静希家の玄関で、健太は百合の帰りを待っていた。
もちろん、百合の母に呼ばれて何度か居間に戻ったりはしているが、それ以外の時間は、ずっと玄関のところで立ったまま。
その姿は、『まるで飼い主の帰りを待ってる犬かなにかだな』と健太自身が何度か思ってしまったほどに、正しく
(本当は朝からずっとこうしていたほうがいいんだろうけど、でもそれだと百合ちゃんのお母さんが『もっと早く帰ってきてあげなさい』とか百合ちゃんに言っちゃうかもしれないからなあ……)
百合からしてみれば、それは間違いなく理不尽な
それがきっかけで距離を置かれるようになってはたまらない。ただでさえ、今朝はわずかに警戒しているような雰囲気を彼女から感じたのだから。
それに、百合が正当な理由もなく叱られているのを見るのだって、健太にとっては不本意であるわけで。
(それはさておき、まずは百合ちゃんの警戒を解かないと)
こうして玄関で百合が帰ってくるのを待っているのは、そのための策である。
居間で待っていて、百合が帰ってくると同時に飛び出していく。そんな方法では足りないのだ。
居間で待機していて、さもずっと玄関で待っていたかのように振る舞うというのも考えたが、それも却下。
といっても、別にそういう振る舞いができる自信がないというわけではない。
ただ単に、実際にそのとおりの行動をしておいたほうが、『長時間、健気にずっと百合の帰りを待っていた』という雰囲気をより強くその身にまとうことができると考えてのことだった。
人間というのは、表情以外に表れるもの――『雰囲気』とか『気配』とかいうものに、自分で自覚している以上に敏感な生き物なのだから。
(まだかなあ、百合ちゃん)
ある意味において、少年のこの
なにせ、『百合の警戒を解くため』という目的こそあれ、もうかれこれ二時間近く玄関に立ち尽くしているのだ。
その行為を『そう見せかける』のではなく『現実に実行した』段階で、それはもう相手を『
そこにどれだけの意図、どれだけの企みがあろうとも、少女の帰りを忠犬のごとく待っているという事実。
それだけの労力をかけてでも、百合に警戒を解いてほしいと思う気持ち。
少年のその実行力と胸に抱いている感情は、疑う余地なく本物だ。
だから、敢えて少年が騙している人物を挙げるとするならば、それはきっと彼自身――健太の心なのだろう。
そして、ようやく。
立ち尽くす足が痛みを覚え始めた頃に。
玄関の扉が開き、静希百合がその姿をみせた。
「ただい――」
「お帰り、百合ちゃん!」
白いブラウスに赤いネクタイ、そして黒いミニのプリーツスカート。
そんな私立
「――わっ!? あ、ただいま、健太くん」
困惑と
それを見て、少年は少しばかり安堵する。
そして健太の狙いどおり、少女が
「……えっと、もしかしてとは思うけど。健太くん、わたしが帰ってくるのをずっとここで待ってたの?」
肯定すればきっと喜んでもらえるであろうその問いに、しかし少年は首を横に振る。
「ううん。途中、何度か居間に戻ったよ。『百合は四時ごろにならないと帰ってこないわよ』って百合ちゃんのお母さんに教えてもらって」
「そう? それならいいんだけど……」
本当に安堵したように息をつく百合。
そんな彼女に、健太はとどめとなるであろう一言を元気よく告げる。
「でも、もう大人しくなんてしてられなくなっちゃって。二時間くらい前からは、ずっとここで立って待ってた!」
「に、二時間も……!? せめて座って……ううん、こんなところで待ってるだなんて、そんなこと、わざわざすることないのに」
「なんで?」
「だって、居間にいれば玄関が開く音は聞こえるでしょ?」
靴を脱ぎながら言う百合に、健太は「あ~、そう言われてみればそうだね!」と一度うなずきを返してから、
「でも、ぼく、どうしても待ってたかったから」
「そ、そう?」
「うん! 少しでも早く百合ちゃんに会いたかったから! ほら、今日の朝、なんかちょっと変だったでしょ? 百合ちゃん。それがこう、すごく引っかかっちゃってて……」
「――あっ、そっか。それで……」
健太の告白を聞いて、階段に足をかけていた百合の表情が申し訳なさそうに歪む。
「うん、そうだよね。ごめんね、わたしが、その……昨日の夜のこと、変なふうに意識しちゃったせいで……」
少女の隣に並んで階段をのぼり始めた健太は、それに『どういうこと?』という表情を向けてみせた。
「え? なんで百合ちゃんが謝るの? 悪いのはぼくのほうでしょ?」
「ううん。わたしのほうだよ。健太くんのことをいつの間にか『男の子』として見ちゃってた、わたしのほう。健太くんは、ただわたしに甘えてただけだったのにね」
少年が『
「それに健太くん、いま『悪いのはぼくのほう』って言ったけど、自分がどんな悪いことをしたのかはわかってないでしょ?」
当然ながら、健太はちゃんとわかっていた。
乳首という名の、『女の子の身体にある、見たり触ったりしてはいけないところ』に手を伸ばし、なんとなく楽しくなって、少女の気持ちよさそうな声に興奮もして、拒否されるまで弄くりまわした。
だが、それを認めることはせず、少年は百合の言葉にうなずいてみせる。
「うん。あれって、一体どういうことだったの?」
「どういうって……。えと、そういうことは、まだ健太くんは知らなくていいから……」
「ええ~っ! でも、ぼくだって悪いことはしたんでしょ? だったら、なにをしたのかをちゃんと知っておかないと、また同じことをやっちゃいかねないよ!」
階段を上がりきった百合は、そう言った健太に少しだけ頬を染めながら返してきた。
「い、いいよ。その、また同じこと、しちゃっても……」
「――へっ!?」
予想外の返答に、思わず素の声を出して驚いてしまう健太。
(ど、どういうこと!? いいって、なにが!?)
一体、どういう心境の変化だろうか。
昨夜の一件を考えなおすような『なにか』が、学校であったのだろうか。
そんなことを考えながら絶句し続ける少年に、くすくすと笑いながら自分の部屋の扉を開ける百合。
「とにかく、健太くんは悪いことなんてなにひとつしてないの。初めてこの家に来た日からいままで、ずっとね。だから、どんな悪いことをしたのかなんて、わからなくて当然なんだよ」
「そ、そうなの……?」
百合に続いて部屋に入り、健太はパタンと扉を閉めた。
そして、彼女に気づかれないよう、音を立てずに鍵をかける。
「でも、今朝の百合ちゃんを見てると、やっぱりなにか悪いことをしたようにしか思えないんだけど……」
否定の言葉を引き出すために、健太はそう
案の定、百合から返ってきたのは「そうじゃないんだよ」という優しい否定。
「さっきも言ったけどね、悪いのは健太くんに『悪いことしちゃった』って思わせちゃった、わたしのほうなの。健太くんがそう思っちゃってるのは、わたしの態度が原因なの。
だから、もう昨日のことは気にしないで。いままでどおりに、変わらずわたしに甘えてくれていいんだよ? それくらいのわがまま、『お姉さん』は許してあげられるんだから」
その一言一言に、精一杯の勇気を振り絞ってそう言ってくれているのであろう百合に、それが正しくわかってしまう健太は、少しだけ瞳に涙を滲ませてしまった。
そして、それをごまかそうと、わざと意地の悪いことを言う。
「許してあげられるって、それはやっぱり、ぼくが悪いことしてるって意味なんじゃ、ないの……?」
「あ、言い方が悪かったね。えっと、そうじゃなくて、受け入れてあげられるっていうか、甘えさせてあげられるっていうか……」
「……じゃあ、またひざまくらしてくれる?」
「えっ? あ、そ、それは、えっと、その……」
もちろん、ただ『ひざまくら』をするだけで済むはずはない。
昨日のことから、それを正しく理解しているのだろう。
だが、それでも百合は少し逡巡したのちに「う、うん。もちろん、いいよ……」と受け入れてくれた。
「あ、でも、ちょっと待って」
一体なんだろう、と思った健太の隣に来て、百合が扉のノブに手をかける。
そして、扉に鍵をかけようとして――
「あれ? もうかかってる? もしかしなくても、健太くんがかけたんだよね?」
「あ、あはは……」
失敗した、と健太は乾いた笑いを漏らしてしまった。
だが、百合は「もう、最初からそのつもりだったなんて。健太くんは本当にしょうがない子で……ちょっとだけ、いやらしい子だなあ」と照れくさそうに、困ったように、それでもどこか嬉しそうに微笑んできて、それに少年は逆に困惑させられてしまう。
「い、いやらしい!? いやらしいって、えっちってことだよね!? ち、違うよ! 別にぼくはえっちじゃ――」
「ふふっ、いいからいいから」
なんだか、とてもやりづらい。
今日、自分の見ていないところでなにがあったというのだろうか。
だが、いきなりは変われないのが人間という生き物。
その証拠に、カーペットの上に正座する百合の頬はみるみるうちに真っ赤になり、表情はもちろんのこと、声のほうにも余裕がなくなっていく。
「学校の制服のままだけど……いい、よね?」
着替えるために、健太を一度部屋から出すという選択肢もあっただろうに、百合はそれを選ばなかった。
表情から推測するに、『部屋から出てって』と言うのは健太に悪い、とでも思っているのだろう。
もちろん、服越しでないほうが『攻撃力』は絶対に高いだろう、と踏んでいる健太に否やはない。
また、百合の肌に直接触れたいという気持ちも、少しばかり存在していた。
「じゃあ、はい。いいよ、健太くん。……でも、その、手加減、してね……?」
なにも返さず、百合の太ももに頭を乗せる健太。
そして、大きく広げた掌で、百合の脚のすべすべした感触を楽しみながら健太は告げる。
「じゃあねえ、じゃあねえ。『参った』とか『降参』とか言ったら、百合ちゃんの負けね?」
「う、うん。じゃあ、わたしの――」
「よーい、どんっ!」
「――ひゃっ!? え、ちょっと――んんっ……!」
百合の勝利条件を決めることなく、少年はさっそくその指を太ももに這わせ始めた。
もちろんこれは、ただでさえ彼女に不利な『ひざまくらゲーム』において、百合が勝利する可能性を限りなくゼロにするための策である。
百合が耐えきれなくなって降参すれば、健太の勝ち。
対する百合の勝利条件は、これといってなし。
強いて挙げるとするなら、健太が飽きて『もういいや』と言うか、夕食の時間になるまで彼女が耐えられれば、『百合の勝利』となるだろうか。
だが、前者は健太からすれば絶対にありえなく、後者もまた、早々に追いつめて降参させるつもりでいる健太相手では、分が悪いにもほどがあるに違いない。
もちろん、あまりにも健太に有利すぎるルールではある。
だが今回に限っては、絶対に百合に降参させる必要が――百合に『罰ゲーム』を受けさせる必要が、少年にはあった。
(悪いけど、今回は全力でやらせてもらうよ。百合ちゃん)
それに、昨日の百合の反応をもう一度見てみたいという気持ちもある。
自分の指に応えて、ビクンと跳ねる百合の身体。
少年の理性を飛ばしかねない、甘く切ない喘ぎ声。
それらを、もう一度味わってみたい、と。
「……っ……ん、く……っ……っ……はっ……」
昨日と違ってむき出しの脚を責めているというのに、百合はなかなかに耐えている。
ならば、と健太は早くも責めの矛先を内ももへと向けていった。
「――ひゃんっ!? あっ、くっ、ふっ……」
両手を宙にさ迷わせながら、身体を震わせて色っぽい声を漏らす百合。
「……っ……あ、ふっ……っ……くぅっ……」
だが、それでも耐える。
目を強く閉じ、口を固く結びながら、健太の指遣いに耐えている。
「……はっ、あ、ああっ……っ……っ……ん、んんっ……」
その声が、必死に我慢している表情が、少年の
不意にゴロリと頭を転がし、太ももに直接口をつける健太。そして、
「――ひううっ!? け、健太くん!?」
白く滑らかなそこを、ぺろりと舌でひと舐めした。
舌に感じる、甘い味。
それをもっと味わいたくて、少年は口全体を使って内ももに「ちゅっ、ちゅちゅっ」と何度も吸いつく。
「――あっ! ひゃうっ……! そんな、ことしちゃっ……」
百合の声に拒否の色はない。
なのになぜ制止するようなことを言うのだろうか。
そして、彼女の意図がわかろうとわかるまいと、形だけの拒絶で止まることなど、いまの健太にはできるはずもなく。
「――んっ! んんぅっ! 健太くん、それは、ちょっと――やあっ……!」
少女の太ももを自らの
それをしばし続け、少年は一度その行為をやめた。
「はあ、はあ……。どう? 百合ちゃん。降参する気になった?」
「ふう、ふああ……。――えっ……? あ、えっと、降参は……」
いまのうちに白旗を振るべきか、まだ健太の好きにさせてあげるべきか。
そんなことを考えているのが、健太には手に取るようにわかった。
それに、負けを認めたあとには『罰ゲーム』が待っている。これでは後先考えずに降参することも難しいだろう。
(なら、攻撃を次の段階に移行させてみよう)
ほんの少しだけ百合に悪く思いながら、健太は一度身体を起こした。
そして少女に正対し、その太ももにのしかかっていく。
そんな体勢を取った彼の手が伸びる先は、もちろん、百合の股間にある秘密の場所。
「あ、ちょっ、健太くんっ! やあっ……!?」
閉じられそうになった脚の間に手を差し入れ、黒いミニスカートの中へと右手を潜り込ませる。
飾り気のない、けれど百合によく似合っている
そこをまさぐり、柔らかな
「百合ちゃんが降参しないからだよ~? ほら、早く『参った』って言わないともっとあちこち触っちゃうよ? それでもいいの?」
そんな無邪気を装った問いかけに、健太の手を押し留めようとしていた少女の両手が動きを止めた。
まるで、健太くんの好きにさせてあげよう、とでも思ったかのように。
「…………」
もはや、ひざまくらでもなんでもないその体勢に、百合は顔を真っ赤にして震えている。
健太の右手をスカート越しに
両手だって、やり場に困っているのがよくわかる。
だがそれでも、百合は健太の行為を制止しようとしなかった。
「本当に、もっとあちこち……触っちゃう、からね……?」
「う、うん……」
「ほ、本当の本当に……触っちゃう、よ……?」
「い、いいよ。でも、痛くは……しないでね?」
それは頼まれるまでもなかった。
そして健太は、恥丘まで届かせた指を動かし始める。
「――はっ、あっ、あ……んっ……んんっ、くふっ、ひゃうんっ……」
ゆっくりと、ゆっくりと。
心地よい柔らかさで指を押し返してくるそこを、ぷにぷにと刺激する。
「やっ、あっ、そこ、恥ずかしっ……そこ、やっぱり、恥ずかしいよう、健太くぅんっ……んっ、んふっ……」
百合の口から漏れるのは、羞恥に濡れた甘い声。
それが耳に届くたび、少年の理性は揺さぶられていった。
(……なに、これ……? なんか、なんか……これ、すごくっ……!)
健太の股間にあるあそこに、すごい勢いで血が集まっていくのを感じる。
なぜだかこれを、延々といつまでも続けたい衝動が湧き上がってくる。
そしてなにより、自分の理性を狂わせる声を出すこの少女を、散々に苛め倒してやりたいような、そんな意地悪な気持ちになってくる。
(もっと……もっと、触りたい……! たったこれだけじゃ、全然、足りないよっ……!)
いけないことだと理解しているにも関わらず、健太は指を激しく動かしてしまった。
「――ああんっ!? け、健太く――んんっ! あっ、やあっ、やあぁんっ……!」
『いや』と言われても止まれない。
縦に割れているところに指を当て、勢いよく上下に擦りあげる。
「やっ、あっ、あっ! そこ、そこはっ……や、ああっ、ふああっ……!」
「こ、降参はっ!? 百合ちゃん、もう、降参するっ!?」
「んんっ! まって、それ、まってえぇっ……!」
『参った』の声も『降参』の言葉も、百合からは聞こえてこない。
「だめっ、そこだめっ……! やっ、ひああっ……! も、そこばっかり、しちゃっ……!」
だから、少年はその行為をやめなかった。
「待たないよっ! 百合ちゃんが降参するまで、続けるからねっ……!」
「ひゃううっ、ふあっ、や、もう、そこおっ……! んっ、んんぅっ……!」
何時間していても飽きそうにないその行為を、本能のままに続けていく。
(これは、百合ちゃんが降参しないからなんだっ! 百合ちゃんが『参った』って言わないから、仕方なくやってることなんだっ!
百合ちゃんがっ……!
心の中でそう叫び、健太は百合のスカートがめくれるのもかまわず、その中へと頭を突っ込んだ。
(これも、百合ちゃんが降参しないからでっ……!)
衝動のままに。
理性などかなぐり捨てて。
「きゃあっ!? だ、だめ、健太くんっ! そこ、顔近づけちゃ――ひぅんっ!?」
スカート越しに頭を押さえつけられる。
しかし、その両手にはまるで力が入っていない。
まるで、ただ添えられているだけのようでもあった。
その程度の拒否では止まれない。
視界に映る『色』は正常だ。
本気で拒絶されるそのときまでは、百合の『触ってはいけないところ』を自分の指で散々に苛めてやりたかった。
「きゃうっ!? あ、やあっ、もう、そこっ……! あっ、あっ、あっ……!」
続けてほしい。
もっと触ってほしい。
限界まで自分のここを苛めてほしい。
そんな本心が透けてしまっている百合の
「だめぇっ、もう、だめえぇっ……! そこ、だめっ、ほんと、だめっ……!」
その要求に応えるべく、否、己の欲望の赴くままに、健太は少女の恥部を責め続けた。
「まって、健太くんっ、おねがい、まってえぇっ……! もお、ほんと、わたし、だめなのっ……わたしっ、もおっ、そこっ、だめなのおっ……!」
「じゃあ、降参っ!? 降参、するっ!?」
「ひゃうぅんっ! 健太くんがっ、先にっ、その手っ……!」
「百合ちゃんが降参したら、やめるからっ……!」
もっとも、本当にやめられるかどうかは、正直、かなり怪しいところだが。
「するっ、するよおっ……! もお、するからぁっ……!」
「するって、なにをっ!?」
「ふあぁんっ! わかる、でしょっ……!? いじわるっ、いじわるっ……! やあぁんっ……!」
もはや、彼女の言葉の意味を正しく理解できているかも怪しかった。
百合を限界の限界まで追いつめて降参させようと、健太は白いショーツ越しにくちゅくちゅと刺激を与え続ける。
(くちゅくちゅ?)
不意に頭をかすめる、そんな疑問。
それに、少年はなんとなくつぶやいた。
熱に浮かされた頭で、考えることなく、つぶやいていた。
「百合ちゃん、お漏らし……?」
そんな健太の言葉に、百合の全身は「――っ……!?」と大きく跳ね。
「ちがっ……! それは、ちがうのっ……!」
そして男の欲望と性的な衝動、理性を溶かす興奮に従って動いている少年は、
(違う? どうみたって漏らしちゃってるのに? ちょっと、見せてもらおうかな……。一度はお風呂で見た場所なんだし、別に、問題ないよね……?)
濡れているのが明らかな、そのショーツの中を見てみたいという欲求に駆られ。
「じゃあ、ちょっと見てみるね、百合ちゃん」
「えっ……!? そっ、それはっ……!」
容赦なく、その
そこを濡らしているのは、少女のはしたない蜜なのだと。
百合の『女の子』の部分から溢れてしまった恥ずかしい液体がそれの正体なのだとは、まったく知らないままで――。