めっちゃデカい金玉とエゲツない射精量を持つ少年がブルーロックで暴れます
全体的に少し長めかもですが、シーン自体はそこまで長くないです。
───
一次選考全四試合の二試合が終わり、その間のトレーニングによって培われた能力の向上値をボディースーツから換算し、見やすいように資料にする。全275人もの能力を更新するのは、それだけで1日を終える重労働だ。それを見やすく行う
ただし、そんな彼女が悩む対象が一人。
「むむ……絵心さんの独断と偏見、及び試合得点数によってランキングが変化してるっていうのは分かるけど……。なんでこの子、223位なんだろ……?」
ブルーロックのランキングはそこまで宛にならない。チーム内での序列は確かだが、二つのチームを混合して考えた場合、ランキングが下だろうと上位に位置する選手よりも優秀な戦績、及び能力を保持している者は非常に多い。
もちろんサッカーという競技である以上、優れた能力が一定では無いというのは流石にアンリも分かっている。とは言えアンリが示す彼───
身長は177cm。体重68kg。Jリーガーの平均身長・体重を微かに下回る数値。筋力はブルーロック内でも下の方。体力はある。ジャンプ力は並。視野は広い。脚は遅め。フィジカルは下の下。ただしボディーバランスは良いので当てられても倒れ難い。
ただ、どことなくプレイがぎこちない。アシスト記録が飛び抜けている辺りパスは当然上手いのだが、蹴りの動作に微かな躊躇いが見られる。
「んー……」
絵心が選んだ以上、間違いなく才能の原石。というより実際に気になって質問した所、柳の小学生時代の記録を見せられて納得がいった。名は体を表す例とでも言うような、柳には逸脱した柔軟性があり、それを活かした独特のシュートフォームとボディーバランスで得点とアシストを重ねている。
絵心が選んだのも納得がいく記録だ。が、それが中学生に至ってから途端に落ちている。否。正確には小六の途中からだろうか。
何故かと絵心に問い掛ければ、「知らん」という冷酷な一言。だがその質問の意図を把握し、「三試合目に得点がないようなら、得点を重ねた奴らより下にするしかない」と続きを残す。
あの演説を経てこのブルーロックに来た以上、柳にも世界一のFWになる意思はあるのだろう。しかしこのままでは全能力を発揮出来ずに終わるのは明白だ。
「…………ちょ、ちょっとだけ」
ブルーロックのボディースーツには能力を換算する特殊なチップが埋め込まれている。スーツに密着しているが故、伸び縮みが分かりやすいのだ。
が、今までアンリが見ていたのは、必要な能力の成長が分かる筋肉密度や身長体重等。細かく見ようとすれば毛量や陰茎の大きさなども分かるが、流石に必要な物とは違うのでシークレットアビリティとして本来は隠されている。
とはいえ、選手が故障した時に正確な応急処置を施す為に開かれる時はある。その為のパスワードはアンリも把握していた。
パスワードを入力し、詳細を開く。身長の座高や各部位の体重。可動域から視野の広さまで緻密に表示される。
選手生命に一番関わるのは脚だ。つま先から腰までを注視し、故障がないかを確認する。
「……寧ろ快調。肉体コンディションはバッチリ。躊躇う理由が分からないなぁ」
ググッと大きな胸を強調させながら身体を後ろに伸ばす。派手に骨を鳴らして空を見つめるように細めた目でボーッとしていると、視界にある数値が入る。
「ん……?」
体重を表すパラメーター。頭、腕、胴体、脚など各部位の重量が表示されたそれは、確かな違和感があった。特に下半身部位。
「太腿の筋肉が発達……にしては、ちょっと軽い。でもこれ……」
シルエットで隠された黒塗りの膨れ上がり。太腿が太いのかと思うが、この太さが筋肉であればもっと重いだろう。
アンリは葛藤する。
「……いやいや、それは流石にダメ。ダメ……うぅ……でも
一つの可能性を思考すると、アンリは眉間を摘んで唸り始める。これは非常にデリケートな問題だ。他者、それも年上の女性からの指摘など、それこそ思春期男子学生にとっては致命傷だ。これから先のプレーに支障が出る。
だがしかし、同年代のチームメイトにはもちろん話せない。自分で解決できるならばとっくにしてるだろう。男子学生にとっては暗黙の了解に触れる案件だ。シてないはずが無い。
ならば指摘出来るのは唯一外部で確認できる絵心かアンリ。だが絵心は纏めの部分のみを確認するだろうから、実質指摘出来るのはアンリのみ。
才能の原石を磨き世界一のFWを誕生させる
ともすれば───。
「……ごめんなさい柔逸くん。責任はとりますっ」
主に下半身を覆う黒塗りを外し、全裸状態のホログラムを表示させる。
「……っ」
ゴクリと喉を鳴らす。若い子の裸───いやいやあくまで
「……うん、確かに動きに気を使うわ。アンダーパンツでもカバーしきれない……というか、寧ろ締め付けられるでしょ」
先程気になっていた太腿部位に目を移すと、アンリはその異常さに真顔へと変化した。
「でッ……か……睾丸……」
サッカー選手には偶に陰茎の大きさがユニフォームのズボンに浮かんでしまうという例はある。しかし柔逸の場合、陰茎は日本人離れしてない大きさだが、睾丸のサイズが異次元だった。
「……どうにかなる問題なのかな、これ。あ、いやでも……うん」
一瞬責任の放棄を思考したが、現在確認してる最新のデータとはまた別の、以前までのデータを引っ張り出す。
そこに載っていたのは、67.7kgの柔逸のパラメーター。体重は食事や運動量によっても左右する。1kgに届かない変化はよくある事例だ。特に気にしていなかったが、黒塗りを外した裸体の詳細を見直す事でアンリは一つ思い浮かべる。
「変化してる。間違いなく。……いやでもちょっと落ち着いて。冷静になろう。もしかしてこの子、100ml以上の精液を出してる事にならない……?」
どこのAV男優だよと思わず突っ込んだ。アンリは知らないが、日本人の平均射精量は大体4ml以下。単純計算で平均の25倍もの量を出してると推測できる。
しかもあくまでも最低値だ。もしかしたら倍近くの量を出す可能性すらある。アンリは思わず喉を鳴らした。
「ち、違う。私個人の興味じゃなくて、あくまでプロジェクトを成功させる為! というか実際の選手だって性欲処理で呼ぶケースがある訳だし……! そう、これは性処理プロジェクト!」
ともすれば、早速である。
アンリは柔逸のいる棟へと向かい、彼が一人で練習してる時間を伺って、気づいた彼に手招きで呼び寄せた。
「サッカー協会は
「はあ。……けど俺、怪我は別に」
「ええ、それは把握してます。……えっとね、柳君。ブルーロックのボディスーツには筋肉量等のデータが分かるようになる仕組みがあるの。当然それは筋肉量だけに関わらず、日々の成長を理解する為のデータは全てね。で、普段は隠されてるんだけど、その中にその……送られてしまうというか……本人のプライベートは守りたいけど、全身スーツって都合上分かってしまうものもあって……」
「…………あぁ〜」
その濁した言い方で答えを察したのだろう。夜故に誰もいない廊下の中央で柔逸はしゃがみ込み、顔を両手で覆った。
「親にも知られてなかったのに」
というか親にこそ話せまい。自分の息子がどデカい金玉持ってますよ、なんて気不味い情報以外の何でもないだろう。
「ご、ごめんね?」
「……いやまあいいです。よくないけど。えと、つまりカウンセリングみたいなものですか?」
「ええ。……あ、ここね」
重めの扉。恐らく防音仕様になっているだろうそれと、後ろからでも分かるアンリの揺れる“それ”を見て、男子学生らしい妄想が浮かび上がる。が、流石にそれはないかと細目になりながら視線を逸らし、これから話す内容への憂鬱さに溜息を吐いた。
「───大体小六の途中……成長期に入ってからですかね。全身の成長と共に金玉が異常に大きくなってきたんです」
扉を閉めて椅子に座る。ベッドや医療用具が備わっている。元々故障した人のためにとは言ってたから保健室の役割をしてるのだろう。
アンリが促せば柔逸は話始める。
「最初は今ほどではなかったんで、普通にサッカーしてたんですけど……だんだん蹴る瞬間の振りで、こう……圧迫させるというか、締め付ける感じが出て、本気で蹴るのが怖くなってきたんです。だから成長痛が治った辺りからは脚の振りだけでアシストを中心にしました」
「監督からは何か?」
「あー……「お前は点を取ってばっかだったし、周りに出せるのは協調性が出てきたみたいで嬉しい」って言われました。嬉しくはなかったけど、正直都合は良かったです」
なるほど、と。データ上の過程だけでは深く理解できなかった内容を本人から聞く事で、その怖さをよく知れる。特に今まで出来てたのに、今も出来るのに、それをすれば蹴り上げられる痛みを毎回味わう事になるのだ。
その悔しさと葛藤は尋常じゃないだろう。
「……少し踏み込むけど、ちゃんと
「…………抜いてはいます」
流石にデリケートな部分だ。アンリの真顔から発せられた言葉に顔を横に逸らし、少々長い沈黙の後、答えを返す。
「……」
「……」
「…………」
「…………回数は、一日一回くらいで……多分性欲自体は普通の人と変わらないくらいなんだと思います。えと……溜まってるのは分かるんですけど、一回出すと……」
「賢者タイムに入ると」
「はい」
質問する方も気まずく、また言う方も気不味い。だが相手が年上の女性ともあって追い討ちをかけるような質問をさせるのは申し訳ないと思った柔逸は、お互いに暫く視線を逸らして黙っていると、ぽつりと話し始める。決してアンリが無言の圧を掛けたわけではない。
「なるほど……。でも記録を見る限り、部活では得点していたけど。ブルーロックに来てからはアシストのみにしてるわね? それはどうして?」
「……携帯が没収されてるので」
「?」
「えと、妄想だけだと足りないと言うか……」
「……あ」
つまるところ、駆り立てられるオカズが無いという事。だから家にいた時はオカズ次第では1日2回でもイケたのだが、ブルーロックに来てからは自主練の疲弊もあって中々抜けない。それこそ最近抜いたのは3日前。
特に暗黙の了解とは言っても、柔逸の一度での射精量は尋常じゃない。普通よりも時と場合は気にしなきゃならないし、匂いも気をつける必要がある。
「つまり、部活の時よりも溜まってると言う事で……部活の時以上に脚の振りを抑える必要があるんですよ」
「……うん、やっぱり必要ね」
「?」
「柳君は童貞?」
「はぇ? へ……は、いやまあ、はい」
「あげたい相手とかは?」
「特には……」
「ならより効率的になるわ。よし、シましょうか」
「……!?」
柔逸は思わず立ち上がり、椅子を押し退けながら後ずさる。
大量のはてなマークが頭を占めて思考が止まる。何が? どうなって? そんな疑問ばかりが頭を巡っていた。
「柳君。ブルーロックプロジェクトは才能の原石を集めた、日本サッカー界に英雄を誕生させる為の企画。300人中299人を蹴落とし最後の一人になった人物こそが相応しいイカれた考え」
「……はい」
「怪我等のアクシデントで落ちても、怪我に耐性のない選手ということで片付けられてしまう。何せ試合にも出られない選手が英雄なんて相応しく無いのだから」
「その理屈だと俺もアウトなんじゃ……?」
「……怪我やアクシデントは本人の危機能力感知不足という事で説明出来るけど、性欲は別。だってブルーロックの管理がそれを縛っている訳だからね。これじゃあ本人だけに責任を問う事は出来ない」
「ブルーロック側にも責任がある、と」
性処理能力に不足があるのでは、という柔逸の問いに、アンリは先程の携帯没収の件や寮生活故の他人への機敏を加味し、ブルーロック運営側にも責任が働くと説明する。
柔逸は別だったが、実際のところ本来ならブルーロックの外に恋人が居て性欲処理が足りていたにも関わらずブルーロックの管理下に置かれる事でそれを呼べなくなってしまったとなると、ブルーロック側にも問題がある。本人の能力で呼び込め発散出来ていたことを縛るからだ。
特に、最低限ゴールを奪うことの出来てたブルーロック以前よりも弱体化してるのだ。これは当人だけの責任にはならない。
「や、でも……」
「私は別に良いわ。元々この企画を成功させる為なら何でもやる覚悟だったし。正直絵心さんにブルーロックの子達全員の性欲処理を任されなかっただけマシだと思うし……」
絵心的にはそういう処理も当人の能力で示せという事なのだろう。ゴールによる報酬で一日外出許可があるのはそれも含めてと推測できる。単純に柔逸程問題が生じる選手がいるのが予想外だったと判断していいだろう。
「というより、実際のところ個人的にも興味があるの」
アンリは立ち上がり、柔逸に詰め寄っていく。それと同時に柔逸は後退していき、アンリは更に詰め寄る。柔逸の背が壁に当たるとアンリは両手で逃げ道を塞いだ。言わば壁ドンの体勢。
「年上の女性は嫌?」
「ぅ……寧ろ好みですけども」
「ふふ……じゃあ早速───ってやる気満々じゃない」
興奮作用を与える為に手で股間部を触れれば、竿は既に硬さを保っていた。アンリは先程の胸への視線を思い出し、あの時からかなぁと考えながら手を下に下ろしていく。
(う、わ……すご、ズボン越しに触れてるだけでもわかる重量感)
ゴクリと喉を鳴らし、さて実物拝見と言わんばかりにズボンを下ろした。
「ぅ……っ」
「……わー」
ホログラム越しには見たが、間近で見ると尚わかりやすい迫力。ビキビキと筋を浮かび上がらせる竿の硬さもたるや、その迫力を塗り替えるほどデカい睾丸。
思わず両手で掬い上げるように触れた。
(張り詰めてる感じはあるけど、柔らかい)
ぷにぷにと弾力のある感触。掌で包むように少し指を曲げてみると、球体の様な玉のようなモノを感じる。これが精巣と呼ばれるものだろう。ここに溜まっている精子を吐き出せば萎む───と良いが、男性の構造に詳しいわけではないので確信は出来ない。
アンリがそんな思考をしながら、特に考えることなくペニスの裏筋から人差し指で優しく撫でた。
「───っ……ぁ」
「へ? ひぅっ───へ?」
その一撫での直後、トロリと透明な液。カウパーが垂れ落ち、一泊置いて白濁とした液が飛び出る。ビクリと震える一射目がアンリの頬を捉え、唐突に訪れた熱さに惚けている彼女へペニスは幾度と震え聳え、髪に、また顔に、着衣している服に飛び散っていく。
液と言えど酷く濃厚で、付着した場所には透明じみた水分というよりも、ゼリーでも乗せられたかのような白濁液が残っていた。
目に入らなかったのは幸いか。驚愕の意を示すように目を開閉するアンリは思わず頬に掛かった白濁の液、精子を右手の指全体で拭うように動かし、それを見詰める。
次いで柔逸の顔へと視線を移すと、彼は自分でも何が起きたのか分からないかのように、だが羞恥すべき事は理解しているように、右手で顔を覆っていた。
童貞の二文字と初心の二文字。それらを思い浮かべたアンリは笑みを浮かべ、現状萎えそうに無いペニスを掴み、優しく上下に動かし始める。
「───ごめ、こんな早く……っ」
「ふふ、びっくりしたけど大丈夫。というより、寧ろ出す事が目的なんだもの。何かして欲しい事はある?」
「え、えと……」
特に気にした様子もなく、勃起の持続の為に刺激を与え続け、そして問うアンリに柔逸は戸惑う。だが本能は正直で、その視線はある一点に注がれていた。
そう、胸である。
「やっぱり男の子だものね」
「っ……良いん、ですよね?」
視線の先を悟られて柔逸は喉を鳴らし顔を赤くするが、散々羞恥に吹っ切れたからか。目つきが微かに鋭くなり、エゴイストらしき圧がで始める。息は荒く、段々本能に従い始める柔逸に、アンリはゾクゾクと興奮するように身体を震わせる。
優しげだった雰囲気が鋭くなり、支配されゆくある空気。サッカーのスーパープレイを見た時とはまた違う別種の高揚感に身を委ね、アンリは頷いた。
「ええ、もちろん」
その意思を示すように、アンリは胸元を露にした。張り詰めたシャツはボタンを外す事で緩め、ブラジャーに支えられた胸が柔逸の視界に映る。無論それで終わる事はなく、アンリは全てのボタンを外してシャツを脱ぎ、上半身の白い肌を見せ、ゴクリと喉を鳴らす柔逸の理性を削るようにブラさえも直ぐに外した。
脱いだ衣類は近くの椅子に置き、ベッドに座って揺れる胸を左腕で下から支える。だが隠そうともしない乳房の中央に存在する桜色の突起。
一気に理性を削られた柔逸は、その突起に触れる。
「ん……」
よく同人誌で使われるようなコリッとした感覚ではなく、確かにある柔らかさの中の弾力。だが乳房全体に触れ、突起を擦り続けると、確かな硬さを持つようになる。
と同時にアンリの息遣いも嬌声混じりへと変化していく。確かな快感を与えている優越感に柔逸が浸っていると、アンリは目の前でイキリ勃つ肉棒へと再度触れる。
「貴方の性発散が目的なんだから、別に私を気持ちよくさせなくても良いのよ? あくまでついで。気概は嬉しいけどね」
「……使うなら
「〜〜っ、は、ぁ……♡」
明らか、その鋭い目が示す先はアンリの股間部。要はとっとと濡れろという意味だろう。言葉遣いも荒くなり、自己中的な物言いが目立ち始める。経験がなくとも知識と本能が理解しているのか、アンリの準備を進めていた。
そんなエゴイストっぷりに、またもアンリは興奮するように身体を震わせる。腹の奥から分泌される愛液が垂れ落ち、膣を濡らしていく。ズボン越しでは分かりにくく、柔逸も把握していないが、アンリ本人はそれを感じていた。
「でも、使わないと勿体無いわよ?」
「それはそう、ですね」
見せつけるように両手で胸を挟む仕草を取れば、柔逸は下乳から胸の間に肉棒を挿入し、腰を振る。カウパーと精液で滑りはあるが、それでも擦るには摩擦が多い。
自分で扱いて一発胸に出してからの方が良いか。そんな柔逸の考えを遮るように、アンリが口内に分泌された唾液を胸の間に垂らす。口内の熱を持つ体液が肉棒の先端に触れ、柔逸はゾクッと身体を震わせ快感に身を任せる。
徐々に腰を振る速度が上がっていき、速さが一定になる頃には快感が昇りきっていた。後一押しあれば速攻で射出されるだろう。そしてその一押しは、アンリの肉棒の先端への軽いキスだった。
乳房や乳首とは明らかに違うプルリとした感覚が新たな刺激となり、ペニスは限界を迎えて再度射精を開始する。今回は唐突ではなく先端の向きは胸に固定されているので、その勢いある精液は全て胸の中に止まっていた。だが量はやはり多く、溜まることなく大量の白濁液が地面へと落ちていく。
「はぁ、はぁ……」
二回目の射精。普段ならば性欲は収まり始める場面。事実今も射精直後の余韻に浸り、肉棒は微かに萎え、賢者タイムへと思考が移りゆこうとしている。
そんな思考を理解してか、アンリは射精を終えたペニスを一切の躊躇いなく口に含んだ。
「ん───っ!?」
「ん、ぐっ」
訪れる快感と、まだ精巣に残る精子が射出する事を脳が認識して、確かな性欲が萎えかけていた肉棒に硬さを取り戻させる。息遣いや呼吸で変わる快感のリズム。唇を肉棒に接触させたり、或いは“穴”に突っ込ませる事だけを意識させるように大きく口を開き圧迫感を無くし、舌のみでの快感を与えたり。
かと思えば突如として息を吸うように肉棒を口に含み、リズムの違う快感を多く与えていく。なんなら人によっては吐き気さえしてしまう、喉奥までの挿入さえも。
締め付けられる感覚に射精直後のペニスは耐えきれず、二度目の射精から一分程度で三度目の射精をした。喉奥に到達した直後の射精故に発射と同時に飲み込む感覚が喉の締め付けを催促し、射精感が収まらない。明らかに一度目、二度目よりも多い精液が射出され、流石に息の限界だとアンリはペニスを口から出す。
「ゲホッ、……ェホッ……♡」
「う、ぐ……ぅ」
口から出された後もペニスは精液を放出し、アンリの身体を汚していく。髪を、顔を、曝け出された胸を。そして秘部を隠す服を、白濁に染めていく。
一度は萎え掛けてからの、迫り上がる射精感。腫れ上がった亀頭から放出される大量の精液にアンリは汚れていく。
「───んくっ……はぁ……♡」
(挿れたい挿れたい挿れたい、お腹じゃなくて子宮にたっぷりこの精液を注ぎ込まれたら、どんなに……!)
唇近くに付着した精液を舐めとり、飲み込む。ゼリーを2カップ一気に食べた様な腹の溜まりと、口の中から鼻腔を巡る
そのまま肉棒を右手で掴み、左手でズボンを脱いで挿入。そこまでシミュレーションして自身のズボンに手を掛けると、突如として柔逸は右手と左手を掴んで拘束。
「へ……?」
立ち位置は一瞬で反転し、柔逸の背中側にあった壁にアンリは体を押し付けられる。
「ぁ────……っ〜〜〜〜〜♡!!?」
愛液に塗れた秘部はあっさりとそれを受け入れる。ぬちゃ、という微かに滑りのある音が出たと思えば、一気に挿入したペニスが子宮を突く。
自分でスるにしても、指の慣らしや徐々に挿れていくのが普通だ。幾ら濡れてると言っても擦れの痛みはあるし、圧迫感による息苦しさで呼吸が乱れる。
「ぁ、ぁっ♡ は───ん、ぅう……っ……?」
一気に挿入した割には、その後の動きが芳しくない。乱れた呼吸もすぐに整った。
息荒く、どこか堪える様に顔を顰める柔逸。その表情を見て状況を理解した。既にイキそうなのと、中出しだけは避ける様に若干の理性が残っている。
「───柳くん」
力強さも無くなっており、簡単に拘束を解けた。バックの対位から駅弁へと変化し、ピクリと膣内でペニスを震わしながら射精を堪えている。
アンリは柔逸の耳に口を近づけて、紡いだ。
「中で出していいわよ……♡ 一回の射精じゃ物足りないくらいの情欲に駆り立てるから♡ 孕ませミルクの無責任無限中出し♡ 胸を揉んで舐めて身体を支配してっ、ほら♡ 貴方の
「〜〜〜〜っ!」
「ん───ぁあ……っ〜〜〜〜♡♡」
最後の理性のタガが外れる。
ゾクゾクと震えた身体は微かな痙攣へと変化し、膣内で出されている感覚を確かに感じる。溜まっていく精液を感じながらアンリの脳は多幸感に包まれる。出し終わるまでの満足感───それを全無視して、柔逸は再度腰を振り始めた。
「ぁ、あっ♡ っ、……!?」
絶頂に達した性器は極端に感度が高くなる。女性は勿論だが、挿入中のそれは亀頭の露出がある分男の方が感じやすい。
それを無視して、本能が赴くままに腰を振る。精液が出されながら、膣内に入り込んだ精液を撒き散らしながら、それは決して止まらない。
アンリも膣内に溜まっていく精液と勢いある射精により軽イキを繰り返し、愛液と精液が混ざり合って膣内は滑りを分泌し続ける。
やがて、4度目の射精が止まる前に5度目の絶頂が迎え、今までにない体力消耗と多幸感に包まれながら柔逸は動きを止めた。
「ぉ、んんっ、ぁあああ……っっ♡」
子宮に注がれ続ける精液はやがて許容量を超えた。勢いある射精が既に溜まっている精液を掻き出し、挿入しながらも精液が溢れ出ていく。
アンリの巨乳に顔を埋めながら痙攣を繰り返す柔逸。身体を波打つ感覚は小さくなっていき、やがて痙攣が治るとペニスを膣内から抜いていく。滑る様に抜けたペニスは微かに縮むが、ペニスを抜いたことによって“蓋”が外れ、勢いよく外へと流れていく精液の感覚で絶頂するアンリを見て、再び硬さを取り戻した。
少しだけ理性が戻ったであろう柔逸を、絶頂を味わうことで涙目ながらにも見たアンリは息を整えつつ、何とか笑みを浮かべながら指を刺す。
「柳くん、お風呂……イきましょうか……♡」
パンっ、パンっ───滑りのある愛液や精液ではなく、水に塗れた身体を打ちつけ合う事で響き続ける音。もう何度繰り返したかも分からない絶頂を味わいながら、柔逸は精液を放出する。
溢れ出る精液と絶頂による恍惚な表情をしたアンリを眺めて何とか硬さを取り戻そうとするが、膣内から抜いたペニスはだらんと萎えていた。
「……ふぅ……ふぅ……。んんっ♡」
息を整えて、その際の呼吸で鼻腔を巡った精液のニオイと膣内から溢れる精液の感覚で軽くイク。一つ長い息を吐くと、アンリは漸く落ち着いたのかマジマジとペニス……ではなく、精を溜め込んでいる睾丸を見つめた。
「……すっごい縮んだわ」
生物に付いてて良いのだろうかと思える程の巨大な睾丸は、かなり縮んだ。しかし一般的に見ればそれでも大き過ぎる程だ。
「柳くんの射精量を考えると、あと三回くらいで一般的になるかしら。……でも、もう無理そう?」
「……痛いとまでは言わないけど、疲れが凄くて硬くなる感じがしない」
アンリは確かめる様に右手で軽く擦ってみるが、ピクリとも反応しない。柔逸の反応を見る限り体力的な問題は無さそうだ。ともすれば、やはり“慣れ”のせいだろうか。
腹筋などの体の強化だったりと、何事も“慣れ”による影響というのは大きい。今回は恐らく、ここまでの連続射精に慣れていないが為のペニスの限界。
この状態でも充分に今まで以上のパフォーマンスを発揮出来るだろう。少なくとも繊細さは磨かれているから、技術が小学生のままという訳でも無い。成長相応に筋力も上がっているから、今でもランキング相応の結果は残せる筈。
しかし。ここまで身を粉にして性欲処理をしたのだ。折角ならば
「……」
ブルーロックは300人の内の一人だけを英雄にしたで上げるイカれたプロジェクトだ。頂点に立つには他人を蹴落とし、己が覇者であると言うエゴイストの意思がなければならない。
故に基本的にドS。彼らの性質はサディスティックであり、自分本位の支配者である事が本能。それは自身の胸を晒した時の発言からも推測が簡単だ。一見は人畜無害そうな童貞らしい童貞だった。が、本能が露わになってからは彼は自身の欲求に素直になっている。
ドSにドSらしい本能を取り戻させる方法。
(プライドの刺激)
結論に至れば早い。
アンリは舌で唇を一度舐め、柔逸へと身を寄せる。立ち上がり、文字通りの眼前で自身の膣内を見せつける様に指で開いた。
垂れ落ちる精液と白濁としていない愛液。指で掬い取りながら、或いは掻き出す様に、自身の指を膣内へと挿入する。
「はっ、はっ……ぁ♡」
眼前で繰り広げられる女性であるが故の性欲発散を目の当たりにして、柔逸は息を飲む。瞳は思わず眼を奪われる───が、やはり萎えたペニスは硬さを取り戻さない。
そんな柔逸を見て、アンリは腰を落とし口を柔逸の耳に近づけた。
「私、まだ満足してないわよっ♡ 指ではもう足りない♡ 貴方のかったーいおちんぽから吐き出される精液で満たして、ほら♡ それとも───」
アンリは、自身が優位に立とうとする言葉を発した。
「女を一人満足させる事も出来ないの? 飾りに過ぎないよわよわおちんちんなのかしら? 女に勝つ事が出来ないエゴイスト? あっは♡ ただの独りよがりな無能雑魚ちんぽ♡」
「〜〜〜〜っ」
「ぁ……───んんッ♡」
罵る様に言葉を発せば、柔逸は全身の血管を皮膚に浮かばせながら立ち上がり、抱き上げる様に下から突き上げる。駅弁という形で不意打ちの一突きを受けて絶頂しかけたアンリは嬌声を漏らし、息を荒げる。
……実際のところ、アンリの体力はかなり限界に近い。アンリもかなりハードな生活を送っている分それなりの体力はある筈だが、だからといって性行為による絶頂の消耗を何度も重ねていれば流石に体力は減る。しかも相手は現役の高校生。自己処理ならば兎も角、据え膳の女性を目の前にしての性欲は馬鹿にならない。スポーツ選手ともなれば尚更だ。
だがそれ以上に、アンリは柔逸の全力のエゴイストとしてのサッカーを観たいと思ってしまった。だから体力が限界に近かろうが、全力で搾り取る。
「ぐっ……」
(一回……っ♡)
3分の擦り合い。最初に比べると明らかに耐久力が増している。限界間近で絶頂を繰り返して視界が白く光りながらも、アンリは子宮に注ぎ込まれる精液を感じ取る。
鼻を突き抜ける雄のニオイが自身の意識を何とか保ち、抱き上げられた状態で口を再度柔逸の耳に近づけ、脳に響かせる様に艶かしく静かな声を出す。
「ほーら、あと二回♡ がんばれっ♡ がんばれっ♡ 雄の本能曝け出せ♡」
柔逸はアンリの身体を簡単に持ち上げ、体勢を変えさせる。アンリは尻を突き出し、柔逸はそれを背後から突くバックの体位。
「あっ、はぁっ♡ んんっ♡ イッ〜〜〜〜♡♡」
獣の様に乗っかって腰を振り、胸の突起を摘んで性感帯を多数刺激する。突き、突き───そしてタイミングを見計らった様に柔逸は指を弾いて桃色の突起にデコピンをかまし、強い刺激にアンリは絶頂する。
同時に締め付けられる膣内。滑って動けるのに狭い圧迫感はペニスへの刺激も強くし、射精させる。
(二回♡ 早くっ♡ 早くイッて♡ このままだとイキ死ぬぅ♡ もう限界……っ♡♡)
「イけっ、イけっ♡ 無駄に多い子種を吐き出してっ♡」
脳内麻薬が分泌されて快感を得過ぎた身体は、全身もうクタクタだ。脳の疲れは身体の比ではない。それでも全力を見たいという意地一つで、言葉を発して意識を保たせる。
それを柔逸も本能的に見抜いてか、彼の腰を振るペースが早くなる。絶頂して直ぐに高速ピストンを繰り返す柔逸はあまりの快感に腰が砕けそうになるが、自分がやらねばアンリはもう動けないと察しているから、自身の絶頂の為に前後運動を繰り返す。
やがて柔逸の顔が歪み、息荒くなる様子を白く光る視界で微かに捉えたアンリは、最後の力を振り絞る様にカウントダウンを行う。
「さ〜……ん、っ♡」
ペースはさらに早くなる。射精のタイミングを合わせる様に、自身に大きな快感を与え続ける。
「に〜ぃ……ッ♡」
腰を振るたびに溢れ出ていく精液。風呂の床を汚す白濁とした液が、床を這うアンリの身体に塗れる。性器への刺激も、視覚的な刺激も、どっちも与えていく。
「───い〜ちぃっ♡♡」
最後にアンリは自身の体勢をひっくり返し、ペニスを捻るように刺激する。絶頂寸前の快感に身体を大きく震わせる柔逸の耳元で、最後のカウント。
「ぜろっ♡ ぜろっ、ゼろっっ、ゼロっっ♡♡」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ」
注ぎ込んでいる間の数回のカウント。波打つ様に発射される精液は子宮の奥を叩く。
最後の一滴まで残らず絞り出す様に、今までよりもずっと長い射精。終わるまで決して抜かず、腹を膨らませ、出し終わってもなお余韻に浸る様に抱き締め続けていた。
やがてアンリの視界は、白から黒へと暗転した。
「んんっ、んぐぅっ……♡」
ごきゅっ、ぽちゅっ───そんな音と同時に聞こえて来る、人の苦しげな声。だが嬌声にも似たその声元には、男根が出入りを繰り返す。
舌の動きと前後の移動による刺激が咥えられたペニスを刺激し、やがて白濁の液を放出した。
「んっ♡ ぅん……ぷはっ♡」
タイミングが掴めたのか、全部を飲み干したアンリは一息。鼻腔を擽る雄の香りが身体を刺激するが、先日散々にイジメ抜かれた性器は性的な興奮を施さない。湿る感覚はなく、子宮の奥底が少し疼くと同時に微かな痛みが走った。
顔に出るわけでもなく、切り傷の様な鋭い痛みでもない。だが重い感じのある身体。アンリは吐き出された精液を全て飲み干すと同時に、思わず身体を布団の上に倒す。
「……取り敢えず、一晩眠った後なら、二回出すだけでも充分だと分かったのは良かったわ。まあ量はとんでもないけど」
「……ほんと、すみません。色々と」
「良いわよ、私から誘った事だし。その代わり、ちゃんとストライカーとしての動きを見せてよね?」
「それは勿論! あ、っていうか散々中に出しちゃいましたけど、大丈夫ですか!?」
「安全日だったし、ピルも飲んでいるから大丈夫。100%とは言えないけども……まあその時は、300人の内の1人になった君に養ってもらおうかしら?」
「っ、は、はい!」
「真面目だなぁ。もう少し行為時みたいなエゴっぷりを見せてもいいのに」
「それとこれとは別というか、この場面で自分本位に発言したら流石にクズ過ぎるというか……エゴとはまた別になる気がして」
「うん、まあ正解。ちゃんと弁えてる様でお姉さん安心です」
アンリは寝っ転がりながら「うんうん」と頷くと、言葉を紡ぐ。
「こんな体勢で申し訳ないんだけども、ここからは普通にカウンセリングね」
「はい」
「実際どう? 今の感じなら昔みたいに出来そう?」
「成長してからあの蹴り方をしてはいないので、慣れは必要ですが……今なら全然得点を奪えます」
「うん、それなら身を捧げて良かった。まあ後は実際のプレイに期待するとして……次は純粋に、ブルーロックプロジェクトの被験者としての意見を聴きたいかな」
「? はい」
「絵心さんの、世界一のエゴイストでなければ世界一のストライカーにはなれない。その発言は正しいと思う?」
ピロートークとしては少々スポ根というか、アンリ的に仕事中毒気味な発言だ。だが男子高校生である以上にサッカー少年である柔逸にとってはとても答えやすい会話内容。
柔逸は少しの思考の後、答えを紡いだ。
「……あの後の言葉を振り返ると、正しいとは思います」
「あの後?」
「味方に出せば確実に一点が決まる。そんな局面で、迷わず振り抜けるストライカー。要するに、自身の得点能力に絶対の自信を持っている人物。それは今の日本に確かに足りないものだ。……ただぶっちゃけ言うと、
「……?」
「あの人が例に出した史上最高のフットボーラー、ペレ。彼が言った『全てのポジションの世界一は自分』という発言はただのホラ吹きじゃない。しっかりと理屈はあるんだ」
自分が憧れた人物だから、と。その言葉に込められた意味を自分なりに解釈して、それをアンリへと伝えた。
「サッカーは“ゴール”で勝敗が決まる。そしてゴールはFWの分野であり、MFはゴールまでの道を繋ぐ役割であり、DFはそれらを防ぐ役割であり、GKはゴールを決めさせない役割だ。全てはゴールが基点。得点がなければ何も始まらない」
FW以外を“役割”とした事に気付いたのだろう。アンリはハッとした様に表情を変える。
「世界一のストライカーは、ゴールを決める術を知っている。ならばそれらに至る過程も、それらを防ぐ術も理解しているんだ」
「……いや、でも、だいぶ屁理屈じゃない?」
「まあ、そうだと思います。ゴールを決める為の特性はそれぞれで違って、必ずしも万能である訳ではない。けど、ゴールを奪う為の動きはある。そしてそれをチームは知れる。世界一のストライカーの動きを知れるから、それを利用する術も、防ぐ術もチームから学べる。だから今は日本に世界一のストライカーが必要なんだ」
それこそ。
「糸師 冴の
「……糸師 冴が本気を出せるくらいの、じゃなくて?」
「はい。だって糸師 冴だってまだ世界一のMFにはなってませんし。まあ日本と比べたら明らかにレベルが違うけど」
パスセンス、精度、身体能力、ドリブル能力、決定力。どれをとっても、現段階でA代表に入れてもおかしくない程だ。だがそんな彼でもあくまで新世代世界11傑
今日本に必要なのは、糸師 冴に使“われる”ストライカーじゃない。糸師 冴を使“う”ストライカーだ。そうすれば自ずと他のポジションもレベルを上げていく。
「既存の日本をぶっ壊すくらいのストライカー。そうなれば、必然と
「……なるほど」
ストライカーが故に、生粋の生まれながらの得点奪取者が故に、絵心の言葉の意味の片鱗が分かる。少々拡大解釈があるかもしれないが、絵心の言葉はどこか核心をついているのだと理解できた。
W杯を優勝するなら、世界一のストライカーを基準にした世界一のチームを作り上げればいい。
「まあアシストばっかして得点奪ってない奴が何言ってんだってなるかもですけど」
「……その辺はこれから奪ってくれるんでしょ?」
「それは勿論! ……なんですけども。あの、俺の体質的に一日溜まるだけでも結構な量と言いますか、二回は出さないといけないのが分かったのは良いけど、知っちゃったから自分での処理だとイマイチになりそうと言いますか」
「? これからも一日二回は私がするわよ」
「マジですか!?」
ガバッと起き上がって思わず顔を近付けさせる柔逸に、アンリはクスリと笑いながら「男の子だなぁ」と心の中で思う。
「ほっといたらまーたあんなに膨れそうだし、流石にあそこまでの量をもう一回は死ぬ」
「死ぬ!?」
「だから、そうだなぁ。何か特別な報酬……あ、じゃあこうしましょうか」
ストライカーにとっての分かりやすいパフォーマンス。得点はもちろんとして、その中でも大きな盛り上がりを見せる実績といえば。
「私もちょっと躊躇いのあるプレイとかはあるけど、それを含めてハットトリック一回につき一個何でも言うこと聞いてあげる。流石に外出だったりは私の権限だと無理だけど」
「……言質は取りました」
「え」
「ハットトリックをしたら、じゃなく、ハットトリック
「え、まあ、はい」
少なくとも一次選考はあと二試合だけだし、二回程度のハードなプレイなら、先日の一件を乗り越えた以上暫くは大丈夫だとは思う。特殊すぎる性癖が無ければと付くが、先日の本能という本能を曝け出してもそれほど特殊なプレイが無かったことを考えるとその辺りは大丈夫な筈。
なのに何故だろう。今言葉のチョイスで致命的なミスをした気がする。
『ピピーッ! 試合終了! 8-2でチームQの勝利!』
「───うん、戻ったね」
「うっそぉ……」
肆号棟───とは名ばかりの伍号棟、Q.R.S.T.Uの全5チーム、その内の柔逸がいるチームのQと、 チームSとの試合。今までの試合でチームQは全勝利を飾っているが、チームSは組織力が高く、それぞれの持ち味をポジションに当て嵌めた試合運びをしており、同じく今までの試合を全勝利している。
故に一筋縄ではいかないと思っていた。が、結果を見れば6点差での圧勝。結果は兎も角として、試合内容自体には納得がいってそうな絵心に、アンリは問い掛けた。
「か、彼がここまで得点能力が高い事を知っていたんですか……?」
「……アンリちゃんには一回見せなかったっけ?」
「あ、えと、過去の試合映像記録は見ました。あくまで過去と現在の相違を知りたかっただけですので」
「
「え? あ……いや、CDケースに書類を入れないで下さいよ! てっきり映像の時間表記だと思ってました!」
わざわざバラで渡すよりコンパクトじゃん、と。文句を言いたげな……というか表情でなによりも語ってる絵心に見られながら、以前渡されたCDケースを開き、何度か畳み折られた書類を取り出す。
「……小学生サッカー大会全15回、試合数計60。得点数……125ッ!? 何ですこのデタラメな数字! 練習試合なら兎も角、公式の大会でこれは異常ですよ!」
確かに得点力が高い選手が一試合で馬鹿みたいに点を取る時はある。だがそれは相手との力量差がある前提だ。トーナメントでもリーグ式でも、必ずどこかしらで強い相手と戦う事になる。それこそ点を取れない試合というのはあるだろう。
にも関わらず、公式の試合で一試合平均2点を超えている。明らかに異常な数値。
「あ、それ1、2年の時は確か3点くらいだったし、6年の時も途中から落ちて10点くらいの筈だから」
単純計算で言えば、その三年間を抜いた3.4.5年生の30試合で110点ほど重ねている事になる。1試合平均3点。ほぼ4点に近く、ハットトリックを取るのが当たり前の様だ。
「まあ彼の地元の周辺チームが弱いってのもあるけど……確かにデタラメな数字だ。でも理由はあるんだよ」
「理由……?」
「彼、ぺレに一度会ってるらしい」
らしい、だ。事実はどうかは知らない。目撃した訳ではないからだ。だが会っているという確証が浮かぶ程に彼のプレイスタイルは二年生の終盤辺りから確立し始めた。
ペレに似ている訳ではない。だが老衰しているとは言え、彼は元世界最高のフットボーラー。サッカーに長けた人間であり、性質を理解している。
柔逸の生まれ持った並外れている柔軟さ。それを生かす方法を伝授する事は容易い事だ。だから先ずは“基準から外れた基礎”を教え、その応用の一つを授けると、柔逸から離れていった。
ほんの気まぐれで教えただけなのだろう。だがそれが結果的に、彼の能力を開花させた。そして何よりも絵心より早く、幼い時点で“エゴ”を学んでいたのだ。故の得点力。
とは言えそれも小6で落ち着いてしまった。だがそれらの功績が残っているので、それを知っている絵心は彼をこのプロジェクトに呼んだ。
落ちようが落ちまいが構わない。だが彼が昔のスタイルに戻れば、おそらくブルーロックプロジェクトの完成品に一番近い存在になると信じて。
「まあ、どんな理由で回帰したかは分からないけどね」
「ぁうっ」
何か隠し事を突かれたようにビクリと身体を震わせるアンリを目端で捉えつつ、だが直接的には触れずに背凭れに掛かりながら言葉を紡いだ。
「それよりアンリちゃん、風呂に入ってきたらどうだ?」
「え? でもまだ色々と仕事が……」
「
「……───ッ!!?」
シャワーは浴びたし身体も洗った。だがそれだけでは消えない程に臭いが染み付いてしまってるのか。アンリはバッと両手で抱く様に身体を隠し、慌ててモニタールームから出ていった。
「……この1試合の後でダメ元頼んでみるつもりだったけど、まさか自発的にヤるとは思わなかったな」
理由など知っていた。だが敢えてラスト1試合まで残すつもりだったと、誰もいない部屋の中でポツリと呟く。
もし最初の二試合が負け続きならば予定を早めただろうが、1試合の負け程度ならば彼の得点能力が戻る事で容易くひっくり返せる。仮に落ちたとしてもチーム得点王として残る事も可能だろう。今回の試合、全8得点を一人で獲得した柔逸を見ながら改めてそう思う。
「アンリちゃんがいない内に一発抜いちゃうか」
───とは言え、流石にあそこまで溜まっていたのも想定外だったが。絵心は先日のカメラの映像を振り返ると突如として立ち上がり、臭いがバレない様にとトイレへと向かった。