(あらすじ) ホグワーツ魔法魔術学校の在校生、シリウス・ブラックは、ジェームズ・ポッターと共に、友人である人狼の、リーマス・ルーピンに寄り添うすべを模索していた。満月の夜になると、リーマスは凶暴な狼男に変身し、誰彼構わず襲ってしまう。その夜だけは、リーマスはとてつもない孤独だった。暴れ柳の中に身を潜め、一人満月の夜が明けるのを待つ。──例え友人が出来たとしても、巨大な海溝を埋めることは叶わない──。シリウスとジェームズは、果てしないリーマスの海溝に挑む。


《この小説を読むにあたって》
男三人が精液を掛け合います。作者は恋愛や性愛と捉えていないのですが、読者に委ねます。

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なにやらこのサイトでは、ハリー・ポッターの二次創作が人気らしいですね。
当時、思春期だった私は、シリウスの犬チンポを妄想してオカズにしておりました。
今でも語学を学んで、原文を読みたいという強い想いに駆られます。


友情は永遠に

 アニメーガス──動物もどきの魔法。

 

 シリウス・ブラックは暗がりの中で、魔法の光を頼りに文字をなぞる。

 

 ──この魔法は非常に高等なものであり、魔法魔術学校の上級生であっても、習得は非常に困難である。

 まず一年生の頃から先生に習い、最終学年になってようやく習得出来るか、というものだ。

 しかも変身する姿は自分で選べず、ヒキガエルやガラガラヘビになった例すらある。

 ここでもう一度、この魔法を習得したいかについて、よく考えてほしい。しかし、決して恐れないで。

 さて、あなたは魔法を使ったあとの自分を想像出来ただろうか。出来たならば次のページをめくるといい。

 

 同僚が寝返りをうつ声に反応して、シリウスは手の動きを止める。

 わずかの間、清寂が闇の中に眠る。しかしすぐにシリウスは、次のページをめくる。

 

 ──さあ、想像の世界に飛び立ったあなたは自由だ!! あなたの今ほしいものは何かな? それがこの魔法の原動力になる。

 最高級の素材で作られた杖? それとも箒? なんだって構わない。もちろん、あの女の子の愛がほしいでもいい。

 むくむくと欲求が湧いてくるだろう。まずはその状態を維持すること。これが出来るようになったら、次のステップだ。

 

 幼少の頃から湧き続ける感情に、シリウスは身を委ねる。

 

 

「何度やっても自制できないんだ。この血が流れる限り、一生──いいや骨が遺るから、永久につきまとってくる!!」

「シリウスみたいに強い想いがあれば、俺もすぐに変身出来るんだけど」

 ジェームズ・ポッターは薄っすらと影を落とす。

 シリウスとジェームズの二人は、かつてない難問にぶつかっていた。

 想えば、願えば、なんでも実現できてしまう。それこそ二人ならば、星を手に入れることさえ不可能ではなかった。

「やあ、今日は君達も機嫌が悪いのかい?」

「どうしたんだ、リーマス。そんなに青い顔をして」

 ジェームズはとっさに、リーマス・ルーピンの心配をする。ふとした拍子に居なくなりそうな気配を、リーマスはいつも持っていた。

「新しい、脱狼薬の開発……もとい、好きなときにゲロを出せる薬さ」

 三人は笑って、ジェームズとシリウスはさっそく悪戯に使えないか、二人で話を始める。

 それを見かねたリーマスは、別の話題を振る。

「そういえば、守護霊の呪文というものを知ったんだが」

 

 ジェームズ、シリウス、リーマスの三人は、透明マントを羽織り、忍びの地図を頼りに寮を抜け出す。

「結構時間がかかる呪文だったな」

 雄々しい牡鹿を召喚してみせるジェームズ。昨日は角が揺らめいていたが、今回ははっきりしている。

「大体一週間ってところか」

 半透明な守護霊が多い中、闇に溶けるような体躯をした、大きな犬が飛び出す。

 シリウスは杖を大袈裟に振って、懸命に犬を動かそうとする。

「これで動物もどきにならなくても済むだろう」

 シリウスより一回りほど大きな狼が、リーマスの杖から飛び出す。リーマスがじっくりと杖先に集中すると、滑らかに狼は動き出す。

 ぎこちない動きを繰り返す犬に、狼は頭から突っ込み、転ばせる。

「やったなこいつ」

「おいおい、俺も混ぜろよ」

 手持ちぶたさな牡鹿に、二人がかりで襲い掛かる。最初は二人を突き放していたものの、集中力が切れ、あっという間に捕まってしまう。

「あっ、やめろっ、この」

 ジェームズは地団駄を踏むものの、首を噛まれた牡鹿はとうとう消えてしまう。

「先に首を噛んだ僕の勝ちだな。しかし、獲物を捕る機会のないシリウスにあげるとしよう」

「これはこれは森の王様。ありがたく頂戴いたします」

 大仰にジェスチャーをする二人。そこに牡鹿の守護霊が突っ込んでくる。

「まだまだ詰めが甘いな、リーマス。実は死んだふりをしていたのだ」

 傲慢なジェームズは再び守護霊を召喚した。しかしリーマスは小粋なジョークを飛ばし、笑いで場が包まれる。

 

 

 ジェームズもシリウスも、頑として自分を曲げなかった。俺たちに出来ないことは何もない。なによりリーマスの側にいたい。

 三年生の一年間を、まるまる悪戯と、動物もどきの魔法に費やした。その成果もあって、シリウスはなんとか形になっていた。

「この姿になると、両親を殺したい気分が湧いてくるんだ。果てしなくて、喉が渇きそうだ」

 舌をだらりと垂らして、シリウスは天を仰ぐ。

「俺もそんな気持ちを持てればいいんだが」

 呪文でシリウスを抑えながら、ジェームズが言う。焦りは募るものの、一向に毛の一本も生えてこない。

 同じくピーター・ペティグリューが、二人のかなり後方からシリウスを抑えている──ほとんど意味を成していないが──。「守護霊の呪文だけで十分だと思うけどな。ぼくらは遠くに居られるから、安全、安心だし」意見を言うのもはばかられる、そういった怯えが見て取れる。

「そうじゃないんだよなあ」

 ジェームズは呆れて溜息をつく。一番ピーターに近いリーマスは、〝いつでも腹を下せる薬〟を飲んでしまっていた。今ここにリーマスはいない。

「オレらが動物もどきの呪文を覚えれば、ずーっと、ずーっと、それこそ永久にリーマスと居られる」

 集中力を欠いたシリウスは、その場にくずおれる。人の姿に戻るが、ピーターはとっさに反応出来ない。

「おい、ピーター」

 一瞬理解出来ないという顔をし、ピーターは慌てて拘束の呪文を解く。

「どうしたの?」

 ジェームズが振り向くと、リリー・ダズリーが顔を出していた。ジェームズはピーターを一睨みすると、ピーターは震え上がる。部屋に鍵を掛け忘れたのだ。

「なんでもないよ、それより水を持って来てくれ」

「きゃっ!!」

 シリウスが全裸であることを認めて、とっさに顔を引っ込める。リリーはそのまま、ドア越しに話しかける。

「また悪戯を考えたのね。先生に言いつけてやるわ」

「今、君が得意げにやっている変身術さ。服も着ないで校内をうろついてるだろ」

「誰から教えてもらったの」

「言いふらされたくないなら、このことは黙って、水を持って来てくれ」

「卑怯者」

 直接的に言われて、ジェームズの顔が歪む。

 

 

 更に一年が過ぎ、ジェームズ達は五年生になっていた。シリウスはもう、ほとんど完璧に動物もどきをこなしていた。ジェームズも動物もどきになれるようになったが、体毛が伸び縮みを繰り返していた。

「クソっ、なにがいけないんだ。俺に出来ないことなんて何もないのに」

「オレが出来たんだ。ジェームズもそのうち出来るようになるさ」

 全身、真っ黒な体毛をした犬のシリウスは、人に戻った親友の顔を舐める。

 ジェームズは親友の好意を振り解き、部屋から飛び出す。

 

 普段は決して他人のせいにしない。それは自分の力をよく知っているからであり、自分の力を過剰に信じているからだ。ジェームズが怒りに触れるとき、そのベクトルは、真逆の方向に向かうことになる。

「おい、おまえら見てみろよ、インチキ闇魔術師がこっちを見ているぜ」

 さっと杖を取り出して、セブルス・スネイプを宙吊りにする。セブルスは杖の先にいる、ジェームズ・ポッターを睨みつける。

 仲間が同じように笑うのを見て、小気味良さを覚える。ジェームズは大仰に杖を振ってみせる。

「ちょっと、何してるの!?」

 その声を聞いて、ジェームズの気分は一気に冷める。

「リリー……」

「さあ、降ろしなさい、今すぐに!!」

 いつもなら軽く流すだけだが、今日は妙にむしゃくしゃしていた。杖の先を左右に振り、セブルスは振り子の要領で揺れ出す。

「止めなさい、止めてっ、お願い、お願いだから」

 リリーがすがりついてくるものの、ジェームズは見境がなくなっていた。やがてセブルスは時計の針のように回転する。その回転は速度を増し──

「ジェームズ!!!!」

 シリウスは杖を掲げ、絶妙な力加減で緩やかに回転を止めていく。最後にセブルスは回るのを止め、地面に降ろされる。

「まったく君という奴は!!!!」

 茫然自失する中で腕の温かさを感じ、ジェームズはそれに手を触れる。

「もう、もう、二度とこんなことしないで」

 ジェームズは泣くリリーの涙を拭こうとするものの、リリーに手を振り払われる。

 その手をジェームズは強く握りしめる。

 

 

 大人しい暴れ柳を潜った三匹は、初めて一緒に満月の夜を過ごすことが出来た。

「いやあ、君らと一緒に遠吠えしたい気分だよ。あれ、ジェームズは狩られる側だったか、失敬失敬。では、美味しくいただいてもいいかな」

 ユーモアに欠けるというより、すでにマズルの伸びた狼の頭部が、真に迫っていた。耳も生え出し、目は鮮やかな月を浮かべる。

「うぅ──」

「おっ、始まったぞ、ジェームズ」

 欲望に割かれる顔、全身の体毛が一斉に生え出す。四つん這いになった狼男の尻から、尻尾が伸びていく。

 ギリギリと床に爪を磨ぐ音が聞こえ出し、狼男は舌を出して喘ぐ。

「大丈夫、大丈夫だ」

 完全に狼の頭部になったリーマスに、シリウスはそっと口吻を寄せる。リーマスも寄せ返し、シリウスの首に腕を回す。

 ジェームズはリーマスの鼻先に、自身の鼻先を付ける。ペロリと舐めてくるリーマスを真似して、ジェームズも舐め返してみる。

「!!」

 突然、ジェームズの口内に舌が押し込まれる。「おい、リーマス」引くに引けない状況、人への信頼を裏切れない。そのまま互いの舌が絡み合い、水音を滴らせる。 んっ、んっ── だんだんと気分がよくなってきて、ジェームズは雄の象徴を露わにする。

 「ぁあ、っぁはぁ──わかった……んん、リーマス……っの、好きにすればいい……」ぴちゃ、くちゃ── リーマスはそのままジェームズと舌を絡ませながら、シリウスの頭を両手で包み込む。「おっ、おい、おまえらなにして……っ!!」今まで自分のモノしか嗅いだことのない臭気が、シリウスの口吻に迫る。「こっ、これはっ……ぅぶっ!!」一気に頭を押され、とてつもなく熱いものが、シリウスの口内に侵入する。すでに若干トロミの付いたそれは、だんだんと太さを増していく。犬の口吻を持ってさえも、完全に口に含むことが出来ない。「んんんんんん──」臭気が喉をつき、やがて涙が溢れ出す。シリウスの唾液を受け、また自らが吐き出す液体にまみれ、その熱源は速度を増す。「うおおおおおおおおお」訪れる結末を想起して、シリウスは頭の中で叫び声を上げる。

「あっ……あっ……」

 アオーンとリーマスがひと吠えすると、シリウスの口内から床へ、大量の精液があふれ出す。びしゃびしゃと床を叩き、水溜りを作っていく。

「すまない、シリウス!! 俺ももう限界だ!!」

 一度も他人に開けられたことのないそれが、ジェームズによってぶち壊される。「ぃぁっ……がっ……ぁああっ!!」思わず声を上げてしまい、舌で拒んでいたリーマスのモノが喉奥まで突っ込まれる。「おっ、おっ……」シリウスは目を見開き、必死で責め苦から堪えようとする。確実に切れたそこから、ジェームズの太いものが出入りする。熱くて、厚くて、シリウスの股間から潮が吹き出る。「ジェームズ、ジェームズ……ぁっ……あっ……んぁあああああああっっっ──」不意に腸内に流れる灼熱に、シリウスは前立腺を解放する。「シリウスうううううううううう」長いストロークが続き、大事に溜めていた精液が放たれていく。腰がビクビクと反応し、更にその先を要求してしまう。

 最後のリーマスの射精が終わり、口内から半分萎えたそれが引き抜かれる。ジェームズの射精を二回も受けて、シリウスは雑巾のように床に横になっていた。二匹の唾液で背中が汚れ、精液で前も後ろも雄にまみれている。

「グルルル──」

 見上げると、さっきまで萎えていたそれが、再び上を向いて律動している。シリウスは使命感を覚えて、前脚に力を入れる。 これ……も……親友のため…………だ── するとリーマスはシリウスの腕を掴み、シリウスを仰向けにひっくり返す。乱暴に後脚を掴まれ、リーマスの口吻へと引き寄せられる。 「あっ……あぁっ……っんん!! ────」 狼の長いマズルに包まれて、シリウスのそれは熱り立つ。粗く舐められ、シリウスは逃げ場を求めて身体をよじる。ストンと床に蹄を打ち付け、ジェームズもリーマスの顔面にこすり付ける。もはやシリウスには、リーマスとジェームズのどちらの体液なのか、見当がつかなかった。ただ分かるのは、お互いがお互いを求めているという事実だけ。シリウスにはそれで十分だった。

 やがて強烈な射精感が湧いてきて、シリウスは股間全体に力を入れる。リーマスのモノも限界に近いらしく、イキそうになるのを何度も堪えている。

「あああああっ──おおおおおおおおおおおおおん」

 喉から声を振り絞り、ありったけの精液をリーマスに注ぐ。「リーマスっ──シリウスうううううううううっっっ」ジェームズの愛情がリーマスのマズルに降り注ぎ、それを潤滑にリーマスはシリウスを責め立てる。リーマスの方も崩落し、大量に放出されるそれは、シリウスの胸から腹にかけ、ドロドロと濡らしていく。

 熱い、熱い、熱い──

 はぁはぁ……と息を切らせ、三匹はお互いを求める熱に埋もれていく。

 

 

 後日、ピーターを巻き込み、四匹の友情は永遠に冷めることはない、誰もがそう信じていた──。


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