お館様「さあようこそ、夢の世界へ(ホワイト企業)……」
手を差し伸べるお館様の図。傍から見ると弱みに漬け込んで勧誘する人である。
イチャラブ成分足りないけど投稿ノルマにしてる4000字到達したので投稿します。
お館様は語る。
「この世の全てにおいて光が当たるところには必ず影がある。勝者という概念がある以上敗者は同じくして存在する。楽をしたいとする利己的な意志が残業を起こし、会社を守るために平社員にはストレスが生まれる」
対魔忍というドブラックな職場を体験して痛感させられたという。
「だからこそ夢の世界を作る必要があった。社員が十全に力を振るえる環境。福利厚生が充実し、頑張れば頑張るだけ報われるやりがいのある職場を作る必要があった」
「例えどれだけの資金を投資してでも実現させる必要があった。エナドリ片手に出勤すら時間の無駄だと職場に一週間以上寝泊まりして作業を淡々と行う蛍光灯の光以外は光すら差さないような対魔忍の酷い労働環境。そんな地獄を知らない雑務を押し付ける無能な連中は口々に言い出す"努力が足りない"と……」
「ふざけるなと言いたかった……けどそんなことを口にすれば待っているのは集団からの雑務の集中投下、残業から身を守るには沈黙しか無かった……」
「だからこそ俺は夢の世界(ホワイト企業)を作り上げた。今回君をレンタル雇用するのは俺の意思を知って欲しいという意図もある」
「ようこそミーティア、ここが一週間だけだが君のネバーランドだ」
ミーティアをレンタル雇用するお館様は初日に演説を夢魔族であるミーティアに語った。
そしてミーティアはその言葉の意味を身を持って理解することになる。
そこはミーティアにとってのネバーランドだった……
ミーティアと出会ったのは彼女がリリムという落ちこぼれと言われていた夢魔を捜索していた時である。
当時同じ問題児であるミナサキと共にお館様に兄貴と呼んで追手を押し付けるという蛮行をしでかしたリリムとミナサキはすぐに後悔することになる。
ドシャ!
「「へ……」」
目の前に落ちてきたのは先程まで自分達を追いかけて来たオーク共の頸である。後ろを振り返ると頸が無くなった胴体から鮮血が噴き出ており、こちらに歩いて来るのは先程押し付けた人間だった。
「トレインだったかな。オンラインゲームとかで相手に追いかけて来るモンスターを押し付ける行為。如何に迷惑だったか良い勉強になったよ」
「「ヒィィィ!?」」
笑顔で歩いて来る人間だが明らかにこちらへ向けて殺意を放っている。
「こういう時はお礼をすべきだと思うんだ」
「あはは〜お礼なんていらないですよ……」
「そうだよボク達には必要ないかな〜」
笑顔で遠慮したいと断るリリムとミナサキだが、人間は勿論聞くつもりはない。
「お礼に旅行をプレゼントしようと思うんだ。米連本部とかどうかな?最先端の技術が味わえるらしいよ。
解剖的な意味でね……」
「「ヒィィィ!?」」
逃げようとする二人。だがボオッという焔が舞い上がる音と共に先程の地面には罅が入っており、人間は自分達の正面にいた。
「逃げるなら仕方ない。何、米連には義手義足が発達してるんだ。米連に行く前に四肢を切り落としても構うまい」
「「ヒィィィィ、お助け〜!」」
勿論人間は聞くつもりは無いので逃げられる前に切り落とそうと刀を振り上げた時……
「ちょっっと待ったぁぁ!」
慌てて駆けつけたのがミーティアという夢魔族だった。ミーティアはリリムの悲鳴が聞こえて駆け付けると人間に殺されかけてたのである。そして人間は一旦落ち着きミーティアと自己紹介をした。
「ふうま小太郎さんですね………え、魔界剣豪………ぶくぶくぶく……」
泡を吹いて気絶するミーティア。勤勉な彼女は知っていた。先日起こった沙無羅威という組織が壊滅した魔界剣豪七番勝負を...
彼らが我こそはと斬り合いをしたいという理由だけで沙無羅威本部は壊滅させられ、彼ら同士の戦闘の余波だけでも周辺まで更地になった程である。
そして魔界剣豪の中で一番ヤバいのがデモンストレーションと言って辻斬りをやっていた仮面の男である、ふうま小太郎だ。
彼のデモンストレーションのせいで東京キングダムは剣豪達の聖地へと変貌し、様々な剣豪達が刀を持って訪れる修羅の国へ変貌した。
かつては奴隷娼婦を抱きに権力者達がやって来ていたのが、今ではそんなことより斬り合おうぜ!と戦闘民族達が跋扈しているのである。
魔族からはあの人間に関わると酷い目に合うと恐れられているのである。
そして目の前にいた人間がその"ふうま小太郎"
悪魔塵殺という悪を成す魔族は塵になるまで殺すといった信条を胸に刀一本で刈り取る化け物である。
気絶したミーティアを気付けで起こしてお館様とミーティアは話をする。
因みにミーティアと話そうとした瞬間に逃げ出そうとしたリリムとミナサキの二人はお館様に頸だけ地上に出して埋められた。
文字通り晒し首のように東京キングダムのコンクリの地面に刀一本使って埋められたのである。
何を言っているのか、わからないと思うがミーティアにはどうやって二人を埋めたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
魔術だとか忍法だとかそんなチャチなもんじゃあない。
もっと恐ろしいものの片鱗をミーティアは味わった。
「二人を見逃す代わりに取引がしたい」
「取り引きですか?」
何を要求されるのだろうと警戒するミーティア
「一週間、君をレンタル雇用したい」
「へ?」
予想外のことに疑問の声が上がるミーティア。
「君の人となりを見て、近々計画している魔族をサポート要員として雇用する計画のテストケースにしたい。勿論君の都合や雇用条件、給料に関しても配慮するつもりだ」
「え、え……無理難題を引っ掛けられるんじゃ……」
「何を言ってるんだ。"労働には正当な対価を"そうじゃなきゃ雇用なんて出来ないだろう?」
「ぶわぁぁぁ(ガチ泣き)」
突然涙腺崩壊するミーティア。まさかこんな場所で彼女が望む言葉を言われるとは思わなかったのだ。彼女は真面目故に同僚などから雑用を押し付けられるブラック企業戦士である。
味方などいない……あるのは押し付けられた山のような仕事だけ、残業代が出ないので労働時間だけが活動した証さ……というような魔族社会に属していた。
そうしてお館様とミーティアの取り引きは成立し、ミーティアはふうま一族の職場で一週間だけの間、レンタル雇用を受けることになる。
因みに取り引き成立後に地面から出してあげたらバーカ、バーカと罵倒しながらリリムとミナサキは逃げ出した。
お館様としては存在自体を無視していたので気にしてないが、助けてくれたミーティアに礼の一つも言わずに逃げ出した事でミーティアの瞳が濁っていた。
雇用前に精神が死ぬぅ…と危惧したお館様が慰めの為に近くのクレープ屋でクレープを一つ奢ってあげたらミーティアが泣きながら感謝したのは余談である。
そうしてミーティアをレンタル雇用した日々のダイジェスト。
「え、週休二日制?残業代まで出るんですか!?」
「有休?そんな……休んだら代わりがいなくて困るんじゃ……え、代わりはきちんと用意してあるから大丈夫!?」
「休日出勤だと特別手当が出るなんて……そんな、今までそんなことありませんでした!」
「ウマウマ………」
ミーティアは即堕ちした。福利厚生何それというドブラックな夢魔組織からお館様が尽力して築き上げたホワイトなふうま一族組織にミーティアの間違った常識は粉砕されたのである。
「もうゴールしても良いですよね……」
「まさかここまでミーティアが変わるだなんて……」
呆れるお館様。寧ろ夢魔組織体制が酷すぎるというべきか……
「理想郷はここにありました……」
「でもお試し期間の一週間は過ぎたから夢魔の組織に戻るんじゃ……」
「え……嘘、やだ……あんなブラックな組織に戻りたくないよぅ……」
「ガチで怯えてやがる……」
ミーティアはレンタル雇用終了からの出戻りを思い出して顔を青褪めてブルブル震えていた。
ダルマ式に同僚へ雑用を押し付けられ、給料の出ないサービス残業の毎日。しかもやって当然とばかりに感謝すらしない同僚や先輩達はミスをすれば罵倒をしてくるという理不尽。しかも上司は見て見ぬ振りをしているかの如くミーティアを庇ってくれない。人間社会で言う自殺者の出る典型的なブラック企業がそこにあった。
それに比べてお試し期間として雇用されたふうま一族は対魔忍というブラック企業の過酷さを知るお館様によって社員の為の福利厚生が充実していた。
面倒な事務作業を担当してくれる事務処理部隊があるので、現場担当達は任務の報告書や事前申請などの最低限の事務処理しか行わずに済み、休憩時間も適時にある。もし仮に残業する際は残業代だって出るし、健康や充実した私生活確保の為に残業させないように配慮してくれる理想の上司達。
お互いに励まし合う同僚などホワイト企業と名乗るのに必要な環境は整っていた。
アサギや八津九郎からは、早く対魔忍の頭領になって職場を変えてくれと再三に渡るラブコールがお館様向けに来る程にふうま一族は忠実している。
しかし改革をしようにもアサギシンパの連中からのふうまの提案には無条件批判が来るので"無理です!ゴメンネ"ときっぱり断るお館様にダダを捏ねるアサギを始めとした情けない大人達がいたのは余談である。
「まあ俺としてはミーティアの活動記録を見て望むなら正式に雇用したいくらいだ」
「本当ですか!?」
「本当だ。寧ろ君みたいな人材は喉から手が出る程に欲しいのが正直だ」
真面目で勤勉、人間を見下さず、こちらの指示をきちんと聞ける分別も弁えているミーティアはお館様にとっては計画している魔族のサポート要員としては理想ですらあった。
「でしたらぜひ雇用契約結びましょう!ね!ね!」
「凄い乗り気だな、まあ用意しているが……」
そうしてお館様は雇用契約書を出してミーティアに差し出す。
そしてミーティアは雇用契約書を隅から隅まで見渡して確認する。幾ら好条件でレンタル雇用してくれたとしても正式雇用で無理難題が乗っているケースもあるので確認を怠らない姿勢は頭対魔忍である彼らにも見習って欲しいと思うお館様だった。
「ではよろしくお願いします!因みにふうまさんはどうお呼びすればよろしいでしょうか?」
「好きに呼んでくれ。俺が重視するのは忠実さと勤勉であることだ。君が怠惰にならない限りは君の人生を保証しよう」
「はい!よろしくお願いします。ふうまさん」
そうしてミーティアはふうま一族に鞍替えする。
彼女がお館様に抱かれたのは正式雇用された一週間後であった。
ミーティア
…夢魔族。RPGだとお館様に手助けしてくれる魔族。しかし回想だとイチャラブではない。
真面目故に貧乏クジを引かされているのだが、イチャラブお館様時空だと魔族と対魔忍の職場は文字通りブラック企業である。過酷過ぎるが故に正当な労働環境を用意すれば調教などしなくても有能で真面目な平社員達は堕ちる者多数だったりする。
「ック、調教になんて負けない!」
「正式雇用しましょう(ホワイト企業の条件提示)」
「勝てなかったよ……」
因みにどちらの職場にも雑務を押し付ける無能な頭対魔忍や頭魔族連中は存在する。そして人を見る目のあるお館様は絶対にふうま一族には引き入れない。
入れるとしたらお館様自ら洗脳レベルの人格矯正をしてから。因みに彼に抱かれた対魔忍女子達には彼直伝の英才教育されてるので頭対魔忍から脱していたりする。
魔界剣豪に出てくる剣豪で一番強いのは?(お館様を除く)
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巨人剣
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血鬼剣
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機械剣
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妖魔剣
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流水剣
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飛影剣