※この作品はR-18です。

闇影の軌跡 ー夜淫ー   作: 黒兎

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疲れた………

今回は私がやりたい事を出来る限り突っ込んだ滅茶苦茶回です。キャラ振れは勿論の事、何がしたいのか分からなくなっていますので、流し読みでも良いかと………
ちなみに文字数は18000です。自己新です

あと、タイトルも変更させて頂きました。案を頂けて有難うございますm(__)m





果つる事無き親愛のカタチ Ⅱ

「さてと、それじゃあ始めるぞ」

 

 月夜の下。

 純白のベットに身を預けているシルフィードにゼダスはそう言う。

 それにシルフィードは––––

 

「ああ、何時でも良いですよ」

 

 と答える。

 もう、止まる理由は無くなった。ゼダスは行動を開始する。

 先ず、シルフィードが纏う着物の帯に手を掛けた。

 出来る事なら、早く彼女の肢体を隅々まで見たい。

 舐める様に、舐る様に、厭らしい様に………

 例え、蔑まれても構わない。………というか、シルフィードからの同意も有るのだし、多少は下心があっても良いだろう。

 ゼダスは帯をものの数秒で解き終え、スルスルと引き抜いた。

 元々、シーナが用意した着物は若干小さめだったのだろう。

 纏め上げていた帯を解くと、シルフィードの着物の前方が大きくはだけ、露わになる。

 大きいとは言えないが、乳房同士の間には谷間が出来ていて、そこには汗が浮かんでいる。

 が、完全に胸元が見えた訳では無い。

 何故なら––––着物の淵に“ある物”が引っ掛かったからだ。

 同じ乳房とは言え、明らかに色素が違う僅かに膨らんだ突起物。

 それが両側から半分ずつ姿を現していて、少しでも刺激を加えたら、着物が完全にズレ落ちるのが何と無くだが分かる。

 

「これは……色々と凄い光景だ」

 

 絶景かな、絶景かな。

 昔の大泥棒の言葉が脳裏で再生される位に眼の前の光景は凄かった。

 “剣士”として、“人”として憧れの女性が、今自分の手でこうも艶やかな姿を見せている。

 その事実を自覚すると、尚更に気が狂いそうになる。

 ただでさえ、理性の境界線を行き来しているのに、割と本気で夜戦型の狂戦士(バーサーカー)になってしまうのは時間の問題だったりする。

 

「ゼダス……あの……」

「ん? どうした?」

 

 マジマジと見つめていたゼダスにシルフィードは僅かながらに赤面させながら、言う。

 

「私の身体……変では無いでしょうか?」

 

 妙に上目遣いで尋ねるその瞳と声音は何処と無く不安に駆られていた。

 それはシルフィードが本当の意味でゼダスを好いている事の証明とも言える。

 愛しているからこそ、愛されたい。

 だからこそ、変な所は見られたくない。

 その事を察したゼダスは、一切の配慮もせずに思った事をそのまま口にする。

 

「そんなことは無いよ。……というか、可愛いと通り越して美しい。こんな人から求められてると思うと––––もう気が気がじゃない」

 

 普段のゼダスとは違うテンションにシルフィードは要領を掴み難いが、何故だろう。知らない一面が見えて、心臓がドキドキしてしまう。

 やっぱり、ゼダス・アインフェイトという人物も思春期真っ盛りの少年なのだ。

 女性の裸体を前に自制心も殆ど機能しないらしい。

 

「なぁ、シルフィード」

「何です?」

「さっき、確認を済ませたけどさ……本当に抱いて良いのか?」

「何故聞くか……教えてくれますか?」

「………多分、今から俺の言う事はお前の想いに対する冒涜に成り得るんだけど––––本当に俺で良いのかなって思ってさ」

 

 ゼダスが言わんとする事はシルフィードもよく分かった。

 女性にとって、純潔を捧げるのなら、本当に望んだ相手に捧げたいだろう。

 何と言っても、一度しかない“痛み”と“悦び”が混在する類を稀に見ない体験をする事になるのだから。

 ならば、安心出来る奴の元で遂げたい筈。

 だからこそ、聞いておきたかった。

 

 

 ––––本当に俺で良いのか? と。

 

 

 さっきは『責任を取る』と啖呵を切ったが、それは確証出来ないし、先ずゼダス自身の問題だ。シルフィード本人の物では無い。

 ゆっくりと、じっくりと考えて、悔いの無い選択をして欲しい。

 例え………先程の一幕があった以上、虚数の彼方の確率で有り得ないと断言したいが、冷静に考えた上で断られても構わない。

 『責任を取る』と言った以上、選択を拒むのは野暮だ。

 が、その問いがシルフィードの癇に障ったらしく、少しばかり頬を膨らませた。

 そして、ゼダスの首に両腕を絡ませ、引き寄せる。

 互いの吐息が掛かる寸前までに近付かれ、ゼダスは少しだけ気が動転するが、シルフィードは構わずに唇を合わせに行った。

 今までしてきた様な深い接吻(キス)では無く、ただ互いの存在を確かめ合うだけの物。重なり合っていた時間はほんの数秒だ。

 

「馬鹿ですか、師匠は」

 

 昔の呼び方で呼んだシルフィードはさっきの接吻よりも厭らしい訳でも無かったのに顔をカアっと紅くしていた。

 そして、恥ずかしいのか、早口に言葉を紡ぐ。

 

「さっき私が言ったでしょう。––––抱いて良い、と。女の方から何度も言わせるな………まさか、そういった趣向のプレイだったのですか? だったら、意図を汲めなくてすまな––––」

「––––く無いよッ‼︎ そんなつもりは無いし、お前の立場を考えたら………」

「フフッ、分かっています。師匠は根が優しいですから。そういった気遣いを忘れるなど滅多に無いでしょう」

「テメッ………分かってるんなら、からかうなよ。何か俺が損したみたいじゃねぇか」

「だが、そう照れているゼダスの表情は好きですよ、私は」

 

 クスッと表情を綻ばせ、言い張るシルフィードにゼダスは頭を抱えたくなった。

 

「(何でこうも俺を好く奴らは、平然と誤解される様な事をしたり、言ったりするんだろう………)」

「師匠。今、変な事を思いましたか?」

「………イエ、マッタク」

 

 完全な棒読み。最早、隠す気の無いゼダスの行動に、二人は同時に少しばかり吹き出す。

 

「何なのでしょう、これは」

「ああ、本当だよ………」

 

 抱き寄せられたが故、ゼダスがシルフィードに覆い被さる寸前の体勢。

 その状態で互いが互いに惹き合われる様に手と手を絡め合う。

 俗に恋人繋ぎと呼ばれる絡め方だが、まぁ、シルフィードの艶姿を鑑みれば、そんな純粋な物でも無いだろう。

 

「それじゃあ、シルフィード。もう二回目な気がするけど………お前の全てを俺にくれ。心も暖かさも身体も––––そして、責任も」

「よくそこまで言ってくれました。––––ああ、こんな私で良ければ貰って下さい。まぁ、精々、師匠に逃げられない位の快楽を与えれる様に頑張ってはみます」

「じゃあ、俺もシルフィードを快楽堕ちさせる様にヤれるだけはヤらせてもらうか」

 

 そして、幕を開ける。

 今まで想いを馳せ続けた二人の愛の証明が–––––

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「し、師匠………ッ‼︎ 何故、そこなのですか………ッ⁉︎」

 

 布団に身を預けているシルフィードがこそばゆそうに身を捩らせる。それはゼダスがある部分を集中的に弄んでいたからだ。

 殆ど露わになった乳房でも無ければ、着物の為、普段なら隠れている筈であろう局部でも無い。そこは––––

 

「さぁ、何でだろ? 単純な興味、かな」

 

 ––––シルフィードの腹部だった。

 シルフィードの背後に手を回し、抱き寄せる形でゼダスは腹部に顔を埋めていた。

 そこでゼダスは腹部を顔でグリグリしてみたり、時折舌でペロッと舐めたりしていた。

 その度に「汚い」とか「不潔だ」などとシルフィードは言い張るが、ゼダスにとってはそんな事は心外極まりなかった。

 今まで鍛えてきたであろう軌跡を感じる肉体に––––そぐわないと言えば失礼な気もするが、純白かつ流麗な柔肌が共存する普通では有り得ない腹部はゼダスに性欲のみならず、純粋な興味すらも湧かせるほど。

 ………まぁ、ゼダスが弄ぶ度にシルフィードが嬌声を無理矢理押し殺しているのは薄々気付いているのだが。

 

「ま、お前も感じてるっぽいし問題無いだろ」

「そっ……んな、事は………ッ‼︎」

 

 時間が経てば経つほどにシルフィードは顔を紅潮させている。

 今は強気を保てている風だが、それも時間の問題だ。切り崩すのは余裕だろう。

 欲に溺れていながら、意外にも冷静に状況を俯瞰出来ている事に僅かながらの驚きを感じるゼダスは、ふとある事を思い付いた。

 

「(………悪戯してみようかな)」

 

 ちょっとだけ芽生えた黒い感情。

 普段なら、幾らでも理由をこじ付け、内側で霧散させたであろうソレだが、今のゼダスは実行したくなった。

 シルフィードの腹部で弄んでいたゼダスは少しばかり、位置を上へと変える。

 すると、ゼダスが目線を少し上げれば、手の平サイズに近い乳房が作りだす谷間が見える。

 そして、そこに––––

 

「––––ひゃぁッ‼︎」

 

 ––––ゼダスは舌を挿れてみた。

 普段のシルフィードでは考えられない程に上擦った声。

 男としては推し量るに叶わないが、何時もとは違う感覚に“快楽”を感じ取ったのだろう。

 その真偽を確かめてみたい気も無くは無いのだが、ただ今はシルフィードという存在を隅々まで実感しておきたい。

 だから、貪欲に攻め立てる事にする。

 

「ッ⁉︎」

 

 シルフィードは今まで感じた事が無く、形容し難い感覚に苛まれていた。

 戦闘時は蒼いドレスに白銀の甲冑を見に纏っている。故に中で蒸れて、特に胸部に汗が溜まり易い。

 何時もならば、暑くて暑くて堪らない所を突如としてゼダスに舐められた。ヒンヤリとした彼の舌は、内心で押し留めていた気恥ずかしさと一緒に理性ごと溶かされて行くのが実感出来、酷く気持ち良かった。

 しかも、胸元に視線を下せば、愛す彼が自分の貪り尽くそうと躍起になっているのが眼に入る。

 普段は飄々として、打算的。なのに、最終的には損をしようとも“何か”を助けようとする自己矛盾の二律背反。

 最早、人として括るのも躊躇われて然るべきの歪な彼の存在。

 だが、今の状況を見れば如何だ?

 恋人が二人もいて、その上で『責任を取る』と言って、また別の女を弄んでいる。普通の男程度ならば、ただの不倫と成り下がるのだが、彼ならば安心出来る。

 何故ならば、彼は何も持たずにこの世に生まれたから。

 記憶も無ければ、実親からの慈愛の欠片も無いと聞く。

 まさに“空虚”の化身(ホロウ)。

 しかし、それでも彼は“人”として成立したかった。

 だからこそ、何も持たぬが故に世に足掻き続けた。

 故に人よりも人らしい彼が、だ。

 今はただ性欲に身を任せて、能動的に喰らうべく尽力している。

 その新たに見えるゼダスの側面にシルフィードは言い難い感情に襲われる。

 

「(どうしましょう………可愛過ぎる(・・・・・)ッ)」

 

 普段ならば、格好良い対象である筈の彼が。

 今ならば、可愛い対象に見えてならない。

 別にゼダスの観点から見れば、自身の内に燃ゆる欲を燃やし切りたいだけなのだろう。

 だが、シルフィードにとっては、自分の身体で満足せしめんと努力している様にしか見えないのだ。

 多分、元からMっ気は有ったのだろう。

 だからこそ、彼がどれだけ身体を弄ぼうとも苦に思わないし、寧ろ悦びすら感じてしまうのだ。

 

「––––ハァ、ハァ………………」

 

 自覚してしまうと、口から仄かな息が漏れる。

 否が応でも理解する。––––愛する彼(ゼダス)に触れられて、興奮しているのだと。

 そして、身体の変化は立て続けに起きた。

 一度息を漏らした時を境にもう自制心のみで息を止めるに叶わず、肩で息をする様になったのに加え、顔が完熟しらトマト並みに紅い。

 しかも、露わになっている––––とはいえ、まだゼダスに触れられていないが––––内股の奥地にある秘部は加速度的に濡れ始めていた。ゼダスの身体が邪魔で確認するに叶わないが、体感的には、もう直ぐで身を預けている布団に数滴垂らしてしまう気がする。

 だが、我慢する必要は無い。

 その程度で彼が人を嫌う訳が無いし、寧ろ征服欲を掻き立てるには十二分過ぎる。

 そう思い経てば、行動は迅速だった。

 ただ胸を貪るゼダスの後頭部にシルフィードは腕を回し、抱き寄せる。

 結果、ゼダスは思いっ切り顔面からシルフィードの胸が作り出す谷間に突っ込む形と成した。

 

「––––ッ‼︎」

 

 急なシルフィードの行動にゼダスは抗議しようと試みるが、外見から計った大きさとは思えない程の圧迫感に声が声にならない。が、

 

「ひゃあぁぁぁ………」

 

 やった本人のシルフィードは非常に気の抜ける声を漏らす。

 彼が声にしようとした吐息が胸元の奥地に掛かり、感じた事の無い感触に再三苛まれる。

 その所為か、シルフィードの腕に込められた力は霧散。ゼダスは余裕を持って解き、身を起こす。

 すると、必然的にゼダスがシルフィードを布団に押し倒している構図に––––

 自覚すると視線が合った。

 紫眼は金髪碧眼の美女を写し、碧眼は黒髪紫眼の少年を写す。

 そこから数分、そのままで居た。

 ただ何もせず、瞳で瞳を覗き合うという奇妙な事をしている様に見えるのだが、これは仕方の無い事。

 今の二人にとって、相対する相手は紛れもなく好意を抱いた者なのだ。見つめ合っていて、幸せじゃない訳が無い。

 

「……なぁ、シルフィード」

 

 互いの心地良い沈黙をゼダスは自ら破り、思った事を口にした。

 

「今のお前––––というか、今までもそうだったし、これからきっとそうなんだろうけど……滅茶苦茶にしたい位に可愛い」

 

 最早、その言葉に照れは無い。

 何故ならば、照れる必要性が皆無に等しいから。

 この空間にはシーナが仕組んである空間隔絶が証明している様にゼダスとシルフィードの二人しか存在しない。その上、もう二人の関係は後戻り出来ない寸前まで来ている。

 そこまで来て、照れてる方が気恥ずかしさが増加する。

 

「そうか………ならば安心です」

 

 ゼダスの言葉にシルフィードも包み隠さずに心を晒す。

 月下に一輪の麗華が瞬間に咲き誇った如くの笑みにゼダスは––––

 

「(………本当に俺の周りの奴らはこういった場面で凄い燃料投下してくるよなぁ)」

 

 と思ったりしたと同時に、脳裏に何かが音を立てて、焼き切れたのが薄っすらとだが理解出来た。

 きっと、今切れたのはゼダスの内に蔓延る“理性”そのもの。

 正に理性蒸発。

 もうマトモに思考回路が回らない状態に等しい。

 サッサとシルフィードの身体を欲望で埋め尽くしたい。

 ただその我欲がゼダスを突き動かす。

 

「シルフィード。生憎、俺はこういった行為は特段と得意でも無ければ、経験も一回しかない。だから、お前が思う様に心地の良い記憶になるとは断言出来ない。でも–––そろそろ、完全に後戻り出来ない所まで進んで良いか?」

 

 押し倒した姿勢でゼダスはシルフィードの金髪に片手の指を絡ませる。

 サラサラな髪はきっと何時まで触っていても飽きぬ感触だ。

 愛す彼に触れられ、同じく理性崩壊し始めているシルフィードは、

 

「師匠はどれだけ過保護なのだ………もう何度も言わせるなと言ったでしょう。––––抱けば良い。師匠の一番の存在になるつもりなのだから、夜の床上手は必須なのだろう?」

「いや、そんなつもりは無いんだけど………無いに越した事は無い、かな?」

 

 流石に過保護が過ぎた様でシルフィードは若干に御立腹。

 もうここまで来たのだ。肚を括れ、ゼダス(俺)。

 そうやって、自分を律し、奮い立たせる中、シルフィードは待ち切れなくなったのか、行動を起こしていた。

 風呂上がりという点を考慮しても、執行者服装を変える事の無かったゼダス。まぁ、寝床にまでコートを持ち込む事は無いので、簡素な部屋着っぽく見えるのだが、そんなゼダスのズボンにシルフィードは特に焦らず、いつも通りの感じで手を掛け、ファスナーを下ろしたのだ。

 所々、常識が抜けてるっぽいゼダスだが、流石に逸物を隠す最終防衛線を敷いていたのだが、それすらも意に介さず、倒された状態を器用にこなして、剝ぎ取る。

 現れたゼダスの主砲は、完全に臨戦体制。何時でも準備OKのバッチコイ状態だった。

 

「………薄々気付いていたが、時に師匠」

「………………」

「あの二人と関係を持って、どれだけの時を過ごしました?」

「………二週間、位だったような、もうちょいと近かった様な………」

「で、どれだけの間、ヌかなかったのですか?」

「………ご察しの通り、同期間です………………」 

「私はあくまで女だ。だから、どれだけ苦しいかは分からないが––––中々、苦しかったのでは無いのですか?」

 

 そのシルフィードの言葉は正鵠を得ていた。

 今更なので、全てを暴露するが、戦闘時は大して苦にならないのだ。全霊を相手に打つけ、勝利を収める様にしている為、他に余念を考えない様にするのは随分と余裕。

 だが、問題は普通に過ごしている時にあった。

 学院で授業を受けている時。登下校中。寮の自室で寛いでいる時………

 兎に角、色々な場面で時折、初体験が脳裏に浮かび、諌めるのが大変だったりする。

 

「だいぶ、な。しかも、そんな事をいざ知らずにラウラとフィー(あいつら)は俺に引っ付いてきやがる。色んな意味で死ねる」

「なら––––相当溜まっている、という解釈で良いのですね」

 

 勝手に理解して、シルフィードは押し倒された状態をスルスルと抜け、無理矢理ゼダスの体勢を変えて、組み伏せる。

 結果、ゼダスは布団の上に座らされ、シルフィードは硬くなって、充血しているゼダスの逸物をうつ伏せに似た状態で凝視していた。

 

「改めて見てみると、中々禍々しいですね」

「なぁ、割と本気で質問なんだけど………何、今の動き? ほぼ反応する暇も無かったんだが」

「シーナ卿の教え故です。あの方とは数度、素手で組合をした事があるのでな。多少は身のこなし方が上手くなった」

「(多少どころじゃないんですが、それはッ‼︎)」

 

 ゼダスはツッコミたくなったが、瞬間に感じた生暖かい感触がそれを頑なに拒ませた。

 シルフィードがゼダスのブツに白く細い指を絡ませたのだ。

 決して握る様な力は込めず、それであって這わせるだけの柔な物では無い。

 痛みを上回るだけの快楽を脳裏に刻み込ませる絶妙な加減で絡ませるシルフィードはまさに歴戦の猛者そのもの。

 まるで慣れている。

 そんな風に思える程の妙技にゼダスは思わず問う。

 

「お前………こういった事を他人にした事があるのか?」

 

 正直なところ、そうであっては欲しくなかった。

 憧れを抱き、自覚無しの初恋を馳せた相手だからこそ、他の誰にも先を越させるのは嫌だから。

 

「何を言っているのですか? 私がこんな事をするのは後にも先にも師匠一人です。そんな単純な事も分からないんですか?」

「………悪い。信用し切れなかった俺の弱さだ」

「ま、未来の夫を心配させるだけの技術(スキル)が私に備わっていた証明なのですし、良いですよ。でも––––そんな女々しい表情も色々と唆りますね」

「ぇ」

「それじゃあ、御奉仕を開始しますか………と言っても、ベタに口でするのはもう体験済みですよね。少し、趣向を凝らせます」

 

 そう言い、シルフィードは座らされたゼダスの首に手を回し、身体を寄せて行った。

 男性と女性の身体付きの違い故、所々が接着する形だが、今回に限り、それはただの副産物に過ぎない。

 シルフィード曰く、趣向を凝らせますというのは………

 

「………マジか」

 

 ボソッと呟くゼダスは、理性ぶっ壊されそうな気持ち良さに苛まれていた。

 男性体特有の突起物にシルフィードは––––秘部を生で擦ってきたのだ。

 確かにこういった行為は初めてだ。

 ラウラとフィーだって、色んな事を仕掛けてきたが、それでも普通の夜這いの延長線に近い物だった。

 が、シルフィードは明らかに違う。

 もう使われてるであろう行為を瞬時に見切り、未だに使用されていない手段だけを抜き取り、攻勢に出る。

 ただ単に性欲に溺れるのではなく、本気に勝ちに行くその姿勢は差し詰め“軍師”。

 ここまで本気になるとは流石のゼダスも予想外も良い所。

 

「どう、ですか………正直、こういった事は………初めてで、良いのか分かりませんが」

 

 シルフィードは彼女特有の剣術《可変速式剣技(ギアチェンジクラフト)》の特性に似た様に不規則に速度と力加減を変化させながら、ゼダスの逸物を秘部で前後させ、擦る。

 その状態が続けば続く程にゼダスの表情は段々と苦々しい物へと変わっていき、我慢しているのが眼に見える。

 

「(私の行為が彼を狂わせる寸前までに追い込んでいる………何故か、心地良い。ああ、これが俗に言う“征服欲”なのですね)」

 

 今の一幕で謎にシルフィードの心中で新たな扉が開かれていた。

 しかも、これはゼダスにとって非常に厄介極まりない物で––––彼女にSっ気を目覚めさせてしまったのだ。

 ある意味で焦らしプレイ中のゼダスは、少しでも性欲を発散させようと、眼の先にある楽園。シルフィードの乳房に手をかけようとするが––––

 

「おっと、まだダメですよ」

 

 シルフィードはそれを見切り、ゼダスに解かれ、そこら辺の地に落ちていた着物の帯を掴み、器用に盾として使った。

 ゼダスの腕を瞬間に縛り上げ、一切の行動を不能にする。

 

「なっ⁉︎」

 

 その行動にゼダスは思わず素っ頓狂な声を上げる。

 今まで一切を拒まなかったシルフィードが、だ。どう見ても本気で防ぎ、封印しに来た。

 急な変調にゼダスは脳は疑問しか感じなかった。

 

「な、んで拒んだ………?」

「あー………私もよく分からん。が––––」

 

 一度、言葉を止め、シルフィードはゼダスの耳元まで顔を持って行き、至近距離で聴くとこそばゆいであろう声で囁く。

 

 

「––––コッチの方が私も師匠も唆るでしょう?」

 

 

 その言葉にゼダスは、

 

「(こうやって人間は変な状況に放り込まれると、色々と変わるって言うけど………こんなに変わるとは思わないよな、普通)」

 

 と思ったりしていた。

 

「………」

 

 ゼダスは沈黙を貫く手を選んだ。

 決して、返す言葉が無いとか、文字通り無策になったなどでは無い。これも立派な作戦だ。

 だが、問題が一つ。それは––––

 

「(シルフィードのテクニック。正直、初だとは思えない程に高度な上、あいつは成長しやすい体質だしなぁ………)」

 

 ––––作戦が実る前にゼダスがイカされたら、完全に投了になる。

 まぁ、ゼダスも一応は結社最高クラスの執行者に名を連ねるだけあり、己の身体を掌握する術は勿論備え付けている。それで感覚と身体を隔絶すれば、少しは長く保つ………予定。多分、上手く行かない。

 そんな事を目紛しい速度で思考に焼き付けるゼダスをつゆ知らず、シルフィードは腰を振る速度を速めた。

 その度にシルフィードの秘部とゼダスの逸物が擦れ、徐々に濡らしていき、厭らしい音も段々と互いの耳朶に響く様になっていった。

 それから数分は経ったのだろう。

 もうゼダスは明確な感覚を感じる事が出来なくなっていた。

 先程から、身体と神経を繋ぐ連絡路を絶とうとしているのだが、その度にシルフィードは快楽に等しい感触を流してきて、今の感覚が果たして身体と繋がっているのかが曖昧になっている。

 正直、この状態が長時間続くのは不味い。

 だが、もう少し耐えれば、勝てる手が見える。

 その為に––––無理矢理、感覚を叩き起こし、欲望を忠実に口にする。

 

「もう………射精るッ」

 

 が、

 

「––––コッチの方もまだダメです」

 

 とシルフィードは思いっ切りに嗜虐的な笑みを浮かべ、禁欲生活+今までの執拗な攻撃で溜まりに溜まったゼダスの逸物を握る。割と強い力で。

 

「ガッ………‼︎」

 

 急に堰き止められた事にゼダスは苦悩の表情を再び浮かべる。

 何故、シルフィードが止めたのか。それにはしっかりとした理由があった。

 

「だいぶ溜まっているのなら、その全てを私の膣中で出してくれないとな。そうだろ、私の未来の夫(あなた)?」

 

 既成事実を作ってしまう。

 それはラウラもフィーも打ってきた単純な手だが、男としてはこれほど怖い手はそうそう無い。

 どんな状況で––––例え、女の方が無理矢理に襲ったとしても––––世間は男が責任を取らねばならないのだから。

 シルフィードは焦れに焦らされてグッタリと座り込んでいるゼダスに膝立ちで迫り、自分の秘部の割れ目にゼダスの逸物の亀頭を付け合わせた。

 

「さぁ、師匠。私を隅々まで感じてくれ–––––––って、なッ⁉︎」

 

 そこまでは確実にシルフィードが敷いた筋書き(シナリオ)通り。

 しかし、一度思い出して欲しい。

 

 

 ––––《天帝》ゼダス・アインフェイトはずっと相手の策にハマりっぱなしになった事が今の今まであっただろうか?

 

 

 断言は出来ないが、きっと無い。その程度を成せねば、《天帝》の異名は疎か、執行者になるにも叶わなかったに違いない。

 その事を証明するかの如く、ゼダスは無感覚の身体に意識的に鞭を打ち、行動を一気に起こす。

 ここまでジッと耐え続けたのは、この一瞬の為。

 シルフィードに使用不可にされていた腕はいつの間にか使用出来る様になっていて、ゼダスは随分軽やかに身を動かし、一度距離を置く。

 

「ぜぇ、ぜぇ………中々、危ないタイトロープだった」

 

 額に浮かんでいる汗を拭い、ゼダスはそう呟く。

 何故、自由に動けるのかが理解出来なかったシルフィードだが、徐々に冷静さを取り戻していくにつれ、ある予測に行き着く。だが、まさか––––

 

「まさか、腕を封じていた帯を気付かれない様に解いたのですか………ッ⁉︎」

「ご明察。生憎、執行者として活動するに当たって、仮に捕まって、尋問される時の為の対処法を何個か用意してるんだよな。そのうちに一つだよ。––––こんな風に気付かれない様に脱出するってのは」

 

 息をする様に当然と言い切るゼダス。

 封じられていた為、少しばかり刺す風な痺れが腕を通るが、別に苦で無いのを見切ると、シルフィードに向けて満面の笑みをゼダスは浮かべる。

 

「で、よくもあそこまでやってくれたなぁ」

 

 表情と言動の何一つが噛み合っていないゼダスにシルフィードはひぅと身を竦ませる。

 色んな意味でギリギリのゼダスだが、あと少し。ほんの少しだけだが、堪える事が出来そうだ。

 その間に–––やるべき事を済ませる。

 そう思い至ったゼダスはシルフィードに接吻。しかも、中々の濃さで。

 ネチャニチャと音の無い部屋に響く卑しい音。

 それが響く度にシルフィードから力が抜けていくのが、ゼダスは見て理解出来た。そして、

 

「(やられたらやり返す。あんだけ好きに弄られたんだ。コッチも少しばかりイジメても良いだろ?)」

 

 と内心、一人合点に至り、気付かれない様に手を弄る。

 探した時間は数秒。手に掴んだは、先程ゼダスを封印する為に使用された着物の帯。

 求めていた物が掴めたと同時にゼダスはシルフィードから離れる。ツーッと伸びた糸は垂れて、布団を少しばかり濡らす。

 物足らなさ気な表情を浮かべ、力をダランと抜いたシルフィードは、その碧眼にゼダスを映すが、次の瞬間に表情は驚きへと変わっていた。

 

「なっ………師匠ッ⁉︎」

 

 まさに悲鳴に近い声で叫ぶシルフィード。

 それもゼダスの選んだ行動を鑑みれば、当然。彼は––––着物の帯を器用に操作し、シルフィードの腕と脚を固定させたのだから。

 原理としては、簡易的なロープを媒体にした罠(トラップ)に近い。

 勿論、即席で作った為、出来は悪いし、隠蔽なども張ってないが、それ故の接吻。十二分に気を逸らせた。

 結果、シルフィードは強制的にM字開脚の様な体勢になり––––濡れた秘部を隠せずにゼダスに露わにしている非常に恥ずかしい状況になった。

 

「へぇ………普通はこんな感じなのか」

 

 薄っすらと毛の生えた秘部をマジマジと見つめるゼダスは興味深気。

 まぁ、あの二人は行為に及ぶ時に白板(パイパン)だったから、当然と言われればそうかも知れない。が、見られている方(シルフィード)の観点から見たら、そんな事を考える余裕など皆無。

 

「し、師匠………何でこんな事を………」

「何で、って言われてもなぁ。お前がアレだけ俺に焦らしプレイをぶつけて来たんだ。コッチからも少しは良いだろ?」

 

 内心で思った事を隠さずにゼダスは告げる。しかし、返事を聞くつもりは一切無い。だって、シルフィードもそうだったのだから。

 ゼダスはシルフィードの秘部にソッと人差し指を撫でる様に這わせる。それだけで––––

 

「〜〜〜〜〜〜ッ‼︎」

 

 声にならない様な声を上げ、上半身を勢い良く仰け反らせる。

 多分、元々の感度が良かったのだろう。それか––––単にこの状況に興奮しているか。

 それを推し量る術は持ち合わせていないが、気持ち良さそうなのは理解出来たのでゼダスは続ける。

 人差し指を折り曲げ、動かす度にクチュクチュと音が立つ。

 段々とゼダスの指がシルフィードの膣中の温かみを帯びつつも濡れ始め、今の感覚が自分の指かシルフィードの秘部かが分からなくなりつつある。 

 流石にそこまでの段階になるとシルフィードは半分以上放心状態で、非常に蕩けた表情を浮かべ、昇天寸前。

 だが、まだ昇天してもらっては困る。ゼダスは行動を変える事にした。

 

「………––––ふぁっ………し、しょう………そこ、きたない………」

 

 抗議を申し立てるシルフィード。だが、その声は弱々しく、殆ど力が篭っていない。

 シルフィードに抗議させるゼダスの行動は––––秘部に向かって、キスした事だった。

 ゼダスは自分の顔をシルフィードの秘部に近付け、最初はチュっとただ重ねる様なキスをしたのだが、それだけで秘部の肉は軽度の痙攣を発していた。

 意識は果てかけていても、身体は正直だという事は知っていたが、実際に目の当たりにすると確証が持てるというもの。

 まぁ、そんな確証を持った所で、別にどうするつもりも無いが。

 次にゼダスは秘部の膣中(ナカ)に舌を挿れてみた。

 弾力のあるヒダとゼダスの舌は勝手にも絡み合い、先程の唇同士のキスとは全く違う感覚を覚える。

 色んな意味で病み付きになりそうだったので、ゼダスは顔を離そうとした時––––少し膨らんだ部分に丁度、舌が引っ掛かった。

 

「(これが––––クリトリスか。………噛んでみよう。反応が知りたい)」

 

 ちょっとした悪戯っ気の混じった嗜虐心に刺激され、ゼダスはシルフィードのクリトリスをクニッとする位の柔な力で噛む。と––––

 

「–––––ひぎぃッ‼︎」

 

 鼓膜が破れそうな悲鳴にゼダスは思いっ切り顔を顰める。

 まさか、いきなりあんなに叫ばれるとは思わなかった。

 が、その行動はシルフィードの意識を取り戻させるには十分な刺激で、若干涙を溜めた瞳でゼダスをキッと睨む。

 

「うう、ちょっとした揶揄いだったのに………あんなにイジメてくるなんて鬼ですか、師匠は」

「それはお前が悪い。あんだけ俺に焦らしプレイを仕掛けたんだ。それ相応の反逆があって然るべきだろ」

 

 と口で言いつつ、ゼダスはシルフィードを拘束していた着物の帯を解く。

 互いに縛る物が無くなったのを確認するとゼダスは、

 

「まぁ、お互いに準備が出来ただろ。そろそろ、挿れさせろよ。我慢の限界だ、コッチは」

 

 と言葉通り、限界の表情を垣間見せていた。

 しかも、ブツも完全に戦闘態勢で反り返る寸前に等しい。

 先の一幕で昇天させられたシルフィードにとって、ブツは興味を引くには十分で、無意識にも秘部が再び湿度を持ち始める。

 

 

 ––––欲しい

 

 

 ––––早く欲しい

 

 

 ––––欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい

 

 

 もう感じると予想される痛みの事など考える余裕も無かった。

 サッサと凶器にも等しいゼダスのブツを自分の秘部に挿れてほしい。無理矢理、抉じ開ける様に。貫く様に。暴力的に抱いてほしい。

 ここに来て、根に張っていたM気質が限界突破の最終進化を迎え、内心で性欲が暴発しまくっていた。

 その事実を自覚すると勝手に頬の筋肉に力が入らなくなり、息が荒くなる。

 

「ハァハァ………」

 

 最早、恍惚と言っても差し支えない瞳で見つめるシルフィードにゼダスは、

 

「まだ挿れてないのに堕ちてやがる、コイツ」

 

 と若干呆れていた。まぁ、それでも可愛いとは思えるから良しとする。

 しかし、ここまで出来上がっているのならば、もう躊躇う必要は無い………のだろう、きっと。多分。

 ゼダスは逸物をシルフィードの秘部の入り口にコツンと当てる。

 先程、弄った所為か、痙攣気味の秘部は完全に準備万端。

 挿れてしまおうと思ったゼダスは、腰を深く押し込もうとするが、シルフィードが残り滓の力でちょっと待ったを掛ける。

 

「ま、待って、師匠………この体勢で挿れて、ほしい………」

 

 蚊の鳴く様な声でそう言ったシルフィードは、布団の上で体勢を整える。

 ボサッと身体を布団に沈み込ませ、自分の脚を腕で抱え、両側に開く体勢––––つまり、ゼダスに向けて、秘部を完全に見せ付ける様な体勢を取った。

 

「………おい、本当にこの体勢なのか?」

「………………うん。というか、恥ずかしいから………早く頂戴」

「(ただでさえ理性蒸発してるのに、この体勢はちょっと刺激が強過ぎる………というか、エロ過ぎだろ、これ‼︎)」

 

 眼前に広がる光景に否が応でもそう思わざるを得ないゼダス。これは流石に扇情的過ぎる。

 

「ぇ、ああ………それじゃあ、挿れるぞ」

「うん………」

 

 了承を頂いた所でゼダスは腰を深く沈み込ませる。

 その結果、ゼダスの逸物はシルフィードの秘部の奥へと掻き分けて侵っていく。

 多分、シルフィードにとっては純潔を捧げる“初めて”。だからこそ、ゼダスは出来るだけゆっくりと肉棒を挿れているのだが、その度に彼女の秘部のヒダや膣壁が擦れる風に感じる。そこから、緩やかに快楽が伝い、ゼダスの芯までゾクゾクと痺れさせ、早く強引に犯したいという危険な欲求を煽る。

 

「………ん………ぁ………し、ししょうの………はいって………」

 

 が、その性欲は一時的にだが、シルフィードの声に掻き消された。

 今まで感じた事の無いであろう、体内に異物が入ってくる感覚にシルフィードは普段通りの表情を努めようとしているが、勝手に歪んでいる。

 歪んだ表情には色々な感情が入り混じっていた。今から感じるであろう痛みへの恐怖。肉棒が内部へと侵攻していく感触の窮屈さの苦しみ。ゼダスがどれだけ優しくしても、その一切を遮断するに叶わないのだろう。

 

「だ、大丈夫か?」

「う…ん。…………だから………とめ、ないで………いまの………ペースで良いから………」

 

 懇願に等しいシルフィードの言葉。それにゼダスは無言で頷いて肯定するだけにした。

 ここで躊躇うのは、覚悟している彼女への冒涜と同義だし、まず自制心がとっくの前に倒壊済み。

 自分の欲に忠実に、そして、彼女を労わる様にゼダスはゆっくりと同じペースで腰を前へと押し出す。肉棒がズブズブと侵っていくと同時に、まとわりついているシルフィードの膣中がキツキツに締め上げてくる。

 そんな中、肉棒はコツンという感触と共に一度止まった。

 そう、達してしまったのだ。処女である証に。

 

「これって………」

 

 脳裏に焼き付いているのと同等の感触。確か、最近もこんな感じの感触にあった––––どころか、二回位した気がする。

 

「………………はやく………きて、くれ………おくまで………つい、て………………かくごは……できてる、から」

 

 シルフィードの誘う声はゼダスの内に燃料を投下したのも同然で。更に行動が苛烈となった。

 大きく開いた脚をゼダスの腰に廻し、背後で絡ませる。

 何が何でも逃すつもりの無いシルフィードの行動は一見、性欲に溺れ、早く快楽に急かしている様に思えるが、実際は違う。

 組まれた脚は震え、襲い来るであろう痛みに耐えるべく、唇を噛み、眼をギュッと閉じていた。

 ゼダスの中でのシルフィードは憧れに等しかった。

 だからこそ、そんな相手の弱々しい姿を見て、ゼダスは再び思う。

 

「(もう––––手放せない)」

 

 二年前、悔しくも叶わなかった想い。

 一度絶命し、《輝く環(オーリオール)》で得た二度目の命があるからこそ、もう一度挑戦出来るこの願い。

 放せない。もう放すものか。

 その為なら––––何でもやってやる。

 今の状況に当てはめると、ヤッてやるになるのだろう(許可は貰ってるから問題は無いはず)。

 

「分かった。でも、ここで悠長に時間を食うと余計に痛いと思うから………少しだけ耐えてくれ。出来るだけは優しくしてみるけど」

 

 と忠告紛いに言ったゼダスは––––腰を思いっ切り、打ち込んだ。

 

「………っ………ひっ………ぐ、ぅあ………んっ………………ッ‼︎」

 

 肉棒の先端––––亀頭に触れていた感触はプツンと消える。と同時にシルフィードはゼダスの背中に爪を立てて、掻き抱いた。

 突き刺さる彼女の爪。服越しでも、皮膚から血が滲むであろう痛みにゼダスは………唇を噛む事で表情を変えずにいた。

 自分が感じているであろう痛みなんぞ、純潔を捧げているシルフィードに襲う痛みに比べれば数千倍は楽なはず。ここで苦渋の表情を見せるなど、彼女を心配させる要因に他ならない。

 生憎、身体と神経の操作はゼダスが得意とする分野でもある。平静を装うのは簡単だ。

 ならば、今は要望に応える––––のと同時に己の欲を焼べるべく、更に奥に肉棒を侵入させる。

 すると、コツンと再びぶつかり、ゼダスの腰が止まった。

 完全に姦通してしまったゼダスはシルフィードの顔を覗き込む。

 その瞳は涙を溜めていて、未だに痛みと戦っているのが分かるが、その表情は思いの外に穏やかで、嬉しく幸せそうな表情を浮かべていた。

 

「………その、大丈夫か?」

「………ぁ、ああ………………ししょう、が………だいぶ、かげん、してくれた、からな………そうぞう、よりは………だいじょう、ぶ………だったぞ」

「そうか………よく耐えたな」

 

 シルフィードのマウントポジションを取ったまま、ゼダスは頭をソッと撫でてやる。

 その行動に安心したのか、シルフィードは眼を細め、気持ち良さそうにする。

 笑顔とも言える表情にゼダスはシルフィードの身体を抱き返す。

 ああ、何て可愛いのだろう。

 こんな不肖な自分を好いて、全てを捧げようとしてくれる彼女が全てを受け入れてくれようと尽力してくれる。これ以上の幸せなんて無いに違いない。寧ろ、有ってはならない。

 そのまま抱き合う体勢でどれだけの時間を過ごしたのだろう。

 彼女の心音の流れと同じ様に膣中も伸縮し、肉棒伝いにゼダスの中を焦がそうとする。

 ポカポカし、心底気持ち良いのを実感する中、ちょんちょんとシルフィードは指で突いてくる。それにゼダスは、

 

「………どうした?」

「い、いや………そ、の…だな………………」

 

 何処か気恥ずかしそうな声。きっと、言い難い事を言いたいのだろうと思って、ゼダスは助け舟を出す。

 

「今は俺らしかいない。別に恥ずかしい事なんて無いからさ。我慢せずに言って良いぞ」

「………うごいて、くれ………ししょうにも………きもち、よくはなって………ほしいし、なにより………………はやく、わたしも………きもちよく、なりたい………」

 

 願いを聞き届けたゼダスは腰を少し引く。亀頭の出っ張りが膣壁に擦られながら、一緒に肉棒も少し抜ける。

 

「………んぁっ………ぁ、………なか、で………こすれ、てぇ………」

 

 ゼダスが起こす一行動の度にシルフィードは感じた声をあげる。

 気持ち良いのならば、まぁ良い。苦しまれながらに及ぶよりは。

 半分位まで抜けていた肉棒を再び押し込む。一定速度で緩やかな出し入れで互いの髄に得られる快楽は互いを昂らせ、性欲を煽る。さっき達した最奥部––––子宮口に亀頭がぶつかると再びゆったりと引く抜き、押し込み直す。その行為の繰り返し。

 すると––––

 

「………んんっ………ぁんっ………………はぁ、ん………ふ、ぁ………」

 

 ––––漏れる声は喘ぎへと変わっていた。肉棒を出し入れする度にずちゅずちゅと卑猥な音を立て、もう痛みを感じてないのか、少しばかり速度を上げても苦し気な表情は見せない。

 つまりは痛みより快楽の方が上回った事の証明で、もう直ぐに絶頂へと達する事に他ならない。

 

「ぁ………ああ、っ………………イき、そ………………んんっ………」

 

 その言葉がゼダスの耳に届くと心底嫌らしい案が思い浮かび、ちょっと実行してみる事にした。

 最早、力らしい力の入ってないシルフィードの脚を解き、ゼダスは………肉棒を勢いよく引き抜いたのだ。しかも、盛大に厭らしい音を立てて。

 正直、今のタイミングで引き抜くのはゼダスとしても心苦しかった。溜まりに溜まった物を未だに抜けていないのだから。

 だが、それを耐えてでも実行するに値する案だったかしただけの事。

 

「ぇ………」

 

 一気に喪失感が去来したシルフィードは理解出来ない様に茫然としたまま。

 理解出来ないにしろ、たった今の瞬間に快楽が感じれなくなったのは分かる。だからこそ、問い質す。 

 布団の上で弱々しく這い回り、ゼダスの服の一端をチョコンと摘む。

 

「な、んで………………いま、イけそう………だった、のに………………や、だ………さび、しいよぉ………………どこが………悪かっ、たの?………ね、ぇ………なんで………」

 

 普段では想像も付かない様な声で尋ねるシルフィード。

 まぁ、それだけなら良い………訳では無いが、それよりもヤバかったのが表情だ。

 本当に寂しいのだろう。肉棒を引き抜いて一分も経過していないのに、目尻からは想像を絶する量の涙を流しているのだから。

 そういった表情が唐突に見たくなったからこその行動だったし、もう少し悪戯しよう。

 

「なんで、か………強いて挙げるなら、聞いてないから、かな」

「きいて………ない?」

「うん。俗に言う––––懇願って奴」

「ぁ………で、でも………」

「別にしたくなかったら、しなくても良いよ。ここで終わるだけなんだし。一晩位は自制出来るだろ。出れる様になったら、二人のどっちかに頼んで抜いて貰えば良いしな」

 

 完全にSモードなゼダス。しかも、中々に容赦無い。

 しかし、今のシルフィードはマトモに思考を回せず、言う通りにするしか方法が思い付かなかった。

 スラッと伸びる白い指を、貫かれていた秘部の割れ目に沿わせ、指を開いて膣中を露わにする。

 そして、震えた声で。

 

「く、ください………ししょうの………その………」

「え? よく聞こえない。言いたいんなら、もうちょっと大きい声で言ってくれないか?」

「うう………ししょうの………ち、ちんぽを………………ください。………はやく、………ずぼ、ずぼして………」

 

 敢えて下品な言葉を選ぶシルフィードにゼダスは––––

 

「(あ、しくじった。限度が過ぎた気がする)」

 

 と思ったが、もう乗るしかない。それしかない。

 

「はい、よく言えました」

 

 笑顔でゼダスは答えると、パチンと指を鳴らす。

 すると、ゼダスの片腕が輝き、掌に銀の輝きが集まる。

 

「なに、それ………」

「鏡だよ。《輝く環》で魔力を編んで生成した」

「なんで、いま………」

「ま、見てろ」

 

 そう言い、銀の輝きを弾く。そのワンアクションで輝きは薄く板状になり、皆がよく知る鏡に形を変える。それは布団の無い地の所に刺さり、即興の立ち鏡として成立した。

 そして、ゼダスはシルフィードを抱え、鏡の前に立たせた。

 

「ちょっと手借りるぞ」

 

 返事を待たずにゼダスはシルフィードの両手を導き、鏡に付けさせた。

 すると、必然的にシルフィードは背後に立つゼダスに尻を突き出す体位となる訳で。

 ゼダスは肉棒を思いっ切り、シルフィードの秘部に挿れ込んだ。

 

「………ぁ、ん………っ………ん、いっ………ああぁんッ‼︎」

 

 瞬時に接合した性器。ずぶっと音を立て、秘部に肉棒の根元までしっかりと呑み込まれている。

 もう耐える必要は無い。

 そう判断したゼダスは肉棒を中々の速度で出し入れする。深く挿れる度に子宮口に亀頭が打つかる。

 その度にシルフィードはだらしない表情へと堕ちていき、膣中はぎゅうぎゅうと締め上げていく。

 

「後ろから挿れるなんて、した事無かったけど、普通にやるよりも、感じるんじゃないか、これ」

 

 今にも射精しそうだが、ゼダスは冷静にそう分析していた。

 男性器と女性器の構造を完全に理解したならば、合致し易いと理解が及ぶのは当然。

 

「………はひっ………は、ひっ………あ、ぁ……きも、ち………ふぁ………いいっ………………なか、で………ししょー、のが………びくん、びくん………してりゅ………」

 

 完全に失墜したシルフィードはだらしなく舌を覗かせ、何時もの凛々しさは何処へ。すっかり雌の顔になっていた。

 そんな自分を鏡越しに見て、シルフィードは、

 

「(これが………私、ですか。正直、恥ずかし過ぎで今直ぐ止めて欲しいけど………)」

 

「––––こんにゃに………きもち、いぃから………………やめれないッ‼︎」

 

 快楽に身を任せ、吼える。と同時にシルフィードは自ら腰を動かし始めた。

 段々と互いは過呼吸気味になっていき、動かす速度は速くなっていく。

 そろそろ達してしまいそうな感じになる時、ゼダスはある物を見つける。

 それは鏡に映るシルフィードの乳房。腰を振る度に揺れるそれにゼダスは背後から腕を回し、両の手で持ち上げる様に添えた。

 

「………ん……あぁ…………そこぉ、………………おっぱ、ひ………………か、かんじ、………りゅぅ………………ッ‼︎」

 

 柔らかい乳房へ指を埋め、出っ張りを指先で弾き、摘み、指腹で擦るとシルフィードは重力に逆らいながらも面白い位に身体を仰け反らせる。

 そろそろ終わらせよう。互いに体力は尽きかけているのだから。

 

「なぁ、シルフィード。––––イきたいか?」

「うん‼︎ ………イきたい、イかせてッ‼︎」

 

 懇願する様に悲痛に、そして迅速に言い切ったシルフィードにゼダスは、思いっ切り溜まりに溜まった精液をシルフィードの膣中にビューっとぶち撒けると同時に、シルフィードからも盛大に潮を吹いた。

 

「ぐっ………」

「………んっ………ああああぁぁ………れてるっ………れて、るぅ………し、しょー………のぉ………せぇ、しぃ………ふ、あぁ………びゅ、びゅっ………れ、ぇ………ぉあ、っ………ひきゅ、ぅ………よろこ、んで………りゅぅ………せぁ、し………ごく、ごくっ………っれぇ………のん、で………りゅぅぅ………」

 

 シルフィードの言葉通り、亀頭に密着していた子宮口はゼダスの精液の全てを迎え、完全に飲み干そうと絡み付いてきた。ビクビクと互いの性器は痙攣し、絶頂の余韻を骨の髄まで伝せる。

 そのまま、長きに渡り、射精は続き、終わりを告げると、ゼダスは残り体力の全てを使い、肉棒を引き抜く。

 すると、シルフィードは支えが無くなった様に崩れる。が、ゼダスはそれを許さず、倒れる寸前に抱き締め、布団に一緒に倒れ込む。

 

「なぁ、シルフィード………って、もう寝てやがる。流石にやり過ぎたか」

 

 気絶にも等しい速度で睡眠を開始したシルフィードにゼダスはそう言う。しかし、抱き締めるのは止めない。

 

 

 ––––この幸せが続けば良い

 

 

 ––––その為なら、俺は何処でも行ける

 

 

 ––––ならば、俺は………

 

 

 全てを使い切った脱力感がそれ以上を考える事を許さず、ゼダスも深い睡魔の彼方へと誘われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






如何でしたでしょう?

もーしばらくはR18書きたくない。普通なの書きたい。疲労度10倍増しだぜww

感想・評価などお待ちしておりますので、これからもよろしくですッ‼︎
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