時系列とかバラバラだけど、そろそろまとめて方がいいかなぁ
ここは某鎮守府執務室。大規模な艦隊をまとめ上げる司令官と、それを補佐する秘書艦が多くの仕事をこなす部屋を私は掃除していた。
私の名前は駆逐艦雷。もうこのシリーズではおなじみの鎮守府最古参級の駆逐艦で、最高練度を誇る艦娘。覚えていたらうれしいわ。
ただ、そんな私も今日の任務は提督室での留守番。今司令官は外出中。その間にあまり手が出せなかった部屋の掃除をして今に至る。
「よし、机もぴかぴか。これでばっちりね!」
丹精込めて机をピカピカに磨き上げ、私は自分の仕事ぶりに満足する。すごいわ、太陽の光が反射して輝いて見える。まるで宝石のように輝く司令官の机。我ながらいい仕事をしたと思う。
けど、こうも身が入った手入れをするとなると、それなりに体力も使うしもので、一仕事終えた私は喉の渇きを感じて提督室内にある中型の冷蔵庫の中を開いた。買い置きの食材や昨日の夕食の残り物などがほどほどに入っており、その中に飲み物はないかと見回す。
と、あるものが目に入る。ラベルをはがしたペットボトルの中に、オレンジジュースらしきものが入っていた。ただ、少しばかり量が減っていて、誰かの飲みかけの物だと私は察した。まぁ、誰かといってもこの冷蔵庫を利用するのは基本私か司令官だから、彼が飲み残したものだろう。なので少しもらうことにした。
ちょっともらうねとつぶやき、ペットボトルを手に取って蓋を開け、ぐいと一口入れる。これがなんと驚くほど美味しくて、ついついもう一口、二口、三口といつの間にやらごくごくと喉を鳴らしてジュースとがぶ飲みし、すっかり空っぽになってしまった。
「なにこれ、おいしいわ。オレンジジュースだけどすっごく違う感じがする」
一体どこの製品だろうと見回す。けど、ラベルがはがされて蓋も無地だから特定のしようがなかった。あとで司令官に聞いてみようと思う。でも次に一口のつもりが全部飲んでしまったことに気が付いて謝罪しようとひっそり誓った。
時計の針が正午を指し、昼食時だなと思う。司令官はまだ帰って来ていないけど、そろそろ食事を用意しなくてはと間宮さんの出前版メニューを取り出す。手早く済ませるのが良いだろうから、二人で丼ものにすることにした。
内線電話を取り出し、間宮さんに出前の注文をする。とり天丼二人前。間宮さんは配達係の艦娘に届けさせるといって電話を切る。さて、お届けまでざっと十五分くらい。それまでソファーで寝ころぼうかなと私は飛び込む。ふかふかのクッションが心地よくて、昼下がりの太陽が差し込み、ぽかぽかして気持ちよかった。
*
提督室をノックする音で私ははっとした。あまりにも心地よいものだからほんの少しだけ眠ってしまっていて、時計を見るとさっきからちょうど十五分が経過していた。ドアの向こうから本日の配達員担当の曙がやや不機嫌そうに声を出していた。
「ちょっとー、お昼ご飯持ってきたわよー!」
「あ、ごめんね、今出るわ!」
私は体を起こし、やや乱暴に床に足を置いて立ち上がった、その時だった。
―きゅん―
「へっ」
足を床に置いた衝撃が、ふくらはぎ、太ももと昇ってきた辺りで、突然お腹の奥が切なくなる感覚が走る。痛みとは違うよく分からない感覚に戸惑って、ほんの少しお腹をさする。するとどこかくすぐったく感じて、ゾクゾクと体が震える。慣れないこの感触、でも私は知らないわけではなかった。この感じは、たしか……。
「ねぇってば! 早く、冷めちゃうわよ!!」
「あ、ごめん! 入って入って!」
曙の不機嫌具合が増して、そちらを優先すべく私は違和感の残る体を無視して扉を開け、曙を受け入れた。
開けた先には出前箱を持ち、白いエプロンを着た曙がやや不機嫌そうな顔で待っていた。私は片手でごめんねのサインと頭を下げながら箱を受け取る。
「ごめんね! ちょっと立て込んでて!」
「ったく、なら一言くらいちょうだいよね」
「ん。ありがとうね、曙」
扉を閉めて私は一安心する。何を一安心するのかわからないけど、なぜかそう思ってしまう。もう一度お腹を触る。またきゅんと違和感。おなかの奥がうずくこの感覚、思い当たる節がある。
司令官と、夜の営みをする前の期待に少し似ている。
「……ちょっと、欲求不満なのかしら」
確かに、最近忙しくてあの人とセックスする頻度は少なかった。といっても極端に減ったわけではなく、ゆっくり頻度が減っていって、最終的に週に一回するかしないかくらいまでに減ってきた。けど、そこまで欲求不満になっているとは思ってなかった。
しかし、私の意思とは裏腹に、体の奥、正確に言えば子宮がうずうずとしている。一体どうしたのだろう。
そんな時だった。ドアが開く音がして私は軽く体が跳ねる。外出先から帰ってきた司令官が帽子を脱ぎながらややくたびれた様子で入ってきた。
「ただいまー。お、飯があるな。しかもとり天丼、ありがたい」
「おかえりなさい。今届いたばかりだから一緒に食べましょ?」
私は本能的に自分の異変を彼に悟られないようにするべく、丼ぶりを机の上に置いて一緒に食べようと促して平静を保つことにした。最近は忙しいし、いらぬ負担を掛けるわけにはいかない。
「んー、間宮さんのとり天丼美味いな」
「そうねー。あ、これは卵を変えてるわ。お高い奴よこれ」
私は平静を保ちながら箸を進める。けど体の火照りが紛れることはなく、無意識のうちにもじもじと足をこすり合わせてしまう。とり天丼を半分くらい食べ終えた司令官はは異変に気が付いてしまった。
「雷、どうかしたか?」
「へ? なにが」
「いや、さっきから足が落ち着いていないから」
「……あ、いやえっと」
しまった、気づかれた。私は目を反らしながらどう答えようかと模索する。正直に自分の症状を言うか? いや、今日の司令官は外回りの仕事が多いから変に気を使わせるのもよくない。ならいっそ誰かと仕事をして休む? いや、エッチな気分になったから秘書艦を交代したいなんて言えるわけがない。風邪っぽいと嘘を吐くのも考えたけど、あまり嘘なんて吐きたくない。
色々なことが頭の中を走り回って、どうしようかと思う。その間にも体の火照りは私を揺さぶる。まっすぐ思考したくてもまとまらず、まるで蛇行運転のような思考が続いた。その矢先、今の私にとっては幸運なもので、司令官から助け舟が出された。
「催したならさっさと済ませてきた方がいいぞ」
「あ、いや、あはは、そうかも! ちょっと行ってくるわね!」
丼と箸を置くと、作り笑いを浮かべて立ち上がって怪しまれないように廊下へと出た。一先ず安心するけど、火照りは収まるどころか司令官と面向かってからはさらに増している。彼のことを思い出す頭がくらくらして、触れてほしいと思ってしまう。果たして自分はこんなに飢えていたのだろうかと疑問に思いつつ、一先ず手洗いに入った。
すとん、と便座に座って息を吐く。落ち着きを取り戻そうと二回ほど深呼吸をしたけど、結果は変わらなかった。ふと、下着が汚れているのではないだろうかと思って、そっと下着に指をかけて降ろしてみる。何の変哲もない、動きやすさ重視の白い綿パンツ。下したとき、わずかに糸が引くの見た。
「え、ちょっと……」
まさか既に濡れている? 私はそっと自分の割れ目に指を当てて確かめようと、触れた瞬間だった。電流のような快楽が子宮を貫き、そのまま神経を伝って脳へと直撃し、びくっ、と体が跳ね上がった。思わず声が漏れそうになって、どうにかもう片方の手で口を塞いで凌いだ。
(な、なんで……ちょっと触っただけなのに……)
ねっとりと、自分の中から愛液が滴る感触。濡れているなんてレベルじゃない、この状態だと司令官のアレが今すぐにでも入ってしまう。なぜこんなことに? 何か悪いものを食べたの? 昨日の晩御飯から今日のお昼まで、自分が口にしたものをすべて思い浮かべる。でもその間にも体の火照りは増して、手が無意識に下腹部に伸びてはっとし、それを止める。そのせいで私はさっき飲んだオレンジジュースらしきものを思い出すことができなかった。
(だめっ、収まらない……今ここで自分でした方がいいのかしら……)
少し触っただけでも声を漏らしそうになるくらいだった。なら、すぐに一回分だけ済ませることができるのではないだろうか? 一瞬実践しようと手を伸ばして、しかしもう一度思いとどまる。ここは普通の艦娘も使うトイレだ。もし、自分で済ませようとしてさっき以上に声が我慢できなくなったらどうしよう。
「……しかたない」
私はそっと扉を開け、周囲に誰もいないことを確認すると、改めてドアを閉め、鍵をかけると慎重に蜜が滴り落ちる自分の性器へと触れた。
「っ!」
やはり、少し触れただけで声が漏れそうになる。こんなに敏感になったのは初めてだった。だが、これならすぐに済ませられる。声を極力出さないように割れ目に沿って指を上下させた。
「んっ、んん……あっ!!」
しかしそれだけで声が押し殺せなくなる。たまらず口を塞ぎ、声をかみ殺そうとするけど、それすらも危うい。
「んぐっ、んんぅ……ひっ、ぐ、むぅ!!」
駄目だ。声が止まらない、手を止めなくては。そう思うが、自分のヴァギナを刺激するその手が止めることを拒んでいた。思考では停止を指示しても、手だけが意志から分離して性欲を求めていく。だめだ、だめだ、声が止まらない。
「だめっ、んん~~っっ!!」
たまらず私は自分の服の袖を噛む。歯を食いしばって声を押し殺すためだ。
「~~~~っっ!!」
どうにか声を噛み殺すことはできた。けど、いつもの何十倍と言っても過言ではない快楽が私を襲う。声を噛み殺すことはできても、息だけはどうしようもなく、「フー、フー」とまるで獣のような息が口から、鼻から出ては入っていく。割れ目に触れただけでこうなってしまう。なら、中に指を入れたらどうなるのだろう? クリトリスを触ったら? そんな欲求が芽生える。そうだ、今私のするべきことは一度絶頂して気分をすっきりさせること。それをするためなら今考えた二つをしても何ら問題もないのだ。
この時の私は正常じゃなかった。その考えこそ既に、頭の中まで犯されていることになんて、知る由もなかった。
私は中指を立てて、中に入れる。驚くほど柔らかく、濡れていた。ず、と第一関節くらいまで入って、ビリビリと電気が走って背中が伸びる。ぎり、と布越しに歯ぎしりの音。くちゅくちゅというびしょびしょになった私の大事なところ。何もかも忘れそうになる快楽が私の意識を押し潰そうとする。ああ、すごくいい。
指の根元まで入ると、中の濡れ具合がよく分かった。今まで経験したことないような愛液の量、わずかでも動かそうものなら快楽を訴える敏感な膣内は、ぎゅうぎゅうと私の指を押し付ける。たまらず指を中でかき回す。
「んんんんぅぅうう、んぐぅ、ひぎっ! す、ごいっ……」
押し寄せる快感の波。私はあっという間に飲み込まれていく。次が、欲しい。クリトリスを強く触ったら、私壊れちゃうのかな? それもいいかも、なんて思っている。
指をかき回したまま、私はすっかり膨らんだクリトリスに親指を押し込んだ。
「ぐぅ、うううっ、いや、ん、んふぅ、だめ、無理、ああぁああああああぁぁんっ!!!」
言葉にできない快楽は、私の口をこじ開けて絶叫させた。私を襲った絶頂は想像絶するもので、何度も痙攣する体が自分のものじゃない気がした。
しかも、一度済ませればすっきりすると思ってたのに体の火照りは一切収まらず、むしろさっきよりも激しさを増していた。
「はぁっ、はぁっ……なん、で……」
疑問に思っても、私の指は止まらずに再び動き始める。心と体が分離したかのようでもどかしさを感じる一方、送られてくる快楽は私を襲い続ける。考えることすべてが消えてしまいそうで、でもそれが心地よくなっていく。もしこのまま誰も来なかったら、私はここで腰を抜かして目も当てられない姿で他の艦娘に発見されたかもしれない。
そういう意味では、次の瞬間に誰かがこのトイレに入ってきたことは幸運だった。
ドアの開く音。意識がもうろうとしかけていた私にダメージコントロールが働いた。
「んー、ここかしら。もしもーし、そこにいるのは雷?」
こんこんとノックする音。この声は暁だ。時間をかけ過ぎたのだろう、心配した司令官が通りかかった暁に私を探すように言ったのだとすぐ予測ができた。
私はすぐに返事をしようとして、でも留まる。果たして今燃えるように熱いこの身体から、いつもと変わらない声が出せるのだろうかと。しかし返事しないともっと怪しまれる。少しだけ喉を整え、どうにか返事をすることができた。
「あ、暁……うん、私よ。もしかして司令官心配してた?」
「そうよ。お花摘みに行ってから戻らないって。お腹痛いの?」
「ちょっと調子悪いみたい。でもすぐ出るから、心配しないでって伝えて」
「わかったわ。でも司令官そろそろ次の外回りに行くっていっていたわよ?」
司令官は確か午後から鎮守府内で建設中の施設について視察に行くと言っていた。そんなに時間がたっていたのかと私は腕時計を見る。時計の長針が四つほど進んでいた。
「ありがとう。司令官には心配しないで、仕事に行くように伝えて」
「はーい。調子悪かったら早く医務室に行くのよ」
そういった後にドアが閉まる音。私は暁の気づかいに感謝して気を取り直そうとまずは立ち上がってみる。足に力が入りにくいけど、どうにか立てる。とにかく提督室に戻ろうと下着に手をかけて、まだ愛液が滴り落ちている。トイレットペーパーでふき取ろうかと思ったけど、それだけでもまた欲情しそうな気がした。気は進まなかったけど、そのまま下着を履いてごまかす。
トイレの出入り口を開けると、廊下には誰もいなかった。私はホッとして廊下に出て提督室を目指す。
「んぅっ!」
けど、一瞬引きはした快楽だけど、歩く振動だけで再び押し寄せて思わず壁に手を着いた。足が震えている。動くたびに私の子宮がノックされるような感覚。窓を見ると、淫らな表情を浮かべた自分がいた。よく見ると涎が漏れている。袖で拭って、私はどうにか提督室に戻ることができた。
司令官はもう部屋にいなかった。テーブルの上にはラップがかけられたお昼ご飯が残っていて、彼の気づかいに感謝した。
私はそれを冷蔵庫に入れてソファーに座る。呼吸を整えようと深呼吸を数回繰り返す。でも落ち着く気配は微塵もない。胸に手を当てると、ドクドクといつもよりも早く脈打つ鼓動が私を惑わした。
部屋を見回す。ハンガーラックに、司令官の服。私はごくりと唾を飲みこむ。ああ、なんでこんな時に司令官がいないのだろう。居たら、居てくれたら何とかなったかもしれないのに。
じゃあ、彼が居ない今どうやって何とかするかって? そんなの、決まってる。
私は最後の力を振り絞って立ち上がる。執務室に「外出中」の掛札を掛けて、扉を閉めて施錠する。これで、誰もこの部屋には入ってこれない。
もう戻れそうになかった。
*
「あっ、ぁアン……しれい、かん……しれいかん……」
くちゅくちゅと部屋に響く水っぽい音と嬌声。ソファーに横たわった私は、ひたすらに彼のことを呼びながら自慰にふけった。下着は床に放り出し、左手で司令官の服を握りしめ、それを顔に押し付ける。彼の匂いがして、それが私を包み込むようで、どこまでも愛おしかった。
鼻腔に届く彼の匂い。それを認識した瞬間、膣が期待するのがよく分かった。乾いた喉を潤すように、私は蜜が溢れる膣内をかき回す。そうしないと頭がおかしくなりそうで怖かった。そう、これは仕方のないこと。彼の存在を感じていないと自分が狂ってしまう。それを防ぐための、致し方ない自慰行為。
でも、そんなのは建前に過ぎない。
司令官とエッチなことがしたくて仕方ないんだ。淫らに染まった私で弄んでほしい。私の処女を破ったあの肉棒でゴツゴツと突き上げてほしい。私の上げる喘ぎ声を聞いて意地悪な笑みを浮かべて、そしてたくさんのキスをして欲しい。私のまだ子供っぽい体を、これでもかと犯して、汚して、壊してほしい。そして、「愛してる」と耳元で囁いてほしい。
押し寄せる欲望は私の思考をこれでもかと破壊していく。多少の音でも私はたぶん気にしないだろう。気持ちよくなりたい。したい、司令官と、エッチなことがしたい。ただ、それだけが頭の中を駆け回る。
「あァ、アンッ、いくぅ……イくっ、イクっ!!」
何度目かわからない絶頂が私を襲う。どれくらいの間そうしていたかは分からない。ただわかることはもはや指では物足りないくらいに私の頭の中はピンク色に染まっていた。
「イッ、くっ、んんっ! ひゃ、アァぁぁァアあああっっ!!!」
膣をこれでもかとかき回し、クリトリスに親指を押し込んで瞬間体が跳ね上がった。バチバチと頭の中に電気が走って、頭が真っ白になる。まだかすかに残っている「やめなきゃ」という抵抗が囁くが、絶え間なく押し寄せる本能に勝てるわけもなくすぐ消える。もう指じゃ足りないかもしれない。欲しくて欲しくてたまらなかった。
「い、雷?」
しばらく機能を失っていた聴覚に、一人の声が飛び込んできた。ドアには確かに鍵をかけていた。鍵をかける音ははっきり聞こえたはずだけど、耳に入らなかった。
なのに、彼の声だけは鮮明に聞き取れた。なぜなのかその時わからなかったけど、今ならわかる。司令官がほしすぎて、彼の気配でも声でも何もかもすべてに反応できるくらいになっていたんだ。
「おまえ、なにを……」
普通ならここでオナニーを見られたことで悲鳴が上がってもおかしくないけど、私はそれよりも司令官が帰ってきたことがうれしくて仕方なかった。構わず彼のお腹に抱き着いて、すがるように言う。
「しれいかん……体が、おかしいの……熱くて、熱くて……おねがい、えっちして?」
「どうしたんだ、鍵をかけてまで……」
と、司令官が言葉に詰まり、そして何かを思い出したかのような顔になる。
「雷、まさか冷蔵庫のあれを飲んだのか!?」
「うん……はやく……」
司令官は天を仰ぐ。何かを知っているのだろう。けど私にはそんなもの関係ない。私は構わず司令官のズボンを脱がして、硬くなりつつある凶悪な肉棒を取り出す。早く犯してほしい。指じゃもうどうにもならない。はやくはやくはやく。
「はむっ……んっ、んぐぅ」
司令官の大きくなった逸物を私は躊躇いなく喉の奥まで入れる。彼が早くその気になる様に、早く私を犯してくれるように、お世辞にも上品とは言えない音を立ててフェラチオを続ける。
「じゅぷ、んむっ、ちゅぷ、れろっ……じゅぷっ、じゅぷ」
すると、司令官が私の頭に手を置いて引き離した。拒否されたのだろうかと思い、私は上目遣いで彼のことを見上げる。照明のせいで彼の表情はよく分からない。たまらずおねだりをする。
「はやく……入れてぇ……」
「……わかった」
司令官は私の体を抱え上げると、一旦ドアの方に向かって鍵をかける。首に手を回し、私は我慢できなくてキスをする。唇だけなんて軽いものじゃない、最初から舌を入れ合う(といっても私が一方的に)激しいキス。彼の口の中からブラックコーヒーの味。私の勢いに少し戸惑っているのがわかった。
「んぅ……んちゅ、ちゅぷ……」
けど、司令官はすぐ冷静になって私の舌を吸い上げてくる。その状態で私はソファーに押し付けられた。
ぐい、と腕を押さえつけられて、司令官は私のことを見下ろす。抵抗できない、彼の思うがままにされてしまう私。それを思うと笑みがこぼれてしまう。来て。私はそういった。
「ごめんな、雷」
私にその声は聞こえなかった。なぜなら次の瞬間には彼の肉棒が私の膣を押し広げて侵入していたからだ。
「ァアッ!!」
それだけで私はイかされた。指なんかと比べ物にならない絶頂は私に呼吸する暇ですら与えてくれず、目がちかちかしてくる。でも司令官が優しいキスをしてくれて、私の心が少しだけ落ち着く。唇が離れて、司令官が口元に指を当てて、流れ出た涎を拭き取ってくれた。
「はぁ、ぅう……もっと……もっとして……」
「わかった」
司令官が腰を引いた。と思った瞬間に思い切り私の膣を突き上げられ、私の子宮を乱暴にノックする。気持ちよすぎて私は声が出なかった。まるで魚のように口を動かすことしかできない。
「ひッ、ぎっ! ァアンンぅ、しゅ、ごい! おくぅ、おかしくなりゅぅ!!」
司令官のアソコが私の奥に届くたびに、きゅんきゅんと気持ちよくなって頭がおかしくなっていく。淫らに、知性ですら捨てて獣になっていく自分の様子が手に取るように分かった。もはやそれすらも気持ちがいい。
「いかづちっ……!」
「しゅきぃ、しれいかんのおちんちん、きもちいぃ、しゅごい、いいっ、イクっ、イッちゃうぅうう!!」
じゅぷじゅぷと繰り返す司令官のピストンが膣をこすって、私の頭を再び真っ白にした。いつもはもう少し時間をかけるものだけど、この短時間で二度もイかされて荒い呼吸を繰り返した。
「雷、大丈夫か?」
司令官が私の頬に手を当てて心配そうに見つめてくる。ああ、とても優しい。こんなはしたない私をこんなにも心配してくれるなんて。
「うん……だいじょうぶ……ねぇ、今度は後ろからして……」
「ああ。おしり、向けて」
ソファーの背もたれに手を乗せて、私は司令官にお尻を向ける。きっと彼からは私の大事なところすべてが見えているのだろう。汗がびっしょりと流れて、私は制服を脱ぐ。見るとブラまでぐっしょりしていて、不快だったからホックを使わずに脱ぎ捨てる。
「司令官のおちんちん……私のおまんこにいれて……」
くぱぁ、と割れ目を広げる。ねばねばとした蜜が指に絡みつく。気づけばそれは太ももまで流れ落ちていた。司令官の指が私の膣に入る。驚くほどスムーズに入って、くちゅくちゅとかき回す。その指が動くたびに私の甘い息が漏れる。その声を楽しむかのように、とんとんと私のGスポットをノックして、引き抜かれる。
「はやく……はやくぅ……はやっ――」
ごつん。私の子宮を何度目かわからない刺激が叩きつけられる。声が出なかった。私は魚のように口をぱくぱくさせてどうにか呼吸を保つ。
はっきり言って、そこから先はよく覚えていない。たぶん、喘ぎ声なんて可愛いものじゃなかったと思う。唸り声と言った方がいいだろうか。
「ひぎ、ぃい、ア、グぅっ!! こわれりゅ、わたっ、あっぁあぁ、わたし、こわれりゅぅう!!」
肉と肉がぶつかり合う音が部屋に響く。私の膣が司令官の肉棒がもっとほしいと、愛液をだらしなく滴り落とす。
「イグゥゥゥ! しれい、かんに、おかされでっ、イくっ、イグっ、いぐ!!」
ぎゅう、と私の膣は司令官の肉棒を握りつぶすくらいの力で締め上げる。たまらずに司令官が言う。
「っあ、雷、出すぞ!」
「きてっ、出して、あああっ、イクイクっ……イぐぅ、いっぐぅうううううう!!」
司令官のおちんぽがポルチオを圧した。私の膣が一層締まり、司令官の陰茎が痙攣する。それと同時に熱いものが私の子宮口に押し入り、あっという間に満たしていく。
「あぁぁあ……あっ……あ……」
びくびくと震える腰。二人分の息遣い。私の意識は徐々に着ていく。力が抜けてソファーの上に倒れこむ。朦朧とする意識。視界に映る不安そうな司令官の顔。私が覚えているのはそこまでだった。
*
私が次に目覚めた時、ベッドの上にいた。まるで泥の中にいるような寝起きで、これはすごく疲れているときの感覚だとすぐわかった。
ぼんやりとしていた意識が少しずつ戻ってきて、ここが司令官の私室だということに気が付く。なんでこんなところに?
「起きたか?」
「……しれい、かん?」
後ろから司令官の声がして、ようやく私は彼に後ろから抱きしめられる形で眠っていたことに気が付いた。まだ理解の追いつかない思考は自分の置かれた状況を飲みこんでくれない。けど、それを感じてくれているのか、司令官は優しく私の頭を撫でて言った。
「ごめんな」
「……え?」
突然謝られて、私はますます頭が回らなくなってきた。一体何を? あなたは何も悪いことなんてしていないのに。
その時になってようやく私は淫らな振る舞いをしていた自分を思い出し、一気に顔が熱くなってきた。今現在体はいつも通りで、あの時のような火照りは皆無だった。ただ、今度は別の意味で火照っている。
「やだっ、私あんな……恥ずかしいよぉ……」
「待て雷。俺のせいなんだ」
「え?」
「ほら、お前冷蔵庫に入っていてジュース飲んだろ?」
そういわれ、私は記憶を手繰り寄せる。確かに飲んだ。ラベルがないペットボトルのオレンジジュースを。
「あれな……実は媚薬なんだ」
「びやく? 媚薬って……あのエッチな気分になるっていう?」
「ああ。明石が興味半分で作って俺に渡してきたんだ。最近、一緒に寝ることが少なくなってるだろ。そろそろ仕事もひと段落するから、もしお前が合意してくれたらその、媚薬プレイっていうのをしてみようかと思って。俺の管理の悪さが招いた結果だ、本当に済まない」
ぎゅう、と司令官は私のことをさっきよりも強く抱きしめる。手がほんの少し震えていて、すごく気にしているのが分かった。びっくりはしたけど、私の体に異常はないし、そもそも勝手にあの媚薬を飲んだ私にも非があるのだからこれはお互いさまというべきだと私は言葉を返す。
「ううん、気にしなくていいわ。勝手に飲んだ私も悪いのよ。だから言いっこなしにしましょ」
「そういってくれるとありがたい。今日はもう仕事を切り上げたから、何かしてほしいことがあったら言ってくれ。ご飯も食べてないだろ?」
言われてみれば空腹だった。お昼からひたすらエッチなことをしていたから、疲れだってある。時計を見るともう夜になっていたし、おなかも空っぽみたいだった。
「……じゃあ、あとでご飯が食べたいわ。でも、もうちょっとこうしてて」
空腹はある。疲れもある。けど、私は今彼に抱かれていることの方が心地よかったからこっちを望んだ。最近忙しかったし、こうして二人体を密着させることも結構久々だ。
「わかった。ところでだな、気になるんだが……媚薬って飲んでどうだった?」
やや申し訳なさそうな雰囲気で聞く彼。私はまた記憶を手繰り寄せて、今日一日の自分を思い返す。
「うーん……もう、なんていうのかしら。エッチなことしか考えられないわ。最初こそちょっと欲求不満かなって思ったけど、あっという間に自分の体が熱くなって、自分のものじゃないような気がしたの。それで、司令官が欲しくてたまらなくなってトイレや提督室で自分でして、あとは司令官の見たとおりかしら」
「効くものなんだな」
「いやもうびっくりするくらいにね」
「あ、ちなみに媚薬は天然由来の成分だから、雷が飲んでも害はないとさっき聞いてきたから安心してくれ」
「ふふっ、ありがとう司令官。でも、確かにすごく気持ちよかったけど、媚薬プレイはそんなに好きじゃないかも」
「ん、なんでだ? いや、俺がしたいってわけじゃないが」
「そうね……」
私は体を回転させて司令官と向き合う形になる。大好きな人の顔が目の前一杯に広がって、さっきとは違う愛おしさで心が躍った。
「確かに、すっごく気持ちよかったわ。気絶なんて初めてしたし。でもね、気持ちよすぎて司令官のことが感じられないの」
「俺が感じられない?」
「なんか、ちょっと説明が難しいかな……欲しいのは司令官だったけど、でもエッチすると司令官が私のことを愛してくれてるっていうのがわからないの。わからないっていうより、感じる暇がないんだわ。頭がおかしくなって、いつも私のことを愛してくれている司令官の心を感じられないの。だから、普通にエッチした方が私は」
そこでいったん言葉を切り、私は司令官に口付ける。不意打ちを食らった彼は豆鉄砲を食らったような顔をしてちょっと面白かった。
「普通にエッチした方が、私は司令官のこと感じれるから。そっちの方がいいな」
「……参ったな。そこまで言われると、な」
苦笑いする司令官は、肩の荷が下りたかのようにすっきりした顔になっていた。これ以上気に病むことはないだろう。でも、そんな風に私のことを大真面目に考えるところを、私は大好きになったのだ。私が愛した彼のいいところ、精一杯守っていこうと誓う。
「司令官、大好き」
私は再び彼の唇と自分の唇を重ねる。さっきは感じることができなかった愛情を取り戻すかのように、私たちは布団の中でまたしばらく抱き合い続けていた。