時間は少し戻って。
太ももを這う少年の舌の感触に、百合は必死になって耐えていた。
(うう、ぺちゃぺちゃって音、なんか、すごくいやらしい……)
むき出しになっている太ももを、一心不乱に舐めてくる健太。
「ふ、んっ……! や、あっ、くふっ……」
だが、百合はそれに一切の抵抗をしなかった。
ぬるりとした熱い舌の感触はそこまで気持ちの悪いものではなかったし、それ以上に、
(健太くんはただ甘えてるだけなんだから、これくらいは許してあげないと……)
そんな思いが、彼女の胸には強くあった。
だが、無抵抗でいればいるほど少年の行為はエスカレートしてくる。
案の定、続いて健太は少女の内ももに「ちゅっ、ちゅちゅっ」と吸いついてきた。
「――あっ! ひゃうっ……!」
もちろん、それにも百合は抵抗しない。
(や、そんなふうにされたら、乳首、勃ってきちゃう……。ブラに、擦れちゃうっ……)
それでも、抵抗の意は示さない。
「そんな、ことしちゃっ……」
恥ずかしさから、健太を拒むようなことは言ってしまうが、それくらいは大目に見てほしかった。
「――んっ! んんぅっ! 健太くん、それは、ちょっと――やあっ……!」
百合は形だけの拒絶を繰り返す。
身体を震わせ、背を反らし、甘い声を絶えず漏らしながら。
(あっ、わたしの太もも、健太くんの
今朝、自分の態度で健太を不安にさせてしまったのだからと、そのお詫びの意味でも耐え続ける百合。
と、そのまま無抵抗を貫いていると、ようやく少年の舌が内ももから離れた。
「はあ、はあ……。どう? 百合ちゃん。降参する気になった?」
息荒く、健太が尋ねてくる。
それに百合は、「ふう、ふああ……」と快楽の
「えっ……? あ、えっと、降参は……」
と、少し視線をさ迷わせた。
(もう、降参しておいたほうがいいのかな? でも降参したらしたで、今度は『罰ゲーム』としてアソコを触られちゃうんだよね……。だったら、もう少し太ももを好きにさせてあげてたほうが……)
そもそも、『舐める』だけで健太は満足なのだろうか。
もっともっと、太ももの感触を手で楽しみたいのではないだろうか。
そんなことを考えていたら、なぜか少女の下腹部に熱が溜まってきた。
(え? や、やだ。わたし、もしかして興奮しちゃってる……?)
それを自覚するのが少し怖くて、百合は『降参するべきか否か』を考えるのに戻ろうとする。
だが、そこで唐突に健太が太ももから頭をどけた。
そして、
(あ、あれ? もう満足、したのかな?)
百合が問いかけるよりも早く、少年は真正面から太ももに上半身を預けてくる。
もちろんのこと、うつ伏せの姿勢で、だ。
(え? え? ど、どういうこと!?)
そして、股間に向かって伸びてくる健太の右手。
それが脚の間――それだけでなく、スカートの中にまで侵入してきた。
「あ、ちょっ、健太くんっ! やあっ……!?」
ある程度の覚悟は決めていた百合だったが、これにはさすがに脚を閉じてしまう。
だが、遅い。少女の両の脚は、素早く差し込まれていた健太の手を挟むだけに終わり。
その少年の指先は、百合の抵抗などものともせずに、彼女のもっとも恥ずかしい場所まであっさりと辿りついてしまった。
(ど、どうして!? そこは『罰ゲーム』のときにしか触らないんじゃなかったの……!?)
それにその姿勢からして、健太には百合の下着が見えてしまっている。
彼女の性格によく合っている、あまりにもシンプルなそれが、間違いなく。
「百合ちゃんが降参しないからだよ~?」
股間をまさぐり、ぷにぷにの
それに、口を強く結びながら百合は、
(そ、そんな……。健太くん、そこまでしてこのゲームに勝ちたいの? わたしの口から、『参った』って言わせたいの……?)
と、
そんな彼女に、引き続き降参を促してくる健太。
「ほら、早く『参った』って言わないともっとあちこち触っちゃうよ? それでもいいの?」
その言葉が、恥丘に走る刺激が、百合の羞恥心を
(あうう、恥ずかしい。恥ずかしいよぅ……。もう、降参しちゃったほうがいいのかな……)
だが、降参したとしても、そのあとには『罰ゲーム』が待っている。
そして、すでに股間をまさぐられている以上、その内容は昨日以上のものになることだろう。
(いま以上の、こと……。そんなことまで許してあげちゃって、本当にいいの……?)
いまされている行為に、嫌悪感はない。これ以上のことにも、きっと。
しかし第三者がこの光景を見たら、果たしてどう思うだろうか。
子供相手に『いけないこと』をさせようとしているお姉さん、というふうに見られてはしまわないだろうか。
そんな考えが、百合に健太の手を押し留めさせようとする。
(でも……でも、理乃先輩は……)
大抵のことは、『子供のすること』で流してしまってもいいと思う。
理乃は確かにそう言っていた。
(そう、だよね。これくらいなら、まだ『子供のすること』で流しちゃっていい、よね。うん、子供のすることなんだから、余裕をもって接してあげないと……)
そう思いなおし、両手の動きを止める百合。
(うん、アソコをちょっとつつかれるくらい、笑って許してあげられるよ……。それくらいの余裕、わたしにだってあるんだから……)
恥ずかしいのは変わらない。
だがそれ以上に、健太の好きにさせてあげたいという思いが
あの玄関で、二時間以上も自分の帰宅を待ってくれていた少年を甘やかしてあげたい、という思いが勝った。
「…………」
目を閉じずに、黒いミニスカート越しにある健太の右手をじっと見つめる。
もう、ひざまくらなどしてはいなかったが、それでも無言で『まだ降参はしない』と、『ひざまくらゲームを続けてもかまわない』と少年に態度で促す百合。
それに、健太は少しだけ
「本当に、もっとあちこち……触っちゃう、からね……?」
「う、うん……」
声がかすれそうになりながらも、なんとかうなずく百合。
「ほ、本当の本当に……触っちゃう、よ……?」
そうやって降参するように促しているつもりなのだろうか。
それに少女は、ひとつだけ頼みごとを口にした。
「い、いいよ。でも、痛くは……しないでね?」
返ってきたのは、無言のうなずき。
そして、スカートの中でモゾモゾと健太の指が動かされる。
「――はっ、あっ、あ……んっ……」
つんつん、と。ぷにぷに、と。
「んんっ、くふっ、ひゃうんっ……」
羞恥のあまり、百合は握った右の手を口許に持っていく。
(や、やだ。このままだと、また濡れてきちゃいそう……)
そう、昨日の夜のように。
「やっ、あっ、そこ、恥ずかしっ……」
女の子のもっとも大切なところを、指先で優しくもしつこく苛められていれば、誰だってそうなってしまうように。
「そこ、やっぱり、恥ずかしいよう、健太くぅんっ……んっ、んふっ……」
少年の指遣いは、どこまでも優しく、
百合がどれだけ我慢しようとしても、すぐ
そして、その声をもっと聞きたいとでも言うように、健太は少女の秘裂に指をあてがってきて。
(あっ、そこはっ……。だめ、濡れちゃう。そこ触られたら、絶対、濡れちゃうっ……)
そんな百合の心情などおかまいなしに。
その割れ目に沿って、指を激しく上下に動かしてきた。
「――ああんっ!? け、健太く――んんっ! あっ、やあっ、やあぁんっ……!」
一瞬、羞恥心が吹き飛んだ。
ショーツ越しに秘裂を擦られる感覚に、百合はあられもなく身悶える。
(これ、だめっ……! わたしは気持ちよくなっちゃいけないのに、これ、これぇっ……!)
健太は、ただ甘えてるだけなのに。
この行為は、好奇心からくるものなのに。
なのに、なぜこんなに気持ちよくなってしまうのか。
「やっ、あっ、あっ! そこ、そこはっ……」
そんなことを思いながら、百合は健太の指に
「や、ああっ、ふああっ……!」
もちろん、少年にいやらしい気持ちがまったくないというわけではないだろう。
もしかしたら、百合のことを気持ちよくさせてあげようという思いだってあるのかもしれない。
だがそれでも、自分は快楽を覚えてはいけない。
健太の行為を許して、余裕の表情で受け入れて、その好奇心を満足させてあげるに留めなければいけない。
頭では、確かにそう考えているのに。
「こ、降参はっ!? 百合ちゃん、もう、降参するっ!?」
「んんっ! まって、それ、まってえぇっ……!」
予想もしていなかった快感に、百合は『参った』とも『降参』とも口にできず、ただ『待って』とだけ訴え続ける。
だが、少年はこれっぽっちも待ってくれない。
指の動きを止めることなく、百合の身体にどんどん望まぬ快楽を送り込んでくる。
「だめっ、そこだめっ……! やっ、ひああっ……! も、そこばっかり、しちゃっ……!」
「待たないよっ! 百合ちゃんが降参するまで、続けるからねっ……!」
容赦のない、健太の宣告。
(続けっ……!? このまま続けられたら……! ずっと、いつまでも続けられちゃったらっ……! わたし……わたしっ……!)
少年の指遣いに耐える少女の頭に、『絶頂』の二文字がよぎる。
(――そ、それはっ……! それだけは、だめっ……!)
だが、彼女がそれを迎えてしまうのは、もう時間の問題だ。
百合の身を襲う快感が彼女の許容量を超えてしまえば、それは確実に訪れてしまうのだから。
「ひゃううっ、ふあっ、や、もう、そこおっ……! んっ、んんぅっ……!」
このゲームには、制限時間がない。
『いつまで耐えれば百合の勝ち』という条件がない。
ゆえに、強引にやめさせるという選択肢を除けば、健太が自分からやめてくれることでしか、いまの百合には絶頂から逃れる術がなかった。
(だめっ! 健太くんの前でイクのだけは、絶対に、だめっ……!)
だが、もう
それ以上は耐えられそうにない。
絶頂を迎えるのを避けることは、もう、どう考えても――
と、そこで唐突に指による刺激がやんだ。
「きゃあっ!? だ、だめ、健太くんっ!」
しかし、事態がよくなったわけではない。
代わりに、少年がスカートの中に頭を突っ込んできたのだから。
黒いミニスカート越しに、百合は慌てて健太の頭を押さえつける。
「そこ、顔近づけちゃ――ひぅんっ!?」
だが、少年は止まらなかった。
飾り気のない白いショーツを目の前に、今度は両手で恥部を苛めてくる。
それを受け、百合の両手から力が抜けた。
いや、力など最初から入っていなかったのだ。
ただ、押さえつけているように見えるだけ。
与えられる快楽に、百合の身体からは完全に力が抜けてしまっている。
「きゃうっ!? あ、やあっ、もう、そこっ……! あっ、あっ、あっ……!」
だが、口はまだ拒絶の言葉を発していた。
「だめぇっ、もう、だめえぇっ……! そこ、だめっ、ほんと、だめっ……!」
逃れられぬ絶頂を拒むように、いやいやと首を振ってもいた。
「まって、健太くんっ、おねがい、まってえぇっ……! もお、ほんと、わたし、だめなのっ……わたしっ、もおっ、そこっ、だめなのおっ……!」
もっとも、とろけてしまった心はもう、
(わたし、充分耐えた、よね……? もう、イっちゃっても、いいよね……? だって、わたしの大事なところ、健太くんがいじめてくるんだもん。だめって言っても、全然聞かずにいじめてくるんだもん……。
だから……だから、こんなにいじめられちゃってるんだから……わたしがイっちゃうのは、もう、しょうがないことなんだよね……?)
と、はしたなくも自分が達してしまうことを、『しょうがないこと』として肯定しつつあったのだが。
そこに、無言で両手を動かしていた健太が言葉をぶつけてきた。
「じゃあ、降参っ!? 降参、するっ!?」
それに百合は思う。思ってしまう。
(もう参っちゃってるよぉっ……! うんとアソコをいじめられて、どうしようもないくらい参っちゃってるのにぃっ……!)
それでも、恥ずかしくて口に出すことはできなかった。
「ひゃうぅんっ! 健太くんがっ、先にっ、その手っ……!」
「百合ちゃんが降参したら、やめるからっ……!」
本当だろうか。
自分の身体が勝手に達しようとしているのと同じように、健太もまた、自分の意思では止まれなくなってしまっているのではないだろうか。
少し
「するっ、するよおっ……! もお、するからぁっ……!」
「するって、なにをっ!?」
その健太の返答が、百合の『優しくいじめられたい』という心に火をつけた。
子宮がうずき、感度も上がる。
「ふあぁんっ! わかる、でしょっ……!? いじわるっ、いじわるっ……! やあぁんっ……!」
耳に届く『くちゅくちゅ』という水音も、少女の羞恥心と性感を刺激した。
と、そこで、健太が急に手を止めてつぶやく。
「百合ちゃん、お漏らし……?」
「――っ……!?」
気づかれた。
ショーツを濡らす愛液の存在に気づかれた。
だが、まさかお漏らしと勘違いされるとは。
健太の間違いを正そうと、百合は慌てて口を開く。
「ちがっ……! それは、ちがうのっ……!」
しかし、それは完全に逆効果だった。
スカートの中に頭を突っ込んでいる少年は、
「じゃあ、ちょっと見てみるね、百合ちゃん」
ただそれだけを、百合に告げ。
「えっ……!? そっ、それはっ……!」
彼女の許可を取ることなく、ショーツの
「だめっ! 健太くん、だめぇっ……!」
「なんで? お漏らししてないんなら別にいいでしょ? ……うわ、びっしょり」
縁を引っ張って
百合の秘部が外気に晒され、そこからスースーとした落ちつかなさが伝わってくる。
「見ないでぇ……。健太くん、お願いだから、もう見ないでえぇ……」
「え~、一緒にお風呂に入ったときに見てるのに~」
「それでも――あぅんっ!?」
ショーツの中に手を入れられ、言葉を中断させられる百合。
「なんか、どんどん漏れてきてるね、百合ちゃんのおしっこ」
「や、やめ……手、抜いて……。それに、それはおしっこじゃ……」
「違うの? じゃあ、これって一体なに?」
「そ、それは、その……」
答えなければ、ならないのだろうか。
それは、女の子が気持ちよくなってしまったときに溢れてくる、はしたない液体なのだと。
女の子の大切な場所から漏れ出てくる、いやらしくて恥ずかしい蜜なのだと。
だが少年は、
「うわあ……うわあ……! ここも、ここもすっごくすべすべしてるっ!」
「や、やだっ! やめてぇっ! ――あんっ! ――あぁんっ!」
ショーツの中をまさぐられる。
直接、百合の秘裂に触れられる。
少年の指が、硬くなっている
「だめぇっ! もお、もお降参するからっ! だからっ、もおっ、そこ、いじめるのはっ……! ゆるっ、ゆるしてえぇっ……!」
昨日の夜に続いて、少女はまたしても『ゆるして』と言わされてしまった。
だが、健太は情け容赦なく、ぐちょぐちょと音を立てて責めたててくる。
『降参する』と、はっきり口にしたにも関わらず。
「なんでっ!? なんでぇっ!? ――うぁんっ!? やっ、ひゃふっ! 降参っ、降参、してるのにぃっ、なんでえぇっ……!?」
健太は無言。
昨日と違い、『罰ゲーム』への移行すら宣言しない。
「ふあぁんっ! 降参、してるよっ!? 降参、してるからっ! らめっ、そこっ、なんかきちゃうのっ! やぅっ!? きちゃうっ、なんかきちゃうぅっ!
らめっ! ゆるしてっ! おねがいっ! やらっ、きちゃうのっ、やらぁっ! ねえっ、ゆるしてぇっ! きちゃうからっ! もお、ゆるしてえぇっ……!」
そして、百合は見た。
スカートから生えているかのような健太の下半身。
彼のアレがあるところが、ビクビクと小さく跳ねたのを。
だが、少年が脱力するよりも一瞬早く、
「もおっ、らめっ! きちゃっ、もお、イっちゃ――あああっ……!」
百合もまた、軽い絶頂を迎えてしまった。
(ああ……わたし、イっちゃったんだ……。健太くんの前で、健太くんの指で、わたし……健太くんに見られながら、声も、聞かれながら……初めて、イっちゃったんだ……)
もっとも、生まれて初めて絶頂を経験した百合は、いま味わったそれこそが本格的な絶頂なのだと勘違いしてしまったわけなのだが。
(でも、仕方ないよね……。わたしは、イカされちゃったほうだもん……。最後まで『だめ』って言って、ちゃんと……抵抗、してたもん……)
そして、気だるくそんなことを思っていた百合は、
「百合ちゃん、ごめんなさい……。ぼく、ちょっとやりすぎちゃった、かも……」
同じく絶頂を迎えていた健太にスカートの中から謝られ、気恥ずかしさから困り笑いを浮かべるのだった――。