サラボナの北、山奥の村で父親の介護をしながら暮らす女性が居た。名前はビアンカ。
先日、幼馴染と再会し暫くの間出掛けていたが、村へ戻ってきて以前と同じような日々を過ごしていた。
だが父親の体調が出掛ける前より悪くなっており、村の者たちは父娘を心配していたのである。
そんなある日、近くに住む恰幅の良い年配の女性がビアンカの家を訪ねて来た。
「おーいビアンカちゃん。いるかい」
「いるよー。おばさんどうしたの?」
「宿屋に旅の薬師の人が泊まってるよ。腕は悪くないようだしダンカンさんを見て貰ったらどうだい」
「そうなんだ。あとで行ってみるね、おばさんありがとう」
この山奥の村に薬師が来ることは珍しいが、素材でも探しているのか全く無い訳ではない。魔法で怪我の治療はできても病気には役に立たない。病気には薬師の作る薬の方が効く事も多い。
「お父さんの昼食が終わってから行ってみようかな。あまり高くないと良いけど……」
山奥の村である故にゴールドが簡単に稼げる訳ではなく、父親の薬や日々の生活にお金が必要な事も有り貯えは確実に減っていた。母親が生きていれば状況は違っていたのかもしれない。
ビアンカは山に入れば獲物を捕ったり山菜を採取し、花や植物でリースを作って売ったりして生活を助けていた。
村人がそれとなく援助していなければ生活はもっと厳しかっただろう。これも二人の人柄とビアンカの美貌のおかげだろうか。
「お父さん、全部食べれたみたいだね。旅の薬師さんが宿屋に泊まってるらしいから、ちょっと行ってくるね」
「ああ、ビアンカ。気を付けて行っておいで」
ビアンカは母親の墓に祈りをささげた後、村の入り口に近い宿屋に到着すると宿屋の主に薬師が居るか確認する。
「おじさん、旅の薬師さんが泊まってるって聞いたけど。居るかな?」
「さっきまで道具屋の婆さんを診てたからまだいるよ。二番目の部屋だ、ちょっと待ってな」
宿屋の主が薬師が泊まる部屋にビアンカが訪ねて来た事を伝え許可を取ってきた。
「いいってよ。ダンカンの奴が良くなるといいな」
「うん。ありがとうおじさん」
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ビアンカは旅の薬師が父親を診てくれることにほっとする。薬師を家に案内しながら父親の体調を説明していった。
「以前から病弱だったんですね。後は直接診てからかな」
「はい、お願いします」
旅の薬師はまだ三十に届いたぐらいか。ごく普通の容姿の優しそうな男性に見える。宿屋の主は腕の悪い薬師だとビアンカにそれとなく止めておけと合図するので、若いながらも腕は確かなのだろう。腕を確かめるまでに村人が幾人か率先して診て貰っているのは村の暗黙の了解である。
家に着きダンカンの部屋まで案内すると、薬師は自覚している症状や日々の食事を質問していった。ダンカンの体に触れて診察を終えると、粉薬を二包み渡して食後に飲むように伝えてビアンカと部屋を出た。
「ありがとうございます薬師さん。お代はお幾らでしょうか?」
「今回のは二ゴールドでいいですよ。」
意外と安い事にビアンカはほっとした。薬は意外と高いので助かったと思った。
「ああ、でも……あれは滋養は有るんですけど。どんな病気かダンカンさんに聞かれない場所で話せませんか?」
「えっ……はっ、はいっ。こちらで」
今までの薬師と違ってどんな病気か説明してくれるらしい。薬も滋養が有るとはいえ病気を治す物でない事を教えられビアンカの胸に不安が広がった。ダンカンの部屋から離れ、玄関傍のお客が来た時に座ってもらう椅子を勧める。
病気の説明を受けるにつれビアンカの顔が青ざめていく。最終的にはそれほど遠くない内に亡くなるだろうと言われたのだ。ただ救いはあった、治療は出来ると。
素材を探したいので山に入りたいが案内出来るか聞かれたビアンカは、迷う事無く可能である事を伝える。
「では、明日の朝から探しに行けますか?」
「はい、大丈夫です」
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山の中を薬師が探したい環境に合う場所へビアンカは案内して行った。時折出る魔物は容赦無く炎で焼き尽くされる。薬師は素材を採取しながら魔法の腕を誉めてきた。
「凄い魔法の腕ですね。まだ若いのにこれだけ使えるなんて」
「薬師さんも剣が上手ですよね。だいぶ鍛えてるみたい」
「一人旅ですからね、身を守れなければ人生が終わってしまいますので」
近場の探索を終え、魔物が出ない場所で休憩を取る事になった。そして携帯食を食べながら薬師が口を開いた。
「簡単に見つかる物では無いんですが、やっぱり見つからないのが有りますね」
「えっ、もっと探せばきっと……」
「それ以外の不足してる分は必要分量集まったんですけど、最後の一つは女神の涙と呼ばれる素材なんです。ビアンカさん、聞いた事は有りますか?」
ビアンカは必死に思い出そうとするが、聞いた事が無い素材に茫然としてしまう。
「聞いた事ありません……」
「私も自力で手に入れたことは無いんですよね。師匠からの遺産で一つだけ所持はしていますが……」
薬師が所持していると聞き、思わず目を向けるビアンカ。
「出来ればこの山で見つけられればと思ったんですが……あまりにも貴重過ぎるんですよ」
「おっ、お願いします。どんなに高くても何とかしますからっ」
薬師の言う通り遺産のたった一つしか無い物はとても高価だろうと簡単に想像は付く。それでも父親の命に代えられないと言う思いがビアンカを駆り立てる。
「高いと言うより買えないんです。ゴールドでは……。だから見つけたかったんですが……」
「そんな……たった一人の家族なんですっ。お願いしますっ、助けてくださいっ」
薬師は悩む。実際は悩んでいる振りをした。ビアンカという美人の女性を騙すために。薬師は好みの女性を騙せる時、対価としてその身体を貪っていた。
「……ビアンカさん。治療自体には二か月ほど薬を飲む必要がります。でもゴールドで済む物ではないです」
「はいっ。治療して貰えるのなら、私に出来る事なら何でも言って下さい」
薬師はゴクリと喉を鳴らした。次の一言はろくでもない。ビアンカが断った場合は無理をせず村を立ち去る事になるが、受け入れた場合その身体を好きなだけ犯せるのだ。薬師は獲物を罠に掛けるこの瞬間が大好きだった。
「私にとっても大切な師匠の遺産です。これを使うなら治療の間、ビアンカさんの身体を私の好きにさせて下さい」
「えっ……私の身体を?」
ビアンカは言われた事を考える。対価は自分の身体だと……父親の治療はして欲しい。その為なら貯えを全て差し出して更に働いて稼ぐ事だって迷わずやっただろう。しかし求められたのはゴールドではなく身体だった。
ビアンカの脳裏に幼馴染の顔が浮かんだが、彼は違う人と結婚してしまった。もう……貞操を守って捧げたい相手が居ない事に気が付かされる。
「無理は言いませんよ。ダメならダメで遠慮なく言って下さい。出来る範囲で薬は用意しますので」
「ほ……本当にお父さんを治して貰えるのなら……」
「それは保証しますよ」
「……それなら……私を…身体を好きにしていいです……」
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薬師はビアンカの身体を楽しんでいた。実際にその身体に触れれば至上の身体だと思った。唇は柔らかく舌を絡めれば蜜と勘違いするほど甘く、胸は十分に大きく揉み甲斐が有った。
「ビアンカさん。男と交わった経験は有るんですか?」
「な…無いです……あっ」
「処女でしたか。結構敏感なので経験してたのかと思いましたよ。自分で慰めてたんですか?」
「そんな事……んぅっ」
ビアンカは薬師の手で感じさせられていた。答えた後すぐに薬師は自分の身体に触れてきたのだ。あっという間に唇も奪われ、胸を揉まれてしまった。卑猥な事を聞かれても自分で慰めていたことを正直に言えるはずもなく、薬師との約束通りに身体を好きにされながら必死に耐えていた。
だが執拗と言えるほどの愛撫を続けられ股間に手を入れられた時には、既にそこは溢れきっていた。初めてそこを男に触れられ指でクリトリスを刺激されあっけなくビアンカはイかされてしまった。
「あっぁぁっやぁっ…っ」
「ふむ、処女だったのにあっさりイきましたね。やっぱり自分で慰めていたかな」
薬師に背中を預けたまま、ビアンカは初めて男にイかされた事を恥ずかしさを感じた。だが身体を襲う快感は薬師の指と共に止まる事は無かった。身体を好きにさせると約束した以上抵抗もできないまま脚を広げさせられ、青空の下で薬師の手で胸もアソコもを弄られ続けた。
薬師にイク時は言葉に出すように言われてしまいビアンカは羞恥を覚えながらも父親の為に快楽を受け入れていた。
「あっやっ……イきそう…もうイきそうっ…イクっ」
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ビアンカは父親が起き上がれるようになり、動けるようになった事に安心していた。薬師が用意した薬は確実に父親の病気を良くしてくれている。
あの日、ビアンカは処女を薬師に奪われた。何度も快楽を与えられ、痛みを感じるまで何も出来なかった事を思い出す。あれから何度も山に入り素材を探す度に薬師の一物をこの身体で受け入れてきた。村では評判のいい薬師だが父親の治療が終われば旅に出るだろう。
薬師はビアンカの中に精を注ぐことを躊躇わない。ビアンカは妊娠を避けたいと思っていたが、身体を好きにしていいと約束した以上抵抗する事は出来なかった。今ではもう薬師の手で容易にイかされるようになってしまっている。薬師の手によって身体がいやらしく染められてしまった事を嫌でも自覚させられてしまう。
薬師は妊娠していても旅立つだろう。ビアンカは薬師が与える快楽から逃げられないと思った。だから旅立つ時は無理やりにでも付いていく。例え魔法で脅してても付いていくつもりだ。妊娠してたら責任も取ってもらう。
覚悟を決めた時、ビアンカ本来の気性が蘇った。父親も元気になってきているので不安も無い。
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薬師はビアンカの身体を堪能した後は、旅に出て忘れるつもりだった。だが薬師はビアンカを甘く見過ぎていた。
父親が元気になりさえすれば、どれだけ活動的な行動が出来るのか知らなかった。
ダンカンの治療が終わり、旅立つ日。薬師の隣にはビアンカの姿が有った。薬師が少し痩せたように見えるのは気のせいだろうか? いや、確かに痩せていた。ビアンカは覚悟を決めた後、容赦無く搾り取っていた。
薬師は媚薬や精力剤すら使ったのを思い出す。だが負けてしまった。
まぁ美人で器量は良いし、悪くは無いかなとも思った。他の女性にちょっかい出したら焦がされるだろうとも思った。
諦めないときっと命が危ないと思う。ビアンカは薬師より間違いなく強い。その差は広がるだろう。
治療の対価は果たして高かったのか安かったのか……。
ちなみにダンカンは死に至る病でなかった事は決してばれてはいけない……。