日が沈んで、ロンギヌスが寮の自室で机に向かって勉強をしている時に、ついにロマロの体調の本格的な悪化を告げる前兆が現れた。
なんとロマロがいつもの定位置であるロンギヌスの胸の上から落ちかけたのだった。
すぐにロンギヌスがロマロを抱き留めたが、ロマロのその様子で明らかにロマロの身体に元気がなくなって来ているのが分かった。
いてもたっても居られなくなったロンギヌスは、すぐにまたケーリュケイオンに相談しにいった。
「ケリュちゃん!どうしよう……。ロマロが……」
ロンギヌスはケーリュケイオンの部屋に入るなり、涙声で訴えてきた。
「落ち着きなさい。それでどうしたの?今どんな様子なの?」
「うん……。ロマロがさっき私の上から落ちかけたの。それで今はもう、私にしがみつく力もなくなってきている感じなのよ……。ねえ、何でなの?私はいったいどうすれば良いの……!?」
ケーリュケイオンは、身体の色も濁り元気がなく萎えているようなロマロをじっと見てから、憔悴しきっているロンギヌスを見つめて思った。
(……私の今までの考察と古い文献に書いてある事が真実なら、まだロマロを助ける道はあるはず……)
ケーリュケイオンは真剣な口調で話し出した。
「ロンギヌス。まだ全然情報は少ないのだけど、私にはロマロが何故こんな状態になっているかの推測は、一応だけどもう立っているの」
「え!?それはっ……?」
「いい?……動物で例えるなら、ロマロは今ね、深刻な栄養失調状態なのよ」
ロンギヌスはショックを受けたように言い返した。
「ええっ!?だってロマロは何も食べないし……」
「そうね。ロマロは普通の動物のように物質的な物からの栄養の摂取は出来なそうね。でもこの子は神獣の子ども、私達の常識で物事を判断したらダメなのよ。まずは、この子が元気になっていた時の事を考えてみて。この子は、私が知る限りマスターがそばにいると、元気になっていたわね。どう?」
「……うん。確かにそうね……」
ロンギヌスは思いだしながら答えた。
ケーリュケイオンは話を続けた。
「マスターがそばに来るとロマロは何故か元気になる。その事から、もしかしたらこの子は、マスターがそばに来る事により発生した、その目には見えない何かのエネルギーを活力源として取り込んだのではないか、と推察する事が出来る。ここまでは分かる?」
「……うん、何とか。……それならマスターの所にロマロを連れていけば何とかなりそうって事?」
「結論から言うとそうなのだけど、それだけでは問題の根本的な解決には全然足りてない。それは何故か?私は、ロマロが活力源とするエネルギーを出しているのは、マスター本人だけではないと考えているからなのよ」
「え!?え?どういう事なの?……何だか、分からなくなってきちゃった……」
ケーリュケイオンはすまなそうに眉をひそめた。
「ああ、ごめんね。不確定要素が多過ぎて、どうしても曖昧な物言いになってしまうのよ。それでは話を単純にして説明しましょう。……コホン。ではまず、マスターが来た時に、ロマロがいつもしたがった事はなんだった?……いい?ロマロはね、いつもマスターと貴女をくっつけたがっていたわ。そうすると、あの子はみるみる元気になっていった。そこを集中して考えると、その時その場にどんなエネルギーが発生したのかが次第に見えてくるのよ。どう?貴女には分かる?」
ロンギヌスにはあまりピンと来ないようだった。
不安そうに首を傾げている。
ケーリュケイオンはヒントを出した。
「……まったくもう。あの時の貴女は、ああしてマスターと触れ合っていても何も感じてなかったと言うの?端から見ると分かりやすいほどの感情が心の奥から湧いていたと思うのだけど」
「あ、それは……」
「そう、あの時、貴女の心に湧き起こった感情、嬉しい、楽しい、気持ちいい……まあ、そう言った正の感情があったはずよ。それは言うならば、貴女のマスターに対する純粋な『愛』と言う感情ね」
「え?それじゃあ、あの子は愛を活力源にしていると言うの?」
ケーリュケイオンは頷いた。
「私はそう思うわ。……さて、これまでは私がずっとロマロを観察して思った推測。それでは、次に古い文献の記述とその考察を説明しましょう」
ケーリュケイオンの説明は簡単に言うとこんな感じだった。
神獣ローパーの繁殖行動に於いて、神獣ローパーは繁殖時に、年頃の女を捕らえて異次元に拉致する。
そしてその異次元で、捕らえた女の胎内に自分の卵を宿らして拘束して監禁してしまう。
その監禁の期間は定かではないがほぼ二ヶ月以上におよび、その間その女は神獣ローパーの出す秘薬で生かされ、そしてその女が無事にその神獣ローパーの子どもを出産すると、現世に戻され解放される。
こう言った事が古代の文献に古い言葉で記してあったらしい。
ロンギヌスは感心しながら話を聞き終えた。
「じゃあ、あの時私が助けられなかったら、私も何処かでそんな事になっていたって事になるのね」
「そう。でも今私が言いたいのは、拉致されている期間の事なの。文献には二ヶ月位と書かれているわ。これは、その宿主になる女性が親の神獣に胎内に卵を産み付けられて、それが胎内で卵から孵って、更にその子が胎内で成長して、宿主のお腹の外に出て来るまでの期間が、二ヶ月位かかっていると言う事なのよ。そう考えると、今ロマロがこうしてすでに外にいると言う事実が、本来とは違って異常な状態である事が分かるわ」
ロンギヌスはやっと理解した。
「あ!なるほど。そう言う事……!本来ならロマロはまだ女の人のお腹の中、ホントの胎内にいるはずの時期なのね!」
「そう。これもまた推測になるのだけど、本来ならその子どもはお腹の中、言わば子宮にいることで、母性と言う宿主の愛を全身に受けて、すくすくと育っているはずなのよ。母親が子どもに与える愛はとても強く濃いものだとも言うしね。それにその愛を強く湛えた液体もすぐそばにある」
「……それって、へその緒から取り入れる血液とか、子宮の中に溜まる羊水って事?」
「ええそう。ロマロが液体だけは飲むと言う事はそう言う事だと思うのよ。愛と言う概念的な物でも、液体に溶かし込んで摂取したほうが、より多く取り込む事が出来るのではないのかしらね。でもこの子は血は飲まなかったわ」
何となく分かってはきたが、まだ具体的な策はまだ出て来てはいない。
とにかく、ロマロには母体から出る愛と言うエネルギーが必要だと言う事までは理解出来た。
その母体とはもちろんロンギヌスの事だ。
ケーリュケイオンは呪文を唱えて自分の蛇を呼び出した。
「ディボードケインっ!ヒューちゃん出て来て!」
ケーリュケイオンの目の前に黄金色に輝く大蛇が光と共に現れた。
「ヒューちゃん、アーちゃんに呼び掛けてカドケウスに伝えて。マスターを探して、すぐに私の部屋に連れて来るようにって。ロマロに関する緊急事態なの」
そして今度はロンギヌスに指示を出した。
「ロンギヌス。貴女はロマロを胸に抱いて、マスターの事を強く思って。一人ではたぶん弱いとは思うけど、それでも少しはマシだと思うの」
「うん、分かった」
ロンギヌスは頷いた。
ロンギヌスはケーリュケイオンの言う通りに、ロマロを胸に抱き締めて、マスターの事を強く考えた。
そうして心の中を純粋にマスターの事だけに満たしていく。
マスター、マスター、マスター……。
私の大好きなマスター。
私の信頼するマスター。
私の全ては全部貴方のもの。
私は貴方の為なら何でも出来ます。
ああ、マスター……。
その心を感じたのか、ロマロの触手が少しウネウネと動き出す。
ああ、ロマロ……。
ごめんね。あなたの事が分からなくて。
私の可愛いロマロ。
あなたの事も大好きよ。
どうか無事に元気になって。
ああ、マスター、お願いです……どうかロマロを助けて……!
夜がだいぶ更けて来た頃に、マスターがカドケウスにつれられてケーリュケイオンの部屋にやって来た。
「……マスター!」
ケーリュケイオンが椅子から立ち上がり、待ちわびたように言った。
「すまん」
マスターは一言謝ると、ロンギヌスの元へと向かった。
「待たせたな、ロンギ。ロマロは大丈夫か?」
ロンギヌスは泣き出しそうな潤んだ瞳でマスターを出迎えた。
「マスター。ありがとうございます。……ロマロ、マスターが来て下さいましたよ」
ロンギヌスがそう言うと、ロマロは弱々しい動きながらもマスターのほうに触手を伸ばしてきた。
マスターはロマロの触手に指を絡ませて眉をひそめた。
この前に比べてかなり力が弱々しいと分かったのだ。
「……ケーリュ。状況はどうなんだ?」
「……」
ケーリュケイオンは少し言いづらそうにしている。
「ケーリュ?」
「……状況は、あまり芳しくないわね。今マスターが来てくれたおかげで、ロマロの体調はだいぶ持ち直しているとは思うけれど、……たぶん次はないと思うわ」
「次がないとは?」とマスター。
「言葉の通りよ。次にマスターがロンギヌスとロマロから長い事離れたら、ロマロはたぶんもう死ぬわね」
マスターは厳しい顔で言った。
「分かった。取り敢えず、今採れる対応策を教えてくれ」
ケーリュケイオンは皆に改めてこれまでのロマロに対する推察や考察を話した。
カドケウスが聞き終えてから、ケーリュケイオンに問いかけた。
「う~ん?……って事は、つまりロマロの体がまだ幼すぎるって事なの?」
「まあ、そうね。本来ならまだロマロは、お腹の中にいるべきな状態なのだと思うわ。取り敢えず今は、もっとちゃんと栄養を採って、もっときちんと体を作る時期なのよ」
今度はマスターが口を開いた。
「だが、どうすれば良い?こうやって母親であるロンギと手を繋いでいるだけではその栄養とやらは足りないのだろう」
「そうね。言うならばその濃度が足りてないとでも言えるのかしら。もっと濃縮したようなものをロマロが直接、体内に採り入れられれば……と言ったところね」
カドケウスがあまり深く考えずに呟いた。
「ロンギヌスの強い愛の詰まったものね~。あ、でもロマロは水しか飲めないから液体か。愛の液体……、うん?愛……液……?」
カドケウスはハッと慌てて口を結んだ。
えらい単語を口に出したと思ったからだ。
その場にいる者が皆、今耳にした単語を意識しないように必死だった。
しかし合理性だけを追求する真理の探求者が、その素晴らしい言葉を聞き逃す筈はなかった。
ケーリュケイオンがパチンと指を鳴らした。
「そうよ!さっすがカドケウス。やっぱり私の妹ね。たぶんそれが答えよ!!」
はっきり聞くのは怖いが、マスターは恐る恐る訊ねた。
「……何が答えだって?」
ケーリュケイオンは自信満々にハッキリとそれを言葉に出して言ってきた。
「愛液よ愛液!……く~、ホントにそのままの意味の言葉ね。愛の詰まった液体。愛液。ロンギヌスがマスターを心から愛する時に体から分泌する、愛の詰まった母なる液体……。これがまさしく求めている答えよ!」
皆シーンとして誰も言葉を発しない。
特に手を繋いでいるマスターとロンギヌスは、恥ずかしくてお互いに目も合わせられなかった。
ケーリュケイオンだけが興奮気味に口を開いている。
「たぶんロマロがそれを飲むことが出来れば、大幅に体が強化されるはずよ。本来の神獣の子どもが摂取するものと比べても遜色はないはず。……あ!!」
ケーリュケイオンはまた何か凄いことを思い付いたようだ。
マスターは取り敢えず訊いてみた。
「……どうした?」
ケーリュケイオンは妖しい笑顔を見せて言った。
「本来なら、神獣の子どもは母胎の愛しか受け取れないけど、このロマロにはマスターと言う父親がいる事にもなるのよね。それならロマロがマスターからも愛のこもった液体を受け取る事が出来たら、もっともっと体が丈夫になるのではないかしら!」
マスターはその話しは聞かなかった事にして、その『男の愛の詰まった液体』とは一体何だと訊ねる事はしなかった。
とにかく、善は急げと言った感じで、ケーリュケイオンとカドケウスは二人を残して部屋を出る事になった。
ケーリュケイオンは部屋を出る際に、もしも自分のベッドが汚れたとしても、これは緊急時の事なのだから気にしないで欲しい、と二人に言って出ていった。
カドケウスは、自分が手伝う事が何かあるかもしれないとずっと言い張っていたが、しまいにはケーリュケイオンに蹴飛ばされるように部屋を追い出されていた。
そして、部屋に二人っきりにされたマスターとロンギヌスは、しばらくの間、無言でモジモジとしていた。
だがついに意を決したように、まずロンギヌスがベッドに女座りで座った姿勢で服を脱ぎ始めた。
ロンギヌスは真っ赤な顔でロマロの為、ロマロの為と小声で呟いていた。
ロンギヌスが着ている服はパジャマだったので、パジャマの上と下を脱ぐだけで、もう上半身裸のパンティ一枚の姿になっていた。
ブラジャーは始めからしていなかったようだ。
ロマロがロンギヌスの胸の膨らみの上に、喜んで移ってきた。
ロマロのいつもの定位置なのだ。
それにつられて、自然とマスターの手がロンギヌスの胸へと導かれていく。
それは、マスターの指がロマロの触手に絡められたままであるからだ。
マスターの手がロンギヌスの胸の膨らみに触れた。
ロンギヌスがビクッと体を震わす。
マスターはそこにはあまり触らないようにしたかったが、ロマロがうまいこと手を誘導していくのだ。
マスターの手がついにロンギヌスの胸の膨らみの突起に行き着いた。
そこには遠慮がちに触る感じになっているので、何か焦らして触っているような手の動きになってしまっている。
その敏感な先端にマスターの指が触れた瞬間に、ロンギヌスは小さく吐息を漏らした。
「……あっ、……ん……」
「あ、すまんっ……」
マスターは慌てて謝った。
ロンギヌスはぶんぶんと首を横に振った。
「いえ!大丈夫です!あの……、あの、べ、別に私に、そんなに気を使ってくれなくても……。でもあの、出来ればもっとちゃんと触ってくれたほうが……あの、くすぐったくないと言うか……」
ロンギヌスはモジモジしながら言った。
「そ、そうか」
マスターは、もうロマロの触手に抵抗するのはやめて、しっかりとロンギヌスの胸の膨らみに手をおいた。
とても柔らかく、まるで手に吸い付いてくるようなその感触が、マスターの理性を奪っていく。
その手に少し力が入り、ロンギヌス胸の膨らみをフニュっと揉んでしまった。
「……はうっ……」
「わ!す、すまん。つい力が……」
「いえ!……あ、あのその、マ、マスター……き、気持ちいい……です。あの、もっとお願いしても……い、いいですか?えと、こ、これは、一応、ロマロのためでもありますし……」
マスターはゴクリと唾を飲み込んだ。
「……分かった」
マスターはロンギヌスの胸を優しく揉み始めた。
マスターはいつの間にか夢中になっていた。
ロンギヌスの綺麗な胸の形と、マシュマロのような柔らかい触り心地、更にはそれを揉む毎に発する彼女の可愛い喘ぎ声。
もうロマロが手伝わなくても、マスターのその手が、その場所から外れる事はなかった。
ロンギヌスの胸の膨らみの真ん中にある突起も、硬く張り詰めるようになってきている。
その突起を強めに触ると、ロンギヌスは体をビクンと硬直させるような動きをしてきて、ついには我慢出来なくなったのか、マスターの背に両方の手を回して、完全にマスターに抱き付くような姿勢になっていた。
マスターはそんなロンギヌスが何か愛しくてしょうがなくなり、いつの間にかベッドに押し倒してしまっていた。
「……はぁ、マスター、マスター……」
ロンギヌスは無意識になのだろうか、両足をマスターの片足に絡めて、腰を擦り寄せてくる。
その時にマスターの太ももがロンギヌスの股間に触れて、そのマスターのズボンに何か生暖かいヌルっとした感触の染みを残していた。
マスターはもしやと思って、そのズボンを指で触ってみると、ヌルヌルした液体が付いていたのが分かった。
マスターはそれで全身がカーっと熱くなり、自分だけ服を着ているのが何か申し訳ない気持ちになってきた。
相手は服を脱ぎ、無防備に全幅の信頼を持ってその素肌を相手に晒しているのに、こっちは服を着たまま相手の体を好きなようにまさぐっているのだ。
マスターは自分の持つ倫理観として、それはあまり許される事ではないと、やっと思い至った。
そこでもう、マスターは手早く服を脱ぎ捨てて、ロンギヌスと同じパンツ一枚の姿になった。
マスターが服を脱ぐのをじっと待っていたロンギヌスが、改めてマスターにぎゅっと抱きついてきた。
素肌と素肌が直に触れあうこの感触が、マスターとロンギヌスのお互いの心を蕩けさせる。
マスターはロンギヌスの柔らかいスベスベの肌に、ロンギヌスはマスターの硬くゴツゴツした筋肉に、心を奪われお互いの裸に完全に魅了されていた。
マスターにお姫様抱っこの姿勢で抱かれたロンギヌスは、マスターの胸板に耳を寄せて、その心地よい胸の鼓動の音を直に感じていた。
あの時街の噴水の前で願った事が今まさに実現していたのだった。
ロマロは二人の邪魔をしないようにだろうか、二人の顔のそばで大人しくしている。
そのロマロの体もいつの間にかみずみずしい感じになってきている。
ロンギヌスはそんなロマロを目の前にして、やらなければならない事を思い出した。
だが、それを考えるともう恥ずかしくて、全身が熱く燃えるようだった。
だけど、ここで退くわけにはいかないと決意を新たにした。
ロンギヌスは全身をもっとマスターの体に密着させ、勇気を振り絞って、マスターの耳元に囁いた。
「……あ、あのあの、マ、マスター……、えと、その、わ、私の、あの、……お、お、女の子の部分を、確かめて、貰えませんか……」
「……う」
マスターは予期していた事だが咄嗟には何も言えなかった。
「……わ私の、……あ、あの部分を、濡らす液体が、ロマロに必要らしいので……」
マスターは唾を飲み込んで頷いた。
「……分かった」
マスターはロンギヌスを仰向けに寝かすと、彼女に覆い被さるような姿勢をとった。
マスターはロンギヌスの下腹部まで一度手を沿わしてから、今度は躊躇するようにその手を止めた。
マスターは一応ロンギヌスに今からする行為を確認せざるを得なかった。
「ロンギ、……下着の中に手を入れるぞ」
ロンギヌスは頷いて小さい声で返事をした。
「……は、はい。お願い……します」
マスターはそうっと、柔らかい下腹部に手を添わして更に下ろしていき、下着の中に手を差し入れた。
そして、更に奥に手を伸ばしていくと、その下腹部の終わりの少しの柔らかい膨らみに行き当たった。
だがロンギヌスは恥ずかしくて無意識のうちに内股になり、マスターのその手が更に奥へ行く事を妨げてしまっている。
マスターはそっと声をかけた。
「ロンギ、足を開いてくれないか……?」
「!……はい。すみません……」
ロンギヌスの足がゆっくりと開いていく。ロンギヌスは羞恥で真っ赤になったその顔を両手で隠していた。
マスターが、更にその先に指先を添わすと、その奥には完全に熟れてグズグズになった果実を触っているような、とても柔らかく温かいヌルヌルした箇所があった。
そこはかなりのぬめり気を帯びていて、その窪みからはとてもなめらかな液体が溢れ出している。
マスターがその箇所を触った瞬間、ロンギヌスがビクッと肢体を震わせて吐息をもらした。
「……あっ……」
「すまん。強かったか?」
「あ、いえ、すいません……。少し、あの、驚いただけです……。あ、あの、どう……ですか……?」
「ああ。濡れているよ」
「そう……ですか。あの、マスターに触られていると……すごく、気持ちが、いいです……」
ロンギヌスは腰が自然と動いてしまっているようだ。
マスターはロンギヌスのその気持ちに応えてあげたくて、手を少し動かしてその箇所を指で擦った。
「……う、うん、あっやっ……んぅ……」
ロンギヌスはマスターに強く抱き付き、その手の細かな動きに合わせて可愛い喘ぎ声を漏らしている。
「……あっんっ……!」
ロンギヌスが高い声で喘いだ。
ふやけるほどとろけきったその割れ目の奥に、マスターの中指が一度するりと入ってしまったのだ。
その内部は更に熱くヌルヌルしていた。
「あ!すまない!ロンギ」
「……」
ロンギヌスはその感触の余韻で体が痺れたようになり、すぐには返事が出来なかった。
「……あ、だ大丈夫で……す」
ロンギヌスは息を乱しながら、やっとの事で答えた。
「すまん、気を付けるよ」
マスターは申し訳なさそうに言った。
ロンギヌスは首を横に振った。
「い、いえ……。ホントに大丈夫……です。……あ……あの…………いえ、何でもありません……」
「うん?どうした?何でも言ってくれて構わないんだぞ」
「は、はい……えと、あの、……き、嫌わないで下さいね……」
「そんな事は絶対にないから安心しろ」
「はい……。あの、……指……は、えと、入れて下さっても……だ、大丈夫なので……」
マスターも顔が赤くなった。
ロンギヌスがこんな大胆な事を言うとは思わなかったのだ。
「……気持ち良かったのか?」
ロンギヌスは答えるのが恥ずかしいのか無言で何度も頷いてきた。
「分かった」
マスターは、濡れぼそった割れ目を触っている指の中指だけを折り曲げて、その割れ目の奥に深く差し入れてみた。
ロンギヌスが短く息を飲み、腰を少し逃がすような反応を見せる。
熱くヌルヌルした襞が取り巻くその内部が、マスターの中指を優しく締め付けてくる。
マスターはしばらくそのままでいて、ロンギヌスが少し落ち着いてから、少しづつその指を動かしてみた。
「……あ、あん。んぅんっ……ああ、マスター……」
ロンギヌスはマスターの指先のその動き一つで、いじらしい反応を見せる。
マスターは、ロンギヌスをもっともっと気持ち良くさせてやりたくなり、その指に今度は上下運動を加えていった。
マスターの中指がロンギヌスの鋭敏な体の内側を何度もこすり上げる。
穴の外に溢れ出した液体がその指にまとわりついてきて、その出し入れによってクチュクチュと淫靡な音をたて始めた。
「ああ、……いや、……いや……あん……んぅ、あっ……い、いいですぅ……あん、マ、マスター……気持ちいいです……うぅ、んっ……」
ロンギヌスはその音が恥ずかしいのか、初めはいやいやと首を振っていたが、次第にもうマスターから与えられるその快感に完全に身を任せていくのが分かった。
マスターは何だか夢中でロンギヌスの秘部を弄っていた。
こんなロンギヌスを見るのは初めてであった。
いつも少しおどおどして周囲に壁を作って遠慮がちに物事を行う彼女が、今は素直に自分の感情を全てさらけ出しているような感じがするのだ。
マスターは、彼女が全身で表現する自分への無条件の信頼と深い愛情を感じて、ロンギヌスがいとおしくなって仕方がなかった。
その内にロンギヌスの喘ぎ声が次第に切羽詰まってきた。
「あ、ああ、マスター……マスター……あ、んぅ、んぅんっ……」
マスターもそれに合わせて指の抽そうを早める。
「……あああ、マ、マスター……ん、んうっぅぅ……あ!ああっ……」
ロンギヌスの肉襞がマスターの中指をきつく締め付けてくる。
ロンギヌスは絶頂を迎えたようだった。
マスターはロンギヌスの秘部に置いていた手の動きを止めて、荒く息をつく彼女を見つめた。
ロンギヌスも瞳をうるわしながら微笑んできた。
マスターをいとおしいそうに見つめるロンギヌスのその唇が薄く光っているように見える。
マスターはその唇にそっと自分の唇を寄せて口付けた。
マスターも、もう自分の心に枷をつけるのはやめて、自分の心に忠実に行動する事にしたのであった。
ロンギヌスは驚いたように目を見張ったが、すぐに目を閉じてマスターのその唇に心を集中した。
ロンギヌスはマスターとキスをしながら思った。
何と言う心地よさだろうか。
唇を合わせるだけで、こんなにも気持ちが高まるなんて思ってもみなかった。
マスターの事は大好きで愛していると、仕えた頃から、ずっと思っていたけれど、今はもう、その以前とは比べようもないほどの大きな熱い思いが、自分の心の全てを満たしてくる。
もう愛と言う物が実際この場に存在するような感覚さえ覚えるほどに気持ちが高まってきていた。
マスターとロンギヌスはしばらく抱き合ったまま、お互いの唇とその口の内側の感触を楽しみあっていた。
もう何度目か分からないキスのあとに、ロマロがちょうど二人の間に入ってきた。
ロマロは自分も交ぜて欲しかったのかもしれない。
それでマスターはやっと思い出した。
そう、ロマロにあれを与えてあげなければならなかったのだ。
マスターはそっとロンギヌスと身を離した。
ロンギヌスが寂しそうに見つめてくる。
マスターは彼女を安心させるように微笑んで言った。
「そう言えば、ロマロの事を忘れていたよ。ロマロにロンギの愛の詰まった液体を試してみよう。……え~と、いいかな?ロンギ」
「……はい」
ロンギヌスは仰向けの姿勢で、膝を持ち上げて足を開いた。
下着はすでにぐっしょりと濡れている。
マスターは少し迷ったが、ロマロが触れやすいようにするべきだと思い、ロンギヌスに言った。
「ロンギ、下着を脱がすぞ」
「あ、は、はい……。ど、どうぞ……」
マスターがロンギヌスのパンティに手をかけると、ロンギヌスは脱がせやすいように少し腰を浮かした。
マスターは下着をロンギヌスのお尻から脱がしていった。
そしてロンギヌスの足下からパンティを脱がしきると、ロンギヌスを見た。
ロンギヌスは恥ずかしそうにしながらも、また同じように足を開いてきた。
マスターの目に彼女の秘部が丸見えになった。
それはとても綺麗なピンク色で濡れて光っている。
何て魅惑的な眺めだろうか。
マスターはゴクリと唾を飲み込んだ。
だが、やるべき事を思い出し、何とか目をそらした。
マスターはロンギヌスの首もとにいたロマロを手に取った。ロマロは素直にマスターの手の中に収まっている。
そしてマスターはそのまま、ロマロをロンギヌスの股間の前にそっと下ろした。
ロマロの目の前には、ヌメ光るロンギヌスの割れ目がある。
マスターとロンギヌスは息を飲んでロマロを見守った。
果たしてロマロはどうするのだろうか。
今ロンギヌスの秘部から垂れる透明なしずくは、まさしくロンギヌスの愛の詰まった液体であると言ってよい物である。
ロマロはロンギヌスの股間の前に下ろされると、すぐにその秘部に触手を伸ばしてきた。
初めは一本、もう一本、次に二本と次第にその数が増えていく。
ロンギヌスは、自分の敏感な秘部を触られるその甘美な感触に、背をのけ反らして我慢している。
ロマロはついには全身でロンギヌスのその秘部に身を寄せてきた。
その触手の一部は、ロンギヌスの体の内側にも入っているのだろう。
そして、その触手達の動きを見ていると、ロマロはロンギヌスの秘部に湧く愛の液体を、きちんと飲んで体内に取り入れているようであった。
ロンギヌスはついに我慢出来ずにマスターに言った。
「……マ、マスター、マスター……あの、せ、切なくなってきちゃいました……。どうか……こっちに来て、貰えませんか……」
ロンギヌスは潤んだ瞳でマスターを見つめて、手を伸ばしてきた。
マスターはロンギヌスに請われるままロンギヌスのその手を取り、再び身を寄せた。
そしてマスターとロンギヌスは手の指を絡めたまま、唇を何度も重ねてお互いの舌を味わった。
だがその最中にマスターの張りつめたそのパンツの中身に、何かが巻き付いていった。
そうロマロの触手である。
ロンギヌスの股間にいたロマロのそばに、マスターの腰が近付いたので、ロマロの触手がその場所に届いたのだ。
マスターは、細い触手でいきり立っているものをいきなり握られて、うめき声をあげた。
「……うっ……」
「?……どうしたのですか」
いきなりマスターがキスをやめてうめいたので、ロンギヌスは不思議に思って訊ねてきた。
マスターは笑って答えた。
「いや、ロマロがいきなり俺の下半身のモノを握ってきたからさ」
「まあ」
ロンギヌスはマスターの股間に目をやった。
そこにはパンツからはみ出て、それはもう立派に立ち上がって張りつめているものが見えた。
ロンギヌスは見ていて恥ずかしくなったが、それと共にすごい嬉しくなった。
自分がマスターのモノをあそこまでの状態にしているのだと理解したからだ。
その時ロンギヌスは、いきり立つマスターのモノを見ながら、男性の愛の液体の話を思い出した。
ロマロが、マスターのあそこに触手を絡めたと言うことは、もしかしたらロマロがそれを欲しがっているからなのかもしれない。
その事に気が付いたロンギヌスは、マスターにその考えを伝えた。
だが、マスターは苦笑いをして少し逃げ腰になっている。
ロンギヌスは説得をするように言い出した。
「あのっ!マスター。ここまで来たら、もうやれる事は全て試しておいたほうが良いと思うのです。……あの……ロマロの為に、お願い出来ませんか……?」
マスターはロンギヌスを見つめて、もう諦めたように微笑んだ。
目の前の全裸の女性に、こんな感じにお願いされて断れる奴がいるだろうか。
「……分かった。試してみるか」
「!……ありがとうございますっ!……あの、私も手伝いますから」
「え?ちょ……」
ロンギヌスの白い手が、マスターの熱く脈打つその硬いモノを、優しくそっと握りしめた。
マスターはそれだけで腰が砕けそうだった。
ロンギヌスの柔らかいその手に包まれて、物凄く気持ちが良い。
ロンギヌスはそれを触りながらマスターの事を観察していた。
それを少し握ればマスターは吐息をはき、それを優しくこすると呻き声を漏らして身を震わすのだ。
それがとても気持ち良さそうだと分かり、すぐにコツを掴んでいった。
ロンギヌスとマスターは向かい合わせに座り込み、お互いの気持ち良い箇所を触れあっている。
ロマロは、そんな二人の股間の間で、触手を伸ばして二人を繋げていた。
ロンギヌスはマスターのモノを触っている最中に、もっとなめらかに、これをこする方法はないものかと考え始めた。
色々と知恵を絞っていると一つだけ思い付いた。
それは彼女にとってとても恥ずかしい考えだったが、ロンギヌスは勇気を出してそれを実行に移すことにした。
彼女は自分の秘部のヌルヌルを手に取って、それをマスターのモノにたっぷり塗り付けてから触り始めたのだった。
マスターは、それがもう気持ち良すぎて、呻いてすぐに彼女に降参する事になった。
そして、勢いよく飛び出たマスターの愛の詰まった液体は、ロンギヌスの全身にかかり、彼女の白い肌にそのあとを残して垂れていった。
ロマロがそのマスターの愛の詰まった液体も、触手ですくいとるようにしながら、次々に体に取り込んでいく。
ロンギヌスとマスターは、かなりホッとしながらロマロを見つめていた。
二人の、こんなに愛の詰まった液体を受け取ったのなら、ひとまずは安心出来るだろう。
マスターは、ロンギヌスの肌に飛び散ってしまった自分の出した液体を見て、慌ててそれを拭くものを取りにベッドを下りた。
ロンギヌスは、マスターがそうして余所を見ている隙に、こそっとロマロを真似て、自分のお腹の窪みに溜まって残っていた、マスターの出した白い液体を指でぬぐって、それを口に含んでみた。
それは何かとても奇妙な味がした。
でもそれは決して嫌いなものではない。
ロンギヌスはウネウネと嬉しそうに動くロマロを改めて胸に抱きかかえると、ティシュを持ってこちらに向かって来るマスターを見つめて、とても幸せそうに微笑んだのだった。
{終わり}
最後まで読んで頂きありがとうございました。
さて結構エロくなったと自分では思ってましたが、どうだったでしょうか?
一瞬でもあなたの股間を刺激出来たなら幸いです。
取りあえずここでこの物語は終わりましたが、ロマロの事はたぶんまた書きたくなるような気がします。
ではまた。