初の試みで道筋もオチもまだ構想にありません(笑)。
(大丈夫かな?)
ではよろしくお願いします。
(^^)/
「ロンギ、1週間くらいあとだが、一緒に王都に行くぞ」
「えっ?」
ロンギヌスはマスターの胸元から顔をあげた。
彼女はマスターの裸の胸に頬を乗せて、幸せな気持ちでまどろんでいたのであった。
彼女は少し身を起こして、マスターのほうへと顔を向けた。柔らかそうな胸の膨らみが彼女の下でふるんと揺れる。
「王都に……ですか?」
「ああ」
ロンギヌスは無意識の内に手でロマロを探して、そっとその身を抱き寄せていた。すぐにそこに連想がいくのは、いつも心の片隅の何処かで、ロマロを誰かに取り上げられてしまうような想像をしているからだろう。
ロマロは素直にロンギヌスの元にその身を寄せてくる。
ロンギヌスは心の内で恐怖を秘めてマスターの次の言葉を待った。
だが、マスターの彼女の見る目は特に暗い色を漂わしてはいない。
それを感じたロンギヌスは少しだけ心を落ち着かせる事が出来た。
マスターはそんなロンギヌスの心配を和らげるように、片手を差し出して、ロンギヌスの頬を撫でながら言った。
「大丈夫だ。今回の王都への呼び出しは、教会の幹部数名が神獣の子供を見たいってだけなんだ。俺の調べではこれには王政側も他のギルドもどこも組織も関わってはいない事が判明している。絶対とはなかなか言えないが、危険は少ないだろう。それに向こうの召喚命令をこれ以上無視し続ける訳にもいかなくてな」
「えっ!?まさかマスター……ずっと?」
「はは、まあ、そんな訳だ。だからとりあえず一度きちんと応じる事にした。すまんがよろしく頼む」
「いえ、そんな……。マスターありがとうございます。私とロマロの為に……」
マスターは涙ぐんでこちらを見つめるロンギヌスをぐいと抱き寄せた。
ロンギヌスはまたさっきと同じようにマスターの元に身を寄せてきた。
裸の肌と肌が触れ合う感触がとても気持ち良い。
ロンギヌスはマスターの胸の鼓動の音を聞きながら、そっと目を閉じた。
王都への出発の日の朝がきた。
マスターはすでに旅支度をして、ファンキル学園の学生寮の玄関前で今回、王都に連れて行くメンバーを待っていた。
その場にまずロンギヌスが現れた。胸の谷間からロマロが顔を出している。
「あ、おはようございます。マスター。早いのですね」
「ああ、昨日までの任務がけっこう長引いてな。書き物がたまっていたので、もうそのまま徹夜でやっつけて来ることにしたんだ」
「ええっ!?では寝てないのですか?」
「ああ。だけどまあ、大丈夫さ。馬車で少し寝させて貰うよ」
「は、はいっ。私の肩でも膝でもいくらでもお貸ししますっ」
「はは、では頼む」
マスターは疲れた様子だったが明るく笑った。
そうしている内にまた玄関から二人が姿を現した。
「あら?けっこう早めに出てきたのに……。おはよう、マスター、ロンギヌス」
ケーリュケイオンは落ち着いた口調で挨拶をしてきた。
「ええ?もういたの~……おはよう。マスターとロンギヌス~……ふわぁ……」
大あくびをしてカドケウスが言う。とても眠そうだ。
「ほら、しゃんとしなさい」とケーリュケイオン。
「だってお姉ちゃん……早すぎるよ……ふぁ……」とあくびを連発するカドケウス。
「……ふわぁあ」それを見たマスターも釣られて大あくびをしてしまった。
「ほら、マスターも眠そう♪」
カドケウスは仲間がいたとばかりに嬉しそうにマスターを指さした。
「……一緒にするな」
「ええ?」
何も知らないカドケウスは抗議の声をあげていた。
「あら?皆さんお早いのですね」
最後の一人であるシタが姿を現した。
「おはようございます」
シタは行儀良く皆に向かってお辞儀をしてくる。
「ああ、お早うシタ。これで全員が揃ったな。少し早いが出発しよう」
マスターはそう言って先頭に立って歩き出した。
目指すは街の出入口である大門口である。そこに馬車を一台用意させてあるのだ。
マスターは首をひねったり回したりしながら疲れをほぐすようにして歩き、シタとロンギヌスは、彼女の胸元のロマロと触れ合いながら二人で楽しそうにお喋りをし、ケーリュケイオンとカドケウスは、ふらふらしているカドケウスをケーリュケイオンがしょうがなくフォローするようにしながら、まだ夜も明けきらない朝もやの街の中を歩いていた。
大門口広場に着くと、馬の二頭立ての立派な幌つき馬車がすでに用意されていた。
積み荷のほうもきちんと準備してあるようだ。
飲み物、食べ物、調理道具に生活雑貨、更には簡単な寝具も積んである。
王都までの旅の日数は馬車で三日間ほどなので、このメンバーなら充分な量であろう。
マスター達一行は早速乗り込んで、馬車を走らせた。
まず初めはケーリュケイオンとカドケウスが御者台に座って手綱を握り、荷台には他の三人が乗り込んでいた。ロンギヌスはマスターの隣に座り、すぐにうとうとしだしたマスターにその肩を貸して、シタはその二人を微笑ましく眺めながらその反対側の席に座っていた。
馬達の調子も良さそうで軽快な足取りで駆けている。
天気のほうも穏やかで、この馬車の周囲にはのんびりとした時間が流れていた。
王都とこの街には街道がきちんと整備されているので道に迷う心配はなく、更には異族の湧き潰しも定期的に行われているので、そんなに心配はない旅であった。
しばらくして、ロンギヌスとシタがケーリュケイオン達に変わって手綱を握って馬を進め出した。
その頃にはマスターも起き出していたが、マスターに膝枕をしたがるカドケウスと何やら口論を始めたのだった。
「あまり寝てないんでしょ?マスター。ほ~ら、遠慮しないの」
「いや、大丈夫だ。もうずいぶん休んだよ」
「……そう?でもまだずいぶん疲れた顔してるよ。はい。じゃ、もう一回♪」
そう言ってカドケウスは自分の太ももをぼんぽんと叩く。
「いや……」マスターはまた断りの言葉を口に出そうとした。
「あ~もう!しょうがないなぁ。ねぇ、何とか言ってあげてよ、お姉ちゃん」とケーリュケイオンが助けを求めるように姉のほうを見る。
「はぁ」
ケーリュケイオンはため息をついて言い出した。
「マスター。貴方がかなり疲れているのはみんな分かってるわ。馬車に揺られていては、そんなに休めないけれど、横になるだけでも体が随分と楽になるはずよ」
「……それはそうだが」とマスター。
「折角だから横になってはどう?」
「……ん……ん~、何て言うか威厳が保てないと言うか、情けないと言うか……」
「そんな理由だけ?」とケーリュケイオン。
「……え?」とマスター。
「なら駄目ね。却下よ。マスターがそんな体調では、もしいざと言うときに私たちが困るもの。……ヒューちゃん!」
ケーリュケイオンは黄金の蛇ヒュドラを呼び出した。
「……!ちょ、おい、待て……」
察したマスターは少し後ずさる。
「強引だけど、少し寝て貰うわね。ディボードケインっ!」
黄金の蛇が輝き出す。
「う……」マスターはそう呟くと、カドケウスのほうに徐々に体を傾けて行った。
そしてついに、カドケウスの太ももで彼女の膝枕の格好になって、寝息を立てて眠ってしまった。
とても気持ち良さそうな寝顔である。
カドケウスは嬉しそうにマスターの頭を優しく撫でた。
ケーリュケイオンはやれやれといった様子であった。
そんな感じでマスター達一行の平穏な旅は続き、ついに明日は王都に着くまでの距離となったのであった。
{続け}
まだ、どうにでもなりますね~。
どうしましょう。ま、のんびり行きますか。
感想あると頑張れると思うので、続きが気になるかたはどうか一言(命の水)お願いします。
もちろん空ツイでも良いですよ。(頑張って探します)
ではでは。