数日ぶりの風呂に入ってた。これまで遠方への出張が多く、また忙しかったためにシャワーのみで我慢していたのだ。根っからの風呂好きからすれば拷問に等しい状況であったため、こうしてゆっくりと風呂に浸かれるのは至福の時間である。
ここは鎮守府内、自室にある風呂場。貯めこむだけで使いみちがほとんどないお金をこういったところに使っているのだ。おそらく艦娘たちの部屋にさえこれ以上良い風呂はないだろう。が、彼女らには大浴場があるのでトントンといったところか。
ふぅ、とおおきく息を吐いた。入浴剤の緑に染まった湯が揺れている。呼吸の度に全身のこわばった筋肉がほぐれていくようで、まだ若いというのにおっさんのような声が自然と漏れてしまった。
「お湯かげんはどうかしら?」
「ああ、久しぶりの湯船は最高……って陸奥!?」
「は~ぁい、あなたの陸奥よ」
扉の向こうからかけられた声に驚く。聞き慣れた、しっとりとした大人の女性の声。別に艦娘たちに部屋に来られても困ることはないために施錠はしていなかったが、アポ無しで来られるとさすがに驚く。
はっきりと見えないが、扉のスモークガラスの向こうに影が見える。
「驚くことはないでしょ?」
「誰もいないと思ってたのに話しかけられたら誰だって驚くよ」
「それはそうね」
扉で遮られてくぐもっているが、陸奥は笑っているのだろう。
陸奥とはケッコンカッコカリをした仲だ。だから他の艦娘たちとくらべてより親密な関係であり、つまるところ結婚を前提にしたお付き合いをしている。
大本営に書類などを提出したら、即日煎餅布団が届いたのに二人して目を丸くしたのは今も覚えている。余計なお世話だ、ときっと彼女も思ったに違いない。せっかくタダでもらった物であるし、その日のうちに有効に活用させてもらった。
あの時の陸奥は普段の小悪魔のような雰囲気が鳴りを潜め可愛かったなあ、と思い出していると扉が音を立てて開かれた。
「む、陸奥!?」
「あら、いまさらこういうの恥ずかしがる関係ではないでしょ」
「まあそうだけど……」
見慣れているとは言え、いきなり美人が裸で風呂場に入ってくるという出来事に狼狽する。長く肉付きの良い脚、つかむのにちょうどいい形をする腰回り、大きめの胸。隠されない彼女の美はいつ見ても見惚れてしまう。
最初のうちは恥ずかしがって灯りを落とした時にしか見せてくれなかったその生まれたままの姿を、このように見せてくれるようになったのはいつだったか。
初々しかった頃は一挙一動に可愛らしい反応を見せてくれていた。頬に触れるとき、髪を梳くとき、そして秘部を撫でるとき。太ももの内側を撫でられ、身体を小さく震わせ紅潮した首筋を軽く食んだときに漏らした声は今でも覚えている。
今も同じように可愛らしい反応を見せてくれるが、慣れてきてしまい、むしろ誘惑するようになってきた。これもその一環なのだろう。
「やっぱり薄いんだな」
「化粧なんてすぐ意味がなくなっちゃうのよね」
化粧をしていてもしていなくても違いがよく分からない、そう口にしようとしたがやめた。内容は褒めるものであっても彼女の努力は意味が無いと言っているようなものだからだ。
髪も身体も丹念に洗った陸奥は、今はすっぽりと腕の中に収まっている。高身長である彼女だが、それは女性の中ではということ。こうやって抱きしめているとやっぱり細く、抱き心地が良い。
もし艦娘でなければ綺麗な髪だったのだけれど、と陸奥は言う。でもこの潮にやられた女性らしくない硬さを少し持つ陸奥の髪の毛が好きだ。自分が提督で、陸奥が艦娘であるということを認識できるし、共にひとつの目的のために手を取り合っているということが再確認できる。
「ん……」
意中の相手を抱き合っているこの状況で反応しないのなら男ではない。自然と肉棒は硬くなり彼女の尻をぐいぐいと押していた。それに気付いたのか、陸奥は妖艶に笑うとキスをせがんでくる。それに応えながら彼女の鍛えられたしなやかな腹筋に手を這わせる。
薄い筋肉の盛り上がり、唇を合わせながらくすぐったそうに彼女は身を捩る。反応が面白くて啄むようにキスを繰り返しながらも同時に彼女のお腹周りを撫で回し続けた。
「いやらし」
「誘ってきた方が言うか?」
非難するような目で見上げてくる彼女を蕩けさせようとさらに唇を重ねる。互いの唾液を送り合い、舌が絡みあう。手はお腹から太ももへ、ちゃぷちゃぷと湯が音を立てているが二人ともそんなことを気にならないほどに互いに夢中になっていた。
好きな女の子とこうやって密着していやらしいことをしているという事実が興奮させ、股間を痛いくらいに大きくさせる。そんな様子を気付いたのか、一旦身体を離してこちらを向いた彼女がお湯のせいだけでなく、興奮で朱が差した顔で薄く笑う。
「あなたのそれ、苦しそう」
そう言いながらペニスにそっと手を這わせた。艶やかな笑みを浮かべながら擦られると、もうこれ以上大きくならないだろうと思っていたそれに血液がどんどん充填されていく。凶悪に血管を浮かばせながら目の前の女性に欲情したそれへと陸奥は愛おしそうに擦り始める。
細い指が恐る恐る擦り上げ、もどかしい快感が腰を痺れさせる。このまま陸奥のいいようにさせてもいいが、目の前にやわらかそうな2つの果実がたわわに実っている。その先端の可愛らしい突起をつまんだ。
「あっ……」
「陸奥の、かわいい」
やわらかな胸の感触を楽しみながら、時折ツンと上を向いて自己主張する乳首に触れる。決して強く触ろうとしないのに物足りなさを感じたのか、徐々にこちらへと胸を突き出してくる。だがもどかしいのはこちらも同じ。弱い快感がピリピリと股間を走る。もう我慢できず、その細い腰を掴んで彼女の膣内で気持ちよくなりたい。
けど我慢する。ここで襲いかかったら負けな気がするのだ。
腹の底から湧き上がってくる、目の前の女性をめちゃくちゃにしたいという獣欲を抑えつけて、胸をいじりまわしていた左手を彼女の股間へと下ろしていった。
「っ……ん」
指で秘部を優しく弄ると蕩けた顔で嬉しそうな吐息を漏らす。互いに秘部を弄りながらもキスを止めることはない。すっかり出来上がった彼女は物欲しそうに甘えた声を出すのだけれど、無視して強引に唇を奪う。
もうどちらの唾液か分からないくらいに混ざり合った俺達は口の橋からつーっとそれが垂れているのも気に留めずにむさぼりあう。
「ふぁ……んちゅっ……」
もう充分だろうと、顔を離して手の動きを止める。彼女もこれからどうするのか分かったのか、こちらの肉棒をいじるのをやめた。焦らされるような快感を与えられ続けたペニスは自分でも驚くほどに反り立っており、湯船から立ち上がりお湯から露出したそれを、陸奥は恍惚とした表情で見上げる。
彼女はふらりと、浴室の壁に手をついて形の良いお尻をこちらに突き出してきた。興奮と期待とでドクドクと痛いくらいに脈打つペニスを先ほどのように彼女の臀部へ押し付けた。そして覆いかぶさるようにして顔を彼女の耳元に近づけて囁く。
「いれるよ」
背中をピクリと震わせ、顔を伏せて「お願い」とか細い声でおねだりしてきた。
もう抑えの効かない獣欲に流されないようにギリギリまで彼女をいたわるように優しく肉棒を膣内へとぐっと押し込んだ。ゆっくりと奥へ奥へと進む度にうっとりとした吐息が浴室に響く。
「はぁ……ぅあ!」
もう少しというところで抑えが効かなくなった。腰に指が食い込むくらいに掴み腰を乱暴に突き上げ、そのまま奥に押し付け続ける。綺麗な背中を弓なりに反らせて彼女は体全身で悦んでいた。
「あ、きたっ! あなたの!」
甘い声を上げる。もっと、もっと欲しいといったようにきゅっと締め付けてくる熱い膣内。自分の肉棒もかなりの熱さを持っていたはずだが果たしてどちらがより熱いのだろうか。そんなことはどうでもいい、タガが外れたかのように勝手に腰が激しく動く。
肉と肉がぶつかり合い破裂音が浴室に響く。一心不乱にただ快楽を貪る。
「や、あぁあうっ! はげっ、しい!」
甘い甘い彼女の蜜壺を堪能しながら、頭の片隅で思う。そういえばこの一週間近く、陸奥と顔すら合わすこと無かったなと。陸奥と肌を重ねることが当たり前だったのに一週間も離されたのだ。出張先で自慰もすることなく、きっと濃ゆい精液が溜まっているに違いない。
激しい前後運動のせいでぐちゅぐちゅと卑猥な音が股間からする。陸奥は恥ずかしいのか喘ぎ声を必死に抑えようとするが、奥を突く度に何度も嬌声を上げる。
「だ、だめ! いいの、いいのだめぇ!」
「くっ、締まる!」
「っ……やぁ……!」
顎を天井に突き上げて陸奥がビクビクと痙攣する。一足先に絶頂したようだった。溶けるように熱い膣内がさっきまでとは比べ物にならないうねりを起こし、精液を男から絞り上げようとしてくる。身体を震わせながら快感を感じているだろう彼女にラストスパートをかける。
「いっ……いってる、のにぃ!」
「うっ、もうすぐ! だから!」
「きてぇ、膣内にきてぇ!」
普段の余裕そうにこちらを誘惑する陸奥の姿はもうない。ただひたすら熱い肉棒を打ち付けられ、そこからの快感に酔いしれて乱れていた。そんな様子がもうこれ以上ないという興奮を更に高めていき、精液がマグマのように今か今かと飛び出そうとしてくる。
甘く鳴きつづける陸奥にすっかり夢中になって、もう気持ちいことしか考えられない。
「んあっ……あぁっ! またっ!」
「うあ、出る!!」
彼女の一番奥にペニスの鈴口を押し付けて子種を流しこむ。欲望の塊である精液が好きな女性の膣内を蹂躙して白く染めているのだと思うと射精が止まらない。ぐっと奥に押し付けられる姿勢のまま彼女は形のいい胸を壁に押し付けて快感と、吐き出された欲望の熱さを味わっているようだった。
一週間ぶりのセックスの絶頂は一週間前の絶頂より高いところにあって、二人ともしばらくたっても降りて来られないでいた。荒い呼吸と激しく鼓動を続ける心臓がようやく落ち着いたのと同時に、彼女との繋がりが離れて湯船に膣口から白い液体がぽちゃりと落ちた。
「す、すごかったわ……」
壁に身体を押し付けたまま、そう言って振り返った彼女の色っぽさにやられて、落ち着いたはずの興奮がまた立ち上がってきた。
盛大に膣内へと精液をぶちまけたにも関わらず、また種付けしたいと主張しだしたペニスを見て彼女は淫らな表情で笑う。
「続きはベッドの上でしましょ、ね?」