんなくなったし、続きそうだったので、強制終了しました。

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